JP6456414B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光素子に関する。
近年、深紫外光を出力する半導体発光素子の開発が進められている。波長360nm以下の深紫外光用の発光素子は、基板上に順に積層される窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)系のn型クラッド層、量子井戸構造の活性層、p型クラッド層を有する。発光波長は活性層のバンドギャップエネルギで定まり、各クラッド層を構成するAlGa1−xNのAlNモル分率xは、活性層より大きく設定される(例えば、特許文献1参照)。
特許第5594530号公報
深紫外光用の発光素子では、基板の光取出面を通じて出力される深紫外光の外部量子効率が数%程度と低く、発光波長を短波長化するにつれて外部量子効率がより低くなることが知られており、外部量子効率のさらなる向上が求められている。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的のひとつは、半導体発光素子の外部量子効率を向上させる技術を提供することにある。
本発明のある態様の半導体発光素子は、基板上に設けられるn型AlGaN系半導体材料のn型クラッド層と、n型クラッド層上に設けられるAlGaN系半導体材料の障壁層と、障壁層上に設けられるAlGaN系半導体材料の井戸層とを含む活性層と、活性層上に設けられるp型半導体層と、を備える。活性層は、波長360nm以下の深紫外光を発し、n型クラッド層の窒化アルミニウム(AlN)のモル分率は、障壁層のAlNのモル分率より小さく、井戸層のAlNのモル分率より大きい。
この態様によると、障壁層よりもn型クラッド層のAlNモル分率を小さくすることにより、基板からの光取出効率を向上できる。AlGaNを用いる深紫外発光素子では、AlN組成比によりAlGaN結晶の光学特性が変化し、その特有の偏光特性に起因して光取出効率が低下する。特に、AlN組成比を高めるとn型クラッド層と活性層の界面に沿った方向に伝搬する光成分が増加し、活性層の界面と交差する方向に伝搬して基板の光取出面から外部に取り出し可能となる光量が低下してしまう。本態様によれば、n型クラッド層のAlNモル分率を小さくすることで、活性層に歪みを生じさせ、活性層の界面と交差する方向に伝搬して基板の光取出面から出力される光成分を増加させることができる。これにより、半導体発光素子の外部量子効率を向上させることができる。
n型クラッド層のAlNのモル分率は、40%以上であり、障壁層のAlNのモル分率は、55%以上であってもよい。
n型クラッド層と障壁層のAlNのモル分率の差は、10%以上であってもよい。
n型クラッド層のAlNのモル分率をx、障壁層のAlNのモル分率をyとした場合に、y≧1.5x−0.1の関係を満たしてもよい。
p型半導体層は、n型クラッド層よりもAlNのモル分率が大きいp型AlGaN系半導体のp型クラッド層を含んでもよい。
本発明によれば、深紫外用の半導体発光素子の外部量子効率を向上できる。
実施の形態に係る半導体発光素子の構成を概略的に示す断面図である。 半導体発光素子のエネルギーバンドを模式的に示す図である。 実施例および比較例に係る半導体発光素子のnクラッド層および障壁層のAlN比率と発光強度をまとめた図である。 実施例および比較例に係る半導体発光素子のnクラッド層および障壁層のAlN比率と発光強度の関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、説明の理解を助けるため、各図面における各構成要素の寸法比は、必ずしも実際の発光素子の寸法比と一致しない。
図1は、実施の形態に係る半導体発光素子10の構成を概略的に示す断面図である。半導体発光素子10は、中心波長λが200nm以上360nm以下となる「深紫外光」を発するように構成されるLED(Light Emitting Diode)チップである。このような波長の深紫外光を出力するため、半導体発光素子10は、バンドギャップが約3.4eV以上となる窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)系半導体材料で構成される。本実施の形態では、特に、中心波長λが約240nm〜350nmの深紫外光を発する場合について示す。
本明細書において、「AlGaN系半導体材料」とは、主に窒化アルミニウム(AlN)と窒化ガリウム(GaN)を含む半導体材料のことをいい、窒化インジウム(InN)などの他の材料を含有する半導体材料を含むものとする。したがって、本明細書にいう「AlGaN系半導体材料」は、例えば、In1−x−yAlGaN(0≦x+y≦1、0≦x≦1、0≦y≦1)の組成で表すことができ、AlN、GaN、AlGaN、窒化インジウムアルミニウム(InAlN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化インジウムアルミニウムガリウム(InAlGaN)を含むものとする。
また「AlGaN系半導体材料」のうち、AlNを実質的に含まない材料を区別するために「GaN系半導体材料」ということがある。「GaN系半導体材料」には、主にGaNやInGaNが含まれ、これらに微量のAlNを含有する材料も含まれる。同様に、「AlGaN系半導体材料」のうち、GaNを実質的に含まない材料を区別するために「AlN系半導体材料」ということがある。「AlN系半導体材料」には、主にAlNやInAlNが含まれ、これらに微量のGaNが含有される材料も含まれる。
半導体発光素子10は、基板20と、バッファ層22と、n型クラッド層24と、活性層26と、電子ブロック層28と、p型クラッド層30と、p側電極32と、n側電極34と、を有する。
基板20は、半導体発光素子10が発する深紫外光に対して透光性を有する基板であり、例えば、サファイア(Al)基板である。基板20は、第1主面20aと、第1主面20aの反対側の第2主面20bを有する。第1主面20aは、バッファ層22より上の各層を成長させるための結晶成長面となる一主面である。第2主面20bは、活性層26が発する深紫外光を外部に取り出すための光取出面となる一主面である。変形例において、基板20は、窒化アルミニウム(AlN)基板であってもよいし、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)基板であってもよい。
バッファ層22は、基板20の第1主面20aの上に形成される。バッファ層22は、n型クラッド層24より上の各層を形成するための下地層(テンプレート層)である。バッファ層22は、例えば、アンドープのAlN層であり、具体的には高温成長させたAlN(HT−AlN;High Temparature AlN)層である。バッファ層22は、AlN層上に形成されるアンドープのAlGaN層を含んでもよい。変形例において、基板20がAlN基板またはAlGaN基板である場合、バッファ層22は、アンドープのAlGaN層のみで構成されてもよい。つまり、バッファ層22は、アンドープのAlN層およびAlGaN層の少なくとも一方を含む。
n型クラッド層24は、バッファ層22の上に形成される。n型クラッド層24は、n型のAlGaN系半導体材料層であり、例えば、n型の不純物としてシリコン(Si)がドープされるAlGaN層である。n型クラッド層24は、活性層26が発する深紫外光を透過するように組成比が選択され、例えば、AlNのモル分率が30%以上、好ましくは、40%以上または50%以上となるように形成される。n型クラッド層24は、1μm〜3μm程度の厚さを有し、例えば、2μm程度の厚さを有する。
活性層26は、AlGaN系半導体材料で構成され、n型クラッド層24と電子ブロック層28の間に挟まれてダブルへテロ接合構造を形成する。活性層26は、単層または多層の量子井戸構造を有し、例えば、アンドープのAlGaN系半導体材料で形成される障壁層(バリア層)と、アンドープのAlGaN系半導体材料で形成される井戸層の積層体で構成される。活性層26は、波長360nm以下の深紫外光を出力するためにバンドギャップが3.4eV以上となるように構成され、例えば、波長310nm以下の深紫外光を出力できるようにAlN組成比が選択される。活性層26は、n型クラッド層24の上に形成されるが、n型クラッド層24の全面に形成されず、n型クラッド層24の一部領域上にのみ形成される。つまり、n型クラッド層24の露出面24aの上には活性層26が設けられない。
電子ブロック層28は、活性層26の上に形成される。電子ブロック層28は、アンドープのAlGaN系半導体材料層であり、例えば、AlNのモル分率が80%以上、好ましくは、90%以上となるように形成される。電子ブロック層28は、実質的にGaNを含まないAlN系半導体材料で形成されてもよい。電子ブロック層28は、1nm〜10nm程度の厚さを有し、例えば、2nm〜5nm程度の厚さを有する。なお、電子ブロック層28は、アンドープ層ではなく、マグネシウム(Mg)がドープされるp型層であってもよい。
p型クラッド層30は、電子ブロック層28の上に形成されるp型半導体層である。p型クラッド層30は、p型のAlGaN系半導体材料層であり、例えば、p型の不純物としてマグネシウム(Mg)がドープされるAlGaN層である。p型クラッド層30は、300nm〜700nm程度の厚さを有し、例えば、400nm〜600nm程度の厚さを有する。
p側電極32は、p型クラッド層30の上に形成される。p側電極32は、p型クラッド層30の上に順に積層されるニッケル(Ni)/金(Au)の多層膜で形成される。n側電極34は、n型クラッド層24の一部領域である露出面24aの上に形成される。n側電極34は、n型クラッド層24の上に順にチタン(Ti)/アルミニウム(Al)/Ti/金(Au)が順に積層された多層膜で形成される。
図2は、半導体発光素子10のエネルギーバンドを模式的に示す図であり、n型クラッド層24、活性層26、電子ブロック層28およびp型クラッド層30の伝導帯下端のエネルギー準位を模式的に示している。グラフの縦軸は、エネルギー(eV)であり、グラフの横軸は、半導体発光素子10の積層方向(z方向)の位置である。図2は、半導体発光素子10を通電させていない状態、つまり、n型クラッド層24、活性層26、電子ブロック層28およびp型クラッド層30に電圧を印加していない状態のエネルギーを示す。
図示する例において、活性層26は、障壁層36および井戸層38を交互に3回積層させた量子井戸で構成され、三層の障壁層36および三層の井戸層38を含む。なお、活性層26の量子井戸の積層数はこれに限られず、積層が2回以下の量子井戸であってもよいし、積層が4回以上10回以下の量子井戸であってもよい。
図示されるように、n型クラッド層24の伝導帯下端のエネルギーEは、障壁層36の伝導帯のエネルギーEよりも小さく、井戸層38の伝導帯下端のエネルギーEよりも大きい。また、電子ブロック層28の伝導帯下端のエネルギーEは、障壁層36の伝導帯下端のエネルギーEよりも大きい。p型クラッド層30の伝導帯下端のエネルギーは、電子ブロック層28のエネルギーEより小さく、例えば、障壁層36のエネルギーEと同程度である。なお、p型クラッド層30の伝導帯下端のエネルギーは、障壁層36のエネルギーEより小さくてもよいし、障壁層36のエネルギーEより大きくてもよい。
各層の伝導帯のエネルギーは、各層のバンドギャップの大きさに対応する。したがって、n型クラッド層24のバンドギャップは、障壁層36のバンドギャップよりも小さく、井戸層38のバンドギャップよりも大きい。また、電子ブロック層28のバンドギャップは、障壁層36のバンドギャップよりも大きい。p型クラッド層30のバンドギャップは、電子ブロック層28のバンドギャップより小さく、障壁層36のバンドギャップと同程度である。なお、p型クラッド層30のバンドギャップは、障壁層36のバンドギャップより小さくてもよいし、障壁層36のバンドギャップより大きくてもよい。
各層のバンドギャップの大きさは、各層を構成するAlGaN系半導体材料またはAlN系半導体材料のAlNのモル分率を変えることにより調整できる。具体的には、AlNのモル分率を大きくすることで、AlGaN系半導体材料またはAlN系半導体材料のバンドギャップを大きくできる。n型クラッド層24のAlNモル分率は、障壁層36のAlNモル分率よりも小さく、井戸層38のAlNモル分率より大きい。電子ブロック層28のAlNモル分率は、障壁層36のAlNモル分率より大きい。p型クラッド層30のAlNモル分率は、障壁層36のAlNモル分率と同程度である。したがって、p型クラッド層30のAlNモル分率は、n型クラッド層24のAlNモル分率より大きい。
波長360nm以下の深紫外光、特に波長300nm以下の深紫外光を出力する場合、n型クラッド層24のAlNモル分率は40%以上であり、障壁層36のAlNモル分率は55%以上である。一方、井戸層38のAlNモル分率は50%以下である。電子ブロック層28のAlNモル分率は90%以上であり、p型クラッド層30のAlNモル分率は60%以上である。
本実施の形態によれば、障壁層36よりもn型クラッド層24のAlNモル分率を小さくすることで、半導体発光素子10の外部取出効率を向上させることができる。深紫外光用の半導体発光素子は外部取出効率が数%程度と低く、その原因の一つとしてInGaN系発光素子と比べて光取出効率が低いことが課題視されている。光取出効率を決める要因として、光取出面における界面構造、発光素子の各層の屈折率差、活性層で生成される光の偏光モードなどが挙げられる。とりわけ高AlN組成のAlGaNでは、伝導帯との光学遷移がTMモードの支配的な状態となる。TMモードは、n型クラッド層と活性層の界面に沿った方向に伝搬するモードであり、光取出面となる基板に向けて伝搬させて取り出すことが難しい。その結果、高AlN組成のAlGaNでは、光取出面となる基板から外部に取り出し可能な光量が低下してしまう。
一方、本実施の形態によれば、n型クラッド層24よりも障壁層36のAlN組成を大きくすることで、活性層26に歪みを生じさせることができる。つまり、障壁層36のAlN組成をn型クラッド層24や障壁層36より高くすることで、n型クラッド層24、障壁層36、井戸層38の順に段階的にAlN組成を小さくする場合と比較して、活性層26に歪みを生じさせやすくできる。活性層26に歪みをかけることで、活性層26にて生成されるTMモードの光の少なくとも一部を基板に向かう方向にし、基板から外部に取り出すことができる。これにより、半導体発光素子10の光取出効率を改善して、外部量子効率を向上させることができる。
従来では、n型クラッド層24から活性層26(障壁層36および井戸層38)への電子輸送の妨げとならないように、n型クラッド層24のバンドギャップを障壁層36と同じとする、または、障壁層36以下とするのが通例である。しかしながら、n型クラッド層24のAlNモル分率を障壁層36以上とした場合、必然的にn型クラッド層24のAlNモル分率が大きくなってバンドギャップが増加するため、n型クラッド層24の抵抗率が増加につながる。高AlN組成のAlGaN系半導体材料は、ドーパン濃度を上げてもキャリア濃度が増加しにくい傾向にあり、キャリア濃度の増加による抵抗率減少の効果が得られにくい。一方、本実施の形態によれば、n型クラッド層24のAlN組成を低くしてn型クラッド層24の抵抗率を下げることができる。これにより、半導体発光素子10の順方向電圧を低減させ、より低い電圧で半導体発光素子10を動作させることができる。
以下、本実施の形態が奏する効果について実施例および比較例を挙げながら説明する。図3は、実施例および比較例に係る半導体発光素子10のn型クラッド層24および障壁層36のAlN比率と発光強度をまとめた図である。図3では、n型クラッド層24および障壁層36のAlN比率を変化させて半導体発光素子10を製造し、所定の電流値を流したときの半導体発光素子10の発光波長および発光強度を示している。
実施例1は、n型クラッド層24のAlNモル分率を55%とし、障壁層36のAlNモル分率を87%とした。発光波長270nmおよび発光強度5.6mWが得られた。
実施例2は、n型クラッド層24のAlNモル分率を61%とし、障壁層36のAlNモル分率を87%とした。発光波長266nmおよび発光強度5.1mWが得られた。
実施例3は、n型クラッド層24のAlNモル分率を47%とし、障壁層36のAlNモル分率を76%とした。発光波長286nmおよび発光強度5.4mWが得られた。
実施例4は、n型クラッド層24のAlNモル分率を48%とし、障壁層36のAlNモル分率を69%とした。発光波長284nmおよび発光強度4.3mWが得られた。
実施例5は、n型クラッド層24のAlNモル分率を50%とし、障壁層36のAlNモル分率を69%とした。発光波長284nmおよび発光強度4.4mWが得られた。
実施例6は、n型クラッド層24のAlNモル分率を55%とし、障壁層36のAlNモル分率を69%とした。発光波長280nmおよび発光強度4.3mWが得られた。
実施例7は、n型クラッド層24のAlNモル分率を47%とし、障壁層36のAlNモル分率を66%とした。発光波長284nmおよび発光強度4.4mWが得られた。
実施例8は、n型クラッド層24のAlNモル分率を48%とし、障壁層36のAlNモル分率を60%とした。発光波長287nmおよび発光強度5.6mWが得られた。
実施例9は、n型クラッド層24のAlNモル分率を49%とし、障壁層36のAlNモル分率を60%とした。発光波長286nmおよび発光強度5.6mWが得られた。
比較例1は、n型クラッド層24のAlNモル分率を61%とし、障壁層36のAlNモル分率を77%とした。発光波長264nmおよび発光強度3.2mWが得られた。
比較例2は、n型クラッド層24のAlNモル分率を50%とし、障壁層36のAlNモル分率を60%とした。発光波長282nmおよび発光強度3.9mWが得られた。
比較例3は、n型クラッド層24のAlNモル分率を51%とし、障壁層36のAlNモル分率を60%とした。発光波長290nmおよび発光強度3.5mWが得られた。
比較例4は、n型クラッド層24のAlNモル分率を58%とし、障壁層36のAlNモル分率を60%とした。発光波長274nmおよび発光強度1.5mWが得られた。
以上より、発光波長260nm〜290nmの範囲において、実施例1〜9では4mW以上の発光強度が得られたのに対し、比較例1〜5では4mW未満の発光強度しか得られない結果となった。
図4は、実施例および比較例に係る半導体発光素子10のn型クラッド層24および障壁層36のAlN比率と発光強度の関係を示すグラフである。図4では、4mW以上の発光強度が得られた実施例を丸印(○)でプロットし、4mW未満の発光強度しか得らない比較例を三角印(△)でプロットしている。グラフから、グラフの左上の範囲、つまり、障壁層36よりn型クラッド層24のAlNモル分率が低い領域にて発光強度を向上させることができると言える。また、グラフ上の破線(y=1.5x−0.1)より左上の領域において、高発光強度を実現できていることが分かる。したがって、n型クラッド層24のAlNモル分率をx、障壁層36のAlNモル分率をyとしたときに、y≧1.5x−0.1を満たすようにAlNモル分率を選択することで、光取出効率の高い深紫外用の半導体発光素子10を実現できる。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
10…半導体発光素子、20…基板、24…n型クラッド層、26…活性層、28…電子ブロック層、30…p型クラッド層、36…障壁層、38…井戸層。

Claims (4)

  1. 基板上に設けられるn型AlGaN系半導体材料のn型クラッド層と、
    前記n型クラッド層上に設けられるAlGaN系半導体材料の障壁層と、前記障壁層上に設けられるAlGaN系半導体材料の井戸層とを含む活性層と、
    前記活性層上に設けられるp型半導体層と、を備え、
    前記活性層は、波長360nm以下の深紫外光を発し、
    前記n型クラッド層の窒化アルミニウム(AlN)のモル分率は、前記障壁層のAlNのモル分率より小さく、前記井戸層のAlNのモル分率よりも大きく、
    前記n型クラッド層の窒化アルミニウム(AlN)のモル分率は、47%以上61%以下であり、
    前記障壁層のAlNのモル分率は、60%以上87%以下であり、
    前記n型クラッド層のAlNのモル分率をx、前記障壁層のAlNのモル分率をyとした場合に、y≧1.5x−0.135の関係を満たすことを特徴とする半導体発光素子。
  2. 基板上に設けられるn型AlGaN系半導体材料のn型クラッド層と、
    前記n型クラッド層上に設けられるAlGaN系半導体材料の障壁層と、前記障壁層上に設けられるAlGaN系半導体材料の井戸層とを含む活性層と、
    前記活性層上に設けられるp型半導体層と、を備え、
    前記活性層は、波長360nm以下の深紫外光を発し、
    前記n型クラッド層の窒化アルミニウム(AlN)のモル分率は、47%以上55%以下であり、
    前記障壁層のAlNのモル分率は、69%以上87%以下であることを特徴とする半導体発光素子。
  3. 基板上に設けられるn型AlGaN系半導体材料のn型クラッド層と、
    前記n型クラッド層上に設けられるAlGaN系半導体材料の障壁層と、前記障壁層上に設けられるAlGaN系半導体材料の井戸層とを含む活性層と、
    前記活性層上に設けられるp型半導体層と、を備え、
    前記活性層は、波長360nm以下の深紫外光を発し、
    前記n型クラッド層の窒化アルミニウム(AlN)のモル分率は、47%以上49%以下であり、
    前記障壁層のAlNのモル分率は、60%以上76%以下であることを特徴とする半導体発光素子。
  4. 前記p型半導体層は、前記n型クラッド層よりもAlNのモル分率が大きいp型AlGaN系半導体のp型クラッド層を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
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