JP6443284B2 - エアバッグ - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるエアバッグ装置に使用され、車両の斜突時等に好適に運転者や助手席搭乗者等の乗員を受け止めて保護できるエアバッグに関する。
従来のエアバッグ、例えば、運転席用のエアバッグとしては、微小ラップ衝突等の対策として、左右の斜め方向に移動する運転者の顔面を含めた頭部を、回転を抑えて受け止めることができるように、内部に配設するテザーを、車幅方向に沿って、配設させるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、他の運転席用のエアバッグとしては、複数の室に区画して、各室を好適な圧力で膨張させるように、例えば、エアバッグの中央側の第1室と、第1室を囲むように円環状として、第1室より内圧を低くした第2室と、を設けて構成するものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2015−116912号公報 特開2005−247272号公報
しかし、エアバッグとして、特許文献1のように、車幅方向にテザーを配設する構成とすると、車幅方向の膨らみが抑制されるものの、膨張完了前の初期膨張時、車幅方向と直交している車両後方側、すなわち、運転者側の方向へ大きく突出することが避けられず、初期膨張時に課題があった。
また、エアバッグの中央側の第1室とその周囲の円環状の第2室とを備えた特許文献2のようなエアバッグでは、高圧とする第1室と第1室より低圧とする第2室とが、それぞれ、周壁を備えており、周壁相互を区画するそれぞれの円筒状の区画壁が、エアバッグの外周壁を構成する運転者側の壁部と車体側の壁部とを連結する構成となることから、区画壁がテザーの役目を果たして、初期膨張時、運転者側壁部の中央付近の運転者側方向となる後方への突出量を抑制できる。しかし、第2室が第1室より低圧であれば、容易に変形して、斜め方向に移動する乗員としての運転者を、回転を抑制して受け止め難く、斜突対策に課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、初期膨張時の乗員側への突出を抑制し、かつ、斜め方向に移動する乗員を好適に受け止めて保護することができるエアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグは、膨張用ガスを流入させて、車体側に配置される車体側壁部と、乗員を受止可能に乗員側に配置される乗員側壁部と、を離隔させるように膨張させるとともに、前記車体側壁部を、前記乗員側壁部の乗員の受止時に、車体側部材に支持させる構成のエアバッグであって、
膨張完了時の前記乗員側壁部の中央付近の左右両側に、前記車体側部材側に凹む凹部が、配設され、
前記凹部が、凹んだ底部と前記車体側壁部側とを連結するテザーにより、凹み形状を形成されるとともに、前記底部までの対向する対向壁相互を分離可能に圧接させて、配設され、
前記テザーが、前記乗員側壁部の中央側と外周縁側との前記膨張用ガスの連通状態を維持して、配設されていることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグでは、凹部の底部を車体側壁部側に連結するテザーが、車体側壁部と乗員側壁部とを連結する状態で配設されて、膨張時の乗員側壁部の車体側壁部からの離隔距離を規制することから、初期膨張時、乗員側壁部における車体側壁部から離れる乗員側の方向への突出を、抑制できる。
また、凹部の底部までの対向壁相互が、エアバッグの膨張完了時に、相互に圧接されていても、相互に分離可能としていることから、左右方向の斜め方向に移動する乗員が膨張完了時の乗員側壁部に当る際、乗員の頭部が、凹部付近に当たれば、その際、エアバッグにおける凹部の外周側部位が、倒れるように変形できて、乗員の頭部の移動に追従できる。そのため、エアバッグにおける凹部の外周側部位が、乗員の頭部の回転を抑制し、かつ、クッション性を有して乗員の頭部を受け止めることができる。
あるいは、左右方向の斜め方向に移動する乗員が膨張完了時の乗員側壁部に当る際、乗員の頭部が凹部付近に当たって、頭部が、凹部の対向壁相互を圧接状態から相互に分離させつつ、凹部の底部側に進入すれば、乗員の頭部が、凹部の対向壁相互に包まれるような状態となり、凹部の対向壁相互が、頭部の回転を抑制し、かつ、クッション性を有して乗員の頭部を受け止めることができる。
そして、テザーは、乗員側壁部の中央側と外周縁側との膨張用ガスの連通状態を維持して、配設されて、エアバッグ内を区画すように配設されておらず、凹部の外周側部位や乗員側壁部の中央付近の部位相互に圧力差(内圧差)が発生せず、凹部の外周側部位と乗員側壁部の中央付近の部位とで、好適に、乗員を受け止めることができる。
したがって、本発明に係るエアバッグでは、初期膨張時の乗員側への突出を抑制し、かつ、斜め方向に移動する乗員を好適に受け止めて保護することができる。
