JP2016031965A - プリント基板 - Google Patents

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康博 白木
尚人 岡
Naoto Oka
尚人 岡
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Abstract

【課題】プリント基板の電源側に漏洩する電磁ノイズを減少させる。
【解決手段】この発明に係るプリント基板は、回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層とグラウンド面が形成された導体層を含む4層以上の導体層が積層され、電源ラインを変形させて同一方向に周回させた2つのリアクトルが直列に形成され、2つのリアクトルの間から引き出された配線にコンデンサの一端が接続され、コンデンサの他端がグラウンド面に接続されたプリント基板であって、2つのリアクトルが形成された導体層とコンデンサが実装された導体層の間に、グランド面が形成された導体層が配置されたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ノイズフィルタを実装したプリント基板に関するものである。
プリント基板では、実装される回路素子(LSIやIC)をスイッチング動作させることで、発生した電磁ノイズが電源パターンに漏洩する。そこで、ノイズフィルタが実装される。例えば、図11は、従来のノイズフィルタを実装したプリント基板の構成を示す図である。ノイズフィルタとしてコンデンサを実装したプリント基板の構成を示している。コンデンサは、電源パターンに並列に実装されて、電磁ノイズをグラウンドパターンにバイパスし、電源側に漏洩する電磁ノイズを減少させる。
しかし、コンデンサ自身にはインダクタンス成分を含んでいる。また、コンデンサを電源パターンとグラウンドに接続するために引き出し線を用いる必要があり、その引き出し線にもインダクタンス成分を含んでいる。よって、電磁ノイズに高周波成分を含むと、インダクタンス成分のためにバイパス性能が劣化し、外部電源側に漏洩する電磁ノイズが増加してしまう。
そのために、コンデンサ自身のインダクタンス成分を減少させる方法が開示されている(例えば特許文献1を参照)。図12は、従来のノイズフィルタのコンデンサの構成を示した図である。図12では、コンデンサを複数並列して、各コンデンサの配置を工夫することで、電源側に漏洩する高周波帯域の電磁ノイズを低減している。
一方、コンデンサ自身のインダクタンス成分、コンデンサを電源パターンとグラウンドに接続するための引き出し線のインダクタンス成分を低減させる方法が開示されている(例えば特許文献2を参照)。図13は、従来のノイズフィルタの構成を示した図である。図13では、直流フィルタ105を介して給電されるインバータ106を備えた電気車駆動制御装置において、直流フィルタ105は、磁気結合を有する2個のリアクトル151a、151bを直列接続して、有効にインダクタンスを確保し小型化を図るとともに、近接設置を可能にしている。出力端子に第1のコンデンサ152aを、2つのリアクトルの直列接続にその相互インダクタンス値に略等しいインダクタンス値を有する第3のリアクトル153と第2のコンデンサ152bの直列接続体を接続して磁気結合による負の等価インダクタンスを打ち消し、磁気結合の影響を抑制して、2段フィルタ特性を有効に発揮させ、高周波成分の大幅な減衰を図っている。
ここで、特許文献2は、電気車駆動制御装置について開示されたものであるが、プリント基板にも適用可能である。つまり、インバータ106をLSIやICなどの回路素子に、また第1のコンデンサをコンデンサに置き換えて、プリント配線板上にリアクトル151aおよび151bを形成したプリント基板が想定される。
また、プリント基板上でコンデンサを実装すれば、必ずコンデンサ自身のインダクタンス成分だけでなく、引き出し線やビアのインダクタンスが存在する。よって、第3のリアクトルを用いずに、リアクトル151aおよび151bの磁気結合による負の等価インダクタンスで、コンデンサ自身のインダクタンス成分、引き出し線のインダクタンス成分を打ち消し、コンデンサ自身、引き出し線のインダクタンス成分の影響をなくし、コンデンサのバイパス効果を十分に発揮して、外部電源側に漏洩する電磁ノイズを低減できる。
特開2005−303193号公報 特開2002−315101号公報
このように、特許文献2に示された方法をプリント配線板に適用する場合には、リアクトル151aおよび151bの磁気結合による負の等価インダクタンス値を、コンデンサ自身のインダクタンス成分、引き出し線やビアのインダクタンス成分の合計値と等しく設計することで、コンデンサのバイパス効果を十分に発揮させ、電源側に漏洩する電磁ノイズを低減していた。しかし、LSIやICのスイッチング動作による電磁ノイズが電源パターンに漏洩しないように、コンデンサとリアクトルを用いた場合に、リアクトルから発生する磁束がコンデンサに鎖交し、コンデンサ内の寄生インダクタンスとの間に相互インダクタンスが生じる。この相互インダクタンスの影響により、リアクトル151aおよび151bの磁気結合による負の等価インダクタンス値を、コンデンサ自身のインダクタンス成分と引き出し線のインダクタンス成分の合計値と等しく設計しても、コンデンサ自身、引き出し線のインダクタンス成分を打ち消すことが難しいという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、電源パターンに並列に設けられたコンデンサ内の寄生インダクタンスに、2つのリアクトルから発生する磁束が鎖交しないようにして、2つのリアクトルの磁気結合による負の等価インダクタンス値を、コンデンサ自身のインダクタンス成分、引き出し線のインダクタンス成分の合計値に合わせて打ち消したプリント基板を提供することを目的としている。
この発明に係るプリント基板は、回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層とグラウンド面が形成された導体層を含む4層以上の導体層が積層され、電源ラインを変形させて同一方向に周回させた2つのリアクトルが直列に形成され、2つのリアクトルの間から引き出された配線にコンデンサの一端が接続され、コンデンサの他端がグラウンド面に接続されたプリント基板であって、2つのリアクトルが形成された導体層とコンデンサが実装された導体層の間に、グランド面が形成された導体層が配置されたことを特徴とするものである。
この発明のプリント基板によれば、電源パターンに並列に設けられたコンデンサ内の寄生インダクタンスに、2つのリアクトルから発生する磁束が鎖交しないようにして、2つのリアクトルの磁気結合による負の等価インダクタンス値を、コンデンサ自身のインダクタンス成分、引き出し線のインダクタンス成分の合計値に合わせて打ち消したプリント基板を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層の平面図である。 この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層間の接続図である。 この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタの等価回路である。 この発明の実施の形態2に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層の平面図である。 この発明の実施の形態2に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層間の接続図である。 貫通コンデンサの構造の一例(その1)を示す図である。 この発明の実施の形態2係わるノイズフィルタに貫通コンデンサを適用した場合の接続を示す図である。 貫通コンデンサの構造の一例(その2)を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層の平面図である。 この発明の実施の形態3に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層間の接続図である。 従来のノイズフィルタを実装したプリント基板の構成を示す図である。 従来のノイズフィルタのコンデンサの構成を示した図である。 従来のノイズフィルタの構成を示した図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係わるノイズフィルタについて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層の平面図である。この図1では、ノイズフィルタを4層のプリント基板に実装した場合について、各層の平面図を示している。また、図2は、この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層間の接続図である。この図2では、図1のようにノイズフィルタを4層基板に実装した場合について、接続図を示している。図1、図2を用いて、この発明の実施の形態1に係わるノイズフィルタについて説明する。
この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタは、2つのリアクトル102〜111、コンデンサ4から構成される。プリント基板の第1層目に、ICやLSIなどの回路素子1、回路素子側の電源ライン101、回路素子側のリアクトル102〜106、電源側の電源ライン112、コネクタ2が配置されている。プリント基板の第2層目に、電源側のリアクトル107〜111が配置されている。プリント基板の第3層目は、グラウンド面5である。プリント基板の第4層目には、コンデンサ4が配置されている。このように、この発明の実施の形態1では、2つのリアクトル102〜111は、回路素子側のリアクトル102〜106、電源側のリアクトル107〜111が異なる導体層に配置されている。また、各層にはビア201〜205が設けられて、異なる導体層間の接続に用いられる。ここで、第1層から第4層まですべての層に対応するビアの位置を示したが、黒い点で示した層間が電気的に接続され、白い丸で示した層には電気的に接続されないものとする。
回路素子側の電源ライン101の一端が回路素子1の電源端子(図示せず)に接続されている。回路素子側の電源ライン101の他端が回路素子側のリアクトルを形成する電源ライン102に接続されている。電源ライン102〜106を周回させることにより、回路素子側のリアクトルが形成される。回路素子側のリアクトル102〜106の他端は、ビア201を介して、電源側のリアクトルを形成する電源ライン107に接続される。電源ライン107〜111を周回させることにより、電源側のリアクトルが形成される。電源側のリアクトル107〜111は、回路素子側のリアクトル102〜106と同一の向きに周回させ、電源側のリアクトルと回路素子側のリアクトルから発生する磁束が同一方向になるようにする。
ここで、回路素子側のリアクトル102〜106のターン数(巻き数)は、2ターン以上であってもよい。電源側のリアクトル107〜111のターン数は、回路素子側のリアクトル102〜106のターン数と同一にすることが好ましい。また、回路素子側のリアクトル102〜106と電源側のリアクトル107〜111は、基板厚さ方向にできるだけ重なるようにすることが好ましく、それぞれのリアクトルの導体によって囲まれる面積もできるだけ同じになるようにすることが好ましい。
なお、図1、図2では、リアクトルを形成する導体である電源ラインを四角形状に折り曲げて変形させてリアクトルを形成したが、四角形状に限らず、多角形状、円周状、楕円形状に変形させて形成しても構わない。
回路素子1のグラウンド端子(図示せず)は、グラウンドライン301、ビア204を介して、グラウンド面5に接続される。外部電源3のマイナス端子は、コネクタ2、グラウンドライン302、ビア205を介して、グラウンド面5に接続される。
回路素子側のリアクトルと電源側のリアクトルを接続しているビア201は、第4層に配置されたコンデンサ4の一端に接続される。コンデンサ4の他端は、ビア203を介して、第3層のグラウンド面5と接続される。コンデンサ4と、2つのリアクトル(回路素子側のリアクトル102〜106および電源側のリアクトル107〜111)の間にグラウンド面5が挿入されていれば、リアクトルを挿入している層が第1層や第2層でなく、グラウンド面が挿入されている層が第3層でなく、コンデンサの挿入されている層が第4層でなくてもよい。
次に、動作原理について説明する。図3は、この発明の実施の形態1に係るノイズフィルタの等価回路である。回路素子側のリアクトル102〜106に相当するリアクトル401の自己インダクタンスL1、電源側のリアクトル107〜111に相当するリアクトル402の自己インダクタンスL2、相互インダクタンスをMとすると、回路素子側のリアクトルの等価インダクタンスはL1+M、電源側のリアクトルの等価インダクタンスはL2+Mとなる。回路素子側のリアクトル102〜106と電源側のリアクトル107〜111の分岐点からグラウンド面5に至るバイパス回路には、−Mのインダクタンスを持つリアクトル403が等価的に表れる。よって、―Mとなるインダクタンス403には、インダクタンスがL3となるビア201の配線インダクタンス404、インダクタンスがL4となるビア203の配線インダクタンス407、コンデンサにおいて、容量がCとなるキャパシタンス405とインダクタンスがESLとなる残留インダクタンス406が直列に接続していることになる。
このとき、2つのリアクトル(回路素子側のリアクトル102〜106および電源側のリアクトル107〜111)と、コンデンサ4の間にはグラウンド面5が配置されるため、2つのリアクトル102〜111から発生する磁束がグラウンド面5で遮蔽されて、コンデンサ4に鎖交することがなく、相互インダクタンスMc(図示せず)が発生しにくくすることができる。一方、ビア201の配線インダクタンスL3、ビア203の配線インダクタンスL4は、その長さやビア径がわかれば、近似式などで計算可能となる。また、コンデンサの特性を測定すると、残留インダクタンスが算出可能である。そのため、―Mのインダクタンスと、ビア201の配線インダクタンスL3、ビア203の配線インダクタンスL4,コンデンサの残留インダクタンスESLのインピーダンスが打ち消すように、―Mの相互インダクタンスを設計すると、バイパス回路のインピーダンスはコンデンサの容量Cのみのインピーダンスと等価になる。つまり、バイパス経路がインダクタンス成分を含まないことになるため、周波数が高くなってもバイパス性能が低下することを防ぐことができる。
なお、相互インダクタンスMcは、グラウンド面などで遮蔽されない場合には、―Mの相互インダクタンス、ビア201の配線インダクタンスL3、ビア203の配線インダクタンスL4、コンデンサの容量C、残留インダクタンスESLに直列に接続されることになる。また、回路素子側のリアクトル102〜106と電源側のリアクトル107〜111の発生する磁束が複雑にコンデンサ4の残留インダクタンスESLに鎖交するので、Mcを算出することが困難になる。よって、ここではグラウンド面で遮蔽して、相互インダクタンスMcを低減することで、バイパス回路のインピーダンス設計を容易にして、インダクタンス成分を低減させることができる。
ここで、磁性体(図示せず)を、回路素子側のリアクトル102〜106と電源側のリアクトル107〜111の周辺に配置することにより、―Mの相互インダクタンスを得るための回路素子側のリアクトル102〜106と電源側のリアクトル107〜111の大きさを小型化できる。
また、2つのリアクトル(回路素子側のリアクトル102〜106と電源側のリアクトル107〜111)とグラウンド面5の間に、磁性体を挿入することにより、2つのリアクトルの発生する磁束が磁性体を通り、グラウンド面5に鎖交しにくくなる。その結果、グラウンド面にうず電流が流れにくくなり、うず電流による反作用磁束が小さくなり、―Mの相互インダクタンスを得るための回路素子側のリアクトル102〜106と電源側のリアクトル107〜111の大きさを小型化できる。
磁性体としては、数MHz以上で透磁率の高いフェライト材が適している。
なお、この実施の形態1では4層のプリント基板に実装した場合について説明したが、4層以上の導体層からなるプリント基板であれば適用できる。
