JPH1035117A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JPH1035117A
JPH1035117A JP8214401A JP21440196A JPH1035117A JP H1035117 A JPH1035117 A JP H1035117A JP 8214401 A JP8214401 A JP 8214401A JP 21440196 A JP21440196 A JP 21440196A JP H1035117 A JPH1035117 A JP H1035117A
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dye
parts
layer
vinyl alcohol
vinyl
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JP8214401A
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English (en)
Inventor
Yasushi Sekiyama
寧 関山
Hidehiro Mochizuki
秀洋 望月
Masaya Kawahara
真哉 川原
Yutaka Ariga
ゆたか 有賀
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇華性染料を使用する熱転写法において、十
分に濃度のある鮮明な画像が得られ、しかも形成された
画像が優れた諸堅牢性、特に優れた耐光性を示す熱転写
受像シートを得る。 【解決手段】 基材シートの少なくとも一方の面に染料
受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、前記
染料受容層が、酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
と硬化剤との架橋反応物を主成分として含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写受像シート
に関し、更に詳しくは発色濃度、鮮明性、及び諸堅牢
性、特に耐光性、及び耐熱性等の耐久性に優れた記録画
像を形成することができる熱転写受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラープリンタの需要が年々
増加し、このフルカラープリンタの記録方式として電子
写真方式、インクジェット方式、感熱転写方式等がある
が、この中で保守が容易、騒音が無い等の理由により感
熱転写方式が注目されている。この感熱転写方式には、
熱溶融性物質中に着色剤を分散した転写層を有する記録
媒体と受像シートとを重ねて前記記録媒体に画像状に熱
印加することにより転写層を熱溶融せしめて受像シート
上に転写記録する溶融型転写記録と、熱昇華性染料ある
いは熱移行性染料(以後、単に昇華性染料と呼ぶ)を含
有する転写層を有する記録媒体と受像シートとを重ねて
前記記録媒体に画像状に熱印加することにより転写層の
染料を受像シート上に昇華、又は移行せしめて記録する
昇華型転写記録とがある。フルカラー画像の記録として
は、一般的に色調の忠実性から見て昇華型転写記録の方
が優れており、高品質の画像が形成可能である。
【0003】従来、昇華型転写記録では、受像シートと
して、昇華性染料に対して強い染着性を示し、転写速度
が速く、かつ保存性の優れた染着樹脂として各種の熱可
塑性ポリエステル系樹脂からなる染料受容層を基体
(紙、合成紙、合成樹脂フィルム等)上に形成させたも
のが用いられてきた。例えば、特開昭57−10788
5号公報には、飽和ポリエステル樹脂を用いることが開
示されており、特開昭61−3796号公報にはスルホ
ン化フタル酸変性ポリエステル樹脂、特開昭62−24
4696号公報にはフェニル変性ポリエステル樹脂を用
いることが提案されている。また、特開昭63−797
1号公報には、フェニル基を含有するポリオールとジカ
ルボン酸からなり、10000ないし30000の分子
量を有するポリエステル樹脂の使用が提案されている。
【0004】しかしながら、従来の受像シートでは記録
媒体表面との剥離性が十分ではなく、特に受像シートと
記録媒体とを重ねた状態にして前者の走行速度を後者の
走行速度のN倍(N>1)にして記録する、いわゆるN
倍モ−ド(速度差モード)記録法に適用した場合、両シ
ート間に強い摩擦力が加わるため記録時に融着を起こし
たり、シートが破損したりすることがあった。
【0005】このような記録時の諸々の耐久性に優れ、
かつ染着性、保存性のよい熱可塑性樹脂としては、従来
からポリ塩化ビニル、塩ビ−酢ビ系共重合体が多く用い
られており、特開昭64−5886号、特開平4−11
3893号の各公報にはポリ塩化ビニル、特開平4−8
3685号公報にはポリ塩化ビニル、又は塩ビ−酢ビ共
重合体、特開平4−135794号公報には塩ビ−酢ビ
共重合体の使用が提案されている。また、特開昭61−
283595号公報、特開平4−339692号号公
報、特開平7−195847号各公報には飽和ポリエス
テル樹脂と塩ビ−酢ビ共重合体を併用することが開示さ
れている。
【0006】しかしながら、これらのポリ塩化ビニル、
塩ビ酢ビ系共重合体や前記ポリエステル系樹脂の場合、
形成された画像の耐光性がポリビニルブチラール系樹脂
やポリカーボネート系樹脂からなる染料受容層に形成し
た染料画像に比較して劣るという問題があり、なおかつ
高感度性と保存性とを加味考慮すると、これらの染着樹
脂からなる染料受容層では十分とはいえない。
【0007】画像の耐光性を向上させる他の手段とし
て、紫外線吸収剤、光安定化剤、酸化防止剤等を染料受
容層中に含有させる方法があり、これらの例は特開昭6
1−32789号、特開昭61−229594号、特開
昭63−145089号、特開平1−127387号、
特開平3−19893号、特開平4−211995号、
特開平5−139057号各公報に開示されている。
【0008】しかしながら紫外線吸収剤、光安定化剤の
添加による耐光性向上の効果は見られるものの、画像の
色調変化や融着等の副作用が伴うことから添加量が制限
され、添加剤だけで実用上満足できるレベルを得るには
至っていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況に鑑みてなされたもので、昇華性染料を使用する熱転
写方法において、上述した諸問題を解決し、十分に濃度
のある鮮明な画像を与え、しかも形成された画像が優れ
た諸堅牢性、特に優れた耐光性を示す熱転写受像シート
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、基材シートの少なくとも一方の面に染料受容層を形
成してなる熱転写受像シートにおいて、前記染料受容層
が、酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体と硬化剤と
の架橋反応物を主成分として含むことを特徴とする熱転
写受像シートが提供される。第二に、上記第一に記載し
た熱転写受像シートにおいて、前記酪酸ビニル−ビニル
アルコール共重合体中のビニルアルコール単位の含有量
が、1ないし20mol%であることを特徴とする熱転
写受像シートが提供される。第三に、上記第一、又は第
二に記載した熱転写受像シートにおいて、前記酪酸ビニ
ル−ビニルアルコール共重合体樹脂の平均重合度が50
0ないし5000の範囲にあることを特徴とする熱転写
受像シートが提供される。第四に、上記第一、第二、又
は第三に記載した熱転写受像シートにおいて、前記染料
受容層が高分子型紫外線吸収剤を含有することを特徴と
する熱転写受像シートが提供される。
【0011】以下に本発明を詳細に説明する。上述のよ
うに、本発明は染料受容層に酪酸ビニル−ビニルアルコ
ール共重合体と硬化剤との架橋反応物を主成分として含
むことにより、上記問題点が解決でき、耐光性の優れた
熱転写受像シ−トが得られることを見い出し本発明に至
ったものである。即ち熱転写受像シ−トの染料受容層を
酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体と硬化剤との架
橋反応物を主成分として構成することにより、形成され
る画像の濃度、耐光性、及び耐久性を明瞭に向上させる
ことができる。次に好ましい実施態様を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の熱転写受像シートは、基
材シートと基材シートの少なくとも一方の面に設けた染
料受容層とからなる。本発明で使用される基材シートと
しては、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系
等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート
紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂、又はエマルジョン含浸
紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙
等、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ
メタクリレート、ポリカーボネート等の各種のプラスチ
ックのフィルム、又はシート等が使用でき、また、これ
らの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色
不透明フィルム、あるいは発泡させた発泡シート等も使
用することができ、特に限定されない。また、上記基材
シートの任意の組み合わせによる積層体も使用すること
ができる。代表的な積層体の例として、セルロース繊維
紙と合成紙、あるいはセルロース繊維紙とプラスチック
フィルム、又はシートとの合成紙が挙げられる。これら
の基材シートの厚みは任意でよく、例えば、10ないし
300μm程度の厚みが一般的である。また、上記の如
き基材シートは、その表面に形成する染料受容層との密
着力が乏しい場合には、その表面にプライマー処理やコ
ロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0013】上記基材シートの表面に形成する染料受容
層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持するためのものである。本発
明を主として特徴づける染料受容層は、酪酸ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体と硬化剤との架橋反応物を主成
分として形成される。酪酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂中の水酸基が
ブチレート化されたものであって、酪酸ビニル単位とビ
ニルアルコール単位の組成比が種々のものが使用可能で
ある。
【0014】酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹
脂中のビニルアルコール単位の含有量は、1ないし20
mol%であることが好ましく、該含有量が上記範囲未
満であると硬化剤による架橋度が極端に少なくなり、十
分な耐熱性が得られない。一方、上記範囲を越えると、
該共重合体樹脂の溶媒に対する溶解性が下がり、受容層
形成液の調製に支障をきたすことになり好ましくない。
該共重合体樹脂を構成するビニルアルコール単位は、原
則として活性水素基を含有する単位であればビニルアル
コールに限定されるものではない。
【0015】上記酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体樹脂の重合度は特に限定されないが、平均重合度とし
て500ないし5000の範囲であることが好ましい。
平均重合度が極端に低すぎる場合は十分な耐熱性が得ら
れず、耐融着性にも劣る。また、平均重合度が高すぎる
場合は溶剤に対する溶解性が悪くなり、受容層形成液の
粘度も上がるため塗工時の塗布ムラが発生しやすいこ
と、また仮に樹脂濃度を下げて溶液粘度を低くした場合
にも所定の膜厚が得られなくなる等の塗工上の問題を生
じる。
【0016】次に本発明で用いられる硬化剤としては、
公知の硬化剤が使用可能であり、イソシアネート、ジア
ルデヒド化合物等が挙げられる。また、一般に第2級水
酸基と反応する架橋性の各種樹脂を硬化反応時に併用す
ることで分子量、熱特性の制御を行っても良い。該架橋
性樹脂としてはフェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、メ
ラミン系樹脂等が挙げられ、これらは単独、又は2種類
以上を混合して用いても良い。昇華性染料の染着可能な
樹脂として、本発明の酪酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体樹脂に代表される活性水素をもつ樹脂を選択した
場合には、イソシアネート系化合物を用いることが適当
である。
【0017】イソシアネート化合物としては、多官能タ
イプのジ−、又はトリ−イソシアネート化合物が特に有
効であり、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、水添4,4−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、リジンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネー
ト、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,11
−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシア
ネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,
6−ヘキサメチレントリイソシアネートビシクロへプタ
ントリイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、ビスイソシア
ネートメチルシクロヘキサン、トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート、並びにこれらの変性体、又は誘導
体が挙げられる。
【0018】イソシアネート化合物の−NCO基と樹脂
の活性水素基との比は0.1:1ないし1:2の割合で
混合することが適当である。活性水素をもつ樹脂とイソ
シアネート化合物とを反応させて本発明の高分子熱特性
を得るためには、受容層を塗布乾燥しただけでは得るこ
とができず、その後処理として高温雰囲気中で長時間静
置してエージング処理することにより初めて得ることが
できる。また、長時間の高温雰囲気中でのエージングは
製造コスト上不利であるため、受容層形成液中に硬化触
媒を添加することによりこの高温エージング条件を緩和
することができる。
【0019】耐光性向上を目的とする場合、硬化剤の選
択は脂肪族系のイソシアネート化合物、又は無黄変タイ
プのイソシアネート化合物、例えば、イソホロンジイソ
シアネートアダクト(武田薬品社製タケネートD140
N)等がさらに有効であるが、この場合、硬化反応速度
が芳香族系イソシアネートやその他の速硬性タイプのイ
ソシアネート化合物と比べて一般に遅いため硬化触媒を
併用することは必須条件である。
【0020】かかる硬化触媒としては、酸、金属化合物
などが有効であり、活性水素をもつ樹脂とイソシアネー
ト化合物との反応に対しては有機スズ系触媒を用いるこ
とが好ましい。有機スズ系触媒は、4価のスズ原子に少
なくとも炭素原子が直接結合している化合物で下記一般
式で表される。
【0021】
【化1】RaSnY4-a (式中、Rはアルキル基、アリール基等の炭化水素基
を、Yはハロゲン原子、アルコキシ基等の有機基を、a
は1〜4の整数を表す。)
【0022】有機スズ系触媒としては、比較的毒性の低
いジオクチルスズ系等が良い。有機スズ系触媒の例とし
ては、ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサ
イド、テトラブチルスズ、四塩化スズ、ジブチルスズラ
ウレート、ジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズ
ジラウレート、ブチルスズトリクロライド、ジブチルス
ズジアセテートなどが挙げられる。触媒の添加量は、受
像層に重量比で0.05ないし1.3重量%を含有する
ことが好ましい。少なすぎると硬化促進効果が低く十分
な耐熱性が得られず、多すぎると耐光性に悪影響をもた
らす。
【0023】本発明で用いる紫外線吸収剤としては、ベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリ
レート系、サリチレート系、及びシュウ酸アニリド系等
の既知の化合物を使用することができるが、低分子型の
場合、紫外線吸収剤が染料受容層の表面に移行し易く、
ブロッキングやブリードアウト等の問題が生じる場合も
あるため更に好ましくは高分子型のものが良い。
【0024】高分子型紫外線吸収剤としては公知のもの
を使用することができ、例えば、[2−ヒドロキシ−4
−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−
メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−
(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メ
タクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メ
タクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メ
タクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メ
タクリロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メ
タクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4−(メ
タクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メ
タクリル酸メチル共重合体、[2,2'−ジヒドロキシ−
4−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]
−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2'−ジヒドロキ
シ−4−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノ
ン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2'−ジヒド
ロキシ−4−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベンゾ
フェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,2'−
ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシベンジロキ
シ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、
[2,2−ジヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシド
デシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重
合体、[2,2',4−トリヒドロキシ−4'−(メタクリ
ロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸
メチル共重合体、[2,2',4−トリヒドロキシ−4'
−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−
メタクリル酸メチル共重合体、[2,2',4−トリヒド
ロキシ−4'−(メタクリロイルオキシオクトキシ)ベン
ゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2,
2',4−トリヒドロキシ−4'−(メタクリロイルオキ
シドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル
共重合体、[2,2',4−トリヒドロキシ−4'−(メタ
クリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタ
クリル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4'−(メ
タクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン]−メタク
リル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4'−(メタ
クリロイルオキシメトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリ
ル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4'−(メタク
リロイルオキシオクトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリ
ル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシー4'−(メタク
リロイルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタク
リル酸メチル共重合体、[4−ヒドロキシ−4'−(メタ
クリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノン]−メタ
クリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4'−メチ
ル−4−(メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノ
ン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−
4'−メチル−4−(メタクリロイルオキシメトキシ)ベ
ンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−ヒ
ドロキシ−4'−メチル−4−(メタクリロイルオキシオ
クトキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合
体、[2−ヒドロキシ−4'−メチル−4−(メタクリロ
イルオキシドデシロキシ)ベンゾフェノン]−メタクリル
酸メチル共重合体、[2−ヒドロキシ−4'−メチル−4
−(メタクリロイルオキシベンジロキシ)ベンゾフェノ
ン]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−(2'−ヒドロ
キシ−4'−メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾトリ
アゾール]−メタクリル酸メチル共重合体、[2−(2'−
ヒドロキシ−4'−メタクリロイルオキシエトキシ)−5
−クロロベンゾトリアゾール]−メタクリル酸メチル共
重合体等が挙げられる。
【0025】本発明において受容層の滑性を上げるため
に潤滑剤を混合することができる。潤滑剤の例として
は、流動性パラフィン等の石油系潤滑油、ハロゲン化水
素、ジエステル油、シリコーン油、フッ素シリコーン
油、変性(エポキシ変性、アミノ変性、アルキル変性、
ポリエーテル変性等)シリコーン油などの合成潤滑油、
ポリオキシアルキレングリコールなどの有機化合物とシ
リコーンとの共重合体等のシリコーン潤滑性物質、フル
オロアルキル化合物等の各種フッ素系界面活性剤、バラ
フィンワックス、ポリエチレンワックス等のワックス
類、高級脂肪酸、高級脂肪族アルコール、高級脂肪族ア
ミド、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸塩などが挙げら
れる。これら潤滑剤の受容層中への添加量は5重量%加
えれば滑性効果が有効に現われ、勿論30重量%未満と
しなければならない。
【0026】更に、受容層中に界面活性剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、蛍光増白剤等の公知の添加剤を添加す
ることもできるが、これらの添加量の総量は当然30重
量%以下としなければならない。
【0027】本発明の熱転写受像シ−トは、前記の基材
シ−トの少なくとも一方の面に、上記の如きビニルエス
テル系共重合体樹脂、及び他の必要な添加剤、例えば、
離型剤、架橋剤、硬化剤、触媒、熱離型剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、光安定化剤等を加えたものを適当な有
機溶媒に溶解したり、あるいは有機溶媒や水に分散した
分散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷
法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法
等の形成手段により塗布、及び乾燥して染料受容層を形
成することによって得られる。上記染料受容層の形成に
際しては、染料受容層の白色度を向上させて転写画像の
鮮明度を更に高める目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カ
オリンクレー、炭酸カルシウム、微粉末シリカ等の顔料
や充填剤を添加することが出柔る。以上の如く形成され
る染料受容層は任意の厚さでよいが、一般的には1ない
し20μmの厚さである。また、このような染料受容層
は連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマルジョンや
樹脂分散液を使用して、不連続の被覆として形成しても
良い。
【0028】昇華性染料としては60℃以上で昇華、あ
るいは気化する染料であり、主に分散染料、油溶性染料
など熱転写捺染で使用されるものであれば良く、例えば
C.I.ディスパースイェローの1、3、8、9、1
6、41、54、60、77、116など、C.I.デ
ィスパースレッドの1、4、6、11、15、17、5
5、59、60、73、83など、C.I.ディスパー
スブルーの3、14、19、26、56、60、64、
72、99、108など、C.I.ソルベントイエロー
77、116など、C.I.ソルベントレッドの23、
25、27など、C.I.ソルベントブルーの36、6
3、83、105などが挙げられ、これらの染料は一種
で使用可能であるが、数種混合しても使用可能である。
【0029】インク層に使用される結着剤には熱可塑
性、又は熱硬化性樹脂が用いられ、例えば、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド、ポリエチレン、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、アク
リル樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ブチ
ラール樹脂、メラミン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、ポリ
ビニルアルコール、セルロース樹脂等が挙げられる。こ
れらの樹脂は一種で使用できるが、数種を混合するか、
さらには、これらの共重合体を使用しても良い。
【0030】インク層の厚みは0.5ないし20μmが
好ましく、感熱度から1ないし10μmが特に好まし
い。また、更に染料濃度は5ないし80%が好ましく、
さらには記録シートの熱感度、保存性から50ないし8
0%が特に好ましい。
【0031】また、マルチ用熱転写体(記録シート)のイ
ンク層構成としては、特開平5−64980号公報に記
載のような染料供給層と低染着性樹脂層との間に染料転
写寄与層を設けることが好ましく、更に熱転写体のイン
ク層構成としては、染料の供給を長時間安定に継続し印
字特性を良好に保つために、少なくとも未溶解粒子状の
昇華性染料を含んでいる染料供給層を設けることが好ま
しい。ここで、未溶解粒子とはインク層形成時インク
(有機結着剤+昇華性染料+溶剤)を乾燥後、有機結着剤
に溶けきれず、粒子状として析出する染料を意味し、同
一の結着剤、及び染料でも溶剤により未溶解粒子状染料
の存在状況が異なる。未溶解粒子状染料の存在の有無は
染料供給層形成後、電子顕微鏡により容易に識別でき
る。未溶解粒子状染料の粒径は染料供給層厚によって異
なるが、0.01μmないし20μm、好ましくは1.
0μmないし5μmである。
【0032】染料供給層、及び染料転写寄与層は、その
各処方において同一付着量を基体上にそれぞれ単独層と
して形成し、層の各々を別々の受像層と重ね合わせ、両
者に同一の熱エネルギーを印加したとき、それぞれの受
像層への染料転写量が、 染料供給層>染料転写寄与層 の関係にあるのが望ましい。インク層中における染料の
拡散はフィックの法則に従い、断面積qを単位時間内に
通過する染料量dnは次式で示される。
【0033】
【数1】dn=−D・(dc/dx)・q・dt dn:断面積qを単位時間内に通過する染料量 q:断面積 D:熱印加したときのインク層中の各部位の平均拡散係
数 dc/dx:拡散方向における染料の濃度勾配
【0034】そこで、染料供給層から染料転写寄与層に
昇華性染料が拡散供給されやすくするための手段として
は、(1)染料濃度に関して、染料供給層>染料転写寄与
層の関係を満足させること、 及び/又は(2)それぞ
れの層中における拡散係数に関して、染料供給層>染料
転写寄与層の関係を満足させることが考えられる。
【0035】染料転写寄与層、及び低染着性樹脂層の厚
さは、一般には0.05ないし5μm、好ましくは0.
1ないし2μmである。また、染料供給層の厚さは一般
的には0.1ないし20μm、好ましくは0.5ないし
10μmである。染料供給層、及び染料転写寄与層に使
用される昇華性染料、結着剤等は公知のものが使用でき
る。
【0036】染料転写寄与層と染料供給層との間におい
て、ガラス転移点、又は軟化温度に対し差をつける場
合、ガラス転移点0℃以下、又は軟化温度60℃以下の
樹脂、又は天然・合成ゴムが好ましく、具体的には、ポ
リエチレンオキサイド(アルコックスE−30、45、
R−150、400、1000:明成化学工業社製)、
カプロラクトンポリオール(プラクセルH−1、4、7
ダイセル化学工業社製)等が実用上有用であり、また先
に記した熱可塑性、又は熱硬化性樹脂と上記一種、又は
数種と混合したかたちで用いるのが好ましい。
【0037】染料転写寄与層、及び低染着性樹脂層の染
料濃度は通常0ないし80%、好ましくは10%ないし
60%程度である。また染料供給層の染料濃度について
は5ないし80%の染料濃度が好ましいが、染料転写寄
与層と染料供給層との間に染料濃度勾配をつける場合、
染料転写寄与層の染料濃度に対して1.1ないし5倍、
好ましくは1.5ないし3倍が望ましい。
【0038】染料転写寄与層及び低染着性樹脂層におけ
る染料状態は、実際に転写に寄与する単分子状で分散し
ていることが転写濃度ムラ発生防止や、染料供給層と染
料転写寄与層との間の染料濃度勾配を安定に保つことか
ら望ましい。
【0039】また、各インク層中には公知の滑剤、硬化
剤、分散剤、酸化防止剤等の添加剤を含有しても良い。
【0040】基体シートとしては、コンデンサーペーパ
ー、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポ
リサルフォンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリアラ
ミドフィルム等のフィルムが使用され、基体シートと染
料供給層との間には必要に応じて従来の接着層などを設
けていても良く、また基体シートの裏面には必要に応じ
て従来慣用の耐熱性潤滑層を設けても良い。
【0041】今までは染料層を3層に分けた例について
述べてきたが、適切な染料転写量の差を生じさせ機能分
離ができれば染料層を3層以上の多層にすることも可能
である。
【0042】また、これまでの説明は感熱ヘッド、熱ロ
ーラを用いての記録方法により説明したが、記録シート
は感熱ヘッド、熱ローラ以外の方法によって記録する記
録方法、例えば、熱印版、レーザ光、あるいは支持体等
媒体中で発生するジュール熱による方法に対しても用い
ることができる。このうち、記録シート中で発生するジ
ュール熱を用いる通電感熱転写法が最も良く知られ、例
えばUSP4,103,066号明細書、特開昭57−
14060号、特開昭57−11080号各公報、ある
いは特開昭59−9096号公報等の多くの文献に記載
されている。
【0043】この通電転写法に用いる場合には、基体と
して比較的耐熱性の良いポリエステル、ポリカーボネー
ト、トリアセチルロース、ナイロン、ポリイミド、芳香
族ポリアミド等の樹脂にアルミニウム、銅、鉄、スズ、
亜鉛、ニッケル、モリブデン、銀等の金属粉、及び/又
はカーボンブラック等の導電性粉末を分散させて抵抗値
を絶縁体と良導体との中間に調整した支持体、またこれ
らの支持体に前述のような導電性金属を蒸着、又はスパ
ッタリングさせた支持体を用いればよい。これらの支持
体の厚さはジュール熱の伝導効率を考慮すると、2ない
し15μm程度であることが望ましい。
【0044】また、記録方法にレーザ光転写法に用いる
場合には、基体としてレーザ光を吸収し発熱する材質を
選べばよい。例えば従来の熱転写用フィルムにカーボン
等の光吸収変換剤を含有させるか、又は吸収層を支持体
の表裏面に形成したものが使用される。
【0045】
【実施例】以下に実施例、及び比較例を挙げて本発明を
更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない
限り以下の実施例に限定されるものではない。尚、文
中、部、又は%とあるのは特に断わりの無い限り重量基
準である。
【0046】〈酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
の合成〉酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂を
下記方法により作製した。
【0047】〔合成例1〕無水ピリジン150ml、n
−無水酪酸150ml、ポリビニルアルコール(重合度
約2000)30gを仕込み、この混合物を125ない
し130℃で1時間還流した。冷却後反応液を蒸留水中
に注いでポリマーを沈殿させ、ろ過洗浄後、60℃で2
4時間真空乾燥した。次にこの乾燥物をメタノールに溶
解し、活性炭処理後、精製水からポリマーを再沈殿させ
た。このポリマーをさらに70℃で30時間真空乾燥
し、目的とする酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
を得た。このポリマーのビニルアルコール組成はアルカ
リ滴定より2.3mol%であった。
【0048】〔合成例2〕無水ピリジン150ml、n
−無水酪酸110ml、ポリビニルアルコール(重合度
約1500)30gを仕込み、この混合物を125ない
し130℃で30分還流した。冷却後反応液を蒸留水中
に注いでポリマーを沈殿させ、ろ過洗浄後、60℃で2
4時間真空乾燥した。次にこの乾燥物をメタノールに溶
解し、活性炭処理後、精製水からポリマーを再沈殿させ
た。このポリマーをさらに70℃で30時間真空乾燥
し、目的とする酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
を得た。このポリマーのビニルアルコール組成はアルカ
リ滴定よりナ11.2mol%であった。
【0049】〔合成例3〕無水ピリジン150ml、n
−無水酪駿150ml、ポリビニルアルコール(重合度
約3500)30gを仕込み、この混合物を125ない
し130℃で30分還流した。冷却後反応液を蒸留水中
に注いでポリマーを沈殿させ、ろ過洗浄後、60℃で2
4時間真空乾燥した。次にこの乾燥物をメタノールに溶
解し、活性炭処理後、精製水からポリマーを再沈殿させ
た。このポリマーをさらに70℃で30時間真空乾燥
し、目的とする酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
を得た。このポリマーのビニルアルコール組成はアルカ
リ滴定より6.7mol%であった。
【0050】〔実施例1〕 (受容層形成用液1) 酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂(合成例1) 9.38部 トルエン 21.4部 メチルエチルケトン 64.3部 イソシアネート化合物(武田薬品工業社製 商品名D120N) 0.97部 スズ触媒(武田薬品工業社製:商品名TK−1L) 0.05部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.62部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SH200 動粘度1000cs) 0.62部 上記処方の液を合成紙(王子油化合成紙社製:商品名ユ
ポ)上に塗布し80℃で乾燥して厚さ6μmの受容層を
形成した後、これを100℃で1時間の加熱処理を行っ
て受像シートを調製した。
【0051】〔実施例2〕実施例1において、受容層形
成用液1の代わりに下記組成を有する受容層形成用液2
を用いた以外は実施例1と同様の方法で熱転写受像シ−
トを作製した。 (受容層形成用液2) 酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂{合成例2) 9.38部 トルエン 21.4部 メチルエチルケトン 64.3部 イソシアネート化合物(武田薬品工業社製 商品名D140N) 3.16部 スズ触媒(武田薬品工業社製:商品名TK−1L) 0.06部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.62部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SH200 動粘度1000cs) 0.62部
【0052】〔実施例3〕実施例1において、受容層形
成用液1の代わりに下記組成を有する受容層形成用液3
を用いた以外は実施例1と同様の方法で熱転写受像シ−
トを作製した。 (受容層形成用液3) 酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂(合成例3) 9.38部 トルエン 21.4部 メチルエチルケトン 64.3部 イソシアネート化合物(武田薬品工業社製 商品名D140N) 0.91部 スズ触媒(武田薬品工業社製 商品名TK−IL) 0.05部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.62部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SH200 動粘度1000cs) 0.62部
【0053】〔実施例4〕実施例1において、受容層形
成用液1の代わりに、下記組成を有する受容層形成用液
4を用いた以外は実施例1と同様にして熱転写受像シー
トを作製した。 (受容層形成用液4) 酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂(合成例1) 9.38部 トルエン 21.4部 メチルエチルケトン 64.3部 イソシアネート化合物(武田薬品工業社製 商品名D140N) 1.02部 スズ触媒(武田薬品工業社製 商品名TK−1L) 0.05部 2−ヒドロキシ−4−メトキシ −4'−メチルベンゾフェノン(和光純薬社製) 0.47部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.62部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SH200 動粘度1000cs) 0.62部
【0054】〔実施例5〕実施例1において、受容層形
成用液1の代わりに下記組成を有する受容層形成用液5
を用いた以外は実施例1と同様にして熱転写受像シート
を作製した。 (受容層形成用液5) 酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂(合成例1) 9.38部 トルエン 21.4部 メチルエチルケトン 64.3部 イソシアネート化合物(武田薬品工業社製 商品名D140N) 1.02部 スズ触媒(武田薬品工業社製 商品名TK−1L) 0.05部 2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル) ベンゾトリアゾール(和光純薬社製) 0.47部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.62部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SH200 動粘度1000cs) 0.62部
【0055】〔実施例6〕実施例1において、受容層形
成用液1の代わりに下記組成を有する受容層形成用液6
を用いた以外は実施例1と同様にして熱転写受像シート
を作製した。 (受容層形成用液6) 酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂(合成例1) 9.38部 トルエン 21.4部 メチルエチルケトン 64.3部 イソシアネート化合物(武田薬品工業社製 商品名D140N) 1.02部 スズ触媒(武田薬品工業社製 商品名TK−1L) 0.05部 [2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシエトキシ) ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体 (BASF社製:商品名UVA633L) 1.15部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.62部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SH200 動粘度1000cs) 0.62部
【0056】〔実施例7〕実施例1において、受容層形
成用液1の代わりに下記組成を有する受容層形成用液7
を用いた以外は実施例1とと同様にして熱転写受像シ−
トを作製した。 (受容層形成用液7) 酪酸ビニルービニルアルコール共重合体樹脂(合成例3) 9.38部 トルエン 21.4部 メチルエチルケトン 64.3部 イソシアネート化合物(武田薬品工業社製 商品名D140N) 0.91部 スズ触媒(武田薬品工業社製 商品名TK−1L) 0.05部 [2−ヒドロキシ−4−(メタクリロイルオキシエトキシ) ベンゾフェノン]−メタクリル酸メチル共重合体 (BASF社製商品名UVA635L) 0.88部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.62部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SH200 動粘度1000cs) 0.62部
【0057】〔比較例1〕実施例1において、受容層形
成用液1の代わりに下記組成を有する受容層形成用液8
を用いた以外は実施例1と同様にして熱転写受像シート
を作製した。 (受容層形成用液8) 酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂(合成例1) 9.38部 トルエン 21.4部 メチルエチルケトン 64.3部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.62部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SH200 動粘度1000cs) 0.62部
【0058】〔比較例2〕実施例1において、受容層形
成用液1の代わりに下記組成を有する受容層形成用液9
を用いた以外は実施例1と同様にして熱転写受像シ−ト
を作製した。 (受容層形成用液9) 酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂(合成例2) 9.38部 トルエン 21.4部 メチルエチルケトン 64.3部 イソシアネート化合物(武田薬品工業社製 商品名DI03H) 3.20部 スズ触媒(武田薬品工業社製 商品名TK−1L) 0.60部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.62部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SH200動粘度1000cs) 0.62部
【0059】〔比較例3〕実施例1において、受容層形
成用液1の代わりに下記組成を有する受容層形成用液1
0を用いた以外は実施例1と同様にして熱転写受像シ−
トを作製した。 (受容層形成用液10) 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体 (電気化学工業社製:商品名デンカビニル#1000GKT) 9.38部 トルエン 21.4部 メチルエチルケトン 64.3部 イソシアネート化合物(武田薬品工業社製 商品名D140N) 3.20部 スズ触媒(武田薬品工業社製 商品名TK−1L) 0.60部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.62部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SH200 動粘度1000cs) 0.52部
【0060】〔評価試験〕下記処方の液を芳香族ポリア
ミドフィルム上に塗布乾燥して厚さ4.5μmの昇華染
料層を有する熱昇華転写媒体を作製した。 〈熱昇華転写媒体〉 ポリビニルブチラール樹脂(積水樹脂社製 商品名BX−1) 10部 昇華性染料(日本化薬社製:商品名カヤセットブルー774) 25部 イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製 商品名コロネ−トL) 10部 シリコーン油(トーシリコーン社製商品名SF8417) 1.5部 トルエン 100部 メチルエチルケトン 100部
【0061】〈記録条件〉前述の熱昇華転写媒体の染料
層と受像シ−トの受容層とを接するようにして重ねて、
次の記録条件で記録評価試験を行った。 印加電力 442mW/dot サ−マルヘッド 6dot/mm 部分グレース (受像シ−トの走行速度)/(転写媒体の走行速度)=7ないし30 最高印加エネルギ− 2.21mJ/dot
【0062】〈耐光性試験法〉上述の記録条件に基いて
得られた画像サンプル(ラミネートなし)をキセノンフェ
ードメー夕ーにより24時間照射を行い画像濃度残存率
を測定した。 画像濃度残存率(%)=〔照射前画像濃度/照射後画像濃
度〕×100(%) ◎:画像濃度残存率(%)が85%以上 〇:画像濃度残存率(%)が75%以上85%未満 △:画像濃度残存率(%)が60ないし75%未満 ×;画像濃度残存率(%)が60%未満
【0063】〈印字画質評価法〉上記の記録条件で印字
したシアン画像の色調、濃度ムラ、融着の有無を目視に
て評価した。 A:良好 B:若干の濃度ムラあり C;融着発生 以上の評価試験結果を表1にまとめて示した。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】以上のように上記第一に記載した、染料
受容層に酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体と硬化
剤との架橋反応物を含有させる構成とすることにより、
耐光性の良好な画像が得られる。また、上記第二、第三
に記載した、上記第一の構成における酪酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体樹脂としてビニルアルコール単位
の含有量が1ないし20モル%の範囲にあるもの、該共
重合体樹脂の平均重合度が500ないし5000のもの
を用いることにより優れた印字画質が得られる。さらに
また、上記第四に記載した、高分子型の紫外線吸収剤を
染料受容層に含有させることにより耐光性の効果をより
高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有賀 ゆたか 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの少なくとも一方の面に染料
    受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、前記
    染料受容層が、酪酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
    と硬化剤との架橋反応物を主成分として含むことを特徴
    とする熱転写受像シート。
  2. 【請求項2】 前記酪酸ビニル−ビニルアルコール共重
    合体中のビニルアルコ−ル単位の含有量が、1ないし2
    0mol%である請求項1記載の熱転写受像シート。
  3. 【請求項3】 前記酪酸ビニル−ビニルアルコール共重
    合体樹脂の平均重合度が500ないし5000の範囲に
    あることを特徴とする請求項1、又は2記載の熱転写受
    像シート。
  4. 【請求項4】 前記染料受容層が高分子型紫外線吸収剤
    を含有することを特徴とする請求項1、2、又は3記載
    の熱転写受像シート。
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