JP6899121B2 - 磁気式クランプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は磁気式クランプ装置に関し、特に複数の磁力発生機構が組み込まれたベース部材の構造を大幅に変更すると共にクランプ解除性能を改善したものに関する。
従来から、クランプ対象物(射出成形機の金型、機械加工に供するワークピース等)を固定する固定面を有するベース部材と、このベース部材に組み込まれ且つ磁力によりクランプ対象物を固定面に吸着して固定可能な複数の磁力発生機構とを備えた磁力式クランプ装置が一般に知られ、この磁力式クランプ装置を射出成形機に採用し、金型をプラテンに固定する装置として実用化されている。
上記の各磁力発生機構は、固定面と同一面をなす外端面を有する鋼製の円形蓋板と、この円形蓋板の裏面側に配設されたアルニコ磁石と、このアルニコ磁石の外周側に巻装された磁極切換用コイルと、円形蓋板の外周側に配設された永久磁石等を備えている。これら磁力発生機構は、一般的に、ベース部材に形成された複数の凹状の収容孔に夫々組み込まれている。
例えば、特許文献1の磁気締付け装置においては、本願の図8に示すように、ベース部材100の固定面101側に開口した複数の凹状の収容孔102を形成し、これら複数の収容孔102に固定面側から磁力発生機構を夫々組み込んでいる。その磁力発生機構は、磁性体製の円形蓋板103と、環状に配置した複数の永久磁石104と、環状の非磁性体部材105と、アルニコ磁石106と、環状のコイル107とを含む。
特許文献2の一体型磁気装置においては、本願の図9に示すように、ベース部材108の裏面側に開口した複数の凹状の収容孔109を備え、これら複数の収容孔109に裏面側から磁力発生機構を夫々組み込んだ構造が開示されている。その磁力発生機構は、ベース部材108と一体的に形成された円形蓋板110と、環状に配置された複数の永久磁石111と、アルニコ磁石112と、環状のコイル113とを含んでいる。また、円形蓋板110とベース部材108は薄肉厚の環状磁路114で連なっている。
特許第5301117号 特許第5449324号
特許文献1の磁気締付け装置のように、ベース部材の固定面側に開口した凹状の収容孔に磁力発生機構を組み込む構造の場合、磁力発生機構の円形蓋板の外端面とベース部材の固定面との平坦性を確保する必要がある為に、収容孔の底面の機械加工においては高い加工精度が要求されるという問題がある。
特許文献2の一体型磁気装置においては、ベース部材と円形蓋板を一体的に形成するため、ベース部材の固定面の平坦性を確保できるが、円形蓋板の裏面の加工精度を高く維持する必要があるので、特許文献1の構造と同様に、収容孔の穴加工においては高い加工精度が要求されるという問題がある。
前記のような凹状の収容孔を機械加工で形成する場合、大径のドリルで凹穴を形成してから小径のエンドミルを周回的に移動させることで、凹穴の奥端面を平坦面に仕上げ加工することになるため、多くの時間と労力がかかるため、特許文献1,2の収容孔の構造は製作する上で非常に不利なものである。
特許文献1の磁気締付け装置では、固定面に臨む環状の非磁性体部材を設けるため、クランプ対象物を吸着する吸着力を高めることが可能であるが、クランプ対象物をクランプ解除する際に、円形蓋板からクランプ対象物側へ漏洩する漏洩磁束が発生しやすいため、クランプ解除性能を高めることが難しい。
特許文献2の一体型磁気装置では、固定面の平坦性と液密性を確保するためにベース部材と円形蓋板を繋ぐ環状磁路114を形成しているため、クランプ解除の際の漏洩磁束は僅少になるけれども、クランプ状態のときにも、10〜20%の磁束が環状磁路114に流れるため、クランプ時の吸着力が低下するという問題がある。
本発明の目的は、複数の磁力発生機構を組み込むベース部材の収容孔の加工性を向上し得ると共に、クランプ解除時の漏洩磁束を少なくし且つクランプ時の漏洩磁束を少なくすることができる磁力式固定装置を提供することである。
請求項1の磁力式クランプ装置は、外面側の固定面にクランプ対象物が固定される鋼製のベース部材と、このベース部材に組み込まれ且つ磁力によりクランプ対象物を固定可能な複数の磁力発生機構とを備えた磁力式クランプ装置において、前記ベース部材は、前記固定面と直交する方向に延びる複数の円筒状の収容孔が貫通状に形成されたベース板と、前記複数の収容孔の裏面側開口部を塞ぐように前記ベース板の裏面に固定された底板とを備え、前記各磁力発生機構は、前記固定面と同一面をなす外端面を有し且つ前記収容孔の外端側部分に外周側に環状隙間をあけて装着された鋼製の円形蓋板と、前記収容孔内で前記円形蓋板の外周側に配設された複数の永久磁石と、前記収容孔内で前記円形蓋板の裏面側に配設されたアルニコ磁石と、前記収容孔内で前記アルニコ磁石の外周側に設けられた磁極切換用コイルとを備え、前記円形蓋板の固定面側端部の外周部に、前記固定面と平行に前記永久磁石の固定面側端部を覆うように外径側に突出し且つ前記収容孔の内周面に対向するように近接又は接触する環状鍔部が全周に亙って一体的に形成されたことを特徴としている。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記環状鍔部の前記固定面側の外表面と前記固定面の延長面との間に筒状の隙間が形成されていることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記環状鍔部の前記底板側の裏面と前記永久磁石の前記固定面側の外表面との間に筒状の隙間が形成されていることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記永久磁石は、部分円筒形状のネオジウム磁石からなることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記円形蓋板は、前記アルニコ磁石と前記底板に挿通された固定用ボルト部材によって前記アルニコ磁石と共に前記底板に固定されたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ベース部材に凹状の収容孔を形成する代りに、ベース板に貫通状の収容孔を形成すればよいので、簡単に能率的に精度の高い収容孔をガス溶断や機械加工により形成することができ、ベース部材の機械加工コストを大幅に低減可能になる。
しかも、磁力発生機構を収容孔に組み付ける際には、ベース板と底板とを分離した状態で、収容孔に磁力発生機構の各種の部材を組み付けた後に、ベース板に底板を固定することができるので、磁力発生機構の組み付けを簡単に能率的に行うことができる。
前記円形蓋板の固定面側端部の外周部に、前記固定面と平行に前記永久磁石の固定面側端部を覆うように外径側に突出し且つ前記収容孔の内周面に対向するように近接又は接触する環状鍔部が全周に亙って一体的に形成されるため、クランプ解除時に漏洩磁束が環状鍔部からベース部材へ流れ易くなるため、クランプ対象物への漏洩磁束が僅少になりクランプ解除性能が向上する。
しかも、環状鍔部は収容孔の内周面に近接又は接触しているだけで、収容孔の内周面から分離されているため、クランプ時に環状鍔部からベース部材に磁束が漏洩しにくく、クランプ性能に悪影響を及ぼすことはない。
請求項の発明によれば、前記環状鍔部の外表面と前記固定面の延長面との間に隙間が形成されるため、クランプ解除時に漏洩磁束がクランプ対象物へ一層漏れにくくなる。
請求項の発明によれば、前記環状鍔部の裏面と前記永久磁石の外表面との間に隙間が形成されているため、クランプ時に永久磁石の磁束が環状鍔部へ漏洩しにくくなり、クランプ力を強化することができる。
請求項の発明によれば、前記永久磁石は、部分円筒形状のネオジウム磁石からなるため、永久磁石の小型化を図る上で有利である。
請求項の発明によれば、前記円形蓋板は、前記アルニコ磁石と前記底板に挿通された固定用ボルト部材によって前記アルニコ磁石と共に前記底板に固定されるため、円形蓋板とアルニコ磁石をベース部材に固定する構造が簡単化する。
本発明の実施例に係る磁力式クランプ装置の平面図である。 図1のII−II線拡大断面図である。 磁力発生機構の横断面図である。 環状鍔部とその周辺構造の拡大断面図である。 磁力式クランプ装置のクランプ状態のときの磁路を説明する説明図である。 磁力式クランプ装置のアンクランプ状態のときの磁路を説明する説明図である。 ベース板と底板の断面図である 特許文献1の磁気締付け装置のベース部材と収容孔の断面図である。 特許文献2の一体型磁気装置のベース部材と収容孔の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