そして、本発明に係るエアバッグでは、ステアリングホイールの操舵時に把持するリング部の略中央付近のボス部に、折り畳まれて収納される運転席用として構成し、
膨張完了時に、前記車体側壁部が前記リング部側に配置され、前記乗員側壁部が前記ステアリングホイールを操舵する運転者を受止可能に運転者側に配置される構成としてもよい。
このような構成では、凹部の凹み形状を形成するテザーよって、初期膨張時の運転者側の後方への突出を抑制でき、また、左右の凹部によって、斜め方向に移動する乗員としての運転者を、好適に受け止めて保護することができる。
そして、上記の構成のエアバッグでは、前記凹部が、膨張完了時の前記乗員側壁部の中央付近を中心として、円環状に配設される構成としていることが望ましい。
このような構成では、ステアリングホイールを操舵して、車両の直進状態でなく、例えば、ステアリングホイールを90度程度回転させていても、直進状態と同様に、乗員側壁部の中央付近の左右両側に、凹部を配設させることができて、ステアリングホイールの操舵角度が変化していても、エアバッグが、斜め移動する乗員としての運転者を、好適に保護することができる。
さらにこの場合、前記乗員側壁部が、前記凹部の形成部位を除いて、前記凹部の外周側の円環状の周縁パネルと、前記凹部の内周側の円板状の中央パネルと、から構成され、
前記凹部の相互に対向する前記対向壁の構成部位が、前記凹部の前記底部から延びた先端部を、それぞれ、前記中央パネルの外周縁と前記周縁パネルの内周縁とに、結合させる構成としていることが望ましい。
このような構成では、中央パネルの外周縁と周縁パネルの内周縁とに各々結合させる対向壁の構成部位に関し、それぞれ、凹部の底部から先端部までの長さ寸法を変えれば、簡単に、凹部の深さ寸法を変更することができて、凹部の深さ調整を、容易に行なえる。
さらにこの場合、前記凹部の相互に対向する前記対向壁の構成部位が、前記凹部の底部からの前記中央パネルの外周縁と前記周縁パネルの内周縁とに結合される部位までの長さ寸法として、前記乗員側壁部の中央側の中央側対向壁を、前記乗員側壁部の外周縁側の外周縁側対向壁より、短くするように構成されていることが望ましい。
このような構成では、膨張完了時のエアバッグにおける凹部より乗員側壁部の中央側の面(中央パネルの面)を、凹部より外周縁側の面(周縁パネルの面)に対して、大きな段差を設けずに、配設させることができる。ちなみに、エアバッグの膨張完了時には、乗員側壁部の中央側の中央パネル部位は乗員側である運転者側に突出する形状の凸形状となり易く、そのため、凹部の相互に対向する対向壁相互が、例えば、凹部の底部からの長さ寸法を等しくしていれば、凸形状に突出し易い乗員側壁部の中央側の部位は、大きな段差を有するように、凹部の外周縁側の部位より、突出し易くなって、車両の前面衝突時、運転者側の乗員側壁部の中央付近で乗員としての運転者を受け止める当初、広い面で受け止め難くなり、部分的な接触となるため、乗員としての運転者の感触が良好でなく、好ましくない。
また、本願の他の発明に係るエアバッグでは、膨張完了時の外周壁が、乗員を受け止める乗員側壁部と、該乗員側壁部に連なって車体側部材に支持可能に配設される車体側壁部と、を備えて構成されるエアバッグであって、
膨張完了時の前記乗員側壁部の中央部が、前記乗員側壁部における前記中央部を囲む周縁部より、乗員の受止時の反力を小さくするように、構成されていることが望ましい。
このような構成では、乗員側壁部に対し、斜め方向で無く、正対した状態の直進状態で乗員が移動してくる際、乗員側壁部の反力の小さな中央部により、乗員の頭部をソフトに受け止め、乗員側壁部の反力の大きな周縁部により、乗員の首部近傍の胸部を、移動を抑制して安定して受け止めることができる。
したがって、この発明に係るエアバッグでは、乗員の頭部を乗員側壁部の中央部によりソフトに受け止め、乗員の首部近傍の胸部を乗員側壁部の周縁部によりしっかりと受け止めることができ、乗員の首部への負担を抑えて、好適に乗員を受け止めて保護することができる。
本発明の一実施形態の運転席用のエアバッグが使用される運転席用エアバッグ装置の使用状態を示す概略平面図である。 実施形態の運転席用エアバッグ装置の概略縦断面図であり、図1のII−II部位に対応する。 実施形態の運転席用エアバッグ装置の概略縦断面図であり、図1のIII-III部位に対応する。 実施形態の運転席用エアバッグの膨張状態の概略斜視図である。 実施形態の運転席用エアバッグの概略縦断面図である。 実施形態の運転席用エアバッグを構成する部材の平面図である。 実施形態の運転席用エアバッグ装置の作動時を示す概略縦断面図である。 膨張を完了させた運転席用エアバッグが、運転者を受け止める状態を順に示す図である。 膨張を完了させた運転席用エアバッグが、運転者を受け止める状態を順に示す図であり、図8と異なるモードを示す。 変形例の運転席用エアバッグの平面図と概略縦断面図とを示す。 