JPH084987Y2 - 磁気チャック - Google Patents

磁気チャック

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JPH084987Y2
JPH084987Y2 JP1989083462U JP8346289U JPH084987Y2 JP H084987 Y2 JPH084987 Y2 JP H084987Y2 JP 1989083462 U JP1989083462 U JP 1989083462U JP 8346289 U JP8346289 U JP 8346289U JP H084987 Y2 JPH084987 Y2 JP H084987Y2
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JP
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pin
magnetic
chuck
piston
magnetic body
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JP1989083462U
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JPH0322840U (ja
Inventor
勝 大阿久
Original Assignee
鐘通工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、複数のピンを流体により、磁性体を吸着す
る作業面に出入りさせる磁気チャックに関する。
(従来の技術) 第5図および第6図に示すように、湾曲した鉄板のよ
うな磁性体10の被吸着面12は、磁気チャック14の作業面
16と整合しないいわゆる不整面である。このため、第5
図に示すように湾曲した磁性体10を磁気チャック12に吸
着すると、磁性体10は、その被吸着面12が磁気チャック
14の作業面16に整合するように第6図に示すように撓ん
だ状態で吸着され、磁気チャック14から解放すると、自
体の復元力により第5図に示すように再び元の湾曲した
状態に戻ってしまう。
このような性質を有する磁性体を磁気チャックに吸着
し、その被加工面を平面にすべく研削加工等の機械加工
を行うと、加工された面は、磁性体が磁気チャックに吸
着されている間は平面を維持するが、磁性体が磁気チャ
ックから解放されると、磁性体がそれ自体の復元力によ
り元の形状に湾曲されるから、湾曲面となってしまう。
このような課題を解決すべく、第7図に示すように、
磁性体10の周囲に飛び出し防止駒18を配置し、磁気チャ
ック14の作業面16に吸着させることにより、磁性体12の
変形を防止することが考えられる。しかし、このように
しても、磁性体10と作業面16との間に空隙部分20が形成
され、この空隙部分20が支えられないから、磁性体10が
加工時の押圧力により変形し、その結果加工後に磁性体
10に歪みが残ってしまう。
また、第8図に示すように、磁性体10と作業面16との
間の空間に楔22を差し込むことが考えられる。しかし、
このように磁性体10と作業面16との間の空間に楔22を差
し込む作業は、磁性体10の一部が作業面16に当接するよ
うに楔22を差し込まなければならないから、そのような
作業が面倒であり、そのような作業に熟練を要する。
(解決しようとする課題) 本考案は、上述の欠点を解決し、歪みを残さないよう
に磁性体の平面加工をすることができる、磁気チャック
を提供するものである。
(解決手段、作用、効果) 本考案の磁気チャックは、磁性体を吸着する作業面を
有するチャック本体と、前記作業面と整合しない不整面
を被吸着面とする磁性体を該磁性体が前記作業面に吸着
されるとき前記不整面に当接して前記磁性体が前記作業
面の側へ変形することを阻止する、前記チャック本体に
配置された複数の維持機構とを含み、前記各維持機構
は、前記作業面と平行の第1の方向へ伸びるように前記
チャック本体に形成されたシリンダ室と、該シリンダ室
内に前記第1の方向へ移動可能に配置され、該シリンダ
室に供給される流体により前記第1の方向へ変位される
ピストンと、前記シリンダ室から前記作業面と交差する
第2の方向へ伸びて前記作業面に開口するように前記チ
ャック本体に形成されたピン受け入れ穴と、該ピン受け
入れ穴に前記第2の方向へ移動可能に受けられたピンで
あって、これの先端部が前記作業面から突出しない第1
の位置と前記作業面から突出して前記不整面に当接する
第2の位置とに前記ピストンにより変位されるピンとを
含み、前記ピストンと前記ピンとは、前記第1および第
2の方向の両者に対して傾斜する平面において互いに接
触していることを特徴とする。
ピストンが流体により一方に移動されると、対応する
ピンはこれの先端部が作業面から突出しない第1の位置
に変位される。これに対し、ピストンが流体により他方
に移動されると、対応するピンはこれの先端部が作業面
から突出する第2の位置に変位される。
磁性体は、各ピンが第1の位置に変位可能の状態にお
かれているとき作業面に配置される。この状態で、ピン
を第2の位置に変位させるべく流体が各維持機構のシリ
ンダ室に供給される。これにより、所定のピンが磁性体
の被吸着面の湾曲形状に応じて作業面から所定量突出さ
れ、それらの先端部が被吸着面に当接する。
次いで、作業面が励磁状態おかれ、それにより磁性体
は作業面に吸着される。このとき、磁性体の被吸着面が
磁気チャックの作業面に整合するように磁性体が変形さ
れることは、突出しているピンにより阻止され、磁性体
はピンの先端に強く当接される。
本考案によれば、磁性体を磁気チャックの作業面に吸
着させる際に、不整面がピンに当接することにより、不
整面の形状を変形させることなく、そのままの形で磁性
体を吸着するから、磁性体に平面加工をした後、磁性体
を磁気チャックから開放しても、不整面に起因する歪み
が磁性体に残ることはない。また、各ピンの出し入れの
操作が簡単であり、その作業が容易であり、作業能率が
向上する。さらに、ピンの出し入れを流体により制御す
るから、その操作を手作業によることなく自動化させ
て、作業能率の向上をはかることができる。
請求の範囲第2項のように、前記平面と前記第1の方
向とにより規定される角度を、前記平面と前記第2の方
向とにより規定される角度より小さくすれば、ピンが磁
性体から受ける押し下げ力より小さい力をピストンに付
与することにより、ピンを支持することができる。
(実施例) 第1図および第2図を参照するに、磁気チャック30
は、磁性体10を吸着するチャック本体32と、磁性体10を
その本来の形状に維持するようにチャック本体32内に配
置された複数の維持機構34とを含む。磁性体10はチャッ
ク本体32の上面に形成された作業面36に吸着され、また
磁性体10の被吸着面はいわゆる不整面である。
第3図に示すように、各維持機構34は、作業面36と平
行の第1の方向へ伸びるようにチャック本体32に形成さ
れたシリンダ室38と、該シリンダ室内に移動可能に配置
されたピストン40と、シリンダ室38から作業面36と直交
する第2の方向へ伸びるようにチャック本体32に形成さ
れたピン受け入れ穴42と、該ピン受け入れ穴に前記第2
の方向へ移動可能に受けられたピン44とを備える。
ピストン40は、シリンダ室38に供給される圧縮空気の
ような流体により前記第1の方向へ変位される。ピン44
は、これの先端部が作業面36から突出しない第1の位置
と、前記先端部が作業面36から突出する第2の位置とに
ピストン40により選択的に変位される。ピストン40とピ
ン44とは、前記第1および第2の方向の両者に対して傾
斜する平面46において互いに接触している。
第3図は、1つの維持機構34のピン44近傍の断面図で
あり、ピストン40とピン44との関係を主として示すよう
に、チャック本体32の構造については省略してある。ピ
ストン40の両端部外周には、Oリング48が配置されてい
る。ピン44には、ピン44を下方へ押す圧縮コイルばね50
と、塵埃がシリンダ室38に入ることを防止するダストシ
ール52とが配置されている。
第3図において、シリンダ室38に供給された流体の圧
力が矢印ハで示す方向にピストン40に作用すると、ピス
トン40は右方へ移動され、ピン44に対するピストン40の
接触面は平面46に沿って少し下方にずれる。これによ
り、ピン44がばね50により押されて下方へ移動するか
ら、ピン44はその先端部が作業面36から突出しない第1
の位置に変位される。
これに対し、シリンダ室38に供給された流体の圧力が
矢印ロで示す方向にピストン40に作用すると、ピストン
40は左方へ移動され、ピン44に対するピストン40の接触
面は平面46に沿って少し上方にずれる。これにより、ピ
ン44がばね50の力に抗して押し上げられて上方へ移動す
るから、ピン44はその先端部が作業面36から突出する第
2の位置に変位される。
従って、ピン44が第1の位置にあり、作業面36が被励
磁状態にある状態において、磁性体10を作業面36に配置
し、ピストン40を流体により矢印ロの方向に移動させる
と、ピン44はピストン40により平面46に沿って押し上げ
られる。
これにより、各維持機構34のピン44の先端部は、磁性
体の被吸着面の湾曲状態に応じて、作業面36から突出さ
れ、被吸着面に当接する。この状態で、作業面が励磁状
態におかれることにより、磁性体は作業面36に吸着され
る。
作業面に吸着された磁性体は、その湾曲状の被吸着面
をピン44の先端部により支えられるから、磁性体本来の
