JP2869727B2 - 建築用壁フレーム - Google Patents

建築用壁フレーム

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JP2869727B2
JP2869727B2 JP63034783A JP3478388A JP2869727B2 JP 2869727 B2 JP2869727 B2 JP 2869727B2 JP 63034783 A JP63034783 A JP 63034783A JP 3478388 A JP3478388 A JP 3478388A JP 2869727 B2 JP2869727 B2 JP 2869727B2
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惠一 冨山
進 田中
尚豊 川目
道夫 細川
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、建築用の壁フレームに関するものであ
る。
従来の技術 従来、建築の骨組みを構成する壁フレームとして、第
5図のようなものが考えられている。すなわち、左右一
体の縦方向部材(1)(1)と、これら縦方向部材
(1)(1)間に配置した斜材(2)(2)、及び桟材
(3)等によって柱体(4)を形成し、このような一対
の柱体(4)(4)間の上端部に重量形鋼の梁(5)を
渡して全体をラーメン構造とし、両柱体(4)(4)の
下端部においてアンカー(6)側へ固定するようにして
いる。
このような構造にすると、斜材を柱体(4)(4)間
に渡したものに比較して、中央部分に大きな開口部
(7)を取れ、また、柱体(4)(4)が軽量形鋼によ
って構成されているため、全体を重量形鋼によって製作
する場合に比較して軽量で、かつ安価なものが得られる
という利点がある。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来のラーメン構造の壁フレーム
においては、上述したようにその中央部分に大きな開口
部(7)を取れるという利点がある半面、各柱体(4)
(4)がかなりの幅(例えば約50cm程度)を有している
ため、この部分にトイレの小窓等の小さな開口部(8)
を取ることができないという不都合がある。
この発明は、このような不都合を解消して、従来と同
様のラーメン構造の壁フレームでありながら、フレーム
の端部側にも開口部を取ることができるようにした壁フ
レームを提供するものである。
課題を解決するための手段 そして、上記の目的を達成するため、この発明では、
第1図に示すような予め生産されて現場へ搬入して取り
付けられる建築用壁フレームであって、夫々が左右一対
の縦方向部材(12)(12)と両縦方向部材(12)(12)
間に配した斜材(14)とによって構成される一対の柱体
(11)(11)を両者間に開口部を取れるような間隔をお
いて配置し、これら柱体(11)(11)の上端部間に重量
形鋼の梁(16)を渡してラーメン構造のフレームを構成
し、かつ、前記梁(16)の一端を一方の柱体(11)より
も所定の長さだけ外方へ突出させて、この梁(16)の突
出端部に補助柱(18)を前記一方の柱体(11)との間に
別の開口部を取れるように間隔をおいて配置することに
よって構成され、前記梁(16)端部に位置する柱体(1
1)と補助柱(18)下端部においてアンカーへ固定され
ることを特徴とするものである。
作用 上記本発明にかかる壁フレームは、一対の柱体(11)
(11)と梁(16)とによって全体がラーメン構造となっ
ているので、その中央部分に斜材を設ける必要がなく、
これら柱体(11)(11)間に開口部を取ることができ、
更にそれに加えて、柱体(11)と補助柱(18)との間に
おいても開口部を設けることが可能となる。
実 施 例 第1図は、この発明の1つの実施例であり、図におい
て(11)(11)は夫々この発明の柱体を示している。こ
れらの柱体(11)は、夫々左右一対の縦枠(12)(12)
とこの縦枠(12)(12)の中央部間に渡した桟材(13)
と、これら縦枠(12)(12)及び桟材(13)によって囲
まれる長方形状の空間部に、全体としてくの字形となる
ようにして一本の斜材(14)(14)を各々配置したもの
である。また、縦枠(12)(12)の下端間には下部横枠
(15)が渡されている。これら縦枠(12)(12)、桟材
(13)、斜材(14)及び下部横枠(15)は、第2図でも
示されているようにCチャンネル若しくはチャンネル形
状の軽量形鋼からなるものである。
上記のようにして構成された各柱体(11)(11)が、
互いに所要の間隔をおいて対向配置され、この柱体(1
1)(11)の上端部に跨って第3図のような重量溝形鋼
からなる梁(16)が、そのフランジ(17)(17)が上下
に平行となるようにして渡して固定されている。なお、
柱体(11)と梁(16)との固定は溶接によって行なわれ
る。更に、梁(16)の一方の端部は、一方の柱体(11)
よりも外方に所定長さだけ突出されており、その梁(1
6)の突出部端部の下側に補助柱(18)が溶接さてい
る。この補助柱(18)の下端と前記柱体(11)との間に
下部横枠(19)が、また各柱体(11)(11)間にも軽量
形鋼の下部横枠(20)が設けられている。補助柱(18)
は通常軽量形鋼によって構成するものである。この場
合、水平力による曲げモーメントは、上部の重量形鋼か
らなる梁(16)が負担するので、この補助柱(18)はこ
の部分に作用する鉛直荷重を支える程度のものであれば
よい。
上記のように構成された壁フレーム(21)は、梁(1
6)の一方の端部側に位置する柱体(11)の下端と同じ
く梁(16)の他方の端部側に位置する補助柱(18)の下
端部において、例えば基礎より突出するアンカーボルト
等のアンカー(22)(22)へ固定される。この場合、第
5図の如き補助柱(18)を有しない壁フレームとを組み
合わせて用いる場合には、各アンカー(22)(22)間の
寸法を相互に同一長さとしておけば、全く同一ピッチの
アンカーボルトで任意に選択して取り付けることができ
るという利点がある。そして、この第1図の実施例にお
いては、各柱体(11)(11)間の空間部分に大きめの開
口部(23)を、柱体(11)と補助柱(18)との間の空間
部にトイレの小窓のような小さな開口部(24)を取るこ
とができる。
第4図は、各柱体(11)(11)間の空間部の大きさを
小さくし、これによってこの柱体(11)(11)間に小さ
な開口部(24)を、柱体(11)と補助柱(18)側の大き
な空間部分に大きめの開口部(23)を取ることがきるよ
う、アンカー(22)側に固定されない柱体(11)の位置
を変更したものである。すなわち、補助柱(18)側にあ
る柱体(11)はアンカー側に固定されるものではないか
ら、この柱体(11)をもう1つの柱体(11)と補助柱
(18)との間において横方向へ任意に変更して取り付け
ることにより、開口部の大きさ等を任意に選択できると
いう利点がある。
上記壁フレーム(21)は、このようなものを予め工場
で生産し、更に、その一面若しくは両面に表面パネルを
張り付けて現場へ搬入して取り付けるか、又は、壁フレ
ーム(21)のみ現場へ搬入して取り付けた後、その表面
に表面パネルを張り付けて施工される。
発明の効果 以上のように、この発明においては、一対の柱体と梁
材によるラーメン構造であることから、水平力に対抗さ
せるための斜材を柱体間の空間部に設ける必要がなく、
そのため、ブレースを用いた従来の耐力壁構造と異なっ
て任意に開口部を取ることができるのみならず、アンカ
ー側に固定されない柱体と補助柱との間にも開口部を設
けることができるという効果がある。しかも、中間部分
にある柱体はアンカー側に固定されるものではないた
め、補助柱ともう1つの柱体との間でその位置を任意に
設定することが可能であり、そのアンカーに固定されな
い柱体両側の空間部を自由に変更して、任意の大きさの
開口部を取ることができる。更に、この発明では、アン
カー側への固定位置は、共に梁の端部側に位置する柱体
と補助柱の下端部に設定されていることから、すなわ
ち、常に壁フレームの左右両端部にアンカーが配置され
て、アンカー間のピッチは常に変わることがないため、
壁フレームの配置に合わせてアンカーボルトの設置位置
を変更する必要がないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の壁フレームの正面図、第2図は、
柱体部分で切断した壁フレームの横断平面図、第3図
は、梁の部分で縦断した要部の縦断面図、第4図は、こ
の発明の他の実施例を示す壁フレームの正面図、第5図
は、従来の壁フレームの正面図である。 (11)……柱体、(12)……縦枠、(14)……斜材、
(16)……梁、(18)……補助柱、(21)……壁フレー
ム、(22)……アンカー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川目 尚豊 大阪府大阪市北区中之島6丁目2番27号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 細川 道夫 大阪府大阪市北区中之島6丁目2番27号 積水ハウス株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−102605(JP,U) 実公 昭46−33928(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/56 - 2/62 E04B 1/24 - 1/26 E04C 2/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め生産されて現場へ搬入して取り付けら
    れる建築用壁フレームであって、夫々が左右一対の縦方
    向部材と両縦方向部材間に配した斜材とによって構成さ
    れる一対の柱体を両者間に開口部を取れるような間隔を
    おいて配置し、これら柱体の上端部間に重量形鋼の梁を
    渡してラーメン構造のフレームを構成し、かつ、前記梁
    の一端を一方の柱体よりも所定の長さだけ外方へ突出さ
    せて、この梁の突出端部に補助柱を前記一方の柱体との
    間に別の開口部を取れるように間隔をおいて配置するこ
    とによって構成され、前記梁端部に位置する柱体と補助
    柱下端部においてアンカーへ固定されることを特徴とす
    る建築用壁フレーム。
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