JP6458430B2 - 昇華型熱転写シート - Google Patents
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Description
(特定方法)
所定の溶媒に、目的とする色材を2w/v%の量となるように添加し、50℃にて1時間加熱撹拌する。次いで、得られた液を25℃にて60時間放置した後に、目的とする色材の析出の有無を目視で確認する。このときに、目的とする色材の析出を目視で確認できなかった場合には、目的とする色材は、所定の溶媒に溶解可能な色材であると特定する。一方、目的とする色材の析出を目視で確認できた場合には、目的とする色材は、所定の溶媒に分散可能な色材であると特定する。所定の溶媒が複数である場合、それぞれについて行う。昇華性染料についても同様の方法により特定できる。
また、一実施形態の昇華型熱転写シートは、基材の一方の面に色材層が設けられた昇華型熱転写シートであって、前記色材層は、バインダー樹脂、所定の溶媒、当該所定の溶媒に分散可能な色材、及び離型剤を含有しており、前記離型剤が、アミノ変性シリコーンオイルであることを特徴とする。
(特定方法)
第1の溶媒に、目的とする昇華性染料を2w/v%の量となるように添加し、50℃にて1時間加熱撹拌する。次いで、得られた液を25℃にて60時間放置した後に、目的とする昇華性染料の析出の有無を目視で確認する。このときに、目的とする昇華性染料の析出を目視で確認できなかった場合には、目的とする昇華性染料は、第1の溶媒に溶解可能な昇華性染料であると特定する。一方、目的とする昇華性染料の析出を目視で確認できた場合には、目的とする昇華性染料は、第1の溶媒に分散可能な昇華性染料であると特定する。第1の溶媒が複数である場合、それぞれについて行う。
第2の溶媒に、目的とする色材を2w/v%の量となるように添加し、50℃にて1時間加熱撹拌する。次いで、得られた液を25℃にて60時間放置した後に、目的とする色材の析出の有無を目視で確認する。このときに、目的とする色材の析出を目視で確認できなかった場合には、目的とする色材は、第2の溶媒に溶解可能な色材であると特定する。一方、目的とする色材の析出を目視で確認できた場合には、目的とする色材は、第2の溶媒に分散可能な色材であると特定する。第2の溶媒が複数である場合、それぞれについて行う。
また、一実施形態の昇華型熱転写シートは、基材の一方の面に色材層が設けられた昇華型熱転写シートであって、前記色材層は、基材側から、第1の色材層、第2の色材層がこの順で積層された積層構造を呈し、前記第1の色材層は、バインダー樹脂、第1の溶媒、及び当該第1の溶媒に溶解可能な昇華性染料を含有し、前記第2の色材層は、バインダー樹脂、第2の溶媒、当該第2の溶媒に分散可能な色材、及び離型剤を含有しており、前記離型剤が、アミノ変性シリコーンオイルであることを特徴とする。
第1実施形態の昇華型熱転写シート100(以下、第1実施形態の熱転写シートと言う場合がある。)は、図1に示すように、基材1の一方の面上に、色材層2が設けられている。基材1、色材層2は、本発明、及び本実施形態の熱転写シート100における必須の構成である。なお、各図に示す形態では、基材1の他方の面上に背面層5が設けられている。背面層5は、本発明、及び本実施形態の熱転写シート100における任意の構成である。
基材1は、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5μm〜50μm、好ましくは1μm〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等の樹脂フィルム、;コンデンサー紙、パラフィン紙、合成紙等の紙類;不織布;紙や不織布と樹脂との複合体、等が挙げられる。これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
