JP5296412B2 - 離型用シリコーンエマルジョン組成物及びそれを用いてなる離型性基体 - Google Patents

離型用シリコーンエマルジョン組成物及びそれを用いてなる離型性基体 Download PDF

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Description

本発明は、離型用シリコーンエマルジョン組成物に関し、特に、安全衛生上のみならず環境対策上有利な、付加反応型の離型用シリコーンエマルジョン組成物に関する。
紙、プラスチックフィルムなどの基材と粘着性物質との間の粘着や固着を防止するために、従来、離型用シリコーン組成物が使用されてきた。現在、離型用シリコーン組成物の主流をなすものは、有機溶剤溶液の形で提供され汎用されている。
しかしながら、この種の有機溶剤溶液タイプのものは、その主剤が、取り扱い難い高分子量の生ゴム状のオルガノポリシロキサンである上、多量の溶剤が使用されるために大気汚染の原因となるという不利があり、更に、安全衛生上でも好ましくないという欠点があった。かかる欠点に対する対応としては、離型用シリコーン組成物の使用時に溶剤を回収することも考えられるが、溶剤回収装置を設置するには多額の投資を必要とするという欠点がある。
また、溶剤を全く使用しない無溶剤型の離型用シリコーン組成物も知られているが、現在使用されている塗工装置を適用することができないために設備を更新することが必要となる上、均一な薄膜に塗工するためには、高度な技術が必要とされるという欠点があった。
かかる欠点を解決することのできる離型用シリコーン組成物して、従来、エマルジョンタイプのシリコーン組成物が知られており、この場合のシリコーン組成物の硬化型としては、縮合反応型と付加反応型が知られている。
このようなエマルジョンタイプのシリコーン組成物のうち、縮合反応型のシリコーン組成物は、前記した有機溶剤型の場合と同様に古くから使用されているが、ポットライフがきわめて短いという欠点があり、ごく特殊な用途にのみ使用されている。また、付加反応型のシリコーン組成物としては、2種類のエマルジョンを混合して離型用シリコーン組成物を製造するもの(特許文献1)、乳化重合法により離型紙用組成物を製造するもの(特許文献2)、及び、2液タイプの触媒を使用するもの(特許文献3)等が提案されている。
特公昭57─53143号 特開昭54─52160号 特公平6─47624号
しかしながら、上記2種類のエマルジョンを混合して離型用シリコーン組成物を製造するものは、オルガノビニルポリシロキサン、白金化合物、乳化剤及び水からなるエマルジョン、及び、オルガノハイドロジェンポリシロキサン、乳化剤及び水からなるエマルジョンという2種類のエマルジョンを混合して製造するものであるため、混合して得られる組成物の硬化速度が遅いという欠点がある。
また、前記乳化重合法により離型紙用組成物を製造するものは、特に、乳化重合法によって製造した組成物の残留接着率を改良したものであり、得られる特性が未だ機械的乳化法の場合に及ばない上、剥離力が相対的に重くなるという欠点があった。
一方、前記2液タイプの触媒を用いて製造したエマルジョンの場合には、オルガノビニルポリシロキサン、オルガノハイドロジェンポリシロキサン、乳化剤及び水とからなるエマルジョンと共に、白金系化合物、及び、乳化剤を混合した自己乳化型の触媒という2種類の触媒を用いる点に特徴があり、得られた離型用シリコーン組成物は、安定性に優れかつ剥離性に優れているものの、上記2種類の触媒を、使用時に予め攪拌して自己乳化させなければならない上、可使用時間も短いという欠点があった。更に、この場合には、全体としては3液構成となるために、主エマルジョンへの触媒の分散性が、得られる組成物の特性に大きく影響を与えるという欠点があった。また、一般的に、白金系化合物と乳化剤を混合すると、経時的に触媒能力が低下するという欠点があった。
自己乳化型の触媒を用いる場合の上記の欠点は、特定の乳化剤を用いた白金系触媒の乳化物をシリコーンエマルジョンの触媒として用いることにより克服され(特許文献4)、この方法によって、2液構成で使用し易いだけでなく、硬化性、剥離性及び残留接着性に優れた離型用シリコーンエマルジョン組成物が得られるようになった。
特開平8−245887
しかしながら、離型用組成物の硬化皮膜は、剥離特性に対する要求の異なる様々な用途に使用されるため、上記した剥離用組成物を構成するシリコーン組成物は、例えば、軽剥離力から重剥離力までの広い範囲の要求に対応して、適宜剥離特性を変更することのできる事が必要であるという一般的な要請に対し、上記従来の離型用シリコーンエマルジョン組成物は、未だ充分に対応することができなかった。
通常、離型用組成物の剥離特性は、主として、主成分であるオルガノビニルポリシロキサンによって決るので、このオルガノビニルポリシロキサンを任意に変更することができれば、対応可能な剥離特性の範囲を広げることができる。しかしながら、成分変更に有利な機械乳化によって、各種のオルガノビニルポリシロキサンを主成分とし、各種の離型用シリコーンエマルジョン組成物を実際に調製してみると、得られたエマルジョンの平均粒径及びその分布が異なるなど、乳化状態の差が大きく現れ、基材に対する濡れ性や塗工性の低下、保存中の乳化状態変化による性能の低下、あるいは、ポットライフが短いことに起因する、作業中における明らかな性能低下などが発生し、シリコーン本来の性能を十分に発揮することができず、目標とする剥離特性を安定して得ることは困難であった。
したがって本発明の第1の目的は、安定した良好な乳化状態が得られ、濡れ性、塗工性、及び保存安定性が良好で、ポットライフ、硬化性、剥離性及び残留接着性に優れる上、安全衛生上及び環境対策上からも優れた、離型用シリコーンエマルジョン組成物を提供することにある。
本発明の第2の目的は、要求の異なる様々な用途に対応可能な、安定した剥離性能を有する離型性基材を提供することにある。
即ち本発明は、下記式(1)及び/又は(2)で表されるオルガノポリシロキサン100質量部、
B)下記式(3)で表される、一分子中にケイ素原子に直結する水素原子を少なくとも3個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン1〜50質量部、
C)下記式(4)〜(6)で表される、フェニル基含有オルガノポリシロキサンから選択される少なくとも1種0.5〜50質量部
D)HLBが10〜15でpHが6.5以下、かつイオン電導度が30μS/cm以下であるノニオン系界面活性剤0.5〜10質量部、
E)ケン化度86〜98モル%で4%水溶液の20℃における粘度が4〜100mPa・sであるポリビニルアルコール1〜20質量部、
F)適量の水、
及び、
G)白金系錯体 白金として0.001〜0.05質量部、
の各成分を含有することを特徴とする、離型用シリコーンエマルジョン組成物、及び、該組成物を薄葉基材の少なくとも片面に塗布・硬化させてなる離型性基材である。
但し、(1)及び(2)式中のRは、何れも同一であっても異なっていてもよく、脂肪族不飽和結合と芳香族置換基を含まない炭素数1〜10の一価の炭化水素基であり、a、b及びcはケイ素原子に直結した全置換基の0.2〜5モル%がビニル基であり、かつ25℃における粘度が30〜10,000mPa・sとなる整数を表す。
但し、(3)式中のRは、前記Rと同じであり、Rは同一でも異なっていてもよく、水素原子又は脂肪族不飽和結合と芳香族置換基を含まない炭素数1〜10の一価の炭化水素基であり、d及びeはケイ素原子に直結する全置換基の10〜50モル%が水素基であり、かつ25℃における粘度が5〜200mPa・sとなる整数を表す。
但し、(4)、(5)及び(6)式中のR及びRは前記R及びRと同じであり、Phはフェニル基であり、f、g、h、i、及びjはケイ素原子に直結した全置換基の0.2〜5モル%がビニル基、5〜50モル%がフェニル基であり、かつ25℃における粘度が30〜10,000mPa・sとなる整数を表し、k、l及びmはケイ素原子に直結する全置換基の10〜50モル%が水素基、5〜50モル%がフェニル基であり、かつ25℃における粘度が5〜200mPa・sとなる整数を表す。
本発明においては、特に、前記E)成分のポリビニルアルコールとして、4%水溶液の20℃における粘度が4〜20mPa・sのポリビニルアルコールと21〜100mPa・sのポリビニルアルコールを併用することが好まし
また、前記G)成分の白金系錯体が、下記G1)〜G4)成分を主成分とするエマルジョン組成物として調製され、別に調製されたA)〜F)成分から成るエマルジョン組成物中に配合されてなるものであることが好ましい。
G1)25℃における粘度が10〜500mPa・sの、白金系錯体含有ポリシロキサン100質量部。
G2)HLBが10〜15でpHが6.5以下、かつイオン電導度が30μS/cm以下であるノニオン系界面活性剤0.5〜10質量部。
G3)4%水溶液の20℃における粘度が4〜100mPa・sである、ケン化度が86〜98モル%のポリビニルアルコール1〜20質量部。
G4)水370〜399質量部。
更に、G3)成分のポリビニルアルコールは、4%水溶液の20℃における粘度が4〜20mPa・sのポリビニルアルコールと21〜100mPa・sのポリビニルアルコールを、4%水溶液の20℃における全体の粘度が4〜100mPa・sとなるように併用した混合物であることが好ましい。
本発明の離型用シリコーンエマルジョン組成物は、安定した良好な乳化状態を有するので、濡れ性、塗工性、及び保存安定性が良好で、ポットライフ、硬化性、剥離性及び残留接着性に優れるだけでなく、安全衛生上及び環境対策上からも優れた、離型用シリコーンエマルジョン組成物であり、この組成物を塗布・硬化させてなる本発明の離型性基材は、離型性能を容易に設計することができるので、広い用途に対応させることができる。
本発明で使用するA)成分である、前記(1)及び(2)式で表されるオルガノポリシロキサンにおける置換基Rは、脂肪族不飽和結合と芳香族置換基を含まない炭素数1〜10の一価の炭化水素基であるが、その具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、及びこれらの基の炭素原子に結合している水素原子の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基、アルコキシ基などで置換した一価の炭化水素基等が挙げられる。
A)成分中において、上記の置換基Rは同一であっても異なっていてもよいが、実用上の観点から、1分子中の全Rの80モル%以上がメチル基であり、かつ25℃における粘度が30〜10,000mPa・sとなるように、R及び整数a、b、cを選択する。この条件を満足するためには、aあるいはb+cは約20〜600の整数であり、特に50〜300の整数であることが好ましく、cは1〜60の整数であることが好ましい。
本発明で使用するA)成分のオルガノポリシロキサンは直鎖状の分子構造を基本とするが、本発明の効果に影響しない範囲で、下記(7)式で示されるような、三官能性シロキサン単位を起点とした分岐状の構造を分子内に含んでいてもよい。
A)成分の25℃における粘度が10,000mPa・sを超えると、一般に知られている乳化技術を用いて乳化物を作製した場合、エマルジョンが分離し易く、安定性が低下するため好ましくない。またオルガノポリシロキサンのビニル基の含有量が0.2モル%未満であると硬化性が劣り、5モル%を超えると剥離力が不安定となる。
本発明で使用する前記B)成分としては、前記式(3)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン1分子中に、ケイ素原子に直結する水素原子を少なくとも3個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンが使用される。
(3)式中の置換基Rは、水素原子、又は脂肪族不飽和結合と芳香族置換基を含まない炭素数1〜10の一価の炭化水素基である。このような炭化水素基の具体例としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、及びこれらの基の炭素原子に結合している水素原子の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基、アルコキシ基などで置換した一価の炭化水素基が挙げられる。本発明においては、B)成分中の上記Rもメチル基であることが好ましく、実用上からすれば、Rの少なくとも80モル%がメチル基であることが特に好ましい。また、R、R及び整数d並びにeは、ケイ素原子に直結した全置換基の10〜50モル%が水素原子であり、かつ25℃における粘度が5〜200mPa・sとなるように選択される。
上記の条件を満足するためには、d+eは、約10〜200の整数であり、好ましくは20〜150の範囲の整数である。更に、d/(d+e)は0.2〜0.9であり、好ましくは0.4〜0.8である。従って、eは1以上の整数でなければならない。eが0の場合には、乳化して得られるエマルジョンの安定性が極端に悪くなる。
本発明で使用するB)成分についても、A)成分と同様に、(7)式で示されようなる三官能シロキサン単位を起点とした、分岐状の構造を分子内に含んでいてもよい。
本発明で使用するC)成分としては、式(4)〜(6)で表されるオルガノポリシロキサンがから選択される少なくとも1種が使用される。官能基がビニル基である場合の式(4)及び(5)で表されるオルガノポリシロキサンは、フェニル基を有するA)成分に相当し、官能基がケイ素原子に直結した水素原子である場合の式(6)で表されるオルガノポリシロキサンは、フェニル基を有するB)成分に相当する。
このような、フェニル基を有するオルガノポリシロキサンを含有する事により、機械乳化によって良好な乳化状態を得られ易く、これによって、エマルジョン組成物の安定性を更に向上することが可能となる場合がある。
本発明で使用するC)成分において、ケイ素原子に直結した全置換基に対するフェニル基の含有量は5〜50モル%であることが必要である。5モル%未満ではエマルジョン組成物の安定性を向上させる効果が少なく、50モル%を超えると組成物への均一混合が困難となり、製造上支障をきたす。本発明においては、上記のフェニル基であることが工業的に好ましいが、効果の観点からは、このフェニル基を、トリル基などの芳香族置換基を有する基に置き替えることが可能である。この場合、全置換基に対するこれらの基の含有量を適宜調整して用いる。
と整数f、g、h及びiは、全Rの80モル%以上がメチル基であり、且つ25℃における粘度が30から10,000mPa・sとなるように実用上の観点から選択される。この条件を満足するためには、f+g又はh+i+jは20〜600の整数であることが必要であり、50〜300の整数であることが好ましい。また、iは1〜60の整数、g及びjは1〜300の整数である。
及びR並びにk、l及びmは、全R及びRの80モル%以上がメチル基であって、ケイ素に直結した全結合基の10〜50モル%が水素原子であり、且つ25℃における粘度が5〜200mPa・sとなるように、実用上の観点から選択される。この条件を満足するためには、k+l+mは10〜200の整数であることが必要であり、20〜150の整数であることが好ましい。また、k/(k+l+m)は0.2〜0.9であり、好ましくは、0.4〜0.8である。
一般には、C)成分のようにシリコーンのフェニル基含有量が多くなるほど表面張力が高くなり、フェニル基を含まないA)及びB)成分に対する溶解性は低下していく。C)成分のフェニル基含有量が50モル%を超えると分離傾向が顕著となり、乳化状態も悪くなる。したがって本発明においては、分離しない程度に表面張力の異なる成分が混合されている状態が乳化に有利であり、得られたエマルジョンの安定性も向上すると考えられる。実際、A)成分とB)成分だけの液体と、これらにC)成分を加えた液体をそれぞれ撹拌して比較してみると、後者の方が、泡が立ち易く消えにくいという現象が観察されることから、C)成分が界面活性剤と似た働きをしていると考えることが合理的である。
本発明のエマルジョンになった状態についてみると、シリコーン粒子と水の境界付近にD)成分の界面活性剤やE)成分のPVA乳化助剤が存在することにより、乳化を促進されかつ良好な乳化状態が維持されている。したがって、シリコーンがフェニル基のような嵩高い疎水性有機基を適度に有する場合には、該フェニル基が界面活性剤の疎水性基との相互作用を強めて、シリコーン粒子表面付近に界面活性剤をより強く繋ぎとめる結果、乳化状態がより安定化すると考えられる。
C)成分は、ビニル基、又はケイ素原子に直結した水素基を官能基として持っている。これらの官能基を介して他のシロキサンと反応することにより、硬化皮膜となった時に被膜中に繋ぎとめられてブリードアウトする事が防止される。逆に言えば、これらの官能基を有さないフェニル基含有シロキサンでも、本発明のエマルジョン組成物の安定性を向上させる効果は得られるものの、硬化皮膜として実用上有用なレベルまでブリードアウトを減少させるためには、配合量を極端に減らさねばならないので、エマルジョン組成物の安定性向上に寄与することは望めない。C)成分における官能基の量や粘度は、相当するA)成分及びB)成分と同様の範囲である。
本発明においてD)成分として使用されるノニオン系界面活性剤は、HLBが10〜15でpHが6.5以下、且つイオン電導度が30μS/cm以下であることが必要である。このD)成分は、前記したA)成分、B)成分、C)成分及びF)成分としての水との混合物を乳化するために使用される。G)成分をエマルジョン組成物として配合する際の、G1)白金系化合物を乳化させるために使用されるG2)成分も、実質的にこのD)成分と同一のものである。
本発明で使用されるノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル等のアルキルエーテル型のもの、ポリオキシエチレンオレエート、ポリオキシエチレンラウレート等のアルキルエステル型のもの、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のアルキルアリルエーテル型のもの等が挙げられるが、乳化性や安全性の観点からはポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
本発明において、HLBが10〜15、及びpHが6.5以下で、かつイオン電導度が30μS/cm以下のものでない界面活性剤を使用した場合には、調製したエマルジョン組成物は時間の経過により変質する。カチオン系やアニオン系界面活性剤も、本発明のエマルジョン組成物の効果に悪影響しない範囲で併用することができ、適宜使用することによって、エマルジョンの濡れ性やレベリング性の向上を図ることが可能である。
本発明でE)成分として使用するポリビニルアルコール(以下PVAと略記)は、ケン化度が86〜98モル%で4%水溶液の20℃における粘度が4〜100mPa・sであることが必要である。このPVAは、D)成分の界面活性剤とともに乳化を促進し、形成されたエマルジョンの状態を安定化させる助剤として必須の成分である。ケン化度が85モル%以下或いは99モル%以上では乳化安定化効果が不足する。また、4%水溶液の20℃における粘度が3mPa・s以下ではエマルジョンの安定化効果が小さく、100mPa・を超えるとエマルジョンの塗工性が低下する。なお4%水溶液の20℃における粘度が4〜100mPa・sであるPVAの重合度は、約500〜4,000の範囲に相当する。
本発明のエマルジョンを機械乳化法で調製する場合には、一種類のPVAのみを用いるよりも4%水溶液の20℃における粘度の異なる複数種のPVAを併用する方が、安定したエマルジョンが得られ易い。本発明においては、特に、4%水溶液の20℃における粘度が4〜20mPa・sのPVAと21〜100mPa・sのPVAのように、低重合度と高重合度のPVAを併用することが好ましい。本発明においては、主成分であるA)成分の構造によって乳化に最適なPVAの重合度が変わるため、一種類のPVAだけで乳化していてはA)成分の構造が変わるたびに乳化状態が変化し、安定性が影響を受ける。そこで、重合度の異なるPVAを併用することによりA)成分の構造による乳化状態への影響を緩和し、安定性を向上することができるものと推測される。
本発明において、G)成分をエマルジョン組成物として配合する際に、G1)白金系化合物を乳化させるために使用するG3)成分も、実質的に上記したE)成分と同一のものである。また、F)成分としては、G4)成分と同様に水が使用される。
本発明で使用されるG)成分としては、白金系錯体(ポリシロキサンと、白金または白金系化合物との錯体、若しくは塩化白金酸と各種オレフィン類との錯塩等)が使用される。このG)成分は、前記したA)成分、B)成分及びC)成分を付加反応させるための触媒として使用されるものである。G1)、G2)、G3)及びG4)成分から成るエマルジョン組成物として配合する場合には、白金錯体含有ポリシロキサンとして使用する事が好ましい。このような白金錯体含有ポリシロキサンとしては、25℃における粘度が10〜500mPa・sであることが好ましい。
本発明においてG)成分をエマルジョン組成物として配合する事の利点は、A)成分〜F)成分から成るエマルジョン組成物に、G)成分を容易且つ速やかに均一分散させることができ、その結果として、良好な硬化皮膜の性能を安定して得ることができるようになる点にある。また、本発明のエマルジョンのシェルフライフやポットライフの向上にも有効であるという利点もある。更に、A)成分〜F)成分のエマルジョン組成物を調製するのに用いたと同じ種類と量から成るG2)成分の界面活性剤、及びG3)成分のPVAを用いてG1)成分をエマルジョン組成物に調製する事もできるので、これによって製造適正も極めて良好となり、前記利点を更に生かすことができる
A)成分を100質量部とした場合のB)成分〜G)成分の配合量は、次の通りである。
B)成分であるオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、全組成物中に含有されるビニル基のモル数に対し、ケイ素原子に直結する水素のモル数が1から10倍となる量であり、特に1〜5倍の量となる範囲であることが好ましく、硬化皮膜形成及び剥離性能の観点から、1〜50質量部の範囲であることが好ましい。
本発明の離型用シリコーンエマルジョン組成物においては、乳化安定性を得るため、C)成分であるフェニル基を含むオルガノポリシロキサン0.5〜50質量部配合することが必要である(C)成分が0.5質量部未満ではエマルジョン組成物を安定させる効果が低く、50質量部を越えると硬化皮膜の離型性が低下する。
D)成分であるノニオン系界面活性剤の配合量は、0.5〜10質量部であり、特に、1〜7質量部配合することが好ましい。配合量が0.5質量部未満では乳化が困難となる上、得られるエマルジョンの安定性が不十分となる。一方、配合量が10質量部を超えると、エマルジョンの硬化性及び残留接着率が著しく低下するのみならず、この組成物から作られる硬化皮膜と接した接着物質に対して悪い影響を与える場合も生ずる。
本発明におけるE)成分であるPVAの配合量は、1〜20質量部の範囲内である。配合量が1質量部未満では乳化が難しくなるだけでなく、得られるエマルジョンの安定性が不十分となる。一方、配合量が20質量部を超えると硬化皮膜の離型性が低下する。
F)成分である水の配合量は、発明の効果に直接影響するものではなく、この組成物中の固形分を所望の範囲に調整するのに必要な量添加すればよいが、特に80〜1,000質量部であることが好ましい。即ち、水は、前記したA)成分、B)成分及びC)成分としてのオルガノポリシロキサン、並びに、D)成分としての乳化剤の均質混合を可能にする量とすればよく、適宜設定することができる。
本発明におけるG)成分である白金系錯体の添加量は、白金の質量として0.001から0.05質量部に相当する量であり、白金錯体含有ポリシロキサンを用いる場合も同じ基準で配合量が決められる。G)成分の添加量が0.001質量部未満では硬化性が低下し、0.05質量部を超えるとポットライフが不十分となると共に、経済的にも不利となる。
G)成分をエマルジョン組成物とする場合には、G1)成分として白金錯体含有ポリシロキサンを用いることが好ましい。このG1)成分100質量部に対するG2)成分であるノニオン系界面活性剤の配合量は0.5〜10質量部であり、好ましくは1〜10質量部である。G3)成分であるPVAの配合量は1〜20質量部であることが好ましい。水の配合量は、前記G1)成分としての白金系錯体含有ポリシロキサン、G2)成分としてのノニオン系界面活性剤及びG3)成分としてのPVAの均質混合を可能とする量とすれば良いが、G4)成分である水の配合量として370〜399質量部であることが好ましい。この場合、前記白金錯体含有ポリシロキサンの有効成分量を、所望の範囲に調整することができるように添加すればよい。
本発明のエマルジョン組成物は、A)成分〜G)成分の所定量を均一に混合したのち、ホモジナイザーなどで乳化することによって得られるが、取り扱いの面からは、G)成分以外の成分を予め乳化しておき、使用する直前にG)成分を添加する方法が便利である。更にG)成分の添加の際、分散性を良好なものとするために、同様の方法で乳化したG)成分のエマルジョン組成物として添加することが好ましい。
本発明のエマルジョン組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で各種の添加剤を配合してもよい。例えば、白金系錯体触媒の活性を抑制する目的で、必要に応じてポットライフ延長剤として、各種の有機窒素化合物、有機リン化合物、アセチレン系化合物などの活性抑制剤を添加することができる。また、防腐を目的として、ソルビン酸、ソルビン酸塩、酢酸等を、ポーラスな基材への浸透性を防止し或いは剥離力を重くするために、メチルセルロース、ソジウムカルボキシメチルセルロース等の水溶性樹脂を、更に、塗布時のレベリングを改善するためのレベリング剤や少量の溶剤等の他、すべり性付与剤として少量の非反応性オルガノポリシロキサンを加える事もできる。
本発明のエマルジョン組成物を基材に塗布する方法は、例えばロール塗布、グラビヤ塗布、エアーナイフ塗布、ワイヤー塗布、ドクター塗布、ブラシ塗布などの、公知の方法によって行うことができる。
本発明のエマルジョン組成物を、紙、フィルム等の柔軟な薄膜材料に、固形分で0.1〜5g/mの厚さに塗工し、加熱ロール、加熱ドラム又は循環熱風乾燥機を用いて、80〜200℃で5秒間〜3分間処理することにより所望の離型性を有する硬化皮膜を形成することができ、これによって本発明の離型性基材を製造することができる。
次に本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例及び比較例中の粘度は、特に断らない限り25℃における測定値を示す。また、実施例及び比較例において用いた本発明品及び比較品の乳化状態(外観、遠心分離試験)、シェルフライフ、ポットライフ、硬化性、離型性(剥離力)、並びに残留接着性(残留接着率)は、次に示す方法により評価した。結果を表1〜3に示す。
[外観]
調製した主剤Em組成物及び白金系錯体含有ポリシロキサンエマルジョン組成物を目視で観察し、乳白色で均一状態であるものを○、オイル浮が見られるものを△、分離しているものを×とした。
[遠心分離試験]
調製した主剤エマルジョン組成物及び白金系錯体含有ポリシロキサンエマルジョン組成物を、それぞれ3000rpmで10分間遠心分離機にかけ、それぞれについて上層と下層の不揮発分を105℃/3Hで測定した。上層と下層の差が5%以下でエマルジョンの安定性に優れるものを○、2%以下で特に優れるものを◎、5%を超え10%以下であるものを△、10%を超えるものを×として評価した。
[塗工性及び硬化性]
主剤エマルジョン組成物100質量部と白金系錯体含有ポリシロキサンエマルジョン組成物2質量部を混合して得た離型用シリコーンエマルジョン組成物を、グラシン紙(秤量60g/m)の表面に、シリコーン固形分で約1.0g/mとなるようにワイヤーバーを用いて塗布した後、150℃の熱風循環式乾燥炉中で20秒間処理して硬化皮膜を形成させ、塗工性及び硬化性を次のようにして評価した。
塗工性:硬化皮膜の外観を目視で観察し、良好なものを○、特に滑らかで綺麗なものを◎、曇り、ハジキ、ゆず肌などの異常が見られるものを×とした。
硬化性:塗工面を指でこすったときに、塗工面が良好に保たれるものを○、脱落や曇りが見られるものを×とした。尚試験は、組成物の処理浴を調製してから1時間以内に行った。
[剥離力]
主剤エマルジョン組成物100質量部と白金系錯体含有ポリシロキサンエマルジョン組成物2質量部を混合して得た離型用シリコーンエマルジョン組成物を、グラシン紙(秤量60g/m)の表面に、シリコーン固形分で約1.0g/mとなるように塗布した後、170℃の熱風循環式乾燥炉中で30秒間処理し、硬化皮膜を形成させた。次いで、この硬化皮膜面にアクリル系溶剤型粘着剤BPS−5127〔東洋インキ製造(株)製の商品名〕を塗布し、100℃で3分間加熱処理した後、この処理面に64g/mの上質紙を貼り合わせた。得られたシートを25℃で20時間エイジングさせてから、5cm巾に切断して試験片を作製した。この試験片について、引っ張り試験機を用い、前記上質紙を180°の角度で、剥離速度0.3m/分の条件で引っ張り、剥離に要する力(N)を測定した。
[残留接着率]
剥離力試験の場合と同様にして硬化性皮膜を形成させた。この硬化皮膜面にポリエステルテープ〔ニットー31B:日東電工(株)製の商品名〕を貼り合わせ、70℃で20時間、20g/cmの荷重をかけて加熱処理した後、ポリエステルテープ(25mm巾)を剥がして前記硬化皮膜面をステンレス板に張りつけた。次いで、このテープを、180°の角度で剥離速度0.3m/分の条件で剥がし、その剥離に要する力(N)を測定した。
一方、テフロン板にポリエステルテープ(ニットー31B)を貼り合わせ、70℃で20時間、20g/mの荷重をかけて同様に加熱処理した後、ポリエステルテープ(25mm巾)を剥がしてステンレス板に貼り付け、同様に、ステンレス板から剥離するのに要する力(N)を測定した。前者の力の、後者の力に対する百分率をもって残留接着率とした。
[ポットライフ]
主剤エマルジョン組成物100質量部と白金系錯体シロキサンEm組成物2質量部を混合して得た離型用シリコーンエマルジョン組成物を25℃で24時間放置した後、外観、塗工性、硬化性及び残留接着率の評価を行い、外観が○〜△、塗工性が◎〜○、硬化性が○、且つ残留接着率の低下が初期のものと比較して1割以内であるものを○とし、それ以外を×とした。
[シェルフライフ]
調製した主剤エマルジョン組成物及び白金系錯体含有ポリシロキサンエマルジョン組成物を、それぞれ密栓し、25℃で6ヶ月放置した後、外観及び遠心分離試験による評価を行い、外観が○〜△且つ遠心分離試験が◎〜△であるものを○とし、それ以外を×とした。
○主剤エマルジョン組成物の調製
表1に、下記の各調製例に対応する配合と、得られた主剤エマルジョン組成物の外観、遠心分離機試験、及びシェルフライフの結果を示した。
<調製例1(参考)
A)成分として分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖されていると共に側鎖がジメチルシロキサン単位のみである、粘度が500mPa・s(ビニル基含有量;0.6モル%)のメチルビニルポリシロキサン100質量部、
B)成分として分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されていると共に側鎖がジメチルシロキサン単位とメチルハイドロジェンシロキサン単位から成る、粘度が50mPa・s(ケイ素原子に直結する水素基含有量;35モル%)のメチルハイドロジェンポリシロキサン3質量部、
C)成分は使用せずに、D)成分としてポリオキシエチレンアルキルエーテル界面活性剤(HLBが13.6、PHが5.4、及びイオン電導度が9.8μS/cmである。)2質量部、
E)成分として、ケン化度が90モル%で、4%水溶液の20℃における粘度が15mPa・sであるポリビニルアルコールと50mPa・sであるポリビニルアルコールをそれぞれ2.5質量部、
F)成分として水412質量部、
及び、反応抑制剤としてエチニルシクロヘキサノール0.5質量部とを容器に入れ、ホモミキサーで混合した後、ホモジナイザーを使用して均質なエマルジョン組成物を得た。この組成物のシリコーン含有量は20質量%、粘度は50mPa・sであった。
<調製例2>
主剤エマルジョン組成物の調製例1で使用しなかったC)成分として、分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖され且つ側鎖がジメチルシロキサン単位とジフェニルシロキサン単位で構成された、粘度が50mPa・s(ビニル基含有量;1モル%、フェニル基含有量40モル%)のメチルビニルフェニルポリシロキサン10質量部を使用すると共に、E)成分としてケン化度が90モル%で、4%水溶液の20℃における粘度が30mPa・sであるポリビニルアルコールを5質量部、F)成分として水415質量部を使用したこと以外は、調製例1と同様にして調製例2を調製した。
<調製例3>
主剤エマルジョン組成物の調製例1で使用したB)成分の代わりに、分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されかつ側鎖がジメチルシロキサン単位とメチルハイドロジェンシロキサン単位からなる、粘度が50mPa・s(ケイ素原子に直結する水素基含有量;35モル%)のメチルハイドロジェンポリシロキサンを10質量部使用し、調製例では使用しなかったC)成分として、分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖されかつ側鎖がジメチルシロキサン単位、メチルビニルシロキサン単位とジフェニルシロキサン単位で構成され、粘度が5,000mPa・s(ビニル基含有量;4モル%、フェニル基含有量7モル%)のメチルビニルフェニルポリシロキサン40質量部、E)成分としてケン化度が90モル%で、4%水溶液の20℃における粘度が30mPa・sであるポリビニルアルコールを5質量部、及びF)成分として水600質量部を使用したこと以外は、調製例1と同様にして調製例3を調製した。
<調製例4>
主剤エマルジョン組成物の調製例1で使用したB)成分の代わりに、分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されかつ側鎖がジメチルシロキサン単位とメチルハイドロジェンシロキサン単位からなる、粘度が50mPa・s(ケイ素原子に直結する水素基含有量;35モル%)のメチルハイドロジェンポリシロキサン2質量部、調製例1では使用しなかったC)成分として、分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されかつ側鎖がジメチルシロキサン単位、メチルハイドロジェンシロキサン単位、ジフェニルシロキサン単位で構成された、粘度が100mPa・s(ケイ素原子に直結する水素基含有量;20モル%、フェニル基含有量20モル%)のメチルハイドロジェンフェニルポリシロキサン2質量部を使用すると共に、E)成分として、ケン化度が90モル%で、4%水溶液の20℃における粘度が30mPa・sであるポリビニルアルコールを5質量部、及び、F)成分として水416質量部を使用したこと以外は、調製例1と同様にして調製例4を調製した。
<調製例5>
主剤エマルジョン組成物の調製例1で使用したA)成分の代わりに、分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖されかつ側鎖がジメチルシロキサン単位のみである、粘度が50mPa・s(ビニル基含有量;2.5モル%)のメチルビニルポリシロキサン40質量部、及び、分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖されかつ側鎖がジメチルシロキサン単位とメチルビニルシロキサン単位で構成された、粘度が8,000mPa・s(ビニル基含有量;1モル%)のメチルビニルフェニルポリシロキサン60質量部を使用すると共に、B)成分として分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されかつ側鎖がジメチルシロキサン単位とメチルハイドロジェンシロキサン単位からなる、粘度が50mPa・s(ケイ素原子に直結する水素基含有量;35モル%)のメチルハイドロジェンポリシロキサン8質量部を使用し、調製例1で使用しなかったC)成分として、分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖されかつ側鎖がジメチルシロキサン単位、メチルビニルシロキサン単位、ジフェニルシロキサン単位で構成された、粘度が200mPa・s(ビニル基含有量;1モル%、フェニル基含有量10モル%)のメチルビニルフェニルポリシロキサン10質量部、F)成分として水472質量部を使用したこと以外は、調製例1と同様にして調製例5を調製した。
<調整例6(比較)>
主剤エマルジョン組成物の調製例1で使用したE)成分を使用せず、F)成分として水417質量部を使用したこと以外は、調製例1と同様にして調製例6を調製した。
<調製例7(比較)>
主剤エマルジョン組成物の調製例1で使用したE)成分の代わりに、ケン化度70モル%で、4%水溶液の20℃における粘度が30mPa・sであるポリビニルアルコールを5質量部使用すると共に、F)成分として水412質量部を使用したこと以外は、調製例1と同様にして調製例7を調製した。
<調製例8(比較)>
主剤エマルジョン組成物の調製例1で使用したB)成分の代わりに、分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されかつ側鎖がジメチルシロキサン単位とメチルハイドロジェンシロキサン単位からなる、粘度50mPa・s(ケイ素原子に直結する水素基含有量;35モル%)のメチルハイドロジェンポリシロキサン5質量部を使用し、調製例1で使用しなかったC)成分として、分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖されかつ側鎖がジメチルシロキサン単位とジフェニルシロキサン単位で構成された、粘度が50mPa・s(ビニル基含有量;1モル%、フェニル基含有量40モル%)のメチルビニルフェニルポリシロキサン60質量部、E)成分として、ケン化度90モル%で、4%水溶液の20℃における粘度が30mPa・sであるポリビニルアルコールを5質量部、F)成分として水660質量部を使用したこと以外は、調製例1と同様にして調製例8を調製した。
○白金系錯体含有ポリシロキサンエマルジョン組成物の調製
表2に、下記調製例9及び10の配合と、得られた白金系錯体含有ポリシロキサンエマルジョン組成物の外観、遠心分離機試験、及びシェルフライフの結果を示した。
<調製例9>
G1)成分として、白金−ビニルシロキサンの錯塩(白金含有量は白金換算5,000ppm)100質量部、
G2)成分としてポリオキシエチレンアルキルエーテル界面活性剤(HLBが13.6、PHが5.4、及びイオン電導度が9.8μS/cmである。)2質量部、
G3)成分としてケン化度90モル%、4%水溶液の20℃における粘度が30mPa・sであるポリビニルアルコールを5質量部、
及びG4)成分として水393質量部とをホモミキサーで混合した後、ホモジナイザーを使用して均質な白金系錯体含有エマルジョン組成物を得た。
<調製例10>
白金系錯体含有ポリシロキサンエマルジョン組成物の調製例9で使用したG3)成分の代わりに、ケン化度が90モル%で、4%水溶液の20℃における粘度が15mPa・sであるポリビニルアルコールと50mPa・sであるポリビニルアルコールをそれぞれ2.5質量部使用し、G4)成分として水393質量部を使用したこと以外は、調製例9と同様にして白金系錯体含有ポリシロキサンエマルジョン組成物の調製例10を調製した。
○離型用シリコーンエマルジョン組成物の調製及び評価
実施例、参考例及び比較例に用いた離型用シリコーンエマルジョン組成物を、表3に示す組合せに従い、主剤エマルジョン組成物の100質量部に白金系錯体含有ポリシロキサンエマルジョン組成物を2質量部配合し、均一に攪拌混合して調製した。得られた離型用シリコーンエマルジョン組成物について、ポットライフ、塗工性、硬化性、剥離特性、及び残留接着率を試験した。その結果は表3に示した通りである。

主剤Emは主剤エマルジョン、白金Emは白金エマルジョンを意味する。
注:剥離力が×であることは、剥離できないことを意味する。
表1〜3の結果から明らかなように、本発明に係る主剤のエマルジョン組成物及び白金系錯体ポリシロキサンエマルジョン組成物は何れも安定性が良好であるので、離型用シリコーンエマルジョン組成物の調製が容易である上、得られた本発明の離型用シリコーンエマルジョン組成物も安定した良好な乳化状態を有し、塗工性が良好で、ポットライフ、硬化性、剥離性及び残留接着性に優れることが実証された。
本発明の離型用シリコーンエマルジョン組成物は、安定した良好な乳化状態を有し、濡れ性、塗工性、及び保存安定性が良好で、ポットライフ、硬化性、剥離性及び残留接着性に優れるだけでなく、安全衛生上及び環境対策上からも優れているので、産業上極めて有意義である。

Claims (5)

  1. A)下記式(1)及び/又は(2)で表されるオルガノポリシロキサン100質量部、B)下記式(3)で表される、一分子中にケイ素原子に直結する水素原子を少なくとも3個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン1〜50質量部、
    C)下記式(4)〜(6)で表される、フェニル基含有オルガノポリシロキサンから選択される少なくとも1種0.5〜50質量部、
    D)HLBが10〜15、pHが6.5以下、かつイオン電導度が30μS/cm以下であるノニオン系界面活性剤0.5〜10質量部、
    E)ケン化度86〜98モル%で4%水溶液の20℃における粘度が4〜100mPa・sであるポリビニルアルコール1〜20質量部、
    F)適量の水、
    及び、
    G)白金系錯体 白金として0.001〜0.05質量部、
    の各成分を含有することを特徴とする、離型用シリコーンエマルジョン組成物;
    但し、(1)及び(2)式中のRは、何れも同一であっても異なっていてもよく、脂肪族不飽和結合と芳香族置換基を含まない炭素数1〜10の一価の炭化水素基であり、a、b及びcはケイ素原子に直結した全置換基の0.2〜5モル%がビニル基であり、かつ25℃における粘度が30〜10,000mPa・sとなる整数を表す。
    但し、(3)式中のRは、前記Rと同じであり、Rは同一でも異なっていてもよく、水素基又は脂肪族不飽和結合と芳香族置換基を含まない炭素数1〜10の一価の炭化水素基であり、d及びeはケイ素原子に直結する全置換基の10〜50モル%が水素基であり、かつ25℃における粘度が5〜200mPa・sとなる整数を表す。
    但し、(4)、(5)及び(6)式中のR及びRは前記R及びRと同じであり、Phはフェニル基であり、f、g、h、i、及びjはケイ素原子に直結した全置換基の0.2〜5モル%がビニル基、5〜50モル%がフェニル基であり、かつ25℃における粘度が30〜10,000mPa・sとなる整数を表し、k、l及びmはケイ素原子に直結する全置換基の10〜50モル%が水素基、5〜50モル%がフェニル基であり、かつ25℃における粘度が5〜200mPa・sとなる整数を表す。
  2. 前記E)成分のポリビニルアルコールとして、4%水溶液の20℃における粘度が4〜20mPa・sのポリビニルアルコールと21〜100mPa・sのポリビニルアルコールを併用する、請求項1に記載された離型用シリコーンエマルジョン組成物。
  3. 前記G)成分の白金系錯体が、下記G1)〜G4)成分を主成分とするエマルジョン組成物として調製され、別に調製されたA)〜F)成分から成るエマルジョン組成物中に配合されてなる、請求項1又は2に記載された離型用シリコーンエマルジョン組成物
    G1)25℃における粘度が10〜500mPa・sの、白金系錯体含有ポリシロキサン100質量部、
    G2)HLBが10〜15でpHが6.5以下、かつイオン電導度が30μS/cm以下であるノニオン系界面活性剤0.5〜10質量部、
    G3)4%水溶液の20℃における粘度が4〜100mPa・sである、ケン化度が86〜98モル%のポリビニルアルコール1〜20質量部、
    G4)水370〜399質量部。
  4. 前記G3)成分のポリビニルアルコールが、4%水溶液の20℃における粘度が4〜20mPa・sのポリビニルアルコールと21〜100mPa・sのポリビニルアルコールを、4%水溶液の20℃における全体の粘度が4〜100mPa・sとなるように併用した混合物である、請求項3に記載された離型用シリコーンエマルジョン組成物。
  5. 薄葉基材の少なくとも片面に、請求項1〜4のいずれかに記載された離型用シリコーンエマルジョン組成物の硬化皮膜を形成させてなることを特徴とする離型性基材
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