JP6439256B2 - 断熱容器および断熱容器の修理方法 - Google Patents
断熱容器および断熱容器の修理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6439256B2 JP6439256B2 JP2014044402A JP2014044402A JP6439256B2 JP 6439256 B2 JP6439256 B2 JP 6439256B2 JP 2014044402 A JP2014044402 A JP 2014044402A JP 2014044402 A JP2014044402 A JP 2014044402A JP 6439256 B2 JP6439256 B2 JP 6439256B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- heat insulating
- container
- insulating material
- heat insulation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Refrigerator Housings (AREA)
- Packages (AREA)
- Thermal Insulation (AREA)
Description
省エネルギー対策の一つの方法としては、上記の物品に断熱材を用いる方法が採用されている。
よって、発泡断熱材等の従来の断熱材では、高い断熱性能を発揮するために、断熱材の板厚を大きくする必要があるところ、真空断熱材では、板厚が小さくても高い断熱性能を発揮することができるという特長を有する。
しかし、特許文献1〜3で開示される真空断熱材の配置方法によれば、真空断熱材は壁面パネルの内部に配置されており、さらに周囲は発泡断熱材等の他の断熱材等で覆われていることから、壁面パネルを破壊せずに真空断熱材のみを取り外して交換することができず、真空断熱材を交換するためには、壁面パネルを破壊する、容器自体を交換する等を行う必要がある。このため、真空断熱材の交換および容器の修理が煩雑であるという問題がある。
また、上記発明の場合、上記真空断熱材は、上記外装材の少なくとも一部が透明であり、上記真空断熱材の内部に検知剤を含むことが好ましい。気体の浸入または温度変化により生じる検知剤の変色、変形から、真空断熱材の不良を確認することができるからである。
まず、本発明の断熱容器について説明する。本発明の断熱容器は、容器骨格部および上記容器骨格部に固定された複数の壁面パネルを少なくとも有し、上記壁面パネルの少なくとも1面が、芯材、および上記芯材を収納して内部が減圧された袋状の外装材を有する真空断熱材が配置された断熱パネルを有する壁面パネルであり、上記断熱パネルが着脱可能であることを特徴とするものである。
図1に示すように、本発明の断熱容器10は、複数の壁面パネル1および1Aが、断熱容器10の外形を決める容器骨格部2に固定されたものである。図1に示す例においては、底面の壁面パネル1以外は、真空断熱材が表面に配置され、着脱可能な断熱パネル3を有する壁面パネル1Aである。また、図1における壁面パネル1Aは、断熱パネル3単体からなるものである。なお、真空断熱材の構造については、後で詳細に説明する。
中でも本発明においては、断熱パネルにて、上記真空断熱材が目視可能に配置されていることが好ましい。真空断熱材の不良を目視等で判断することができるからである。
なお、本発明において真空断熱材が不良であるとは、内部の真空度の低下により、真空断熱材が所望の断熱性能を発揮できない状態であることをいい、真空断熱材内部の不良の他、真空断熱材に破損等が見られる、真空断熱材が膨張する等の外観上確認可能な不良も含まれる。
真空断熱材の不良の確認方法等については、後述する。
本発明における壁面パネルは、容器骨格部に固定されたものである。また、上記壁面パネルの少なくとも1面が、芯材、および上記芯材を収納して内部が減圧された袋状の外装材を有する真空断熱材が配置された断熱パネルを有するものであり、上記断熱パネルが着脱可能である。
以下、壁面パネルについて、断熱パネルを有する壁面パネルを「第1の壁面パネル」、断熱パネルを有さない壁面パネルを「第2の壁面パネル」として説明する。
本発明における第1の壁面パネルは、断熱パネルを有する壁面パネルである。断熱パネルとは、芯材、および上記芯材を収納して内部が減圧された袋状の外装材を有する真空断熱材が配置されたものである。
このような態様を有する第1の壁面パネルとしては、断熱パネル単体からなる第1態様と、壁面パネルの一方の表面に断熱パネルを有する第2態様との2つの態様がある。
なお、上述した図1(b)は、第1の壁面パネルが第1態様である例を示したものであり、図2は、第1の壁面パネルが第2態様である例を示したものである。
