JP2519571B2 - 剥離性に優れたシリコ―ン組成物 - Google Patents

剥離性に優れたシリコ―ン組成物

Info

Publication number
JP2519571B2
JP2519571B2 JP2124915A JP12491590A JP2519571B2 JP 2519571 B2 JP2519571 B2 JP 2519571B2 JP 2124915 A JP2124915 A JP 2124915A JP 12491590 A JP12491590 A JP 12491590A JP 2519571 B2 JP2519571 B2 JP 2519571B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
aryl group
silicone composition
molecule
organopolysiloxane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2124915A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0420570A (ja
Inventor
秀行 伊東
敏夫 大庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2124915A priority Critical patent/JP2519571B2/ja
Publication of JPH0420570A publication Critical patent/JPH0420570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2519571B2 publication Critical patent/JP2519571B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は剥離性に優れたシリコーン組成物に関し、よ
り詳細には、低速及び高速剥離時に軽い剥離力で剥離し
得、かつ剥離された粘着シート等が示す残留接着率が大
きいような剥離皮膜を与える剥離紙用シリコーン組成物
に関する。
(従来の技術) 従来、紙、加工紙、プラスチックフィルムなどの基材
と粘着性シートとの間の接着、固着を防止することを目
的として、基材面にシリコーン組成物の皮膜を形成して
離型性を付与することが行われている。
この場合、基材面にシリコーン皮膜を形成する方法と
しては、白金系化合物を触媒として、樹脂族不飽和基
を含有するオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロ
ジェンポルシロキサンとを付加反応させて離型性皮膜を
形成する方法、有機すず化合物などの有機酸金属塩触
媒を使用してオルガノポリシロキサンを縮合反応させて
離型性皮膜を形成する方法などが知られている。これら
の方法において使用するシリコーン組成物は、いずれも
加熱によって皮膜を形成させる熱キュアタイプと称され
るものであり、その性状によってトルエン等の有機溶剤
に溶解した溶剤タイプ、これをエマルジョン化したエマ
ルジョンタイプ、シリコーンのみからなる無溶剤タイプ
に分類される。
更に、アリール基含有の非官能性オルガノポリシロキ
サンが添加された剥離紙用シリコーン組成物が知られて
おり(特開昭60−133051号公報)、このシリコーン組成
物は高速剥離時での軽剥離性に優れており、粘着紙製造
における巻き戻し工程、粘着ラベルの製造におけるかす
取り工程及びラベル貼付工程などにおける作業性を向上
させるために有用なものとされている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、アリール基含有の非官能性オルガノポ
リシロキサンが添加された剥離紙用のシリコーン組成物
は、確かに剥離性には優れているものの、上記アリール
基含有オルガノポリシロキサンのブルーミングにより、
剥離された粘着シートの残留接着率が大幅に低下してし
まうという不利があった。即ち、剥離された粘着スート
の接着性は、未使用の粘着シートのそれに比して著しく
低いものとなってしまうという問題を有しているのであ
る。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、低速及び
高速の剥離時において軽剥離で、しかも剥離された粘着
シートの残留接着率の低下が少ない優れた剥離皮膜を与
える剥離紙用シリコーン組成物を提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 即ち本発明によれば、 (A)25℃における粘度が50センチポイズ以上であっ
て、分子中にアリール基を含有しておらず且つ1分子中
に少なくとも2個のアルケニル基がケイ素原子に結合し
ているオルガノポリシロキサン、 (B)分子中にアリール基を含有しておらず且つ1分子
中に少なくとも2個の水素原子がケイ素原子に結合して
いるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、 (C)下記一般式、 R3SiO(R2SiO)XSiR3 式中、Rは水素原子、アルケニル基、アルキル基及び
アリール基からなる群より選択された何れかを示し、複
