JP2002059328A - 磁性体保持装置 - Google Patents

磁性体保持装置

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JP2002059328A
JP2002059328A JP2000250515A JP2000250515A JP2002059328A JP 2002059328 A JP2002059328 A JP 2002059328A JP 2000250515 A JP2000250515 A JP 2000250515A JP 2000250515 A JP2000250515 A JP 2000250515A JP 2002059328 A JP2002059328 A JP 2002059328A
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projection
holding device
magnetic material
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JP2000250515A
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Akio Kataoka
秋夫 片岡
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Shinwa Kogyo Inc
Shinwa Industry Co Ltd
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Shinwa Kogyo Inc
Shinwa Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 磁性体を切削加工するために、この磁性体を
保持する場合、この保持によって生ずる磁性体の変形を
極力おさえることができる磁性体保持装置を提供する。 【解決手段】 磁性体を切削加工するために、磁性体を
保持する磁性体保持装置HS1において、基台HB1
と、基台における磁性体側の面に磁気を発生させる状態
と、磁気を発生させない状態とを切り換え、基台におけ
る磁性体側の面に設けられ、磁性体と当接する当接部P
Tと磁性とを具備する突起PFと、基台と突起との間に
弾性を付与し、基台における磁性体側の面から当接部が
突出し、基台における磁性体側の面に存在する任意の3
点によって形成される平面に対して略直角方向に、突起
が直線運動可能な磁性体保持装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性を具備するワ
ークをフライス加工等する場合、上記ワークを保持する
ワーク保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の磁性体保持装置HS1
0によって、磁性体を保持し、この保持された磁性体を
切削加工している状態を示す斜視図である。
【0003】従来、正面フライス盤等の工作機械におい
て、磁性体W10(たとえば鋼)を切削加工する場合、
工作機械のテーブルTb10に設けられている磁性体保
持装置HS10(たとえばマグネットチャック)が有す
る平面HS10aに、上記磁性体W10を磁気によって
吸着し保持する。
【0004】そして、上記磁性体を切削する刃物(図示
せず)を具備するカッターCT10を矢印AR10の方
向に回転させつつ、矢印AR11の方向に移動させ、磁
性体W10を切削加工する。なお、この切削加工におけ
る切り込み量は、「Δt」とする。
【0005】図15は、磁性体W10を切削する場合に
おいて、この磁性体の挙動等を示す図である。
【0006】図15(1)では、磁性体保持装置HS1
0が磁性体W10を保持する前の状態を表す。磁性体W
10は、不整面W10a、W10bを具備する。なお、
不整面W10a、W10bとは、平面でない面である。
【0007】図15(2)では、磁性体保持装置HS1
0が磁性体W10を保持した状態を表す。磁気によっ
て、磁性体保持装置HS10が有する平面HS10a
に、磁性体W10が吸着される。そして、磁性体W10
が具備する剛性よりも磁性体保持装置HS10が具備す
る剛性のほうが高いので、磁性体W10の不整面W10
a、W10bは、平面HS10aに習って変形し、ほぼ
平面W10a’、W10b’の状態になる。
【0008】図15(3)では、磁性体W10の切削状
態を示す。磁性体保持装置HS10が磁性体W10を保
持し、カッターCT10が矢印AR10のように回転し
ながら、矢印AR11方向に移動し、切り込み量Δtだ
け、磁性体W10を切削している。磁性体W10の平面
W10a’を、カッターCT10が切り込み量Δtだけ
切削することによって、平面W10cが現れる。
【0009】図15(4)では、磁性体W10の切削が
終了した直後の状態を示す。すなわち、磁性体保持装置
HS10が磁性体W10を保持し、カッターCT10が
矢印AR10ように回転しながら、矢印AR11方向に
移動し、切り込み量Δtだけ、磁性体W10を切削し終
わった状態を示す。磁性体W10を、切り込み量Δtだ
け切削することによって平面W10cが現れる。この平
面W10cは、カッターCT10で切削した面なのでほ
ぼ平面になっている。
【0010】図15(5)では、上記切削した磁性体W