湾曲した形状を維持した状態に吸着される。
第4図は、磁性体が作業面から突出したピン44の先端
部に強く当接して、ピン44に力Wを及ぼすとき、その力
Wがどのように支えられているかを示す。
ピン44に作用する力W(▲▼)は、ピストン40と
ピン44との接触平面でピストン40に作用するが、平面46
に垂直な反作用力▲▼と、ピストン40を変位させよ
うとする右向きの力▲▼との合力▲▼により、
支えられ、釣り合う。釣合の条件から、力W(▲
▼)と合力PFとは、大きさが等しく、逆向きである。ピ
ストン44は、力▲▼に対して移動しないように摩擦
力あるいは流体の圧力によって支えられる。
第3図および第7図に示すように、平面46がピストン
40の変位方向(第1の方向)となす角度αは、平面46が
ピン44の変位方向(第2の方向)となす角度βより小さ
く設定されている。これにより、常に ▲▼<▲▼=▲▼ となり、ピン44に作用する力W(▲▼)より小さい
力▲▼により、ピストン40を介してピン44をこれが
移動しないように支えることができる。ここでは、ばね
50の下向きの力が上述のピン44に作用する力W(▲
▼)に比較して充分に小さいので、ばね50の下向きの力
を無視したが、ばね50の下向きの力を無視できない場合
でも、ばね50の下向きの力をピン44に作用する力W(▲
▼)に中に含めて考えればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の磁気チャックの一実施例を示す平面
図、第2図は第1図に示す磁気チャックの正面図、第3
図は維持機構の部分の拡大断面図、第4図はピンとピス
トンとの間に作用する力の関係を説明するための図、第
5図は不整面を有する磁性体の一実施例を示し正面図、
第6図は第5図の磁性体を吸着した従来の磁気チャック
の一実施例を示す図、第7図は他の形状の不整面を有す
る磁性体を吸着した従来の磁気チャックの一実施例を示
す図、第8図は第7図の磁性体を逆に吸着した従来の磁
気チャックの一実施例を示す図である。 30:磁気チャック、32:チャック本体、34:維持機構、36:
作業面、38:シリンダ室、40:ピストン、42:ピン受け入
れ穴、44:ピン、46:接触平面。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性体を吸着する作業面を有するチャック
    本体と、前記作業面と整合しない不整面を被吸着面とす
    る磁性体を該磁性体が前記作業面に吸着されるとき前記
    不整面に当接して前記磁性体が前記作業面と直角の方向
    へ変形することを阻止する、前記チャック本体に配置さ
    れた複数の維持機構とを含み、前記各維持機構は、前記
    作業面と平行の第1の方向へ伸びるように前記チャック
    本体に形成されたシリンダ室と、該シリンダ室内に前記
    第1の方向へ移動可能に配置され、該シリンダ室に供給
    される流体により前記第1の方向へ変位されるピストン
    と、前記シリンダ室から前記作業面と交差する第2の方
    向へ伸びて前記作業面に開口するように前記チャック本
    体に形成されたピン受け入れ穴と、該ピン受け入れ穴に
    前記第2の方向へ移動可能に受けられたピンであって、
    これの先端部が前記作業面から突出しない第1の位置と
    前記作業面から突出して前記不整面に当接する第2の位
    置とに前記ピストンにより変位されるピンを含み、前記
    ピストンと前記ピンとは、前記第1および第2の方向の
    両者に対して傾斜する平面において互いに接触してい
    る、磁気チャック。
  2. 【請求項2】前記平面と前記第1の方向とにより規定さ
    れる角度は前記平面と前記第2の方向とにより規定され
    る角度より小さい、実用新案登録請求の範囲第(1)項
    に記載の磁気チャック。
JP1989083462U 1989-07-14 1989-07-14 磁気チャック Expired - Lifetime JPH084987Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5125946A (ja) * 1974-08-27 1976-03-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd

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JPS5125946A (ja) * 1974-08-27 1976-03-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd

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