JP6435453B2 - シリコーン剥離コーティング組成物、並びに硬化剥離コーティングを有するフィルム及び紙用低剥離力エマルジョンシリコーン剥離コーティング - Google Patents

シリコーン剥離コーティング組成物、並びに硬化剥離コーティングを有するフィルム及び紙用低剥離力エマルジョンシリコーン剥離コーティング Download PDF

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Description

本発明は、シリコーン剥離コーティング用途向けのエマルジョン組成物に関する。剥離コーティング組成物は、フィルム又は紙基材上に層を塗工するために適用され、熱付加下で硬化されて、塗工された基材を形成する。本発明は、テープ剥離、粘着性接着剤又はラベル剥離用途向けの低剥離力の塗工された剥離ライナを提供することを意図する。特に、本発明は、シリコーン剥離コーティング組成物、当該シリコーン剥離コーティング組成物を硬化することによって得られるフィルム及び紙用低剥離力エマルジョンシリコーン剥離コーティング、並びにフィルム及び紙用低剥離力エマルジョンシリコーン剥離コーティングの製造方法に関する。
従来、エマルジョン(EM)型シリコーン剥離コーティングは、許容可能な移行で高速硬化し、かつ乳化が容易でもあるように、短鎖ビニル末端シリコーンポリマー又は多ビニル官能性シリコーンポリマーを有し、そのためベースポリマーは、製造プロセスの要求に適合する低粘度である必要がある。しかしながら、このコーティングは、高い硬化密度により、低剥離力をもたらすことが困難である。
例えば、米国特許第4,791,029(A)号(特許文献1、本明細書に参考として援用)は、末端ビニル化ポリシロキサン、ビニル化シクロトリシロキサン、ハイドロオルガノジオルガノポリシロキサン(hydroorganodiorganopolysiloxane)、ポリビニルアルコール及びポリアルキレングリコールアルキルエーテル又はアルキルフェニルエーテルを含む第1の水性エマルジョンAと、触媒有効量の白金金属触媒をシロキサンポリマーと共に含む第2の水性エマルジョンBと、を含む、架橋性重付加オルガノポリシロキサン組成物の水性エマルジョンを開示している。エマルジョンは、可撓性基材の薄層コーティングに十分に適応し、当該コーティングに撥水性及び非接着性を付与する。
例えば、米国特許第4,954,554(A)号(特許文献2、本明細書に参考として援用)は、90mol%以上のケン化度を有するポリビニルアルコール(PVA)を含有するように配合された場合に、改善された光沢及び/又は撥水性及び/又は接着剤剥離を有する硬化コーティングを提供する硬化性シリコーン組成物の水性エマルジョンを開示する。改善の程度は、PVAのケン化度に直接関連する。94〜99mol%の平均ケン化度を有するPVAは、硬化コーティングのこれらの特性の改善に特に有効である。従来、異なるケン化度を有する2種以上の市販PVAの混合物を使用して、所望のケン化度を有するPVAとすることができる。
例えば、米国特許第5,095,067(A)号(特許文献3、本明細書に参考として援用)は、(A)特定のオルガノビニルポリシロキサンを100重量部と、(B)特定のオルガノハイドロジェンポリシロキサンを1〜50重量部と、(C)25℃で10mm/s(10cSt)以下の粘度を有する白金触媒を0.5重量部〜5重量部と、(D)10〜20の平均HLB、6.5以下のpH、及び30μS/cm以下のイオン伝導度を有するノニオン性乳化剤を1.5〜15重量部と、(E)水と、を含む剥離シリコーンエマルジョン組成物を開示している。この組成物は、良好なポットライフ及び硬化性を有するとされる。硬化フィルムは、接着剤の良好な剥離性及び残留接着剤特性を有する。
例えば、米国特許第5,777,017(A)号(特許文献4、参照により本明細書に援用)は、水性オルガノポリシロキサンエマルジョン、特にSi結合した水素を脂肪族多重結合に付加することによって架橋し得る水性オルガノポリシロキサンエマルジョン、アルキルフェニルポリグリコールエーテル及び低ケン化度のポリビニルアルコールを含む乳化剤の組み合わせを用いたその調製、並びに接着防止コーティングの調製のためのその使用を開示している。
例えば、米国特許公開第2011/0287267(A1)号(特許文献5、参照により本明細書に援用)は、25℃で50〜2,000mPa・s(mPa・秒)の粘度を有し、かつ(A)25〜1,000mPa・sの粘度を有するアルケニル官能性ジオルガノポリシロキサンを100重量部と、(B)少なくとも10,000mPa・sの粘度を有し、0.1モル%以下の脂肪族不飽和基含有量を有する、ジオルガノポリシロキサンを0.5〜15重量部と、(C)1個を超えるSiO4/2単位を有し、平均シロキサン単位式(1)(SiO4/2)(R SiO1/2で表される分枝状オルガノシロキサンオリゴマーとジオルガノシロキサンオリゴマーとの間の平衡重合によって提供されるポリマー生成物である、分枝状オルガノポリシロキサンを0.5〜5重量部と、(D)1〜1,000mPa・sの粘度を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを特定量と、(E)触媒量のヒドロシリル化反応触媒と、を含む、無溶剤型硬化剥離コーティング形成オルガノポリシロキサン組成物を開示している。得られる硬化コーティングは、タック性物質に対する卓越した剥離性能及びなめらかな滑り性を示すと言われている。
例えば、米国特許第4,870,149(A)号(特許文献6、参照により本明細書に援用)は、(A)分枝状構造を有し、かつ(i)式SiO4/2で表されるシロキサン単位と、(ii)一般式RSiO2/2で表されるシロキサン単位と、(iii)一般式RaRSiO1/2で表されるシロキサン単位と、を含むオルガノポリシロキサン流体を100部と、(B)平均構造式R SiO(RSiO2/2n1(R SiO2/2n2SiR を有するジオルガノポリシロキサンを0.5〜15部と、(C)オルガノハイドロジェンポリシロキサンを所定量と、(D)ヒドロシリル化反応触媒と、を含む、無溶剤型硬化剥離コーティング形成オルガノポリシロキサン組成物を開示している。シート状基材も、この無溶剤型硬化剥離コーティング形成オルガノポリシロキサン組成物から硬化されたコーティングを有する。
しかしながら、上記特許文献1〜6は、上記の従来技術の技術的問題を十分に解決できていない。具体的には、水性エマルジョンに関する特許文献1〜4は、低剥離力のエマルジョンシリコーン剥離コーティングを提供することができず、無溶剤型硬化剥離コーティング形成オルガノポリシロキサン組成物に関する特許文献5〜6は、明らかに、水性エマルジョンに関する要求に適合できない。
したがって、粘着性接着剤に対して、同じ塗工量(CW)で、より低い剥離力をもたらし得る水性エマルジョン型シリコーン剥離コーティング組成物を得ること、及び高速硬化、移行の少ない硬化層、滑り性のある非常になめらかな感触のコーティング表面、及び優れた基材への固着性(anchorage)等の卓越した特性を有することに対する必要性がなお存在する。
本発明は、上記の問題を解決するために進められたものであり、低剥離力エマルジョンシリコーン剥離コーティング用途の導入を目的とする。剥離コーティング組成物は、フィルム又は紙基材上に層を塗工するために適用され、熱付加下で硬化されて、塗工された基材を形成する。本発明の別の目的は、テープ剥離、粘着性接着剤又はラベル剥離用途向けの低剥離力の塗工された剥離ライナを提供することである。
上記の既存の欠点を克服するため、本発明は、特定の長鎖ポリシロキサン添加剤を用いた硬化剥離コーティングを開示する。添加剤は、高粘度(5,000〜150,000cp)及び反応性ビニル官能基を有し、この側鎖にぶら下がるビニル官能基は、SiH官能性架橋剤とのヒドロシリル化(hydrosliation)によって容易に共有結合を形成する。シロキサン添加剤の末端処理された基は、反応性ではない。本発明は、(I)ポリマーフィルム基材又は紙上での剥離力低下のためのビニルペンダントシリコーン添加剤を含むシリコーン化合物であって、当該添加剤が非反応性基末端を有する側鎖にぶら下がるビニル官能基である、シリコーン化合物と、(II)(I)中の脂肪族不飽和炭化水素基に対する、(II)中の水素化ケイ素(Si−H)基の総数の比が0.9:1〜3:1であるような量の、オルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤と、(III)ビニルシロキサンと架橋剤との間の反応を触媒するのに有効な、十分量のヒドロシリル化触媒と、(IV)界面活性剤と、(V)水と、(VI)阻害物質と、を含む、シリコーン剥離コーティング組成物を開示する。
シリコーンベースと添加剤とを調合することにより、添加剤は、ベースポリマーと共に、粘着性接着剤に対する剥離力の低下をもたらし得る部分硬化したネットワークを基材上に形成する。混合物の粘度は、乳化に好適な妥当なベース粘度を維持する。コーティングライナのその他の特性は、ラブオフ(RO)(耐擦性)、遅効RO、後接着強度(SAS)及び抽出可能分のような固着試験の性能において、ベースポリマーと同等に保たれる。
上記の目的は以下によって達成できる。
{1}シリコーン剥離コーティング組成物であって、
(A)25℃で50〜10,000mPa・sの粘度及び0.10〜3.0重量%のアルケニル含有量を有するオルガノポリシロキサン流体を100重量部と、
(B)平均構造式(1)によって表され、25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度及び0.05〜0.80重量%のアルケニル含有量を有するジオルガノポリシロキサン