10を、磁性体保持装置HS10の磁気をオフし、磁性
体保持装置HS10から離した状態を示す。これによっ
て、磁性体保持装置HS10の具備する平面HS10a
から磁性体W10が離れる。そして、図15(2)にお
いて変形した磁性体W10が、もとの状態(磁性体保持
装置HS10の磁気と磁性体保持装置HS10に設けら
れている平面HS10aとによって変形を受けない状
態)にもどる。これによって、図15(4)に示す平面
W10b’は、不整面W10bにもどり、図15(4)
に示す平面W10cは、不整面W10c’に変形する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁性体W1
0を切削加工することによって得られる面は、できるだ
け精度良く加工されている(正面フライス加工にあって
は、平面に加工されている)ことが望ましい。この理由
は、上記加工された磁性体の加工面の精度が悪いと、上
記加工された磁性体を他の機械や装置の構成部品として
使用する場合、上記他の機械の精度に悪影響をおよぼす
からである。
【0012】従来例によれば、磁性体W10を切削加工
するために、磁性体保持装置HS10が磁性体W10を
保持する場合、磁性体W10が、磁性体保持HS10の
有する平面HS10aに習って変形してしまうという問
題がある。
【0013】そして、磁性体W10の不整面W10aを
切削することによって、平面を得たいにもかかわらず、
平面を得ることができない。
【0014】なお、上記問題は、正面フライス加工以外
の以外の切削加工(たとえば、プレーナ加工、研削加
工、その他の平面を形成するための加工、ボーリング等
の穴加工、ターニング加工)においても生ずる問題であ
る。
【0015】本発明は、磁性体を切削加工するために、
この磁性体を保持する場合、この保持によって生ずる上
記磁性体の変形を極力おさえることができる磁性体保持
装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁性体を切削
加工するために、上記磁性体を保持する磁性体保持装置
において、上記磁性体を載置する基台と、上記基台にお
ける上記磁性体側の面に磁気を発生させる状態と、上記
磁気を発生させない状態とを切り換える切換え手段と、
上記基台における上記磁性体側の面に設けられ、上記磁
性体と当接する当接部と磁性とを具備する第1の突起
と、上記基台と上記第1の突起との間に弾性を付与する
弾性付与手段とを有し、上記基台における上記磁性体側
の面から上記当接部が突出し、上記基台における上記磁
性体側の面に存在する任意の3点によって形成される平
面に対して略直角方向に、上記第1の突起が直線運動可
能な磁性体保持装置である。
【0017】また、本発明は、磁性体を切削加工するた
めに、上記磁性体を保持する磁性体保持装置において、
上記磁性体を載置する基台と、上記基台における上記磁
性体側の面に磁気を発生させる状態と、上記磁気を発生
させない状態とを切り換える切換え手段と、上記基台に
おける上記磁性体側の面に設けられ、磁性を具備するブ
ロックと、上記ブロックにおける上記磁性体側の面に設
けられ、上記磁性体と当接する当接部と磁性とを具備す
る第1の突起と、上記ブロックと上記突起との間に弾性
を付与する弾性付与手段とを有し、上記ブロックにおけ
る上記磁性体側の面から上記当接部が突出し、上記基台
における上記磁性体側の面に存在する任意の3点によっ
て形成される平面に対して略直角方向に、上記第1の突
起が直線運動可能な磁性体保持装置である。
【0018】また、本発明は、磁性体を切削加工するた
めに、上記磁性体を保持する磁性体保持装置において、
上記磁性体を載置する基台と、上記基台における上記磁
性体側の面に磁気を発生させる状態と、上記磁気を発生
させない状態とを切り換える切換え手段と、上記基台に
おける上記磁性体側の面に設けられ、磁性を具備する第
3の突起と、上記磁性体と当接する当接部を具備し、磁
性を具備し、上記第3の突起の少なくとも一部を覆う第
1の突起カバーと、上記第3の突起と上記第1の突起カ
バーとの間に弾性を付与する弾性付与手段とを有し、上
記基台における上記磁性体側の面に対し、上記第1の突
起カバーの当接部が上記磁性体側に位置し、上記基台に
おける上記磁性体側の面に存在する任意の3点によって
形成される平面に対して略直角方向に、上記第1の突起
カバーが直線運動可能な磁性体保持装置である。
【0019】
【発明の実施の形態および実施例】[第1の実施例]図
1は、本発明の第1の実施例である磁性体保持装置HS
1の斜視図である。
【0020】図2(1)は、磁性体保持装置HS1の平
面図であり、図2(2)は、図2(1)のIIa−II
a’から見た磁性体保持装置HS1の断面図である。
【0021】磁性体保持装置HS1は、正面フライス盤
等の工作機械のテーブルTb1に設けられている。そし
て、磁性体(たとえば鋼、鉄、鋳物)を、切削加工(た
とえば正面フライス加工)するために、磁性体保持装置
HS1は、磁性体を裁置する基台HB1と、ブロックB
1と、突起PT1と、突起PF1と、圧縮バネSP1と
を有する。
【0022】基台HB1に設けられている平面HB1a
は、非磁性体であるセパレータSE1によって、N極の
磁気を発生するエリアN1とS極の磁気を発生するエリ
アS1とに区切られている。そして、磁気発生エリアN
1、S1に磁気を発生させる状態と、磁気を発生させな
い状態とを切り換えることができるようになっている。
