JP6469627B2 - マグネットチャック - Google Patents

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本発明はマグネットチャックに関し、より詳細には、特に切削加工や研削加工等に用いて好適なマグネットチャックに関する。
磁気吸着面に磁性体ワークを吸着して切削加工や研削加工等に用いて好適なマグネットチャックが知られている。このようなマグネットチャックとしては、特許文献1に開示されているような構成のものが知られている。
公開特許公報 特開2009−255221号公報
図11、図12に示すようにマグネットチャックは、永久磁石14を配設した磁性体からなる台板12と、永久磁石14を覆って配設され、内部に電磁コイル24が埋設された磁極部材20と、磁極部材20の吸着面21に埋設されたセパレータ26およびサポート部材30と、を具備している。
そして磁極部材20の吸着面21には、サポート部材30を収容した後、サポート部材30のプランジャ32部分に相当する平面位置にプランジャ32が出入り可能な孔92が形成された有孔蓋90が配設されている。また、サポート部材30は底部に形成された流体用通路連通孔を介して形成された流体路36にシールされた状態で接続されている。さらに台板12には有孔蓋90の孔92とプランジャ32との隙間部分から進入した切削屑や研削屑の他加工液を外部に排出するドレイン孔42が配設されている。
このような構成のマグネットチャック10を用いて吸着面21に図示しない磁性体ワークを吸着保持させて磁性体ワークの切削加工や研削加工を行うと、プランジャ32と有孔蓋90の孔92との隙間部分に細かい切削屑や研削屑等が入り込んでしまうことがあり、このような状態になると有孔蓋90の孔92からのプランジャ32の突出入動作ができなくなってしまうといった不具合が生じる。
そこで本発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは次のとおりである。すなわち、吸着面に磁気によって吸着保持した磁性体ワークに研削加工や研削加工をした場合であっても、切削屑や研削屑等が有孔蓋の孔とプランジャとの間に挟まることによるプランジャの動作不良を無くすことを可能にしたマグネットチャックの構成を提供することにある。
上記課題を解決するため本願の発明者が鋭意研究した結果、以下の構成に想到した。
すなわち、本発明は、磁性体からなる台板と、該台板を覆って設けられ、磁性体ワークを吸着する吸着面を有し、内部に複数の電磁コイルが所定間隔をおいて並列して埋設された磁極部材と、該磁極部材の前記吸着面に設けられたセパレータと、流体圧によって前記吸着面から突出入し、前記磁極部材の前記吸着面から外方に突出した際、前記磁性体ワークの表面に当接するプランジャを有し、前記電磁コイルに囲まれる部位の前記磁極部材に設けられたサポート部材配設穴に、前記プランジャの突出入側部分を露出させた状態で配設された複数のサポート部材と、前記台板を通過し、前記サポート部材に至り、流体圧を前記プランジャに及ぼす流体路と、を有するマグネットチャックにおいて、前記磁極部材の吸着面であって、隣接する前記電磁コイルの間の位置、および両端側に位置する前記電磁コイルの外側の位置に、前記磁極部材の一方の両側面に開口するように設けられ、前記磁性体ワークの切削屑もしくは研削屑、および加工液を排出する複数本の第1溝体と、前記磁極部材の吸着面であって、前記電磁コイル群の両外側に位置して、前記第1の溝体と交差して設けられ、前記磁極部材の他方の両側面に開口し、前記磁性体ワークの切削屑もしくは研削屑、および加工液を排出する第2溝体とを具備し、前記第1溝体と前記第2溝体とで前記セパレータを構成することを特徴とするマグネットチャックである。
また、磁性体からなる台板と、該台板を覆って設けられ、磁性体ワークを吸着する吸着面を有し、内部に複数の電磁コイルが所定間隔をおいて並列して埋設された磁極部材と、該磁極部材の前記吸着面に設けられたセパレータと、流体圧によって前記吸着面から突出入し、前記磁極部材の前記吸着面から外方に突出した際、前記磁性体ワークの表面に当接するプランジャを有し、各前記電磁コイルに囲まれる部位の前記磁極部材に設けられたサポート部材配設穴に、前記プランジャの突出入側部分を露出させた状態で配設された複数のサポート部材と、前記台板を通過し、前記サポート部材に至り、流体圧を前記プランジャに及ぼす流体路と、を有するマグネットチャックにおいて、前記磁極部材の吸着面であって、隣接する前記電磁コイルの間の位置、および両端側に位置する前記電磁コイルの外側の位置に、前記磁極部材の一方の両側面に開口するように設けられ、前記磁性体ワークの切削屑もしくは研削屑、および加工液を排出する複数本の溝体と、前記磁極部材の一方の両側面に設けられ、前記一方の両側面の端部方向に延びる凹部と、を具備し、前記溝体と前記凹部とで前記セパレータを構成することを特徴とするマグネットチャックの発明もある。
