JP6467734B2 - 多層基板のフィルタ - Google Patents

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Description

本開示は電子回路を実装した多層基板に設けられるフィルタに関し、特に電源ラインやグランドラインなどの高周波雑音を抑制する多層基板のフィルタに関する。
近年、電子機器の小型化のために、銅箔などの配線導体が印刷などで施された絶縁基板を積み重ねた多層基板が用いられる。多層基板においては、層の異なる配線導体間の接続にはビアという導電体が施された貫通孔が用いられ、多層基板表面または裏面に実装された各種部品が配線導体やビアによって接続されて電子回路を形成するのが一般的である。このような配線導体やビアは微小ながら寄生インダクタンスを有しており、特許文献1のように、配線導体やビアの寄生インダクタンスをフィルタの構成要素として利用したものが考案されている。
図15は特許文献1に記載されている多層プリント基板300の断面図である。図15において、面実装型のコネクタ107からの入力電源ラインは、ビア310、内層の配線導体307、ビア311〜313を通って裏面の配線導体309に至る。配線導体309はコンデンサ103に接続して、ビア314〜316、内層の配線導体306、ビア317〜319を通って表面の配線導体305および裏面の配線導体308に至る。表面の配線導体305はコンデンサ104と負荷105に接続され、裏面の配線導体308はコンデンサ109に接続される。以上により、コネクタ107からの電源ラインは、コンデンサ103に接続され、ビア314〜316、内層の配線導体306およびビア317〜319が有する寄生インダクタンスを通ってコンデンサ104に接続されるπ型フィルタを構成している。
WO2015−162656号公報
上記の多層プリント基板に形成されたフィルタには、配線インピーダンスを下げて低損失化するために、各内層に同電位の幅広の配線導体(図15では配線導体306および307)が存在する。これらの幅広の配線導体は表面層や裏面層との間に静電容量を有し、ビア等の寄生インダクタンスを高周波ではバイパスしてしまうので、ローパスフィルタとしての特性を損なってしまうという問題がある。
また、1本のビアの寄生インダクタンスはその大きさや形状にもよるが、通常1nHにも満たない。この寄生インダクタンスを利用してフィルタとしての効果を期待する場合、ビアの直列の本数を増やしたり、コンデンサを大容量化したりすることになる。しかし、コンデンサの大容量化は、基板占有面積が増加するといった問題がある。
寄生インダクタンスの値については、例えば特許文献1には配線導体のインダクタンスを表す次の計算式が記載されている。
0.0002Lp〔ln{2Lp/(Wp+Hp)}+0.2235{(Wp+Hp)/Lp}+0.5〕 [μH]
ここで、Lpは導体の長さ、Wpは導体の幅、Hpは導体の厚みを示す。
式中のln{2Lp/(Wp+Hp)}が支配的であるので、配線導体を細長くすることによってその寄生インダクタンスを大きくすることができる。しかしながら、配線導体を細くすることは、電気抵抗を増加させて効率劣化を招いてしまう。また配線導体を長くすることは、基板占有面積が増加するといった問題がある。
上記課題に鑑み、本開示は、ビアの寄生インダクタンスをより有効に利用して小さな基板占有面積で構成できる多層基板のフィルタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の一形態に係る多層基板のフィルタは、2以上の配線層を含む多層基板の表面から裏面に至る入力端子と、前記多層基板の裏面において前記入力端子に端部が接続される第1の配線導体と、前記第1の配線導体のもう一方の端部から前記多層基板の表面に至る第1のビアと、前記多層基板の表面において前記第1のビアに端部が接続される第2の配線導体と、第2の配線導体上に配設される入力コンデンサとを備える。
本開示に係る多層基板のフィルタによると、ビアの寄生インダクタンスを有効に利用して小さな基板占有面積で多層基板のフィルタを構成ことができる。
図1Aは、実施の形態1に係る多層基板の入力フィルタの構成例を示す断面図である。 図1Bは、図1Aの入力フィルタの電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。 図2は、実施の形態2に係る多層基板の入力フィルタの(a)表面、(b)断面および(c)裏面を示す図である。 図3は、実施の形態2に係る多層基板の入力フィルタの等価回路を示す図である。 図4Aは、実施の形態2に係る多層基板の入力フィルタの他の構成例における表面を示す図である。 図4Bは、図4Aの等価回路を示す図である。 図5は、実施の形態3に係る多層基板の入力フィルタの構成例における(a)偶数内層、(b)奇数内層、(c)断面および(d)断面を示す図である。 図6は、実施の形態4に係る多層基板の入力フィルタの断面図である。 図7Aは、実施の形態5に係る多層基板の出力フィルタの構成例における断面を示す図である。 図7Bは、図7Aの出力フィルタの電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。 図8は、実施の形態6に係る多層基板の出力フィルタの構成例における(a)表面、(b)断面および(c)裏面を示す図である。 図9は、図8の出力フィルタの電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。 図10Aは、実施の形態6に係る多層基板の出力フィルタの他の構成例における表面を示す図である。 図10Bは、図10Aの出力フィルタの電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。 図11は、実施の形態7に係る多層基板の出力フィルタの構成例における(a)偶数内層、(b)奇数内層および(c)断面を示す図である。 図12は、実施の形態8に係る多層基板の出力フィルタの断面図である。 図13Aは、実施の形態9に係る多層基板のフィルタの構成例における(a)断面、(b)表面および(c)断面を示す図である。 図13Bは、図13Aのフィルタの電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。 図14Aは、実施の形態10に係る多層基板のフィルタの構成例における(a)断面、(b)表面、(c)次層および(d)断面を示す図である。 図14Bは、図14Aのフィルタの電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。 図15は、従来の多層プリント基板の断面図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る多層基板の入力フィルタについて、図面を参照しながら説明する。
