JP6451218B2 - 補剛材の隅肉溶接方法 - Google Patents

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本発明は、補剛材同士が近接する場合などに発生する割れの防止に関するもので、より詳しくは、一方の補剛材にスカラップが存在し、そこに角回し溶接を施工することでもう一方の補剛材などの溶接ビードと角回し溶接ビードが近接することにより発生する割れの防止に関するものである。
造船、橋梁などの溶接構造物の安全性は、溶接部の安全性で決定される。そのため、溶接部に割れが生じる場合は、構造物全体の安全性に大きな影響を与えることになるため、その防止対策には十分注意しなければならない。溶接部に発生する割れには、大きく低温割れと高温割れの二種類があるとされている。低温割れは水素が起因となる割れで、主として、溶接部の冷却が終了してから発生する。高温割れは、溶接金属の凝固が終了するときに発生する割れで、溶接部がかなり高温状態のときに発生する割れである。これらの割れに対する防止対策としては、低温割れに対して溶接前の予熱、高温割れに対しては溶接金属のCやSなどの成分抑制や溶接ビード形状の改良などがある。
一方、これら割れに加えて、補剛材同士が近接している場合で、一方の補剛材にスカラップが形成され、そこの角回し溶接ビードがもう一方の補剛材の隅肉溶接部に近接している場合では、2つのビードが近接していることにより割れが発生する場合がある。この割れの原因は必ずしも明らかではないが、割れの発生が溶接終了直後ではない、溶接熱影響部又は母材に伝播することから、低温割れに分類される場合がある。また、このような割れを防止する対策として、角回し溶接ビードと隅肉溶接ビードの間隔を十分離して溶接するという方法が採用されており、50mm以上の間隔にする場合が多い。
しかしながら、溶接構造物の構造によっては、角回し溶接ビードと隅肉溶接ビードの間隔を十分に取ることができない場合もある。その場合の対策としては、角回し溶接ビードと隅肉溶接ビードをわざと十分重ね合わせる方法がとられているようである。しかし、この方法は溶接量が多くなるので、施工効率が悪くなるというデメリットがある。そのため、角回し溶接ビードと隅肉溶接ビードの間隔が狭く、かつ溶接ビードの重ね合わせをしなくても割れが防止できる方法が望まれていた。
本発明は、補剛材などの溶接の場合で、溶接ビードが近接する場合に発生する割れの防止方法を提供することを目的とする。
そこで、本発明者らは、上記課題を解決する方法について鋭意検討した。その結果、補剛材などの溶接において、溶接ビードが近接する場合に発生する割れの防止対策として、溶接施工を2回に分けて実施し、角回し溶接部の溶接施工を最後に実施することで、近接ビード間に発生するひずみの集中を緩和させ、割れを防止できることを見出した。その要旨は次のとおりである。
(1)一方の補材を他方の補材のスカラップを通して平板上に交差して配置して、それぞれの材と平板を隅肉溶接する方法において、
スカラップを有する補剛材のスカラップ端部と、スカラップを通して配置される補剛材の間隔Laを50mm未満とし、
前記スカラップを有する補剛材の角回し溶接部を含む隅肉溶接部のうち、前記スカラップを通して配置される補剛材と当該スカラップを通して配置される補剛材から50mm以上離れた位置の間にある隅肉溶接部を第1の隅肉溶接部とし、
スカラップを有する補剛材の前記第1の隅肉溶接部以外の隅肉溶接部及びスカラップを通して配置される補剛材の隅肉溶接部を第2の隅肉溶接部とし、
初めに、第2の隅肉溶接部を隅肉溶接し、該第2の隅肉溶接部の溶接が形成する変形を発生させた後、第1の隅肉溶接部を隅肉溶接することを特徴とする補剛材の隅肉溶接方法。
本発明は、補剛材同士の隅肉溶接部が近接していても割れを防止することができる。従って、構造物によって、スカラップの大きさが十分取れず、溶接ビードが近接してしまう場合においても割れを防止ることができる。
溶接継手に発生する溶接変形を説明する図を示す。(a)は溶接ビードによって発生する角変形を示し、(b)は溶接ビードによって発生する縦曲がり変形を示し、(c)は溶接ビードによって発生する角変形と縦曲がり変形を示す。 図1(c)の平板と平行なスカラップを含む面で切断した断面の図を示す。 近接ビード部を拡大した図を示す。 第1の隅肉溶接部と第2の隅肉溶接部の区別をしない隅肉溶接をした試験片の図を示す。(a)は試験片全体の概略を示し、(b)は平板と平行なスカラップを含む面で切断した断面の(a)の点線部分の拡大図を示す。 第1の隅肉溶接部と第2の隅肉溶接部の区別をする隅肉溶接をした試験片の図を示す。(a)は試験片全体の概略を示し、(b)は平板と平行なスカラップを含む面で切断した断面の(a)の点線部分の拡大図を示す。
以下に、本発明を実施するための形態について述べる。初めに、本発明の技術思想について述べる。なお、以降、補剛材同士の隅肉溶接部が近接している場合に発生する割れを、近接ビード割れと呼ぶことにする。
本発明は、一方の補材を他方の補材のスカラップを通して平板上に交差して配置して、補材と平板を隅肉溶接する方法において、補剛材の隅肉溶接の予定箇所を2つの隅肉溶接部に分類するものである。すなわち、スカラップを有する補剛材の隅肉溶接部のうち、スカラップを通して配置される補剛材から少なくとも50mmの範囲の隅肉溶接部を第1の隅肉溶接部とし、スカラップを通して配置される補剛材の隅肉溶接部も含めたそれ以外の隅肉溶接部を第2の隅肉溶接部として分類する。そして、第2の隅肉溶接部を最初に隅肉溶接し、その後第1の隅肉溶接部を隅肉溶接することを特徴としている。この理由は、第2の隅肉溶接部により発生する溶接変形をまず形成させ、溶接変形形成後に第1の隅肉溶接部を隅肉溶接することで割れを防止するという考え方である。なお、便宜上、「スカラップを通して配置される補剛材」を「スカラップを有しない補剛材」という。
本発明では、近接ビード割れの発生機構として、溶接変形を考えている。そして、溶接変形形成後に問題となる隅肉溶接を実施することで、近接ビード割れを防止できると考えている。図1は、溶接継手に発生する溶接変形の説明図である。割れを発生させている溶接変形は、図1(a)にある平板1と補材2の溶接により形成される溶接ビード4、5によって発生する角変形と、図1(b)にある平板1と補材3の溶接により形成される溶接ビード6、7によって発生する縦曲がり変形の両方である。これら角変形と縦曲がり変形の両方が発生する継手が、図1(c)に示す複数の補剛材が存在する場合である。
図1(c)では、溶接ビード4、5によって発生する角変形は、補剛材3によって変形が拘束される。そのため、溶接ビード4と溶接ビード6の間の近接ビード部8及び溶接ビード5と溶接ビード7の間の近接ビード部9に引っ張りの塑性ひずみが発生する。一方、溶接ビード6及び7による縦曲がり変形も、近接ビード部8、9に引張りの塑性ひずみを発生させる。一方、近接ビード部8に着目すると、実質的な板厚は、溶接ビード4と溶接ビード6が形成されている間のところが一番薄いことがわかる。そのため、溶接変形によって発生する塑性ひずみは、板が一番薄い部分に集中することとなる。このひずみの集中が近接ビード部8に割れを発生させている。なお、近接ビード部9に関しても同じである。従来技術では、近接ビード部8、9の幅、すなわち、スカラップ端部とスカラップを有しない補剛材の間隔Laを50mm以上に設定するなどして、このひずみ集中が回避され、それにより割れが防止できていたものと考えられる。
本発明では、この塑性ひずみの集中を無くすために、図1(c)における溶接ビード6及び7をそれぞれ2つの溶接ビードに分ける方法を採用している。図2は、図1(c)の平板と平行なスカラップを含む面で切断した断面の図である。図2における溶接ビード10及び11は、図1(c)における溶接ビード6に対応するものである。同様に、図2における溶接ビード12及び13は図1(c)における溶接ビード7に対応する。
本発明では、図2における溶接ビード4、5、10、12を初めに形成することを特徴とする。これにより、角変形及び縦曲がり変形が発生するが、図1(c)と異なり図2の場合は、この変形により発生する塑性ひずみは、溶接ビード11、13がまだ形成されていないため、図1(c)のように近接ビード部8、9に集中するということは無いため、割れは発生しない。そして、この変形が発生し終わってから溶接ビード11、13を形成する。これにより近接ビード割れを防止するというのが、本発明の本意である。なお、本発明では、以降、第2の隅肉溶接部に形成する溶接ビード4、5、10、12を第2の隅肉溶接ビード、第1の隅肉溶接部に形成する溶接ビード11、13を第1の隅肉溶接ビードということがある。また、図2における距離Lは、スカラップを有しない補剛材2とスカラップを有する補剛材3の第2の隅肉溶接ビードの端部の間隔である。
次に、本発明において、第1の隅肉溶接部の範囲を限定した理由について述べる。
本発明では、第1の隅肉溶接部を、スカラップを有する補剛材3の隅肉溶接部のうち、スカラップを有してない補剛材2と、この補剛材2から50mm以上離れた位置の間にある隅肉溶接部と設定した。これは、50mmより狭い範囲に設定すると、角変形及び縦曲がり変形による塑性ひずみの集中が顕著になり近接ビード割れ発生危険が高まるため、この値を設定した。本発明の本意からすると、第1の隅肉溶接部の範囲の上限を必ずしも設定する必要は無いが、溶接施工効率を考慮すると、この範囲の上限は200mmが好ましく、さらに、100mmがより好ましい。
次に、第2の隅肉溶接ビードを形成してから第1の隅肉溶接ビードを形成するまでの時間について述べる。
本発明での近接ビード割れ防止の手段は、近接ビード間の塑性ひずみの集中を緩和させることにある。通常では、図1(c)における溶接ビード4、5、6、7を一気に形成されるのであるが、塑性ひずみの集中を避けるために、図2のように第2の隅肉溶接ビードと第1の隅肉溶接ビードに分けて施工することを特徴としている。しかし、図2のように溶接ビードを分けたとしても、これら溶接ビードを一気に形成すると、実質的に図1の場合と同じ溶接変形が発生し、近接ビードでの塑性ひずみの集中が避けられない。そのため、第1の隅肉溶接ビードを形成する前にある程度溶接変形を発生させ、塑性ひずみの集中を避ける必要がある。そのため、第2の隅肉溶接ビードを形成させた後、ある程度時間を置いてから第1の隅肉溶接ビードを形成させる必要がある。この時間間隔は、溶接される鋼材の強度や板厚によって異なってくるため、事前にこの時間間隔を定めておくことが望ましい。
まず、鋼材の板厚の影響について簡単に説明する。鋼材が曲げ変形を受けると、外側の表面には引張りのひずみ、内側の表面には圧縮のひずみが生じる。この際、板厚中央では、ひずみが発生しない。図3は、このことを説明した図である。図3は、図1(c)における近接ビード部8を拡大した図で、左右対称とみなし、図1(c)の左側のみ示している。図3のr0は、曲げ変形が発生したときの板厚中心14における曲率半径で、rは、板表面における曲率半径である。平板の板厚はtとしている。図3において、板表面のひずみを計算すると、表面の円弧の長さは、rθ、板厚中心での円弧の長さがr0θなので、ひずみは、下記式で計算される。
Figure 0006451218
すなわち、曲率半径が同じならば、ひずみの大きさは板厚tに比例する形になる。これは、板が厚くなるとひずみ量が大きくなり、割れ発生の危険性が増すことを意味している。そのため、板が厚い時は、第2の隅肉溶接ビードが形成する変形を十分発生させた後に第1の隅肉溶接ビードを形成する必要がある。
次に、鋼材強度について述べる。本発明で扱っている割れは、近接ビード部に発生しているひずみの集中が起因となっているものである。そのため、鋼材そのものに十分な塑性変形能が備わっていれば、割れは発生しないはずである。鋼材強度が増加すると、この塑性変形能が低下する傾向にあるので、板が厚い場合と同様、第2の隅肉溶接ビード形成後から第1の隅肉溶接ビードを施工するまでの時間を長く設定することが望ましい。
以上のように、時間間隔は、問題となる鋼材強度と板厚によるため、必ずしもある共通の値を設定することは効率的ではない。なぜなら、共通の値を設定する場合は、厚板の高強度鋼の場合でも、割れが防げるような時間間隔に設定せざるをえない。このようにして設定した時間間隔は、板が薄い場合やあまり高強度ではない鋼材に対しては、不必要に長い時間間隔になり、溶接施工効率を犠牲にすることになる。例えば、490MPa級鋼材又はそれ以下の強度レベルの鋼材の場合は、時間間隔は5分程度に設定すればいいが、780MPa級鋼材の場合は、この時間間隔は10分程度に設定することが望ましい。実際には、時間間隔は、割れ調査を行って事前に決定しておけばよく、当業者ならば十分良好な判断を下すことができる。
次に、本発明の実施例について説明するが、実施例での条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
図4は、第1の隅肉溶接部と第2の隅肉溶接部の区別をしない隅肉溶接をした試験片の図である。図4(a)は試験片全体の概略であり、図4(b)は、平板1と平行なスカラップを含む面で切断した断面の図4(a)の点線部分の拡大図である。図4の試験片では、板厚10mmの590MPa級鋼板を、平板1では、800mm幅1000mm長さ、補剛材3では、200mm高さ900mm長さ、補剛材2では、50mm高さ700mm長さとして、溶接ビード4、溶接ビード5、溶接ビード6、溶接ビード7をこの順序で形成した。図4に示す、第1の隅肉溶接部と第2の隅肉溶接部の区別をしない場合を、以降、パターン1と表記する。
図5は、第1の隅肉溶接部と第2の隅肉溶接部の区別をする隅肉溶接をした試験片の図である。図5(a)は試験片全体の概略であり、図5(b)は、平板1と平行なスカラップを含む面で切断した断面の図5(a)の点線部分の拡大図である。図5の試験片では、平板1、補剛材2、3の材質及び大きさは、図4の試験片の場合と同じである。図5の試験片では、溶接ビード4、溶接ビード5、溶接ビード10、溶接ビード12をこの順序で形成した後、さらに溶接ビード11、溶接ビード13を形成した。図5に示す、第1の隅肉溶接部と第2の隅肉溶接部の区別をする場合を、以降、パターン2と表記する。
図4及び図5において、溶接方法は、炭酸ガス100%のガスシールド溶接で、用いたワイヤは、1.2mm径の590MPa用フラックス入りワイヤである。溶接条件は、280A−30V−30cm/minである。
表1には、図4及び図5における近接ビードの間隔W、補剛材3のスカラップ端部と補剛材2の間隔La、補剛材2と溶接ビード10、12の端部の間隔L、及び、溶接後の割れ発有無についてまとめたものである。
Figure 0006451218
No.1〜No.3は、パターン1の実施例で、隅肉溶接部を第1の隅肉溶接部と第2の隅肉溶接部の区別をしない場合に対応する。No.1及びNo.2では、変形に伴うひずみが近接ビードの間に集中するため、割れが発生していることが分かる。No.3は、割れが発生していないが、これは、Laが60mmと間隔が広く、従来技術による割れ対策に対応するものである。
No.4〜No.11はパターン2の例である。No.4、5は、Lが本発明の範囲外となっているため、割れが発生した。すなわち、Lが短すぎるために、溶接変形に伴うひずみの分散が不十分であるために割れを防ぐことができなかった場合である。
それに対してNo.6は、Lが本発明の範囲内であるため、割れを防止することができた場合である。No.7は、近接ビードの間隔Wが1mmの場合であり、Lが本発明の範囲外であるために割れが発生したものである。
No.8、No.9は同じWに対し、Lが60mm、120mmの2つの場合の実施例であり、どちらも割れなしであった。実施例において、Lの値を60mmにするか120mmにするかは、割れ防止の観点からは同じであることが分かる。どちらにすべきか、は施工時の状況に従って決定してよく、当業者であれば容易に判断することができる。
No.10は、No.6の場合の第2の隅肉溶接ビードを形成してから第1の隅肉溶接ビードを形成するまでの時間Δtをより長くした場合であるが、割れは発生していない。そのため、不必要な長い待ち時間を設定する必要はない。No.11は、Lが本発明の範囲内であるが、Laが60mmと、もともとスカラップが広いため本発明の範囲外であるものである。この場合は、パターン1のNo.3のように第1の隅肉溶接部と第2の隅肉溶接部の区別をしなくても割れを防止することができるため、本発明に頼る必要はない。
表1に示した実施例から、本発明の溶接方法によれば、近接ビード割れを防止することができることが確認できた。
本発明によれば、補剛材同士が近接する場合でも近接ビード割れを防止することができるため、産業界における価値はきわめて高い。
本発明は、補剛材同士の隅肉溶接部が近接していても割れを防止することができる。従って、構造物によって、スカラップの大きさが十分取れず、溶接ビードが近接してしまう場合においても割れを防止できることができ、産業界における価値はきわめて高い。
1 平板
2 補剛材
3 補剛材
4 溶接ビード
5 溶接ビード
6 溶接ビード
7 溶接ビード
8 近接ビード部
9 近接ビード部
10 溶接ビード
11 溶接ビード
12 溶接ビード
13 溶接ビード
14 板厚中心
0 板厚中心における曲率半径
r 板表面における曲率半径
t 平板の板厚
La 補剛材のスカラップ端部と補剛材の間隔
L 補剛材と溶接ビードの端部の間隔

Claims (1)

  1. 一方の補材を他方の補材のスカラップを通して平板上に交差して配置して、それぞれの材と平板を隅肉溶接する方法において、
    スカラップを有する補剛材のスカラップ端部と、スカラップを通して配置される補剛材の間隔Laを50mm未満とし、
    前記スカラップを有する補剛材の角回し溶接部を含む隅肉溶接部のうち、前記スカラップを通して配置される補剛材と当該スカラップを通して配置される補剛材から50mm以上離れた位置の間にある隅肉溶接部を第1の隅肉溶接部とし、
    スカラップを有する補剛材の前記第1の隅肉溶接部以外の隅肉溶接部及びスカラップを通して配置される補剛材の隅肉溶接部を第2の隅肉溶接部とし、
    初めに、第2の隅肉溶接部を隅肉溶接し、該第2の隅肉溶接部の溶接が形成する変形を発生させた後、第1の隅肉溶接部を隅肉溶接することを特徴とする補剛材の隅肉溶接方法。
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