これにより、プランジャの突出入側部分を吸着面に露出させた状態でサポート部材を配設しているので、吸着面に磁性体ワークを吸着保持させた状態で磁性体ワークの切削加工や研削加工を施しても、細かい切削屑や研削屑がサポート部材のプランジャの伸縮動作を妨げることがなく、研削屑や切削屑を確実に排出することができる。また、吸着面に磁性体の一部が取り除かれた部分である溝体を設けることにより、溝体にセパレータを構成させることができるため、吸着面におけるセパレータの占有スペースを不要にし、単位吸着面面積あたりにおけるサポート部材の配設数を増やすことができる。
また、前記溝体は、前記サポート部材配設穴に連通するサポート部材配設穴連通部を有していることが好ましい。
これにより、吸着面に磁性体ワークを吸着保持させた状態で磁性体ワークの切削加工や研削加工を施しても、切削屑や研削屑をサポート部材配設穴に滞留させることなく、サポート部材配設穴連通部を介して確実に溝体に排出することができる。
また、前記サポート部材配設穴連通部は、前記サポート部材配設穴の接線方向に沿って配設されていることが好ましい。
これにより、サポート部材配設穴に磁性体ワークの切削屑や研削屑が滞留してしまった場合であっても、サポート部材配設穴に圧縮空気等の圧縮流体を吹き付けることにより、切削屑や研削屑はサポート部材配設穴連通部を介して溝体に排出されることになるため、磁性体ワークの切削加工時や磁性体ワークの研削加工時におけるマグネットチャックのメンテナンスが容易である。
また、前記溝体は、前記吸着面の中央部分よりも前記吸着面の外周縁側部分の方がより深く形成されていることが好ましい。
これにより、溝体内の切削屑や研削屑を効率的に排出することができる。
また、前記溝体は、前記吸着面からの深さ方向における断面形状が逆T字型に形成されていることが好ましい。
これにより、吸着面の面積減少を抑えつつ、溝体の流路断面積を増やすことができる。また、溝体にクランパの固定を行うことができるため、マグネットチャックの使用用途を広げることができる。
本発明にかかるマグネットチャック10の構成を採用することにより、サポート部材30をプランジャ32の突出入側部分が吸着面21側に露出した状態にすることができる。したがって、吸着面21に磁性体ワークを吸着保持させた状態で磁性体ワークに対して切削加工や研削加工を施しても、細かい切削屑や研削屑がサポート部材30の突出入動作を妨げることがなく、切削屑や研削屑は溝体を介して確実にマグネットチャック10の外部に排出させることができる。また、吸着面21に溝体50を形成することで吸着面21の磁極部材20の一部が取り除かれることになるため、溝体50を吸着面21におけるセパレータ26として機能させることができる。このため、吸着面21におけるセパレータ26の占有スペースが削減し、吸着面21の単位面積あたりにおけるサポート部材30の配設数を増やすことができる。また、加工コストの高いセパレータ26の配設延長が減るため、マグネットチャック10の製造コストを低減させることができる点においても貢献する。
第1参考実施形態におけるマグネットチャックの平面図である。 図1中のII―II線における断面図である。 2参考実施形態におけるマグネットチャックの平面図である。 2参考実施形態におけるマグネットチャックの正面図である。 図3中のV―V線における断面図である。 図3中のVI―VI線における断面図である。 3参考実施形態におけるマグネットチャックの平面図である。 実施形態におけるマグネットチャックの平面図である。 実施形態におけるマグネットチャックの平面図である。 実施形態におけるマグネットチャックの右側面図である。 従来技術におけるマグネットチャックの一例を示す平面図である。 図11内のXII―XII線における概略断面図である。
以下、本発明にかかるマグネットチャックの実施形態について図面に基づいて説明する。
第1参考実施形態)