数のRの内、少なくとも1個は水素原子又はアルケニル
基であり、全Rの0.5〜30モル%がアリール基である、 Xは正の整数を示す、 で表わされ、25℃における粘度が50〜1,000,000センチ
ポイズであるオルガノポリシロキサン、 (D)白金族金属系触媒 を含有しているシリコーン組成物が提供される。
(A)オルガノポリシロキサン 本発明のシリコーン組成物において、主成分である成
分(A)のオルガノポリシロキサンは、分子中にアリー
ル基を含有しておらず且つケイ素原子に結合した有機基
としてアルケニル基を含有している。
即ち、分子中にフェニル基、トリル基等のアリール基
を含有しているオルガノポリシロキサンを使用した場合
には、例えば剥離される粘着シートの剥離力の大幅な低
下を達成することができない不都合を生じる。
また前記アルケニル基は、1分子中に2個以上含ま
れ、特にケイ素原子に結合した全有機基当たり0.05〜50
モル%、更に好ましくは0.2〜10モル%の割合で含まれ
ていることが望ましい。アルケニル基含有量があまりに
少ないと実質的な硬化速度が得られない場合があり、ま
たアルケニル基含有量があまりに多量であると、合成が
困難となるばかりか特性上の利点もなく、さらに工業的
見地からいっても経済的でない。この様なアルケニル基
としては、ビニル基、アリル基等が例示され、特にビニ
ル基が好適である。
ケイ素原子に結合するビニル基以外の有機基として
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキ
ル基、あるいはこれらの炭素原子に結合した水素原子の
一部又は全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換した
一価炭化水素基などが挙げられる。なお、特にケイ素原
子に結合するアルケニル基以外の有機基は、全有機基に
対して50モル%がメチル基であることが好ましい。
このオルガノポリシロキサンは実質的に直鎖状である
ことが望ましく、その末端は例えば水酸基、ビニル基、
メチル基等の有機基であってもよいが好ましくはビニル
基である。
更に、上記オルガノポリシロキサンは、形成される皮
膜の性能上から25℃における粘度が50cp(センチポイ
ズ)以上であり、オイル状からゴム状のいずれであって
もよい。
(B)オルガノハイドロジェンポリシロキサン 本発明において使用する成分(B)のオルガノハイド
ロジェンポリシロキサンは、架橋剤として作用するもの
であり、その分子中のSiH基が、前記成分(A)のオル
ガノポリシロキサンのケイ素原子に結合したアルケニル
基に付加することによって、硬化皮膜が形成されるもの
である。
またこのオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、
1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも
2個、好ましくは3個以上有している。かかる水素原子
の存在により、架橋剤として作用し得るからである。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンのケイ素原子
に結合した有機基は、アリール基でないことを除けば特
に制限はなく種々の有機基であってよいが、一般的には
全有機基の内90モル%以上がメチル基であることが好適
である。
このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンと
しては、具体的に(CH3)HSiO単位、HSiO1.5単位、(CH
32SiO単位、(CH33SiO0.5単位からなるホモポリマ
ー又はコポリマーなどが例示され、これらは直鎖状、分
岐鎖状、環状のいずれであってもよい。
また、このオルガノハイドロジェンポリシロキサンは
25℃における粘度が10〜500cp、特に15〜200cpであるこ
とが好ましい。
本発明において、上述した成分(B)のオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンの配合量は、成分(A)のオ
ルガノポリシロキサン中に含有されるアルケニル基量に
応じて調整することが望ましく、通常は、硬化皮膜形成
能及び剥離性能の面から、成分(A)100重量当たり0.5
〜30重量部、特に1〜10重量部の範囲とすることが好適
である。
(C)アリール基含有オルガノポリシロキサン 本発明においては、上述した成分(A)及び(B)に
加えて、成分(C)としてアリール基含有オルガノポリ
シロキサンを使用する。かかる成分(C)の配合によっ
て、優れた剥離性並びに残留接着性が向上するものであ
る。
このアリール基含有オルガノポリシロキサンは前記一
般式〔I〕、即ち、 R3SiO(R2SiO)XSiR3 〔I〕 (式中、R及びxは前述した通り) で表わされる。
ここで前記一般式〔I〕について詳細に説明すると、
ケイ素原子に結合した置換基Rは、水素原子;ビニル
基、アリル基等のアルケニル基;メチル基、エチル基、
プロピル基等のアルキル基;及びフェニル基、トリル基
等のアリール基;から成る群より選択された何れかを示
す。
またR基全体の0.5〜30モル%、好ましくは1〜20モ
ル%がアリール基である。アリール基の割合が0.5モル
%に満たないと軽剥離化効果が低くなり、30モル%を越
えるとその効果は向上せず、ほぼ一定となるばかりか、
残留接着性に悪影響を及ぼす。
更に、これら複数のR基の内、少なくとも1個、好ま
しくは1〜10個、一層好ましくは1〜5個か水素原子又
はアルケニル基である。勿論、水素原子及びアルケニル
基の両方を含むものであってよい。即ち、成分(C)の
アリール基含有オルガノポリシロキサンは、この様な水
素原子及び/又はアルケニル基を分子中に含んでいるこ
とにより、前記(A)及び(B)成分の付加硬化反応に
際して、そのSiH基或いはアルケニル基も、成分(A)
又は成分(B)中のアルケニル基若しくはSiH基と付加
硬化反応し、このアリール基含有オルガノポリシロキサ
ンが硬化皮膜中に組み込まれることとなる。この結果と
して、該アリール基含有オルガノポリシロキサンのブリ
ードアウトが有効に抑制され、残留接着率の低下が有効
に回避されるものである。また、シリコーン塗工セパレ
ータのエージングにより上記した付加反応がさらに進行
するため、シリコーン移行性も向上する。本発明におい
て、このアリール基含有オルガノポリシロキサン分子中
に、ケイ素原子に結合した水素原子及びアルケニル基の
何れもが含まれていない場合には、軽剥離力の面では十
分であっても、残留接着性が低下するという不都合を回
避し得ない。またアリール基含有オルガノポリシロキサ
ン中にこの様な水素原子及びアルケニル基の含有割合が
前述した範囲よりも多く含まれていると、軽剥離効果の
点で不満足なものとなるおそれがある。
上述した水素原子(SiH基)及びアルケニル基の結合
位置は、任意であるが、軽剥離効果の点で、分子鎖端
末、特に分子鎖端末の片側のみであることが望ましい。
また、上記式中のxはアリール基含有オルガノポリシ
ロキサンの25℃における粘度が50〜100万cp、特に200〜
10万cpとなるような整数であることが望ましい。アリー
ル基含有オルガノポリシロキサンの粘度が50cp未満にな
ると軽剥離効果が少なく、100万cpより大きいと高速剥
離等における軽剥離化効果が得られない傾向にある。
この様なアリール基含有オルガノポリシロキサンの具
体例を以下に例示する。
〔但し、式中、m,nは25℃における粘度が50cp〜100万cp
となる様な値を示し、好ましくは更に、下記式、 を満足する様な値である。〕 上述したアリール基含有オルガノポリシロキサンの配
合量は、成分(A)のオルガノポリシロキサン100重量
部当たり0.3〜20重量部、特に0.5〜10重量部の範囲とす
ることが好ましい。0.3重量部よりも少ないと軽剥離効
果が十分でなくなるおそれがあり、20重量部を超える
と、残留接着率及び効果性に対して悪影響を及ぼす場合
がある。
(D)白金族金属系触媒 本発明においては、付加硬化反応を有効に進行させる
ために、従来この種の付加反応触媒として公知の白金族
金属触媒を成分(D)として使用する。この様な触媒と
しては、具体的には、白金系、パラジウム系、ロジウム
系の触媒があり、特に白金系触媒が好ましく、例えば塩
化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液やアルデヒド溶
液、塩化白金酸と各種オレフィン、ビニルシロキサンと
の錯体などが挙げられる。
なお、白金族金属系触媒の添加量は触媒量とすればよ
いが、良好な硬化皮膜を得ると共に経済的な見地から、
成分(A)100重量部に対して白金族金属量として1〜
1,000ppmの範囲とすることが望ましい。
他の配合例 本発明の組成物には、上記成分以外にその他の任意成
分を添加することができ、例えば白金系化合物の触媒活
性を抑制する目的で各種有機窒素化合物、有機りん化合
物、アセチレン系化合物、オキシム化合物、有機クロロ
化合物等の活性抑制剤等を必要に応じて添加してもよ
い。
シリコーン組成物の調製及び用途 本発明のシリコーン組成物は、上述した各成分を均一
に混合することによって容易に調製される。混合方法に
特に制限はないが、予じめ(A)〜(C)成分を均一に
混合した後に、成分(D)の白金族金属系触媒を添加す
ることが好適である。
かくして調製されたシリコーン組成物は、これを、例
えば紙、プラスチックフィルム等の基材に塗布し、次い
で常法によって加熱硬化させて硬化塗膜を形成させるこ
とによって剥離紙として使用に供される。
(発明の効果) 本発明のシリコーン組成物は、剥離紙としての用途に
極めて有用であり、この組成物を用いて形成された剥離
紙は、低速及び高速での剥離時に軽く剥離できる上、残
留接着率の低下が少ない剥離皮膜を与える。従って、本
発明組成物を用いることにより、接着紙製造における巻
き戻し工程、粘着ラベルの製造におけるかす取り工程及
びラベル貼付工程等の高速化が可能で、工程を合理化し
て作業性を向上させることができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説
明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。
なお、以下の例において部はいずれも重量部であり、
粘度は25℃の値である。
また、シリコーン組成物の剥離力、残留接着率は下記
方法により測定した。
<剥離力> シリコーン組成物を薄膜状フィルム又はシート状の基
材表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中で所
定時間加熱して効果皮膜を形成させた後、この硬化皮膜
面にアクリル系溶剤型粘着剤・オリバインBPS−5127
(東洋インキ製造(株)製)又はアクリルエマルジョン
型粘着剤・オリバインBPW−311OH(東洋インキ製造
(株)製)を塗布して100℃で3分間加熱処理した。
次に、この処理面に秤量64g/m2の上質紙を貼り合わ
せ、25℃で20g/m2の荷重下に20時間エイジングさせた
後、試料を5cm幅に切断し、引張り試験機を用いて180゜
の角度で剥離速度0.3m/分、60m/分で貼り合わせ紙を引
張り、剥離するのに要する力(g)を測定した。
<残留接着率> 剥離力測定の場合と同様にして基材表面にシリコーン
組成物の硬化皮膜を形成させた後、その表面にポリエス
テルテープ(商品名ルミラー31B日東電工(株)製)を
貼り合わせ、20g/m2の荷重をのせて70℃で20時間加熱エ
イジングした後、テープをはがし、ステンレス板に貼り
付けた。
次に、このテープをステンレス板から180゜の角度で
剥離速度0.3m/分ではがし、剥離するのに要する力
(g)を測定する。またシリコーン硬化皮膜を貼り合わ
せていない未処理のテープをステンレス板から剥離する
のに要する力(g)を測定し、これらの比をとって百分
率で表わした。
〔実施例1、比較例1,2〕 成分(A)として分子鎖末端がジメチルビニル基で封
鎖された粘度400cpのジメチルポリシロキサン100部、成
分(B)として分子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖
され、ジメチルシロキサン単位を20モル%含有する粘度
が20cpのメチルハイドロジェンポリシロキサン2.0部、
成分(C)として末端がジメチルビニルシリル基、トリ
メチルシリル基でそれぞれ封鎖され、ジフェニルシロキ
サン単位を5モル%含有する粘度3,000cpのメチルフェ
ニルポリシロキサン1.8部、及び1−エチニル−1−シ
クロヘキサノール0.25部を混合して均一に撹拌し、更に
白金とビニルシロキサンとの錯体を白金換算で100ppmと
なるように添加してシリコーン組成物(イ)(実施例
1)を調製した。
更に、成分(C)として末端をトリメチルシリル基で
封鎖され、ジフェニルシロキサン単位を5モル%含有す
る粘度が3,000cpのメチルフェニルポリシロキサンを用
いた点を除けば、上記と同様にしてポリシリコーン組成
物(ロ)(比較例1)を調製し、また成分(C)を全く
添加しないことを除けば、実施例1の同様にしてシリコ
ーン組成物(ハ)(比較例2)を調製した。
次に、シリコーン組成(イ)〜(ハ)をポリエチレン
ラミネート紙に塗布量が0.8g/m2となるように塗工して1
40℃で30秒間キュアーし、これらの剥離力及び残留接着
率を測定した。
結果を第1表に示す。
第1表の結果より、成分(C)として末端がジメチル
ビニルシリル基で封鎖されていないアリール基含有オル
ガノポリシロキンを配合した場合(比較例1)は残留接
着率が低下し、成分(C)を無添加の場合(比較例2)
は大きな剥離力を要するが、本発明のシリコーン組成物
(実施例1)は低速及び高速で軽く剥離でき、しかも残
留接着率の低下が少ない剥離皮膜を与えることが確認さ
れた。
〔実施例2、比較例3〜6〕 成分(A)として分子鎖末端がジメチルビニル基で封
鎖され、メチルビニルシロキサン単位が1.5モル%のゴ
ム状ポリジメチルシロキサン(トルエンで30%に溶解し
たときの粘度が5,000cp)100部、成分(B)として末端
がトリメチルシリル基で封鎖された20cpのメチルハイド
ロジェンポリシロキサン2.4部、成分(C)として末端
がトリメチルシリル基で封鎖され、メチルハイドロジェ
ンシロキサン単位を分子中に1個有し、さらに、ジフェ
ニルシロキサン単位を3モル%含有する粘度が10,000cp
のメチルフェニルポリシロキサン15部、下記式 で示されるアセチレン性不飽和基を有するケイ素化合物
3部を混合し、有効成分が30%となるようにトルエンを
用いて均一に溶解した後、これに白金とビニルシロキサ
ンとの錯体を白金換算で100ppmとなるように添加してシ
リコーン組成物(ニ)を調製した(実施例2)。
更に、成分(C)として末端がトリメチルシリル基で
封鎖され、ジフェニルシロキサン単位を3モル%含有す
る粘度が10,000cpのメチルフェニルポリシロキサン、末
端がトリメチルシリル基で封鎖され、メチルハイドロジ
ェンシロキサン単位を分子中に1個有しジフェニルシロ
キサン単位を0.2モル%含有する粘度が10,000cpのメチ
ルフェニルポリシロキサン、末端がトリメチルシリル基
で封鎖され、メチルハイドロジェンシロキサン単位を分
子中に1個有しさらにジフェニルシロキサン単位を40モ
ル%含有する粘度が10,000cpのメチルフェニルシロキサ
ンをそれぞれ用いた以外は上記と同様にして、シリコー
ン組成物(ホ)、(ヘ)、(ト)を調製し、また成分
(C)を添加しない以外は上記と同様にしてシリコーン
組成物(チ)を調製した(比較例3〜6)。
次に、これらシリコーン組成物(ニ)〜(チ)をポリ
エチレンラミネート紙に塗布量が0.8g/m2となるように
塗工して140℃で30秒間キェアーし、これらの剥離力、
残留接着率を測定した。
結果を第2表に示す。
第2表の結果より、成分(C)として末端がジメチル
ハイドロジェンシリル基で封鎖され、アリール基を0.5
〜30モル%含有するオルガノポリシロキサンを配合した
本発明組成物で調製した剥離紙は、低速及び高速での剥
離時に軽剥離であり、かつ残留接着率の低下が少ないこ
とがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 183/07 JGF C09J 183/07 JGF

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)25℃における粘度が50センチポイズ
    以上であって、分子中にアリール基を含有しておらず且
    つ1分子中に少なくとも2個のアルケニル基がケイ素原
    子に結合しているオルガノポリシロキサン、 (B)分子中にアリール基を含有しておらず且つ1分子
    中に少なくとも2個の水素原子がケイ素原子に結合して
    いるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、 (C)下記一般式、 R3SiO(R2SiO)XSiR3 式中、Rは水素原子、アルケニル基、アルキル基及びア
    リール基からなる群より選択された何れかを示し、複数
    のRの内、少なくとも1個は水素原子又はアルケニル基
    である、全Rの0.5〜30モル%がアリール基である、 Xは正の整数を示す、 で表わされ、25℃における粘度が50〜1,000,000センチ
    ポイズであるオルガノポリシロキサン、 (D)白金族金属系触媒 を含有しているシリコーン組成物。
  2. 【請求項2】紙又はプラスチックフィルムからなる基材
    に、請求項(1)に記載のシリコーン組成物の硬化塗膜
    が形成されていることを特徴とする剥離紙。
JP2124915A 1990-05-15 1990-05-15 剥離性に優れたシリコ―ン組成物 Expired - Fee Related JP2519571B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2124915A JP2519571B2 (ja) 1990-05-15 1990-05-15 剥離性に優れたシリコ―ン組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2124915A JP2519571B2 (ja) 1990-05-15 1990-05-15 剥離性に優れたシリコ―ン組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0420570A JPH0420570A (ja) 1992-01-24
JP2519571B2 true JP2519571B2 (ja) 1996-07-31

Family

ID=14897276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2124915A Expired - Fee Related JP2519571B2 (ja) 1990-05-15 1990-05-15 剥離性に優れたシリコ―ン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2519571B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020004254A1 (ja) 2018-06-28 2020-01-02 信越化学工業株式会社 剥離紙又は剥離フィルム用オルガノポリシロキサン組成物

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4083426B2 (ja) * 2001-12-27 2008-04-30 東レ・ダウコーニング株式会社 剥離性硬化皮膜形成用オルガノポリシロキサン組成物
CN1322058C (zh) * 2002-06-05 2007-06-20 陶氏康宁亚洲株式会社 聚硅氧烷薄膜及其制备方法
JP4707531B2 (ja) * 2004-10-29 2011-06-22 信越化学工業株式会社 硬化性シリコーン剥離剤組成物及びそれを使用してなる剥離紙
FR2901800B1 (fr) * 2006-05-31 2008-08-29 Rhodia Recherches & Tech Composition silicone reticulable pour la realisation de revetements anti-adherents pour films polymeres
JP5512149B2 (ja) * 2008-02-28 2014-06-04 リンテック株式会社 剥離剤組成物および剥離シート
JP5296412B2 (ja) * 2008-04-24 2013-09-25 信越化学工業株式会社 離型用シリコーンエマルジョン組成物及びそれを用いてなる離型性基体
JP5146680B2 (ja) * 2008-12-19 2013-02-20 株式会社シンコーモールド 固着防止シリコーンゴム
JP5318589B2 (ja) * 2009-01-20 2013-10-16 リンテック株式会社 基材レス両面粘着シート
JP5683848B2 (ja) 2009-07-01 2015-03-11 東レ・ダウコーニング株式会社 硬化性オルガノポリシロキサン組成物、該組成物からなる硬化層を備えたシート状物品およびその製造方法
WO2014058073A2 (en) 2012-10-09 2014-04-17 Dow Corning Toray Co., Ltd. Curable organopolysiloxane composition, sheet-like article having a cured layer formed from said composition, and laminate
JP2015532311A (ja) 2012-10-09 2015-11-09 東レ・ダウコーニング株式会社 硬化性オルガノポリシロキサン組成物、該組成物からなる硬化層を備えたシート状物品および積層体
US20210054245A1 (en) * 2018-01-22 2021-02-25 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Solvent-free curable silicone releasing agent composition and release sheet
CN111670235B (zh) * 2018-02-28 2022-06-17 陶氏东丽株式会社 粘合薄膜
KR102240072B1 (ko) * 2018-09-28 2021-04-14 주식회사 엘지화학 이형층용 조성물 및 이의 경화물을 포함하는 이형필름
US20220186086A1 (en) * 2019-05-21 2022-06-16 Dow Silicones Corporation Polyorganosiloxane release coating and its preparation and use

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60133051A (ja) * 1983-12-21 1985-07-16 Dow Corning Kk 剥離性被膜形成用組成物
JPH01217068A (ja) * 1988-02-26 1989-08-30 Shin Etsu Chem Co Ltd 離型性組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020004254A1 (ja) 2018-06-28 2020-01-02 信越化学工業株式会社 剥離紙又は剥離フィルム用オルガノポリシロキサン組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0420570A (ja) 1992-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3504692B2 (ja) 剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組成物
JP2519571B2 (ja) 剥離性に優れたシリコ―ン組成物
JP3781105B2 (ja) シリコーン組成物及びこれを用いた剥離フィルム
EP0371405B1 (en) Organopolysiloxane composition for the formation of a release film
JPH0978032A (ja) 硬化性シリコーン剥離剤組成物及び剥離紙
JP2013170262A (ja) 付加硬化型シリコーンエマルジョン剥離剤組成物及び剥離フィルム
JP2946963B2 (ja) 剥離性皮膜形成用シリコーン組成物及び剥離性皮膜
JP2005231355A (ja) 剥離フィルム
JP3607441B2 (ja) 剥離性硬化皮膜形成性オルガノポリシロキサン組成物
JP3813467B2 (ja) 硬化性シリコーン剥離剤組成物
JPH05171047A (ja) 剥離性硬化皮膜形成用オルガノポリシロキサン組成物
US5914192A (en) Silicone release coating compositions
JPH05186695A (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP4367670B2 (ja) 剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組成物
JP3891260B2 (ja) 硬化性シリコ−ン剥離剤組成物及び剥離紙
JP2915778B2 (ja) 離型紙用シリコーン組成物
KR100352560B1 (ko) 박리제용실리콘조성물
JP2002161208A (ja) シリコーン剥離剤組成物及び剥離紙
JP2005314510A (ja) 硬化性シリコ−ン剥離剤組成物
JPH0352498B2 (ja)
JP2004307691A (ja) 硬化性シリコ−ン剥離剤組成物
JPH0660287B2 (ja) 剥離紙用シリコーン組成物及び剥離紙
JP2007284685A (ja) シリコーン剥離剤組成物及び剥離紙
JP2003105089A (ja) オルガノハイドロジェンポリシロキサン混合物および剥離性硬化皮膜形成性シリコーン組成物
JP2508898B2 (ja) 剥離紙の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees