JP3195110B2 - ユニット式建物の梁補強部材および梁補強方法 - Google Patents

ユニット式建物の梁補強部材および梁補強方法

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JP3195110B2
JP3195110B2 JP06388993A JP6388993A JP3195110B2 JP 3195110 B2 JP3195110 B2 JP 3195110B2 JP 06388993 A JP06388993 A JP 06388993A JP 6388993 A JP6388993 A JP 6388993A JP 3195110 B2 JP3195110 B2 JP 3195110B2
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building unit
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博志 山上
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はユニット式建物の梁補強
部材および梁補強方法に関し、ユニット式住宅等の建物
の梁の補強に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、予め工場で製造した複数の建物
ユニットを建築現場で組立てることにより建築するユニ
ット式建物が知られている。このようなユニット式建物
では、柱と梁とを接合してフレームを組立てる作業や、
内装材や外装材等の面材をフレームに取付ける作業等の
建築部材を組立てる作業の大半が工場で行われるので、
建築現場での作業量が大幅に低減され、短期間で施工で
きるというメリットがある。また、今日では寸法の異な
るフレームが複数種類用意されているうえ、内装材や外
装材等の建築部材には、材質、形状、および、表面仕上
げ等がそれぞれ異なるものが各種揃えられている。この
ため、様々な形式やバリエーションのなかから選択・組
合わせることにより、ユニット式の建物でありながら、
多種多様な形態の建物を建築できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような建物ユニッ
トでは、梁が支持する外装材等の重さが異なることによ
り、または、梁の長さが異なることにより、梁の撓み量
が不均等になる場合がある。この場合には、梁の厚さ寸
法を変えて撓み量を均一にすることが考えられる。しか
しながら、梁の厚さ寸法を変更すると、梁の種類が増え
るばかりか、この梁の寸法に応じた接合構造等が必要と
なり、接合部材等の種類も増え、建物ユニットを構成す
る部材の種類と数とがさらに増大し、部材管理が大幅に
困難になるという問題が生じる。一方、梁の厚さ寸法を
変更するのではなく、統一された厚さ寸法の梁を用い、
かつ、梁の長さや梁に加わる荷重等に応じて梁を補強す
ることが考えられる。しかし、梁を補強する補強部材を
梁に取付ける作業は手間がかかるため、工場で補強部材
を取付ける場合には建物ユニットの製造作業を煩雑にし
て建物ユニットの納期を長引かせ、建築現場で取付ける
場合には建物の工期を長引かせるという問題を生じさせ
る。
【0004】本発明の目的は、梁の厚さ寸法を統一して
部材管理を容易にするユニット式建物の梁補強部材と、
建築現場での作業が容易になることから短時間で作業可
能なユニット式建物の梁補強方法とを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、柱
・梁でフレームが形成される複数の建物ユニットを相互
に接合することにより建築されるユニット式建物の梁を
補強する補強部材であって、前記建物ユニットの補強す
べき梁と略同じ長さ寸法を有するとともに梁に作用す
る荷重を受けるために、上下方向に延びる四角筒形の断
面形状を備えた本体に、水平方向に延びて下階建物ユニ
ットの上梁と上階建物ユニットの下梁との間に介装され
る水平延出部を設けたことを特徴とする。本発明の第2
発明は、前記第1発明に係る補強部材で補強する方法で
あって、所定位置に設置した下階建物ユニットの上梁の
上に前記補強部材の前記水平延出部を載せた後に、この
下階建物ユニットの上に上階建物ユニットを載置するこ