図1および図2により、このマグネットチャック10について説明する。図1は、マグネットチャックの平面図、図2は、図1中のII―II線における断面図である。本実施形態におけるマグネットチャック10は、以下の構成を有している。すなわち、磁性体からなる台板12上に複数のアルニコ製の永久磁石14が配置され、各々の永久磁石14の間にステンレス製の接続ブロック16が配置されている。この永久磁石14と接続ブロック16とは磁性材料からなる組付鉄心18によって覆われている。なお接続ブロック16はボルト19により台板12に固定されている。このような接続ブロック16には、アルニコ磁石に代表されるように、低保持力で高磁束密度の特性を有する磁石材を用いることが好ましい。
そして、組付鉄心18上に磁性材料からなる磁極部材20が配置されている。なお、組付鉄心18は磁極部材20と一体のものとすることができる。磁極部材20の表面側が吸着面21となる。磁極部材20の組付鉄心18側の面には長いリング状をなす穴22が開口され、この長いリング状の穴22内に電磁コイル24が埋設されている。そして穴22内はエポキシ樹脂25が充填され、電磁コイル24を封止している。
磁極部材20の吸着面21には、電磁コイル24による磁界が及ぼされる吸着エリアを囲むようにして非磁性材料からなるセパレータ26が設けられている。磁極部材20の、電磁コイル24に囲まれる部位に、吸着面21側が大径部28aとなるサポート部材配設穴28が所要間隔をおいて一列に複数個開口されている。それぞれのサポート部材配設穴28の小径部28bの内周面にはねじ山が形成されていて、このねじ山にサポート部材30の外周面に形成されたねじ山を螺着させることでサポート部材30をサポート部材配設穴28に配設している。図2からも明らかなようにサポート部材30は、サポート部材30の上部を大径部28a(プランジャ32の突出入側部分)に露出させた状態で配設されている。なお、このようなサポート部材30の列が吸着面21に適宜複数列設けられている(図示せず)。
サポート部材30は、油圧、空気圧等の流体圧(以下油圧で説明する)によって突出入し、磁極部材20の吸着面21から外方に突出した際、図示しない磁性体ワークの表面に当接するプランジャ32を有する。サポート部材配設穴28の大径部28aの底部には、磁極部材20、組付鉄心18、接続ブロック16および台板12を貫通するドレイン孔42が設けられている。吸着面21側が開口部になっているサポート部材配設穴28内に入り込んだ切削屑または研削屑は加工液と共にドレイン孔42から外部に排出される。なお、図1、図2に示すマグネットチャック10をいわゆるドライ加工のみに用いる場合においては、ドレイン孔42の配設を省略した形態を採用することもできる。この場合、サポート部材配設穴28に切削屑や研削屑が入り込むことになるが、サポート部材30のプランジャ32が吸着面21に対して突出入する動作を阻害するほどの不具合にはならないため問題はない。
図1および図2に示すマグネットチャック10を用いて磁性体ワークを吸着面21に吸着保持させるには次のようになされる。まず、磁性体ワークを磁極部材20の吸着面21の上に載置する。次いで、電磁コイル24に比較的小さい電力を供給し、アルニコ製の永久磁石14の磁力を増大させ、その磁力を吸着面21に及ぼさせることで、磁性体ワークを比較的弱い磁力により吸着する。
次いで、図示しない油圧源からの圧油を、台板12を通過させてサポート部材30に至り、圧油の流体圧をプランジャ32に及ぼす流体路36に供給し、供給された油圧により各プランジャ32を吸着面21から突出させ、プランジャ32の先端を磁性体ワークに当接させ、磁性体ワークをプランジャ32で支持するようにする。この状態で、電磁コイル24に十分な大きさの電力を供給し、吸着面21に強い磁力を発生させ、磁性体ワークを吸着面21に吸着、固定する。この状態で、磁性体ワークに必要な切削加工、研削加工等を施すようにする。このときに生じた切削屑または研削屑と加工液はドレイン孔42からマグネットチャック10の外部に排出することができる。
なお、アルニコ製の永久磁石14は、電磁コイル24に短時間通電するだけで、必要な磁力を継続的に得ることができ、これにより省エネルギー化を図ることができる。磁性体ワークの加工後、磁性体ワークを解放するには、電磁コイル24に、吸着時とは逆方向に通電することで、保持力の小さいアルニコ製の永久磁石14の磁力を低下させればよい。なお、必要に応じて、磁性体ワークに残留する残留磁力を消磁する消磁用コイルを別途設けてもよい(図示せず)。
