JP6455329B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、セミブリッジレスコンバータを備えた空気調和機に係わり、より詳細には、セミブリッジレスコンバータの負荷が小さい場合の力率改善に関する。
従来、セミブリッジレスコンバータとして例えば、図6に示す特許文献1の技術が開示されている。
図6のセミブリッジレスコンバータは、AC LineのL端子に直列に接続されるリアクタL1とAC LineのN端子に直列に接続されるリアクタL2と、リアクタL1の一端と他端とにそれぞれのアノード端子が接続され、それぞれのカソード端子が負荷Roの一端に接続されたダイオードDcとダイオードD1を備えている。
また、このセミブリッジレスコンバータは、リアクタL2の一端と他端とにそれぞれのアノード端子が接続され、それぞれのカソード端子が負荷Roの一端に接続されたダイオードDeとダイオードD2と、ダイオードDcのアノード端子にカソード端子が接続されたダイオードDaと、ダイオードDeのアノード端子にカソード端子が接続されたダイオードDbと、ダイオードD1のアノード端子にドレイン端子が、また、ソース端子がダイオードDaとダイオードDbのアノード端子と負荷Roの他端に接続されたMOS−FETのQ1と、ダイオードD2のアノード端子にドレイン端子が、また、ソース端子が負荷Roの他端に接続されたMOS−FETのQ2と、負荷Roの両端に並列に接続された平滑コンデンサCoを備えている。
このセミブリッジレスコンバータは、AC Line電圧(交流電圧)の正の半周期の間にQ1を、負の半周期の間にQ2をそれぞれオンオフすることにより、L1又はL2を介して交流電圧を短絡、開放して力率を改善すると共に負荷Roに印加される直流電圧を昇圧するようになっている。
交流電圧の正の半周期の間、つまり、L端子に正の電圧が印加されている場合、Q1をオンにすると電流i3がL端子、L1、Q1、ダイオードDb、N端子の順に流れ、L1にエネルギーが蓄積される。そしてQ1をオフにするとL1に蓄積されたエネルギーが電流i1となって、ダイオードD1、負荷Ro、ダイオードDb、N端子の順に流れる。
一方、交流電圧の負の半周期の間、つまり、L端子に負の電圧が印加されている場合、Q2をオンにすると電流i4がN端子、L2、Q2、ダイオードDa、L端子の順に流れ、L2にエネルギーが蓄積される。そしてQ2をオフにするとL2に蓄積されたエネルギーが電流i2となって、ダイオードD2、負荷Ro、ダイオードDa、L端子の順に流れる。
以上説明したように、交流電圧の正の半周期の間にダイオードDbに電流i1又は電流i3が流れ、交流電圧の負の半周期の間にダイオードDaに電流i2又は電流i4が流れる。このためそれぞれのダイオードに帰還電流が流れている時、各ダイオードの順方向電圧降下により電力損失が発生する。
このため、特許文献1ではダイオードDbの代わりにオン抵抗が小さいMOS−FETのQ5を、また、ダイオードDaの代わりにMOS−FETのQ6を設け、交流電圧の正の半周期の間にQ5をオン、Q6をオフとし、交流電圧の負の半周期の間にQ5をオフ、Q6をオンとすることで、帰還電流が流れている時に各ダイオードの順方向電圧降下により発生していた電力損失をほぼなくすことでセミブリッジレスコンバータの電力変換効率を向上させるようにしている。
一方、一般的な空気調和機の運転においては、運転の立ち上がりやハイパワー運転などの空調負荷が重い運転期間よりも、設定された温度に到達した後にその温度を維持する空調負荷が軽い運転期間の方が長く、この空調負荷が軽い運転期間に発生するスイッチング損失が無駄となっていた。
例えばQ5やQ6のMOS−FETをスイッチング周波数が一定のPWM方式でスイッチング制御した場合、高負荷でも低負荷でもスイッチング信号のパルス数は同じである。MOS−FETはオン抵抗が非常に小さいため、スイッチング損失の多くはスイッチング信号の立ち上がりと立ち下がりの変化期間で発生する。このため、昇圧や電源高調波電流対策のための力率改善が高負荷時に比較して必要性が小さい低負荷の場合はスイッチングを停止した方が電力変換効率がよくなる。
このような理由により、セミブリッジレスコンバータを備えた空気調和機において、高負荷の場合はアクティブフィルタとして動作させ、低負荷の場合はスイッチング損失を防止するためアクティブフィルタとしての機能を停止させる方法が考えられる。
しかしながら、アクティブフィルタとしての機能を停止して機能させた場合、例えば特許文献1の構成では、帰還電流はQ5またはQ6を通過する。つまり、交流電圧の正の半周期と負の半周期において2つのリアクタのいずれにも帰還電流が流れない構成である。このため、力率の改善が行なわれないため電源高調波電流の規格を満足できない場合があった。
特開2013−90390号公報(第12−13頁、図24)
本発明は以上述べた問題点を解決し、セミブリッジレスコンバータを備えた空気調和機において、アクティブフィルタとしての機能を停止させた場合の力率を改善して電源高調波電流を低減させた空気調和機を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、セミブリッジレスコンバータと、同セミブリッジレスコンバータの正出力端と負出力端に接続されるインバータと、同インバータで駆動される圧縮機のモータと、前記インバータにインバータ駆動信号を出力する制御部とを備えた空気調和機であって、
前記セミブリッジレスコンバータは、
交流電源の一端が接続される第1入力端に一端が接続される第1リアクタと、
前記交流電源の他端が接続される第2入力端に一端が接続される第2リアクタと、
前記正出力端と前記負出力端との間に接続された平滑コンデンサと、
前記第1リアクタの他端に一端が接続され他端が前記負出力端に接続された第1スイッチング素子と、
前記第2リアクタの他端に一端が接続され他端が前記負出力端に接続された第2スイッチング素子と、
カソード端子が前記第1リアクタの他端に接続されアノード端子が前記負出力端に接続された第1ダイオードと、
カソード端子が前記第2リアクタの他端に接続されアノード端子が前記負出力端に接続された第2ダイオードと、
前記第1入力端にカソード端子が接続された第3ダイオードと、
前記第2入力端にカソード端子が接続されアノード端子が前記第3ダイオードのアノード端子に接続された第4ダイオードと、
前記第1入力端にアノード端子が接続されカソード端子が前記正出力端に接続された第5ダイオードと、
前記第2入力端にアノード端子が接続されカソード端子が前記正出力端に接続された第6ダイオードと、
前記第1リアクタの他端にアノード端子が接続されカソード端子が前記正出力端に接続された第7ダイオードと、
前記第2リアクタの他端にアノード端子が接続されカソード端子が前記正出力端に接続された第8ダイオードと、
前記インバータの負荷の大きさを検出する負荷検出手段と、
前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とにスイッチング信号を出力してアクティブフィルタとして動作するコンバータ制御部と、
一端が前記負出力端に接続され、他端が前記第3ダイオードのアノード端子に接続されたスイッチと、
前記負荷検出手段で検出した負荷の大きさが予め定めた閾値未満の時に前記コンバータ制御部による前記スイッチング信号の出力を停止させると共に前記スイッチを開とし、前記負荷検出手段で検出した負荷の大きさが前記閾値以上の時に前記コンバータ制御部から前記スイッチング信号を出力させると共に前記スイッチを閉とする動作切換手段とを備えた。
以上の手段を用いることにより、本発明による空気調和機によれば、インバータで駆動する負荷の大きさが予め定めた閾値未満となった時にアクティブフィルタの動作を停止させると共に、スイッチを開とすることにより帰還電流がリアクタに流れるようにするため、リアクタに電流を流さない従来の構成に比べて力率を改善すると共に電源高調波電流を低減することができる。
本発明による空気調和機の実施例を示すブロック図である。 本発明による動作切換手段を示す機能ブロック図である。 本発明によるセミブリッジレスコンバータの動作を説明する説明図である。 本発明によるセミブリッジレスコンバータの他の動作を説明する説明図である。 セミブリッジレスコンバータに流れる電流を説明する説明図である。 従来のセミブリッジレスコンバータを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による空気調和機1の実施例を示すブロック図である。なお、本発明に直接関係がない冷媒回路やファンモータなどの図示と説明を省略する。
空気調和機1は室内機2と通信接続された室外機3で構成され、室外機3は交流電源が接続される入力端21a(第1入力端)、入力端21b(第2入力端)、及び直流電圧が出力される正出力端22a、負出力端22bを備えたセミブリッジレスコンバータ4と、正入力端38aが正出力端22aに、また、負入力端38bが負出力端22bにそれぞれ接続されるインバータ38と、インバータ38で駆動される図示しない圧縮機のモータ39と、室外機3全体を制御すると共にインバータ38へインバータ駆動信号を出力する室外機制御部60を備えている。なお、室内機2はこの室外機制御部60(制御部)と相互に通信するように構成されている。
セミブリッジレスコンバータ4は、図示しない交流電源の一端が接続される入力端21aに一端が接続されるリアクタ29(第1リアクタ)と、交流電源の他端が接続される入力端21bに一端が接続されるリアクタ30(第2リアクタ)と、入力端21aと入力端21bの間に接続され交流電源の電圧の位相を検出して位相信号として出力する位相検出部23と、正極が正出力端22aに、また、負極が負出力端22bにそれぞれ接続された平滑コンデンサ35を備えている。
位相検出部23は入力端21aが正電圧の間は位相信号をハイレベルに、また、負電圧の間は位相信号をローレベルにして出力する。
また、セミブリッジレスコンバータ4は、カソード端子がリアクタ29の他端に接続され、アノード端子が負出力端22bに接続されたダイオード19(第1ダイオード)と、カソード端子がリアクタ30の他端に接続されアノード端子が負出力端22bに接続されたダイオード20(第2ダイオード)と、入力端21aにカソード端子が接続されたダイオード33(第3ダイオード)と、入力端21bにカソード端子が接続されアノード端子がダイオード33のアノード端子に接続されたダイオード34(第4ダイオード)を備えている。
また、セミブリッジレスコンバータ4は、入力端21aにアノード端子が接続されカソード端子が正出力端22aに接続されたダイオード25(第5ダイオード)と、入力端21bにアノード端子が接続されカソード端子が正出力端22aに接続されたダイオード26(第6ダイオード)と、リアクタ29の他端にアノード端子が接続されカソード端子が正出力端22aに接続されたダイオード27(第7ダイオード)と、リアクタ30の他端にアノード端子が接続されカソード端子が正出力端22aに接続されたダイオード28(第8ダイオード)を備えている。
また、セミブリッジレスコンバータ4は、リレ−18(スイッチ)と、このリレー18を駆動するリレー駆動部17を備えている。リレ−18の一端(一方の接点)はダイオード33のアノード端子に、また、他端(他方の接点)は負出力端22bにそれぞれ接続されている。
さらに、セミブリッジレスコンバータ4は、リアクタ29の他端にドレイン端子が、また、ソース端子が負出力端22bにそれぞれ接続されたNチャネル型のMOS−FET31(第1スイッチング素子)と、リアクタ30の他端にドレイン端子が、また、ソース端子が負出力端22bにそれぞれ接続されたNチャネル型のMOS−FET32(第2スイッチング素子)と、MOS−FET31のゲート端子にスイッチング信号Aを、MOS−FET31のゲート端子にスイッチング信号Bをそれぞれ出力してアクティブフィルタの制御を実行するコンバータ制御部50を備えている。
また、セミブリッジレスコンバータ4は、入力端21bとリアクタ30の一端の間に直列に接続されて検出した入力電流を入力電流信号として出力する入力電流検出部24と、正出力端22aと負出力端22bの間に接続され検出した電圧をDC電圧信号として出力するDC電圧検出部37と、平滑コンデンサ35の負極端子と負出力端22bの間に直列に接続され検出した直流電流をDC電流信号として出力するDC電流検出部36(負荷検出手段)とを備えている。なお、平滑コンデンサ35の正極端子は正出力端22aに接続されている。
一方、セミブリッジレスコンバータ4は、DC電流信号と位相信号が入力され、インバータ38で駆動する負荷(モータ39)が予め定めた所定負荷より小さい負荷の時、具体的にはDC電流信号が所定の閾値よりも小さい時にコンバータ制御部50によるスイッチング信号の出力を停止させると共に、リレー駆動部17を介してリレー18を閉から開にする動作切換手段40を備えている。なお、この動作切換手段40の動作は後で詳細に説明する。
コンバータ制御部50は位相検出部23から位相信号が、入力電流検出部24から入力電流信号が、DC電圧検出部37からDC電圧信号が、DC電流検出部36からDC電流信号が、それぞれ入力されている。また、コンバータ制御部50はMOS−FET31をスイッチングするスイッチング信号AとMOS−FET32をスイッチングするスイッチング信号Bをそれぞれ出力している。
図2は動作切換手段40の機能を説明する機能ブロック図である。
動作切換手段40は、負荷状態判定手段44と状態信号生成手段42を備えている。
負荷状態判定手段44は、入力されたDC電流信号によりDC電流が予め定められた状態切換電流閾値(6アンペア)未満となった時、状態信号生成手段42へローレベル(低負荷信号)を出力する。負荷状態判定手段44は、DC電流が予め定められた状態切換電流閾値以上の場合はハイレベル(高負荷信号)を出力する。
状態信号生成手段42は位相信号が入力されており、低負荷信号が入力されてから最初の位相信号の変化タイミング(ゼロクロス点)で状態信号をローレベル(低負荷)にして出力する。なお、状態信号がローレベルになるとコンバータ制御部50はアクティブフィルタの動作を停止させ、スイッチング信号の出力を停止する。また、状態信号生成手段42は負荷状態判定手段44から高負荷の信号が入力されてから最初の位相信号の変化タイミング(ゼロクロス点)で状態信号をハイレベル(高負荷)にして出力する。
図3は図1のブロック図においてセミブリッジレスコンバータ4がアクティブフィルタとして動作している時の説明図である。
図3(1)はセミブリッジレスコンバータ4に入力される交流電圧、図3(2)は位相検出部23から出力される交流電圧の位相信号、図3(3)は入力電流検出部24で検出される入力電流、図3(4)はコンバータ制御部50から出力されるスイッチング信号A、図3(5)はコンバータ制御部50から出力されるスイッチング信号B、図3(6)はDC電流検出部36で検出されるDC電流、図3(7)は動作切換手段40から出力される状態信号をそれぞれ示している。
コンバータ制御部50はMOS−FET31とMOS−FET32に対してアクティブフィルタのスイッチング制御を行なうものであり、位相信号がハイレベル、つまり、交流電圧が正の半周期の場合は図3(4)に示すようにリアクタ29に流れる電流をMOS−FET31でスイッチングするスイッチング信号Aを出力する。また、位相信号がローレベル、つまり、交流電圧が負の半周期の場合は図3(5)に示すようにリアクタ30に流れる電流をMOS−FET32でスイッチングするスイッチング信号Bを出力する。
また、コンバータ制御部50にはDC電流信号とDC電圧信号が入力されており、所定のDC電圧を維持するようにセミブリッジレスコンバータ4をフィードバック制御する。また、コンバータ制御部50は入力電流を正弦波に近づけるようにスイッチング信号Aとスイッチング信号BのデューティーをPWM方式で制御している。
次に図5のセミブリッジレスコンバータに流れる電流を説明する説明図を用いて各リアクタに流れる電流の経路を説明する。図5(1)はMOS−FETを閉としてリアクタを介して交流電源を短絡し、リアクタにエネルギーを蓄える場合を、図5(2)はMOS−FETを開としてリアクタに蓄えられたエネルギーを平滑コンデンサ35に供給する場合をそれぞれ示している。なお実線は入力端21aが正電圧となる交流電圧の正の半周期に流れる電流を、破線は入力端21aが負電圧となる交流電圧の負の半周期に流れる電流をそれぞれ示している。
図5(1)に示すようにMOS−FET31が閉に、MOS−FET32が開になると、電流i1は入力端21aからリアクタ29、MOS−FET31、リレー18、ダイオード34、入力端21bに順次流れてリアクタ29にエネルギーを蓄積する。そしてMOS−FET31が開になると、図5(2)に示すようにリアクタ29に蓄積されていたエネルギーは電流i3となってダイオード27、平滑コンデンサ35、リレー18、ダイオード34、入力端21bに順次流れる。
一方、図5(1)に示すようにMOS−FET32が閉、MOS−FET31が開になると、電流i2は入力端21bからリアクタ30、MOS−FET32、リレー18、ダイオード33、入力端21aに順次流れてリアクタ30にエネルギーを蓄積する。そしてMOS−FET32が開になると、図5(2)に示すようにリアクタ30に蓄積されていたエネルギーは電流i4となってダイオード28、平滑コンデンサ35、リレー18、ダイオード33、入力端21aに順次流れる。
コンバータ制御部50は前述したようにPWM制御したスイッチング信号を生成して各MOS−FETに出力して以上の動作を繰り返すと共に、図3(3)に示すように入力電流波形が正弦波に近づくように制御する。なお、入力電流波形を正弦波に近づけるためコンバータ制御部50は、ゼロクロス点付近のスイッチング信号のオンデューティーを大きく、電流波形の頂点付近ではスイッチング信号のオンデューティーを小さくするように制御する。
一方、図3においては、図3(6)に示すようにDC電流は10アンペアであり、状態切換電流閾値(6アンペア)以上のため、動作切換手段40は図3(7)に示すように状態信号をハイレベル(高負荷)で出力している。なお、この状態信号がハイレベルの時、リレー駆動部17はリレー18を閉にする。
次に、モータ39の回転数が減少し、モータ39(負荷)で消費するDC電流が減少した場合を説明する。
図4はセミブリッジレスコンバータ4が高負荷時に選択されるアクティブフィルタの動作から、低負荷時に選択される本発明によるパッシブフィルタの動作へ切り換える場合を説明する説明図である。
図4(1)はセミブリッジレスコンバータ4に入力される交流電圧、図4(2)は位相検出部23から出力される交流電圧の位相信号、図4(3)は入力電流検出部24で検出される入力電流、図4(4)はコンバータ制御部50から出力されるスイッチング信号A、図4(5)はコンバータ制御部50から出力されるスイッチング信号B、図4(6)はDC電流検出部36で検出されるDC電流、図4(7)は動作切換手段40から出力される状態信号、図4(8)はリレー18の開閉状態をそれぞれ示している。なお、t10〜t16は時刻である。
図4(6)に示すようにDC電流はt10における8アンペアから徐々に低下しているが、t13で状態切換電流閾値(6アンペア)未満になってもコンバータ制御部50はアクティブフィルタの動作を実行している。一方、負荷状態判定手段44はDC電流がt13で状態切換電流閾値未満になったため、ローレベル(低負荷信号)を出力する。これが入力された状態信号生成手段42は次の位相信号の変化点(ここではハイレベルからローレベル)になった時、つまり、t14で状態信号をハイレベル(高負荷)からローレベル(低負荷)にして出力する。この状態信号が入力されたコンバータ制御部50は、アクティブフィルタの動作を停止する。一方、図4(8)に示すように、このローレベル(低負荷)の状態信号が入力されたリレー駆動部17はリレー18を閉から開にする。
従ってセミブリッジレスコンバータ4はt14を境にしてアクティブフィルタの動作からパッシブフィルタの動作に移行することになる。つまり、コンバータ制御部50は各スイッチング信号をローレベルにしてMOS−FET31とMOS−FET32を共に開にする。
次に状態信号がローレベルの時に各リアクタに流れるパッシブフィルタ時の電流経路を図5(3)と図4(3)を用いて説明する。なお、図5(3)の実線は入力端21aが正電圧となる交流電圧の正の半周期に流れる電流i5を、破線は入力端21aが負電圧となる交流電圧の負の半周期に流れる電流i6をそれぞれ示している。
図4(2)のt14〜t15の期間は交流電圧の負の半周期であり、かつ、リレー18が開であるため、図5(3)に示すように電流i6は入力端21bからダイオード26、平滑コンデンサ35、ダイオード19、リアクタ29、入力端21aを順次流れる。
一方、 図4(2)のt15〜t16の期間は交流電圧の正の半周期であり、かつ、リレー18が開であるため、図5(3)に示すように電流i5は入力端21aからダイオード25、平滑コンデンサ35、ダイオード20、リアクタ30、入力端21bを順次流れる。
従って交流電圧の正と負の半周期にリアクタ29又はリアクタ30いずれかに全ての帰還電流が流れる。
このため、図4(3)のt14以降に示すように、リアクタ29又はリアクタ30のいずれかと平滑コンデンサ35で構成されるローパスフィルタの動作により、各リアクタのいずれにも電流が流れていない場合の電流波形を示す点線に示す電流の立ち上がり/立ち下がりの変化時間よりも、実線で示すリアクタ29又はリアクタ30のいずれかに電流が流れる本願の場合の電流の立ち上がり/立ち下がりの変化時間の方が長くなり、電源高調波電流が低減されると共に力率が改善される。
なお、ダイオード19、ダイオード20に電流が流れるタイミングで、それぞれのダイオードに並列に接続しているMOS−FETを閉にすることで各ダイオードの順方向電圧降下による電力損失をなくすことができる。
本実施例では交流電圧が200ボルト、DC電圧が273ボルト、DC電流が1.14アンペア、インダクタンス値が定格で0.5mH(ミリヘンリー)のリアクタを採用している。また、スイッチング信号のスイッチング周波数は30KHz(キロヘルツ)である。この結果、セミブリッジレスコンバータ4の回路を使用してパッシブフィルタ動作させた時、リアクタに電流を流さない従来方式から一方のリアクタに電流を流す本発明の制御に変更したことにより、シュミレーション結果では力率を0.48から0.53に改善できることを確認した。
以上説明したように、負荷(インバータ38)が予め定めた状態切換電流閾値未満となった時に、動作切換手段40がアクティブフィルタ動作からパッシブフィルタ動作に切り換えると共に、リレー18(スイッチ)を開とすることにより帰還電流がリアクタ29又はリアクタ30に流れるようにするため、リアクタに電流を流さない従来の構成に比べて力率を改善すると共に電源高調波電流を低減することができる。
一般的に鉄心(コア)を備えたインダクタ(リアクタ)は直流重畳特性があり、インダクタに流れる電流が小さくなるほどインダクタンス値は大きくなる。また、直流重畳特性はコアのギャップにより変更可能であり、コアのギャップが小さいほど電流の変化によるインダクタンスの値の変化幅が大きくなる特性となっている。
さらに、リアクタに巻かれている巻線の表皮効果によりスイッチング周波数が低くなるほどインダクタンス値は大きくなる特性がある。このため、リアクタのインダクタンス特性を調整することにより、今後はパッシブフィルタとして使用するリアクタと、スイッチング周波数が数キロヘルツ以上のアクティブフィルタで使用するリアクタのインダクタンス値を最適にしてパッシブフィルタ動作時の力率をさらに改善することができる。
なお、本実施例ではアクティブフィルタ動作とパッシブフィルタ動作との切り換えとして説明しているが、これに限るものでなく、部分スイッチング方式のフィルタ動作とパッシブフィルタ動作とを切り換えるようにしてもよい。
また、本実施例ではアクティブフィルタ動作とパッシブフィルタ動作で使用するリアクタを兼用しているが、これに限るものでなく、それぞれのフィルタで最適なインダクタンス値となる専用のリアクタ設け、状態信号によりこの専用リアクタを切り換えて使用するようにしてもよい。
また、本実施例では、負荷状態判定手段44が負荷の大きさとしてDC電流の大きさを監視しているが、これに限るものでなく、入力電流を監視して入力電流が所定の電流閾値未満になった時を低負荷と判断してもいいし、圧縮機用のモータ39の回転数を監視して回転数が所定の回転数閾値未満になった時を低負荷と判断してもいい。また、インバータ駆動信号であるスイッチング信号のオンデューティーが所定のデューティー閾値未満となった時を低負荷と判断してもいいし、これら以外であっても、負荷の大小を検出できる負荷検出手段で検出した信号であればどのような信号を用いても本願と同じ効果を得ることができる。
また、本実施例では、MOS−FET31とMOS−FET32にそれぞれ並列にダイオードを設けているがこれに限るものでなく、各MOS−FETの寄生ダイオード(ボディーダイオード)を用いるようにしてもよい。
また、本実施例では、帰還電流を遮断するスイッチとしてリレー18を用いているが、これに限るものでなく、半導体スイッチなどを用いてもよい。
1 空気調和機
2 室内機
3 室外機
4 セミブリッジレスコンバータ
17 リレー駆動部
18 リレー(スイッチ)
19 ダイオード(第1ダイオード)
20 ダイオード(第2ダイオード)
21a 入力端
21b 入力端
22a 正出力端
22b 負出力端
23 位相検出部
24 入力電流検出部
25 ダイオード(第5ダイオード)
26 ダイオード(第6ダイオード)
27 ダイオード(第7ダイオード)
28 ダイオード(第8ダイオード)
29 リアクタ(第1リアクタ)
30 リアクタ(第2リアクタ)
31 MOS−FET(第1スイッチング素子)
32 MOS−FET(第2スイッチング素子)
33 ダイオード(第3ダイオード)
34 ダイオード(第4ダイオード)
35 平滑コンデンサ
36 DC電流検出部(負荷検出手段)
37 DC電圧検出部
38 インバータ
38a 正入力端
38b 負入力端
39 モータ
40 動作切換手段
42 状態信号生成手段
44 負荷状態判定手段
50 コンバータ制御部
60 室外機制御部

Claims (1)

  1. セミブリッジレスコンバータと、同セミブリッジレスコンバータの正出力端と負出力端に接続されるインバータと、同インバータで駆動される圧縮機のモータと、前記インバータにインバータ駆動信号を出力する制御部とを備えた空気調和機であって、
    前記セミブリッジレスコンバータは、
    交流電源の一端が接続される第1入力端に一端が接続される第1リアクタと、
    前記交流電源の他端が接続される第2入力端に一端が接続される第2リアクタと、
    前記正出力端と前記負出力端との間に接続された平滑コンデンサと、
    前記第1リアクタの他端に一端が接続され他端が前記負出力端に接続された第1スイッチング素子と、
    前記第2リアクタの他端に一端が接続され他端が前記負出力端に接続された第2スイッチング素子と、
    カソード端子が前記第1リアクタの他端に接続されアノード端子が前記負出力端に接続された第1ダイオードと、
    カソード端子が前記第2リアクタの他端に接続されアノード端子が前記負出力端に接続された第2ダイオードと、
    前記第1入力端にカソード端子が接続された第3ダイオードと、
    前記第2入力端にカソード端子が接続されアノード端子が前記第3ダイオードのアノード端子に接続された第4ダイオードと、
    前記第1入力端にアノード端子が接続されカソード端子が前記正出力端に接続された第5ダイオードと、
    前記第2入力端にアノード端子が接続されカソード端子が前記正出力端に接続された第6ダイオードと、
    前記第1リアクタの他端にアノード端子が接続されカソード端子が前記正出力端に接続された第7ダイオードと、
    前記第2リアクタの他端にアノード端子が接続されカソード端子が前記正出力端に接続された第8ダイオードと、
    前記インバータの負荷の大きさを検出する負荷検出手段と、
    前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とにスイッチング信号を出力してアクティブフィルタとして動作するコンバータ制御部と、
    一端が前記負出力端に接続され、他端が前記第3ダイオードのアノード端子に接続されたスイッチと、
    前記負荷検出手段で検出した負荷の大きさが予め定めた閾値未満の時に前記コンバータ制御部による前記スイッチング信号の出力を停止させると共に前記スイッチを開とし、前記負荷検出手段で検出した負荷の大きさが前記閾値以上の時に前記コンバータ制御部から前記スイッチング信号を出力させると共に前記スイッチを閉とする動作切換手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
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