このように、この実施の形態1では、回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層とグラウンド面が形成された導体層を含む4層以上の導体層が積層され、電源ラインを変形させて同一方向に周回させた2つのリアクトルが直列に形成され、2つのリアクトルの間から引き出された配線にコンデンサの一端が接続され、コンデンサの他端がグラウンド面に接続されたプリント基板であって、2つのリアクトルが形成された導体層とコンデンサが実装された導体層の間に、グランド面が形成された導体層が配置されたプリント基板について説明した。そして、回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層とグラウンド面が形成された導体層との間に少なくとも1つの中間導体層が配置され、回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層および少なくとも1つの中間導体層からなる複数の導体層のうち、2つの導体層の一方に2つのリアクトルの一方が形成され、2つの導体層の他方に2つのリアクトルの他方が形成されたものについて説明した。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、電源パターンに並列に設けられたコンデンサ内の寄生インダクタンスに、2つの導体層に1つずつ形成された2つのリアクトルから発生する磁束が鎖交しないようにコンデンサをグラウンド面で遮蔽したので、2つのリアクトルの磁気結合による負の等価インダクタンス値を、コンデンサ自身のインダクタンス成分、引き出し線のインダクタンス成分の合計値に合わせて打ち消したプリント基板を提供することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係わるノイズフィルタについて説明する。
図4は、この発明の実施の形態2に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層の平面図である。この図4では、ノイズフィルタを2層のプリント基板に実装した場合について、各層の平面図を示している。また、図5は、この発明の実施の形態2に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層間の接続図である。この図5では、図4のようにノイズフィルタを2層基板に実装した場合について、接続図を示している。図4、図5を用いて、この発明の実施の形態2に係わるノイズフィルタについて説明する。
この発明の実施の形態2に係るノイズフィルタは、2つのリアクトル1102〜1110、コンデンサ14から構成される。プリント基板の第1層目は、ICやLSIなどの回路素子11、回路素子側の電源ライン1101、回路素子側のリアクトル1102〜1105、電源側のリアクトル1106〜1110、コンデンサ14、電源側の電源ライン1111、1112、コネクタ12が配置されている。プリント基板の第2層目は、グラウンド面15と、電源ライン1111が配置されている。このように、この発明の実施の形態1では、2つのリアクトル102〜111は、回路素子側のリアクトル1102〜1105、電源側のリアクトル1106〜1110が同一の導体層に配置されている。また、各層にはビア1201〜1205が設けられて、異なる導体層間の接続に用いられる。ここで、第1層、第2層に対応するビアの位置を示したが、黒い点で示した層間が電気的に接続され、白い丸で示した層には電気的に接続されないものとする。
回路素子側の電源ライン1101の一端が回路素子11の電源端子(図示せず)に接続されている。回路素子側の電源ライン1101の他端が回路素子側のリアクトルを形成する電源パターン1102に接続されている。電源ライン1102〜1105を周回させることにより、回路素子側のリアクトルが形成される。回路素子側のリアクトル1102〜1105のターン数は、2ターン以上であってもよい。回路素子側のリアクトルを形成する電源ライン1105の端部は、電源側のリアクトルを形成する電源ライン1106〜1110、およびコンデンサ14に接続される。コンデンサ14の他端は、ビア1202を介してグラウンド面15に接続される。
なお、コンデンサ14は、回路素子側のリアクトル1102〜1105の外側に配置する。電源側のリアクトル1106〜1110は、回路素子側のリアクトル1102〜1105の内側に配置する。電源側のリアクトル1106〜1110は、回路素子側のリアクトル1102〜1105と同一の向きに周回させ、電源側のリアクトル1106〜1110と回路素子側のリアクトル1102〜1105から発生する磁束が同一方向になるようにする。
電源側のリアクトル1106〜1110のターン数は、回路素子側のリアクトル1102〜1105のターン数と同一にすることが好ましい。
なお、図4、図5では、リアクトルを形成する導体である電源ラインを四角形状に折り曲げて変形させてリアクトルを形成したが、四角形状に限らず、多角形状、円周状、楕円形状に変形させて形成しても構わない。
電源側のリアクトル1106〜1110は、ビア1201を介して、電源側の電源ライン1111に接続される。電源側の電源ライン1111は、ビア1203を介して電源側の電源ライン1112に接続される。電源側の電源ライン1112はコネクタ12を介して、外部電源13に接続される。
回路素子11のグラウンド端子(図示せず)はグラウンドライン1301、ビア1204を介して、グラウンド面15に接続される。外部電源13のマイナス端子は、コネクタ12、グラウンドライン1302、ビア1205を介して、グラウンド面5に接続される。