上記のようにして、省エネルギー化を図れるマグネットチャック10を提供することができた。しかしながら、図1および図2に示す第1参考実施形態におけるマグネットチャック10にも、次のような課題が生じた。すなわち、上記のように、ドレイン孔42は磁極部材20、組付鉄心18、接続ブロック16、および台板12をそれぞれの板厚方向に貫通しているため、ドレイン孔42の内部で切削屑や研削屑が詰まってしまうおそれがある。また、ドレイン孔42がサポート部材30と電磁コイル24との間に配設されているためサポート部材と電磁コイル24との配設間隔を確保しなければならず、吸着面21へのサポート部材30の配設間隔に制約が生じる。
そこで、以下の第2参考実施形態では、上記第1参考実施形態をさらに改良し、ドレイン孔42への切削屑や研削屑の詰まりを無くし、吸着面21へのサポート部材30の配設間隔を狭めることが可能なマグネットチャック10を提供する。
(第2参考実施形態)
図3〜図は、第2参考実施形態におけるマグネットチャック10を示す図3はその平面図、図4はその正面図、図5は図3におけるV−V線における断面図、図6は図3におけるVI−VI線における断面図である。以下、図1および図2における第1参考実施形態と同一の部材は同一の符号を付し、その説明は省略する。
2参考実施形態におけるマグネットチャック10は、図3および図4に示す符号の構成を具備し、台板12の上に重ねた磁極部材20の吸着面21に、両端部を磁極部材20の側面に開口させた溝体50を配設した点にある。このような溝体50を吸着面21に配設したことにより、吸着面21に磁性体ワークを保持させた状態で磁性体ワークに切削加工や研削加工を行ったときに生じる切削屑または研削屑と加工液は吸着面21に配設された溝体50に沿ってマグネットチャック10の外部に排出させることができる。溝体50は吸着面21に近傍位置にいわゆる開水路として配設されているから、目視による状態確認をすることができ、たとえ溝体50に切削屑または研削屑が滞留したとしても取り出しをきわめて容易に行うことができる。
また、吸着面21に溝体50を形成することにより磁極部材20の一部が取り除かれることになるから、溝体50がセパレータ26の機能をも発揮することになる。吸着面21へのセパレータ26の設置コストは極めて高コストであるため、一部のセパレータ26であっても配設を省略できることはマグネットチャック10の製造コストの低減に寄与する。
さらには、図5および図6に示すようにドレイン孔42の配設が省略可能になり、サポート部材30と電磁コイル24との配設間隔を狭くすることができる。これにより吸着面21に配設することができるサポート部材30の数を増やすことができるので、より精密に磁性体ワークをプランジャ32で保持することが可能になる点においても好都合である。
また、溝体50は、図3および図6に示すように、磁極部材20の側面に開口している。溝体50には、サポート部材配設穴28に連通するサポート部材配設穴連通部としての通路51が配設され、サポート部材配設穴28の大径部28aと溝体50が通じている。これによりサポート部材配設穴28の大径部28a内に入り込んだ切削屑、研削屑、加工液等は、通路51および溝体50を通じて磁極部材20(マグネットチャック10)の側方に排出されることになる。そして、溝体50は、吸着面21の中央部分(溝体50の延長方向における中央部分)よりも磁極部材20の外周縁側部分(溝体50の延長方向における両端部側)の方がより深くなるように形成されていることが好ましい。このような溝体50によれば、切削屑、研削屑、加工液等の排出をさらに促進させることができ、好都合である。なお、溝体50は一方の端部側から他方の端部側に徐々に深くなるように形成することもできるし、溝体50の延設方向において均一深さに形成することもできる。
また通路51は、図3に示すようにサポート部材配設穴28の接線方向に沿って(通路51がサポート部材配設穴28の接線を構成する)形成されていることが好ましい。これにより万が一サポート部材配設穴28に切削屑、研削屑、加工液等の滞留が生じた場合であっても、圧縮空気をサポート部材配設穴28に吹き付ければ、通路51から切削屑、研削屑、加工液等を溝体50に送り出すことができ、磁性体ワークの切削加工や研削加工時における切削屑、研削屑、加工液等の排出処理に要するメンテナンス頻度を低減させることができる。
(第3参考実施形態)