【0023】ブロックB1は、基台HB1の平面(磁性
体側の面)HB1aに設けられ(図示しないボルトによ
って基台HB1に固定され)、磁性を具備する材料(た
とえば、鉄、鋼、鋳物)によって構成されている。ま
た、ブロックB1は、突起PT1、PF1が入り込む孔
を具備する。
【0024】突起PT1は、ブロックB1が有する面
(磁性体側の面)B1aに設けられ、磁性を具備する材
料(たとえば鋼、鉄、鋳物)によって構成されている。
また、突起PT1は、磁性体と当接する当接部PT1a
を具備し、面B1aから、当接部PT1aが突出してい
る。また、当接部PT1aは、突起PT1の一部に面取
りPT1cを施すことによって構成されている。
【0025】さらに、突起PT1は、平面HB1aに対
して、ほぼ直角方向に直線運動できるようになってい
る。すなわち、突起PT1が具備する円筒面と、ブロッ
クB1に設けられている孔とによってガイドされ、突起
PT1が、矢印AR1、AR2の方向に直線運動するよ
うになっている。
【0026】なお、ブロックB1に設けられている孔の
直径と、突起PT1が具備する円筒部の直径との差は、
10μm〜100μm程度であることが望ましい。そし
て、磁性体保持装置HS1に磁性体が載置され、磁気発
生エリアN1、S1に磁気を発生させた場合、ブロック
B1と突起PT1との一部が接触するようになってい
る。
【0027】そして、基台HB1と、磁気発生エリアN
1に設けられているブロックB1と、このブロックにB
1に接触する突起PT1と、磁気発生エリアS1設けら
れているブロックB1と、このブロックにB1に接触す
る突起PT1と、磁性体とによって、閉磁路が構成され
るようになっている。
【0028】また、ブロックB1と突起PT1との間
は、圧縮バネSP1によって弾性が付与されている。
【0029】すなわち、ブロックB1の孔の底部B1b
と突起PT1に設けられている孔の底部PT1bとの間
には、圧縮バネSP1が設けられており、突起PT1に
対して、矢印AR2の方向に力を加えると、圧縮バネS
P1が圧縮され、突起PT1がAR2の方向に移動し、
上記力を取り去ると、圧縮バネSP1が伸びてもとに戻
り、突起PT1が矢印AR1の方向に、圧縮バネSP1
が伸びきるまで、移動するようになっている。
【0030】なお、圧縮バネSP1が伸びきった状態に
おいては、突起PT1の当接部PT1aは、突起PF1
の当接部PF1aよりも、寸法h1だけ突出している。
【0031】突起PF1は、磁性体に当接する当接部P
F1aを具備し、ブロックB1が有する面B1aに設け
られ、面B1aから、当接部PF1aが突出している。
また、当接部PF1aは、突起PF1の一部に面取りP
F1cを施すことによって構成されている。
【0032】また、突起PF1が具備するツバPF1d
とブロックB1の面B1aとが接触するまで、突起PF
1の円筒部が、ブロックB1に設けられている孔に入り
込むようになっている。なお、ブロックB1と突起PF
1との間には、上記間に弾性を付与する圧縮バネSP1
は設けられていない。したがって、図2(2)に示す寸
法h2が変化しないようになっている。
【0033】なお、突起PF1は、磁性体で構成される
ことが望ましい。この理由は、磁気発生エリアN1、S
1に磁気を発生させた場合、基台HB1と、ブロックB
1と、突起PF1と、基台に載置された磁性体とによっ
て、閉磁路が構成されれば、上記磁性体を保持するため
の保持力が増えるからである。
【0034】次に、磁性体保持装置HS1等の動作につ
いて説明する。
【0035】図3〜図5は、磁性体保持装置HS1が磁
性体を保持し、この保持された磁性体を切削する場合に
おける上記磁性体の挙動等を示す図である。
【0036】図3(1)では、磁性体保持装置HS1が
磁性体W1を保持する前の状態を示す。磁性体W1は、
不整面W1a、W1bを具備する。なお、上記状態で
は、基台HB1に設けられている平面HB1aの磁気発
生エリアN1、S1には磁気が発生していない。
【0037】図3(2)では、磁性体保持装置HS1
が、磁性体W1を保持し、磁性体W1を加工(正面フラ
イス加工)するカッターCT1が、磁性体W1を切削す
る前の状態を示す。図3(1)に示す状態から、磁性体
W1を、磁性体保持装置HS1の方向に、不整面W1b
が当接部PF1aに接触するまで移動する。この移動過
程で、寸法h1だけ突出している当接部PT1aに不整
面W1bが接触し、接触したまま、突起PT1は直線運
動し、この運動によって圧縮バネSP1が縮む。
【0038】不整面W1bが3つの突起PF1の当接部
PF1aに接触すると、磁性体W1の移動が止まる。こ
の移動が止まった状態において、圧縮バネSP1の弾性
によって、不整面W1bと突起PT1の当接部PT1a
とが接触している。なお、「3つの突起PF1」とした
のは、3つの突起PF1の当接部PF3aのそれぞれが
有する3点によって、磁性体W1の位置が定まるからで
ある。
【0039】また、圧縮バネSP1によって、突起PT
1が、磁性体W1を、基台HB1の平面HB1aから離
す方向に持ち上げるようになっているが、磁性体W1の
重量(磁性体W1の質量と重力加速度との積)が、圧縮
バネSP1が発生する力よりも大きいので、磁性体W1
は持ちあがらない。
【0040】続いて、平面HB1aに設けられている磁
気発生エリアN1、S1に磁気を発生させると、磁気発
生エリアN1がN極になり、磁気発生エアリアS1がS
極になり、N極とS極との間に磁束Wb1が生じ、この
磁束Wb1が、ブロックB1、突起PT1、PF1、磁
性体W1を貫く。そして、この磁束Wb1よって、磁性
体W1が磁性体保持装置HS1に保持される。
【0041】そして、図3(2)に示すように、突起P
T1が、不整面W1bに習って移動し、磁性体W1の位
置が安定し、その後に磁束Wb1が発生するので、磁性
体保持装置HS1が磁性体W1を保持する場合、磁性体
W1の不整面W1a、W1bの変形を極力おさえること
ができる。
【0042】図4(1)では、磁性体保持装置HS1に
保持された磁性体W1を切削加工している状態を示す。
カッターCT1が矢印AR3のように回転しながら、矢
印AR4が示す方向に移動し、磁性体W1を切削加工し
ている。この切削加工において、切り込み量Δt1だ
け、磁性体W1が切削され、切削後に平面W1cが現れ
る。
【0043】図4(2)では、磁性体保持装置HS1に
保持された磁性体W1の切削加工が終了した直後の状態
を示す。不整面W1aに代わって切削加工された平面W
1cが現れる。なおこの状態においても磁束Wb1は存
在している。
【0044】図5は、切削加工が終了した磁性体W1
を、磁性体保持装置HS1から離した状態を示す図であ
る。
【0045】平面HB1aに設けられている磁気発生エ
リアN1、S1から磁気が発生しない状態にすると、磁
束Wb1が無くなり、磁性体保持装置HS1による磁性
体W1の吸引力が無くなる。
【0046】そして、図3(2)に示すように、磁性体
W1を変形させずに保持したので、磁性体保持装置HS
1による吸引力を除去しても、平面W1cは、変形せず
にほぼ平面の状態を保つことができる。なお、不整面W
1bは、図3(1)において示した状態とほぼ同じ状態
(面形状の変化はほとんど無い状態)である。
【0047】図6は、磁性体保持装置HS1に磁性体を
取り付けた状態を示す平面図である。
【0048】図6(1)では、磁性体W2が磁性体保持
装置HS1よりもやや小さい場合を示し、図6(2)で
は、磁性体W3が磁性体磁性体W2よりもさらに小さい
場合を示す。
【0049】そして、磁性体W1、W2の大きさに従っ
て、突起PF1の位置を変えている。磁性体W1のサイ
ズに従って、突起PF1の位置を変える理由は、磁性体
保持装置HS1に対して、磁性体W2、W3をできるだ
け安定した状態で保持するようにするためである。すな
わち、磁性体W2や磁性体W3の重心と、3つの突起P
F1で形成される三角形の重心とをできるだけ一致させ
るために突起PF1の位置を変える。
【0050】ここで、突起PF1と突起PT1とは、ほ
ぼ同一直径の円筒部(ブロックB1に設けられている孔
に挿入される円筒部)を有するので、ブロックB1に設
けられた孔に、突起PF1、PT1を抜き差しするだけ
で、突起PF1、PT1の位置を簡単に変えることがで
き、磁性体のサイズが変わった場合の段取りが容易にな
る。なお、上記抜き差しをする際に、工具類を用いる必
要はない。
【0051】図7は、磁性体保持装置にHS1にストッ
パーST1を設けた状態を示す図である。
【0052】図7(1)では、ストッパーST1を設け
た磁性体保持装置HS1の平面図を表し、図7(2)で
は、図7(1)のVIIa−VIIa’から見た磁性体
保持装置HS1の断面図を表し、図7(3)では、図7
(1)のVIIb−VIIb’から見た磁性体保持装置
HS1の断面図を表す。
【0053】ストッパーST1は、磁性体保持装置HS
1の基台HB1の側面HB1b、HB1cに固定され、
ストッパーST1の一部が、磁性体W1の側面W1d、
W1eに接する位置に設けられている。
【0054】ストッパーST1を設ける理由は、磁性体
W1の切削中に、磁性体保持装置HS1の保持力だけで
は、磁性体W1を保持できなくなったときに、磁性体W
1が磁性体保持装置HS1からずれないようにするため
である。したがって、磁性体W1の側面W1d、W1e
をST1に接触させた状態で、磁性体保持装置HS1が
磁性体W1を保持することが望ましい。
【0055】そして、磁性体保持装置HS1が磁性体W
1を保持する場合、磁性体保持装置HS1の基台HB1
に設けられている平面HB1aに対して、突起PT1が
ほぼ直角方向に移動するので、突起PT1が上記直角方
向に移動しても、磁性体W1が横方向(たとえば矢印A
R5、AR6、AR7が示す方向)にずれることがな
い。したがって、磁性体W1を保持する場合、磁性体W
1をストッパーST1に接触させて保持することが容易
である。
【0056】また、磁性体保持装置HS1が磁性体W1
を保持する場合、突起PT1が上記直角方向に移動して
も、磁性体W1が横方向にずれることがないので、磁性
体W1に横方向のずれに対応させて、カッターCT1の
位置を調整する必要がない。
【0057】磁性体保持装置HS1によれば、ブロック
B1同士の間の溝に切削屑が入り込んでも、ブロックB
1同士の間の溝が一方向に配列されているので、上記切
削屑がブロックB1にひっかかりにくく、上記切削屑を
簡単に除去することができる。
【0058】たとえば、圧縮エアーを、ブロックB1同
士の間の溝に吹き込むだけで、ブロックB1同士の間の
溝に入りこんだ切削屑を除去することができる。
【0059】また、突起PT1、PF1が、ブロックB
1の平面B1aから突出しているが、この突出量が10
