JP7093984B2 - 磁気式クランプ装置及び磁気式クランプ装置用磁力発生機構 - Google Patents
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Description
もちろん、クランプ状態からの脱落事故に備えてセンサーを配置するなどの安全対策がなされていることから、直ちに重大事故になることは起こりにくいものの、磁気式クランプ装置のメンテナンスが必要となることにもなりうる。また、金型洗浄液等の溶液は界面活性剤を含む場合もあるので界面に侵入しやすい。そこで、磁気式クランプ装置の固定面から溶液等が侵入しにくい防水性に優れた、簡易な構造でかつ安定的なシールド構造が求められている。
すると、十数個の磁力発生機構を備えているとはいえ、その一部が浮いてしまうこととなれば、所期の能力を十分に発揮できないこととなる。すると、金型との隙間を低減させるために、固定面を平滑に形成できることは、磁力によって密着固定させることが望まれる。
この磁力発生機構には、収容空洞部の固定面中央に軟質磁性材料からなる円形蓋体が配され、この円形蓋体の外周面外縁部とベースプレートの収容空洞部内壁外縁部との固定面近傍離間部には非磁性体からなる環状体が嵌合されており、この環状体の裏面側の、円形蓋体と収容空洞部内壁との離間空間である環状の磁石収納空間内には、複数の円弧状の非可逆永久磁石が環状に配され、円形蓋体の裏面及び非可逆永久磁石と対向するように位置する、可逆永久磁石と、この可逆永久磁石の周囲に配された磁極切換用コイルが備わっており、また、収容空洞部の裏面開口を塞ぐ底面蓋体がベースプレート裏面に備わっており、底面蓋体と前記円形蓋体とはボルトで締結されているものであって、
さらに、前記環状体は、環状体の内周面にねじ溝を備え、ベースプレートの円形蓋体の外周面外縁部のねじ溝と螺合されながら前記固定面近傍離間部に嵌合されていること、を特徴とする磁気式クランプ装置である。
まず、磁力式クランプ装置(1)は、表面側の固定面(10)をクランプ面としてクランプ対象物(射出成形機の金型、機械加工に供せられるワークピース等)が固定されるベースプレート(2)と、このベースプレート(2)にたとえば6~35個程度開口する円筒状の各収納空洞部(4)に収納される磁力発生機構(3)によリ、クランプ対象物(30)を脱着自在に磁力で固定することのできる磁力式クランプ装置(1)である。図7には、ベースプレート(2)に3個×2列の6個の収容空洞部(4)を備え、磁力発生機構が6基連携して作動する磁力式クランプ装置(1)を例示している。
まず、本発明の磁気式クランプ装置(1)は、打ち消し状態からクランプ状態に切り換えることで、クランプ対象物(30)を固定面(10)上に磁力で保持する装置であり、切り換え動作は、磁極切換用コイル(9)で発生させる磁束によって、アルニコ磁石(8)の磁極の向きを変えることで行う。すなわち、所定方向の電流を磁極切換用コイル(9)に短時間通電すると、アルニコ磁石(8)の磁界の方向が反転し、図6の打ち消し状態の磁束(21)の状態から図5の磁束(20,22)の状態へと切換えられる。その結果、永久磁石(7)による磁束(20)と、アルニコ磁石(8)による磁束(22)が相俟って、図5に示すような磁路となり、磁性体からなるクランプ対象物(30)を介して閉ループ状の磁路が形成され、クランプ状態となる。
また、非可逆永久磁石(7)の上方には、非磁性体のステンレス鋼からなる環状体(23)が配されているので、クランプ状態のときに、クランプ対象物(30)に磁束が流れる際に、非磁性体の環状体(23)やその上の隙間である浅溝(16)には磁束が漏洩しにくく、クランプ力が落ちることがない。
2 ベースプレート
3 磁力発生機構
4 収容空洞部
4a 収容空洞部内壁外縁部
4b 収容空洞部内壁面
5 裏面開口部
6 円形蓋体
6a 外周外縁部
6b 雄ねじ
7 非可逆永久磁石(ネオジム磁石)
8 可逆永久磁石(アルニコ磁石)
9 磁極切換用コイル
10 (ベースプレートの)固定面
11 (ベースプレートの)裏面
12 底面蓋体
13 固定用ボルト
14 磁石収納空間
15 配線用経路
16 浅溝
17 検出コイル
18 環状凹溝
19 貫通孔
20 磁束
21 磁束
22 磁束
23 環状体
24 内周部
24a 雌ねじ
25 外周部
30 クランプ対象物
31 磁気式クランプ装置取付部
Claims (7)
- ベースプレート内に複数の磁力発生機構を配した磁力式クランプ装置には、
クランプ対象物を保持するための固定面を表面に設けたベースプレートがあり、
ベースプレートには、その固定面から裏面まで貫通する円筒状の収容空洞部が複数備わっており、
それぞれの収容空洞部には、磁力発生機構が収納されており、
この磁力発生機構には、
収容空洞部の固定面中央に軟質磁性材料からなる円形蓋体が配され、
この円形蓋体の外周面外縁部とベースプレートの収容空洞部内壁外縁部との固定面近傍離間部には非磁性体からなる環状体が嵌合されており、
この環状体の裏面側の、円形蓋体と収容空洞部内壁との離間空間である環状の磁石収納空間内には、複数の円弧状の非可逆永久磁石が環状に配され、
円形蓋体の裏面及び非可逆永久磁石と対向するように位置する、可逆永久磁石と、この可逆永久磁石の周囲に配された磁極切換用コイルが備わっており、
また、収容空洞部の裏面開口を塞ぐ底面蓋体がベースプレート裏面に備わっており、底面蓋体と前記円形蓋体とはボルトで締結されているものであって、
さらに、前記環状体は、環状体の内周面にねじ溝を備え、ベースプレートに配されている円形蓋体の外周面外縁部のねじ溝と螺合されながら前記固定面近傍離間部に嵌合されていること、を特徴とする磁気式クランプ装置。 - 環状体の外径がベースプレートの磁石収納空間部の内径よりも大きく、環状体の内径が円形蓋体の磁石収納空間部の外径よりも小さいこと、を特徴とする請求項1に記載の磁気式クランプ装置。
- 環状体と円形蓋体とのねじによる螺合は、ねじの嵌め合い部に樹脂あるいはゴムを封止材として充填したものであること、を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の磁気式クランプ装置。
- 非磁性体からなる環状体がオーステナイトステンレス鋼からなる環状体であって、さらに、環状体の外周面はベースプレートの収容空洞部内壁外縁部と接着剤で封止されていること、を特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の磁気式クランプ装置。
- 環状体の裏面には非可逆永久磁石の厚みよりも狭い溝幅の環状凹溝が形成されており、この環状凹溝内に誘導起電力を測定する検出コイルが配されていること、を特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の磁気式クランプ装置。
- 環状体は、固定面の高さよりも若干裏面側に奥まった位置に環状体の表面を配することで表面に浅溝を形成していること、を特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の磁気式クランプ装置。
- ベースプレートの各収容空洞部同士は、ベースプレート内に設けた配線用経路によって隣接の収容空洞部と連絡されていること、を特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の磁気式クランプ装置。
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