図7は、第3参考実施形態におけるマグネットチャック10の平面図である。本実施形態においてはすでに説明した実施形態と同一の部材については、それらと同一の符号を図面中に付すことで、ここでの詳細な説明は省略する。本実施形態は、マグネットチャック10(吸着面21)の長手方向において所要間隔をあけて短手方向の端縁に平行な複数本の溝体50が形成され、2本の溝体50によりサポート部材30が挟み込まれた状態になっている。サポート部材30を挟み込む溝体50とサポート部材配設穴28との間には、サポート部材配設穴連通部としての通路51が形成されている。
また、サポート部材30を挟み込んでいる溝体50の間には、マグネットチャック10(吸着面21)の短手方向において所要間隔をあけて複数配設されているサポート部材30のうちの両端位置に配設されているサポート部材30の外側部分にセパレータ26が配設されている。このような構成を採用することにより、溝体50による吸着面21の磁極部材20の控除により、吸着面21に形成すべきセパレータ26の延長を短くすることができる点で好都合である。
(第実施形態)
図8は、第実施形態におけるマグネットチャック10の平面図である。本実施形態においてはすでに説明した実施形態と同一の部材については、それらと同一の符号を図面中に付すことで、ここでの詳細な説明は省略する。本実施形態におけるマグネットチャック10は、図7に示すセパレータ26の配設位置を延長させ、吸着面21を長手方向に通貫する(磁極部材20の長手方向における端縁に両端が開口する)溝体50が形成され、吸着面21にセパレータ26の配設を省略した構成が特徴的である。これにより第2実施形態よりもさらに磁性体ワークの切削加工や研削加工における切削屑や研削屑と加工液の排出を効率的に行うことができる。また、セパレータ26の配設が不要であることからマグネットチャック10の製造コストの低減が促進される点においても好都合である。
(第実施形態)
図9は、第実施形態におけるマグネットチャック10の平面図である。図10は、第実施形態におけるマグネットチャック10の右側面図である。本実施形態においてはすでに説明した実施形態と同一の部材については、それらと同一の符号を図面中に付すことで、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施形態におけるマグネットチャック10は、マグネットチャック10(吸着面21)の長手方向における端縁に平行で吸着面21を通貫する(磁極部材20の短手方向における端縁に両端が開口する)溝体50によりサポート部材30を挟み込むようにしている。ここでは、マグネットチャック10(吸着面21)の短手方向に平行で長手方向の端縁に両端が開口する溝体50が配設されていないため、図9内の矢印X方向における往復動をする切削加工や研削加工を行う際における切削屑や研削屑と加工液がマグネットチャック10の往復動方向に直交する溝体50に入り込むことがないため、切削屑や研削屑と加工液の排出がさらに効率的に行うことができる点で好都合である。
以上に説明した実施形態は、いわゆる永電磁式のマグネットチャック10の構成に基づいて発明内容についての説明を行っているが、本願発明の技術的範囲は永電磁式のマグネットチャック10に限定されるものではない。参考実施形態を含めたいずれの実施形態においても、いわゆる電磁式のマグネットチャック10の形態を採用することも可能である。
以上の実施形態におけるマグネットチャック10に対するさらに望まれる改良点は、以下のとおりである。具体的には、接続ブロック16を無くし、アルニコ磁石製の永久磁石14を、台板12に設けた収納穴15内に配設するとともに、収納穴15間の仕切部12a(台板12と一体)に流体路36を貫通して設けた点にある。そして、シール部材40を、流体路36における、仕切部12aと組付鉄心18との間をシールする第1のシール部材、および組付鉄心18と磁極部材20との間をシールする第2のシール部材の2つのシール部材とした。なお、組付鉄心18と磁極部材20とを一体のものとすれば、シール部材を、仕切部12aと磁極部材20との間をシールする1つのシール部材のみとすることもできる。
すなわち、本実施の形態では、図2に示す実施の形態における、台板12と接続ブロック16との間をシールするシール部材40を無くしたので、それだけ、油(流体)漏れを少なくでき、また、吸着面21側から最深部となるシール部材40を無くすことで、修理も容易となる利点がある。なお、図6において、電磁コイル24の絶縁性を向上させるために、電磁コイル24を収納する穴22内にガラスビーズ48を配設している。
また、サポート部材配設穴28の大径部28aとサポート部材30との間にはシール部材52が配設され、このシール部材52によりサポート部材配設穴28に切削屑または研削屑および加工液が入り込むことを防止している。そして、溝体50を吸着面21からの深さ方向における断面形状を逆T字型に形成すれば、この溝体50を、クランパ等に代表される加工具取り付け用の係止溝等としての利用も可能となる。
そして以上に説明した変形例の他、実施形態において説明した変形例等を適宜組み合わせた形態を採用することも可能である。
10 マグネットチャック
12 台板,12a 仕切部,14 永久磁石,15 収納穴,16 接続ブロック,
18 組付鉄心,19 ボルト,
20 磁極部材,21 吸着面,22 穴,24 電磁コイル,25 エポキシ樹脂,
26 セパレータ,28 サポート部材配設穴,28a 大径部,28b 小径部,
30 サポート部材,32 プランジャ,36 流体路,
40 シール部材,42 ドレイン孔,48 ガラスビーズ,
50 溝体,51 通路(サポート部材配設穴連通部),52 シール部材,53 凹部,
90 有孔蓋,92 孔

Claims (6)

  1. 磁性体からなる台板と、
    該台板を覆って設けられ、磁性体ワークを吸着する吸着面を有し、内部に複数の電磁コイルが所定間隔をおいて並列して埋設された磁極部材と、
    該磁極部材の前記吸着面に設けられたセパレータと、
    流体圧によって前記吸着面から突出入し、前記磁極部材の前記吸着面から外方に突出した際、前記磁性体ワークの表面に当接するプランジャを有し、前記電磁コイルに囲まれる部位の前記磁極部材に設けられたサポート部材配設穴に、前記プランジャの突出入側部分を露出させた状態で配設された複数のサポート部材と、
    前記台板を通過し、前記サポート部材に至り、流体圧を前記プランジャに及ぼす流体路と、を有するマグネットチャックにおいて、
    前記磁極部材の吸着面であって、隣接する前記電磁コイルの間の位置、および両端側に位置する前記電磁コイルの外側の位置に、前記磁極部材の一方の両側面に開口するように設けられ、前記磁性体ワークの切削屑もしくは研削屑、および加工液を排出する複数本の第1溝体と、
    前記磁極部材の吸着面であって、前記電磁コイル群の両外側に位置して、前記第1の溝体と交差して設けられ、前記磁極部材の他方の両側面に開口し、前記磁性体ワークの切削屑もしくは研削屑、および加工液を排出する第2溝体とを具備し、
    前記第1溝体と前記第2溝体とで前記セパレータを構成することを特徴とするマグネットチャック。
  2. 磁性体からなる台板と、
    該台板を覆って設けられ、磁性体ワークを吸着する吸着面を有し、内部に複数の電磁コイルが所定間隔をおいて並列して埋設された磁極部材と、
    該磁極部材の前記吸着面に設けられたセパレータと、
    流体圧によって前記吸着面から突出入し、前記磁極部材の前記吸着面から外方に突出した際、前記磁性体ワークの表面に当接するプランジャを有し、各前記電磁コイルに囲まれる部位の前記磁極部材に設けられたサポート部材配設穴に、前記プランジャの突出入側部分を露出させた状態で配設された複数のサポート部材と、
    前記台板を通過し、前記サポート部材に至り、流体圧を前記プランジャに及ぼす流体路と、を有するマグネットチャックにおいて、
    前記磁極部材の吸着面であって、隣接する前記電磁コイルの間の位置、および両端側に位置する前記電磁コイルの外側の位置に、前記磁極部材の一方の両側面に開口するように設けられ、前記磁性体ワークの切削屑もしくは研削屑、および加工液を排出する複数本の溝体と、
    前記磁極部材の一方の両側面に設けられ、前記一方の両側面の端部方向に延びる凹部と、を具備し、
    前記溝体と前記凹部とで前記セパレータを構成することを特徴とするマグネットチャック。
  3. 前記溝体は、前記サポート部材配設穴に連通するサポート部材配設穴連通部を有していることを特徴とする請求項1または2記載のマグネットチャック。
  4. 前記サポート部材配設穴連通部は、前記サポート部材配設穴の接線方向に沿って配設されていることを特徴とする請求項記載のマグネットチャック。
  5. 前記溝体は、前記吸着面の中央部分よりも前記吸着面の外周縁側部分の方がより深く形成されていることを特徴とする請求項1〜のうちのいずれか一項に記載のマグネットチャック。
  6. 前記溝体は、前記吸着面からの深さ方向における断面形状が逆T字型に形成されていることを特徴とする請求項1〜のうちのいずれか一項に記載のマグネットチャック。
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