本実施例に係る磁力式クランプ装置1について図1〜図3に基づいて説明する。
磁力式クランプ装置1は、表面側の固定面にクランプ対象物(射出成形機の金型、機械加工に供せられるワークピース等)が固定される鋼製のベース部材2と、このベース部材2に組み込まれ且つ磁力によりクランプ対象物を固定可能な複数(例えば6組)の磁力発生機構 3とを備えたクランプ装置である。
ベース部材2は、その固定面2fと直交する方向に延びる複数の断面円形の収容孔4が貫通状に形成されたベース板2aと、複数の収容孔3の裏面側開口部5を塞ぐようにベース板2aの裏面に固定された底板2bとを備えている。ベース板2aは平面視長方形状の厚板からなり、底板2bはベース板2aの厚さの約1/3の厚さを有し且つベース板2aと同形の厚板からなる。尚、前記の「約1/3の厚さ」は例示であり、これに限定される訳ではない。
各磁力発生機構3は、ベース板2の固定面2fと同一面をなす外端側の固定面6fを有し且つ収容孔4の外端側部分に装着された鋼製の円形蓋板6と、収容孔4内で円形蓋板6の外周側に配設されたネオジウム磁石からなる永久磁石7と、収容孔4内で円形蓋板6の裏面側に配設された平面視円形のアルニコ磁石8と、収容孔4内でアルニコ磁石8の外周側に配置された磁極切換用コイル9と、固定用ボルト10とを備えている。
図7に示すように、ベース板2aに形成した収容孔4は、ベース板2aの上半部に形成された収容孔上半部4aと、ベース板2aの下半部に形成された収容孔下半部4bであって収容孔上半部4aよりも少し大径の収容孔下半部4bとを有する。
複数の磁力発生機構3は、複数行複数列(例えば、3行2列)のマトリックス状に配列され、隣接する磁力発生機構3は近接して配置され、列方向に隣接する収容孔下半部4bを連通させる連通路11が形成され、第1行目と第3行目において隣接する収容孔下半部4bを連通させる連通路12が形成されている。これらの連通路11,12は磁極切換用コイル9のケーブル線を通すための通路である。
各収容孔4において、収容孔上半部4aには、外周側に所定の環状隙間をあけて円形蓋板6が配設され、ベース板2aの固定面2fと円形蓋板6の固定面6fが同一面をなすように形成されている。
図4に示すように、円形蓋板6の固定面6f側端部の外周部に、固定面6fと平行な方向に張出し且つ収容孔上半部4aの内周面に近接又は接触する環状鍔部6aが全周に亙って形成されている。
上記の環状鍔部6aの上面には、固定面6fとの間に隙間a(例えば0.5mm)を形成する1段低い環状低部13が形成されている。環状鍔部6aは、内周側半分の厚肉部6bと、外周側半分の薄肉部6cとで構成され、厚肉部6bの表面と薄肉部6cの表面とが同一平面をなして環状低部13の底面を形成している。厚肉部6bの厚さは(b+c)であり、薄肉部6cの厚さはbであり、b,cは夫々例えば0.5mmである。
環状鍔部6aより底板2b側において円形蓋板6の外周面と収容孔上半部4aの内周面との間に形成された環状空間に永久磁石7が配設されている。この永久磁石7の上端と環状鍔部6aの下面との間には隙間d(例えば、2mm)が形成されている。
永久磁石7は円筒体を8等分した部分円筒磁石7aを8個環状に配置したものであり、この部分円筒磁石7aはネオジウム磁石で構成されている。つまり、永久磁石7は8つの
永久磁石で構成されている。この永久磁石7の磁界の方向は、水平方向向きであり、例えば内周側がN極で、外周側がS極である。但し、永久磁石7の磁界の方向は上記に限定されるものではなく、内周側がS極で、外周側がN極であってもよい。
収容孔下半部4bには、円形のアルニコ磁石8と、このアルニコ磁石8の外周側に位置する環状の磁極切換用コイル9が収容されている。アルニコ磁石8の磁界の方向は鉛直方向に向けられ、アルニコ磁石8の極性は、磁極切換用コイル9に所定短時間通電することで切換えることができる。磁極切換用コイル9は、縦断面溝形の合成樹脂性のケース部材 9aに多重に巻装したものであり、磁極切換用コイル9は、アルニコ磁石8に対して鉛直方向の磁界を付加することができるように構成されている。
磁極切換用コイル9の外周側には、そのケーブル線を配設するための円筒状スペース1
4が形成されており、この円筒状スペース14が前記連通路11,12により連通され