他の変形例の運転席用エアバッグの平面図である。 実施形態のエアバッグの他の作用・効果を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のエアバッグは、図1,2に示すように、運転席用のエアバッグ20であり、この運転席用エアバッグ20が使用されるエアバッグ装置Mは、ステアリングホイールWに搭載される運転席用エアバッグ装置としている。ステアリングホイールWは、ステアリングホイール本体1と、ステアリングホイール本体1の中央のボス部Bの上部に配置されるエアバッグ装置Mと、を備えて構成される。ステアリングホイール本体1は、操舵時に把持する円環状のリング部Rと、リング部Rの中央に配置されてステアリングシャフトSSに締結されるボス部Bと、ボス部Bとリング部Rとを連結する4本のスポーク部Sと、を備えて構成される。
なお、実施形態の説明では、特に断らない限り、上下方向は、ステアリングシャフトSSの軸方向に沿った上下方向が対応し、前後方向は、車両の直進操舵時のステアリングシャフトSSの軸方向と直交した前後方向が対応し、左右方向は、車両の直進操舵時のステアリングシャフトSSの軸方向と直交した左右方向が対応するものである。
ステアリングホイール本体1は、図1,2に示すように、リング部R、ボス部B、スポーク部Sの各部を連結するように配置されて、アルミニウム合金等の金属製の芯金2を備えて構成される。芯金2のリング部Rの部位と各スポーク部Sのリング部R側の部位とには、合成樹脂製の被覆層4が被覆されている。芯金2のボス部Bの部位には、ステアリングシャフトSSを挿入させてナットN止めするための鋼製のボス3が配設されている。また、ステアリングホイール本体1の下部には、ボス部Bの下方を覆う合成樹脂製のロアカバー5が配設されている。
運転席用エアバッグ装置Mは、図2,3に示すように、折り畳まれて収納されるエアバッグ20、エアバッグ20に膨張用ガスを供給するインフレーター9、折り畳んだエアバッグ20の上方を覆うエアバッグカバー15、エアバッグ20とインフレーター9とを収納保持するとともにエアバッグカバー15を保持するケース11、及び、インフレーター9とともにエアバッグ20をケース11に取り付けるためのリテーナ7、を備えて構成される。
リテーナ7は、四角環状の板金製として、エアバッグ20の流入用開口23の周縁を押えて、エアバッグ20をケース11に取り付けるとともに、インフレーター9をケース11に取り付けるように、四隅に、ケース11にナット止めされる図示しないボルトを備えて構成されている。
インフレーター9は、上部に複数のガス吐出口9bを備えた円柱状の本体部9aと、本体部9aの外周面から突出するフランジ部9cと、を備えて構成される。フランジ部9cには、リテーナ7の図示しない各ボルトを貫通させる図示しない貫通孔が形成されている。
ケース11は、図1〜3に示すように、略直方体形状の板金製とし、ステアリングホイールWのボス部Bの上部に配置されて、折り畳まれたエアバッグ20を収納する収納部位を構成し、長方形状の底壁部11aには、インフレーター9の本体部9aを下方から挿入可能な円形に開口した挿通孔11bが形成されるとともに、その周囲に、リテーナ7の図示しないボルトを貫通させる4つの貫通孔11c(図1参照)が形成されている。底壁部11aの外周縁から上方に延びる側壁部11dの上端には、外方へ延びる取付片11eが形成され、取付片11eには、ホーンスイッチ機構13の取付基板13aが取り付けられ、取付基板13aを利用して、ケース11がステアリングホイールWの芯金2に取付固定され、エアバッグ装置Mが、ステアリングシャフトSSに装着済みのステアリングホイール本体1のボス部Bの上部に搭載されることとなる。また、ケース11の側壁部11dには、リベット14等を利用してエアバッグカバー15の側壁部17が取り付けられている。
エアバッグカバー15は、合成樹脂製として、収納したエアバッグ20の上方を覆う天井壁部16と、天井壁部16の外周縁付近から下方へ延びる略四角筒形状の側壁部17と、を備えて構成されている。天井壁部16には、膨張するエアバッグ20に押されて前後両側に開く2枚の扉部16a,16aが形成されている。
エアバッグ20は、ポリアミドやポリエステル等の織糸を織った布材から形成され、図1,2,4に示すように、膨張完了形状を、上方から見て円形として、側方から見て球状に近い略楕円球状とするように構成されて、図2,4〜7に示すように、外周壁21が、車体側としてのステアリングホイール本体1側(リング部R側)の車体側壁部22と、乗員としての運転者Dの側の乗員側壁部(運転者側壁部)26と、を備えて構成されている。
車体側壁部22は、円板状に形成されて、車体側壁部22の中央には、膨張用ガスを流入させるように円形に開口する流入用開口23が配設されている。流入用開口23の周縁には、エアバッグ20をケース11の底壁部11aに取り付けるためのリテーナ7の図示しない各ボルトを貫通させる取付孔24aが、形成されている。流入用開口23の周縁の取付孔24aの配設部位は、リテーナ7に押えられてケース11の底壁部11aに取り付けられる取付部24を構成することとなる。