図1Aは、実施の形態1に係る多層基板の入力フィルタの構成例を示す断面図である。図1Bは、図1Aの入力フィルタの電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。
図1Aの入力フィルタは、多層基板1に形成されたフィルタ回路であって、入力端子11、第1の配線導体21、第1のビア31、第2の配線導体22および第1の入力コンデンサ41を備える。この入力フィルタは、例えば、多層基板1に供給される電源電圧を入力し、当該電源電圧に含まれる雑音成分を除去するローパスフィルタであり、雑音除去後の電源電圧を多層基板1内の他の回路に供給する。
多層基板1は、銅箔などの配線導体が施された絶縁基板を複数積み重ねた構成を有し、2以上の配線層を有する。
入力端子11は、多層基板1の表面から裏面まで貫通した取り付け穴に装着される。入力端子11は、例えば、電源装置からの電源電圧の供給を受ける。
第1の配線導体21は、多層基板1の裏面に印刷された配線導体であり、端部に入力端子11が半田付けされる。
第1のビア31は、裏面の第1の配線導体21のもう一方の端部に設けられ、多層基板1の表面へ貫通する。
第2の配線導体22は、多層基板1の表面に印刷され、端部に第1のビア31が接続される。
第1の入力コンデンサ41は、第1と第2の電極を有し、第1の電極を第2の配線導体22に接続され、第2の電極は接地される。第1の入力コンデンサ41を介して第2の配線導体22は、内部回路や他のビアを通って他の内層の配線導体へと配線される。ここで、入力端子11と第1のビア31は寄生インダクタンスを持っており、図1Bの等価回路に示すように、寄生インダクタンスと第1の入力コンデンサ41とでLCフィルタが形成された構成となる。
入力端子11や第1のビア31のように多層基板1内の縦方向に形成された導体は、多層基板1の表裏面や内層のような水平面に形成される配線導体よりも小さな面積で寄生インダクタンスを構成できる。実施の形態1のように入力フィルタを構成する場合には、あえて入力端子11と第1のビア31との直列構成によって数nHのインダクタンスを形成することができる。例えば電源部などの比較的大きな電力を扱う場合、多層基板1は一般的な1.6mm厚の基板よりも厚くなってきている。多層基板1の基板厚が3mmである場合、入力端子11と第1のビア31との直列インダクタンスはおよそ5nHとなる。第1の入力コンデンサ41の静電容量を1000pFとすると、カットオフ周波数fcは、
fc=1/(2×π×√(5nH×1000pF))≒70MHz
となり、高周波雑音を除去するローパスフィルタ(LPF)としての効果が得られる。
また、入力端子11はコネクタとしての機械的強度が要求されるため、導体部を支持する構造から他のチップ部品に比べると実装面積は大きくなる。本実施の形態の場合、第1のビア31を入力端子11の支持構造体の直近に配置することができる。即ち、実装面積の増大がほとんどないフィルタを構成することができる。
さらに、導通損失を低減するため、配線導体の面積は広くされがちであるが、高周波では絶縁基板を介在した寄生容量による雑音の伝搬が生じるなどして、フィルタ効果が低下してしまう。本実施の形態のように第1のビア31を第1の配線導体21の端部と第2の配線導体22の端部とを接続するような構成とすることで、絶縁基板を挟んで対向する配線導体面積を極小化でき、寄生容量を低減することができる。
また、本実施の形態の入力フィルタでは、多層基板表面に設けられた第2の配線導体22および第1の入力コンデンサ41の電極に電流が集約され、その後に内部回路や他のビアを通って他の内層の配線導体へと配線される構成となっているので、第1の入力コンデンサ41の高周波雑音除去機能が充分に発揮されるという効果もある。
尚、本実施の形態では、入力端子11と第1のビア31を多層基板1の裏面の第1の配線導体21で接続する構成としたが、所望の寄生インダクタンスを確保できるほどに多層基板が充分厚くて適当な内層が存在する場合は、その内層に設けた配線導体で接続してもよい。
また、入力端子11と第1のビア31が近接配置されると、第1の配線導体21は短配線となってインダクタンス値は小さくなりがちで、全体のインダクタンス値への寄与度は低い。逆に、部品配置などの構成上の理由で、入力端子11と第1のビア31が距離を開けて配置してもよい場合は、第1の配線導体21を細長く設置することによってインダクタンス値を大きくすることができる。
以上説明してきたように、実施の形態1に係るフィルタは、2以上の配線層を含む多層基板1の表面から裏面に至る入力端子11と、多層基板1の裏面において入力端子11に端部が接続される第1の配線導体21と、第1の配線導体21のもう一方の端部から多層基板1の表面に至る第1のビア31と、多層基板1の表面において第1のビア31に端部が接続される第2の配線導体22と、第2の配線導体22上に配設される第1の入力コンデンサ41とを備える。
この構成によれば、主に入力端子11と第1のビア31とによる寄生インダクタンスを積極的に持たせながらも、この寄生インダクタンスと入力コンデンサとで実装面積の増大がほとんど無いフィルタを構成することができる。また、対向する面状の配線パターンもほとんど無いので寄生容量が少なく、さらに、流れる電流が第1の入力コンデンサ41の端子に接続される第2の配線導体22に集約されるので、雑音除去機能に優れたフィルタを構成することができる。
(実施の形態2)
図2は、実施の形態2に係る多層基板の入力フィルタの(a)表面、(b)断面および(c)裏面を示す図である。同図の(b)は、(a)表面および(c)裏面に示した(b)−(b)一点鎖線における断面である。図3はその電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。図1に示した実施の形態1の多層基板の入力フィルタは、一本の入力ラインに施したフィルタ構成であるが、実施の形態2は電源ラインとグランドラインの2本の入力ライン対に関するものである。図2において、電源ラインは図1に示した第1の実施形態に係る多層基板の入力フィルタと同じものとして同じ番号を付与する。
尚、図1と区別するため実施の形態2の多層基板は多層基板2とする。また、第1の配線導体21には第2の入力コンデンサ42を接続した。
図2の入力フィルタは、多層基板2に形成されたフィルタ回路であって、電源ライン側の構成要素として、入力端子11、第1の配線導体21、第1のビア31、第2の配線導体22および第1の入力コンデンサ41を備える。さらに、この入力フィルタは、グランドライン側の構成要素として、GND入力端子12、第2の配線導体22、第1のGNDビア32、第1のGND配線導体23、第2のGND配線導体24および第2の入力コンデンサ42を備える。以下では、電源ライン側の構成要素であることを明確に区別するに、入力端子11を電源入力端子11、第1の配線導体21を第1の電源配線導体21、第1のビア31を第1の電源ビア31、第2の配線導体22を第2の電源配線導体22と呼ぶ。
図2の入力フィルタは、図1と比べて、グランドライン側の構成要素が追加されている点が異なっている。以下、異なる点を中心に説明する。
GND入力端子12は、多層基板2の表面から裏面まで貫通した取り付け穴に装着される。
第1のGND配線導体23は第3の配線導体であり、多層基板2の裏面に印刷され、端部にGND入力端子12が半田付けされる。
第1のGNDビア32は、裏面の第1のGND配線導体23のもう一方の端部に設けられ、多層基板2の表面へ貫通する。
第2のGND配線導体24は第4の配線導体であり、多層基板2の表面に印刷され、端部に第1のGNDビア32が接続される。
第1の入力コンデンサ41は第1の入力コンデンサであり、第1電極と第2の電極とを有し、第1の電極を第2の配線導体22に接続され、第2の電極は第2のGND配線導体24で接地される。第1の入力コンデンサ41を介して第2のGND配線導体24は、内部回路や他のビアを通って他の内層の配線導体へと配線される。また、実施の形態2においては、第2の入力コンデンサ42を設け、第2の入力コンデンサ42の第1電極を第1の電源配線導体21に、第2の電極を第1のGND配線導体23に接続される。ここで、図3を用いて後述するが、入力GND端子12と第1のGNDビア32は寄生インダクタンスを持っており、第1の入力コンデンサ41と第1の電源ビア31、第1のGNDビア32と第2の入力コンデンサ42とでπ型フィルタが形成された構成となる。また、図2では第1の電源ビア31及び第1のGNDビア32はそれぞれ2本ずつ設けたが、これはビアの許容電流と実際に流れる電流の大きさの関係で適宜設定すればよい。
以上のような構成により、実施の形態2の多層基板のフィルタは、電気的等価回路で示すと図3のように表すことができる。電源入力端子11、第1の電源配線導体21、第1の電源ビア31、第2の電源配線導体22からなる電源ラインと、入力GND端子12、第1のGND配線導体23、第1のGNDビア32、第2のGND配線導体24からなるグランドラインが並行しており、特に第1の電源ビア31と第1のGNDビア32が近接することで磁気結合し、コモンチョークとして動作する。このことにより、電源ライン−グランドラインに流れる電流によって両ビアに発生する磁束は打ち消しあうが、アース電位に対して両ラインに同極性で発生するコモンモードノイズに対してインダクタンスとして働き、コモンモードノイズの抑制効果が向上する。
尚、図2では電源ライン−グランド両ラインが並行する構成からコモンモードノイズ抑制効果を説明したが、ライン電流に対して各ビアや配線導体がインダクタンスとして動作するように、例えば図4Aのようにあえて並行でない部品配置や配線パターンを構成してもよい。そうすることにより等価回路は図4Bのようになり、ノーマルモードの雑音抑制効果は向上する。
以上説明してきたように、実施の形態2に係るフィルタは、2以上の配線層を含む多層基板2の表面から裏面に至る電源入力端子11と、多層基板2の表面から裏面に至るGND入力端子12と、多層基板2の裏面において電源入力端子11に端部が接続される第1の電源配線導体21と、多層基板2の裏面においてGND入力端子12に端部が接続されて第1の電源配線導体21と並行する第1のGND配線導体23と、第1の電源配線導体21のもう一方の端部から多層基板2の表面に至る第1の電源ビア31と、第1のGND配線導体23のもう一方の端部から多層基板2の表面に至る第1のGNDビア32と、多層基板2の表面において第1の電源ビア31に端部が接続される第2の電源配線導体22と、多層基板2の表面において第1のGNDビア32に端部が接続されて第2の電源配線導体22と並行する第2のGND配線導体24と、正電極と負電極とを有する入力コンデンサ41であって、第2の電源配線導体22上に正電極が配設されて第2のGND配線導体24上に負電極が配設される入力コンデンサ41とを備える。
この構成において、電源入力端子11、第1の電源配線導体21、第1のビア31および第2の電源配線導体22は、電源ラインの主要部を構成する。GND入力端子12、第1のGND配線導体23、第1のGNDビア32および第2のGND配線導体24は、GNDラインの主要部を構成する。この電源ラインとGNDラインの両方に積極的に寄生インダクタンスを持たせ、さらに両者の磁気結合によりコモンモードノイズに対しての雑音抑制効果が向上する。
ここで、第1の配線導体21上の入力端子11と第1のビア31の間に配設される第2の入力コンデンサ42を有してもよい。
この構成によれば、電源ラインとGNDラインにπ型フィルタを構成し、さらに雑音除去機能を向上できる。
(実施の形態3)
上記実施の形態2で説明した図2の多層基板の入力フィルタにおいて、π型フィルタを構成する第2の入力コンデンサ42は、実施の形態3で説明する構成によって省略もしくはその静電容量を低減することができる。
図5は実施の形態3に係る多層基板の入力フィルタの構成例における(a)偶数内層、(b)奇数内層、(c)断面および(d)断面を示す図である。図5において図2に示した実施の形態2に係る多層基板の入力フィルタと同じの構成要件には同じ番号を付与し、多層基板は区別のため多層基板3とした。多層基板3は、2つ以上の配線層を有する。2つ以上の配線層は、1以上の第1の内層と1以上の第2の内層とを有する。図5の構成例では、多層基板3は5つの配線層を有し、5つの配線層は、表面の配線層と、裏面の配線層と、3つの内層としての配線層とを含む。
第1の内層は、電源入力端子11に接続される電源配線導体21aを有し、図5の(a)に示す偶数内層に該当する。
第2の内層は、GND入力端子12に接続されるGND配線導体23aまたは23bを有し、図5の(b)に示す奇数内層に該当する。
第1の内層と第2の内層は交互に配置される。第1の内層に形成された電源配線導体21aの一部および第2の内層に形成されたGND配線導体23aまたは23bの一部が対向するように配置される。電源配線導体21aとGND配線導体23aまたは23bとが対向することにより、寄生容量つまりコンデンサを形成し、対向面積に応じた容量値を持たせることができる。
図5の入力フィルタが図2の構成と異なるのは、第2の入力コンデンサ42が無いことと、偶数番目の内層では、電源ラインの電源入力端子11に接続される電源配線導体21a、奇数番目の内層では、グランドラインのGND入力端子12に接続されるGND配線導体23a、23bが設けられ、それぞれが実装スペース内で許容される対向面積を広く取れるように印刷されていることである。このことにより、対向する配線導体間に実施の形態3に示した第2の入力コンデンサ42と等価的に寄生容量が発生するので、第2の入力コンデンサ42を省略もしくはその静電容量を低減することができる。あるいは第2の入力コンデンサ42と併用して静電容量値の増大を図ってもよい。
尚、積層コンデンサを想起することで説明を分かり易くするために、偶数奇数で分けて電源グランドの配線導体を交互に配設したが、この構成に入力端子の位置や層の上下方向の取り決めは無く、寄生の静電容量を得るための構成が成り立てばよい。
以上説明してきたように、実施の形態3に係るフィルタは、2つ以上の配線層は、1以上の第1の内層(例えば、図5の(a))と1以上の第2の内層(例えば、(図5の(b))とを有し、第1の内層は、電源入力端子11に接続される電源配線導体21aを有し、第2の内層は、GND入力端子12に接続されるGND配線導体23aまたは23bを有し、第1の内層と第2の内層は交互に配置され、電源配線導体21aの一部およびGND配線導体23aまたは23bの一部が対向する。
この構成により、交互に配置された電源配線導体21aとGND配線導体23aまたは23bとの間に平板コンデンサが形成され、第2の入力コンデンサとして代用することができるので、第2の入力コンデンサを省略または静電容量を低減できる。
(実施の形態4)
実施の形態4ではビアの寄生インダクタンスを増大する方法を示す。図6は実施の形態4に係る多層基板の入力フィルタの断面図である。図6において図1に示した実施の形態1に係る多層基板の入力フィルタと同じ構成要件には同じ番号を付与し、多層基板は区別のため多層基板4とした。図1と異なる構成は、第1の配線導体21を伸ばし、第1の配線導体と多層基板表面の第2の配線導体22を繋ぐ第1のビア31を、多層基板の内層部で切り分けて多段とした点である。すなわち、第1のビア31は、内層の配線導体25を経由する多段階で接続された複数の部分ビア31aおよび部分ビア31bを有する。
図6において、多層基板4の表面に近い内層に第5の配線導体25を設け、第1のビア31は、第11のビア(つまり部分ビア31a)と第12のビア(つまり部分ビア31b)とから構成される。第11のビア(部分ビア31a)は、図1よりも延長された第1の配線導体21の端部との配線導体25の端部とを繋ぐ。第12のビア(部分ビア31b)は、配線導体25のもう一方の端部と第2の配線導体22とを繋ぐ。第12のビア(部分ビア31b)の第2の配線導体22への接続位置は図1と同じであるが、第11のビア(部分ビア31a)は入力端子11から遠ざかっている。即ち、入力端子11→第1の配線導体21→第11のビア(部分ビア31a)→第5の配線導体25→第12のビア(部分ビア31b)→第2の配線導体22で描かれるループは、図1の入力端子11〜第2の配線導体22のループよりも面積が広がるように構成される。
以上のように、本開示の実施の形態4に係る多層基板の入力フィルタは、インダクタを構成するビアを多段とすることで、ループ面積を拡大してインダクタンスを増加させ、ローパスフィルタとしてのカットオフ周波数を下げることで雑音抑制効果を向上させることができる。
尚、実施の形態4においては、ループ面積を広げるためとはいえ、内層に設けた第5の配線導体25と第1のビア群は第1の入力コンデンサ41の下部に設けることにより、部品実装効率が低下しないように構成した。
また、内層の上下位置は任意であり、可能な範囲でループを拡大できればよい。
尚、実施の形態4で説明したループ拡大によるインダクタンスの増加は、他の実施の形態で説明した入力フィルタにも適用でき、より雑音抑制効果を向上できる。
以上説明してきたように、実施の形態4に係るフィルタは、2以上の配線層は少なくとも1つの内層を有し、第1のビア31は、少なくとも1つの内層の配線導体25を経由する多段階で接続された複数の部分ビア31a、31bを有する。
この構成によれば、入力端子11と、第1の配線導体21と、多段階で接続された複数の部分ビア31a、31bが描くループの面積を広くすることができる。つまり、入力端子11から第2の配線導体22までの寄生インダクタンスを積極的に増大させるので、フィルタとしての雑音除去機能が向上できる。
(実施の形態5)
以上の実施の形態1〜4では、多層基板の入力フィルタに関して説明してきたが、出力フィルタに関してもその雑音抑制効果を高めることも可能である。
図7Aは、実施の形態5に係る多層基板の出力フィルタの構成例における断面を示す図である。図7Bは、図7Aの出力フィルタの電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。図7Aの出力フィルタは、多層基板4に形成されたフィルタ回路であって、出力端子13、第1の配線導体26、第1のビア33、第2の配線導体27および第1の出力コンデンサ51を備える。この出力フィルタは、例えば、電源電圧に含まれる雑音成分を除去するローパスフィルタであり、雑音除去後の電源電圧を出力端子13から出力する。
多層基板5は、2以上の配線層を含む。
出力端子13は、多層基板5の表面から裏面まで貫通した取り付け穴に装着され、例えば、電源電圧を出力する。
第1の配線導体26は、多層基板5の裏面に印刷され、端部に出力端子13が半田付けされる。
第1のビア33は、裏面の第1の配線導体26のもう一方の端部に設けられ、多層基板5の表面へ貫通する。
第2の配線導体27は、多層基板5の表面に印刷され、端部に第1のビア33が接続される。
第1の出力コンデンサ51は、第1と第2の電極を有し、第1の電極を第2の配線導体27に接続され、第2の電極は接地される。第1の出力コンデンサ51を介して第2の配線導体27は、内部回路や他のビアを通って他の内層の配線導体へと配線される。ここで、出力端子13と第1のビア33は寄生インダクタンスを持っており、図7Bの等価回路に示すように、第1の出力コンデンサ51とでCLフィルタが形成された構成となる。
