JP6446003B2 - 基板処理装置、基板処理方法およびエッチング液 - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法およびエッチング液 Download PDF

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Description

本発明による実施形態は、基板処理装置、基板処理方法およびエッチング液に関する。
半導体デバイスの製造工程において、エッチング処理はパターン形成のための重要な工程であり、基板上に形成されたシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜のうちシリコン酸化膜を残してシリコン窒化膜を選択的にエッチング除去する処理が要求されている。このようなシリコン窒化膜の選択的なエッチング処理を実行する手法として、高温(140℃〜180℃)のリン酸水溶液をエッチング液として使用するプロセスが知られている。
高温のリン酸水溶液を使用するプロセスでは、例えば、高温のリン酸水溶液を貯留した処理槽に、シリコン窒化膜およびシリコン酸化膜が形成された複数枚の基板を浸漬して、シリコン窒化膜の選択的なエッチング処理を行う。この際に、リン酸水溶液の特性上、シリコン酸化膜も微量ではあるもののエッチングされる。そこで、例えば、シリコン化合物を添加してリン酸液中のシリカ濃度を高めることで、シリコン酸化膜に対するシリコン窒化膜のエッチング選択比を高めることが行われている。シリコン窒化膜のエッチング選択比を高めることで、シリコン酸化膜のエッチングを抑制できる。
通常、リン酸水溶液を使用してシリコン窒化膜のエッチング処理を行うと、リン酸中にシリカが蓄積する。エッチング液中のシリカ濃度が低すぎると、シリコン酸化膜のエッチング速度が速くなり、シリコン窒化膜に対するエッチング選択比が低下する。逆に、シリカ濃度が高すぎても、処理槽に付着したりフィルタを目詰まりさせたりするという問題が生じる。このため、リン酸水溶液を使用したエッチング処理を行うときには、リン酸中のシリカ濃度を処理目的に応じた適正範囲内に調整するため種々のシリコン系添加剤を使用する。
近年では3次元メモリデバイスの製造プロセスにおいて、ウェハ上にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とを交互に積層した積層膜を形成する。そして、ワードラインやセレクトゲートなどを形成するために、所定のシリカ濃度に予め調整したリン酸を用いて処理し、積層膜のうちシリコン窒化膜を選択的に除去している。
しかし、3次元メモリデバイスの場合、シリコン窒化膜のエッチング量が多いためリン酸処理中にシリカ濃度が飽和してしまい、シリコン酸化膜の層間にシリカが析出しシリコン酸化膜の層間に配線層を形成することが困難になるといった問題があった。今後3次元メモリの高積層化に伴いシリコン窒化膜のエッチング量の増加やシリコン窒化膜の薄膜化によりシリカの析出に対するマージンがより狭くなることが予想され、シリカ析出の問題が更に深刻化すると懸念される。このため、集積度が高い3次元メモリを歩留り良く製造するためには、シリカの析出を抑制することが求められる。
特許第4966223号
シリカの析出を抑制する基板処理装置、基板処理方法およびエッチング液を提供する。
本実施形態による基板処理装置は、処理部と、循環路と、加熱部と、第1投入部とを備える。処理部は、リン酸とシリカ析出抑制剤とを含むエッチング液が供給され、エッチング液に、表面にシリコン窒化膜を有する基板を接触させて、基板からシリコン窒化膜を除去する。循環路は、処理部に対してエッチング液を循環させる。加熱部は、エッチング液を加熱する。第1投入部は、循環路に設けられ、エッチング液中にシリカ析出抑制剤を投入する。
第1の実施形態を示す基板処理装置の図である。 第1の実施形態を示す基板処理方法のフローチャートである。 3次元メモリを製造するための半導体基板の概略断面図である。 第1の実施形態の作用の一例を説明するための説明図である。 第1の実施形態の第1の実験例を示すグラフである。 第1の実施形態の第2の実験例において、シリカ析出量を示す断面図である。 第1の実施形態の第2の実験例において、シリカ析出抑制剤としてアルミ化合物を添加した場合のシリカ析出量を示すグラフである。 第1の実施形態の第2の実験例において、シリカ析出抑制剤としてカリウム化合物を添加した場合のシリカ析出量を示すグラフである。 第1の実施形態の第2の実験例において、シリカ析出抑制剤として塩化物化合物を添加した場合のシリカ析出量を示すグラフである。 第1の実施形態の第3の実験例において、アルミ化合物の添加濃度に対するシリカ析出量の依存性を示すグラフである。 第1の実施形態の第3の実験例において、塩素化合物の添加濃度に対するシリカ析出量の依存性を示すグラフである。 第2の実施形態を示す基板処理装置の図である。 第2の実施形態の実験例において、酸化剤とエッチングレートとの相関関係を示すグラフである。 第3の実施形態を示す基板処理装置の図である。 第4の実施形態を示す基板処理装置の図である。 第4の実施形態を示す基板処理方法において、シリカ析出抑制剤の供給前のシリコンの飽和溶解濃度曲線を示すグラフである。 第4の実施形態を示す基板処理方法において、シリカ析出抑制剤の供給後のシリコンの飽和溶解濃度曲線を示すグラフである。 第4の実施形態の変形例を示す基板処理装置の図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
(基板処理装置1)
図1は、第1の実施形態を示す基板処理装置1の図である。基板処理装置1は、リン酸を含む溶液(以下、リン酸溶液ともいう)中に、表面にシリコン窒化膜を有する基板2を浸漬してシリコン窒化膜を選択的に除去するウェットエッチング処理装置として用いることができる。
図1に示すように、基板処理装置1は、処理部の一例である処理槽11と、循環路12と、加熱部13と、投入部14(第1投入部)とを備えている。また、基板処理装置1は、ポンプ15と、フィルタ16と、中間タンク17とを備えている。