ている。例えば、第3行目の左端の収容孔下半部4bからケーブル線を外部へ導出するため、収容孔下半部4bをベース板2aの端部側へ膨らませたケーブル集合部15と、このケーブル集合部15からベース板2aの端部まで延びるケーブル導出部16が形成されている。前記複数の連通路11,12とケーブル集合部15とケーブル導出路16と複数の円筒状スペース14にケーブル線を配設後、余分の隙間に合成樹脂製の封止材が充填される。但し、前記封止材は必須のものではないので省略可能である。
円形蓋板6の中心部には縦向きの固定用ボルト10を螺合可能なボルト孔17が貫通状に形成され、アルニコ磁石8の中心部にはボルト孔17と同心状で且つ固定用ボルト10を挿通可能なボルト挿通孔18が貫通状に形成され、底板2bにはボルト挿通孔18と同心状のボルト挿通孔19及びボルト頭部収容孔20が形成されている。
前記底板2bの上面はベース板2aの固定面2fと平行な平坦面に形成されており、ベース板2aの下側に底板2bを配置し、ベース板2aの下面に底板2bの上面を面接触状に当接させ、ボルト挿通孔18,19に固定用ボルト10を挿通させてボルト孔17に螺合することにより、円形蓋板6は、アルニコ磁石8と共に底板2bに固定される。 尚、前記磁力式クランプ装置1を組み立てる場合、上下反転した状態で組み立てるのが有利である。
次に、以上の磁力式クランプ装置1の作用、効果について説明する。
クランプ対象物Wをクランプする際には、磁極切換用コイル9で発生する磁束が、図5に示すアルニコ磁石8による磁束22bと一致するような所定方向の電流を磁極切換用コイル9に所定短時間通電すると、アルニコ磁石8の磁界の方向が、図6の磁束22aから図5の磁束22bとなるように切換えられる。その結果、永久磁石7による磁束21bと、アルニコ磁石8による磁束22bが図5に示すようになり、磁性体からなるクランプ対象物Wを介して閉ループ状の磁路が形成される。
そのため、クランプ対象物Wが磁力によりベース板2aの固定面2fに吸着されて固定される。しかも、環状鍔部6aは収容孔4の内周面に近接又は接触しているだけで、収容孔4の内周面から分離されてある程度の磁気抵抗があるため、クランプ時に環状鍔部6aからベース部材2に磁束が漏洩しにくく、クランプ性能に悪影響を及ぼすことはない。
因みに、環状鍔部6aがベース板2aと一体構造になっていると、常時磁束が環状鍔部6aから漏洩するためクランプ力が低下する。
また、環状鍔部6aの裏面と永久磁石7の上端間に隙間が形成されているため、永久磁石7の磁束が環状鍔部6aから漏洩しにくくなるため、クランプ力を強化できる。
図5のクランプ状態から図6のアンクランプ状態に切換える際には、磁極切換用コイル 9に上記と逆向きの電流を所定短時間通電すると、アルニコ磁石8の磁界の方向が図6のように切換えられる。永久磁石7による磁束21aと、アルニコ磁石8による磁束22aが図6に示すようになり、クランプ対象物W側への磁束の漏洩は殆ど生じない。
環状鍔部6aが磁路として機能するため、ベース板2aの固定面2f側への磁束の漏洩が殆ど発生しない。そのため、アンクランプ時にクランプ対象物Wが固定面2fに吸着しにくくなり、クランプ対象物Wを取り出し易くなる。
しかも、環状鍔部6aの上面には環状低部13が形成されているため、環状鍔部6a内の磁束がクランプ対象物Wへ漏洩することはない。
ベース部材2の構造に関して、ベース部材2が複数の断面円形の収容孔4が形成されるベース板2aと、収容孔4の裏面側開口部を塞ぐようにベース板2aの裏面に固定された底板2bとで構成するため、複数の収容孔4を機械加工するコストを著しく低減することができる。即ち、収容孔4を形成する際、ベース板2aを反転させた状態において、例えば、ガス溶断やドリル加工により、収容孔上半部4aよりも僅かに小径の貫通孔を形成してから、収容孔上半部4a及び収容孔下半部4bを仕上げ加工することにより、小径のエンドミルによる機械加工を行うことなく、簡単に安価に収容孔4を形成することができる。
円形蓋板6の固定面6fとベース板2aの固定面2fとが同一面をなし、ベース板2a と複数の円形蓋板6とでクランプ対象物Wをクランプするほぼ連続した平坦な固定面を形成することができるから、磁力による吸着力を最大限発揮することができる。
しかも、磁力式クランプ装置1を組み立てる際には、平坦な作業床上にベース板2aを上下反転状態で載置した状態で、複数の収容孔4に複数の磁力発生機構3を夫々収容してから、その上に底板2bを上下反転状態で組み付けることで、磁気式クランプ装置1を簡単に組み立てることができる。また、底板2bの組み付け前に磁極切換用コイル9のケーブル線の接続作業を能率的に行うこともできる。
また、アルニコ磁石8と底板2bに挿通された固定用ボルト10により円形蓋板6がアルニコ磁石8と共に底板2bに固定されるため、簡単な構造で磁力発生機構3を固定することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
1)ベース部材の形状は長方形に限らず、正方形でもよい。
ベース部材に組み込む複数の磁力発生機構の配置は、3行2列のマトリックス状に限らず、複数行複数列のマトリックス状で6組以下、6組以上の磁力発生機構を組み込んでもよい。また、複数の磁力発生機構は、必ずしもマトリックス状に配置する必要はない。
2)前記実施例の永久磁石は8個の部分円筒磁石で構成したが、8個に限定されるものではなく、4個の部分円筒磁石または6個の部分円筒磁石で構成してもよい。
3)前記実施例では、収容孔下半部の直径を収容孔上半部の直径よりも大きく形成したが、収容孔下半部の直径と収容孔上半部の直径を等しく形成してもよい。
4)前記実施例の磁力式クランプ装置は、ベース部材を水平姿勢にして使用するものを例にして説明したが、射出成形機の金型を固定するクランプ装置として、ベース部材を鉛直姿勢にして使用する場合もある。
5)その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態をも包含するものである。
1 磁力式クランプ装置
2 ベース部材
2a ベース板
2b 底板
2f 固定面
3 磁力発生機構
4 収容孔
4a 収容孔上半部
4b 収容孔下半部
5 裏面側開口部
6 円形蓋板
6a 環状鍔部
6f 固定面
7 永久磁石
7a 部分円筒磁石
8 アルニコ磁石
9 磁極切換用コイル
10 固定用ボルト

Claims (5)

  1. 外面側の固定面にクランプ対象物が固定される鋼製のベース部材と、このベース部材に組み込まれ且つ磁力によりクランプ対象物を固定可能な複数の磁力発生機構とを備えた磁力式クランプ装置において、
    前記ベース部材は、前記固定面と直交する方向に延びる複数の円筒状の収容孔が貫通状に形成されたベース板と、前記複数の収容孔の裏面側開口部を塞ぐように前記ベース板の裏面に固定された底板とを備え、
    前記各磁力発生機構は、前記固定面と同一面をなす外端面を有し且つ前記収容孔の外端側部分に外周側に環状隙間をあけて装着された鋼製の円形蓋板と、前記収容孔内で前記円形蓋板の外周側に配設された複数の永久磁石と、前記収容孔内で前記円形蓋板の裏面側に配設されたアルニコ磁石と、前記収容孔内で前記アルニコ磁石の外周側に設けられた磁極切換用コイルとを備え
    前記円形蓋板の固定面側端部の外周部に、前記固定面と平行に前記永久磁石の固定面側端部を覆うように外径側に突出し且つ前記収容孔の内周面に対向するように近接又は接触する環状鍔部が全周に亙って一体的に形成されたことを特徴とする磁力式クランプ装置。
  2. 前記環状鍔部の前記固定面側の外表面と前記固定面の延長面との間に筒状の隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁力式クランプ装置。
  3. 前記環状鍔部の前記底板側の裏面と前記永久磁石の前記固定面側の外表面との間に筒状の隙間が形成されていることを特徴とする請求項に記載の磁力式クランプ装置。
  4. 前記永久磁石は、部分円筒形状のネオジウム磁石からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁力式クランプ装置。
  5. 前記円形蓋板は、前記アルニコ磁石と前記底板に挿通された固定用ボルト部材によって前記アルニコ磁石と共に前記底板に固定されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁力式クランプ装置。
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