JP6878362B2 - エアバッグ装置及びエアバッグ装置の製造方法 - Google Patents

エアバッグ装置及びエアバッグ装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、エアバッグ装置及びエアバッグ装置の製造方法に関する。
近年、車両衝突等の事故時に乗員に加わる衝撃から乗員を守るエアバッグ装置が広く普及している(特許文献1−3参照)。
エアバッグ装置は、衝撃に応じて膨張展開するエアバッグが素早く乗員の身体を拘束することによって、乗員の身体がステアリング、インストルメントパネル、フロントガラスなどと衝突する、いわゆる2次衝突を防止する。
特開2016−84108号公報 特開2016−141279号公報 特開2018−75970号公報
一方、乗員を2次衝突から確実に保護するためには、膨張展開して乗員の身体と圧接するエアバッグの先端面が乗員の運動エネルギーを吸収できる距離(ストローク)を十分に確保する必要がある。
しかし、特許文献1のエアバッグにおいては、エアバッグが錐台状の一部と、該錐台状の底面を覆う先端面とからなりストロークを十分に確保できない。また、特許文献2のエアバッグ装置及び特許文献3のエアバッグにおいても、前記先端面を含む部分がドーム形状をなすので、長いストロークを確保するためには、エアバッグ全体の体積(径)を拡大させることとなり、エアバッグに気体を供給するインフレータも大きくなる。
また、エアバッグの斯かる先端面が平面ではなく凸形の曲面である場合は、前記先端面と接触する乗員の身体に回転力が加わる。従って、斯かる回転力を抑制するためには、前記先端面をなるべく平面にする必要がある。
しかし、このようなことについて、上述した、特許文献1のエアバッグ、特許文献2のエアバッグ装置及び特許文献3のエアバッグにおいては考慮されていない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ストロークを長寸化でき、かつ乗員の身体と接する部分を近平面化できるエアバッグ装置、及び斯かるエアバッグ装置の製造方法に関する。
本発明に係るエアバッグ装置は、膨張展開時に供給源から気体を供給するエアバッグ装置において、膨張展開時に、膨張先に向けて拡径する円筒状をなし、前記供給源が小径の一端側に設けられる第1部分と、膨張展開時に、膨張先に向けて縮径する円筒状をなし、大径の一端が前記第1部分の他端に結合された第2部分とを備え、前記第1部分及び前記第2部分は同一軸心上に配置され、軸心方向における前記第1部分の長さは、前記第2部分の長さ以上であることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグ装置の製造方法は、供給源から気体を供給するエアバッグ装置の製造方法において、膨張展開時に、膨張先に向けて拡径する円筒状をなし、小径の一端側に前記供給源が設けられる第1部分を構成する第1シートは、中抜き円板から一部を欠落させた形状をなし、前記第1シートの周方向における両縁部を結合させることを特徴とする。
本発明によれば、ストロークを長寸化でき、かつ乗員の身体と接する部分を近平面化できる。
本実施の形態に係るエアバッグ装置を概略的に示す例示図である。 本実施の形態に係るエアバッグ装置のエアバッグが膨張展開した状態を概略的に示す図である。 図2のIII−III線による断面図である。 本実施の形態に係るエアバッグ装置の基端シートを概略的に示す図である。 本実施の形態に係るエアバッグを構成するシート部材を示す図である。 本実施の形態に係るエアバッグ装置のテザーを概略的に示す図である。 本実施の形態に係るエアバッグ装置のストロークを、後側(表側部)がドーム形状である従来のエアバッグ装置と対比した結果を示す図である。 本実施の形態に係るエアバッグが異なる表面形状を有する例を説明する例示図である。 本実施の形態に係るエアバッグが異なる表面形状を有する例を説明する例示図である。
以下に、本発明の実施の形態に係るエアバッグ装置及びエアバッグ装置の製造方法について、図面に基づいて詳述する。
図1は、本実施の形態に係るエアバッグ装置100を概略的に示す例示図である。図1Aはエアバッグ装置100が稼働する前の状態を示す図であり、図1Bはエアバッグ装置100が稼働した状態を示す図である。
本実施の形態において、エアバッグ装置100は運転席用のフロンタルエアバッグ装置として実施される。
エアバッグ装置100は、車両衝突等によって車両に衝撃が与えられた場合に膨張展開するエアバッグ1を備える。エアバッグ1は、折畳み又は巻回等されて、ステアリングホイール200の中央に設けられた収納部300に収納され、カバー400が収納部300を蓋する。