以下、第1の壁面パネルの各態様について説明する。
本態様の第1の壁面パネルは、断熱パネル単体からなるものである。
断熱パネルにおいて、単一の、または複数の真空断熱材が着脱可能に配置されていることが好ましい。破損した真空断熱材のみを交換して断熱パネルを修理することが可能になるからである。
本発明における真空断熱材は、芯材、および上記芯材を収納して内部が減圧された袋状の外装材を有するものである。
上述の構造を有する真空断熱材11は、単体で断熱パネル3とすることができる。
なお、図3および図4以外の図において、真空断熱材の各構成および熱溶着部については図示を省略する。
真空断熱材における芯材としては、一般に断熱材の芯材として使用される材料を用いることができる。例えばシリカ等の粉体、ウレタンポリマー等の発泡体、グラスウール等の繊維体等の多孔質体が挙げられる。なお上記多孔質体は空隙率が50%以上、中でも90%以上であることが好ましい。熱伝導率の低い芯材とすることができるからである。
真空断熱材における外装材は、可とう性があるフィルムまたはシートであり、少なくとも保護層、ガスバリア層、および熱溶着層が、真空断熱材の表面側からこの順番で積層された積層体が好適に用いられる。
上記保護層は、熱溶着層およびガスバリア層を保護し、併せて真空断熱材の内部を保護する機能を有する。そのため、上記保護層は十分な強度を有し、耐熱性、防湿性、耐ピンホ−ル性、耐突き刺し性等に優れたものであることが好ましい。
また上記保護層は、他の層との密着性の向上を図るために、コロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、オゾン処理等の表面処理が施されていてもよい。
上記ガスバリア層は、熱溶着層と保護層との間に形成される層であり、外部からの水、酸素、窒素等のガスの浸入を遮断する機能を有する。
さらに、上述の蒸着フィルムにポリビニルアルコール系樹脂およびエチレンビニルアルコール共重合体の少なくともいずれかを含有するガスバリア性組成物によるガスバリア性塗布膜を設けたもの等を用いることもできる。
ガスバリア層の厚さとしては、ガスバリア性を発揮可能な厚さであれば特に限定されず、例えば9μm〜100μm程度である。
なお、酸素透過度は、JIS−K−7126Bに基づき、温度23℃、湿度90%RHの条件下において酸素透過度測定装置(米国モコン(MOCON)社製、オクストラン(OXTRAN))を用いて測定した値である。 また、水蒸気透過度は、温度40℃、湿度90%RHの条件で、水蒸気透過度測定装置(米国モコン(MOCON)社製、パ−マトラン(PERMATRAN))を用いて測定した値である。
上記熱溶着層は、外装材の周縁を熱溶着により貼合して封止する機能を有する。
上記外装材は、保護層またはガスバリア層を複数有するものであってもよい。例えば、熱溶着層と保護層との間にガスバリア層を2層以上設けてもよく、熱溶着層およびガスバリア層の上に、保護層を2層以上設けてもよい。また、熱溶着層とガスバリア層との間に別の保護層が設けられてもよい。
また、上記外装材の一部が透明である場合は、芯材や検知剤等が外光により影響を受けることを抑制することができ、一方で、上記外装材の全面が透明である場合は、真空断熱材の内部の位置によらず検知剤の変化を容易に視認することができる。
上記真空断熱材は、外装材の少なくとも一部が透明である場合に、検知剤を含むことが好ましい。検知剤の変化から真空断熱材の内部の真空状態を確認することができるからである。ここで、検知剤とは、酸素、水分等の気体や温度変化を検知すると、変色、変形が起こるものであり、例えば酸素、水分等の気体を検知する気体検知剤、温度変化を検知する温度検知剤等がある。
なお、真空断熱材が検知剤を含む場合、検知剤の変化を視認可能とするために、断熱パネルにて真空断熱材が目視可能に配置されていることが好ましい。
また、温度検知剤としては、例えば一般に市販される示温剤等が挙げられる。示温剤は、温度の変化を検知し、所定の温度に達すると変色を生じることから、真空断熱材内部の真空度の低下に伴い異常な温度になっていないかを目視で確認することができる。
なお、カーテン状の断熱パネルの使用態様については、後述する「III.その他」の項で説明する。
なお、折り目線部の本数、形成位置、真空断熱材の平面に対する形状、真空断熱材の側面から見た形状、および平面視上のパターン等については特に限定されない。
上記断熱パネルは、真空断熱材単体から成るものであってもよく、任意部材を有していても良い。任意部材としては、例えば真空断熱材の補強のための支持基材、真空断熱材を外部衝撃から保護するための保護材等が挙げられる。
以下、上記断熱パネルに想定される任意部材について説明する。