以上の構成により、内部回路からの出力電力が第1の出力コンデンサ51に集約した後に第1のビア33や出力端子13の寄生インダクタを介して出力される。出力端子13から出力された直流電圧は負荷側に設けられるコンデンサを介して負荷へ供給されるので、実質的にπ型フィルタの構成となり、ローパスフィルタとしての雑音抑制効果が向上される。
以上説明してきたように、実施の形態5に係るフィルタは、2以上の配線層を含む多層基板の表面から裏面に至る出力端子13と、多層基板の裏面において出力端子13に端部が接続される第1の配線導体26と、第1の配線導体26のもう一方の端部から多層基板の表面に至る第1のビア33と、多層基板の表面において第1のビア33に端部が接続される第2の配線導体27と、第2の配線導体27上に配設される第1の出力コンデンサ51とを備える。
この構成によれば、主に出力端子と第1のビアとのインダクタンスと、第1の出力コンデンサとで実装面積の増大がほとんど無いフィルタを構成することができる。また、対向する面パターンもほとんど無いので寄生容量が少なく、さらに、流れる電流が出力コンデンサの端子に接続される第2の配線導体に集約されるので、雑音除去機能に優れたフィルタを構成することができる。
(実施の形態6)
図8は実施の形態6に係る多層基板の出力フィルタの構成例における(a)表面、(b)断面および(c)裏面を示す図である。図9は図8の出力フィルタの電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。図8の出力フィルタは、図2に示した実施の形態2の多層基板の入力ライン対に施した入力フィルタの構成を、出力の電源−グランドラインに施したものである。図8において、電源出力ラインは図7Aに示した実施の形態5に係る多層基板の出力フィルタと同じのものとして同じ番号を付与し、図7Aと区別するため実施の形態6の多層基板は多層基板6とする。また、第1の配線導体26には第2の出力コンデンサ52を接続した。
図8の出力フィルタは、電源ライン側の構成要素として、出力端子13、第1の配線導体26、第1のビア33、第2の配線導体27および第1の出力コンデンサ51を備える。さらに、この出力フィルタは、グランドライン側の構成要素として、GND出力端子14、第1のGND配線導体28、第1のGNDビア34、および第2のGND配線導体29を備える。以下では、電源ライン側の構成要素であることを明確に区別するために、出力端子13を電源出力端子13、第1の配線導体26を第1の電源配線導体26、第1のビア33を第1の電源ビア33、第2の配線導体27を第2の電源配線導体27と呼ぶ。
図8の出力フィルタは、図7Aと比べて、グランドライン側の構成要素が追加されている点が異なっている。以下、異なる点を中心に説明する。
GND出力端子14は、多層基板6の表面から裏面まで貫通した取り付け穴に装着される。
第1のGND配線導体28は、多層基板6の裏面に印刷され、端部にGND出力端子14が半田付けされる。
第1のGNDビア34は、裏面の第1のGND配線導体28のもう一方の端部に設けられ、多層基板6の表面へ貫通する。
第2のGND配線導体29は、多層基板6の表面に印刷され、端部に第1のGNDビア34が接続される。
第1の出力コンデンサ51は、第1電極と第2電極とを有し、第2の電源配線導体27上に第1電極が配設され、前記第2のGND配線導体29上に第2電極が配設される。出力コンデンサ51を介して第2のGND配線導体29は、図示を省略したが内部回路や他のビアを通って他の内層の配線導体へと配線される。また、実施の形態6においては、第2の出力コンデンサ52を設け、第2の出力コンデンサ52の第1電極を第2の配線導体27に、第2の電極を第1のGND配線導体28に接続される。ここで、図9を用いて後述するが、GND出力端子14と第1のGNDビア34は寄生インダクタンスを持っており、第1の出力コンデンサ51と第1の電源ビア33、第1のGNDビア34と第2の出力コンデンサ52とでπ型フィルタが形成された構成となる。また、図8では第1の電源ビア33および第1のGNDビア34はそれぞれ2本ずつ設けたが、これはビアの許容電流と実際に流れる電流の大きさの関係で適宜設定すればよい。
以上のような構成により、実施の形態6の多層基板の出力フィルタは、電気的等価回路で示すと図9のように表すことができる。出力端子13、第1の電源配線導体26、第1の電源ビア33、第2の配線導体27からなる電源出力ラインと、GND出力端子14、第1のGND配線導体28、第1のGNDビア34、第2のGND配線導体29からなるグランドラインが並行しており、特に第1の電源ビア33と第1のGNDビア34が近接することで磁気結合し、コモンチョークとして動作する。このことにより、電源−グランドラインに流れる電流によって両ビアに発生する磁束は打ち消しあうが、アース電位に対して両ラインに同極性で発生するコモンモードノイズに対してインダクタンスとして働き、コモンモードノイズの抑制効果が向上する。
以上説明してきたように、実施の形態6に係るフィルタは、2以上の配線層を含む多層基板の表面から裏面に至る電源出力端子13と、多層基板の表面から裏面に至るGND出力端子14と、多層基板の裏面において、電源出力端子13に端部が接続される第1の電源配線導体26と、多層基板の裏面において、GND出力端子14に端部が接続されて第1の電源配線導体26と並行する第1のGND配線導体28と、第1の電源配線導体26のもう一方の端部から多層基板の表面に至る第1の電源ビア33と、第1のGND配線導体28のもう一方の端部から多層基板の表面に至る第1のGNDビア34と、多層基板の表面において、第1の電源ビア33に端部が接続される第2の電源配線導体27と、多層基板の表面において、第1のGNDビア34に端部が接続されて第2の電源配線導体27と並行する第2のGND配線導体29と、第1電極と第2電極とを有する出力コンデンサ51であって、第2の電源配線導体27上に第1電極が配設されて第2のGND配線導体29上に第2電極が配設される出力コンデンサ51とを備える。
この構成により、電源ラインとGNDラインの両方にインダクタンスを有し、さらに両者の磁気結合によりコモンモードノイズに対しての雑音抑制効果が向上する。
ここで、第1の配線導体26上の出力端子13と第1のビア33の間に配設される第2の出力コンデンサ52を有していてもよい。
この構造により、電源ラインとGNDラインにπ型フィルタを構成し、さらに雑音除去機能を向上できる。
尚、図8では電源−グランド両ラインが並行する構成からコモンモードノイズ抑制効果を説明したが、ライン電流に対して各ビアや配線導体がインダクタンスとして動作するように、例えば図10Aのようにあえて並行でない部品配置や配線パターンを構成してもよい。そうすることにより等価回路は図10Bのようになり、ノーマルモードの雑音抑制効果は向上する。
(実施の形態7)
上記実施の形態6で説明した図8の多層基板の出力フィルタにおいて、π型フィルタを構成する第2の出力コンデンサ52は、実施の形態7で説明する構成によって省略もしくはその静電容量を低減することができる。
図11は実施の形態7に係る多層基板の出力フィルタの構成例における(a)偶数内層、(b)奇数内層および(c)断面を示す図である。図11において図8に示した実施の形態6に係る多層基板の出力フィルタと同じの構成要件には同じ番号を付与し、多層基板は区別のため多層基板7とした。多層基板7は、2つ以上の配線層を有し、1以上の第1の内層と1以上の第2の内層とを有する。
第1の内層は、前記電源出力端子13に接続される電源配線導体26aを有し、図11の(a)の偶数内層に該当する。
前記第2の内層は、前記GND出力端子14に接続されるGND配線導体28aまたは28bを有し、図11の(b)の奇数内層に該当する。
前記第1の内層と前記第2の内層は交互に配置される。電源配線導体26aの一部およびGND配線導体28aまたは28bの一部が対向するうに配置される。電源配線導体26aとGND配線導体28aまたは28bとが対向することにより、寄生容量つまりコンデンサを形成し、対向面積に応じた容量値を持たせることができる。
図11の出力フィルタが図8の構成と異なるのは、第2の出力コンデンサ52が無いことと、偶数番目の内層では、電源出力端子13に接続される配線導体26a、奇数番目の内層では、グランドラインのGND出力端子14に接続される配線導体28aまたは28bが設けられ、それぞれが実装スペース内で許容される対向面積を広く取れるように印刷されていることである。このことにより、対向する配線導体間に実施の形態6に示した第2の出力コンデンサ52と等価的に寄生容量が発生するので、第2の出力コンデンサ52を省略もしくはその静電容量を低減することができる。あるいは第2の出力コンデンサ52と併用して静電容量値の増大を図ってもよい。
以上説明してきたように、実施の形態7に係るフィルタは、2つ以上の配線層は、1以上の第1の内層(例えば図11の偶数内層)と1以上の第2の内層(例えば図11の奇数内層)とを有し、第1の内層は、電源出力端子13に接続される電源配線導体26aを有し、第2の内層は、GND出力端子14に接続されるGND配線導体28aまたは28bを有し、第1の内層と第2の内層は交互に配置され、電源配線導体26aの一部およびGND配線導体28a(または28b)の一部が対向する。
この構成により、交互に配置された電源配線導体とGND配線導体との間に平板コンデンサが形成され、第2の出力コンデンサとして代用することができるので、第2の出力コンデンサを省略または静電容量を低減できる。
尚、積層コンデンサを想起することで説明を分かり易くするために、偶数奇数で分けて電源グランドの配線導体を交互に配設したが、この構成に入力端子の位置や層の上下方向の取り決めは無く、寄生の静電容量を得るための構成が成り立てばよい。
(実施の形態8)
実施の形態8ではビアの寄生インダクタンスを増大する方法を示す。図12は実施の形態8に係る多層基板の出力フィルタの断面図である。図12において図7に示した実施の形態5に係る多層基板の出力フィルタと同じ構成要件には同じ番号を付与し、多層基板は区別のため多層基板8とした。図7と異なる構成は、第1の電源配線導体26を伸ばし、第1の電源配線導体26と多層基板表面の第2の電源配線導体27を繋ぐ第1の電源ビア33を、多層基板の内層部で切り分けて多段とした点である。すなわち、第1の電源ビア33は、内層の配線導体210を経由する多段階で接続された複数の部分ビア33aおよび部分ビア33bを有する。
図12において、多層基板8の表面に近い内層に配線導体210を設け、第1のビア(ここでは第1の電源ビア33)は、第13のビア(つまり部分ビア33a)と第14のビア(つまり部分ビア33b)から構成され、第13のビア(部分ビア33a)は、図7よりも延長された第1の配線導体26の端部と配線導体210の端部とを繋ぎ、第14のビア(部分ビア33b)は、配線導体210のもう一方の端部と第2の配線導体27とを繋ぐ構成とする。第14のビア(部分ビア33b)の第2の配線導体27への接続位置は図7と同じであるが、第13のビア(部分ビア33a)は出力端子13から遠ざかっている。即ち、出力端子13→第1の配線導体26→第13のビア(部分ビア33a)→配線導体210→第14のビア(部分ビア33b)→第2の配線導体27で描かれるループは、図7の出力端子13〜第2の配線導体27のループよりも面積が広がるように構成される。
以上のように、実施の形態8にかかる多層基板の出力フィルタは、インダクタを構成するビアを多段とすることで、ループ面積を拡大してインダクタンスを増加させ、ローパスフィルタとしてのカットオフ周波数を下げることで雑音抑制効果を向上させることができる。
尚、実施の形態8においては、ループ面積を広げるためとはいえ、内層に設けた配線導体210と第3のビア群は第1の出力コンデンサ51の下部に設けることにより、部品実装効率が低下しないように構成した。
また、内層の上下位置は任意であり、可能な範囲でループを拡大できればよい。
以上説明してきたように、実施の形態8に係るフィルタは、2以上の配線層は少なくとも1つの内層を有し、第1のビア33は、少なくとも1つの内層の配線導体210を経由する多段階で接続された複数の部分ビア33a、33b有する。
この構成によれば、出力端子から第2の配線導体までのインダクタンスが増大するので、フィルタとしての雑音除去機能が向上できる。
尚、実施の形態8で説明したループ拡大によるインダクタンスの増加は、他の実施の形態で説明した出力フィルタにも適用でき、より雑音抑制効果を向上できる。
(実施の形態9)
実施の形態2や実施の形態6で説明したように配線導体やビアを近接並行させることにより、電源グランドラインにコモンチョークを形成することができる。これに、実施の形態4や実施の形態8で説明したループ面積の拡大によってインダクタンスを増加させる方法を組み合わせることにより、多層基板においてビアと配線導体との構成のみでコモンチョークを形成することが可能となる。
図13Aは実施の形態9に係る多層基板のフィルタの構成例における(a)断面、(b)表面および(c)断面を示す図である。図13Bは、図13Aのフィルタの電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。
図13Aにおいて、第1の電源配線導体211は多層基板表面に設けられた電源入力ラインであり、その端部において部分ビア35aを介して次層の配線導体212の端部に接続される。配線導体212のもう一方の端部は部分ビア35bを介して多層基板裏面の第2の電源配線導体213の端部に接続される。第2の電源配線導体213のもう一方の端部は部分ビア36bを介して多層基板表面の次層に設けられた配線導体214の端部に接続される。配線導体214のもう一方の端部は部分ビア36aを介して多層基板表面に設けられた電源出力ラインである第3の電源配線導体215の端部に接続される。一方、第1のGND配線導体216は多層基板表面に設けられたGND入力ラインであり、その端部において部分ビア37aを介して次層の配線導体217の端部に接続される。配線導体217のもう一方の端部は部分ビア37bを介して多層基板裏面の第2のGND配線導体218の端部に接続される。第2のGND配線導体218のもう一方の端部は部分ビア38bを介して多層基板表面の次層に設けられた配線導体219の端部に接続される。配線導体219のもう一方の端部は部分ビア38aを介して多層基板表面に設けられたGND出力ラインである第3のGND配線導体220の端部に接続される。
以上のように、電源−グランドの並行ラインにおいて、それぞれビアを利用して表面から裏面を介して再び表面に戻るループを描くように構成することにより、等価回路に示すように、両ラインのループは磁気結合し、且つ入出力の極性が等しくなるコモンチョークを形成することができる。ループ面積は表裏面を貫通する通常のビアで構成するよりも拡大されるので、インダクタンスも増大し、雑音抑制効果の向上したコモンモードフィルタを得ることができる。
また、内層の上下位置は任意であり、可能な範囲でループを拡大できればよい。
以上説明してきたように、実施の形態9に係るフィルタは、少なくとも1つの内層を有する多層基板の表面に配設された第1の電源配線導体211と、多層基板の表面において第1の電源配線導体211と並行する第1のGND配線導体216と、第1の電源配線導体211の端部から少なくとも1つの内層の配線導体212を経由して裏面に至る多段階で接続された複数の部分ビア35a、35bを有する第1の電源ビアと、第1のGND配線導体216の端部から少なくとも1つの内層の配線導体217を経由して裏面に至る多段階で接続された複数の部分ビア37a、37bを有し、第1の電源ビアと並行する第1のGNDビアと、多層基板の裏面において、第1の電源ビアに端部が接続される第2の電源配線導体213と、第1のGNDビアに端部が接続されるとともに第2の電源配線導体213と並行する第2のGND配線導体218と、第2の電源配線導体213の端部から少なくとも1つの内層の配線導体214を経由して表面に至る多段階で接続された複数の部分ビア36a、36bを有する第2の電源ビアと、第2のGND配線導体218の端部から少なくとも1つの内層の配線導体219を経由して表面に至る多段階で接続された複数の部分ビア38a、38bを有し、第2の電源ビアと並行する第2のGNDビアと、多層基板の表面において、第2の電源ビアに端部が接続される第3の電源配線導体215と、多層基板の表面において、第2のGNDビアに端部が接続されて第3の電源配線導体215と並行する第3のGND配線導体220とを備えるコモンモードのフィルタである。
この構成によれば、並行する電源配線とGND配線が、内層配線導体でループ面を描くように構成されるのでインダクタンスの大きなコモンモードフィルタを得ることができる。
尚、実施の形態9で説明したループ拡大によるインダクタンスの増加は、他の実施の形態で説明した出力フィルタにも適用でき、より雑音抑制効果を向上できる。
(実施の形態10)
実施の形態8で示したコモンチョークに対し、ノーマルチョークの構成も可能である。図14Aは実施の形態10に係る多層基板のフィルタの構成例における(a)断面、(b)表面、(c)次層および(d)断面を示す図である。また、図14Bは、図14Aのフィルタの電気的特性を説明するための等価回路を示す図である。図14Aにおいて、電源入力ラインである第1の電源配線導体211から電源出力ラインである第3の電源配線導体215の構成は図13Aに示した実施の形態9と同様であるので、その説明は省略する。また電源ラインに施されたビアも、図が煩雑となるのでそれらの符号は省略した。図14Aの構成が図13Aと異なるのは、グランドラインの構成である。
図14Aにおいて、第1のGND配線導体221は多層基板表面に設けられたGND入力ラインであり、その端部において部分ビア37cを介して次層の配線導体222の端部に接続される。配線導体222は電源ラインと異なり、出力側へ配線され、そのもう一方の端部は部分ビア37dを介して多層基板裏面の第2のGND配線導体223の端部に接続される。従って第2のGND配線導体223の端部も出力側に配置され、入力側へ配線されて、入力側に配置される第2のGND配線導体223のもう一方の端部は部分ビア38dを介して多層基板表面の次層に設けられた配線導体224の端部に接続される。配線導体224のもう一方の端部は部分ビア38cを介して多層基板表面に設けられたGND出力ラインである第3のGND配線導体225の端部に接続される。
以上のように、電源−グランドの並行ラインにおいて、それぞれビアを利用して表面から裏面を介して再び表面に戻るループを描きながらそのループの極性は反転するように構成することにより、等価回路に示すように、両ラインのループは磁気結合し、且つ入出力の極性が反転したノーマルチョークを形成することができる。コモンチョークは、電源−グランドラインに流れる電流によって発生する磁束は打ち消しあうが、アース電位に対して両ラインに同極性で発生するコモンモードノイズに対してインダクタンスとして働き、コモンモードノイズの抑制効果が向上する。これに対しノーマルチョークは電源−グランドラインに流れる電流が発生磁束を強め合うので、電源ライン−グランドライン間に発生するノーマルモードノイズに対してインダクタンスとして働き、ノーマルモードノイズの抑制効果が向上する。
また、内層の上下位置は任意であり、可能な範囲でループを拡大できればよい。
以上説明してきたように、実施の形態10に係るフィルタは、少なくとも1つの内層を有する多層基板の表面に配設された第1の電源配線導体211と、多層基板の表面において第1の電源配線導体211と並行する第1のGND配線導体221と、第1の電源配線導体211の端部から少なくとも1つの内層の配線導体212を経由して裏面に至る多段階で接続された複数の部分ビア35a、35bを有する第1の電源ビアと、第1のGND配線導体221の端部から少なくとも1つの内層の配線導体222を経由して裏面に至る多段階で接続された複数の部分ビア37c、37dを有する第1のGNDビアと、多層基板の裏面において、第1の電源ビアに端部が接続される第2の電源配線導体213と、第1のGNDビアに端部が接続されるとともに第2の電源配線導体と逆並行する第2のGND配線導体223と、第2の電源配線導体213の端部から少なくとも1つの内層の配線導体214を経由して表面に至る多段構成の複数の部分ビア36a、36bを有する第2の電源ビアと、第2のGND配線導体の端部から少なくとも1つの内層の配線導体224を経由して表面に至る多段構成の複数の部分ビア38d、38cを有する第2のGNDビアと、多層基板の表面において、第2の電源ビアに端部が接続される第3の電源配線導体215と、多層基板の表面において、第2のGNDビア38c、38dに端部が接続されて第3の電源配線導体215と並行する第3のGND配線導体225と備え、第1の電源ビアと第2のGNDビアとが並行し、第2の電源ビアと第1のGNDとが並行するノーマルモードのフィルタである。
この構成によれば、並行する電源配線とGND配線が、内層配線導体でループ面を描くように構成されるのでインダクタンスの大きなノーマルモードフィルタを得ることができる。
尚、実施の形態10で説明したループ拡大によるインダクタンスの増加は、他の実施の形態で説明した出力フィルタにも適用でき、より雑音抑制効果を向上できる。
また、本明細書での具体的な構造は割愛するが、多層基板の内層の一部やそれに印刷される配線導体の一部に強磁性体を使用するなどして、ビアを利用したインダクタのループ内の透磁率を増大してインダクタンスをさらに大きくすることが可能である。
以上説明したように、本開示は、各種電子機器の小型化のために使用される多層基板において、高周波雑音を除去するためのフィルタに有用である。
1〜8 多層基板
11 入力端子(電源入力端子)
12 入力端子(GND入力端子)
13 出力端子(電源出力端子)
14 出力端子(GND出力端子)
21 第1の配線導体(第1の電源配線導体)
21a、26a 電源配線導体
22、27 第2の配線導体
23 第1のGND配線導体
23a、23b、28a、28b GND配線導体
24 第2のGND配線導体
25、29、212、217、219 配線導体
26 第1の配線導体
31、33 第1の電源ビア(第1のビア)
31a、31b、35a、35b、36a、36b 部分ビア
37a〜37d、38a〜38d 部分ビア
32、34 第1のGNDビア
41 第1の入力コンデンサ(入力コンデンサ)
42 第2の入力コンデンサ
51 第1の出力コンデンサ(出力コンデンサ)
52 第2の出力コンデンサ
210、212、214、217、219、222、224 配線導体
211 第1の電源配線導体
213 第2の電源配線導体
215 第3の電源配線導体
216 第1のGND配線導体
218 第2のGND配線導体
220、225 第3のGND配線導体
305〜309 配線導体

Claims (4)

  1. 2以上の配線層を含む多層基板の表面から裏面に至る電源入力端子と、
    前記多層基板の表面から裏面に至るGND入力端子と、
    前記多層基板の裏面において、前記電源入力端子に端部が接続される第1の電源配線導体と、
    前記多層基板の裏面において、前記GND入力端子に端部が接続されて前記第1の電源配線導体と並行する第1のGND配線導体と、
    前記第1の電源配線導体のもう一方の端部から前記多層基板の表面に至る第1の電源ビアと、
    前記第1のGND配線導体のもう一方の端部から前記多層基板の表面に至る第1のGNDビアと、
    前記多層基板の表面において、前記第1の電源ビアに端部が接続される第2の電源配線導体と、
    前記多層基板の表面において、前記第1のGNDビアに端部が接続されて前記第2の電源配線導体と並行する第2のGND配線導体と、
    正電極と負電極とを有する入力コンデンサであって、前記第2の電源配線導体上に前記正電極が配設されて前記第2のGND配線導体上に前記負電極が配設される入力コンデンサと、を備える
    フィルタ。
  2. 前記2以上の配線層は、1以上の第1の内層と1以上の第2の内層とを有し、
    前記第1の内層は、前記電源入力端子に接続される電源配線導体を有し、
    前記第2の内層は、前記GND入力端子に接続されるGND配線導体を有し、
    前記第1の内層と前記第2の内層は交互に配置され、
    前記電源配線導体の一部および前記GND配線導体の一部が対向する
    請求項1に記載のフィルタ。
  3. 2以上の配線層を含む多層基板の表面から裏面に至る電源出力端子と、
    前記多層基板の表面から裏面に至るGND出力端子と、
    前記多層基板の裏面において、前記電源出力端子に端部が接続される第1の電源配線導体と、
    前記多層基板の裏面において、前記GND出力端子に端部が接続されて前記第1の電源配線導体と並行する第1のGND配線導体と、
    前記第1の電源配線導体のもう一方の端部から前記多層基板の表面に至る第1の電源ビアと、
    前記第1のGND配線導体のもう一方の端部から前記多層基板の表面に至る第1のGNDビアと、
    前記多層基板の表面において、前記第1の電源ビアに端部が接続される第2の電源配線導体と、
    前記多層基板の表面において、前記第1のGNDビアに端部が接続されて前記第2の電源配線導体と並行する第2のGND配線導体と、
    第1電極と第2電極とを有する出力コンデンサであって、第2の電源配線導体上に第1電極が配設されて前記第2のGND配線導体上に第2電極が配設される第1の出力コンデンサと、を備える
    フィルタ。
  4. 前記2以上の配線層は、1以上の第1の内層と1以上の第2の内層とを有し、
    前記第1の内層は、前記電源出力端子に接続される電源配線導体を有し、
    前記第2の内層は、前記GND出力端子に接続されるGND配線導体を有し、
    前記第1の内層と前記第2の内層は交互に配置され、
    前記電源配線導体の一部および前記GND配線導体の一部が対向する
    請求項3に記載のフィルタ。
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