収納部300には、エアバッグ1の他に、膨張用のガスの供給源であるインフレータ4(図2参照)が収納されている。インフレータ4は、車両衝突等に応じてセンサ(図示せず)から送られる衝撃の検知信号によって稼働し、エアバッグ1にガスを供給する。エアバッグ1は、インフレータ4から供給されるガスによって瞬時に膨張し、その膨張圧でカバー400を開裂等してステアリングホイール200に対向する運転席に向かって膨張展開する。
エアバッグ1は複数の布地からなる。エアバッグ1は、例えば、複数の布地を縫い合わせにより結合して構成している。本実施の形態のエアバッグ装置100はこれに限るものではない。エアバッグ1は人工皮革又は合成皮革等の皮革から構成されてもよく、接着剤を用いて結合されても良い。
以下、説明の便宜上、エアバッグ装置100が稼働した状態、即ち、エアバッグ1が膨張展開した状態に基づいて説明する。また、エアバッグ1に対して、膨張先の運転席側を後とし、ステアリングホイール200側を前とする。
図2は、本実施の形態に係るエアバッグ装置100のエアバッグ1が膨張展開した状態を概略的に示す図である。図2Aはエアバッグ1が膨張展開した状態を示す側面図、図2Bはエアバッグ1が膨張展開した状態を示す正面図、図2Cはエアバッグ1が膨張展開した状態を示す背面図である。また、図3は、図2のIII−III線による断面図である。図2及び図3においては、ステアリングホイール200を破線にて示している。
インフレータ4はエアバッグ1の前側に設けられており、インフレータ4よりも後方向に膨張展開する。即ち、エアバッグ1の膨張先は、インフレータ4及びエアバッグ1の並設方向においてインフレータ4からエアバッグ1側に向かう方向である。エアバッグ1は、膨張展開時前側に位置する裏側部11と、後側に位置する表側部12とを含む。
裏側部11は膨張先の後側に向けて拡径する円筒状をなす第1円筒部111(第1部分)を有する。第1円筒部111において、小径を有する小径端112側にインフレータ4が設けられ、大径を有する大径端113は前向きに開口している。大径端113側には表側部12が位置している。
表側部12は膨張先の後側に向けて縮径する円筒状をなす第2円筒部121(第2部分)を有する。第2円筒部121は、大径を有する大径端122が、第1円筒部111の大径端113と例えば、縫い合わせにより結合されている。図2中の103は縫合線を示している。
第1円筒部111には小径端112側の開口を覆うように基端シート3が設けられている。図4は、本実施の形態に係るエアバッグ装置100の基端シート3を概略的に示す図である。基端シート3は略円板状をなす布地からなる。周方向に等間隔にて、3箇所に、後述するテザー5(帯体51)の端部を固定する固定部32が形成されている。各固定部32は径方向に延びるように形成されている。帯体51の端部は縫い合わせによって固定部32に固定されている。
例えば、基端シート3の縁部(図4中二点鎖線参照)は小径端112の縁部と縫合されている(図2の縫合線31参照)。また、基端シート3の中心部には貫通孔33が形成されており、貫通孔33を介してインフレータ4が基端シート3に接続されている。
インフレータ4は、上述したように、車両衝突等によって衝撃に与えられた場合、エアバッグ1にガスを供給し、エアバッグ1を膨張展開させる。インフレータ4にはディフューザー(図示せず)が設けられている。前記ディフューザーは、インフレータ4が供給するガスをエアバッグ1内に速やかに分散放出させる。
第1円筒部111には、基端シート3付近に、2つのベントホール41が形成されている。ベントホール41はエアバッグ1の内部からガスを外部へ排出させる。
第2円筒部121には、小径を有する小径端123側の開口を覆うように先端シート2が設けられている。先端シート2は円板状をなす布地からなる。例えば、先端シート2の縁部は小径端123の縁部と縫合されている(図2の縫合線21参照)。
外部からの衝撃によってエアバッグ1が膨張展開する場合、先端シート2は展開先の乗員の身体(例えば、頭部、首等)と素早く圧接して拘束(保護)し、2次衝突を防ぐ。
図2及び図3に示すように、裏側部11(第1円筒部111)及び表側部12(第2円筒部121)は同一軸心(図2において一点鎖線、図3において二点鎖線にて表示)上に位置している。斯かる軸心方向(車両の前後方向)において、第1円筒部111の長さ(図3のL1)は、第2円筒部121の長さ(図3のL2)以上である。望ましくは、第1円筒部111の長さ(図3のL1)は、第2円筒部121の長さ(図3のL2)と同一である。本実施の形態に係るエアバッグ装置100はこれに限るものではなく、前記L1が前記L2より少し長くても良い。
図5は、本実施の形態に係るエアバッグ1を構成するシート部材を示す図である。なお、図5においては、縫合が行われる位置、即ち縫合線の位置を二点鎖線にて示している。
以下、説明の便宜上、第1円筒部111を構成する布地を第1シート111Aと称し、第2円筒部121を構成する基布を第2シート121Aと称す。即ち、第1円筒部111は第1シート111Aからなり、第2円筒部121は第2シート121Aからなる。
第1シート111Aは扇形をなす。より詳しくは、第1シート111Aは中抜き円板から一部を欠落させた形状をなし、第1シート111Aの欠落部114は所定の中心角を有する。第2シート121Aも第1シート111Aと同様、中抜き円板から一部を欠落させた形状をなし、第2シート121Aの欠落部124は第1シート111Aと異なる中心角を有する。
例えば、第1シート111Aにおいて内周及び外周間の半径方向の寸法R1は、第2シート121Aにおいて内周及び外周間の半径方向の寸法R2は同じである。
上述したように、第1シート111Aの欠落部114の中心角θ1(鋭角)は、第2シート121Aの欠落部124の中心角θ2(鋭角)と相違する。θ1はθ2より小さい。例えば、第1シート111Aの欠落部114の中心角θ1は111°であり、第2シート121Aの欠落部124の中心角θ2は113°である。換言すれば、第2シート121Aの欠落部124が第1シート111Aの欠落部114より広い。
本実施の形態に係るエアバッグ1はこれに限るものではなく、第1シート111Aの欠落部114の中心角θ1が、第2シート121Aの欠落部124の中心角θ2と同じであっても良い。
斯かる角度によって、前記軸心方向において、基端シート3から先端シート2までの距離であるストロークが変わる。また、前記角度は先端シート2及び基端シート3に応じて変更される。従って、前記角度は必要に応じて変更しても良い。
本実施の形態に係るエアバッグ装置100はその製造過程において、第1シート111Aにおける周方向の両縁同士が縫合される(図2及び図5の縫合線104参照)。これによって、第1円筒部111が形成される。この際、縫合線104は、例えば第1円筒部111の下方に位置する。
更に、製造工程では、基端シート3の縁部が第1シート111Aの内周部と縫合される(図2及び図3の縫合線31参照)。また、第2シート121Aの外周部が第1シート111Aの外周部と縫合される(図2、図3及び図5の縫合線103参照)。
また、本実施の形態に係るエアバッグ装置100はその製造過程において、第2シート121Aにおける周方向の両縁同士が縫合される(図2及び図5の縫合線105参照)。これによって、第2円筒部121が形成される。この際、縫合線105は、例えば第2円筒部121の下方に位置する。
更に、製造過程では、先端シート2の縁部が第2シート121Aの内周部と縫合される(図2及び図3の縫合線21参照)。また、第1シート111Aの外周部が第2シート121Aの外周部と縫合される(図2、図3及び図5の縫合線103参照)。
エアバッグ1の内側には、前記軸心方向における先端シート2の位置を調整するテザー5(調整部材)が設けられている。図6は、本実施の形態に係るエアバッグ装置100のテザー5を概略的に示す図である。テザー5は円板状をなす円板部52と、円板部52の周方向に等間隔にて、3箇所に形成された幅細い帯体51とを有する布地からなる。各帯体51は円板部52の径方向に延びるように形成されている。
テザー5は、円板部52が、先端シート2の内側面と対向するように、先端シート2と同一軸心上に位置し、円板部52の縁部(図6中二点鎖線参照)が先端シート2の縁部と縫合されている(図2の縫合線21参照)。
図6にはテザー5が3本の帯体51を有する場合を例示しているが、これに限るものではなく、互いに対向する位置に設けられた2本でも良い。
テザー5は、上述したように、帯体51の端部が縫い合わせによって固定部32に固定される。これによって、エアバッグ1の膨張展開時において、前記軸心方向における先端シート2の位置が拘束される。例えば、図3に示すように、帯体51は、円板部52の周縁において周方向の所定範囲に形成されており、膨張展開時には円板部52をインフレータ4側に引っ張る。従って、先端シート2において、膨張展開時に乗員の頭部、首等と圧接する部分(縫合線21によって画定される範囲)の平面化を向上させることができる。
以下、先端シート2において縫合線21によって画定される範囲を先端シート2ともいう。
このような構成を有することによって、本実施の形態に係るエアバッグ装置100は、車両衝突等の事故時に素早く乗員の頭部、首等を保護することができる。
本実施の形態に係るエアバッグ装置100は、上述したように、裏側部11は前側に向けて縮径する中空の円錐台形状をなし、表側部12は後側に向けて縮径する中空の円錐台形状をなすので、膨張展開時のストロークが長い。
即ち、本実施の形態に係るエアバッグ装置100は、第1円筒部111及び第2円筒部121の縫合線103と、第1円筒部111における縫合線105と、第2円筒部121における縫合線104とによって、裏側部11及び表側部12が上述したような中空の円錐台形状をなす。これによって、エアバッグ装置100においては、前記軸心方向と交差する方向、換言すれば、裏側部11及び表側部12における径方向への膨張が制限される。従って、表側部12の先端(小径端123)に向かって素早くガスが流れるので、エアバッグ装置100の稼働早期に、かつ長いストロークが確保できる。
また、裏側部11及び表側部12が中空の円錐台形状をなすことから、エアバッグ1は変形が容易になり、これによって、先端シート2に係る引力を下げることができる。従って、乗員保護の際に、乗員の身体に与え得るダメージを少なくすることができる。
ストロークは、エアバッグ1が乗員と接して乗員の運動エネルギーを吸収する距離であると言える。従って、長いストロークが確保できるので、エアバッグ装置100の稼働早期に、かつ確実に、乗員の頭部、首等に先端シート2が圧接して拘束し、乗員を2次衝突から保護できる。
図7は、本実施の形態に係るエアバッグ装置100のストロークを、後側(表側部)がドーム形状である従来のエアバッグ装置と対比した結果を示す図である。図7において符号E1(一点鎖線にて表示)及び符号E2(二点鎖線にて表示)は従来のエアバッグ装置を表す。
エアバッグ装置E1は直径700mmであり、エアバッグ装置E2は直径675mmである。本実施の形態に係るエアバッグ装置100は直径500mmである。
エアバッグ装置E1及びエアバッグ装置E2を対比してみると、直径が減少することによってストロークが短くなっている。
これに対して、本実施の形態に係るエアバッグ装置100は、従来のエアバッグ装置E1、E2より直径が小さいにも関わらず、従来のエアバッグ装置E1、E2よりストロークが長い。
このように、本実施の形態に係るエアバッグ装置100は、体積(直径)の減少にも関わらず、従来のエアバッグ装置E1、E2より早期に、且つ長いストロークが得られるので、インフレータ4に用いられるガスポンプを小型化することができる。
すなわち、本実施の形態に係るエアバッグ装置100は、体積の減少にも関わらず、長いストロークが得られるので、インフレータ4の出力を下げ、ガス発生量が小さいインフレータ4に置き換えることができる。
更に、本実施の形態に係るエアバッグ装置100においては、先端シート2の周縁が第2円筒部121の小径端123の縁と縫合されている。従って、膨張展開時に、先端シート2の周縁には径方向に均一な引力が作用する。よって、先端シート2(縫合線21によって画定される範囲)が近平面を形成する。
エアバッグ装置においては、乗員の頭部、首等と圧接する部分が曲面であると、乗員の頭部、首等に回転力が加わるという問題がある。
本実施の形態に係るエアバッグ装置100においては、上述したように、先端シート2が近平面を形成することに加え、ストロークが長いこと及び先端シート2が可変であることの相乗効果によって、乗員の身体に加わる回転力を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係るエアバッグ装置100は、車両衝突等の事故時(膨張展開時)に、長いストロークで、かつ平坦な先端シート2にて素早く乗員の頭部、首等を圧接して拘束することによって乗員を2次衝突から保護する。その後、裏側部11がステアリングホイール200と接触することによって、ステアリングホイール200の反発力も受け、エアバッグ1が変形しながら乗員が受ける衝撃(運動エネルギ―)を吸収する。
また、前記エネルギー(E)を、保護(拘束)自に乗員に係る力(F)と、ストローク(S)との関係で表すと、「E=FS」となる。従って、本実施の形態に係るエアバッグ装置100はストローク(S)を長くすることによって、乗員に係る力(F)を減らすことも可能である。
(変形例)
本実施の形態に係るエアバッグ装置100は、必要に応じて、エアバッグ1の表面の形状を変えることができる。図8及び図9は本実施の形態に係るエアバッグ1が異なる表面形状を有する例を説明する例示図である。以下、説明の便宜上、図8及び図9、並びに図3に基づいて説明する。
図8では、エアバッグ1の先端シート2が第2円筒部121の小径端123より膨張先に突出している。図3では、先端シート2が平面であり、第2円筒部121の小径端123の縁と同一面をなしている。図9では、先端シート2と第2円筒部121の小径端123の縁を含む端部とが同一平面をなしている。
このようなエアバッグ1における表面の形状の変化は、テザー5を介して前記軸心方向における先端シート2の位置を調整することによって実現される。即ち、図3におけるテザー5の帯体51の長さよりも長さを長くすることによって図8に係るエアバッグ1の表面の形状が得られ、図3におけるテザー5の長さよりも長さを短くすることによって図9に係るエアバッグ1の表面の形状が得られる。