上記断熱パネルは、真空断熱材の一方の平面に支持基材を有していてもよい。断熱パネルの補強や大判化を可能とすることができるからである。また、後述するように、支持基材上に間隔を空けて真空断熱材を複数配置することで、断熱パネルをカーテン状とすることができる。なお、カーテン状の断熱パネルの使用態様については、後述する「3.その他」の項で説明する。
支持基材の板厚としては、真空断熱材の強度、断熱パネルの使用態様等に応じて適宜設定することができる。
なお、支持基材は、剥離性を有する粘着剤等を用いて真空断熱材の平面に配置される。
上記断熱パネルは、真空断熱材の露出面に保護材が配置されていてもよい。真空断熱材は、僅かでも破損が生じると内部の真空状態が保持されず、断熱性能が低下することから、保護材を配置することで、外部衝撃による真空断熱材の破損を防止することができる。
保護材としては、真空断熱材を保護することができるものであればよいが、中でも膜厚の小さいものまたは柔軟性の高いものが好ましい。真空断熱材は、破損により内部にガス等が入ると、内部の圧力が高くなり、真空断熱材の内外の気圧差が小さくなる。このとき圧縮されていた芯材が圧縮前の厚みに戻ろうとして真空断熱材が膨張することから、薄厚な保護材や、柔軟性の高い保護材であれば、真空断熱材の膨張による保護材の形状変化を確認することができるからである。
また、保護材は透明性を有していてもよく、有さなくてもよい。透明性を有する場合は、目視による真空断熱材の不良判断を行うことが可能であり、一方、不透明な場合は、保護材の形状変化の確認や、保護材を介して真空断熱材を触診することにより、不良判断を行うことが可能となる。なお、真空断熱材の内部に検知剤が含まれる場合は、上記保護材は透明であることが好ましい。
この様な保護材の例としては、薄膜の発泡断熱材、繊維系断熱材、塩ビシート、ナイロンフィルム等が挙げられる。
なお、保護材は、剥離性を有する粘着剤等を用いて真空断熱材の平面に配置される。
本態様の第1の壁面パネルにおいて、断熱パネルは、単一の真空断熱材から成るものであってもよく、複数の真空断熱材から成るものであってもよい。
断熱パネルが複数の真空断熱材から成る場合、図5(a)で示すように、剛性を有する大判の断熱パネルとすることができ、また、図5(b)で示すように、断熱パネルを真空断熱材の配置間において屈曲可能なカーテン状とすることができる。複数の真空断熱材は、図5(a)、(b)で示すように、通常、支持基材21上に配置されることが好ましい。
このとき、断熱パネルが真空断熱材単体からなる場合は、真空断熱材の熱溶着部が断熱パネルの周縁として容器骨格部に固定されていてもよく、熱溶着部を真空断熱材の側面および平面に沿って折り曲げた状態とした真空断熱材の周縁が、断熱パネルの周縁として容器骨格部に固定されてもよい。
また、断熱パネルが、真空断熱材の平面上に支持基材または保護材等が配置されたものである場合は、支持基材または保護材の端部が断熱パネルの周縁として容器骨格部に固定されることが好ましい。
固定治具による固定方法としては、具体的には、図6(a)で示すように、ねじおよびワッシャーから成るねじ止め式の固定治具4と容器骨格部2との間に第1の壁面パネル1Aを挟んで固定する方法、図示しないが、壁面パネルおよび容器骨格部に固定治具として面ファスナー、スナップボタン等を取り付けて固定する方法、壁面パネルまたは容器骨格部の一方にボタン掛け部を、他方にボタンを固定治具として取り付けて固定する方法等が挙げられる。
また、固定治具を使用しない固定方法としては、図6(b)示すように、容器骨格部2に溝部Bが形成されており、第1の壁面パネル1Aを溝部Bに嵌めこむようにして容器骨格部2に固定する方法を用いることができる。さらに、図6(c)で示すように、容器骨格部2に切り込み部Cが形成されており、切り込み部Cで挟むように第1の壁面パネル1Aをスライドさせて、容器骨格部2に固定する方法を用いることができる。
なお、蓋部については、後述するため、ここでの説明は省略する。
本態様の第1の壁面パネルは、壁面パネルの一方の表面に配置された断熱パネルを有するものである。
なお、断熱パネルについては、「(1)第1態様」の項で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
断熱パネルが配置される壁面パネルの材質については特に限定されず、一般に壁材として用いられるものを使用することができる。例えば、金属板、石膏ボード、プラスチック板、繊維板、シージングボード、パルプセメント板、MDF、パーチクルボード、炭酸マグネシウム板、化粧合板、木材、鏡板、ビニルボード等が挙げられる。
また、壁面パネル自体が断熱材としての機能を有するものであってもよい。このような壁面パネルとしては、例えば、内部に真空断熱材が固定された壁面パネル等、従来から断熱壁として使用されるもの等が挙げられる。
本態様の第1の壁面パネルは、一方の表面に断熱パネルが配置されていればよいことから、壁面パネルの容器内側の表面に断熱パネルが固定されていても良く、容器外側の表面に断熱パネルが固定されていてもよい。
また、断熱パネルが支持基材上に真空断熱材が配置されてなる場合は、支持基材が壁面パネル側となるように固定されることが好ましい。支持基材が壁面パネル側となるように固定することで、真空断熱材の目視や触診が可能となるからである。
なお、図6(d)は、本態様の第1の壁面パネルの固定方法を説明するための説明図である。
本発明における第2の壁面パネルは、断熱パネルを有さない壁面パネルをいう。第2の壁面パネルの材質等については、上述した「1.第1の壁面パネル (2)第2態様 (a)壁面パネル」の項で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
本発明の断熱容器において、壁面パネルの少なくとも1面が、第1の壁面パネルを有するものであればよく、全ての壁面パネルが第1の壁面パネルを有するものであってもよい。
中でも断熱容器の底面が第2の壁面パネルであり、それ以外の面が第1の壁面パネルであることが好ましい。底面は、収納物を置く際に断熱パネルの真空断熱材の破損が起こり易いことから、交換の頻度が増加する場合があるからである。
本発明における容器骨格部は、断熱容器の外形を決定するものである。
容器骨格部の材質等については、断熱容器としての強度を確保できるものであれば特に限定されず、本発明の断熱容器の用途に応じて適宜選択することができる。容器骨格部の材質としては、例えば、金属、木材、プラスチック等、第2の壁面パネルで使用される材質のものが挙げられる。
なお、容器骨格部における溝部とは、図6(b)中のBで示す部分である。
なお、容器骨格部における切り込み部とは、図6(c)中のCで示す部分である。
本発明の断熱容器の少なくとも一面は、収納物の出し入れを行うための開口部とすることが好ましい。すなわち、上記開口部に位置する壁面パネルは、開閉用の蓋部となる。このとき蓋部となる壁面パネルは、第1の壁面パネルであっても良く、第2の壁面パネルであっても良い。蓋部が第1の壁面パネルである場合、上述した2つの態様のいずれであってもよい。
なお、図7中のOおよび矢印Dは、開口部および蓋部の開閉方向を示すものである。
次に、本発明の断熱容器の修理方法について説明する。本発明の断熱容器の修理方法は、容器骨格部および上記容器骨格部に固定された複数の壁面パネルを少なくとも有し、上記壁面パネルの少なくとも1面が、芯材、および上記芯材を収納して内部が減圧された袋状の外装材を有する真空断熱材が配置された断熱パネルを有する壁面パネルであり、上記断熱パネルが着脱可能である断熱容器を修理する方法であって、破損した上記断熱パネルを新しい上記断熱パネルに交換する交換工程を有することを特徴とする。
本発明における交換工程は、破損した上記断熱パネルを新しい上記断熱パネルに交換する工程である。
ここで、上記断熱パネルは真空断熱材が配置されたものであることから、断熱パネルの交換とは、すなわち真空断熱材の交換を意味する。
また、上記断熱パネルにおいて、単一のまたは複数の真空断熱材が支持基材等に対して着脱可能に配置されている場合、少なくとも真空断熱材を交換することで、新しい断熱パネルへ交換されたことになる。
本発明の断熱容器の修理方法は、交換工程の前に、断熱パネルの上記真空断熱材の不良を確認する確認工程を有することが好ましい。確認工程を有することで、不良の真空断熱材を的確に交換することができるからである。なお、確認工程を有する場合、断熱パネルにおいて真空断熱材は目視可能に配置されることが好ましい。本工程の実施が容易となるからである。
真空断熱材の不良を確認する簡易的な方法としては、真空断熱材が膨張しているか否かを目視または触診で確認する方法が挙げられる。真空断熱材が破損すると、破損箇所から酸素や水分等のガスが内部に浸入することで、内部の圧力が高くなり、真空断熱材の内外の気圧差が小さくなる。このとき圧縮されていた芯材が減圧前の厚みに戻ろうとするため、真空断熱材が膨張することから、形状変化を目視または触診で確認することで、真空断熱材が不良であるとの判断が可能となる。なお、触診による確認は、断熱パネルにおいて露出した真空断熱材に直接触れて確認する他、真空断熱材の表面に保護材が配置されており、保護材の上から触れて確認する場合も含まれる。
また、その他の不良の確認方法としては、市販の熱伝導率測定装置を用いて断熱パネルや真空断熱材の熱伝導率を確認する方法、温度センサーや示温ラベル等を用いて断熱パネルや真空断熱材の温度を測定することで断熱性能を確認する方法等が挙げられる。
具体的には、検知剤の変色、変形から、内部に酸素や水分等のガスが浸入し、上記ガスと検知剤とが反応したことの確認や、真空断熱材の内部温度の変化による真空度の低下の確認を行うことができる。これらの変化を目視で確認することで、真空断熱材が不良であると判断することができる。