次に、動作原理について説明する。ここでは、実施の形態1と同様となる動作原理の説明は省略し、異なる点について説明する。コンデンサ14は、2つのリアクトル1102〜1105、1106〜1110の外側に配置しているので、コンデンサをリアクトルの内側に配置するより、リアクトルから発生する磁束の影響を受けにくくなっている。つまり、2つのリアクトル1102〜1105、1106〜1110から発生する磁束が、コンデンサ14内部の残留インダクタンスに鎖交しにくくなり、相互インダクタンスMcが発生しにくくなる。そのため、―Mのインダクタンスと、ビア1201の配線インダクタンス、ビア1202の配線インダクタンスのインピーダンスが打ち消すように、―Mの相互インダクタンスを設計すると、バイパス回路のインピーダンスはコンデンサの容量Cのみのインピーダンスと等価になる。つまり、バイパス経路がインダクタンス成分を含まないことになるため、周波数が高くなってもバイパス性能が低下することを防ぐことができる。
なお、相互インダクタンスMcは、磁束の影響を受ける場合には、―Mの相互インダクタンス、ビア1201の配線インダクタンス、ビア1202の配線インダクタンス、コンデンサの容量C、残留インダクタンスESLに直列に接続されることになる。ビア1201の配線インダクタンスと、ビア1202の配線インダクタンスは、ビアの長さと直径などの形状でほぼ決まるので、近似式などで算出することが可能である。一方、回路素子側のリアクトル1102〜1105と電源側のリアクトル1106〜1110の発生する磁束がコンデンサ14の残留インダクタンスESLに複雑に鎖交するので、非常にMcを算出することが困難になる。よって、ここでは磁束の影響を受けないようにして、相互インダクタンスMcを低減しているので、バイパス回路のインダクタンス成分を低減するのに有効である。
ここで、磁性体(図示せず)を、回路素子側のリアクトル1102〜1105と電源側のリアクトル1106〜1110の周辺に配置することにより、―Mの相互インダクタンスを得るための回路素子側のリアクトル1102〜1105と電源側のリアクトル1106〜1110の大きさを小型化できる。
磁性体としては、数MHz以上で透磁率の高いフェライト材が適している。
なお、この実施の形態2では2層のプリント基板に実装した場合について説明したが、2層以上の導体層からなるプリント基板であれば適用できる。
図5において、電源側の電源ライン1111があると、グラウンド面15に空間スリットが生じてしまう。そこで、ビア1201、電源側の電源ライン1111、ビア1203を用いずに、電源側のリアクトル1110から、0Ω抵抗を用いて、直接電源側の電源ライン1112に接続しても構わない。なお、0Ω抵抗は回路素子側のリアクトル1105、電源側のリアクトル1109に電気的に接触せずに、またぐように配置されなければいけない。
このように、この実施の形態2では、回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層とグラウンド面が形成された導体層を含む2層以上の導体層が積層され、電源ラインを変形させて同一方向に周回させた2つのリアクトルが直列に形成され、2つのリアクトルの間から引き出された配線にコンデンサの一端が接続され、コンデンサの他端がグラウンド面に接続されたプリント基板であって、2つのリアクトルの外側にコンデンサが配置されたプリント基板について説明した。そして、2つのリアクトルの一方の断面積を小さくして、プリント基板の同一面に2つのリアクトルを形成したものについて説明した。
ここで、この発明の実施の形態2に係わるノイズフィルタのコンデンサに貫通コンデンサを用いた変形例について説明する。図6は、貫通コンデンサの構造の一例(その1)を示す図である。この貫通コンデンサ3000は、グラウンド電極3002が両側面の中央にそれぞれ1つあり、電源電極3001がコンデンサの両端にあるコンデンサである。
図7は、この発明の実施の形態2に係わるノイズフィルタに貫通コンデンサを適用した場合の接続を示す図である。図5で実装していたコンデンサ14の代わりに、図7では、電源側のリアクトル1106のラインを2つに分断して、ギャップをあけて、そのギャップに貫通コンデンサ3000を挿入し、貫通コンデンサ3000の両端の電源電極3001を、分断した電源側のリアクトル1106の両端に接続する。さらに、貫通コンデンサのグラウンド電極3002から配線を引き出してとビア1206、1207を介してグラウンド面15に接続する。
このような貫通コンデンサ3000は、コンデンサ自身の残留インダクタンスが小さいので、―Mの相互インダクタンスが小さくて済み、その結果、2つのリアクトル1102〜1105、1106〜1110を小さくできる。また、貫通コンデンサ3000はリアクトル上に形成されるので、プリント基板上にコンデンサの設置スペースを特別に設ける必要がなく、本発明のノイズフィルタを小型化できて、プリント基板上に他配線や他部品の設置スペースを広くすることが可能になる。
ここで、2つのリアクトル1102〜1105、1106〜1110を小さくしても、−Mの相互インダクタンスが、ビア1206の配線インダクタンス、ビア1207の配線インダクタンスおよび残留インダクタンスESLのインダクタンス合計値より、大きくなってしまう場合がある。このような場合には、図6に示した両側面のグラウンド電極をGND面に接続する構造の貫通コンデンサでは対応しきれないことになる。図8は、貫通コンデンサの構造の一例(その2)を示す図である。この貫通コンデンサ3000は、グラウンド電極3002が一方の側面の中央に1つあり、電源電極3001がコンデンサの両端にあるコンデンサである。図8に示した構造の貫通コンデンサ3000を適用し、ビア1206、またはビア1207のいずれか一方をGND面に接続してビアの配線インダクタンスが大きくすることで、ビアの配線インダクタンスおよび残留インダクタンスESLのインダクタンス合計値よりも、−Mの相互インダクタンスを小さくするようにしてもよい。なお、図6に示したグラウンド電極が両側面にある貫通コンデンサの一方の側面のグラウンド電極3002をGND面に接続し、他方を開放にして実装しても構わない。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、電源パターンに並列に設けられたコンデンサ内の寄生インダクタンスに、同一の導体層に形成された2つのリアクトルから発生する磁束が鎖交しないように2つのリアクトルの外部にコンデンサを配置したので、2つのリアクトルの磁気結合による負の等価インダクタンス値を、コンデンサ自身のインダクタンス成分、引き出し線のインダクタンス成分の合計値に合わせて打ち消したプリント基板を提供することができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係わるノイズフィルタについて説明する。
図9は、この発明の実施の形態3に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層の平面図である。この図9では、ノイズフィルタを4層のプリント基板に実装した場合について、各層の平面図を示している。また、図10は、この発明の実施の形態3に係るノイズフィルタを実装したプリント基板の各層間の接続図である。この図10では、図9のようにノイズフィルタを4層基板に実装した場合について、接続図を示している。図9、図10を用いて、この発明の実施の形態3に係わるノイズフィルタについて説明する。
この発明の実施の形態3に係るノイズフィルタは、2つのリアクトル2102〜2105、コンデンサ24から構成される。プリント基板の第1層目に、ICやLSIなどの回路素子21、回路素子側の電源ライン2101、回路素子側のリアクトルを形成する電源ラインの一部2102、回路素子側のリアクトルと電源側のリアクトルを接続する電源ライン2104、電源側のリアクトルを形成する電源ラインの一部2107、コネクタ22が実装されている。プリント基板の第2層目には、回路素子側の電源ライン2103、電源側の電源ライン2106が実装されている。プリント基板の第3層目はグラウンド面25である。プリント基板の第4層目はコンデンサ24が実装されている。このように、この発明の実施の形態3では、2つのリアクトル2102〜2105は、回路素子側のリアクトル2102〜2103、電源側のリアクトル2104〜2105が異なる導体層である第1層と第2層にわたってそれぞれ配置されている。また、各層にはビア2201〜208が設けられて、異なる導体層間の接続に用いられる。ここで、第1層から第4層まですべての層に対応するビアの位置を示したが、黒い点で示した層間が電気的に接続され、白い丸で示した層には電気的に接続されないものとする。
回路素子側の電源ライン2101の一端が回路素子21の電源端子(図示せず)に接続されている。回路素子側の電源ライン2101の他端が、回路素子側のリアクトルを形成するビア2201に接続されている。回路素子側のリアクトルは、ビア2201、2202、電源ライン2102、2103で形成されている。回路素子側のリアクトルは、電源ライン2104に接続されている。電源ライン2104は、電源側のリアクトルを形成するビア2204に接続されている。電源側のビア2204、2205、電源ライン2105、2106で形成されている。電源側のリアクトルは、電源側の電源ライン2107に接続されている。電源側の電源ライン2107は、コネクタ22を介して、外部電源23に接続される。また、電源側のリアクトルは、回路素子側のリアクトルと同一の向きに周回させる。
回路素子側のリアクトルと電源側のリアクトルのターン数は、それぞれ1ターンの例を示したが、2ターン以上でも良い。また、電源側のリアクトルを形成する電源ラインで囲まれる面積と、回路素子側のリアクトルを形成する電源ラインで囲まれる面積は同一にして、それぞれの磁束の発生量を同じにすることが望ましい。
回路素子21のグラウンド端子(図示せず)は、グラウンドライン2301、ビア2206を介して、グラウンド面25に接続される。外部電源23のマイナス端子は、コネクタ22、グラウンドライン2302、ビア2205を介して、グラウンド面25に接続される。
次に、動作原理について説明する。図9、図10に示したように、回路素子側のリアクトルと電源側のリアクトルをプリント回路基板の第1層目と第2層目に形成すると、それぞれのリアクトルから発生する磁束の大部分は、プリント回路基板の第1層目と第2層目に流れる。よって、プリント基板の第4層に配置したコンデンサ24には、磁束が鎖交しにくくなる。また、回路素子側のリアクトルと電源側のリアクトルから発生する磁束をプリント基板の第3層に配置したグラウンド面25で遮蔽可能である。つまり、2つのリアクトルから発生する磁束が、コンデンサ24内部の残留インダクタンスに鎖交しにくくなり、相互インダクタンスMcが発生しにくくなる。そのため、―Mのインダクタンスと、ビア2203の配線インダクタンス、ビア2208の配線インダクタンスのインピーダンスが打ち消すように、―Mの相互インダクタンスを設計すると、バイパス回路のインピーダンスはコンデンサの容量Cのみのインピーダンスとに近くなる。また、2つのリアクトル(回路素子側のリアクトルと電源側のリアクトル)とコンデンサ24の間にはグラウンド面25があり、グラウンド面25においても発生磁束を遮蔽できる。
なお、相互インダクタンスMcは、グラウンド面などで遮蔽されない場合には、―Mの相互インダクタンス、ビア2203の配線インダクタンス、ビア2208の配線インダクタンス、コンデンサの容量C、残留インダクタンスESLに直列に接続されることになる。また、回路素子側のリアクトルと電源側のリアクトルの発生する磁束がコンデンサ24の残留インダクタンスESLに複雑に鎖交するので、Mcを算出することが困難になる。よって、ここではグラウンド面で遮蔽して、相互インダクタンスMcを低減しているので、バイパス回路のインダクタンス成分を低減するのに有効である。
ここで、磁性体(図示せず)を、回路素子側のリアクトル102〜106と電源側のリアクトル107〜111の周辺に配置することにより、―Mの相互インダクタンスを得るための回路素子側のリアクトル2102〜2103と電源側のリアクトル2104〜2105の大きさを小型化できる。
また、2つのリアクトル(回路素子側のリアクトル2102〜2103と電源側のリアクトル2104〜2105)とグラウンド面5の間に、磁性体を挿入することにより、2つのリアクトルの発生する磁束が磁性体を通り、グラウンド面5に鎖交しにくくなり、その結果、グラウンド面にうず電流が流れにくくなり、うず電流による反作用磁束が小さくなり、―Mの相互インダクタンスを得るための回路素子側のリアクトル2102〜2103と電源側のリアクトル2104〜2105の大きさを小型化できる。
磁性体としては、数MHz以上で透磁率の高いフェライト材が適している。
なお、この実施の形態3では4層のプリント基板に実装した場合について説明したが、4層以上の導体層からなるプリント基板であれば適用できる。
なお、この発明の実施の形態3では、回路素子側のリアクトル、電源側のリアクトルを異なる導体層である第1層と第2層にわたってそれぞれ配置したが、回路素子の電源端子と接続された電源ラインを配置した導体層とグラウンド面を配した導体層の間に2層以上の導体層があれば、例えば2つのリアクトルを第2層と第3層にわたってそれぞれ配置してもよく、また例えば一方のリアクトルは第1層と第2層、他方のリアクトルは第1層と第3層にわたって配置してもよい。さらに、例えば一方のリアクトルは第1層と第3層、他方のリアクトルは第2層と第4層にわたって配置、また例えば一方のリアクトルは第1層と第2層、他方のリアクトルは第3層と第4層にわたって配置してもよい。
このように、この実施の形態3では、回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層とグラウンド面が形成された導体層を含む4層以上の導体層が積層され、電源ラインを変形させて同一方向に周回させた2つのリアクトルが直列に形成され、2つのリアクトルの間から引き出された配線にコンデンサの一端が接続され、コンデンサの他端がグラウンド面に接続されたプリント基板であって、2つのリアクトルが形成された導体層とコンデンサが実装された導体層の間に、グランド面が形成された導体層が配置されたプリント基板について説明した。そして、回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層とグラウンド面が形成された導体層との間に少なくとも1つの中間導体層が配置され、回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層および少なくとも1つの中間導体層からなる複数の導体層のうち、2つの導体層にわたって2つのリアクトルがそれぞれ形成されたものについて説明した。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、電源パターンに並列に設けられたコンデンサ内の寄生インダクタンスに、2つの導体層にわたって形成された2つのリアクトルから発生する磁束が鎖交しないようにコンデンサを2つのリアクトルの外部に配置するとともにグラウンド面で遮蔽したので、2つのリアクトルの磁気結合による負の等価インダクタンス値を、コンデンサ自身のインダクタンス成分、引き出し線のインダクタンス成分の合計値に合わせて打ち消したプリント基板を提供することができる。
なお、この発明の実施の形態3では、4層以上のプリント基板に実装した場合について説明したが、磁束の方向が基板の層方向と垂直になって、コンデンサに鎖交しにくくなるため、第3層のGND面と第4層のコンデンサ実装面を設けずに2層基板として、GND面をライン化して、コンデンサとともに第2層に配置することも可能である。
以上、この発明のプリント基板によれば、電源パターンに並列に設けられたコンデンサ内の寄生インダクタンスに、2つのリアクトルから発生する磁束が鎖交しないようにコンデンサを配置して、2つのリアクトルの磁気結合による負の等価インダクタンス値を、コンデンサ自身のインダクタンス成分、引き出し線のインダクタンス成分の合計値に合わせて打ち消したプリント基板を提供することができるという効果を奏する。
なお、ノイズフィルタに貫通コンデンサを適用した例について、この発明の実施の形態2において説明したが、実施の形態1および実施の形態3においても同様に貫通コンデンサを適用することができる。また、貫通コンデンサのグラウンド端子が2つある図6およびグラウンド端子が1つしかない図8の構成のいずれも適用することが可能である。
1 回路素子、2 コネクタ、3 外部電源、4 コンデンサ、5 グラウンド面、11 回路素子、12 コネクタ、13 外部電源、14 コンデンサ、15 グラウンド面、21 回路素子、22 コネクタ、23 外部電源、24 コンデンサ、25 グラウンド面、101 回路素子側の電源ライン、102〜106 回路素子側のリアクトルを形成する電源ライン、107〜111 電源側のリアクトルを形成する電源ライン、112 電源側の電源ライン、201、202、203、204、205 ビア、301、302 グラウンドライン、1101 回路素子側の電源ライン、1102〜1106 回路素子側のリアクトルを形成する電源ライン、1107〜1110 電源側のリアクトルを形成する電源ライン、1111〜1112 電源側の電源ライン、1201、1202、1203、1204、1205 ビア、1301、1302 グラウンドライン、2101 回路素子側の電源ライン、2102〜2103 回路素子側のリアクトルを形成する電源ライン、2104 回路側のリアクトルと電源側のリアクトルを接続する電源ライン、2105〜2106 電源側のリアクトルを形成する電源ライン、2107 電源側の電源ライン、2201、2202、2203、2204、2205、2206、2207、2208 ビア、2301、2302 グラウンドライン。

Claims (10)

  1. 回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層とグラウンド面が形成された導体層を含む4層以上の導体層が積層され、前記電源ラインを変形させて同一方向に周回させた2つのリアクトルが直列に形成され、前記2つのリアクトルの間から引き出された配線にコンデンサの一端が接続され、前記コンデンサの他端が前記グラウンド面に接続されたプリント基板であって、前記2つのリアクトルが形成された導体層と前記コンデンサが実装された導体層の間に、前記グランド面が形成された導体層が配置されたことを特徴とするプリント基板。
  2. 前記回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層と前記グラウンド面が形成された導体層との間に少なくとも1つの中間導体層が配置され、
    前記回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層および前記少なくとも1つの中間導体層からなる複数の導体層のうち、2つの導体層の一方に前記2つのリアクトルの一方が形成され、前記2つの導体層の他方に前記2つのリアクトルの他方が形成されたことを特徴とする請求項1記載のプリント基板。
  3. 前記回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層と前記グラウンド面が形成された導体層との間に少なくとも1つの中間導体層が配置され、
    前記回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層および前記少なくとも1つの中間導体層からなる複数の導体層のうち、2つの導体層にわたって前記2つのリアクトルがそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項1記載のプリント基板。
  4. 前記中間導体層が2つ以上配置され、
    前記回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層および前記2つ以上の中間導体層からなる複数の導体層のうち、2つの導体層にわたって形成される前記2つのリアクトルが少なくとも1つの異なる導体層上に形成されたことを特徴とする請求項3記載のプリント基板。
  5. 回路素子の電源端子に接続された電源ラインが配置された導体層とグラウンド面が形成された導体層を含む2層以上の導体層が積層され、前記電源ラインを変形させて同一方向に周回させた2つのリアクトルが直列に形成され、前記2つのリアクトルの間から引き出された配線にコンデンサの一端が接続され、前記コンデンサの他端が前記グラウンド面に接続されたプリント基板であって、前記2つのリアクトルの外側にコンデンサが配置されたことを特徴とするプリント基板。
  6. 前記2つのリアクトルの一方の断面積を小さくして、前記プリント基板の同一面に前記2つのリアクトルが形成されたことを特徴とする請求項5記載のプリント基板。
  7. 前記2つのリアクトルの間に貫通コンデンサが配置され、前記貫通コンデンサの両端の電源電極に前記2つのリアクトルのうち1つずつが接続され、前記貫通コンデンサのグラウンド電極から引き出された配線が前記グラウンド面に接続されたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のプリント基板。
  8. 前記2つのリアクトルが周回している周辺に磁性体が配置され、前記2つのリアクトルから発生する磁束を前記磁性体に鎖交させたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のプリント基板。
  9. 前記2つのリアクトルと前記グラウンド面の間に磁性体が配置されたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のプリント基板。
  10. 前記磁性体がフェライトであることを特徴とする請求項8または請求項9記載のプリント基板。
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