基材1の接着処理として、基材1上に染料プライマー層を設けてもよい。染料プライマー層は、本発明における任意の構成であり、例えば、以下の有機材料及び無機材料から形成することができる。有機材料としては、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン及びその変性体等のビニル系樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。無機材料としては、シリカ(コロイダルシリカ)、アルミナあるいはアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、疑ベークマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン等のコロイド状無機顔料超微粒子等が挙げられる。これ以外にも、有機チタネート、例えば、テトラキス(2−エチルヘキシル)チタネート、ビス(エチル−3−オキソブタノレート−01、03)ビス(2−プロパノレート)チタン、又はイソプロピルトリイソステアロイルチタネートから形成され;或いは、チタンアルコキシド、例えば、チタンテトライソプロポキシド、又はチタンテトラ−n−ブトキシドから形成される無機主鎖をもつポリマーを染料プライマー層の材料として用いることもできる。
第1実施形態の熱転写シート100では、基材1の一方の面に設けられる色材層2に、バインダー樹脂、所定の溶媒、当該所定の溶媒に分散可能な色材、及び離型剤としてのアミノ変性シリコーンオイルが含有されている。
色材層2に含有されているバインダー樹脂について限定はなく、例えば、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂、ニトロセルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。これらの中でも、セルロース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系等の樹脂が、耐熱性、色材の熱移行性等の点において好ましい。バインダー樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いることもできる。
色材層2には、後述する色材10xを分散可能な溶媒が含有されている。色材層2に含まれる所定の溶媒とは、色材10xを分散させることができる溶媒を意味する。つまり、所定の溶媒について特に限定はなく、色材層2中に含有される色材10xとの関係に応じて適宜選択することができる。溶媒の一例としては、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、イソプロピルアルコール、エタノール等の有機溶剤や、水等を挙げることができる。所定の溶媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いることもできる。
第1実施形態の色材層2には、上記所定の溶媒に分散可能な色材10xが含有されている。本願明細書で言う色材とは、昇華性染料、及び顔料を含む概念である。所定の溶媒に分散可能な色材10xについても特に限定はなく、上記所定の溶媒の種別に応じて適宜選択することができる。具体的には、色材層2に含まれている上記所定の溶媒に分散可能な色材10xであれば、いかなる色材であってもよい。なお、ここで言う分散可能な色材とは、所定の溶媒に溶解不能な色材を意味し、色材の分散性能について特に限定はない。例えば、色材層2を形成するための色材層用塗工液として、溶媒、色材とともに、当該色材の分散性能を向上させるための分散剤を含有する塗工液を用いて、色材層2中における、色材の分散性を向上させることもできる。つまり、結果として、色材層2中に色材10xが分散された状態で存在していればよい。
メチルエチルケトン/トルエンの混合溶媒に分散可能な色材としては、例えば、上記で例示した顔料や、上記で例示した昇華性染料、例えば、ディスパースイエロー54等を使用することができる。
また、色材層2中には分散剤が含有されていてもよい。つまり、第1実施形態の色材層2は、バインダー樹脂、所定の溶媒、当該所定の溶媒に分散可能な色材、離型剤としてのアミノ変性シリコーンとともに、分散剤を含む色材層用塗工液を用いて形成された色材層2であってもよい。分散剤を含有する色材層2によれば、色材層2中における所定の溶媒に分散可能な色材10xの分散安定性を向上させることができ、キックや、地汚れの発生をより効果的に防止することができる。
色材層2中に含まれている色材が、所定の溶媒に分散可能である否かは、以下の方法により判断することができる。所定の溶媒に、目的とする色材を2w/v%の量となるように添加し、50℃にて1時間加熱撹拌する。次いで、得られた液を25℃にて60時間放置した後に、目的とする色材の析出の有無を目視で確認する。このときに、目的とする色材の析出を目視で確認できなかった場合には、目的とする色材は、所定の溶媒に溶解可能な色材であると判断することができる。一方、目的とする色材の析出を目視で確認できた場合には、目的とする色材は、所定の溶媒に溶解不能、換言すれば分散可能な色材であると判断することができる。昇華性染料についても同様の方法により、判断することができる。
対象とする熱転写シート(以下、対象熱転写シートという)が、第1実施形態の熱転写シートの発明特定事項を充足するものであるか否かは、例えば、以下の方法により判別可能である。まず、対象熱転写シートの色材層を分析して当該色材層に含まれている色材成分を特定する。色材成分の特定方法としては、核磁気共鳴分光法、IRスペクトル法等の従来公知の分析方法を用いて特定することができる。
第1実施形態の色材層2は、必須の成分として離型剤を含有しており、この離型剤がアミノ変性シリコーンオイルであることを特徴とする。特に、第1実施形態の色材層2は、上記で説明したように、所定の溶媒と、当該所定の溶媒に分散可能な色材10xを含有しており、その離型性は、比較の熱転写シートの色材層(図4参照)、具体的には、所定の溶媒と、当該所定の溶媒に溶解可能な昇華性染料とを含有する色材層よりも低いものであるが、色材層2にアミノ変性シリコーンオイルを含有せしめることで色材層2の離型性を向上させることができる。
図1に示すように基材1の他方の面上には、背面層5が設けられていてもよい。背面層5を構成するバインダー樹脂について特に限定はなく、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成することができる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂、これらのシリコーン変性物等が挙げられる。
また、基材1と背面層5との間に背面プライマー層(図示しない)が設けられていてもよい。背面プライマー層は、基材1と、背面層5との密着性を向上させるために設けられる層であり、任意の層である。背面プライマー層としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂等が挙げられる。また、適宜導電性を付与するための導電材を含有させてもよい。例えば、スルホン化ポリアニリン、カーボン粒子、銀粒子、金粒子等が挙げられる。
次に、第2実施形態の昇華型熱転写シート(以下、第2実施形態の熱転写シートと言う場合がある。)について説明する。図2に示すように、第2実施形態の熱転写シートは、色材層2が、バインダー樹脂、所定の溶媒、当該所定の溶媒に分散可能な色材10x、アミノ変性シリコーンオイルとともに、所定の溶媒に溶解可能な昇華性染料10yを含有している点を特徴とする。第2実施形態の熱転写シートは、色材層2が、所定の溶媒に溶解可能な昇華性染料10yをさらに含有している点においてのみ上記第1実施形態の熱転写シートと相違する。以下、相違点を中心に説明する。また、特に断りがない限り、第2実施形態の熱転写シートの各構成は、上記第1実施形態の熱転写シートで説明したものをそのまま用いることができ、詳細な説明は省略する。図2は、第2実施形態の熱転写シートの一例を示す部分概略断面図である。
第2実施形態の熱転写シートでは、基材1の一方の面に設けられる色材層2に、バインダー樹脂、所定の溶媒、当該所定の溶媒に溶解可能な昇華性染料、及び当該所定の溶媒に分散可能な色材が含有されている。換言すれば、第2実施形態の熱転写シートは、基材1の一方の面上に、バインダー樹脂、所定の溶媒、当該所定の溶媒に分散可能な色材10x、当該所定の溶媒に溶解可能な昇華性染料10yを含む色材層用塗工液を用いて形成された色材層2が設けられている。
所定の溶媒に溶解可能な昇華性染料について特に限定はなく、第2実施形態の色材層に含有されている所定の溶媒の種別に応じて適宜選択することができる。具体的には、第2実施形態の色材層2に含有されている溶媒に溶解可能な昇華性染料であれば、いかなる昇華性染料であってもよい。例えば、第2実施形態の色材層2に含有されている溶媒に応じて、第1実施形態の熱転写シートで説明した昇華性染料を適宜選択して用いることができる。第2実施形態の色材層2に含有されている昇華性染料が、所定の溶媒に溶解可能な昇華性染料であるか否かは、上記第1実施形態の熱転写シートの「所定の溶媒に対する色材の分散性の特定方法」により判断することができる。以下、所定の溶媒が、メチルエチルケトン/トルエンの混合溶媒である場合を例に挙げ、当該所定の溶媒に溶解可能な昇華性染料の一例について説明する。
メチルエチルケトン/トルエンの混合溶媒に溶解可能な昇華性染料としては、例えば、ディスパースイエロー201等を使用することができる。また、上記第1実施形態の熱転写シートで説明したように、メチルエチルケトン/トルエンの混合溶媒に分散可能な色材としては、例えば、上記で例示した顔料や、上記で例示した昇華性染料、例えば、ディスパースイエロー54等を挙げることができる。したがって、バインダー樹脂、メチルエチルケトン/トルエンの混合溶媒、溶解可能な昇華性染料として、ディスパースイエロー201を、また、分散可能な色材として、顔料、或いはディスパースイエロー54、及びアミノ変性シリコーンオイルを含む塗工液を調製し、当該調製された塗工液を用いることで、所定の溶媒、当該所定の溶媒に溶解可能な昇華性染料10y、当該溶媒に分散可能な色材、アミノ変性シリコーンオイルを含有する第2実施形態の色材層2を得ることができる。
次に、第3実施形態の昇華型熱転写シート(以下、第3実施形態の熱転写シートと言う場合がある。)について説明する。第3実施形態の熱転写シート100は、図3に示すように基材1上に、色材層2が設けられた熱転写シートであって、当該色材層2は、基材側から、第1の色材層2A、第2の色材層2Bがこの順で積層された積層構造を呈し、第1の色材層2Aは、バインダー樹脂、第1の溶媒、当該第1の溶媒に溶解可能な昇華性染料10yを含有しており、第2の色材層2Bは、バインダー樹脂、第2の溶媒、当該第2の溶媒に分散可能な色材10x、及びアミノ変性シリコーンオイルを含有していることを特徴とする。図3は、第3実施形態の熱転写シートの一例を示す部分概略断面図である。
基材1の一方の面上に設けられる第1の色材層2Aは、バインダー樹脂と、第1の溶媒と、第1の溶媒に溶解可能な昇華性染料10yとを含有している。
第1の色材層2Aに含有されている昇華性染料10yについて特に限定はなく、当該第1の色材層2Aに含有されている第1の溶媒に応じて適宜選択することができる。具体的には、第1の溶媒に溶解可能であるとの条件を満たす昇華性染料であればよい。このような、昇華性染料としては、例えば、第2実施形態の熱転写シートで説明した「所定の溶媒に溶解可能な昇華性染料」を挙げることができる。第1色材層中2Aには、所定の溶媒に溶解可能な2種以上の昇華性染料が含まれていてもよい。
第1の溶媒は、上記昇華性染料を溶解することができるものであれば特に限定はなく、従来公知の溶媒の中から適宜選択して用いることができる。第1の色材層2Aには、2種以上の溶媒が含まれていてもよいが、少なくとも1種の溶媒が、第1の色材層2Aに含有されている少なくとも1種の昇華性染料を溶解可能な溶媒であることを条件とする。
第1の色材層2A上に設けられる第2の色材層2Bは、バインダー樹脂、第2の溶媒、第2の溶媒に分散可能な色材10x、及びアミノ変性シリコーンを含有している。
基材として、厚さ4.5μmの易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、当該基材の一方の面に、下記組成の背面層用塗工液を、塗工量が固形分換算で0.5g/m2となるように塗工し、乾燥させることで背面層を形成した。次いで、基材の他方の面上に、下記組成の染料プライマー層用塗工液を、塗工量が固形分換算で0.1g/m2となるように塗工し、乾燥させることで染料プライマー層を形成した。次いで、染料プライマー層上に、下記の方法で作製した色材層用塗工液1を、塗工量が固形分換算で1.0g/m2となるように塗工し、乾燥させることで色材層を形成することで実施例1の熱転写シートを得た。
トルエン/メチルエチルケトン=1/1混合溶媒を用い、昇華性染料、或いは色材の濃度が2w/v%の量となるように添加し、50℃にて1時間加熱撹拌した。次いで、得られた液を25℃にて60時間放置した後に、昇華性染料、或いは色材の析出の有無を目視で確認した。確認の結果、昇華性染料、或いは色材の析出がない場合は、溶解可能な昇華性染料、或いは色材と判断し、析出が見られた場合は分散可能な昇華性染料、或いは色材と判断した。
・ポリビニルアセタール樹脂 60.8部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート 4.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・ポリエチレンワックス 10部
(ポリエチレンワックス3000 東洋アドレ(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 100部
・アルミナゾル(平均1次粒子径10×100nm、固形分10%) 30部
(アルミナゾル200 日産化学工業(株))
・ポリビニルピロリドン樹脂 3部
(K−90 ISP社)
・水 50部
・イソプロピルアルコール 17部
下記色材層用塗工液1の組成のとおり、色材、分散剤、バインダー樹脂、ポリエチレンワックス、溶剤、及び粒径2.0mmのジルコニアビーズ250質量部をガラス瓶に入れ密閉し、予備解砕としてペイントシェーカー(浅田鉄工社製)にて1時間振とうし、次いで前記ジルコニアビーズを取り除いてから、粒径0.1mmのジルコニアビーズ250質量部をガラス瓶に入れ、同様に本解砕としてペイントシェーカーにて24時間分散を行い、色材層用塗工液1を作製した。
・ディスパースイエロー54 4.725部
・下記一般式(3)で示される顔料 0.525部
(C.I.ピグメントイエロー138のスルホン化誘導体)
・グラフト型ポリマー分散剤(Mw:40000〜50000) 1.5部
(アジスパーPB881、味の素ファインテクノ(株))
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(KS−1 積水化学工業(株))
・アミノ変性シリコーンオイル(両末端型) 0.1部
(KF−8010 信越化学工業(株))
・トルエン 44.375部
・メチルエチルケトン 44.375部
色材層用塗工液1にかえて、色材層用塗工液1のアミノ変性シリコーンオイル(両末端型)(KF−8010 信越化学工業(株))0.1部を、アミノ変性シリコーンオイル(両末端型)(X−22−161A 信越化学工業(株))0.1部に変更した色材層用塗工液2を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例2の熱転写シートを得た。
色材層用塗工液1にかえて、色材層用塗工液1のアミノ変性シリコーンオイル(両末端型)(KF−8010 信越化学工業(株))0.1部を、アミノ変性シリコーンオイル(両末端型)(X−22−161B 信越化学工業(株))0.1部に変更した色材層用塗工液3を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例3の熱転写シートを得た。
色材層用塗工液1にかえて、色材層用塗工液1のアミノ変性シリコーンオイル(両末端型)(KF−8010 信越化学工業(株))0.1部を、アミノ変性シリコーンオイル(両末端型)(KF−8012 信越化学工業(株))0.1部に変更した色材層用塗工液4を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例4の熱転写シートを得た。
色材層用塗工液1にかえて、色材層用塗工液1のアミノ変性シリコーンオイル(両末端型)(KF−8010 信越化学工業(株))0.1部を、アミノ変性シリコーンオイル(側鎖型)(KF−393 信越化学工業(株))0.1部に変更した色材層用塗工液5を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例5の熱転写シートを得た。
色材層用塗工液1にかえて、色材層用塗工液1のアミノ変性シリコーンオイル(両末端型)(KF−8010 信越化学工業(株))0.1部を、0.3部に変更した色材層用塗工液6を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例6の熱転写シートを得た。
色材層用塗工液1にかえて、色材層用塗工液1のグラフト型ポリマー分散剤(アジスパーPB881、味の素ファインテクノ(株))1.5部を、アクリル系ブロック型ポリマー分散剤(Disperbyk2000、ビックケミー社、固形分40%)3.75部に変更した色材層用塗工液7を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例7の熱転写シートを得た。
実施例1の色材層用塗工液1にかえて、下記組成の色材層用塗工液8を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例8の熱転写シートを得た。なお、色材層用塗工液8は、上記色材層用塗工液1と同じ方法で作製した。
・ディスパースイエロー201 2.5部