SiO(RSiO2/2n1(R SiO2/2n2SiR (1)
(式中、Rは、2〜8個の炭素原子を有するアルケニルであり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニルであり、n1は、0.05〜0.80重量%のアルケニル含有量を提供する数であり、n2は、少なくとも1の値を有する数であり、n1+n2は、25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度を当該構成成分にもたらす数である)を0.5〜40重量部と、
(C)25℃で1〜1,000mPa・sの粘度を有し、少なくとも2個のケイ素結合水素原子を各分子中に有し、そのケイ素結合有機基に対し1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニル基を有する、オルガノハイドロジェンポリシロキサンを、構成成分(A)及び(B)中のアルケニル基に対する、当該オルガノハイドロジェンポリシロキサン中のケイ素結合水素原子のモル比に関して0.8:1〜5:1の値を提供するのに十分な量と、
(D)触媒量のヒドロシリル化反応触媒と、
(E)界面活性剤と、
(F)水と、
(G)阻害物質と、を含むシリコーン剥離コーティング組成物。
{2}構成成分(B)のアルケニル含有量が、好ましくは0.05〜0.50重量%の範囲であることを特徴とする、{1}に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
{3}構成成分(A)が、直鎖状オルガノポリシロキサン(organopolysliloxane)、分枝状オルガノポリシロキサン、0.10〜3.0重量%の異なるアルケニル含有量を有するオルガノポリシロキサンの混合物、及び直鎖状オルガノポリシロキサンと分枝状オルガノポリシロキサンとの混合物からなる群から選択される、少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体100重量部であることを特徴とする、{1}に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
{4}構成成分(A)が、(A−1)アルケニル基のみをその分子末端に有するポリジメチルシロキサンと(A−2)アルケニル基をその分子末端及びその側鎖位に有するポリジメチルシロキサンとの混合物であることを特徴とする、{1}に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
{5}{1}に記載のシリコーン剥離コーティング組成物であって、構成成分(A)が、分枝状構造及び25℃で50〜10,000mPa・sの粘度を有し、下記のシロキサン単位(i)〜(iii)を含み、複数のシロキサン単位(ii)を含むストレート鎖(straight−chain)部分、及びシロキサン単位(i)を含む分枝点を有する少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体を含み、上記ストレート鎖部分の末端は、シロキサン単位(iii)で末端封鎖されており、
(i)一般式SiO4/2で表されるシロキサン単位:1個以上
(ii)一般式RSiO2/2で表されるシロキサン単位:15〜995個
(iii)一般式RSiO1/2で表されるシロキサン単位
式中、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、フェニル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、及びフェニルからなる群から選択される基であり、分子中のR及びRの少なくとも0.10〜3.0重量%は、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル基であり、分子中のR及びRの総数の少なくとも50%は1〜8個の炭素原子を有するアルキル基であることを特徴とする、シリコーン剥離コーティング組成物。
{6}{5}に記載のシリコーン剥離コーティング組成物であって、構成成分(A)が、分枝状構造を有し、平均シロキサン単位式(2)で表される少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体を含み、
(RSiO1/2(RSiO2/2(SiO4/2) (2)
式中、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、フェニル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、及びフェニルからなる群から選択される基であり、分子中のR及びRの少なくとも3重量%は、2〜8個の炭素原子を有するアルケニルであり、分子中のR及びRの総数の少なくとも50%は、1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、m=15〜995であることを特徴とする、シリコーン剥離コーティング組成物。
{7}{5}に記載のシリコーン剥離コーティング組成物であって、構成成分(A)が、分枝状構造を有し、平均シロキサン単位式(3)で表されるオルガノポリシロキサンであり、
[(R SiO1/2(R SiO1/21−n(RSiO2/2m1(R SiO2/2m2(SiO4/2) (3)
式中、Rは、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニルであり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、分子中に少なくとも3個のRが存在し、分子中のR、R、及びRの総数の少なくとも50%は1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、nは、0又は1であり、m1は、少なくとも1の値を有する数であり、m2は、少なくとも0の値を有する数であり、m1+m2=15〜995であることを特徴とする、シリコーン剥離コーティング組成物。
{8}構成成分(E)が、ポリエーテル化合物、ポリエーテル変性シリコーン、水溶性ポリエステル化合物、水溶性ポリビニルアルコール、及び水溶性ポリビニルアセテートからなる群から選択される、少なくとも1つのノニオン性界面活性剤を含むことを特徴とする、{1}に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
{9}構成成分(G)が、0.05〜2重量部のヒドロシリル化反応阻害物質であり、環境温度で非硬化性であり、熱の適用下で硬化することを特徴とする、{1}〜{8}のいずれか一項に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
{10}{1}〜{9}のいずれか一項に記載のシリコーン剥離コーティング組成物を硬化することによって得られる、フィルム及び紙用低剥離力エマルジョンシリコーン剥離コーティング。
{11}{1}〜{9}のいずれか一項に記載のシリコーン剥離コーティング組成物をフィルム及び紙の少なくとも片側に適用し、少なくとも100℃の温度で硬化することによる、フィルム及び紙用低剥離力エマルジョンシリコーン剥離コーティングの製造方法。
(A)特定の粘度(50〜10,000mPa・s)及び0.1〜3.0重量%のアルケニル含有量を有する上記反応性オルガノポリシロキサン流体と、(B)25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度及び0.05〜0.80重量%のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサンと、(C)25℃で1〜1,000mPa・sの粘度を有し、各分子中に少なくとも2個のケイ素結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンとの間の組み合わせにより、得られた剥離コーティング組成物は、粘着性接着剤に対する剥離力の低下をもたらすことができ、混合物の粘度は乳化に好適な妥当なベース粘度を維持し、同じCW(塗工重量)で、より低い剥離力を示し、
i)高速硬化、
ii)移行の少ない硬化層、
iii)滑り性があり非常になめらかな感触のコーティング表面、及びiv)基材への良好な固着を示す。
このことで、以下のような応用利用が可能になる。
i)適用段階における騒音低減、及び
ii)剥離ライナの繰返し剥離の際の摩擦火傷からのオペレータの保護。
本発明のシリコーン剥離コーティング組成物は、特徴的には、
(A)25℃で50〜10,000mPa・sの粘度及び0.10〜3.0重量%のアルケニル含有量を有するオルガノポリシロキサン流体を100重量部と、
(B)平均構造式(1)によって表され、25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度及び0.05〜0.80重量%のアルケニル含有量を有するジオルガノポリシロキサン
SiO(RSiO2/2n1(R SiO2/2n2SiR (1)
(式中、Rは、2〜8個の炭素原子を有するアルケニルであり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニルであり、n1は、0.05〜0.80重量%のアルケニル含有量を提供する数であり、n2は、少なくとも1の値を有する数であり、n1+n2は、25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度を当該構成成分にもたらす数である)を0.5〜40重量部と、
(C)25℃で1〜1,000mPa・sの粘度を有し、少なくとも2個のケイ素結合水素原子を各分子中に有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンであって、ケイ素結合有機基は、構成成分(A)及び(B)中のアルケニル基に対する、上記オルガノハイドロジェンポリシロキサン中のケイ素結合水素原子のモル比に関して0.8:1〜5:1の値を提供するのに十分な量の、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニル基である、オルガノハイドロジェンポリシロキサンを1.5〜10重量部と、
(D)触媒量のヒドロシリル化反応触媒と、
(E)界面活性剤と、
(F)水と、
(G)阻害物質と、を含む。
構成成分(A)は、直鎖状オルガノポリシロキサン(organopolysliloxane)、分枝状オルガノポリシロキサン、0.10〜3.0重量%の異なるアルケニル含有量を有するオルガノポリシロキサンの混合物、及び直鎖状オルガノポリシロキサンと分枝状オルガノポリシロキサンとの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体100重量部である。
構成成分(A)は、(A−1)アルケニル基のみをその分子末端に有するポリジメチルシロキサンと(A−2)アルケニル基をその分子末端及びその側鎖位に有するポリジメチルシロキサンとの混合物である。
構成成分(A)は、分枝状構造及び25℃で50〜10,000mPa・sの粘度を有し、下記のシロキサン単位(i)〜(iii)を含み、複数のシロキサン単位(ii)を含むストレート鎖部分、及びシロキサン単位(i)を含む分枝点を有する少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体を含み、上記ストレート鎖部分の末端は、シロキサン単位(iii)で末端封鎖されており、
(i)一般式SiO4/2で表されるシロキサン単位:1個以上
(ii)一般式RSiO2/2で表されるシロキサン単位:15〜995個
(iii)一般式RSiO1/2で表されるシロキサン単位
式中、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、フェニル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、及びフェニルからなる群から選択される基であり、分子中のR及びRの少なくとも0.10〜3.0重量%は、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル基であり、分子中のR及びRの総数の少なくとも50%は1〜8個の炭素原子を有するアルキル基である。
構成成分(A)は、分枝状構造を有し、平均シロキサン単位式(2)で表される少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体を含み、
(RSiO1/2(RSiO2/2(SiO4/2) (2)
式中、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、フェニル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、及びフェニルからなる群から選択される基であり、分子中のR及びRの少なくとも3重量%は、2〜8個の炭素原子を有するアルケニルであり、分子中のR及びRの総数の少なくとも50%は、1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、m=15〜995である。
構成成分(A)は、分枝状構造を有し、平均シロキサン単位式(3)で表されるオルガノポリシロキサンであり、
[(R SiO1/2(R SiO1/21−n(RSiO2/2m1(R SiO2/2m2(SiO4/2) (3)
式中、Rは、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニルであり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、分子中に少なくとも3個のRが存在し、分子中のR、R、及びRの総数の少なくとも50%は1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、nは、0又は1であり、m1は、少なくとも1の値を有する数であり、m2は、少なくとも0の値を有する数であり、m1+m2=15〜995である。
好ましい構成成分(A)では、Rはビニル又はヘキセニル(hexyenyl)基であり、m1は0〜20の範囲であり、シロキサン単位の総数(=m1+m2+4)は50〜400の範囲である。構成成分(A)の好ましい粘度は50〜1,000mPa・sの範囲である。ビニル含有量は、0.10〜3.0重量%の範囲内である。
この1〜8個の炭素原子を有するアルキルの典型例は、メチル、エチル、プロピル等であり、メチルが好ましい。2〜8個の炭素原子を有するアルケニルの典型例は、ビニル、アリル、ヘキセニル等であり、ビニルが好ましい。1〜8個の炭素原子を有するアルコキシは、メトキシ、エトキシ等であり得る。
SiO1/2単位は、Vi(Me)SiO1/2単位、He(Me)SiO1/2単位、(Me)SiO1/2単位、ViMePhSiO1/2単位、及び(HO)(Me)SiO1/2単位(式中、Viはビニル基を表し、Heはヘキセニル基を表し、Meはメチル基を表し、Phはフェニル基を表し、これは本明細書で以後も適用される)によって例示できる。これらの単位の組み合わせ(例えば、Vi(Me)SiO1/2単位と(Me)SiO1/2単位)が同じ分子中で可能である。
SiO2/2単位は、(Me)SiO2/2単位、ViMeSiO2/2単位及び、MePhSiO2/2単位で例示できる。これらの単位の組み合わせ(例えば、(Me)SiO2/2単位とViMeSiO2/2単位)が同じ分子中で可能である。
基材への卓越した固着を実現するため、RSiO1/2単位は、好ましくは、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、例えば、Vi(Me)SiO1/2単位、He(Me)SiO1/2単位、及びViMePhSiO1/2単位を含有する。
構成成分(A)のケイ素結合アルケニル基は、構成成分(C)のケイ素結合水素原子とのヒドロシリル化反応によって架橋する。したがって、少なくとも2個のアルケニル基が、各分子中に存在しなければならず、シート状基材への卓越した接着を発揮するためには、少なくとも3個のアルケニル基が各分子中に存在しなければならない。
構成成分(A)は、本発明によるシリコーン剥離コーティング組成物のベース構成成分である。好ましくは、構成成分(A)は、低い重合度を有してもよい。構成成分(B)は、好ましくは、ストレート鎖構造を有し、高粘度、したがって高い重合度を有する。構成成分(B)は、ペンダントビニル官能基を有し、これはヒドロシリル化によって硬化系との共有結合を形成し得る。トリメチルシロキシ末端はこの系で硬化されず、これは硬化した剥離コーティングの表面に分子鎖の一部が移行するのを助けることができる。この特性は、滑り性のある感触及び低剥離力を有する硬化剥離コーティングを提供し得る。中程度の粘度(25℃で5,000〜150,000mPa・s)を有するシロキサンは、マルチロールコーターに適した粘度を有する最終的な剥離コーティング浴を提供することができ、加硫時に適切な反応性を有することもできる。
このため、ほんの少量の構成成分(B)を組み込むことで、より優れた滑り性の硬化コーティングを提供し得る。
本発明において、構成成分(A)は、Q分枝ポリマーに限定されず、「直鎖状オルガノポリシロキサン、Q分枝オルガノポリシロキサン、異なる直鎖状オルガノポリシロキサンの混合物、並びに直鎖状及びQ分枝オルガノポリシロキサン」を包含する。最も好ましい構成成分(A)は、Q分枝物及びその混合物である。
構成成分(B)、すなわち、平均構造式(1)によって表され、25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度及び0.05〜0.80重量%、好ましくは0.05〜0.50重量%のアルケニル含有量を有するジオルガノポリシロキサン
SiO(RSiO2/2n1(R SiO2/2n2SiR (1)
(式中、Rは、2〜8個の炭素原子を有するアルケニルであり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニルであり、同一分子中で、各Rは同じでも異なっていてもよく、各Rは同じでも異なっていてもよく、n1は、0.05〜0.80重量%のアルケニル含有量をもたらす数であり、n2は、少なくとも1の値を有する数であり、n1+n2は、25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度を当該構成成分にもたらす数である)は、粘着性タック性に対する硬化コーティングの剥離性を改善するよう機能し、更に硬化コーティングに滑り性をもたらするようにも機能する。構成成分(B)は、構成成分(A)と(C)との間のヒドロシリル化反応によって硬化が生じたときに形成されるコーティング上に徐々に上昇し、それによって硬化コーティングの表面に卓越した滑り性を付与する。構成成分(B)は、ペンダントビニル官能基(アルケニル基)を有し、これはヒドロシリル化によって硬化系との共有結合を形成し得る。トリアルキルシロキシ末端はこの系で硬化されず、これは硬化した剥離コーティングの表面に分子鎖の一部が移行するのを助ける可能性がある。この特性は、滑り性のある感触及び低剥離力を有する硬化剥離コーティングを提供し得る。中程度の粘度(25℃で5,000〜150,000mPa・s)を有するシロキサンは、マルチロールコーター加工に適用可能な最終的な剥離コーティング浴の粘度を提供することができ、加硫時に適切な反応性を有することもできる。
更に、本発明の概念は、シロキサン中のペンダントアルケニル基が構成成分(B)を硬化系に結合する「アンカー(anchor)」ポイントとして作用し得ることから、「ブリードアウト」(breed−out)効果と呼ばれるものとは異なる。25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度を有するシロキサンは、硬化系との絡み合い効果を有し、これもシリコーン移行を低減すると考えられる。
ここで、1〜8個の炭素原子を有するアルキルの典型例は、メチル、エチル、プロピル等であり、メチルが好ましい。2〜8個の炭素原子を有するアルケニルの典型例は、ビニル、アリル、ヘキセニルであり、ビニルが好ましい。
SiO2/2単位は、ViMeSiO2/2単位によって例示され得る。
SiO2/2単位は、(Me)SiO2/2単位及びMePhSiO2/2単位によって例示され得る。
これらの単位の組み合わせが同一分子中で可能である。
構成成分(B)としては、分子中にケイ素結合アルケニル基を有し、そのため構成成分(C)とヒドロシリル化反応を起こすことができる構成成分が挙げられる。硬化コーティングに付随する残留接着性の観点から、分子中にアルケニル基を有し、そのため構成成分(C)とヒドロシリル化反応を起こすことができる構成成分(B)が好ましい。
分子中にケイ素結合アルケニル基を有し、そのため構成成分(C)とヒドロシリル化反応を起こすことができる構成成分(B)に関して、過度に高いアルケニル含有量は、硬化コーティングの剥離性の悪化及び滑り性の低下を生じる。構成成分(B)のアルケニル含有量が低すぎる場合、非結合及び移行増大を生じ、したがってこの含有量は、分子中のケイ素結合有機基が0.05〜0.80重量%である。ケイ素結合アルケニルは、側鎖位に存在する。
構成成分(B)は、25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度を有するが、残留接着性の観点から、その粘度は好ましくは20,000〜130,000mPa・sである。
構成成分(B)は、各場合に、上記構成成分(A)の100重量部当たり0.5〜40重量部で組み込まれる。構成成分(B)が上記の下限よりも少なく組み込まれた場合、硬化コーティングの表面は、不十分な滑り性を有する。上記の上限を超えた場合、オルガノポリシロキサン組成物は過度に高粘度になり、シート状基材上で薄膜のコーティングに乱れを生じると予想される。
好ましい構成成分(B)は、0.06〜0.19%のビニル及び/又はヘキセニル(hexyenyl)基、及び20,000〜130,000mPa・sの粘度を有する。
構成成分(C)は、25℃で1〜1,000mPa・sの粘度を有し、各分子中に少なくとも2個のケイ素結合水素原子を有し、かつ1〜8個の炭素原子を有するアルキル、又はフェニルをそのケイ素結合有機基に有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンであり、構成成分(A)の架橋剤として機能する。架橋は、この構成成分のケイ素結合水素原子と構成成分(A)のケイ素結合アルケニル基との間のヒドロシリル化反応によって起こる。ケイ素結合アルケニルを含有する構成成分(B)の場合、構成成分(B)中のケイ素結合アルケニル基もヒドロシリル化反応に関与する。結果として、少なくとも2個のケイ素結合水素原子が各分子中に存在しなければならず、好ましくは少なくとも3個のケイ素結合水素原子が各分子中に存在する。
ケイ素結合水素原子の結合位は特に限定されず、例えば、分子鎖末端位、側鎖位、又はその両方の位置に結合してもよい。
ケイ素結合水素原子含有量は、好ましくは0.1〜20重量%であり、より好ましくは0.5〜18重量%である。
ケイ素結合有機基は、フェニル、及び1〜8個の炭素原子を有するアルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オクチル等を包含し、好ましくはこれらの有機基の総数の少なくとも50%は、1〜8個の炭素原子を有するアルキルである。上記のアルキル基のうち、硬化コーティングの特性及び製造容易性の観点から、メチル基が好ましい。構成成分(C)の分子構造は、ストレート鎖、側鎖、分枝鎖、分枝状、及び環状によって例示される。
構成成分(C)は、25℃で1〜1,000mPa・s、好ましくは5〜500mPa・sの粘度を有する。その根拠は、25℃における粘度が1mPa・s未満であると、成分(C)がオルガノポリシロキサン組成物から容易に揮発し、1,000mPa・sを超えると、オルガノポリシロキサン組成物の硬化時間が長くなるためである。
この構成成分(C)の例としては、トリメチルシロキシ末端封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシ末端封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサンコポリマー、ジメチルハイドロジェンシロキシ末端封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサンコポリマー、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサンコポリマー、トリス(ジメチルハイドロジェンシロキシ)メチルシラン、及びテトラ(ジメチルハイドロジェンシロキシ)シランを挙げることができる。
互いに異なる複数の構成成分(C)を、一緒に、同一組成物の調製に使用することもできる。
構成成分(C)は、構成成分(A)及び(B)中のアルケニル基に対する構成成分(C)中のケイ素原子結合水素原子のモル比として0.8:1〜5:1の値を提供するのに十分な量、好ましくは、該モル比として0.9:1〜3:1の値を提供するのに十分な量で組み込まれる。すなわち、各場合に、上記構成成分(A)の100重量部当たり1.5〜10重量部で組み込まれる。
このモル比が上記下限よりも小さいと硬化性が低下し、上記上限を超えると剥離抵抗値が大きくなり、実用的な剥離性が得られない。
構成成分(D)は、構成成分(C)中のケイ素原子結合水素原子と構成成分(A)中のケイ素原子結合アルケニル基との間のヒドロシリル化反応を促進する触媒であり、構成成分(A)と構成成分(C)との間の付加反応によって架橋を引き起こす働きをする。構成成分(B)が各分子中に1個以上のケイ素原子結合アルケニル基を有する場合、この触媒は、成分(B)中のケイ素原子結合アルケニル基とのヒドロシリル化反応も促進する。
この構成成分(D)に関しては、ヒドロシリル化反応に使用される触媒であることを除いて特に限定はなく、構成成分(D)は、具体例として、白金型触媒、例えば、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸/オレフィン錯体、塩化白金酸/ケトン錯体、白金/アルケニルシロキサン錯体、四塩化白金、白金微粉末、アルミナ粉末又はシリカ粉末等の担体に担持された固体状白金、白金黒、白金のオレフィン錯体、白金のカルボニル錯体、及び上記の白金型触媒を組み込んだ粉末状熱可塑性樹脂(例えば、メチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、シリコーン樹脂等)、を挙げることができる。
その他の例は、ロジウム触媒、例えば、[Rh(OCCH、Rh(OCCH、Rh(C15、Rh(C、Rh(C)(CO)、Rh(CO)[PhP](C)、RhX[(RS]、(R73P)Rh(CO)、(R73P)Rh(CO)H、Rh、HRh(E)Cl、及びRh[O(CO)R3−n(OH)(式中、Xは水素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子であり、Yはアルキル、CO、又はC14であり、Rはアルキル、シクロアルキル、又はアリールであり、Rはアルキル、アリール、アルキルオキシ、又はアリールオキシであり、Eはオレフィンであり、aは0又は1であり、bは1又は2であり、cは1〜4の整数であり、dは2、3、又は4であり、nは0又は1である)、及びイリジウム触媒、例えば、Ir(OOCCH、Ir(C、[Ir(Z)(E)、及び[Ir(Z)(Dien)](式中、Zは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、又はアルコキシ基であり、Eはオレフィンであり、Dienはシクロオクタジエンである)、である。
反応を加速する能力という観点から、塩化白金酸、白金/ビニルシロキサン錯体、及び白金のオレフィン錯体が好ましく、塩化白金酸/ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、塩化白金酸/テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン錯体、及び白金/アルケニルシロキサン錯体、例えば、白金・ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金/テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン錯体等が特に好ましい。
構成成分(D)は触媒量で組み込まれ、各場合に本発明のシリコーン剥離コーティング組成物の全重量に対する、構成成分(D)中の金属の量として、一般的には10〜600ppmで組み込まれ、好ましくは5〜500ppmで組み込まれる。
界面活性剤である構成成分(E)は上記構成成分(A)〜(B)を水(F)に乳化させる成分であり、上記構成成分(A)〜(B)を水(F)に乳化させることができる限り特に限定されず、好ましくは、ポリエーテル化合物、ポリエーテル変性シリコーン、水溶性ポリエステル化合物、水溶性ポリビニルアルコール及び水溶性ポリビニルアセテートからなる群から選択される少なくとも1つのノニオン性界面活性剤を含む。
好ましい界面活性剤の例として以下が挙げられる。
PVA(ポリビニルアルコール)、
ノニオン性界面活性剤1:イソ−C13オキソアルコールエトキシレートEO(12)[Lutensol TO12]、
ノニオン性界面活性剤2:ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル[Brij35]、
ノニオン性界面活性剤3:ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル[Brij30]、
成分として使用される本発明のノニオン性界面活性剤においては、HLBは10〜15、pHは6.5以下、イオン伝導度は30μS/cm以下でなければならない。この成分はシリコーン化合物による混合物を乳化するのに使用される。
本発明で使用されるノニオン性界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル及びポリオキシエチレントリデシルエーテル等のアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオレエート及びポリオキシエチレンラウレート等のアルキルエステル、並びにポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル及びポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のアルキルアリールエーテルが挙げられるが、乳化及び安全性の観点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
本発明においては、HLBが10〜15であり、pHが6.5以下であり、イオン伝導度が30μS/cm以下であるもの以外の界面活性剤が使用されると、調製されたエマルジョン組成物は経時的に劣化する。カチオン性及びアニオン性界面活性剤も共に、本発明のエマルジョン組成物の効果を阻害しない量で使用してもよい。カチオン性及びアニオン性界面活性剤を好適に使用することで、エマルジョンの濡れ性又はレベリング特性の向上を得ることができる。
本発明のポリビニルアルコール(以下、PVA)は、86〜98mol%(モル%)のケン化度を有することが好ましく、4%水溶液の粘度が20℃において4〜100mPa・sでなければならない。このPVAは界面活性剤と共に乳化を促進する助剤となる補助界面活性剤として好ましい成分であり、生成したエマルジョンを安定化する。すなわち、PVAと他の界面活性剤の組合せは得られたエマルジョンの一時安定性を更に向上する。ケン化度が85mol%未満である場合、あるいは99mol%超である場合、エマルジョン安定化の効果は不十分となる。また、4%水溶液の粘度が20℃において3mPa・s未満であると、エマルジョン安定化の効果は劣り、一方、100mPa・sを超えると、エマルジョンのコーティング特性は劣化する。4%水溶液の粘度が20℃において4〜100mPa・sであるPVAの重合度は約500〜4,000と同等である。硬化した剥離コーティングの濡れ性の向上とラブオフ(耐擦性)特性の向上のために、界面活性剤は水溶性ポリビニルアルコール(PVA)であることが好ましい。
構成成分(E)は、各場合に、上記構成成分(A)の100重量部当たり0.5〜30重量部で組み込まれる。構成成分(E)は、ポリエーテル化合物、ポリエーテル変性シリコーン、水溶性ポリエステル化合物、水溶性ポリビニルアルコール及び水溶性ポリビニルアセテートからなる群から選択される少なくとも1つのノニオン性界面活性剤を含む。
成分(F)の水は、本発明のエマルジョンの水相の主成分であり、水道水、精製水、及び鉱水等が例示される。加えて、本発明の水性エマルジョンにおいて、水溶性又は水分散性である任意構成成分は、このような構成成分が本発明の効果を損なわない限り、水相に予めブレンドしておいても良い。
構成成分(F)は、各場合に、上記構成成分(A)の100重量部当たり60〜2000重量部で組み込まれる。
上記の構成成分に加えて、本発明のシリコーン剥離コーティング組成物は、環境温度でのゲル化及び硬化を阻害することによって貯蔵安定性を改善しながらヒートセットするために、ヒドロシリル化反応阻害物質(G)も含有する。このヒドロシリル化反応阻害物質の例としては、アセチレン系化合物、エンイン化合物、有機窒素化合物、有機リン化合物、及びオキシム化合物で例示でき、具体的には、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、フェニルブチノール等のアルキニルアルコール、並びに、3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−エン、ベンゾトリアゾール、1−エチニル−1−シクロヘキサノール、及びメチルビニルシクロシロキサンで例示できる。このヒドロシリル化反応阻害物質の配合量は、通常、各場合において構成成分(A)100重量部当り0.05〜2重量部の範囲内であり、好ましくは0.01〜2重量部の範囲内であり、ヒドロシリル化反応阻害物質の種類、ヒドロシリル化反応触媒の特性及び配合量、構成成分(A)中のアルケニル基の量、並びに構成成分(C)中のケイ素原子結合水素原子の量を考慮して適宜選択してもよい。
エマルジョン調製
本発明のエマルジョンは、任意のシリコーンを含む上記構成成分(A)〜(D)を界面活性剤及び/又は補助界面活性剤と共に水中で乳化することによって調製できる。好ましくは、水の添加及び乳化プロセスは、複数の乳化及び分散手順を含む段階的方法である。最も好ましい乳化プロセスは、以下を含む。
(1)ベースポリマー、ビニル官能性添加剤、架橋剤、好適量の固着促進剤を阻害物質と共にブレンドする。
(2)界面活性剤水溶液、補助界面活性剤をブレンドオイルに添加し、混合する。
(3)好適量の緩衝溶液を上記混合物に秤り入れ、中速で混合し、約30分混合する。
(4)ホモジナイザーを使用して最高速度で数分間混合する。
(5)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、好適な圧力下で数回循環する。
剥離コーティング浴の調製
(1)水をビーカー内の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(2)好適な触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(3)コーターで上記浴をPET(ポリエチレングリコールテレフタレート)基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
好ましくは、水中におおよそ均一なエマルジョン粒子(液滴)を得るために乳化装置が使用される。この乳化装置は、ホモミキサ、擢型ミキサ、ヘンシェルミキサ、乳化・分散機、コロイドミル、プロペラ撹拌子、ホモジナイザー、インライン連続乳化装置、超音波乳化装置、及び真空混練機により例示され得る。
液滴の粒径は限定されないが、好ましくは、液滴の粒径は1μm未満である。エマルジョンの粒径が小さいと、処理基材上で組成物の分子移動が容易になる。
上記の本発明のシリコーン剥離コーティング組成物を、種々のシート状基材、例えば、グラシン紙、カード用板紙、クレーコート紙、ポリオレフィンラミネート紙、特にポリエチレンラミネート紙、熱可塑性樹脂フィルム(例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィルム)、天然繊維布地、合成繊維布地、金属箔(例えば、アルミニウム箔)等のいずれかの表面に均一に塗工し、構成成分(A)及び(C)、又は構成成分(A)、(B)及び(C)がヒドロシリル化反応による架橋を起こすのに好適な条件下で加熱することによって、より良好な滑り性及び粘着性物質に対する好適な剥離抵抗値を示す硬化低剥離力エマルジョンリコーン剥離コーティングをシート状基材の表面上に形成できる。
一般的に、100〜200℃が本発明のシリコーン剥離コーティング組成物のシート状基材上での硬化温度に適切であるが、基材が耐熱性に優れる場合は200℃を超える硬化温度を使用してもよい。加熱方法は特に限定されず、例としては、熱風循環オーブン内での加熱、長尺加熱炉内を通過させること、又は赤外線ランプ若しくはハロゲンランプを用いた輻射加熱、を挙げることができる。硬化は、加熱と紫外線曝露の併用によっても実施できる。構成成分(D)が白金/アルケニルシロキサン錯体触媒の場合、この触媒を組成物の総量に対して白金金属量で50〜200ppmで組み込んだ場合であっても、シート状基材への卓越した接着及びタック性物質に対する卓越した剥離性を示す硬化コーティングを、100〜150℃で40〜1秒間という短時間で容易に得ることができる。
本発明のシリコーン剥離コーティング組成物は、特に好ましくはシート状基材の少なくとも片側にマルチロールコーターで適用される。本発明のシリコーン剥離コーティング組成物を適用及び硬化することによって得られた剥離シート又はフィルムに適用できるタック性物質に関して、このタック性物質は、種々の感圧接着剤及び種々の接着剤等のいずれかであり、その例は、アクリル酸樹脂系感圧接着剤、ゴム系感圧接着剤、及びシリコーン系感圧接着剤、並びにアクリル酸樹脂系接着剤、合成ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、及びポリウレタン系接着剤である。その他の例には、アスファルト、餅のような粘着性食品、糊及びペースト、並びに鳥もちがある。本発明の好ましい適用方法/装置は、その場での両面塗工プロセスのマルチロールコーターである。
本発明の組成物は、より優れた表面滑り性及びタック性物質に対する卓越した低剥離性を示す硬化コーティングを形成させるのに有用であり、特に工程紙、アスファルト包装紙、各種プラスティックフィルム用の硬化剥離コーティング形成剤として非常に好適である。さらに、本発明の組成物の硬化によって形成された剥離コーティングを有するシート状基材は、特に工程紙、タック性物質及び粘着性物質用の包み紙又は包装紙、感圧接着テープ、感圧ラベル等に非常に好適である。
実施例及び比較例を、本発明を具体的に記述するために以下に示すが、本発明は、以下の例(実施例/比較例)に限定されるものではない。以下の実施例及び比較例において、部は全ての場合に重量部であり、ppmは全ての場合に重量ppmを示す。ここで、PDMSはポリジメチルシロキサンを意味する。下の表1に示すシリコーン1〜9は、Dow−Corning Corporationから市販されている。
Figure 0006435453
(注)Q:SiO4/2、D:MeSiO2/2、M:MeSiO1/2、vi:ビニル、Mvi:ViMeSiO1/2
評価プロセス
(1)塗工重量(CW):Oxford Instruments PLC(Oxon,United Kingdom)製のOxford lab−x 3500装置によって、X線を使用してシリコーンの塗工重量を検出する。未塗工のPETをブランクとして使用する。FINAT Test Method No.7(FINAT Technical Handbook 7th edition,2005)を参照する。
(2)ラブオフ(RO):塗工された剥離コーティングの塗工重量を、Oxford lab−x 3500装置を用いて試験する。次いで、摩耗試験機(Elcometer 1720)を使用して、試料を30サイクル/分の速度で30サイクル摩擦する。最後に、塗工重量を再度試験し、相対的な固着性能を測定する。固着率を、(CW後)/(CW前)×100%として記録する。
(3)遅効RO試験:剥離コーティング試料を70℃、湿度80%に調節されたオーブン内に3日間置いた後、オーブンから取り出してROを試験する。
(4)剥離力(RF):180度剥離試験を使用して、塗工された剥離コーティング上にラミネートしたTesa 7475標準テープを用いて、ライナからの剥離力を測定する。ラミネートされた試料上の負荷重量は0.2N/cm(20g/cm)、RT(室温)又は70℃で20時間放置。20時間後、負荷を取り除き、30分間待つ。次いで、ChemInstruments AR−1500で剥離力を試験する。FINAT Test Method No.10(FINAT Technical Handbook 7th edition,2005)を参照する。
(5)SAS(後接着強度、移行の指標):日東電工31Bテープを用いて塗工した剥離コーティング上に試験テープをラミネートし、負荷重量0.2N/cm(20g/cm)、70℃で20時間放置。20時間後、負荷を取り除き、室温で30分間待つ。次いで、31BテープをPET基材上に移し、更に1時間待つ。ChemInstruments AR−1500で剥離力を試験する。SAS試験では、31BテープをPTFE基材上にラミネートし、このPTFE試料を剥離コーティング試料と同じく処理する。SAS値を、RFrelease/RFPTFE×100%として記録する。FINAT Test Method No.11(FINAT Technical Handbook 7th edition,2005)を参照する。
(6)動摩擦係数(CoF):CoFは、Labthink製のMXD−02摩擦係数試験機を用いて、試験規格GB 10006に従って試験する。ロードセルの下側を繊維フェルトで覆う。硬化した剥離コーティングを固定し、剥離塗工された面をロードセルの下と接触させる。この後、負荷=200g及び引張速度=100mm/分の条件で引張り、引張りに必要な力(g)を測定した。引張/200gに必要な力(g)を、硬化コーティングのCoFとして表記した。
実施例/比較例の組成物処方
分枝状シロキサン1及び分枝状シロキサン1とビニル官能性添加剤を有するシロキサン2〜4との混合物の剥離組成物の性能挙動を、本発明で体系的に比較し、下の表2に示す。
Figure 0006435453
分枝状シロキサン1、及び分枝状シロキサン1の、異なるMW(分子量)のビニルペンダント官能性添加剤を有するシロキサン3及び5〜7との混合物の、剥離組成物の性能挙動を、本発明で比較し、下の表3に示した。
Figure 0006435453
分枝状シロキサン1、及び分枝状シロキサン1の、シリコーン3との異なる濃度での混合物の剥離組成物の性能挙動を、本発明で体系的に比較し、下の表4に示した。
Figure 0006435453
例1(比較例)
手順
エマルジョン調製
(i)100部のシロキサン1、4.28部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例2(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)98部のシロキサン1、2部のシロキサン2、4.28部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例3(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)96部のシロキサン1、4部のシロキサン3、4.28部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例4(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)98部のシロキサン1、5部のシロキサン4、4.28部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例5(比較例)
手順
エマルジョン調製
(i)100部のシロキサン1、4.28部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例6(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)96部のシロキサン1、4部のシロキサン3、4.28部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例7(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)96部のシロキサン1、4部のシロキサン5、4.28部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例8(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)96部のシロキサン1、4部のシロキサン6、4.28部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例9(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)96部のシロキサン1、4部のシロキサン7、4.28部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例10(比較例)
手順
エマルジョン調製
(i)100部のシロキサン1、4.28部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例11(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)96部のシロキサン1、4部のシロキサン3、4.28部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例12(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)94部のシロキサン1、6部のシロキサン3、4.25部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例13(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)90部のシロキサン1、10部のシロキサン3、4.14部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例14(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)85部のシロキサン1、15部のシロキサン3、4.03部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
例15(実施例)
手順
エマルジョン調製
(i)80部のシロキサン1、20部のシロキサン3、3.90部のシロキサン8、1部のシロキサン9、及び0.125部のMBをブレンドする。
(ii)35部の10%PVA水溶液及び0.45部のLutensol TO12(BASFより)をブレンドオイルに添加し、混合する。
(iii)110部のクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝溶液(pH値5)を上記混合物に秤り入れ、500rpmの速度で混合し、約30分間混合する。
(iv)ホモジナイザーを使用して6000rpmの速度で2分間混合する。
(v)このプレエマルジョンをソノレーターにかけ、100barの圧力下で6回循環させる。
剥離コーティング浴の調製
(i)75部の水を、ビーカー内の21.25部の上記ベースエマルジョンコーティングに添加し、均質になるまで混合する。
(ii)3.75部のDow Corning Syl−off EM 7975触媒エマルジョンを上記希釈エマルジョンに添加し、10分間混合する。
(iii)コーターで上記浴をPET基材上に塗工した後、オーブン内で熱付加硬化する。
実施例/比較例の実行
塗工プロセス条件1
1.基材:50μm PET
2.メイヤーバー:No.8(標準品塗工バーを使用)塗工重量 約0.75g/m
3.コーティング硬化 160℃/60秒
下の表に結果を示す。
Figure 0006435453
a.後硬化なし、室温下の試料の固着率
b.70℃、湿度80%に調節したオーブンで3日間エージングした試料の固着率
塗工プロセス条件2
1.基材:50μm PET
2.メイヤーバー:No.3(標準品塗工バーを使用)塗工重量 約0.35g/m
3.コーティング硬化 140℃/60秒
下の表に結果を示す。
Figure 0006435453
a.後硬化なし、室温下の試料の固着率
b.70℃、湿度80%に調節したオーブンで3日間エージングした試料の固着率
塗工プロセス条件3
1.基材:50μm PET
2.メイヤーバー:No.6(標準品塗工バーを使用)塗工重量 約0.95g/m
3.コーティング硬化 160℃/60秒
下の表に結果を示す。
Figure 0006435453
a.後硬化なし、室温下の試料の固着率
b.70℃、湿度80%に調節したオーブンで3日間エージングした試料の固着率
塗工プロセス条件4
1.基材:50μm PET
2.メイヤーバー:No.3(標準品塗工バーを使用)塗工重量 約0.40g/m
3.コーティング硬化 140℃/60秒
下の表に結果を示す。
Figure 0006435453
a.後硬化なし、室温下の試料の固着率
b.70℃、湿度80%に調節したオーブンで3日間エージングした試料の固着率
塗工プロセス条件5
1.基材:50μm PET
2.メイヤーバー:No.6(標準品塗工バーを使用)塗工重量 約0.85g/m
3.コーティング硬化 160℃/60秒
下の表に結果を示す。
Figure 0006435453
a.後硬化なし、室温下の試料の固着率
b.70℃、湿度80%に調節したオーブンで3日間エージングした試料の固着率
本発明のシリコーン剥離コーティング組成物は、粘着性接着剤に対する剥離力の低下をもたらすことができ、高速硬化、移行の少ない硬化層、滑り性があり非常になめらかな感触のコーティング表面、及び良好な基材への固着等の卓越した特性を有し、同じCWで剥離力がより低い硬化コーティングを、シート状基材の表面上に形成するのに有用である。本発明に従って上記組成物から硬化コーティングを有するシート状基材は、工程紙、タック性物質用の包み紙又は包装紙、感圧接着テープ、感圧ラベル等に有用である。
(態様)
(態様1)
(A)25℃で50〜10,000mPa・sの粘度及び0.10〜3.0重量%のアルケニル含有量を有するオルガノポリシロキサン流体を100重量部と、
(B)平均構造式(1)によって表され、25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度及び0.05〜0.80重量%のアルケニル含有量を有するジオルガノポリシロキサン
SiO(R SiO 2/2 n1 (R SiO 2/2 n2 SiR (1)
(式中、R は、2〜8個の炭素原子を有するアルケニルであり、R は、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基又はフェニルであり、n1は、0.05〜0.80重量%のアルケニル含有量を提供する数であり、n2は、少なくとも1の値を有する数であり、n1+n2は、25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度を当該構成成分にもたらす数である)を0.5〜40重量部と、
(C)25℃で1〜1,000mPa・sの粘度を有し、少なくとも2個のケイ素結合水素原子を各分子中に有し、そのケイ素結合有機基に対し1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニル基を有する、オルガノハイドロジェンポリシロキサンを、構成成分(A)及び(B)中の前記アルケニル基に対する、当該オルガノハイドロジェンポリシロキサン中のケイ素結合水素原子のモル比に関して0.8:1〜5:1の値を提供するのに十分な量と、
(D)触媒量のヒドロシリル化反応触媒と、
(E)界面活性剤と、
(F)水と、
(G)阻害物質と、を含む、シリコーン剥離コーティング組成物。
(態様2)
構成成分(B)のアルケニル含有量が、0.05〜0.50重量%の範囲であることを特徴とする、態様1に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
(態様3)
構成成分(A)が、直鎖状オルガノポリシロキサン、分枝状オルガノポリシロキサン、0.10〜3.0重量%の異なるアルケニル含有量を有するオルガノポリシロキサンの混合物、及び直鎖状オルガノポリシロキサンと分枝状オルガノポリシロキサンとの混合物からなる群から選択される、少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体100重量部であることを特徴とする、態様1に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
(態様4)
構成成分(A)が、(A−1)アルケニル基のみをその分子末端に有するポリジメチルシロキサンと(A−2)アルケニル基をその分子末端及びその側鎖位に有するポリジメチルシロキサンとの混合物であることを特徴とする、態様1に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
(態様5)
構成成分(A)が、分枝状構造及び25℃で50〜10,000mPa・sの粘度を有し、下記のシロキサン単位(i)〜(iii)を含み、複数のシロキサン単位(ii)を含むストレート鎖部分、及びシロキサン単位(i)を含む分枝点を有する少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体を含み、前記ストレート鎖部分の末端は、シロキサン単位(iii)で末端封鎖されており、
(i)一般式SiO 4/2 で表されるシロキサン単位:1個以上
(ii)一般式R SiO 2/2 で表されるシロキサン単位:15〜995個
(iii)一般式R SiO 1/2 で表されるシロキサン単位
式中、R は、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、フェニル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、及びフェニルからなる群から選択される基であり、前記分子中のR 及びRの少なくとも0.10〜3.0重量%は、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル基であり、前記分子中のR 及びRの総数の少なくとも50%は1〜8個の炭素原子を有するアルキル基であることを特徴とする、態様1に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
(態様6)
構成成分(A)が、分枝状構造を有し、平均シロキサン単位式(2)で表される少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体を含み、
(R SiO 1/2 (R SiO 2/2 (SiO 4/2 ) (2)
式中、R は、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、フェニル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、及びフェニルからなる群から選択される基であり、前記分子中のR 及びRの少なくとも3重量%は、2〜8個の炭素原子を有するアルケニルであり、前記分子中のR 及びRの総数の少なくとも50%は、1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、m=15〜995であることを特徴とする、態様5に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
(態様7)
構成成分(A)が、分枝状構造を有し、平均シロキサン単位式(3)で表されるオルガノポリシロキサンであり、
[(R SiO 1/2 (R SiO 1/2 1−n (R SiO 2/2 m1 (R SiO 2/2 m2 (SiO 4/2 ) (3)
式中、R は、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル基であり、R は、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニルであり、R は、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、前記分子中に少なくとも3個のR が存在し、前記分子中のR 、R 、及びR の総数の少なくとも50%は1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、nは、0又は1であり、m1は、少なくとも1の値を有する数であり、m2は、少なくとも0の値を有する数であり、m1+m2=15〜995であることを特徴とする、態様5に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
(態様8)
前記構成成分(E)が、ポリエーテル化合物、ポリエーテル変性シリコーン、水溶性ポリエステル化合物、水溶性ポリビニルアルコール、及び水溶性ポリビニルアセテートからなる群から選択される、少なくとも1つのノニオン性界面活性剤を含むことを特徴とする、態様1に記載のシリコーン剥離コーティング。
(態様9)
前記構成成分(G)が、0.05〜2重量部のヒドロシリル化反応阻害物質であり、環境温度で非硬化性であり、熱の適用下で硬化することを特徴とする、態様1から8のいずれか一項に記載のシリコーン剥離コーティング。
(態様10)
態様1から9のいずれか一項に記載のシリコーン剥離コーティング組成物を硬化することによって得られた、フィルム及び紙用低剥離力エマルジョンシリコーン剥離コーティング。
(態様11)
態様1から9のいずれか一項に記載のシリコーン剥離コーティング組成物を、フィルム及び紙の少なくとも片側に適用し、少なくとも100℃の温度で硬化することによる、フィルム及び紙用低剥離力エマルジョンシリコーン剥離コーティングの製造方法。

Claims (11)

  1. (A)25℃で50〜10,000mPa・sの粘度及び0.10〜3.0重量%のアルケニル含有量を有するオルガノポリシロキサン流体を100重量部と、
    (B)平均構造式(1)によって表され、25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度及び0.05〜0.80重量%のアルケニル含有量を有するジオルガノポリシロキサン
    SiO(RSiO2/2n1(R SiO2/2n2SiR (1)
    (式中、Rは、2〜8個の炭素原子を有するアルケニルであり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニルであり、n1は、0.05〜0.80重量%のアルケニル含有量を提供する数であり、n2は、少なくとも1の値を有する数であり、n1+n2は、25℃で5,000〜150,000mPa・sの粘度を当該構成成分にもたらす数である)を0.5〜40重量部と、
    (C)25℃で1〜1,000mPa・sの粘度を有し、少なくとも2個のケイ素結合水素原子を各分子中に有し、そのケイ素結合有機基に対し1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニル基を有する、オルガノハイドロジェンポリシロキサンを、構成成分(A)及び(B)中の前記アルケニル基に対する当該オルガノハイドロジェンポリシロキサン中のケイ素結合水素原子のモル比に関して0.8:1〜5:1の値を提供するのに十分な量と、
    (D)触媒量のヒドロシリル化反応触媒と、
    (E)界面活性剤と、
    (F)水と、
    (G)ヒドロシリル化反応阻害物質と、を含む、シリコーン剥離コーティング組成物。
  2. 構成成分(B)のアルケニル含有量が、0.05〜0.50重量%の範囲である、請求項1に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
  3. 構成成分(A)が、直鎖状オルガノポリシロキサン、分枝状オルガノポリシロキサン、0.10〜3.0重量%の異なるアルケニル含有量を有するオルガノポリシロキサンの混合物、及び直鎖状オルガノポリシロキサンと分枝状オルガノポリシロキサンとの混合物からなる群から選択される、少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体100重量部である、請求項1に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
  4. 構成成分(A)が、(A−1)アルケニル基のみをその分子末端に有するポリジメチルシロキサンと(A−2)アルケニル基をその分子末端及びその側鎖位に有するポリジメチルシロキサンとの混合物である、請求項1に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
  5. 構成成分(A)が、分枝状構造及び25℃で50〜10,000mPa・sの粘度を有し、下記のシロキサン単位(i)〜(iii)を含み、複数のシロキサン単位(ii)を含むストレート鎖部分及びシロキサン単位(i)を含む分枝点を有する少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体を含み、前記ストレート鎖部分の末端は、シロキサン単位(iii)で末端封鎖されており、
    (i)一般式SiO4/2で表されるシロキサン単位:1個以上
    (ii)一般式RSiO2/2で表されるシロキサン単位:15〜995個
    (iii)一般式RSiO1/2で表されるシロキサン単位
    式中、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、フェニル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、及びフェニルからなる群から選択される基であり、前記分子中のR及びRの少なくとも0.10〜3.0重量%は、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル基であり、前記分子中のR及びRの総数の少なくとも50%は1〜8個の炭素原子を有するアルキル基である、請求項1に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
  6. 構成成分(A)が、分枝状構造を有し、平均シロキサン単位式(2)で表される少なくとも1つのオルガノポリシロキサン流体を含み、
    (RSiO1/2(RSiO2/2(SiO4/2) (2)
    式中、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、フェニル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、及びフェニルからなる群から選択される基であり、前記分子中のR及びRの少なくとも3重量%は、2〜8個の炭素原子を有するアルケニルであり、前記分子中のR及びRの総数の少なくとも50%は、1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、m=15〜995である、請求項5に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
  7. 構成成分(A)が、分枝状構造を有し、平均シロキサン単位式(3)で表されるオルガノポリシロキサンであり、
    [(R SiO1/2(R SiO1/21−n(RSiO2/2m1(R SiO2/2m2(SiO4/2) (3)
    式中、Rは、2〜8個の炭素原子を有するアルケニル基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニルであり、Rは、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、及びヒドロキシル基からなる群から選択される基であり、前記分子中に少なくとも3個のRが存在し、前記分子中のR、R、及びRの総数の少なくとも50%は1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、nは、0又は1であり、m1は、少なくとも1の値を有する数であり、m2は、少なくとも0の値を有する数であり、m1+m2=15〜995である、請求項5に記載のシリコーン剥離コーティング組成物。
  8. 前記構成成分(E)が、ポリエーテル化合物、ポリエーテル変性シリコーン、水溶性ポリエステル化合物、水溶性ポリビニルアルコール、及び水溶性ポリビニルアセテートからなる群から選択される、少なくとも1つのノニオン性界面活性剤を含む、請求項1に記載のシリコーン剥離コーティング組成物
  9. 前記構成成分(G)が、0.05〜2重量部のヒドロシリル化反応阻害物質であり、環境温度で非硬化性であり、熱の適用下で硬化する、請求項1から8のいずれか一項に記載のシリコーン剥離コーティング組成物
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載のシリコーン剥離コーティング組成物を硬化することによって得られた、フィルム及び紙用低剥離力エマルジョンシリコーン剥離コーティング。
  11. 請求項1から9のいずれか一項に記載のシリコーン剥離コーティング組成物を、フィルム及び紙の少なくとも片側に適用し、少なくとも100℃の温度で硬化することによる、フィルム及び紙用低剥離力エマルジョンシリコーン剥離コーティングの製造方法。
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