とにより、前記水平延出部を前記下階建物ユニットの上
梁と前記上階建物ユニットの下梁との間に挟んで固定す
ることを特徴とする本発明の第3発明は、前記第1発
明における四角筒形の断面形状を備えた本体を、トラス
構造のものに置換したものである。すなわち、本発明の
第3発明にかかる補強部材は、前記建物ユニットの補強
すべき梁と略同じ長さ寸法を有する本体と、水平方向に
延びて下階建物ユニットの上梁と上階建物ユニットの下
梁との間に介装される水平延出部とが設けられ、前記本
体は、梁に作用する荷重を受けるために、上下に配置さ
れた上弦材および下弦材と、これらの上弦材および下弦
材の間をジグザグに延びるトラス筋とを備えたトラス構
造のものとされ、かつ、前記水平延出部が前記上弦材を
兼用していることを特徴とする。本発明の第4発明は、
前記第3発明に係る補強部材で補強する方法であって、
所定位置に設置した下階建物ユニットの上梁の上に前記
補強部材の前記水平延出部を載せた後に、この下階建物
ユニットの上に上階建物ユニットを載置することによ
り、前記水平延出部を前記下階建物ユニットの上梁と前
記上階建物ユニットの下梁との間に挟んで固定すること
を特徴とする。以上のような第1〜第4発明において、
前記水平延出部としては、水平方向に配列された二つの
下階建物ユニットの隣接する上梁にまたがって配置され
るもの が採用できる。
【0006】本発明の第発明は、柱・梁でフレームが
形成される複数の建物ユニットを相互に接合することに
より建築されるユニット式建物の梁を補強する補強部材
であって、前記建物ユニットの補強すべき梁と略同じ
さ寸法を有するとともに梁に作用する荷重を受ける
めに、上下方向に延びる断面形状を備えた本体と、水平
方向に延びて下階建物ユニットの上梁と上階建物ユニッ
トの下梁との間に介装される水平延出部とを備え、前記
本体および前記水平延出部が断面L字形となるように連
結されていることを特徴とする。本発明の第6発明は、
前記第5発明に係る補強部材で補強する方法であって、
所定位置に設置した下階建物ユニットの上梁の上に前記
補強部材の前記水平延出部を載せた後に、この下階建物
ユニットの上に上階建物ユニットを載置することによ
り、前記水平延出部を前記下階建物ユニットの上梁と前
記上階建物ユニットの下梁との間に挟んで固定すること
を特徴とする。以上のような第5,6発明において、前
記水平延出部には前記下階建物ユニットの上梁と前記上
階建物ユニットの下梁との少なくともいずれか一方に係
止される係止部を設けることが望ましい。
【0007】
【作用】前述のような第1〜第6発明では、重い外装材
等を有する建物ユニットの梁や、細長い建物ユニットの
長辺となる梁等、大きく撓むと思われる梁を補強部材で
補強し、建物ユニットのフレームの撓みを未然に防止す
る。そして、梁を補強するにあたり、補強部材の水平延
出部を下階建物ユニットの上梁の上に載せた後に、この
下階建物ユニットの上に上階建物ユニットを載置するこ
とにより自動的に補強部材が固定されるため、補強部材
の取付けが容易に行えるようなる。ここで、前述の第
1、2発明では、本体が四角筒状の断面形状を有してい
るので、その幅寸法を拡大しても、その重量が著しく増
大することがない。このため、補強部材の両側に配置さ
れる下階建物ユニットの下梁の間隔と略同じ寸法となる
ように本体の幅を設定しても、補強部材が過度に重くな
る等の問題が生じることがなく、しかも、下梁の間隔と
略同じ寸法に本体の幅を設定すれば、下梁の間に本体が
挟まれ、ボルト等の接合具を用いなくとも、補強部材を
水平方向に固定できるので、この点からも、補強部材の
取付けが容易に行えるようなる。また、前述の第3,4
発明では、本体がトラス構造を有しているので、その下
弦材の幅寸法を拡大しても、その重量が著しく増大する
ことがない。このため、補強部材の両側に配置される下
階建物ユニットの下梁の間隔と略同じ寸法となるように
下弦材の幅を設定しても、補強部材が過度に重くなる等
の問題が生じることがなく、しかも、下梁の間隔と略同
じ寸法に下弦材の幅を設定すれば、下梁の間に下弦材が
挟まれ、ボルト等の接合具を用いなくとも、補強部材を
水平方向に固定できるので、この点からも、補強部材の
取付けが容易に行えるようなる。さらに、前述の第5,
6発明では、補強部材の断面がL字形であるので、水平
延出部を上下階の建物ユニットの梁間に挟めば、補強部
材が上下の梁から大きく突出することがない。このた
め、建物ユニットの外壁部分に配置され、水平方向に近
接する梁がなく、上下にのみ近接する上梁および下梁に
対して、ボルト等の接合具を用いなくとも、補強部材で
補強が行えるようになり、以上により前記目的が達成さ
れる。なお、前述の第5,6発明では、上梁および下梁
に挟まれた水平延出部が摩擦力で固定されるので、水平
延出部を上梁および下梁に接合する必要はないが、水平
延出部に係止部を設け、水平延出部を上梁または下梁に
係止して抜け止めしておけば、地震や強風等で建物が揺
れても、補強部材が水平方向にずれることがなくなり、
補強部材により確保された梁の強度が長期間にわたって
維持されるようになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本発明の第1実施例に係るユニット
式建物1が示されている。この建物1は、複数の一階建
物ユニット10および二階建物ユニット20を相互に接合す
ることにより建築されたものである。一階建物ユニット
10および二階建物ユニット20の各々は、ボックス状のフ
レーム11, 21をそれぞれ有している。
【0009】建物ユニット10のフレーム11は、柱12、建
物ユニット10の長辺方向に沿った長辺梁13、および、建
物ユニット10の短辺方向に沿った短辺梁14で形成された
ものである。建物ユニット20のフレーム21は、建物ユニ
ット10のフレーム11と同様に、柱22、建物ユニット20の
長辺方向に沿った長辺梁23、および、建物ユニット10の
短辺方向に沿った短辺梁24により形成されたものであ
る。建物ユニット10, 20の柱12, 22は、図2に示される
ように、四角筒状の鋼材から形成されたものであり、建
物ユニット10, 20の梁13,14,23,24 は、断面コ字形状の
チャンネル材から形成されたものである。
【0010】図中左右に配置された建物ユニット10A, 1
0Bの互いに隣接する二つの上長辺梁13A, 13Bの間には、
補強部材30が配置される。補強部材30は、建物ユニット
10A, 10Bの長辺梁13A, 13Bと略同じ長さ寸法を有するも
のである。補強部材30には梁13A に作用する荷重を受け
るための本体31が設けられ、この本体31の上面に介装板
32が固着されている。本体31は、断面が上下方向に延び
た四角筒状の鋼管である。介装板32は、水平方向に延び
た面材であり、両側に水平延出部32A, 32Bを有してい
る。
【0011】水平延出部32A は、図中右側の建物ユニッ
ト10A の上長辺梁13A と、同じく図中右側の建物ユニッ
ト20A の下長辺梁23A との間に介装されるものである。
水平延出部32B は、図中左側の建物ユニット10B の上長
辺梁13B と、同じく図中左側の建物ユニット20B の下長
辺梁23B との間に介装されるものである。水平延出部32
A, 32Bを上長辺梁13A, 13Bと下長辺梁23A, 23Bとの間に
介装した状態で、建物ユニット10A, 10Bの上に建物ユニ
ット20A, 20Bを載せて接合することにより、補強部材30
と長辺梁13A,13B,23A,23B とが一体化されるようになっ
ている。
【0012】このような本実施例では、図3の(A)に
示されるように、建物1の一階部分の所定位置に一階建
物ユニット10A, 10Bを設置し、図3の(B)に示される
ように、一階建物ユニット10A, 10Bの上長辺梁13A, 13B
の上に補強部材30の水平延出部32A, 32Bを載せる。この
後、図3の(C)に示されるように、一階建物ユニット
10A, 10Bの上に二階建物ユニット20A, 20Bを載置し、水
平延出部32A, 32Bを上長辺梁13A, 13Bと下長辺梁23A, 2
3Bとの間に挟んで補強部材30を固定する。
【0013】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、建物ユニット10A, 10Bの上長
辺梁13A, 13Bの上に置くだけで済む補強部材30で補強す
るようにしたので、建物ユニット10A, 10Bの上長辺梁13
A, 13Bの厚さ寸法を大きくしたり、これらの梁に別途補
強用ブラケット等を取付けなくとも、上長辺梁13A, 13B
の撓み量を他の梁と同じ程度にでき、ユニット式建物1
全体の荷重支持を有効に行える。このため、重い外装材
等を有する建物ユニットの梁や、細長い建物ユニットの
長辺梁等、大きく撓むと思われる梁を補強部材30で補強
するにあたり、建築現場での作業が煩雑にならず、作業
上の問題が何ら生じない。従って、建物ユニット10, 20
のフレーム11, 21を形成する梁13,14,23,24 の厚さ寸法
の統一およびフレーム11, 21の撓み防止の両方を実現で
きる。
【0014】また、補強部材30に水平延出部32A, 32Bを
設け、水平延出部32A, 32Bを上長辺梁13A, 13Bと下長辺
梁23A, 23Bとの間に挟んで固定するようにしたので、上
長辺梁13A, 13Bの上に水平延出部32A, 32Bを載せた状態
で、一階建物ユニット10A, 10Bの上に二階建物ユニット
20A, 20Bを載置することにより補強部材30が自動的に固
定され、補強部材30の取付けを容易にでき、作業に時間
がかからない。しかも、本体31が四角筒状の断面形状を
有しているので、その幅寸法を拡大しても、その重量が
著しく増大することがない。このため、補強部材30の両
側に配置される建物ユニット10の長辺梁13A, 13Bの間隔
と略同じ寸法に、本体31の幅を設定しても、補強部材30
が過度に重くなる等の問題が生じることがなく、しか
も、長辺梁13A, 13Bの間隔と略同じ寸法に、本体31の幅
を設定すれば、長辺梁13A,13Bの間に本体31が挟まれ、
ボルト等の接合具を用いなくとも、補強部材30を水平方
向に固定できるので、この点からも、補強部材の取付け
を容易に行うことができる。
【0015】図4には、本発明の第2実施例が示されて
いる。本実施例は、前記第1実施例における四角筒状の
本体31を有する補強部材30を、トラス構造の本体41を有
する補強部材40としたものである。すなわち、補強部材
40の介装板42には、その図中下方に丸棒材等をジグザグ
に折り曲げたトラス筋43と、アングル材等からなる下弦
材44とを有する本体41が設けられている。本体41は、ト
ラス筋43の下方の角部分に下弦材43が固着されたもので
あり、トラス筋43の上方の角部分が介装板42の中心線45
に沿わされて介装板42に固着されている。このような本
実施例においても前記第1実施例と同様な作用、効果を
得ることができる他、補強部材40の重量を低減でき、取
扱を容易にできるという効果を付加できる。
【0016】図5には、本発明の第3実施例が示されて
いる。本実施例は、前記第2実施例における水平延出部
32A, 32Bを両側に備えた補強部材30を、水平延出部52を
片側にのみ備えた補強部材50としたものである。すなわ
ち、補強部材50は断面L字形状の部材から形成されたも
のであり、水平に延びるL字の一辺が水平延出部52とさ
れ、上下方向に延びるL字の他辺が本体51となってい
る。水平延出部52は、一階建物ユニット10の上長辺梁13
と、二階建物ユニット20の下長辺梁23との間に介装され
るものである。水平延出部52には、係止部としてボルト
挿通孔53が設けられている。このボルト挿通孔53に対応
して上長辺梁13、および、下長辺梁23の各々には、ボル
ト挿通孔54, 55が設けられている。ボルト挿通孔53〜55
に挿通されたボルト56をナット57に螺合させることによ
り、一階建物ユニット10と二階建物ユニット20とが接合
されている。そして、このボルト56は、補強部材50を建
物ユニット10, 20の梁13,23に係止させる係止部材を兼
用している。これにより、地震や強風等で建物1が揺れ
ても、補強部材50が水平方向にずれることがなくなり、
補強部材50により確保された梁の強度が長期間にわたっ
て維持されるようになっている。このような本実施例に
おいても前記第1実施例と同様な作用、効果を得ること
ができる他、上下に配列された二つの建物ユニット10,
20の長辺梁13, 23の補強にも適用できるという効果を付
加できる。
【0017】なお、本発明は前述の各実施例に限定され
るものではなく、次に示されるような変形などをも含む
ものである。すなわち、補強部材は、介装板の下方に本
体を設けたものに限らず、介装板の上方に設けた逆T字
形状もの、上下両方に本体を設けた十字形状のもの、あ
るいは、本体の側面に水平延出部を突設させたト字形状
のものでもよく、要するに、上下方向に延びた本体に水
平方向に延びた水平延出部を設けたものであれば、具体
的な構造は実施にあたり適宜選択できる。
【0018】また、前記第3実施例において示した補強
部材の係止部としては、水平延出部52に開けたボルト挿
通孔53に限らず、カーリング加工により形成した筒状の
突起であって内部がボルト挿通孔となったものや、長辺
梁13に開けた孔に挿通するピン等でもよい。なお、係止
部は補強部材から省略してもよい。
【0019】さらに、建物ユニット10, 20のフレーム1
1, 21は、四角筒状の鋼管の柱12およびチャンネル材の
梁12, 13から形成したものに限らず、H鋼の柱や梁から
なるもの等でもよく、フレームを構成する部材の形状や
材質は実施にあたり適宜選択すればよい。
【発明の効果】前述のように本発明のユニット式建物の
梁補強部材によれば、梁の厚さ寸法を統一できることか
ら、部材管理を容易にすることができる。また、本発明
のユニット式建物の梁補強方法によれば、建築現場での
作業が容易となり、短時間で作業することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の建物の全体を示す概略斜
視図である。
【図2】本実施例の要部の示す拡大された分解斜視図で
ある。
【図3】本実施例の作業手順を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例の補強部材を示す拡大され
た斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例の要部の示す拡大された分
解斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物 10 下階建物ユニットとしての一階建物ユニット 11 一階建物ユニットのフレーム 12 一階建物ユニットの柱 13,14 一階建物ユニットの梁 13A, 13B 一階建物ユニットの上梁 20 上階建物ユニットとしての二階建物ユニット 21 二階建物ユニットのフレーム 22 二階建物ユニットの柱 23,24 二階建物ユニットの梁 23A, 23B 二階建物ユニットの下梁 30,40,50 補強部材 31,41,51 補強部材の本体 32A,32B,52 水平延出部

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱・梁でフレームが形成される複数の建物
    ユニットを相互に接合することにより建築されるユニッ
    ト式建物の梁を補強する補強部材であって、 前記建物ユ
    ニットの補強すべき梁と略同じ長さ寸法を有するととも
    梁に作用する荷重を受けるために、上下方向に延び
    る四角筒形の断面形状を備えた本体に、水平方向に延び
    て下階建物ユニットの上梁と上階建物ユニットの下梁と
    の間に介装される水平延出部を設けたことを特徴とする
    ユニット式建物の梁補強部材。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のユニット式建物の梁補強
    部材において、前記水平延出部は水平方向に配列された
    二つの下階建物ユニットの隣接する上梁にまたがって配
    置されることを特徴とするユニット式建物の梁補強部
    材。
  3. 【請求項3】 柱・梁でフレームが形成される複数の建物
    ユニットを相互に接合することにより建築されるユニッ
    ト式建物の梁を補強部材で補強する方法であって 前記補強部材として前記建物ユニットの補強すべき梁
    と略同じ長さ寸法を有するとともに梁に作用する荷重
    を受けるために、上下方向に延びる四角筒形断面形状を
    備えた本体に水平方向に延びる水平延出部を設けた補
    強部材を用意し 所定位置に設置した下階建物ユニットの上梁の上に前記
    補強部材の前記水平延出部を載せた後に、この下階建物
    ユニットの上に上階建物ユニットを載置することによ
    前記水平延出部を前記下階建物ユニットの上梁と前
    記上階建物ユニットの下梁との間に挟んで固定すること
    を特徴とするユニット式建物の梁補強方法。
  4. 【請求項4】 柱・梁でフレームが形成される複数の建物
    ユニットを相互に接合することにより建築されるユニッ
    ト式建物の梁を補強する補強部材であって、前記建物ユ
    ニットの補強すべき梁と略同じ長さ寸法を有する本体
    と、水平方向に延びて下階建物ユニットの上梁と上階建
    物ユニットの下梁との間に介装される水平延出部とが設
    けられ、前記本体は、梁に作用する荷重を受けるため
    に、上下に配置された上弦材および下弦材と、これらの
    上弦材および下弦材の間をジグザグ に延びるトラス筋と
    を備えたトラス構造のものとされ、かつ、前記水平延出
    部が前記上弦材を兼用していることを特徴とするユニッ
    ト式建物の梁補強部材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のユニット式建物の梁補強
    部材において、前記水平延出部は水平方向に配列された
    二つの下階建物ユニットの隣接する上梁にまたがって配
    置されることを特徴とするユニット式建物の梁補強部
    材。
  6. 【請求項6】 柱・梁でフレームが形成される複数の建物
    ユニットを相互に接合することにより建築されるユニッ
    ト式建物の梁を補強部材で補強する方法であって 前記補強部材として前記建物ユニットの補強すべき梁
    と略同じ長さ寸法を有する本体と、水平方向に延びて下
    階建物ユニットの上梁と上階建物ユニットの下梁との間
    に介装される水平延出部とを有し、梁に作用する荷重を
    受けるために、前記本体が、上下に配置された上弦材お
    よび下弦材と、これらの上弦材および下弦材の間をジグ
    ザグに延びるトラス筋とを備えたトラス構造のものとさ
    れ、かつ、前記水平延出部が前記上弦材を兼用している
    補強部材を用意し 所定位置に設置した下階建物ユニットの上梁の上に前記
    補強部材の前記水平延出部を載せた後に、この下階建物
    ユニットの上に上階建物ユニットを載置することによ
    前記水平延出部を前記下階建物ユニットの上梁と前
    記上階建物ユニットの下梁との間に挟んで固定すること
    を特徴とするユニット式建物の梁補強方法。
  7. 【請求項7】 柱・梁でフレームが形成される複数の建物
    ユニットを相互に接合することにより建築されるユニッ
    ト式建物の梁を補強する補強部材であって、前記建物ユ
    ニットの補強すべき梁と略同じ長さ寸法を有するととも
    梁に作用する荷重を受けるために、上下方向に延び
    る断面形状を備えた本体と、水平方向に延びて下階建物
    ユニットの上梁と上階建物ユニットの下梁との間に介装
    される水平延出部とを備え、前記本体および前記水平延
    出部が断面L字形となるように連結されていることを特
    徴とするユニット式建物の梁補強部材。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のユニット式建物の梁補強
    部材において、前記水平延出部には前記下階建物ユニッ
    トの上梁と前記上階建物ユニットの下梁との少なくとも
    いずれか一方に係止される係止部を設けたことを特徴と
    するユニット式建物の梁補強部材。
  9. 【請求項9】 柱・梁でフレームが形成される複数の建物
    ユニットを相互に合することにより建築されるユニット
    式建物の梁を補強部材で補強する方法であって 前記補強部材として前記建物ユニットの補強すべき梁
    と略同じ長さ寸法を有するとともに梁に作用する荷重
    を受けるために、上下方向に延びる断面形状を備えた本
    体と、水平方向に延びて下階建物ユニットの上梁と上階
    建物ユニットの下梁との間に介装される水平延出部と
    備え、前記本体および前記水平延出部が断面L字形とな
    るように連結されている補強部材を用意し 所定位置に設置した下階建物ユニットの上梁の上に前記
    補強部材の前記水平延出部を載せた後に、この下階建物
    ユニットの上に上階建物ユニットを載置することによ
    前記水平延出部を前記下階建物ユニットの上梁と前
    記上階建物ユニットの下梁との間に挟んで固定すること
    を特徴とするユニット式建物の梁補強方法。
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