上述したように、帯体51は、円板部52の周縁において周方向の所定範囲に形成されている。また、縫合線21は円板部52の周縁より内側に形成されている。従って、本実施の形態に係るエアバッグ装置100のエアバッグ1では、膨張展開時に、先端シート2において縫合線21によって画定される範囲より広い範囲を平面化することができる(図9参照)。
図8に示すエアバッグ1の表面の形状では、先端シート2が突出しているだけ長いストロークが得られる。図3に示すエアバッグ1の表面の形状では、先端シート2が平面であるので、上述したように、乗員の身体に加わる回転力の抑制力が得られる。図9に示すエアバッグ1の表面の形状では、表面における平面部の割合が大きいので、前記回転力の抑制力を高めることができる。
1 エアバッグ
2 先端シート
4 インフレータ
5 テザー
11 裏側部
12 表側部
51 帯体
52 円板部
100 エアバッグ装置
111 第1円筒部
112 小径端(一端)
113 大径端(他端)
121 第2円筒部
122 大径端(一端)
123 小径端(他端)
111A 第1シート
121A 第2シート

Claims (11)

  1. 膨張展開時に供給源から気体を供給するエアバッグ装置において、
    膨張展開時に、膨張先に向けて拡径する円筒状をなし、前記供給源が小径の一端側に設けられる第1部分と、
    膨張展開時に、膨張先に向けて縮径する円筒状をなし、大径の一端が前記第1部分の他端に結合された第2部分とを備え、
    前記第1部分及び前記第2部分は同一軸心上に配置され、
    軸心方向における前記第1部分の長さは、前記第2部分の長さ以上であることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記第1部分は中抜き円板から一部を欠落させた形状をなす第1シートからなり、
    前記第2部分は前記第1シートと相似形状である第2シートからなることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記第1シートにおける欠落部の中心角は、前記第2シートにおける中心角より小さいことを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記第2部分の他端に設けられた、円板形の先端シートを備えることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載のエアバッグ装置。
  5. 前記軸心方向における前記先端シートの位置を調整する調整部材を備えることを特徴とする請求項4に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記調整部材は、
    前記第2部分の前記他端より大径であって、前記先端シートの内側と結合される円板部と、
    前記円板部の周方向にて等間隔に設けられ、かつ前記円板部の径方向に延びる複数の帯体とを有することを特徴とする請求項5に記載のエアバッグ装置。
  7. 膨張展開時に、前記調整部材は、前記先端シートが前記第2部分の前記他端の縁より突出するように調整することを特徴とする請求項5又は6に記載のエアバッグ装置。
  8. 膨張展開時に、前記調整部材は、前記先端シートが前記第2部分の前記他端の縁と同一平面をなすように調整することを特徴とする請求項5又は6に記載のエアバッグ装置。
  9. 膨張展開時に、前記調整部材は、前記先端シートと前記第2部分の前記他端側の端部とが同一平面をなすように調整することを特徴とする請求項5又は6に記載のエアバッグ装置。
  10. 前記第1シートにおける周方向の両縁部の結合部は前記第1部分の下方に位置され、
    前記第2シートにおける周方向の両縁部の結合部は前記第2部分の下方に位置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のエアバッグ装置。
  11. 供給源から気体を供給するエアバッグ装置の製造方法において、
    膨張展開時に、膨張先に向けて拡径する円筒状をなし、小径の一端側に前記供給源が設けられる第1部分を構成する第1シートは、中抜き円板から一部を欠落させた形状をなし、
    膨張展開時に、膨張先に向けて縮径する円筒状をなし、大径の一端が前記第1部分の他端に結合された第2部分を構成する第2シートは、前記第1シートに相似な形状をなし、
    前記第1シートの周方向における両縁部を結合させ、
    前記第2シートの周方向における両縁部を結合させ、
    円板状の先端シートを前記第2シートの内周の縁部に結合させることを特徴とするエアバッグ装置の製造方法。
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