mm程度なので、突起PT1、PF1に切削屑がひっか
かりにく、切削屑がひっかかったとしても、圧縮エアー
を吹き付けるだけで、除去できる。なお、上記突出量を
2mm程度まで少なくすることも可能であり、このよう
にすると、切削屑が、突起PT1、PF1に一層ひっか
かりにくくなる。
【0060】また、既存のマグネットチャックに、ブロ
ックB1、突起PT1、PF1、圧縮バネSP1等を取
りつけることによって、磁性体保持装置HS1を製作す
ることができる。すなわち、既存設備であるマグネット
チャックを使用し、このマグネットチャックに雌ネジ孔
を加工する等のわずかな上記マグネットチャックの改造
によって、磁性体保持装置HS1を安価に製作すること
ができる。
【0061】さらに、磁性体保持装置HS1によれば、
突起PT1とブロックB1との間に弾性を付与する手段
として、構造が簡単な圧縮バネSP1を使用しているの
で、配管や配線等のスペースが不要であり、したがっ
て、突起PT1同士のピッチを小さくすることが容易に
できる。たとえば、突起PT1が直径20mmのピンで
あるならば、突起PT1同士のピッチを25mm程度ま
で小さくすることができ、また、たとえば、突起PT1
が直径10mmのピンであるならば、突起PT1同士の
ピッチを13mm程度まで小さくすることができる。
【0062】そして、突起PT1同士のピッチを小さく
すれば、磁性体を支えるポイントが多くなるので、切削
加工中の切削抵抗によって発生する磁性体の変形を少な
くすることができる。したがって、磁性体の厚みが小さ
い等、剛性の少ない磁性体を切削加工するときに、上記
磁性体の変形を極力おさえることができる。
【0063】[第2の実施例]図8は、本発明の第2の
実施例である磁性体保持装置HS2の斜視図である。
【0064】図9(1)は、磁性体保持装置HS2の平
面図であり、図9(2)は、図9(1)のIXa−IX
a’から見た磁性体保持装置HS2の断面図である。
【0065】第2の実施例は、第1の実施例において、
ブロックB1を削除し、突起PT2、PF2を基台HB
2に設けた例である。
【0066】すなわち、基台HB2が有する平面HB2
aに、突起PT2が設けられ、突起PT2に設けられて
いる当接部PT2aが平面HB2aから突出している。
さらに、突起PT2が平面HB2aに対して、ほぼ直角
方向に直線運動できるようになっている。また、基台H
B2と突起PT2との間は、圧縮バネSP2によって弾
性が付与されている。
【0067】また、突起PF2も、基台HB2の平面H
B2aに設けられており、平面HB2aから当接部PF
2が突出している。
【0068】そして、磁性体保持装置HS2は、磁性体
保持装置HS1とほぼ同様の動作をするようになってい
る。
【0069】磁性体保持装置HS2によれば、ブロック
B1が存在しないので、装置自体の構造を簡素化でき、
製作費用を安価にすることができる。また、基台HB2
の平面HB2aにブロックB1のような突出物が存在せ
ず、突起PT2、PF2が、基台HB2の平面HB2a
から突出しているだけなので、切削屑の除去が磁性体保
持装置HS1に比べ一層容易になる。
【0070】[第3の実施例]図10は、本発明の第3
の実施例である磁性体保持装置を示す断面図である。
【0071】第3の実施例は、第1の実施例において、
磁性体W4が段差W4dを有する場合、磁性体保持装置
が磁性体W4を保持する例である。
【0072】図10(1)に示す磁性体保持装置HB3
は、基台HB3に段差HB3dを設けることによって、
段差W4dを有する磁性体W4を保持する。また、図1
0(2)に示す磁性体保持装置HB4は、磁性体保持装
置HB3の変形例であり、互いに形状の異なるブロクB
3、B4を用いて、段差W4dを有する磁性体W4を保
持する。
【0073】なお、磁性体保持装置HS3、HS4は、
磁性体保持装置HS1とほぼ同様の動作をするようにな
っている。
【0074】[第4の実施例]図11は、上記各磁性体
保持装置において、突起PT1〜PT3の形状の変形例
を示す図である。
【0075】第4の実施例は、上記第1の実施例〜上記
第3の実施例において、突起PT1〜PT3の形状等を
変更した例である。
【0076】図11(1)においては、ブロックB5に
設けられている面B5aの近傍に、ダストシールDS5
を設け、切削屑や微細なゴミが、ブロックB5と突起P
T5とが摺動する部分に入りにくいようにしている。切
削屑や微細なゴミ等が入りにくいようにすることによっ
て、突起PT5が動かなくなることを防ぐことができ
る。
【0077】また、ダストシールDS5を設ける代わり
に、たとえばVリング(登録商標)等のシーリングリン
グSR5を、設けてもよい。
【0078】図11(2)においては、突起PT6に設
けられている当接部PT6aの形状を、球面の一部を用
いて構成するようにしている。
【0079】図11(3)においては、突起PT7に設
けられている当接部PT7aの面積を、摺動部の直径P
T7dにおける断面積よりも小さくしている。
【0080】このように、当接部の形状を変更し、磁性
体と突起との接触面積が少なくなるようにする理由は、
磁性体の不整面が突起の当接部に接触した場合、上記不
整面の変形量を極力少なくするためである。
【0081】なお、磁性体保持装置HS1の突起PT1
における当接部PT1a、図11(2)に示す当接部P
T6a、図11(3)に示す当接部PT7aは、凸面で
構成される当接部の例である。
【0082】図11(4)は、突起PT8の断面形状を
四角形としたものである。なお、突起の断面形状を、
円、四角形以外の形状(たとえば、六角形)にしてもよ
い。
【0083】また、図11(2)〜図11(4)におい
て示した突起の形状は、突起PF1〜PF3においても
採用することができる。
【0084】上記各実施例では、基台HB1〜HB4に
平面HB1a〜HB4aがそれぞれ設けられているが、
これらの平面HB1a〜HB4aが平面でなく、たとえ
ば凸面、凹面等の曲面であってもよい。この場合、上記
曲面内に存在する任意の3点で形成される平面に対し
て、突起PT1〜PT3、PT5〜PT8がほぼ直線運
動する。
【0085】また、上記各実施例において、突起PF1
〜PF3を削除してもよい。この場合、たとえば基台H
B1の平面HB1aに存在する所定の3つの点が、上記
突起PF1〜PF3に代わって作用する。
【0086】[第5の実施例]図12(1)は、磁性体
保持装置HS5の平面図であり、図12(2)は、図1
2(1)のXIIa−XIIa’から見た磁性体保持装
置HS5の断面図である。
【0087】図13は、図12(2)のXIII部にお
ける磁性体保持装置HS5の部分拡大図である。
【0088】磁性体を切削加工するために、磁性体を保
持する磁性体保持装置HS5は、磁性体を裁置する基台
HB5と、突起PR1と、突起カバーPC1と、圧縮バ
ネSP9とを有する。
【0089】基台HB5に設けられている平面HB5a
は、非磁性体であるセパレータSE3によって、N極の
磁気を発生するエリアN3とS極の磁気を発生するエリ
アS3とに区切られている。そして、磁気発生エリアN
3、S3に磁気を発生させる状態と、磁気を発生させな
い状態とを切り換えることができるようになっている。
【0090】突起PR1は、基台HB5に設けられてい
る平面(磁性体側の面)HB5aに設けられ、磁性を具
備する材料(たとえば鋼、鉄、鋳物)によって構成され
ている。なお、突起PR1は、ボルト(図示せず)によ
って、基台HB5に固定されている。また、磁性体保持
装置HS5においては、基台HB5に、直接、突起PR
1を設けているが、基台HB5と突起PR1との間に、
ブロック(図示せず)を設けてもよい。すなわち、突起
PR1を上記ブロックに固定し、このブロックを基台H
B5に設けられている平面HB5aに固定するようにし
てもよい。
【0091】突起カバーPC1は、磁性を具備し、突起
PR1の少なくとも一部を覆い、磁性体と当接する当接
部PC1aを具備する。そして、平面HB5aに対し、
当接部PC1aが上記磁性体側に位置している。また、
当接部PC1aは、突起カバーPC1の一部に面取りP
C1cを施すことによって構成されている。
【0092】さらに、突起カバーPC1は、平面HB5
aに対して、ほぼ直角方向に直線運動できるようになっ
ている。すなわち、突起PR1が具備する円筒面と、突
起カバーPC1に設けられている孔とによってガイドさ
れ、突起カバーPC1が、矢印AR8、AR9の方向に
直線運動するようになっている。
【0093】なお、突起カバーPC1に設けられている
孔の直径と、突起PR1が具備する円筒部の直径との差
は、10μm〜100μm程度であることが望ましい。
そして、磁性体保持装置HS5に磁性体が載置され、磁
気発生エリアN3、S3に磁気を発生させた場合、突起
PR1と突起カバーPC1との一部が接触するようにな
っている。
【0094】そして、基台HB5と、磁気発生エリアN
3に設けられている突起PR1と、この突起PR1に接
触する突起カバーPC1と、磁気発生エリアS3設けら
れている突起PR3と、この突起PR1に接触する突起
カバーPC1と、磁性体とによって、閉磁路が構成され
るようになっている。
【0095】また、突起PR1と突起カバーPC1との
間は、圧縮バネSP9によって弾性が付与されている。
【0096】すなわち、突起PR1に設けられている底
部PR1bと突起カバーPC1に設けられている孔の底
部PC1bとの間には、圧縮バネSP9が設けられてお
り、突起カバーPC1に対して、矢印AR9の方向に力
を加えると、圧縮バネSP9が圧縮され、突起カバーP
C1がAR9の方向に移動し、上記力を取り去ると、圧
縮バネSP9が伸びてもとに戻り、突起カバーPC1が
矢印AR8の方向に、圧縮バネSP9が伸びきるまで、
移動するようになっている。
【0097】なお、圧縮バネSP9が伸びきった状態に
おいては、突起カバーPC1の当接部PC1aは、突起
PC2の当接部PC2aよりも、所定の寸法だけ突出し
ている。
【0098】突起カバーPC2は、磁性体に当接する当
接部PC2aを具備し、基台HB5に設けられている平
面HB5aに対し、当接部PC2aが上記磁性体側に位
置している。また、当接部PC2aは、突起カバーPC
2の一部に面取りPC2cを施すことによって構成され
ている。
【0099】また、突起カバーPC2が具備する端部P
C2dと平面HB5aとが接触するまで、突起カバーP
C2が、突起PR1を覆うようになっている。なお、突
起PR1と突起カバーPC2との間には、弾性を付与す
る圧縮バネSP9は設けられていない。したがって、当
接部PC2aと平面HB5aとの間の寸法が変化しない
ようになっている。
【0100】また、突起カバーPC2は、磁性体で構成
されることが望ましい。この理由は、磁気発生エリアN
3、S3に磁気を発生させた場合、基台HB5と、突起
PR1と、突起カバーPC2と、基台に載置くされた磁
性体とによって、閉磁路が構成されれば、上記磁性体を
保持するための保持力が増えるからである。
【0101】そして、磁性体保持装置HS5は、磁性体
保持装置HS1とほぼ同様の動作をするようになってい
る。
【0102】磁性体保持装置HS5によれば、当接部P
C1a、PC2aを上側(平面HB5aに対して磁性体
の方向である矢印AR8の方向を上側)にし、基台HB
5側を下側(磁性体に対して平面HB5aの方向である
矢印AR9の方向を下側)にして、磁性体保持装置HS
5を使用する場合、突起PR1に突起カバーPC1、P
C2がかぶさっているので、切削屑や微細なゴミが、摺
動部SL1に入りにくい。
【0103】なお、磁性体保持装置HB5において、摺
動部SL1に切削屑や微細なゴミが入りにくいようにす
るために、突起PR1と突起カバーPC1との間にダス
トシールまたはシーリングリングを設けてもよい。
【0104】また、当接部PC1a、PC2aの形状と
して、図11(2)〜(4)に示すような形状(たとえ
ば球面の一部を用いた形状)を採用してもよい。
【0105】また、突起PR1の断面形状を、図11
(4)に示すように、四角形としてもよい。また、四角
形以外の形状(たとえば六角形)としてもよい。さら
に、上記断面形状に合わせて、突起カバーPC1、PC
2に設けられている孔(上記突起と嵌合する孔)の断面
形状も変わることになる。さらに、突起カバーPC1、
PC2の外形の断面形状も、四角形、六角形等を採用す
ることができる。
【0106】磁性体保持装置HS5では、基台HB5に
平面HB5aが設けられているが、この平面HB5aが
平面でなく、たとえば凸面、凹面等の曲面であってもよ
い。この場合、上記曲面内に存在する任意の3点で形成
される平面に対して、突起カバーPC1がほぼ直線運動
する。
【0107】また、磁性体保持装置HS5において、突
起カバーPC2を削除してもよい。この場合、突起カバ
ーPC1のみで磁性体を支える。
【0108】上記各実施例において、圧縮バネSP1〜
SP3、SP5〜SP9は、ブロック、基台と突起の間
に弾性を付与する弾性体の例であり、圧縮バネの代わり
に、エアー、板バネ、ゴム等を採用することができる。
【0109】上記各実施例において、基台における磁性
体側の面に磁気を発生させる状態と、磁気を発生させな
い状態とを切り換える場合、電磁マグネット、永電磁マ
グネット、機械式に磁気の発生をオンオフするマグネッ
トを用いることができる。
【0110】なお、上記永電磁マグネットとは、通電時
磁気を発生させず、非通電時に磁気を発生するマグネッ
ト、または、1つのパルス電流を流すことによって、磁
気を発生する状態を保持し、次の1つのパルス電流を流
すことによって、磁気を発生させない状態を保持するよ
うに切り換えることができるマグネットである。
【0111】上記各実施例では、磁性体の有する不整面
を使って保持する場合について説明したが、平面保持す
る場合にも上記各実施例を適用することができる。
【0112】上記各実施例は、正面フライス加工以外の
以外の切削加工(たとえば、プレーナ加工、研削加工、
その他の平面を形成するための加工、ボーリング等の穴
加工、ターニング加工)にも適用することができる。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、磁性体を切削加工する
ために、この磁性体を保持する場合、この保持によって
生ずる上記磁性体の変形を極力おさえることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である磁性体保持装置H
S1の斜視図である。
【図2】磁性体保持装置HS1の平面図、断面図であ
る。
【図3】磁性体保持装置HS1が磁性体を保持し、この
保持された磁性体を切削する場合における上記磁性体の
挙動等を示す図である。
【図4】磁性体保持装置HS1が磁性体を保持し、この
保持された磁性体を切削する場合における上記磁性体の
挙動等を示す図である。
【図5】磁性体保持装置HS1が磁性体を保持し、この
保持された磁性体を切削する場合における上記磁性体の
挙動等を示す図である。
【図6】磁性体保持装置HS1に磁性体を取り付けた状
態を示す平面図である。
【図7】磁性体保持装置にHS1にストッパーST1を
設けた状態を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例である磁性体保持装置H
S2の斜視図である。
【図9】磁性体保持装置HS2の平面図、断面図であ
る。
【図10】本発明の第3の実施例である磁性体保持装置
Hを示す断面図である。
【図11】上記各磁性体保持装置において、突起PT1
〜PT3の形状の変形例を示す図である。
【図12】磁性体保持装置HS5の平面図、断面図であ
る。
【図13】図12(2)のXIII部における磁性体保
持装置HS5の部分拡大図である。
【図14】従来の磁性体保持装置HS10によって、磁
性体を保持し、この保持された磁性体を切削加工してい
る状態を示す斜視図である。
【図15】磁性体W10を切削する場合において、この
磁性体の挙動等を示す図である。
【符号の説明】
HS1〜HS5…磁性体保持装置、 HB1〜HB5…基台、 HB1a、HB2a、HB3b、HB3c、HB5a…
平面、 B1〜B8…ブロック、 B1a…面、 N1、N2、N3、S1、S2、S3…磁気発生エリ
ア、 PT1〜PT3、PT5〜PT8、PF1〜PF3、P
R1…突起、 PC1、PC2…突起カバー、 PT1a、PT2a、PT6a、PT7a、PT8a、
PF1a、PF2a、 PC1a、PC2a…当接部、 SP1〜SP3、SP5〜SP9…圧縮バネ、 W1〜W4…磁性体、 Wb1…磁束。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体を切削加工するために、上記磁性
    体を保持する磁性体保持装置において、 上記磁性体を載置する基台と;上記基台における上記磁
    性体側の面に磁気を発生させる状態と、上記磁気を発生
    させない状態とを切り換える切換え手段と;上記基台に
    おける上記磁性体側の面に設けられ、上記磁性体と当接
    する当接部と、磁性とを具備する第1の突起と;上記基
    台と上記第1の突起との間に弾性を付与する弾性付与手
    段と;を有し、上記基台における上記磁性体側の面から
    上記当接部が突出し、上記基台における上記磁性体側の
    面に存在する任意の3点によって形成される平面に対し
    て略直角方向に、上記第1の突起が直線運動可能である
    ことを特徴とする磁性体保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記基台における上記磁性体側の面に設けられ、上記磁
    性体と当接する当接部を具備し、上記基台との間におい
    て弾性が付与されていない第2の突起を有し、上記基台
    における上記磁性体側の面から上記第2の突起の当接部
    が突出していることを特徴とする磁性体保持装置。
  3. 【請求項3】 磁性体を切削加工するために、上記磁性
    体を保持する磁性体保持装置において、 上記磁性体を載置する基台と;上記基台における上記磁
    性体側の面に磁気を発生させる状態と、上記磁気を発生
    させない状態とを切り換える切換え手段と;上記基台に
    おける上記磁性体側の面に設けられ、磁性を具備するブ
    ロックと;上記ブロックにおける上記磁性体側の面に設
    けられ、上記磁性体と当接する当接部と、磁性とを具備
    する第1の突起と;上記ブロックと上記突起との間に弾
    性を付与する弾性付与手段と;を有し、上記ブロックに
    おける上記磁性体側の面から上記当接部が突出し、上記
    基台における上記磁性体側の面に存在する任意の3点に
    よって形成される平面に対して略直角方向に、上記第1
    の突起が直線運動可能であることを特徴とする磁性体保
    持装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記ブロックにおける上記磁性体側の面に設けられ、上
    記磁性体と当接する当接部を具備し、上記ブロックとの
    間において弾性が付与されていない第2の突起を有し、
    上記ブロックにおける上記磁性体側の面から上記第2の
    突起の当接部が突出していることを特徴とする磁性体保
    持装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか1項にお
    いて、 上記第1の突起が具備する当接部と、上記第2の突起が
    具備する当接部とのうちの少なくとも一方の当接部が、
    凸面で構成されていることを特徴とする磁性体保持装
    置。
  6. 【請求項6】 磁性体を切削加工するために、上記磁性
    体を保持する磁性体保持装置において、 上記磁性体を載置する基台と;上記基台における上記磁
    性体側の面に磁気を発生させる状態と、上記磁気を発生
    させない状態とを切り換える切換え手段と;上記基台に
    おける上記磁性体側の面に設けられ、磁性を具備する第
    3の突起と;上記磁性体と当接する当接部を具備し、磁
    性を具備し、上記第3の突起の少なくとも一部を覆う第
    1の突起カバーと;上記第3の突起と上記第1の突起カ
    バーとの間に弾性を付与する弾性付与手段と;を有し、
    上記基台における上記磁性体側の面に対し、上記第1の
    突起カバーの当接部が上記磁性体側に位置し、上記基台
    における上記磁性体側の面に存在する任意の3点によっ
    て形成される平面に対して略直角方向に、上記第1の突
    起カバーが直線運動可能であることを特徴とする磁性体
    保持装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記磁性体と当接する当接部を具備し、上記第3の突起
    との間において弾性が付与されていない第2の突起カバ
    ーを有し、上記基台における上記磁性体側の面に対し、
    上記第2の突起カバーの当接部が上記磁性体側に位置し
    ていることを特徴とする磁性体保持装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7において、 上記第1の突起カバーが具備する当接部と、上記第2の
    突起カバーが具備する当接部とのうちの少なくとも一方
    の当接部が、凸面で構成されていることを特徴とする磁
    性体保持装置。
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