また、車体側壁部22には、余剰の膨張用ガスを排気する二つのベントホール39が配設されている。
さらに、この車体側壁部22は、エアバッグ20の膨張完了時、車体側部材としてのステアリングホイールWのリング部Rやスポーク部Sの上面PRに支持されることなる。
なお、車体側壁部22の取付部24には、円板状の補強布57,65が縫合されるとともに、整流布43が縫合されて、それらの補強布57,65や整流布43にも、流入用開口23と取付孔24aとが貫通されている。補強布57,65と整流布43とは、流入用開口23の中心と同心的に円環状に縫合した縫合部71,72により、車体側壁部22に結合されている。
整流布43は、取付部24から離れた両端相互を縫合し、エアバッグ20内の流入用開口23を覆いつつ、前後両側に開口を設けた筒状として、インフレーター9からの膨張用ガスを前後両側に流すように、配設されている。
乗員側壁部としての運転者側壁部26は、中央26aに配置される円板状の中央部27と、中央部27の周囲を囲う円環状の周縁部28と、中央部27の外周縁27aと周縁部28の内周縁28bとの間の円環状に凹む凹部30と、を備えて構成されている。中央部27は、車体側壁部22の取付部24のエリアより大きな円形状としている。また、周縁部28は、外径寸法を車体側壁部22と等しく構成されている。
凹部30は、テザー41を利用して、エアバッグ20の膨張完了時に、ボス部B側へ凹むように構成されている。そして、エアバッグ20の膨張完了時、図7に示すように、凹部30は、底部31までの対向する対向壁32,33相互を分離可能に圧接させて、配設させている。
テザー41は、凹部30の底部31と、車体側壁部22の取付部24の外周縁付近と、を結合している。実施形態の場合、テザー41は、流入用開口23の周囲に放射状に6本配設されている。さらに、具体的には、各テザー41は、補強布57から延びる脚部59からなる下部41bと、凹部30の対向壁33から延びる脚部55からなる上部41aと、を縫合して結合させることにより、形成されている。
そして、これらのテザー41は、流入用開口23の周囲に、放射状に断続的に配設されていることから、運転者側壁部26の中央26a側の中央部27のエリアと、外周縁26b側の周縁部28のエリアと、の間で、膨張用ガスの連通状態を維持して、配設されている。
なお、対向壁32,33の上下の長さ寸法は、図5に示すように、中央側対向壁32の長さ寸法LCが、外周縁側対向壁33の長さ寸法LSより短く設定されている。実施形態の場合、中央側対向壁32の長さ寸法LCは、外周縁側対向壁33の長さ寸法LSの2/3程度としている。
また、外周縁側対向壁33の長さ寸法LS、すなわち、凹部30の底部31までの深さ寸法は、約100mmとしている。
さらに、単体での膨張完了時のエアバッグ20は、外周縁20aの直径寸法D0を約600mm、運転者側壁部26の中央部27の直径寸法D1を約260mmとしている(図7参照)。
エアバッグ20を構成する部材を説明すると、実施形態のエアバッグ20は、図6に示すように、円板状の車体側パネル45、円環状の周縁パネル47、円板状の中央パネル49、帯状の帯状パネル51、帯状の脚部付き帯状パネル53、略円板状の脚部付き補強布57、整流布用パネル61、及び、円板状の補強布65から構成されている。これらのパネルは、ポリアミドやポリエステル等の合成繊維を平織りしてなる可撓性を有した布材からなり、さらに、適宜、エアバッグ20の内周側となる面がシリコンコートされて構成されている。
車体側パネル45は、車体側壁部22を形成する部位であり、周縁パネル47は、運転者側壁部26の周縁部28を形成する部位であり、中央パネル49は、運転者側壁部26の中央部27を形成する部位である。帯状パネル51は、凹部30における運転者側壁部26の中央26a側の対向壁32を形成する部位である。脚部付き帯状パネル53は、凹部30における運転者側壁部26の外周縁26b側の対向壁33を形成する帯状の本体部54と、本体部54の下縁54bから突設されて、各テザー41の上部41a側を形成する脚部55と、を備えて構成されている。脚部付き補強布57は、取付部24に縫合されて結合される略円板状の本体部62と、本体部62の外周縁から突設されて、各テザー41の下部41b側を形成する脚部59と、を備えて構成されている。整流布用パネル61は、取付部24に縫合されて結合される略円板状の本体部62と、本体部62の左右の縁から延びて先端相互を結合される連結片部63,63と、を備えて構成されている。
なお、帯状パネル51と脚部付き帯状パネル53の本体部54とは、端末51c,51d間と端末54c,54d間との長さ寸法(相互の縫合部位51b,54bの長さ寸法)LLを、等しくしている。
これらのパネルを使用して、エアバッグ20の製造工程を説明すると、車体側パネル45の取付部24におけるエアバッグ20の内周面側となるエリアに、脚部付き補強布57の本体部58を載せるとともに、整流布用パネル61の本体部62を載せ、さらに、補強布65を載せて、縫合糸70により相互に縫合し、円環状の縫合部71,72を形成した後、ベントホール39とともに、流入用開口23と取付孔24aとを孔開け加工により形成する。ついで、整流布用パネル61の連結片部63,63の先端63a相互を縫合し、整流布43を形成しておく。
また、縫合糸70を使用して、帯状パネル51の下縁51bと脚部付き帯状パネル53の本体部54の下縁54bとを縫合するとともに、帯状パネル51の周方向の端末51c,51d相互と、帯状パネル53の本体部54における周方向の端末54c,54d相互とを縫合して、円筒状に形成する。その後、縫合糸70を使用して、中央パネル49の外周縁49aと帯状パネル51の上縁51aとを縫合するとともに、周縁部28の内周縁28bと脚部付き帯状パネル53の本体部54の上縁54aとを縫合する。この縫合により、凹部30を有した運転者側壁部26が形成される状態となる。
その後、エアバッグ20の外表面側の面相互を当てるようにして、車体側壁部22と運転者側壁部26とを重ね、縫合糸70を使用して、外周縁22b,26b相互、換言すれば、車体側パネル45の外周縁45aと周縁パネル47の外周縁47aとを縫合し、流入用開口23を利用して裏返せば、エアバッグ20の外周壁21が形成される。その後、流入用開口23から、テザー41を形成するように、対応する脚部55,59の端部55a,59a相互を取り出して縫合し、そして、それらの縫合部位をエアバッグ20内に戻せば、テザー41を設けたエアバッグ20を製造することができる。
そして、エアバッグ装置Mを組み立てて車両に搭載する場合には、リテーナ7の図示しない各ボルトを取付孔24aから突出させるようにエアバッグ20内にリテーナ7を入れ、ついで、エアバッグ20を折り畳んで、折り崩れしないように、エアバッグ20を所定の折り崩れ防止材によって包む。ついで、リテーナ7の図示しない各ボルトを貫通孔11cから突出させるように、ケース11内の底壁部11a上にエアバッグ20を収納し、さらに、インフレーター9の本体部9aを下方から底壁部11aの挿通孔11bに挿入させて、フランジ部9cにリテーナ7の図示しない各ボルトを貫通させて、各ボルトに図示しないナットを締結すれば、収納部位としてのケース11に、エアバッグ20とインフレーター9とを収納し、かつ、リテーナ7を利用して、エアバッグ20とインフレーター9とを取り付けることができる。さらに、ケース11にエアバッグカバー15を被せて、リベット14等を利用して側壁部11d,17相互を連結して、ケース11にエアバッグカバー15を取り付け、さらに、ケース11の取付片11eに、ホーンスイッチ機構13を組み付ければ、エアバッグ装置Mを組み立てることができる。そして、エアバッグ装置Mの車両への搭載は、予め、ステアリングシャフトSSに締結したステアリングホイール本体1に対して、ホーンスイッチ機構13の取付基板13aを利用して、エアバッグ装置Mを取り付ければ、エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
そして、実施形態の運転席用エアバッグ装置Mでは、膨張用ガスGが流入用開口23を経てエアバッグ20に流入するように作動すると、膨張用ガスGにより、エアバッグ20が膨張し、エアバッグカバー15の扉部16a,16aを押し開いて、エアバッグ20が、図2の二点鎖線や図7の実線に示すように、収納部位としてのケース11から突出して、リング部Rやスポーク部Sの上面PR側を覆い、それらの上面PR側に支持されるように、膨張を完了させる。
そして、実施形態の運転席用エアバッグ20では、凹部30の底部31を車体側壁部22に連結するテザー41が、車体側壁部22と運転者側壁部26とを連結していることから、初期膨張時、運転者側壁部26における車体側壁部22から離れる後方への突出を抑制できる。
また、凹部30の底部31までの対向壁32,33相互が、エアバッグ20の膨張完了時に、相互に圧接されていても、相互に分離可能としている。そのため、例えば、図8のA,Bに示すように、左右方向の斜め方向に移動する運転者Dが膨張完了時の運転者側壁部26に当る際、運転者Dの頭部Hが、凹部30付近に当たれば、その際、エアバッグ20における凹部30の外周側部位(外周縁側突出部)37が、倒れるように変形できて、運転者Dの頭部Hの移動に追従できる。そのため、エアバッグ20における凹部30の外周側部位37が、運転者Dの頭部Hの回転を抑制し、かつ、クッション性を有して運転者Dの頭部Hを受け止めることができる。
あるいは、図9のA,Bに示すように、左右方向の斜め方向に移動する運転者Dが膨張完了時の運転者側壁部26に当る際、運転者Dの頭部Hが凹部30付近に当たって、頭部Hが、凹部30の対向壁32,33相互を圧接状態から相互に分離させつつ、凹部30の底部31側に進入すれば、運転者Dの頭部Hが、凹部30の対向壁32,33相互に包まれるような状態となり、凹部30の対向壁32,33相互が、頭部Hの回転を抑制し、かつ、クッション性を有して運転者Dの頭部Hを受け止めることができる。
そして、テザー41は、エアバッグ20における運転者側壁部26の中央26a側の中央側突出部35と外周縁26b側の外周縁側突出部37との膨張用ガスGの連通状態を維持して、配設されて、エアバッグ20内を区画すように配設されておらず、凹部30の外周側部位(外周縁側突出部)37や運転者側壁部26の中央26a付近の部位(中央側突出部)35相互に圧力差(内圧差)が発生せず、凹部30の外周側部位(外周縁側突出部)37と運転者側壁部26の中央26a付近の部位(中央側突出部)35とで、好適に、運転者Dを受け止めることができる。
したがって、実施形態の運転席用エアバッグ20では、初期膨張時に、乗員としての運転者Dの側の方向となる後方への突出を抑制し、かつ、斜め方向に移動する運転者Dを好適に受け止めて保護することができる。
勿論、実施形態の運転席用エアバッグ20では、車両の正面衝突時、運転者Dが前進移動してきても、中央側突出部35を中心としたクッション作用と、その周縁の外周縁側突出部37のクッション作用とにより、後述するように、好適に、運転者Dの頭部H等を受け止めて、保護することができる。
そして、実施形態の運転席用エアバッグ20では、凹部30が、膨張完了時の運転者側壁部26の中央26a付近を中心として、円環状に配設される構成としている。
そのため、実施形態では、ステアリングホイールWを操舵して、車両の直進状態でなく、例えば、ステアリングホイールWを90度程度回転させていても、直進状態と同様に、運転者側壁部26の中央26a付近の左右両側に、凹部30を配設させることができて、ステアリングホイールWの操舵角度が変化していても、エアバッグ20が、斜め移動する運転者D(頭部H)を好適に保護することができる。
また、実施形態の運転席用エアバッグ20では、運転者側壁部26が、凹部30の形成部位を除いて、凹部30の外周側の円環状の周縁パネル47と、凹部30の内周側の円板状の中央パネル49と、から構成されている。また、凹部30の相互に対向する対向壁32,33の構成部位51,54が、凹部30の底部31から延びた先端部32a,33aを、それぞれ、中央パネル49の外周縁49aと周縁パネル47の内周縁47bとに、結合させる構成としている。
そのため、実施形態では、中央パネル49の外周縁49aと周縁パネル47の内周縁47bとに各々結合させる対向壁32,33の構成部位51,54に関し、それぞれ、凹部30の底部31から先端部32a,33aまでの長さ寸法LC,LSを変えれば、簡単に、凹部30の深さ寸法を変更することができて、凹部30の深さ調整を、容易に行なえる。
さらに、実施形態では、凹部30の相互に対向する対向壁32,33の構成部位51,54が、凹部30の底部31からの中央パネル49の外周縁49aと周縁パネル47の内周縁47bとに結合されるまでの長さ寸法として、運転者側壁部26の中央26a側の中央側対向壁32の長さ寸法LCを、運転者側壁部26の外周縁26b側の外周縁側対向壁33の長さ寸法LSより、短くするように構成されている(実施形態では、2/3程度、図5参照)。
そのため、実施形態では、膨張完了時のエアバッグ20における凹部30より運転者側壁部26の中央26a側の面(中央パネル49の面、換言すれば、中央部27の面)を、凹部30より外周縁26b側の面(周縁パネル47の面、換言すれば、周縁部28の面)に対して、大きな段差を設けずに、配設させることができる。
ちなみに、エアバッグ20の膨張完了時には、運転者側壁部26の中央26a側の中央部27自体は運転者D側に突出する形状の凸形状となり易く、そのため、凹部30の相互に対向する対向壁32,33相互が、例えば、凹部30の底部31からの長さ寸法LC,LSを等しくしていれば、凸形状に突出し易い運転者側壁部26の中央26a側の中央部27は、大きな段差を有するように、凹部30の外周縁26b側の周縁部28より、突出し易くなって、車両の前面衝突時、運転者側壁部26の中央26a付近で運転者を受け止める当初、広い面で受け止め難くなり、部分的な接触となるため、運転者Dの感触が良好でなく、好ましくない。
なお、実施形態では、中央側対向壁32の長さ寸法LCを、外周縁側対向壁33の長さ寸法LSの2/3(67%)程度としたが、中央側対向壁32の長さ寸法LCを、短くしすぎては、逆に、中央部27が凹みすぎることから、中央側対向壁32の長さ寸法LCは、底部の深さ寸法LSを約50〜200mm程度(実施形態では100mm)とした場合、外周縁側対向壁33の長さ寸法LSの30〜80%程度、望ましくは、50〜70%程度とすることが望ましい。
勿論、運転席用のエアバッグ20の外径寸法D0に対して、凹部30の直径寸法D1が小さ過ぎたり、大きすぎても、本願発明の作用・効果を確保できないため、凹部30の直径寸法D1は、200〜350mm(実施形態では、260mm)の範囲内が望ましい。
また、実施形態のエアバッグ20では、運転者側壁部26の中央26a付近の両側に配置する凹部30として、中央26a付近を中心とした円環状に配置されるものを例示したが、図10に示すエアバッグ20Aのように、乗員側壁部としての運転者側壁部26の中央26a付近の左右両側に、相互に離れて前後方向に沿うような凹部30A,30Aが配設されてもよい。これらの凹部30A,30Aも、断面図に示すように、凹んだ底部31と車体側壁部22側とを連結するテザー41により、凹み形状を形成されるとともに、底部31までの対向する対向壁32,33相互を分離可能に圧接させる状態として、配設されている。また、テザー41,41も、左右で離れており、乗員側壁部としての運転者側壁部26の中央26a側と外周縁26b側との膨張用ガスの連通状態を維持できるように、配設されている。
このエアバッグ20Aでも、車両に搭載された運転席用エアバッグ装置Mに使用され、そして、そのエアバッグ装置Mが作動し、膨張用ガスを流入させて膨張させれば、凹部30Aの底部31を車体側壁部22に連結するテザー41が、車体側壁部22と運転者側壁部26とを連結することから、初期膨張時、運転者側壁部26の後方への突出を抑制できる。
また、凹部30Aの底部31までの対向壁32,33相互が、エアバッグ20Aの膨張完了時に、相互に圧接されていても、相互に分離可能としていることから、左右方向の斜め方向に移動する運転者が膨張完了時の運転者側壁部26に当る際、乗員としての運転者の頭部が、凹部30A付近に当たれば、その際、エアバッグ20Aにおける凹部30Aの外周側部位(外周縁側突出部)37が、倒れるように変形できて、運転者の頭部の移動に追従できる。そのため、エアバッグ20Aにおける凹部30Aの外周側部位(外周縁側突出部)37が、運転者の頭部の回転を抑制し、かつ、クッション性を有して運転者の頭部を受け止めることができる。
あるいは、左右方向の斜め方向に移動する運転者が膨張完了時の運転者側壁部26に当る際、運転者頭部が凹部30A付近に当たって、頭部が、凹部30Aの対向壁32,33相互を圧接状態から相互に分離させつつ、凹部30Aの底部31側に進入すれば、運転者頭部が、凹部30Aの対向壁32,33相互に包まれるような状態となり、凹部30Aの対向壁32,33相互が、頭部の回転を抑制し、かつ、クッション性を有して運転者の頭部を受け止めることができる。
そして、テザー41は、運転者側壁部26の中央26a側と外周縁26b側との膨張用ガスの連通状態を維持して、配設されて、エアバッグ20A内を区画すように配設されておらず、凹部30Aの外周側部位(外周縁側突出部)37や運転者側壁部26の中央26a付近の部位(中央側突出部)35相互に圧力差(内圧差)が発生せず、凹部30Aの外周側部位(外周縁側突出部)37と運転者側壁部26の中央26a付近の中央側突出部35とで、好適に、運転者を受け止めることができ、実施形態のエアバッグ20と同様な作用・効果を得ることができる。
なお、乗員側壁部としての運転者側壁部26の中央26a付近の左右両側に、相互に離れるように凹部を形成する場合、図11に示すエアバッグ20Bの凹部30B,30Bのように、運転者側壁部26の中央26a付近を中心として、円弧状に形成してもよい。
なお、実施形態のエアバッグ20では、ステアリングホイールWへの搭載状態での膨張完了時、内圧差が無くとも、乗員側壁部としての運転者側壁部26の中央部27が、中央部27を囲む周縁部28より、反力を低くしている。すなわち、図12に示すように、運転者Dの頭部H1,H2を、運転者側壁部26に対し、正対させて同じストロークで接近させるように前進移動させる際、頭部H1の中央部27により受け止められる際のエアバッグ20から頭部H1に作用する反力RF1は、頭部H2の周縁部28により受け止められる際のエアバッグ20から頭部H2に作用する反力RF2より、小さくなっている。実施形態では、反力RF1は、反力RF2の約1/3としている。
このような作用は、エアバッグ20の運転者側壁部26の中央部27側の中央側突出部35が、頭部H1を受け止めて下方に移動する際、中央部27の下方の膨張用ガスGを外周縁側突出部37側に流出させる状態として、中央部27が容易に凹むことができるのに対し、外周縁側突出部37が頭部H2を受け止めて部分的に凹もうとしても、外周縁側突出部37の外周壁を構成する円環状の周縁部28が、エアバッグ20の膨張完了時に、車体側壁部22と対向壁33とに連なって、円環状に張力を発揮させつつ伸びきった状態で展開して、部分的に凹み難くしていることから、外周縁側突出部37が中央側突出部35と内圧差を生じさせていなくとも、反力RF2が、反力RF1より大きくなると推定される。
そのため、実施形態のエアバッグ20では、乗員側壁部としての運転者側壁部26に対し、斜め方向で無く、正対した状態の直進状態で乗員としての運転者Dが前進移動してくる際、運転者側壁部26の反力RF1の小さな中央部27により、運転者Dの頭部H1をソフトに受け止め、運転者側壁部26の反力RF2の大きな周縁部28により、運転者Dの首部NK近傍の胸部UBを、移動を抑制して安定して受け止めることができる。
したがって、実施形態のエアバッグ20では、乗員としての運転者Dの頭部H1を乗員側壁部としての運転者側壁部26の中央部27によりソフトに受け止め、クッション性を確保した状態で、運転者Dの首部NK近傍の胸部UBを、周縁部28によりしっかりと受け止めることができ、運転者Dの首部NKへの負担を抑えて、好適に運転者Dを受け止めて保護することができる。
また、実施形態の運転席用のエアバッグ20では、膨張完了時、図2の二点鎖線に示すように、リング部Rからの高さ寸法として、外周縁側突出部37を中央側突出部35より低く構成できる。そのため、実施形態の運転席用のエアバッグ20では、円環状の凹部30の内側となる中央側突出部35のリング部Rからの高さ寸法を、従来の運転席用エアバッグと同様としても、円環状の凹部30の外周側の外周縁側突出部37のリング部Rからの高さ寸法を、従来の運転席用エアバッグより、容易に小さくでき、その結果、展開膨張時の運転者Dの腹部とリング部Rとの隙間が小さくとも、円滑に、外周縁側突出部37の後部37b側を小さな隙間の運転者Dの腹部とリング部Rとの間に、進入させることができる。
なお、実施形態では、運転席用のエアバッグ20について説明したが、本発明に係るエアバッグとしては、助手席に着座した助手席前方のインストルメントパネル(インパネ)に搭載される助手席用エアバッグ装置のエアバッグとして、利用できる。この場合のエアバッグでも、膨張用ガスが流入されれば、車体側(インパネ側)に配置される車体側壁部と、乗員としての助手席搭乗者を受止可能に乗員側に配置される乗員側壁部と、を離隔させるように膨張させるとともに、車体側壁部を、乗員側壁部の乗員の受止時に、車体側部材としてインパネに支持させる構成となる。そして、この助手席用のエアバッグでも、膨張完了時の乗員側壁部の中央付近の左右両側に、車体側部材側に凹む凹部が、配設され、凹部が、凹んだ底部と車体側壁部側とを連結するテザーにより、凹み形状を形成されるとともに、底部までの対向する対向壁相互を分離可能に圧接させて、配設され、テザーが、乗員側壁部の中央側と外周縁側との膨張用ガスの連通状態を維持して、配設されていれば、実施形態のエアバッグ20と同様な作用・効果を得ることができる。
20,20A,20B…エアバッグ、22…車体側壁部、26…(乗員側壁部)運転者側壁部、26a…(運転者側壁部の)中央、26b…(運転者側壁部の)外周縁、凹部、30,30A,30B…凹部、31…底部、32,33…対向壁、32a,33a…先端部、41…テザー、
W…(車体側部材)ステアリングホイール、B…ボス部、R…リング部、G…膨張用ガス、D…運転者、H,H1,H2…頭部、M…運転席用エアバッグ装置。

Claims (1)

  1. 膨張用ガスを流入させて、車体側に配置される車体側壁部と、乗員を受止可能に乗員側に配置される乗員側壁部と、を離隔させるように膨張させるとともに、前記車体側壁部を、前記乗員側壁部の乗員の受止時に、車体側部材に支持させる構成として、
    ステアリングホイールの操舵時に把持するリング部の略中央付近のボス部に、折り畳まれて収納される運転席用として構成され、
    膨張完了時に、前記車体側壁部が前記リング部側に配置され、前記乗員側壁部が前記ステアリングホイールを操舵する運転者を受止可能に運転者側に配置される構成のエアバッグであって、
    膨張完了時の前記乗員側壁部の中央付近の左右両側に、前記車体側部材側に凹む凹部が、配設され、
    前記凹部が、凹んだ底部と前記車体側壁部側とを連結するテザーにより、凹み形状を形成されるとともに、前記底部までの対向する対向壁相互を分離可能に圧接させて、配設され、
    前記テザーが、前記乗員側壁部の中央側と外周縁側との前記膨張用ガスの連通状態を維持して、配設される構成として、
    前記凹部が、膨張完了時の前記乗員側壁部の中央付近を中心として、円環状に配設され、
    前記乗員側壁部が、前記凹部の形成部位を除いて、前記凹部の外周側の円環状の周縁パネルと、前記凹部の内周側の円板状の中央パネルと、から構成され、
    前記凹部の相互に対向する前記対向壁の構成部位が、前記凹部の前記底部から延びた先端部を、それぞれ、前記中央パネルの外周縁と前記周縁パネルの内周縁とに、結合させる構成とし、
    前記凹部の相互に対向する前記対向壁の構成部位が、前記凹部の底部からの前記中央パネルの外周縁と前記周縁パネルの内周縁とに結合される部位までの長さ寸法として、前記乗員側壁部の中央側の中央側対向壁を、前記乗員側壁部の外周縁側の外周縁側対向壁より、短くするように構成されていることを特徴とするエアバッグ。
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