・ディスパースイエロー54 2.5部
・上記一般式(3)で示される顔料 0.525部
(C.I.ピグメントイエロー138のスルホン化誘導体)
・グラフト型ポリマー分散剤(Mw:40000〜50000) 1.5部
(アジスパーPB881、味の素ファインテクノ(株))
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(KS−1 積水化学工業(株))
・アミノ変性シリコーンオイル 0.1部
(KF−8010 信越化学工業(株))
・トルエン 44.375部
・メチルエチルケトン 44.375部
下記の方法で作製した色材層用塗工液9を、塗工量が固形分換算で0.5g/m2となるように染料プライマー層上に塗工し、乾燥させることで第1の色材層を形成し、当該第1の色材層上に、上記組成の色材層用塗工液1を、塗工量が固形分換算で0.5g/m2となるように塗工し、乾燥させることで第2の色材層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、第1の色材層と第2の色材層とが積層されてなる色材層が設けられた実施例9の熱転写シートを得た。
下記色材層用塗工液9の組成のとおり、色材、バインダー樹脂、ポリエチレンワックス及び溶剤をガラス瓶に入れ密閉し、50℃で1時間加熱後、ペイントシェーカー(浅田鉄工社製)にて30分振とうし、色材層用塗工液9を作製した。
・ディスパースイエロー201 3.51部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 2.63部
(KS−5 積水化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 0.06部
(粒径 5μm )
・トルエン 33部
・メチルエチルケトン 33部
色材層用塗工液9のディスパースイエロー201(3.51部)を、下記一般式(4)で示される昇華性染料(3.51部)に変更した色材層用塗工液10を用いた以外は全て実施例1と同様にして、実施例10の熱転写シートを得た。
色材層用塗工液1にかえて、色材層用塗工液1のグラフト型ポリマー分散剤(アジスパーPB881、味の素ファインテクノ(株))1.5部を、ポリエーテル系分散剤(Solsperse20000、ルーブリゾール社)1.5部に変更した色材層用塗工液11を使用した以外は全て実施例1と同様にして、実施例11の熱転写シートを得た。
色材層用塗工液1にかえて、色材層用塗工液9を使用した以外は全て実施例1と同様にして、比較例1の熱転写シートを得た。
色材層用塗工液1にかえて、色材層用塗工液1のアミノ変性シリコーンオイル(KF−8010 信越化学工業(株))0.1部を抜いた色材層用塗工液Aを使用した以外は全て実施例1と同様にして、比較例2の熱転写シートを得た。
色材層用塗工液1にかえて、色材層用塗工液1のアミノ変性シリコーンオイル(KF−8010 信越化学工業(株))0.1部を、アラルキル変性シリコーンオイル(KF−410 信越化学工業(株))0.1部に変更した色材層用塗工液Bを使用した以外は全て実施例1と同様にして、比較例3の熱転写シートを得た。
色材層用塗工液1にかえて、色材層用塗工液1のアミノ変性シリコーンオイル(KF−8010 信越化学工業(株))0.1部を、特殊脂肪酸エステル(リケスター EW−600B 理研ビタミン(株))0.1部に変更した色材層用塗工液Cを使用した以外は全て実施例1と同様にして、比較例4の熱転写シートを得た。
色材層用塗工液9に、アミノ変性シリコーンオイル(KF−8010 信越化学工業(株))0.05部を追加した色材層用塗工液Dを使用した以外は全て実施例1と同様にして、比較例5の熱転写シートを得た。
テストプリンターを用いて、各実施例、及び比較例の各熱転写シートと、下記条件で作製した熱転写受像シートを組み合わせて、下記印画条件で、階調パターンを印画して、濃度特性を調べた。濃度特性の評価は、最大エネルギーをかけたときの最高濃度で評価し、以下の評価基準に基づいて印画濃度の評価を行った。反射濃度は、分光測定器(グレタグマクベス社製、spectrolino)により測定した。評価結果を表1に示す。
・サーマルヘッド:F3598(東芝ホクト電子株式会社製)
・発熱体平均抵抗値:5176(Ω)
・主走査方向印字密度:300dpi
・副走査方向印字密度:300dpi
・印画電力:0.12(W/dot)
・1ライン周期:2(msec.)
・パルスDuty:85%
・印画開始温度:35.5(℃)
◎・・・濃度が1.9以上である。
○・・・濃度が1.9未満である。
多孔質ポリエチレンフィルム(トヨパール−SS P4255 東洋紡績(株)製 厚さ35μm)からなる多孔質フィルム層上に、下記組成の中間層用塗工液、受容層用塗工液をグラビアリバースコート方式で、順次塗布、乾燥して、中間層、受容層を形成した。その中間層、受容層の設けられた面と反対面の多孔質ポリエチレンフィルムに、下記組成の接着層用塗工液を用いて、グラビアリバースロールコート方式で塗布、乾燥して、接着層を形成し、RC原紙(155g/m2、厚さ151μm)(三菱製紙(株))と貼り合わせ熱転写受像シートを作製した。上記の各々の塗工量は、全て固形分で、中間層は1.5g/m2、受容層は5.0g/m2、接着層は5g/m2であった。
・ポリエステル樹脂 50部
(ポリエスターWR−905 日本合成化学工業(株))
・酸化チタン 20部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ)
・蛍光増白剤 1.2部
(ユビテックスBAC チバ・スペシャリティーケミカルズ(株))
・水/イソプロピルアルコール=1/1 28.8部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 60部
(ソルバインC 日信化学工業(株))
・エポキシ変性シリコーン 1.2部
(X−22−3000T 信越化学工業(株))
・メチルスチル変性シリコーン 0.6部
(X−24−510,信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 5部
・ウレタン樹脂 30部
(タケラックA−969V 三井武田ケミカル(株))
・イソシアネート 10部
(タケネートA−5 三井武田ケミカル(株))
・酢酸エチル 100部
熱転写シートの保存性を判断するために背面層への汚染性を評価した。汚染性の評価は、各実施例、及び比較例の熱転写シートの色材層面と、背面層面とを重ね合わせて20kg/cm2の荷重を加え40℃90%RHの環境に98時間保存し、背面層面への色材の移行性を評価した。移行性の評価は、保存前後の背面層面を、分光測定器(グレタグマクベス社製、spectrolino)により測定し、下記式で色差(ΔE*ab)を求めることにより行ない、下記の評価基準に基づいて汚染性の評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。なお、各実施例、及び比較例の熱転写シートの色材層と重ね合わせる背面層は、上記各実施例、及び比較例の熱転写シートで作製した背面層と同じものを使用した。
色差ΔE*ab=((Δa*)2+(Δb*)2)1/2
CIE1976 La*b*表色系(JIS Z8729(1980))参照
Δa*=a*(保存後)−a*(保存前)
Δb*=b*(保存後)−b*(保存前)
なお、a*及びb*は、CIE1976L*a*b*表色系に基づくものであり、a*及びb*は、知覚明度指数を表す。
また、ΔE*abの値が小さいほど、汚染性が少ない、換言すれば、キックの度合が少ないことを示す。
○・・・ΔE*abが10未満である。
×・・・ΔE*abが10以上である。
熱転写シートの保存性を判断するために印画物の地汚れを評価した。評価は、各実施例、及び比較例の熱転写シートを50℃80%RHの環境に60時間保存したものと、保存していないものを準備し、所定の受像紙で印画し、それぞれの印画物のエネルギーをかけていない白地の部分について、分光測定器(グレタグマクベス社製、spectrolino)により測定し、下記式で色差(ΔE*ab)を求めることにより行ない、下記の評価基準に基づいて地汚れの評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
色差ΔE*ab=((Δa*)2+(Δb*)2)1/2
CIE1976 La*b*表色系(JIS Z8729(1980))参照
Δa*=a*(保存後)−a*(保存前)
Δb*=b*(保存後)−b*(保存前)
なお、a*及びb*は、CIE1976L*a*b*表色系に基づくものであり、a*及びb*は、知覚明度指数を表す。
また、ΔE*abの値が小さいほど、高温・高湿環境下における染料析出が少なく、保存性が高いことを示す。
○・・・ΔE*abが0.3未満である。
×・・・ΔE*abが0.3以上である。
上記印画濃度評価時に形成された印画物に剥離痕が生じているか、また色材層におけるダメージの有無を目視で確認し、以下の評価基準に基づいて離型性評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
○・・・使用上問題ないレベルのダメージ/剥離痕である。
×・・・印画物に不良となる剥離痕が多く生じている。
2・・・色材層
2A・・・第1の色材層
2B・・・第2の色材層
5・・・背面層
10x・・・所定の溶媒に分散可能な色材
10y・・・所定の溶媒に溶解可能な昇華性染料
100・・・熱転写シート
100X・・・比較の熱転写シート
Claims (7)
- 基材の一方の面に色材層が設けられた昇華型熱転写シートであって、
前記色材層は、バインダー樹脂、所定の溶媒、下記の特定方法により当該所定の溶媒に分散可能であると特定される色材、及び離型剤を含有しており、
前記離型剤が、アミノ変性シリコーンオイルであり、
前記所定の溶媒には、1つ、又は複数の溶媒が含まれ、前記所定の溶媒が複数である場合、前記色材は、当該複数の溶媒の全てに対し分散可能であると特定される色材であり、
前記色材層は、前記所定の溶媒に分散可能であると特定される色材として、下記一般式(1)及び下記一般式(2)で示される色材を含有していることを特徴とする昇華型熱転写シート。
(特定方法)
所定の溶媒に、目的とする色材を2w/v%の量となるように添加し、50℃にて1時間加熱撹拌する。次いで、得られた液を25℃にて60時間放置した後に、目的とする色材の析出の有無を目視で確認する。このときに、目的とする色材の析出を目視で確認できなかった場合には、目的とする色材は、所定の溶媒に溶解可能な色材であると特定する。一方、目的とする色材の析出を目視で確認できた場合には、目的とする色材は、所定の溶媒に分散可能な色材であると特定する。所定の溶媒が複数である場合、それぞれについて行う。昇華性染料についても同様の方法により特定できる。
- 前記色材層は、分散剤をさらに含有していることを特徴とする請求項1に記載の昇華型熱転写シート。
- 前記分散剤が、ポリエーテル系分散剤、グラフト型ポリマー分散剤、アクリル系ブロック型ポリマー分散剤の群から選択される1種、又は2種以上であることを特徴とする請求項2に記載の昇華型熱転写シート。
- 前記色材層は、前記の特定方法により前記所定の溶媒に溶解可能であると特定される昇華性染料をさらに含有していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の昇華型熱転写シート。
- 基材の一方の面に色材層が設けられた昇華型熱転写シートであって、
前記色材層は、基材側から、第1の色材層、第2の色材層がこの順で積層された積層構造を呈し、
前記第1の色材層は、バインダー樹脂、第1の溶媒、及び下記の特定方法により当該第1の溶媒に溶解可能であると特定される昇華性染料を含有しており、
前記第1の溶媒には、1つ、又は複数の溶媒が含まれ、前記第1の溶媒に複数の溶媒が含まれる場合、前記昇華性染料は、当該複数の溶媒の少なくとも1つに対し溶解可能であると特定される昇華性染料であり、
前記第2の色材層は、バインダー樹脂、第2の溶媒、下記の特定方法により当該第2の溶媒に分散可能であると特定される色材、及び離型剤を含有しており、
前記第2の溶媒には、1つ、又は複数の溶媒が含まれ、前記第2の溶媒に複数の溶媒が含まれる場合、前記色材は、当該複数の溶媒の全てに対し分散可能であると特定される色材であり、
前記離型剤が、アミノ変性シリコーンオイルであり、
前記第2の色材層は、前記所定の溶媒に分散可能であると特定される色材として、下記一般式(1)及び下記一般式(2)で示される色材を含有していることを特徴とする昇華型熱転写シート。
(特定方法)
第1の溶媒に、目的とする昇華性染料を2w/v%の量となるように添加し、50℃にて1時間加熱撹拌する。次いで、得られた液を25℃にて60時間放置した後に、目的とする昇華性染料の析出の有無を目視で確認する。このときに、目的とする昇華性染料の析出を目視で確認できなかった場合には、目的とする昇華性染料は、第1の溶媒に溶解可能な昇華性染料であると特定する。一方、目的とする昇華性染料の析出を目視で確認できた場合には、目的とする昇華性染料は、第1の溶媒に分散可能な昇華性染料であると特定する。第1の溶媒が複数である場合、それぞれについて行う。
第2の溶媒に、目的とする色材を2w/v%の量となるように添加し、50℃にて1時間加熱撹拌する。次いで、得られた液を25℃にて60時間放置した後に、目的とする色材の析出の有無を目視で確認する。このときに、目的とする色材の析出を目視で確認できなかった場合には、目的とする色材は、第2の溶媒に溶解可能な色材であると特定する。一方、目的とする色材の析出を目視で確認できた場合には、目的とする色材は、第2の溶媒に分散可能な色材であると特定する。第2の溶媒が複数である場合、それぞれについて行う。
数1〜5のアルキル基、若しくはその誘導体、又はアルキル基、若しくはベンゼン環を含む総炭素数6〜10のアシル基を表す。
- 前記第2の色材層は、分散剤をさらに含有していることを特徴とする請求項5に記載の昇華型熱転写シート。
- 前記分散剤が、ポリエーテル系分散剤、グラフト型ポリマー分散剤、アクリル系ブロック型ポリマー分散剤の群から選択される1種、又は2種以上であることを特徴とする請求項6に記載の昇華型熱転写シート。
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