なお、検知剤を用いて確認する場合、真空断熱材は断熱パネルにて目視可能に配置されていることが好ましい。すなわち、断熱パネルにおいて真空断熱材が露出して配置されている、または、真空断熱材の表面に透明な保護材または支持基材が配置されていることが好ましい。
底面に壁面パネルとして金属板を用い、金属板の一方の面(下表面)に車輪、他方の面(上表面)に金属材料からなる容器骨格部を配置して立方体形状とした。容器骨格部により区画された5面のうち、底面と対向する面を天井面、残りの4面を側面とした。
側面のうち3面において、1つの面を構成する4辺に相当する容器骨格部において、角部にねじ止め式の固定治具を配置した。
また、4面ある側面のうち、固定治具が配置されていない1面において、面を構成する4辺に相当する容器骨格部のうち、天井面と共有する辺に相当する容器骨格部の両端にねじ止め式の固定治具を配置し、残り3辺に相当する容器骨格部上には面ファスナーを配置した。
支持基材として板状の硬質ウレタンフォームを用い、一方の表面に剥離性粘着材を介して真空断熱材を固定して断熱パネルとした。この断熱パネルを、天井面および側面のうち面ファスナーが配置されていない3面において、ねじ止め式の固定治具により容器骨格部に固定し、壁面パネルとした。
また、支持基材として柔軟性を有するポリスチレンフォームを用い、一方の表面に、剥離性粘着材を介して真空断熱材を固定して断熱パネルとした。上記断熱パネルの1辺を、ねじ止め式の固定治具により容器骨格部に固定し、上記断熱パネルの残り3辺には、容器骨格部に配置した面ファスナーと対向する位置に面ファスナーを取り付けて壁面パネルとした。これにより断熱容器を得た。
2 … 容器骨格部
3 … 断熱パネル
10 … 断熱容器
11 … 真空断熱材
Claims (8)
- 容器骨格部および前記容器骨格部に固定された複数の壁面パネルを少なくとも有し、
前記壁面パネルの少なくとも1面が、芯材、および前記芯材を収納して内部が減圧された袋状の外装材を有する真空断熱材が配置された断熱パネルを有する壁面パネルであり、 前記断熱パネルを有する前記壁面パネルは、前記断熱パネル単体から構成されているか、または、前記壁面パネルの一方の表面に前記断熱パネルを有しており、
前記断熱パネルが目視可能に配置されており、かつ、着脱可能であり、
前記容器骨格部は前記壁面パネルを挟むための切り込み部を有しており、
前記切り込み部で挟まれた前記壁面パネルは、スライドさせることによって前記容器骨格部に対して着脱可能であることを特徴とする断熱容器。 - 容器骨格部および前記容器骨格部に固定された複数の壁面パネルを少なくとも有し、
前記壁面パネルの少なくとも1面が、芯材、および前記芯材を収納して内部が減圧された袋状の外装材を有する真空断熱材が配置された断熱パネルを有する壁面パネルであり、
前記断熱パネルを有する前記壁面パネルは、前記断熱パネル単体から構成されているか、または、前記壁面パネルの一方の表面に前記断熱パネルを有しており、
前記断熱パネルが目視可能に配置されており、かつ、着脱可能である断熱容器であって、
前記断熱容器の少なくとも一面は、収納物の出し入れを行うための開口部を有し、
前記開口部に位置する前記壁面パネルは開閉用の蓋部を形成し、かつ、当該蓋部がカーテン型であることを特徴とする断熱容器。 - 前記真空断熱材は、前記外装材の少なくとも一部が透明であり、前記真空断熱材の内部に検知剤を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の断熱容器。
- 前記断熱パネルにて、前記真空断熱材が着脱可能に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の断熱容器。
- 前記真空断熱材が膨張することによる形状変化を、直接もしくは間接的に触診可能な態様で、前記真空断熱材が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載の断熱容器。
- 容器骨格部および前記容器骨格部に固定された複数の壁面パネルを少なくとも有し、
前記壁面パネルの少なくとも1面が、芯材、および前記芯材を収納して内部が減圧された袋状の外装材を有する真空断熱材が配置された断熱パネルを有する壁面パネルであり、
前記断熱パネルを有する前記壁面パネルは、前記断熱パネル単体から構成されているか、または、前記壁面パネルの一方の表面に前記断熱パネルを有しており、
前記断熱パネルが目視可能に配置されており、かつ、着脱可能であり、
前記容器骨格部は前記壁面パネルを挟むための切り込み部を有しており、
前記切り込み部で挟まれた前記壁面パネルは、スライドさせることによって前記容器骨格部に対して着脱可能である断熱容器を修理する断熱容器の修理方法であって、
破損した前記断熱パネルを新しい前記断熱パネルに交換する交換工程を有することを特徴とする断熱容器の修理方法。 - 容器骨格部および前記容器骨格部に固定された複数の壁面パネルを少なくとも有し、
前記壁面パネルの少なくとも1面が、芯材、および前記芯材を収納して内部が減圧された袋状の外装材を有する真空断熱材が配置された断熱パネルを有する壁面パネルであり、
前記断熱パネルを有する前記壁面パネルは、前記断熱パネル単体から構成されているか、または、前記壁面パネルの一方の表面に前記断熱パネルを有しており、
前記断熱パネルが目視可能に配置されており、かつ、着脱可能である断熱容器であって、
前記断熱容器の少なくとも一面は、収納物の出し入れを行うための開口部を有し、
前記開口部に位置する前記壁面パネルは開閉用の蓋部を形成し、かつ、当該蓋部がカーテン型である断熱容器を修理する断熱容器の修理方法であって、
破損した前記断熱パネルを新しい前記断熱パネルに交換する交換工程を有することを特徴とする断熱容器の修理方法。 - 前記断熱パネルにて、前記真空断熱材が目視可能に配置されており、
前記交換工程の前に、前記断熱パネルの前記真空断熱材の不良を確認する確認工程を有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の断熱容器の修理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014044402A JP6439256B2 (ja) | 2014-03-06 | 2014-03-06 | 断熱容器および断熱容器の修理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014044402A JP6439256B2 (ja) | 2014-03-06 | 2014-03-06 | 断熱容器および断熱容器の修理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015168465A JP2015168465A (ja) | 2015-09-28 |
JP6439256B2 true JP6439256B2 (ja) | 2018-12-19 |
Family
ID=54201559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014044402A Active JP6439256B2 (ja) | 2014-03-06 | 2014-03-06 | 断熱容器および断熱容器の修理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6439256B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3436755B1 (en) * | 2016-03-29 | 2020-11-11 | Basf Se | Transport container with remote surveillance capability |
WO2017208331A1 (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 三菱電機株式会社 | 断熱容器 |
JP7244897B2 (ja) * | 2018-12-06 | 2023-03-23 | アイリスオーヤマ株式会社 | 断熱箱体及びこれを備えた冷蔵庫 |
US11732912B2 (en) * | 2020-04-21 | 2023-08-22 | Hitachi Global Life Solutions, Inc. | Clean booth |
JP7394326B2 (ja) * | 2021-03-26 | 2023-12-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 真空断熱容器 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3870511B2 (ja) * | 1997-10-24 | 2007-01-17 | いすゞ自動車株式会社 | 断熱壁構造 |
JP2002167212A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-06-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | シリカ多孔体の製造方法、それを用いた断熱材 |
JP2011012797A (ja) * | 2009-07-06 | 2011-01-20 | Toppan Printing Co Ltd | 真空断熱材 |
JP2011237072A (ja) * | 2010-05-07 | 2011-11-24 | Mitsubishi Electric Corp | 貯湯タンクユニット |
JP5250080B2 (ja) * | 2011-06-07 | 2013-07-31 | シャープ株式会社 | 冷蔵庫 |
JP5928012B2 (ja) * | 2012-03-08 | 2016-06-01 | 三菱電機株式会社 | 貯湯式給湯機 |
JP6207876B2 (ja) * | 2012-07-05 | 2017-10-04 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
-
2014
- 2014-03-06 JP JP2014044402A patent/JP6439256B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015168465A (ja) | 2015-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6439256B2 (ja) | 断熱容器および断熱容器の修理方法 | |
JP6308420B2 (ja) | 折り畳み自在保冷保温箱体 | |
JP4966903B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
US20090031659A1 (en) | Evacuated Thermal Insulation Panel | |
JP2015179618A (ja) | 外装ケース、外装ケース用ラミネートフィルム、及び、電池モジュール | |
JP2015169372A (ja) | 断熱容器および断熱容器の製造方法 | |
JP2017141053A (ja) | 折り畳み式保冷保温箱 | |
JP6810377B2 (ja) | 折り畳み式保冷保温箱、組み立て式保冷保温箱 | |
JP6446901B2 (ja) | 真空断熱材、真空断熱材用外装材、および断熱物品 | |
JP2007239771A (ja) | 真空断熱材とそれを用いた断熱箱体 | |
JP6413309B2 (ja) | 真空断熱材および真空断熱材用外包材 | |
JP6831622B2 (ja) | 保冷保温用箱体 | |
JP2015038374A (ja) | 真空断熱材、真空断熱材の製造方法、真空断熱材用外包材、および断熱物品 | |
JP6414381B2 (ja) | 断熱材、断熱材の製造方法、及び物品と断熱材の組合体 | |
JP2018059597A (ja) | 保冷保温箱 | |
CN210593189U (zh) | 一种双层铝箔袋 | |
JP2011089740A (ja) | 袋体、および真空断熱材 | |
JP2018193122A (ja) | 組立および分解が可能な断熱容器 | |
KR102317718B1 (ko) | 적층체 및 이를 이용한 진공단열재 | |
JP6027931B2 (ja) | 空輸用保冷コンテナ | |
JP2010007806A (ja) | 真空断熱パネル及びこれを備えた断熱箱体 | |
JP2017154776A (ja) | 保冷保温箱 | |
JP2015197110A (ja) | 断熱物品 | |
EP3181980B1 (en) | Method for manufacturing vacuum heat insulator and vacuum heat insulator | |
JP2017052553A (ja) | 保冷保温用箱体およびその組み立て方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171226 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20180206 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20180220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180423 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180703 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20180827 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181023 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181105 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6439256 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |