JP5659654B2 - 昇華型熱転写媒体 - Google Patents

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Description

本発明は受像紙との良好な離型性を有する昇華型熱転写媒体に関する。
近年、デジタルカメラの普及に伴い、デジタルカメラで撮影した画像を出力するフルカラープリンターの需要が増加しており、中でも容易に中間色を得ることが可能で、銀塩写真に迫る画質が得られる昇華型熱転写方式が注目されている。
この昇華型熱転写方式では基材の裏面に耐熱性樹脂層を備え、他方表面に昇華型染料を樹脂バインダ中に含む染料層を少なくとも備えた昇華型熱転写媒体を使用し、この媒体の裏面からサーマルヘッド等により熱エネルギーを付与することにより、昇華型染料を被記録材に移行させて画像を得る記録方法である。
近年は記録方法の進歩により高速で画像を得ることが求められており、サーマルヘッドから短時間かつ多くの熱エネルギーが昇華型熱転写記録媒体にかけられることとなり、昇華型熱転写媒体には熱をかけても被記録材と貼りつかないという特性が求められる。
このような高速記録に対応するために昇華型熱転写記録媒体に様々な離型剤を添加するものが開発されている。
離型剤としては、シリコーンとポリアミドイミド樹脂との共重合体や、リン酸エステル系界面活性剤及びフッ素脂肪酸変性シリコーンから選ばれた染料透過性の離型剤、ポリシロキサンと他の樹脂との共重合体と、ポリエーテル変性シリコーンなどが使用されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
但し、上記の手法では近年開発されている水系受像紙に対しては対応しきれないという問題がある。
水系の受像紙では受像紙側の貼り付き性が強い傾向があり、さらには印画時にサーマルヘッドから高エネルギーをかけた場合と低エネルギーをかけた場合とでは求められる離型性に差異があることを確認している。
今までの油性の受像紙であれば、サーマルヘッドから高いエネルギーをかけた場合の離型性能を確保すれば良い為、上記の手法で十分に対応できているが、水系の受像紙では低いエネルギーをかけた状態でも貼り付く傾向がある為、これに対応することが必要となる。
上記に対応する為に離型剤を添加した上で昇華型熱転写記録媒体の含水率を2.5%以下に抑える方法が示されている。(特許文献4参照)
しかし、上記の方法は使用時の環境により基材やバインダ等が吸湿することが容易に想像され、特許文献4に記載されているような離型剤の添加量や易接着層の使用等の方法のみで制御することは困難である。
特許第3990144号公報 特許第2825229号公報 特開2007−84670公報 特開2010−58501公報
昇華型熱転写媒体中においては、世界各国で使用されることを想定している為、いかなる条件で印画した場合においても、染料層が層ごと受像紙に転写しないことが求められている。
さらには水系受像紙に対応する為にはサーマルヘッドから高いエネルギーをかけた場合のみならず低いエネルギーをかけた状態で貼りつかないようにすることが求められる。
本発明は、上記課題を解決することを目的とする。
このような課題を解決するために、本発明の昇華型熱転写媒体は、請求項1においては、基材の裏面に耐熱性樹脂層を備え、他方表面に昇華型染料をバインダ中に含む染料層を少なくとも備えた昇華型熱転写媒体において、該染料層は該バインダとしてポリビニルアセタール樹脂を含み、該染料層に少なくとも2種類の変性シリコーンオイルからなる離型剤を添加し、一方の変性シリコーンオイルが、分子量8000以上の側鎖型ポリエーテル変性された非反応性シリコーンオイルであり、もう一方の変性シリコーンオイルが、該染料層が架橋していない状態の分子量として分子量3000以下の側鎖型ジアミン変性された反応性シリコーンオイルであることを特徴とする。
請求項2においては、染料層が、硬化剤により架橋していることを特徴とする。
請求項3においては、硬化剤がイソシアネート系樹脂であることを特徴とする。
本発明によれば基材の裏面に耐熱性樹脂層を備え、他方表面に昇華型染料をバインダ中に含む染料層を少なくとも備えた昇華型熱転写媒体において、染料層に2種類の離型剤を添加することにより、高エネルギー印加時と低エネルギー印加時それぞれに対応させることが可能となる。
通常の昇華型熱転写媒体においては、イエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層の3色の染料層と印画面を保護するオーバーコート層からなっており、この3色の染料層からの染料の放出量の組み合わせにより画像を形成している。
本発明で述べている染料層各色というのは前記のイエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層を指しているが、本発明の特徴から考えてもこの各色に限定されるものではなく、昇華型熱転写媒体において染料を放出する層であれば全てが含まれることとなる。
高エネルギー印加時に効果を発揮する離型剤としては分子量8000以上の側鎖型ポリエーテル変性された非反応性シリコーンオイルであることが好ましい。