処理槽11は、内槽111と外槽112とを備えている。内槽111は、上端開口111aを有する箱形状に形成されている。内槽111は、内部にリン酸溶液3すなわちエッチング液が供給される。内槽111は、供給されたリン酸溶液3を貯留する。また、内槽111は、貯留したリン酸溶液3中に基板2を浸漬(すなわち、接触)させる。リン酸溶液3中に浸漬されることで、基板2のシリコン窒化膜は、リン酸溶液中に溶解して除去される。なお、リン酸溶液3中への基板2の浸漬は、図示しない基板の保持機構や基板の昇降機構を用いて行ってもよい。外槽112は、内槽111の上端部分を全周にわたって包囲する。外槽112は、内槽111の上端開口111aを包囲する上端開口112aを有する。外槽112は、内槽111の上端開口111aからオーバーフローしたリン酸溶液3を回収する。処理槽11は、複数枚の基板2を同時に処理するバッチ式の処理槽であってもよい。
循環路12は、外槽112の底部と内槽111の底部とを流体連通して、処理槽11に対してリン酸溶液3を循環させる。循環路12は、シリコン窒化膜の除去後に内槽111からオーバーフローして外槽112に貯留されたリン酸溶液3を、内槽111に還流する。還流の過程で、リン酸溶液3は、加熱部13、投入部14およびフィルタ16によって、再びシリコン窒化膜を除去できるように処理される。
ポンプ15は、循環路12に設けられている。ポンプ15は、外槽112に貯留されたリン酸溶液3を吸引することで、リン酸溶液3を処理槽11から循環路12に導入する。
そして、ポンプ15は、循環路12を通じて、処理槽11から導入されたリン酸溶液3を内槽111に還流させる。
中間タンク17は、ポンプ15の上流において循環路12に設けられている。中間タンク17は、還流されるリン酸溶液3を一時的に貯留する。
投入部14は、中間タンク17に面するように循環路12に設けられている。投入部14は、中間タンク17に貯留されたリン酸溶液3に、シリカ析出抑制剤4を投入すなわち添加する。投入部14の具体的な態様は特に限定されず、例えば、シリカ析出抑制剤4の量を秤量する秤量槽と、秤量されたシリカ析出抑制剤4を投入する投入バルブとを備えていてもよい。また、中間タンク17は、ポンプ15の下流に設けられていてもよい。また、投入部14は、外槽112に貯留されたリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤を投入し得るように、外槽112の上部開口112aに面する位置に設けられていてもよい。この場合、中間タンク17は省略されてよい。
リン酸溶液3は、供給バルブ19から内槽111に供給される。供給バルブ19は、外槽112にリン酸溶液3を供給するように設置されても良く、循環路12の経路内または、中間タンク17にリン酸溶液3を供給するように設置されても良い。
シリカ析出抑制剤4は、シリコン窒化膜の除去にともなう基板2へのシリカの析出を抑制する。例えば、シリカ析出抑制剤4は、3次元メモリの製造プロセスにおいて、ホットリン酸処理によってシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜からシリコン窒化膜を選択的に除去する際に、シリコン酸化膜の層間へのシリカの析出を抑制する。これ以外の目的もしくは効果をシリカ析出抑制剤4が有していてもよい。
シリカ析出抑制剤4は、イオン半径が0.2Åから0.9Åの陽イオンである元素を含む化合物である。イオン半径は結晶格子の格子定数から得られる陰イオンと陽イオンの半径の和から経験に求められたイオンの半径である。陽イオンのイオン半径は0.2Å以上であって配位数に応じて増加する。イオン半径が1.0Å以上の陽イオンは配位数が多いためリン酸中の水による配位も受けやすい。リン酸中の水はシリコン窒化膜の除去に作用するため、陽イオンに配位してしまうとシリコン窒化膜のエッチング除去が遅くなってしまう。さらには、式1に示すようにシリカの析出は水の生成を伴う平衡反応であるため多くの水が陽イオンに配位してしまうとシリカの析出が促進されるように平衡が傾いてしまう。
Figure 0006446003
このことから、シリカ析出抑制剤4は、リン酸溶液3中で水和数が0から3.5の陽イオンになる元素を含んでいてもよい。水和数が3.5よりも大きい陽イオンを含む場合、リン酸中の水が陽イオンに多く水和してしまい式1に示す平衡反応が右に傾いてしまいシリカが析出しやすくなってしまう。
例えば、シリカ析出抑制剤4は、アルミニウム、カリウム、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、ジルコニウム、タングステン、チタン、モリブデン、ハフニウム、ニッケルおよびクロムのいずれかの元素の酸化物を含んでいてもよい。また、シリカ析出抑制剤4は、当該いずれかの元素の酸化物に代えてまたは加えて、当該いずれかの元素の窒化物、塩化物、臭化物、水酸化物および硝酸塩の少なくとも1つを含んでいてもよい。例えば、シリカ析出抑制剤4は、Al(OH)、A1Cl、A1Br、A1(NO、A1(SOA1POおよびA1の少なくとも1つを含んでいてもよい。また、シリカ析出抑制剤4は、KCl、KBr、KOHおよびKNOの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、シリカ析出抑制剤4は、LiCl、NaCl、MgCl、CaClおよびZrClの少なくとも1つを含んでいてもよい。
フィルタ16は、投入部14およびポンプ15の下流において循環路12に設けられている。フィルタ16は、リン酸溶液3を濾過することで、リン酸溶液3中の異物(不溶な物質)を取り除く。
加熱部13は、フィルタ16の下流かつ処理槽11の近傍において循環路12に設けられている。加熱部13は、リン酸溶液3を所定の温度まで加熱する。加熱部13で加熱されたリン酸溶液3は、内槽111に設けられた吐出部113によって内槽111の内部に吐出される。また、加熱部13は、フィルタ16の上流において循環路12に設けられても良い。
基板処理装置1によれば、投入部14によって循環路12を循環するリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を添加することで、処理槽11において基板2のシリコン窒化膜を除去する際に、シリカが析出することを抑制できる。
(基板処理方法)
次に、図1の基板処理装置1を適用した基板処理方法について説明する。図2は、第1の実施形態を示す基板処理方法のフローチャートである。図3は、3次元メモリを製造するための半導体基板20の概略断面図である。以下の基板処理方法では、一例として、図3の半導体基板20を処理する。図3に示すように、半導体基板20は、シリコン基板21上に、シリコン酸化膜221とシリコン窒化膜222とを交互に積層した積層膜22を有する。また、半導体基板20は、積層膜22を貫通するトレンチ23を有する。なお、図2の初期状態において、処理槽11にはリン酸溶液3が貯留されていないものとする。
そして、初期状態から 先ず、基板処理装置1の供給バルブ19は、処理槽11の内槽111内に未処理のリン酸溶液3を供給する(ステップS1)。未処理のリン酸溶液3とは、後述する加熱やシリカ析出抑制剤の添加などのシリコン窒化膜222の除去に必要な処理が行われていない状態のリン酸溶液3である。内槽111内に供給された未処理のリン酸溶液3は、内槽111からオーバーフローして外槽112に貯留される。外槽112に貯留された未処理のリン酸溶液3は、ポンプ15の吸引力によって循環路12上の中間タンク17内に導入される。中間タンク17内に導入された未処理のリン酸溶液3は、中間タンク17内に一時的に貯留される。供給バルブ19は、外槽112にリン酸溶液3を供給するように設置されても良く、循環路12の経路内または、中間タンク17にリン酸溶液3を供給するように設置されても良い。
次いで、投入部14は、中間タンク17内に貯留された未処理のリン酸溶液3に対して、シリカ析出抑制剤4を添加する(ステップS2)。このとき、投入部14は、中間タンク17内に設置された濃度計171の検出結果に基づいて、リン酸溶液3中におけるシリカ析出抑制剤4の濃度が0.01〜0.5mol/Lとなるように、リン酸溶液3中にシリカ析出抑制剤4を添加してもよい。
ここで、リン酸溶液3の添加量が0.01mol/Lより少ない場合には、シリコン酸化膜221の層間へのシリカの析出を十分に抑制することが困難となる虞がある。一方、リン酸溶液3の添加量が0.5mol/Lより多い場合には、シリコン酸化膜221の層間にシリカ析出抑制剤4が残存する虞がある。したがって、シリカ析出抑制剤4の添加量を0.01mol/L以上0.5mol/L以下とすることで、シリカの析出とシリカ析出抑制剤4の残存とをともに抑制することができる。
次いで、フィルタ16は、シリカ析出抑制剤4が添加されたリン酸溶液3から異物を除去する(ステップS3)。
次いで、加熱部13は、異物が除去されたリン酸溶液3を加熱する(ステップS4)。
次いで、ポンプ15は、加熱されたリン酸溶液3を処理槽11内に供給する(ステップS5)。
次いで、処理槽11において、加熱されたリン酸溶液3中に半導体基板20を浸漬することで、シリコン窒化膜222のウェットエッチング処理を行う(ステップS6)。このとき、リン酸溶液3は、半導体基板20のトレンチ23を通して積層膜22の各層に接触して、シリコン窒化膜222を選択的に除去する。エッチング処理に用いられたリン酸溶液3は、内槽111からオーバーフローして外槽112に貯留される。
次いで、ポンプ15は、外槽112に貯留されたリン酸溶液3を吸引し、循環路12を通じて還流する(ステップS7)。還流の過程で、リン酸溶液3に対して、シリカ析出抑制剤の添加(ステップS2)と、異物の除去(ステップS3)と、加熱(ステップS4)と、処理槽11内への供給(ステップS5)とが再度行われる。このようなリン酸溶液3の循環にともなうリン酸溶液3への各種の処理は、ウェットエッチングの所要時間の間繰り返してよい。また、シリカ析出抑制剤の添加(ステップS2)はシリカ析出抑制剤4のリン酸溶液3中の濃度が0.01mol/L以上0.5mol/L以下の範囲内であれば省略されても良い。
次に、図2のエッチング処理(ステップS6)におけるシリカ析出抑制剤4の作用について説明する。図4は、本実施形態の作用の一例を説明するための説明図である。図4に示される作用は、DFT(density functional theory)計算(J.Am.Chem.Soc.2011,133, 6613-6625参照)に基づく。先ず、シリコン窒化膜222のエッチング処理(ステップS6)では、シラノールSi(OH)が生成される(ステップS61)。
もし、リン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を添加しない場合、シラノール同士の重合反応が進行して、反応中間体が生成される(ステップS62_1)。反応中間体の生成における反応速度定数は6.6E+11/sであり、活性化エネルギーは7kJ/molである。次いで、反応中間体に基づいてシリカの二量体(HO)Si−O−Si(OH)が生成される(ステップS63_1)。シリカの二量体の生成における反応速度定数は1.4E+4/sであり、活性化エネルギーは0kJ/molである。そして、シリカの二量体が重合してシリカポリマーが生成され、生成されたシリカポリマーが析出する(ステップS64_1)。
これに対して、本実施形態では、シラノールが生成された後(ステップS61)、シリカ析出抑制剤4によってシラノールがイオン化してケイ酸イオンSi(OH)が生成される(ステップS62_2)。そしてケイ酸イオンに基づいて反応中間体が生成される(ステップS63_2)。反応中間体の生成における反応速度定数は1.6E+7/sであり、活性化エネルギーは0kJ/molである。次いで、遷移状態が形成される(ステップS64_2)。遷移状態の形成における反応速度定数は1.6E+7/sであり、活性化エネルギーは0kJ/molである。次いで、遷移状態に基づいてシリカの二量体が生成される(ステップS63_1)。シリカの二量体の生成における反応速度定数は3.2E+4/sであり、活性化エネルギーは56kJ/molである。その後は、シリカ析出抑制剤4を添加しない場合と同様に、シリカポリマーが析出する(ステップS64_1)。
以上のように、シリカ析出抑制剤4を添加する場合は、シリカ析出抑制剤4を添加しない場合に比べて重合反応の活性化エネルギーが高い律速反応ステップの反応速度定数が小さい。シリカ析出抑制剤4を添加する場合には、イオン化した状態でシリカが重合しようとするため、シリカが重合および析出し難いと考えられる。
このように、シリカ析出抑制剤4を添加することでシリカの析出を抑制できることは、速度論的に明らかである。
なお、シリカの析出を有効に抑制する観点から、処理槽11内におけるエッチング液の成分の含有比すなわち重量濃度比は、リン酸:75〜94重量%、シリカ析出抑制剤:0.01〜3.2重量%(すなわち、0.01〜0.5mol/L)、水:2.8〜24.9重量%であることが好ましい。
また、リン酸を75〜94重量%、シリカ析出抑制剤を0.01〜3.2重量%、水を2.8〜24.9重量%含有してなるエッチング液を、処理槽11に直接供給してもよい。
(第1の実験例)
次に、第1の実施形態の第1の実験例について説明する。図5は、第1の実施形態の第1の実験例を示すグラフである。
第1の実験例では、リン酸を85重量%含有するリン酸溶液を収容したビーカーをオイルバスに入れ、オイルバスで、ビーカー中のリン酸溶液を155℃まで加熱した。このとき、本実施形態の基板処理方法を適用するビーカーには、シリカ析出抑制剤を添加して撹拌した。シリカ析出抑制剤としては、Al(OH)、A1Cl、A1Br、A1(NO、A1(SOおよびA1POの5種類の化合物を採用した。これら5種類の化合物は、互いに異なるビーカー中のリン酸溶液中に添加した。一方、比較例の基板処理方法を適用するビーカーには、シリカ析出抑制剤を添加しなかった。そして、加熱されたリン酸中に半導体基板20を15分間浸漬した。浸漬後、半導体基板20を純水で60秒間リンスして乾燥させたうえで、半導体基板20をSEMで観察した。図5は、SEMでの観察結果に基づいて検出されたシリカの析出量を示している。
図5に示すように、シリカ析出抑制剤を添加した場合の方が、シリカ析出抑制剤を添加しない場合に比べてシリカの析出量が少なくなることが分かった。
このように、シリカ析出抑制剤を添加することでシリカの生成を抑制できることは、実験的にも明らかである。
(第2の実験例)
次に、第1の実験例に対してシリカ析出抑制剤の種類を増やした第1の実施形態の第2の実験例について説明する。図6は、第2の実験例において、シリカ析出量を示す断面図である。
第2の実験例では、ビーカー中のリン酸溶液に添加するアルミ化合物からなるシリカ析出抑制剤として、第1の実験例で示した6種類のアルミ化合物に加えて、更にAlを採用した。また、第2の実験例では、カリウム化合物からなるシリカ析出抑制剤として、KClと、KBrと、KOHと、KNOとを採用した。また、第2の実験例では、塩化物化合物からなるシリカ析出抑制剤として、LiClと、NaClと、KClと、MgClと、CaClと、ZrClとを採用した。なお、第2の実験例では、各種シリカ析出抑制剤の濃度を0.1mol/Lに統一した。
そして、第2の実験例では、第1の実験例と同様にビーカー中のリン酸溶液でシリコン窒化膜222(図3参照)を除去した後、図6に示すように、シリコン窒化膜222の除去によって形成された空洞24のトレンチ23付近に析出したシリカ25の析出量を算出した。その結果を図7〜図9に示す。
図7は、第2の実験例において、シリカ析出抑制剤としてアルミ化合物を添加した場合のシリカ析出量を示すグラフである。図8は、第2の実験例において、シリカ析出抑制剤としてカリウム化合物を添加した場合のシリカ析出量を示すグラフである。図9は、第2の実験例において、シリカ析出抑制剤として塩化物化合物を添加した場合のシリカ析出量を示すグラフである。
図7〜図9に示すように、第2の実験例によれば、シリカ析出抑制剤の濃度を0.1mol/Lとした場合、いずれの種類のシリカ析出抑制剤においても、シリカ析出抑制剤を添加しない場合に比べてシリカの析出量が少なくなることが分かった。
(第3の実験例)
次に、シリカ析出抑制剤の濃度を変化させた第1の実施形態の第3の実験例について説明する。第3の実験例では、第1の実験例で採用した各シリカ析出抑制剤のうち数種類について、シリカ析出抑制剤の濃度変化にともなうシリカ析出量の変化を調べた。その結果を図10および図11に示す。
図10は、第3の実験例において、アルミ化合物の添加濃度に対するシリカ析出量の依存性を示すグラフである。図11は、第3の実験例において、塩素化合物の添加濃度に対するシリカ析出量の依存性を示すグラフである。
図10および図11に示すように、第3の実験例によれば、シリカ析出抑制剤の濃度を0.01〜3.2重量%とした場合、図10および図11中のいずれの種類のシリカ析出抑制剤においても、シリカ析出抑制剤を添加しない場合に比べてシリカの析出量が少なくなることが分かった。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、シリカ析出抑制剤を添加したリン酸溶液を用いて積層膜22中のシリコン窒化膜222をエッチングすることで、エッチングにともなうシリカの析出を抑制できる。シリカの析出を抑制できることで、集積度が高い3次元メモリを歩留り良く製造することが可能となる。
なお、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)用の基板などの3次元メモリ以外の用途の基板を処理するために本実施形態を適用することもできる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態として、酸化剤を含有したエッチング液でシリコン窒化膜をエッチングする実施形態について説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態に対応する構成部については、同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図12は、第2の実施形態を示す基板処理装置1の図である。
図12に示すように、第2の実施形態の基板処理装置1は、第1の実施形態の基板処理装置1の構成に加えて、更に、第2投入部140を備える。第2投入部140は、中間タンク17に面するように循環路12に設けられている。第2投入部140は、シリカ析出抑制剤4の投入方向に直交する方向(図12の横方向)において投入部14と隣り合っている。
第2投入部140は、中間タンク17に貯留されたリン酸溶液3に酸化剤40を投入する。第2投入部140の具体的な態様は特に限定されず、例えば、酸化剤40の量を秤量する秤量槽と、秤量された酸化剤40を投入する投入バルブとを備えていてもよい。
酸化剤40は、循環路12を通って処理槽11内に供給された上で、処理槽11内においてシリコン窒化膜222(図3参照)のエッチングを促進する。シリコン窒化膜222は、リン酸溶液3中に含まれる水によりエッチングされる。すなわち、シリコン窒化膜222中のシリコン原子に水分子の酸素原子が結合することでSi−O結合が形成され、シリコン窒化膜222中のSi−N結合が切断される。この反応が繰り返されることでシラノールが発生し、シリコン窒化膜222のエッチングが進行する。
酸化剤40は、1.0V以上の酸化還元電位すなわち高い酸化力を有している。1.0V以上の酸化還元電位を有することで、酸化剤40は、シリコン窒化膜222中のシリコンを酸化してSi−N結合を切断できる。酸化剤40によってSi−N結合の一部が切断されたシリコン窒化膜222は、リン酸水溶液3中に含まれる水分子の酸素原子による結合が促進される。これにより、酸化剤40を含んだリン酸水溶液3は、酸化剤40を含まないリン酸水溶液よりもシリコン窒化膜222のエッチング速度が速くなる。これ以外の目的もしくは効果を酸化剤40が有していてもよい。
酸化剤40は、例えば、セリウム(IV)、マンガン(VII)、ペルオキソ一硫酸、ペルオキソ二硫酸、過酸化水素、オゾンまたは過塩素酸などであってもよい。酸化剤40は、酸化還元電位が1.0V以上の酸化剤であればこれらに限定されない。
なお、シリカの析出を有効に抑制し、シリコン窒化膜222のエッチングレートを有効に向上させる観点から、処理槽11内におけるエッチング液の成分の含有比は、リン酸:75〜94重量%、シリカ析出抑制剤:0.01〜3.2重量%(0.01〜0.5mol/L)、酸化剤0.01〜2.0重量%(0.01〜0.2mol/L)、水:2.8〜24.9重量%であることが好ましい。
ここで、酸化剤40はリン酸溶液3の添加量が0.01mol/Lより少ない場合には、シリコン窒化膜222のエッチングレートを十分に促進することが困難となる虞がある。一方、リン酸溶液3の添加量が0.2mol/Lより多い場合には、シリコン酸化膜221の層間に酸化剤40が残存する虞がある。したがって、酸化剤40の添加量を0.01mol/L以上0.2mol/L以下とすることで、シリコン窒化膜のエッチングレートを向上させながら酸化剤40の残存を抑制することができる。
また、リン酸を75〜94重量%、シリカ析出抑制剤:0.01〜3.2重量%、酸化剤を0.01〜2.0重量%、水を2.8〜24.9重量%含有してなるエッチング液を、処理槽11に直接供給してもよい。
(実験例)
次に、第2の実施形態の実験例について説明する。本実験例では、第1の実施形態の第1の実験例と同様のビーカー中のリン酸溶液に対して、シリカ析出抑制剤の代わりに、酸化剤として、酸化還元電位が+1.72Vの二酸化セリウムを1.0重量%(0.1mol/L)になるように添加した。そして、第1の実施形態の第1の実験例と同様にビーカー中のリン酸溶液でシリコン窒化膜222をエッチングし、そのエッチングレートを測定した。なお、エッチングレートは、酸化剤が添加されない場合を1とした規格化エッチングレートとして求めた。その結果を図13に示す。
図13は、第2の実施形態の実験例において、酸化剤とエッチングレートとの相関関係を示すグラフである。図13に示すように、本実験例によれば、酸化剤を添加することで、酸化剤を添加しない場合に比べてエッチングレートを向上できることが分かった。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として、枚葉式の基板処理装置について説明する。なお、第3の実施形態において、第1および第2の実施形態に対応する構成部については、同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図14は、第3の実施形態を示す基板処理装置1の図である。
第1および第2の実施形態では、バッチ式で半導体基板20を処理していた。これに対して、第3の実施形態では、枚葉式で半導体基板20を処理する。枚様式で半導体基板20を処理するため、第3の実施形態の基板処理装置1は、処理部として、処理槽11の代わりに、基板保持部101とノズル102A〜Cとを備える。また、第3の実施形態の基板処理装置1は、第1および第2の実施形態と異なる構成部として、更に、回転軸103と、回転駆動部104と、アーム105と、液体管路106A〜Cと、流量調整弁107A〜Cと、開閉弁108A〜Cと、カップ109とを備える。
また、第3の実施形態において、中間タンク17には予めリン酸溶液3が供給される。加熱部13は、中間タンク17内のリン酸溶液3を加熱し得るように中間タンク17に設けられている。
基板保持部101は、水平な円板形状を有しており、その上面の外周縁に、上方に突出したチャックピン101aを複数有している。複数のチャックピン101aで半導体基板20を挟むことで、基板保持部101は、ほぼ水平に半導体基板20を保持する。
回転軸103は、基板保持部101の中央部から下方に延びており、その下端部において回転駆動部104に連結されている。回転駆動部104の駆動力により、基板保持部101は、回転軸103回りに回転できる。
半導体基板20にリン酸溶液3を供給するため、ノズル102Aは、流体管路106Aを通じて中間タンク17に連通されている。なお、流体管路106Aは、循環路の一部である。リン酸溶液3の供給を制御するため、流体管路106A上には、流量調整弁107Aと開閉弁108Aとが所定間隔で配置されている。ノズル102Aは、アーム105に固定されており、このアーム105は、不図示の移動装置によって基板保持部101の上方において水平方向に移動可能である。半導体基板20の中央部側へのアーム105の移動にともなって、ノズル102Aは、半導体基板20の中央部に対向する。半導体基板20の中央部への対向状態において、ノズル102Aは、中間タンク17から送られたリン酸溶液3を半導体基板20に吐出する。リン酸溶液3を吐出するとき、回転駆動部104は、基板保持部101を回転させることで半導体基板20を回転させる。回転状態の半導体基板20の中央部にリン酸溶液3を吐出することで、半導体基板20の全周において均等にリン酸溶液3を塗布できる。これにより、均一かつ効率的にリン酸溶液3で半導体基板20のシリコン窒化膜222を除去できる。なお、ノズル102Aは、半導体基板20の周辺部に対向する位置において、半導体基板20の中央部に向けて斜めにリン酸溶液3を吐出してもよい。
カップ109は、上端が開口した略円筒形状を有しており、側方および下方から基板保持部101を覆うように基板保持部101の周囲に設けられている。カップ109は、その底部109aに設けられた貫通孔(図示せず)を通して循環路12の上流端に連通されている。半導体基板20に吐出されたリン酸溶液3は、半導体基板20の回転による遠心力によって半導体基板20の外周縁に移動した後、外周縁からカップ109の底部109a上に落下する。落下したリン酸溶液3は、ポンプ15の吸引力によって、循環路12内を還流してフィルタ16を経た後に中間タンク17に供給される。中間タンク17に供給されたリン酸溶液3には、第2の実施形態と同様にシリカ析出抑制剤4および酸化剤40が供給される。これにより、シリコン窒化膜222との反応で消耗されたシリカ析出抑制剤4と酸化剤40とを補充でき、リン酸溶液3をシリコン窒化膜222の除去に再利用できる。なお、流体管路106A内においてリン酸溶液3中の異物を除去できるように、フィルタ16を流体管路106Aすなわち循環路に配置してもよい。
半導体基板20に薬液(洗浄液)を供給するため、ノズル102Bは、流体管路106Bを通じて不図示の薬液の供給源に連通されている。薬液の供給を制御するため、流体管路106B上には、流量調整弁107Bと開閉弁108Bとが所定間隔で配置されている。ノズル102Aと同様に、ノズル102Bは、基板保持部101の中央部に対向し得るようにアーム105に固定されている。半導体基板20からリン酸溶液3を除去するため、ノズル102Bは、シリコン窒化膜222の除去後に半導体基板20に薬液を吐出する。このとき、半導体基板20を回転させながら薬液を吐出することで、リン酸溶液3を効率的に除去できる。
半導体基板20にリンス液(例えば、純水)を供給するため、ノズル102Cは、流体管路106Cを通じて不図示のリンス液の供給源に連通されている。リンス液の供給を制御するため、流体管路106C上には、流量調整弁107Cと開閉弁108Cとが所定間隔で配置されている。ノズル102Aと同様に、ノズル102Cは、基板保持部101の中央部に対向し得るようにアーム105に固定されている。半導体基板20から薬液を除去するため、ノズル102Cは、薬液での洗浄後に半導体基板20にリンス液を吐出する。このとき、半導体基板20を回転させながらリンス液を吐出することで、薬液を効率的に除去できる。
なお、回転駆動部104、流量調整弁107A〜Cおよび開閉弁108A〜Cの動作は、不図示の制御部で制御してよい。
第2の実施形態と同様に、第3の実施形態においても、シリカ析出抑制剤と酸化剤とを含有するリン酸溶液3を加熱後に半導体基板20に供給することで、シリカの析出を抑制できるとともに、シリコン窒化膜222のエッチングレートを向上できる。また、第3の実施形態によれば、シリコン窒化膜222の除去と除去後の洗浄及びリンスとを1つの基板処理装置1で完結できる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態として、シリコンを溶解したリン酸溶液3で半導体基板20を処理する基板処理装置について説明する。なお、第4の実施形態において、第1の実施形態に対応する構成部については、同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図15は、第4の実施形態を示す基板処理装置1の図である。
図15に示すように、第4の実施形態の基板処理装置1は、図1の基板処理装置1の構成に加えて、更に、第3投入部401と、第1バルブ402と、排出路403と、冷却部の一例である冷却タンク404と、供給部450と、第3バルブ407とを有する。供給部450は、析出抑制剤溶液タンク451と、第2バルブ452と、供給路453とを有する。
第3投入部401は、外槽112の上端開口112aに対向して配置されている。第3投入部401は、上端開口112aを通して外槽112内にシリコン5を投入する。第3投入部401から投入されるシリコン5は、例えば、溶媒に溶解された溶液の態様であってもよく、または、粉末の態様であってもよい。シリコン5を投入することで、外槽112内のリン酸溶液3にシリコン5が溶解される。外槽112においてリン酸溶液3に溶解したシリコン5は、リン酸溶液3とともに循環路12を経由して内槽111すなわち処理槽11内に供給される。これにより、処理槽11は、シリコン5が溶解されたリン酸溶液3で半導体基板20からシリコン窒化膜222を除去できる。シリコン5が溶解されたリン酸溶液3を用いることで、シリコン酸化膜221に対するシリコン窒化膜222のエッチング選択比を高めることができる。なお、中間タンク17と第1投入部14とを省略し、代わりに、投入部401が中間タンク17および第1投入部14を兼ねるようにしてもよい。
ここで、シリコン酸化膜221に対するシリコン窒化膜222のエッチング選択比を高めるため、加熱部13は、処理槽11におけるリン酸溶液3の目標とする第2温度T2までリン酸溶液3を加熱する。第2温度T2は、処理槽11で基板20を処理するためのプロセス温度ということもできる。第2温度T2は、例えば、150℃以上である。温度が150℃以上である場合、シリコン5の飽和溶解濃度は温度上昇にともなって急峻に上昇する。したがって、150℃以上の温度のリン酸溶液3で半導体基板20を処理することで、リン酸溶液3内に多量のシリコン5を溶解させることができるので、シリカの析出を抑制しつつ、シリコン酸化膜221に対するシリコン窒化膜222のエッチング選択比を更に高めることができる。一方、第2温度T2のリン酸溶液3を基板処理後にそのまま排出路403に導入する場合、リン酸溶液3の熱で排出路403にダメージを与える虞がある。高温のリン酸溶液3で排出路403にダメージが与えられないように、排出路403を通るリン酸溶液3は、冷却することが望ましい。冷却タンク404は、排出路403を通るリン酸溶液3を冷却するために設けられている。
リン酸溶液3に対するシリコン5の溶解濃度は、排出路403におけるリン酸溶液3の目標とする第1温度T1に対応する第1飽和溶解濃度S1よりも高く、かつ、処理槽11におけるリン酸溶液3の目標とする第2温度T2に対応する第2飽和溶解濃度S2よりも低い。第1温度T1は、冷却タンク404によるリン酸溶液3の冷却の目標温度ということもできる。また、第2温度T2は、加熱部13によるリン酸溶液3の加熱の目標温度ということもできる。第1温度T1は、例えば、80℃以下の温度であってもよい。
シリコン5の溶解濃度を第1飽和溶解濃度S1よりも高く、かつ、第2飽和溶解濃度S2よりも低くすることで、シリコン5の析出を抑制しつつシリコン5の溶解濃度を高めることができる。これにより、シリコン酸化膜221に対するシリコン窒化膜222のエッチング選択比を更に高めることができる。
なお、第3投入部401は、シリコン5を内槽111に投入してもよい。また、第3投入部401でシリコン5を投入する以外のシリコン5の溶解方法として、例えば、処理槽11において、リン酸溶液3によって半導体基板20からシリコン窒化膜222を選択的に除去することで、除去されたシリコン窒化膜222に含有されるシリコンをリン酸溶液3に溶解させてもよい。この場合、次回の半導体基板20の処理において、シリコンが溶解されたリン酸溶液3で半導体基板20を処理することができる。
排出路403は、循環路12に連通されている。排出路403は、冷却タンク404の上流側の排出路403aと、冷却タンク404の下流側の排出路403bとを有する。なお、冷却タンク404自体が排出路403の一部を構成していてもよい。排出路403は、例えば、半導体基板20の処理に所定回数用いられたリン酸溶液3を基板処理装置1の外部に排出する。排出路403上には、上流側から順に、第1バルブ402、冷却タンク404および第3バルブ407が配置されている。
第1バルブ402は、上流側の排出路403aを開閉可能である。第1バルブ402を開くことで、上流側の排出路403a内にリン酸溶液3を導入する。第1バルブ402およびその他のバルブ407、452は、例えば、電磁弁であってもよい。
冷却タンク404は、第1バルブ402によって上流側の排出路403a内に導入されたリン酸溶液3を冷却の所要時間が経過するまで貯留する。冷却タンク404は、貯留されたリン酸溶液3を第1温度T1まで冷却する。リン酸溶液3を冷却することで、リン酸溶液3の熱による下流側の排出路403bのダメージを回避できる。冷却タンク404の冷却方式の具体的な態様は特に限定されない。例えば、冷却タンク404は、水や気体などの冷媒との熱交換でリン酸溶液3を冷却してもよい。
第3バルブ407は、冷却タンク404の下流側の排出路403bを開閉可能である。第3バルブ407は、冷却タンク404へのリン酸溶液3の導入から冷却の所要時間が経過することを待って開く。これにより、第3バルブ407は、第1温度T1まで冷却された冷却タンク404内のリン酸溶液3を下流側の排出路403bに導入する。
供給部450は、下流側の排出路403bを通るリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給する。シリカ析出抑制剤4を供給することで、下流側の排出路403bにおけるシリカの析出を抑制して、排出路403の目詰まりを防止できる。
図15に示されている例において、供給部450は、冷却タンク404内のリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給する。具体的には、析出抑制剤溶液タンク451は、供給路453の上流端においてシリカ析出抑制剤4の溶液を貯留している。供給路453の下流端は、冷却タンク404に接続されている。第2バルブ452は、析出抑制剤溶液タンク451と冷却タンク404との間において供給路453を開閉可能である。第2バルブ452を開くことで、供給路453により析出抑制剤溶液タンク451内のシリカ析出抑制剤4を冷却タンク404に導入する。
排出路403を通るリン酸溶液3へのシリカ析出抑制剤4の供給は、リン酸溶液3の温度がシリコン5の飽和溶解濃度に対応する第3温度T3よりも高いときに行う。第3温度T3は、第1温度T1より高く、かつ、第2温度T2より低い温度である。図15に示されている例において、冷却タンク404に導入されたリン酸溶液3の温度は、冷却タンク404内において図示しない冷媒との熱交換が十分に進行するまでは、第3温度T3より高い。供給部450は、冷却タンク404に導入されたリン酸溶液3の温度が冷却によって第3温度T3に達する前に、リン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給する。例えば、供給部450は、第1バルブ402の開放にともなって新たなリン酸溶液3が冷却タンク404に導入されたタイミングで、導入された新たなリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給してもよい。
第3温度T3より高いときにリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給することで、シリコン5の析出を未然に回避できる。なお、供給部450は、上流側の排出路403aにシリカ析出抑制剤4を供給してもよい。この場合であっても、リン酸溶液3の温度が第3温度T3より高いときにリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給することができるので、シリコン5の析出を未然に回避できる。
図16Aは、第4の実施形態を示す基板処理方法において、シリカ析出抑制剤4の供給前のシリコン5の飽和溶解濃度曲線Cbを示すグラフである。図16Aにおいて、横軸はリン酸溶液3の温度であり、縦軸はシリコン5の飽和溶解濃度である。また、図16Aには、第2温度T2のリン酸溶液3に溶解するシリコン5の溶解濃度を、符号5が付された実線の棒グラフで示した。この実線の棒グラフに示すように、本実施形態でのシリコン5の溶解濃度は、第1温度T1での第1飽和溶解濃度S1よりも高く、かつ、第2温度T2での第2飽和溶解濃度S2よりも低い。
もし、排出路403を通るリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給しない場合、図16Aにおいて符号5が付された破線の棒グラフに示すように、シリコン5の溶解濃度を第1飽和溶解濃度S1以下にする必要がある。なぜならば、シリカ析出抑制剤4を供給せずにシリコン5の溶解濃度を第1飽和溶解濃度S1より大きくする場合、リン酸溶液3の冷却にともなって溶解濃度が第1飽和溶解濃度S1を超えることで、排出路403にシリコン5が析出してしまうからである。
これに対して、本実施形態では、リン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給することで、リン酸溶液3の冷却にともなうシリコン5の析出を抑制できる。シリカ析出抑制剤4は、例えば、後述する図16Bに示すように、シリコン5の飽和溶解濃度曲線を上昇させることでシリコン5の析出を抑制する。シリコン5の析出を抑制できるので、図16Aの実線の棒グラフに示すように、シリコン5の溶解濃度を第1飽和溶解濃度S1より大きい値S3にすることができる。これにより、シリコン酸化膜221に対するシリコン窒化膜222のエッチング選択比を高めることができ、排出路403におけるシリコン5の析出を抑制できる。
図16Bは、第4の実施形態を示す基板処理方法において、シリカ析出抑制剤4の供給後のシリコン5の飽和溶解濃度曲線Caを示すグラフである。
第4の実施形態では、リン酸溶液3の温度がシリコン5の飽和溶解濃度S3に対応する第3温度T3よりも高いときにリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給する。第3温度T3より高いときにリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給することで、冷却タンク404内でリン酸溶液3が第3温度T3まで冷却されたときに、シリコン5の析出が開始されないようにすることができる。その理由は、例えば、図16Bに示すように、シリカ析出抑制剤4の添加によって飽和溶解濃度曲線がCbからCaに上昇したことで、第3温度T3における飽和溶解濃度をS3からS30に上昇できたことによる。飽和溶解度曲線がCbからCaに上昇したことは、図5、図7、図8、図9、図10、図11に示した結果から裏付けられる。したがって、第3温度T3よりも高いときにリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給することで、シリコン5の析出を未然に回避できる。
以上説明したように、第4の実施形態によれば、処理槽11においてシリコン酸化膜221に対するシリコン窒化膜222のエッチング選択比を高めることができるので、半導体基板20の処理効率を向上させることができる。また、シリコン5の析出を事前に回避することで排出路403の目詰まりを防止できる。
図17は、第4の実施形態の変形例を示す基板処理装置1の図である。図15においては、シリコン5の析出を未然に回避する例について説明した。これに対して、本変形例においては、シリコン5の析出を事後的に解消している。
具体的には、図17に示すように、本変形例の基板処理装置1において、供給部450は、下流側の排出路403bを通るリン酸溶液3にシリカ析出抑制剤4を供給する。冷却タンク404の下流のリン酸溶液3中には、冷却タンク404での冷却によって析出したシリコン5が存在する。しかるに、本変形例では、析出したシリコン5をその直後にシリカ析出抑制剤4によって溶解できる。これにより、シリコン5の析出を事後的に解消して排出路403の目詰まりを防止できる。
なお、第4の実施形態を、第2の実施形態または第3の実施形態と適宜組み合わせてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 基板処理装置
11 処理槽
12 循環路
13 加熱部
14 投入部

Claims (4)

  1. リン酸を主成分とするエッチング液が供給され、前記エッチング液に、表面にシリコン窒化膜を有する基板を接触させて、前記基板から前記シリコン窒化膜を除去することで生成するシリカを前記エッチング液に溶解させる処理部と、
    前記処理部に対して前記エッチング液を循環させる循環路と、
    前記エッチング液を加熱する加熱部と、
    前記エッチング液を装置外に排出する排出路と、
    を備え、
    前記排出路における前記エッチング液の目標とする第1温度に対応するシリカの第1飽和溶解濃度を上昇させ、かつ、前記第1飽和溶解濃度が前記処理部における前記エッチング液の溶解シリカ濃度よりも高くなるように、前記排出路にシリカ析出抑制剤を投入する投入部をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記第1温度よりも高く、かつ、前記処理部における前記エッチング液の目標とする第2温度よりも低い第3温度で前記シリカ析出抑制剤を投入し、前記シリカ析出抑制剤を添加後の前記第1飽和溶解濃度よりも前記シリカ濃度が低くなるように前記シリカ析出抑制剤の投入量を制御する制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 処理部内にリン酸を主成分とするエッチング液を供給し、
    表面にシリコン窒化膜を有する基板を、前記処理部内に供給した前記エッチング液に接触させ、
    前記基板から前記シリコン窒化膜を除去する基板処理方法において、
    前記エッチング液で前記基板から前記シリコン窒化膜を除去することで生成するシリカを前記エッチング液に溶解させる工程と、
    前記処理部に接続された排出路を通して前記エッチング液を排出する工程と、
    前記排出路における前記エッチング液の目標とする第1温度に対応する第1飽和溶解濃度を上昇させ、かつ、前記第1飽和溶解濃度が前記処理部における前記エッチング液の溶解シリカ濃度よりも高くなるようにシリカ析出抑制剤を前記エッチング液に投入する工程と、
    を含む基板処理方法。
  4. 前記排出路を通る前記エッチング液にシリカ析出抑制剤を供給し、
    前記排出路を通るエッチング液への前記シリカ析出抑制剤の供給は、当該エッチング液の温度が前記第1温度よりも高く、かつ、前記処理部における前記エッチング液の目標とする第2温度よりも低い温度である第3温度よりも高いときに行う請求項3に記載の基板処理方法。
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