低エネルギー印加時に効果を発揮する離型剤としては分子量3000以下の側鎖型ジアミン変性された反応性シリコーンオイルであることが好ましい。
離型剤が高分子量であることや非反応性であることは高いエネルギーで印画を行う際に十分な離型性能を維持する為に有効である。これに対して低分子量であることや反応性であることは表面に局在化しやすい特徴があり、低エネルギーで印画する際でも十分な離型性を得る為に有効となる。
本発明の昇華型熱転写媒体の概念断面図である。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
図1は、本発明の昇華型熱転写媒体の概念断面図である。
本実施形態の昇華型熱転写媒体1は裏面に耐熱性樹脂層としてバックコート1Cを設けた基材1Aの表面に染料層1Bを設けたものである。この昇華型熱転写媒体1は染料層1Bの離型剤として2種類の変性シリコーンオイルからなる離型剤を添加してあり、一方の変性シリコーンオイルが、分子量8000以上の側鎖型ポリエーテル変性された非反応性シリコーンオイルであり、もう一方の変性シリコーンオイルが、分子量3000以下の側鎖型ジアミン変性された反応性シリコーンオイルという特徴を有する。
本発明でいう分子量8000以上の側鎖型ポリエーテル変性された非反応性シリコーンオイルとは、側鎖をポリエーテルで変性した非反応性のシリコーンオイルであり、公知の材料である。また本発明でいう分子量とは、重量平均分子量を意味する。該非反応性シリコーンオイルは、高いエネルギーで印画を行う際に十分な離型性能を提供するものである。分子量が8000未満では、当該効果が発揮されない。好ましい分子量は10000以上である。該非反応性シリコーンオイルは、市販されているものを利用することもでき、例えばBASF社製、商品名EFKA3031等が挙げられる。該非反応性シリコーンオイルは、染料層中、0.1〜10質量%の範囲で添加されることが好ましい。
また、本発明でいう分子量3000以下の側鎖型ジアミン変性された反応性シリコーンオイルとは、側鎖をジアミンで変性した反応性のシリコーンオイルであり、公知の材料である。該反応性シリコーンオイルは、低いエネルギーで印画を行う際に十分な離型性能を提供するものである。分子量が3000を超えると、当該効果が発揮されない。好ましい分子量は、2000以上である。該反応性シリコーンオイルは、市販されているものを利用することもでき、例えば信越化学工業社製、商品名KF−393等が挙げられる。該反応性シリコーンオイルは、染料層中、0.1〜10質量%の範囲で添加されることが好ましい。
基材としては、熱転写における熱圧で軟化変形しない耐熱性と強度が要求されるので、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、セロファン、アセテート、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリビニルアルコール、芳香族ポリアミド、アラミド、ポリスチレン等の合成樹脂のフィルム、およびコンデンサー紙、パラフィン紙などの紙類等を単独で又は組み合わされた複合体として使用可能であるが、その素材を限定するものではない。中でも、物性面、加工性、コスト面などを考慮するとポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。また、その厚さは、操作性、加工性を考慮し、2〜50μmの範囲のものが使用可能であるが、転写適性や加工性等のハンドリング性を考慮すると、2〜12μm程度のものが好ましい。さらに、基材上には染料層との密着を高めるための易接着層や、基材側への染料の拡散を抑える染料拡散防止層を染料層の下に設けてもかまわない。
染料層のバインダとしてはポリビニルセタール樹脂を主成分とすることが耐熱性の観点から好ましい。ポリビニルアセタール樹脂の例としてはポリビニルブチラールやポリビニルアセトアセタールなどがあげられるが、これに限定されるものではない。耐熱性の観点からより好ましくはポリビニルアセタール樹脂のアセタール化度が50%以上、さらに好ましくはポリビニルアセタール樹脂のアセタール化度が80%以上である。
バインダの主成分となるポリビニルアセタール樹脂は1種類のものでも可能だが、耐熱性や良好な塗工性能を得る為にTgや平均重合度等が異なるものを組み合わせて使用することも可能である。
さらには、硬化剤として熱硬化性の樹脂などを用いてポリビニルアセタール樹脂を架橋し、その耐熱性を向上させることも可能である。特にイソシアネート系の樹脂は反応性が高く、好ましい。
熱硬化性の樹脂によりポリビニルアセタール樹脂を架橋し、耐熱性を高めることにより印画時の媒体の伸びを抑える効果が得られ、これは印画欠陥の熱ジワを防止することとなる。
ここで、染料層中の昇華型染料とバインダとの割合は、質量比として、染料/バインダ=10/100から300/100が好ましい。これは、染料/バインダの割合が、10/100を下回ると、染料が少な過ぎて発色感度が不十分となり良好な熱転写画像が得られず、また、この割合が300/100を越えると、バインダに対する染料の溶解性が極端に低下するために、熱転写シートとなった際にインク層の保存安定性が悪くなって染料が析出し易くなってしまうためである。
本発明の染料層に使用される昇華型染料は、60℃以上で昇華あるいは気化する染料であり、主に分散染料、油溶性染料など熱転写捺染で使用されるものであれば良く、一般的に公知の昇華染料としてはC.I.ディスパースイエローの1, 3, 8, 9, 16, 33, 41, 42, 54, 60, 77, 116, 201, 231など、C.I.ディスパースレッドの1, 4, 6, 11, 15, 17, 50, 55, 59, 60, 73, 83, 111など、C.I.ディスパースブルーの3, 14, 19, 24, 26, 56, 60, 64, 72, 99, 108, 241, 354など、C.I.ディスパースバイオレットの26, 31など、C.I.ソルベントイエローの14, 16, 30, 33, 56, 77, 93, 116, 179など、C.I.ソルベントレッドの19, 23, 25, 27などC.I.ソルベントブルーの24, 36, 63, 83, 105などが挙げられるがこれに限定されるものではない。
本発明における染料層の厚みとしては、0.3〜1.5μmの範囲にあるのが好ましい。染料層の厚みが0.3μm以下の場合には画像を形成するのに十分な染料を保持することができず、1.5μm以上では染料層の厚みが厚すぎて十分な加熱が困難となる恐れがある。
本発明の染料層にはその特性を維持するために紫外線吸収剤やラジカル吸収剤、滑り性を確保するためのフィラー、製造工程での泡欠陥を防止するための消泡剤等の添加剤を任意に添加してもかまわない。
本発明における耐熱性樹脂層は、とくに制限されないが、例えば、高ガラス転移点のポリエステル樹脂、セルロース樹脂、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂;イソシアネートとアクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ウレタン等との反応物からなるイソシアネート硬化樹脂;エポキシ−メラミン硬化樹脂、アクリル−メラミン硬化樹脂等の熱硬化樹脂;UV硬化樹脂、EB硬化樹脂等の光硬化樹脂を挙げることができる。耐熱性樹脂層の厚みとしては、0.3〜3.0μmが好ましい。
以下、本発明の実施例を示す。なお、実施例に記載の各成分の量(部)は重量部である。
基材 ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:4μm、片面易接着層付き)
裏面 バックコート(厚み:1μm、ポリアミドイミド系)
染料層 厚み0.7μm
バインダ
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:2100) 15部
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:1000) 15部
染料
C.I.ディスパースブルー63 30部
離型剤
ポリエーテル変性シリコーンオイル
(BASF社製、商品名EFKA3031、側鎖変性 分子量10000) 0.3部
ジアミン変性シリコーンオイル
(信越化学工業社製、商品名KF−393、側鎖変性 分子量2000) 0.3部
溶剤
メチルエチルケトン 160部
トルエン 80部
基材 ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:4μm、片面易接着層付き)
裏面 バックコート(厚み:1μm、ポリアミドイミド系)
染料層 厚み0.7μm
バインダ
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:2100) 13部
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:1000) 13部
硬化剤
イソシアネート樹脂 4部
染料
C.I.ディスパースブルー63 30部
離型剤
ポリエーテル変性シリコーンオイル
(BASF社製、商品名EFKA3031、側鎖変性 分子量10000) 0.3部
ジアミン変性シリコーンオイル
(信越化学工業社製、商品名KF−393、側鎖変性 分子量2000) 0.3部
溶剤
メチルエチルケトン 160部
トルエン 80部
(比較例1)
基材 ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:4μm、片面易接着層付き)
裏面 バックコート(厚み:1μm、ポリアミドイミド系)
染料層 厚み0.7μm
バインダ
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:2100) 15部
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:1000) 15部
染料
C.I.ディスパースブルー63 30部
離型剤
ポリエーテル変性シリコーンオイル
(BASF社製、商品名EFKA3031、側鎖変性 分子量10000) 0.6部
溶剤
メチルエチルケトン 160部
トルエン 80部
(比較例2)
基材 ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:4μm、片面易接着層付き)
裏面 バックコート(厚み:1μm、ポリアミドイミド系)
染料層 厚み0.7μm
バインダ
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:2100) 15部
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:1000) 15部
染料
C.I.ディスパースブルー63 30部
離型剤
ジアミン変性シリコーンオイル
(信越化学工業社製、商品名KF−393、側鎖変性 分子量2000) 0.6部
溶剤
メチルエチルケトン 160部
トルエン 80部
(比較例3)
基材 ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:4μm、片面易接着層付き)
裏面 バックコート(厚み:1μm、ポリアミドイミド系)
染料層 厚み0.7μm
バインダ
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:2100) 13部
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:1000) 13部
硬化剤
イソシアネート樹脂 4部
染料
C.I.ディスパースブルー63 30部
離型剤
ポリエーテル変性シリコーンオイル
(BASF社製、商品名EFKA3031、側鎖変性 分子量10000) 0.6部
溶剤
メチルエチルケトン 160部
トルエン 80部
(比較例4)
基材 ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:4μm、片面易接着層付き)
裏面 バックコート(厚み:1μm、ポリアミドイミド系)
染料層 厚み0.7μm
バインダ
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:2100) 13部
ポリビニルアセタール樹脂
(Tg:110℃、重合度:1000) 13部
硬化剤
イソシアネート樹脂 4部
染料
C.I.ディスパースブルー63 30部
離型剤
ジアミン変性シリコーンオイル
(信越化学工業社製、商品名KF−393、側鎖変性 分子量2000) 0.6部
溶剤
メチルエチルケトン 160部
トルエン 80部
上記のような構成で実施例1,2、比較例1〜4の6種類を作成し、低温低湿下、高温高湿下という2つの限界環境での印画を行い、昇華型熱転写媒体の性能を確認した。なお、受像紙は、水性インキで形成された受容層を有する受像紙を用いた。
35℃85%Rhという高温高湿環境下で印画を行い、高エネルギー印加時(以下HEと略す)と低エネルギー印加時(以下LEと略す)の印画性能を確認した結果を以下に示す。
Figure 0005659654
○:実用上十分な性能を示す(◎は中でも特に高い性能を示す)
△:実用限界付近の性能を示す
×:実用限界以下の性能を示す
上記の表に示すように、実施例1,2と比較例1,3ではHE貼り付きを防止できていることが確認でき、これは分子量8000以上の側鎖型ポリエーテル変性された非反応性シリコーンオイルの効果であることが伺える。
15℃20%Rhという低温低湿環境下で印画を行い、高エネルギー印加時(以下HEと略す)と低エネルギー印加時(以下LEと略す)の印画性能を確認した結果を以下に示す。
Figure 0005659654
上記の表に示すように、実施例1,2と比較例2,4ではLE貼り付きを防止できていることが確認でき、これは分子量3000以下の側鎖型ジアミン変性された反応性シリコーンオイルの効果であることが伺える。
また、上記2つの試験結果より、硬化剤を加えることにより熱ジワへの耐性のみならず貼り付き(LE、HE共に)への耐性も向上することが確認できた。
本発明により、高温高湿下や低温低湿下といった状況においても印画性に優れた昇華型熱転写媒体を提供できる。
1A ・・・ 基材
1B ・・・ 染料層
1C ・・・ バックコート

Claims (3)

  1. 基材の裏面に耐熱性樹脂層を備え、他方表面に昇華型染料をバインダ中に含む染料層を少なくとも備えた昇華型熱転写媒体において、該染料層は該バインダとしてポリビニルアセタール樹脂を含み、該染料層に少なくとも2種類の変性シリコーンオイルからなる離型剤を添加し、一方の変性シリコーンオイルが、分子量8000以上の側鎖型ポリエーテル変性された非反応性シリコーンオイルであり、もう一方の変性シリコーンオイルが、該染料層が架橋していない状態の分子量として分子量3000以下の側鎖型ジアミン変性された反応性シリコーンオイルであることを特徴とする昇華型熱転写媒体。
  2. 染料層が、硬化剤により架橋していることを特徴とする請求項1記載の昇華型熱転写媒体。
  3. 前記硬化剤がイソシアネート系樹脂であることを特徴とする請求項2記載の昇華型熱転写媒体。
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