JPH0660287B2 - 剥離紙用シリコーン組成物及び剥離紙 - Google Patents

剥離紙用シリコーン組成物及び剥離紙

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JPH0660287B2 JP1229858A JP22985889A JPH0660287B2 JP H0660287 B2 JPH0660287 B2 JP H0660287B2 JP 1229858 A JP1229858 A JP 1229858A JP 22985889 A JP22985889 A JP 22985889A JP H0660287 B2 JPH0660287 B2 JP H0660287B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、低速及び高速剥離時に軽い剥離力で剥離し
得、かつ残留接着率低下の少ない剥離皮膜を与える剥離
紙用シリコーン組成物及び剥離紙に関する。
従来の技術 従来、紙、加工紙、プラスチックフィルムなどの紙基材
と粘着性物質との間の接着,固着を防止することを目的
として、基材面にシリコーン組成物の皮膜を形成して剥
型性を付与することが行われている。
この場合、基材面にシリコーン皮膜を形成する方法とし
ては、白金系化合物を触媒としえ、脂肪族不飽和基を
含有するオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンとを付加反応させて離型性皮膜を形
成する方法、有機すず化合物などの有機酸金属塩触媒
を使用してオルガノポリシロキサンを縮合反応させて離
型性皮膜を形成する方法などが知られている。これらの
方法において使用するシリコーン組成物は、いずれも加
熱によって皮膜を形成させる熱キュアタイプと称される
ものであり、その性状によってトルエン等の有機溶剤に
溶解した溶剤タイプ、これをエマルジョン化したエマル
ジョンタイプ、シリコーンのみからなる無溶剤タイプに
分類される。
更に、これら剥離紙用シリコーン組成物においては、粘
着紙製造における巻き戻し工程、粘着ラベルの製造にお
けるかす取り工程及びラベル貼付工程などにおける作業
性を向上させるため、アリール基含有の非官能性オルガ
ノポリシロキサンを添加することにより、高速剥離時で
の軽剥離化を図ることが特開昭60−133051号公
報に提案されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、シリコーン組成物にアリール基含有の非
官能性オルガノポリシロキサンを添加すると、剥離力は
低下するものの、非反応成分のブルーミングにより残留
接着率も大幅に低下してしまうという不利があり、満足
に作業性を向上させることは困難であるのが現状であっ
た。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、低速及び高
速の剥離時において軽剥離で、しかも残留接着率の低下
が少ない優れた剥離皮膜を与える剥離紙用シリコーン組
成物及び剥離紙を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び作用 本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、1分子中に少なくとも2個のビニール−ケイ素結
合を有し、25℃における粘度が50センチポイズ以上
のビニル基含有オルガノポリシロキサンと、1分子中に
少なくとも2個の水素−ケイ素結合を有するオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンと、白金系化合物とを配合
したシリコーン組成物に、下記一般式〔I〕又は〔II〕 HO(R2SiO)xH …〔I〕 HO(R2SiO)x-1SiR3 …〔II〕 (但し、式中Rは同一又は異種のアルキル基又はアリー
ル基であり、かつR基全体の0.5〜20モル%がアリ
ール基であり、また、xは該オルガノポリシロキサンの
25℃における粘度を50〜10万センチポイズとする
整数である。) で示される水酸基で片末端又は両末端が封鎖されたアリ
ール基含有オルガノポリシロキサンを配合した場合、低
速及び高速での剥離時に軽く剥離することができる上、
残留接着率の低下が少ない剥離皮膜を与えること、それ
故、粘着紙製造における巻き戻し工程、粘着ラベルの製
造におけるかす取り工程及びラベル貼付工程等を高速化
して工程を合理化し、作業性を向上させることができる
ことを知見し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、 (1)下記式 (式中、R1は同一又は異種の非置換又は置換のビニル基
を除く一価炭化水素基、R2はビニル基であり、aは0〜
3、bは0〜3で、a+bは1〜3である。) で示され、1分子中に少なくとも2個のビニル−ケイ素
結合を有し、25℃における粘度が50センチポイズ以
上のオルガノポリシロキサン100重量部、 (2)下記式 (式中、R1は上記と同様の意味を示し、cは0〜3、d
は0〜2で、c+dは1〜3である。) で示され、1分子中に少なくとも2個の水素−ケイ素結
合を有するオルガノポリシロキサン0.5〜30重量
部、 (3)下記一般式〔I〕又は〔II〕 HO(R2SiO)xH …〔I〕 HO(R2SiO)x-1SiR3 …〔II〕 (式中、Rは同一又は異種のアルキル基又はアリール基
であり、かつR基全体の0.5〜20モル%がアリール
基であり、また、xは該オルガノポリシロキサンの25
℃における粘度を50〜10万センチポイズとする整数
である。) で示されるオルガノポリシロキサン0.3〜20重量
部、 (4)白金系化合物を触媒量 配合してなることを特徴とする剥離紙用シリコーン組成
物及び該組成物による剥離皮膜が形成された剥離紙を提
供する。
以下、本発明につき更に詳述する。
本発明のシリコーン組成物を構成する第1成分のオルガ
ノポリシロキサンは、1分子中に少なくとも2個のビニ
ル−ケイ素結合を有するものである。
このオルガノポリシロキサンとしては、下記式 (式中、R1は同一又は異種の非置換又は置換のビニル基
を除く一価炭化水素基(有機基)、R2はビニル基であ
り、aは0〜3、bは0〜3で、a+bは1〜3であ
る。) で示されるものが用いられる。
この場合、オルガノポリシロキサンは、1分子中にケイ
素原子に直結するビニル基を全有機基に対して0.15
〜50モル%、特に0.2〜10モル%の割合で含有す
ることが好ましい。ビニル基量が0.05モル%に満た
ないと実質的な硬化速度が得られない場合があり、50
モル%を越えると合成が困難になる上、特性上の効果も
なく、工業的な見知からも経済的でなくなる場合があ
る。
また、R1で示されるケイ素原子に結合するビニル基以外
の有機基としては、例えばメチル基,エチル基,プロピ
ル基等のアルキル基、フェニル基,トリル基等のアリー
ル基、あるいはこれらの炭素原子に結合した水素原子の
一部又は全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換した
同種又は異種の置換又は非置換の脂肪族不飽和基以外の
一価炭化水素基などが挙げられる。なお、特にケイ素原
子に結合するビニル基以外の有機基は、全有機基に対し
て50モル%がメチル基であることが好ましい。
このオルガノポリシロキサンは実質的に直鎖状であるこ
とが望ましく、その末端は例えば水酸基,ビニル基,フ
ェニル基等のいずれの有機基であってもよいが、好まし
くはビニル基である。
更に、上記オルガノポリシロキサンは、形成される皮膜
の性能上から25℃における粘度が50cP(センチポイ
ズ)以上であり、オイル状からゴム状のいずれであって
もよい。
次に、本発明組成物の第2成分であるオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンは、1分子中に少なくとも2個、
好ましくは3個以上の水素−ケイ素結合を有するもので
ある。
ここで、オルガノハイドロジェンポリシロキサンのその
他の有機基に特に制限はなく、種々の有機基とすること
ができるが、全有機基の90モル%以上がメチル基であ
ることが好ましい。
このオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、
下記式 (式中、R1は上記と同様の意味を示し、cは0〜3、d
は0〜2で、c+dは1〜3である。) で示されるものが用いられる。
このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンとし
ては、具体的に(CH3)HSiO単位,HSiO1.5単位,(CH3)2Si
O単位,(CH3)3SiO0.5単位からなるホモポリマー又はコ
ポリマーなどが例示され、これらは直鎖状、分岐鎖状、
環状のいずれであってもよい。
また、このオルガノハイドロジェンポリシロキサンは2
5℃における粘度が10〜500cp、特に15〜200
cpであることが好ましい。
本発明において、第2成分のオルガノポリシロキサンの
配合量は、第1成分のオルガノポリシロキサン中に含有
するビニル基量に応じて調整することが好ましく、通常
は硬化皮膜形成及び剥離性能の面から第1成分100部
(重量部、以下同様)に対して0.5〜30部、特に1
〜10部の範囲とすることが好適である。
本発明の第3成分は、下記一般式〔I〕又は〔II〕 HO(R2SiO)xH …〔I〕 HO(R2SiO)x-1SiR3 …〔II〕 (但し、式中Rは同一又は異種のアルキル基又はアリー
ル基であり、かつR基全体の0.5〜20モル%がアリ
ール基であり、また、xは該オルガノポリシロキサンの
25℃における粘度が50〜10万センチポイズとなる
整数である。) で示される水酸基末端封鎖のアリール基含有オルガノポ
リシロキサンである。
この場合、式中の置換基Rは、例えばメチル基,エチル
基,プロピル基等のアルキル基、フェニル基,トリル基
等のアリール基から選ばれる同一又は異種の有機基であ
り、R基全体の0.5〜20モル%、好ましくは1〜2
0モル%がアリール基である。アルーリ基の割合が0.
5モル%に満たないと軽剥離化効果が低くなり、20モ
ル%を越えるとその効果は向上せず、ほぼ一定となるば
かりか、残留接着率に悪影響を及ぼす。
更に、上記アリール基含有オルガノポリシロキサンは、
その末端のうち少なくとも一方が水酸基であり、本発明
ではこの第3成分のオルガノポリシロキサン末端の≡Si
OH基が第2成分中の≡SiH基と脱水素縮合反応してアリ
ール基含有オルガノポリシロキサンが硬化皮膜中に組み
入り、組成物の残留接着率の大幅な低下を抑えることが
できるものである。
また、上記式中のxはアリール基含有オルガノポリシロ
キサンの25℃における粘度が50〜10万cp、特に2
00〜10万cpとなるような整数である。アリール基含
有オルガノポリシロキサンの粘度が50cp未満になると
軽剥離効果が少なく、10万cpより大きいと高剥離時に
おける軽剥離化効果が得られない。
このような水酸基末端封鎖のアリール基含有オルガノポ
リシロキサンとして具体的には、下記式 〔但し、式中m,nはm+n=x−2(xは上記
〔I〕,〔II〕式と同様)、かつ となるような任意の値である。〕 で示されるものが好ましく使用できる。
本発明において、第3成分の水酸基末端封鎖のアリール
基含有オルガノポリシロキサンの添加量は、第1成分1
00部に対して0.3〜20部、特に0.5〜10部の
範囲とすることが好ましい。第3成分の添加量が0.3
部に満たないと、軽剥離化効果が少なくなる場合があ
り、20部より多いと残留接着率及びキュアー性に対し
て悪影響を及ぼす場合がある。
更に、本発明では第4成分として白金系化合物を配合す
る。
ここで、白金系化合物は付加反応を進めるための触媒で
あり、付加反応触媒として公知のものが使用し得、例え
ば塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液やアルデヒ
ド溶液、塩化白金酸と各種オレフィン,ビニルシロキサ
ンとの錯体などが挙げられる。
なお、白金系化合物の添加量は触媒量とすればよいが、
良好な硬化皮膜を得ると共に経済的な見知から、第1成
分100部に対して白金量として1〜1,000ppmの
範囲とすることが望ましい。
本発明の組成物には、上記第1〜4成分以外にその他の
任意成分を添加することができ、例えば白金系化合物の
触媒活性を抑制する目的で各種有機窒素化合物、有機り
ん化合物、アセチレン系化合物、オキシム化合物、有機
クロロ化合物等の活性抑制剤などを必要に応じて添加し
てもよい。
本発明のシリコーン組成物を使用して剥離紙を製造する
場合、上述の第1〜4成分の所定量を混合し、これを
紙、プラスチックフィルム等の基材に塗布し、次いで、
常法に従い加熱硬化することによって得ることができ
る。なお、上記成分の混合方法に特に制限はないが、予
め第1〜3成分を均一に混合した後、第4成分を添加す
ることが好適である。
なお、各成分は単一の化合物であっても、2種以上の混
合物であっても差支えない。
発明の効果 以上説明したように、本発明の剥離紙用シリコーン組成
物は、低速及び高速での剥離時に軽く剥離できる上、残
留接着率の低下が少ない剥離皮膜を与える。従って、本
発明組成物を用いることにより、粘着紙製造における巻
き戻し工程、粘着ラベルの製造におけるかす取り工程及
びラベル貼付工程等の高速化が可能で、工程を合理化し
て作業性を向上させることができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。
なお、以下の例において部はいずれも重量部であり、粘
度は25℃の値である。
また、シリコーン組成物の剥離力、残留接着率は下記方
法により測定した。
〈剥離力〉 シリコーン組成物を薄膜状フィルム又はシート状の基材
表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中で所定
時間加熱して硬化皮膜を形成させた後、この硬化皮膜面
にアクリル系溶剤型粘着剤・オリバインBPS−512
7(東洋インキ製造(株)製)又はアクリルエマルジョ
ン型粘着剤・オリバインBPW−311OH(東洋イン
キ製造(株)製)を塗布して100℃で3分間加熱処理
した。
次に、この処理面に秤量64g/m2の上質紙を貼り合わ
せ、25℃で20g/cm2の荷重下に20時間エイジン
グさせた後、試料を5cm幅に切断し、引張り試験機を用
いて180°の角度で剥離速度0.3m/分、60m/
分で貼り合わせ紙を引張り、剥離するのに要する力
(g)を測定した。
〈残留接着率〉 剥離力測定の場合と同様にして基材表面にシリコーン組
成物の硬化皮膜を形成させた後、その表面にポリエステ
ル紙・ルミラー31B(日東電工(株)製)を貼り合わ
せ、20g/cm2の荷重をのせて70℃で20時間加熱
エイジングした後、紙をはがし、ステンレス板に貼り付
けた。
次に、この処理紙をステンレス板から180°の角度で
剥離速度0.3m/分ではがし、剥離するのに要する力
(g)を測定すると共に、未処理の標準紙をステンレス
板から剥離するのに要する力(g)を測定し、これらの
比をとって百分率で表わした。
〔実施例1、比較例1,2〕 第1成分として分子鎖末端がジメチルビニル基で封鎖さ
れた粘度400cpのジメチルポリシロキサン100部、
第2成分として分子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖
され、ジメチルシロキサン単位を20モル%含有する粘
度が20cpのメチルハイドロジェンポリシロキサン2.
0部、第3成分として末端がジメチルハイドロキシシリ
ル基で封鎖され、ジフェニルシロキサン単位を5モル%
含有する粘度が3,000cpのメチルフェニルポリシロ
キサン1.8部、1−エチニル−1−シクロヘキサノー
ル0.25部を混合して均一に撹拌し、更に白金とビニ
ルシロキサンとの錯体を白金換算で100ppmとなるよ
うに添加してシリコーン組成物A(実施例1)を調製し
た。
更に、上記と同様の方法で、第3成分として末端をトリ
メチルシリル基で封鎖され、ジフェニルシロキサン単位
を5モル%含有する粘度が3,000cpのメチルフェニ
ルポリシロキサンを用いてシリコーン組成物B(比較例
1)を調製し、また、第3成分を全く添加せずにシリコ
ーン組成物C(比較例2)を調製した。
次に、シリコーン組成物A〜Cをポリエチレンラミネー
ト紙に塗布量が0.8g/m2となるように塗工して14
0℃で30秒間キュアーし、これらの剥離力、残留接着
率を測定した。
結果を第1表に示す。
第1表の結果より、第3成分として末端が水酸基で封鎖
されていないアリール基含有オルガノポリシロキサンを
配合した場合(比較例1)は残留接着率が低下し、第3
成分無添加の場合(比較例2)は大きな剥離力を要する
が、本発明のシリコーン組成物(実施例1)は低速及び
高速で軽く剥離でき、しかも残留接着率の低下が少ない
剥離皮膜を与えることが確認された。
〔実施例2、比較例3〜6〕 第1成分として分子鎖末端がジメチルビニル基で封鎖さ
れ、メチルビニルシロキサン単位が1.5モル%のゴム
状ポリジメチルシロキサン(トルエンで30%に溶解し
たときの粘度が5,000cp)100部、第2成分とし
て末端がトリメチルシリル基で封鎖された20cpのメチ
ルハイドロジェンポリシロキサン2.4部、第3成分と
して末端がジメチルハイドロキシシリル基で封鎖され、
ジフェニルシロキサン単位を3モル%含有する粘度が3
0,000cpのメチルフェニルポリシロキサン15部、
下記式 で示されるアセチレン性不飽和基を有するケイ素化合物
3部を混合し、有効成分が30%となるようにトルエン
を用いて均一に溶解した後、これに白金とビニルシロキ
サンとの錯体を白金換算で100ppmとなるように添加
してシリコーン組成物Dを調製した。
更に、上記と同様の方法で、第3成分として末端がトリ
メチルシリル基で封鎖され、ジフェニルシロキサン単位
を3モル%含有する粘度が30,000cpのメチルフェ
ニルポリシロキサン、末端がジメチルハイドロキシシリ
ル基で封鎖され、ジフェニルシロキサン単位を0.2モ
ル%含有する粘度が30,000cpのメチルフェニルポ
リシロキサン、末端がジメチルハイドロキシシリル基で
封鎖され、ジフェニルシロキサン単位を40モル%含有
する粘度が30,000cpのメチルフェニルポリシロキ
サンをそれぞれ用いて、シリコーン組成物E,F,Gを
調製し、また、第3成分を添加せずにシリコーン組成物
Hを調製した。
次に、これらシリコーン組成物D〜Hをポリエチレンラ
ミネート紙に塗布量が0.8g/m2となるように塗工し
て240℃で30秒間キュアーし、これらの剥離力、残
留接着率を測定した。
結果を第2表に示す。
第2表の結果より、第3成分として末端が水酸基で封鎖
され、アリール基を0.5〜20モル%含有するオルガ
ノポリシロキサンを配合した本発明組成物で調製した剥
離紙は、低速及び高速での剥離時に軽剥離であり、かつ
残留接着率の低下が少ないことがわかった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)下記式 (式中、R1は同一又は異種の非置換又は置換のビニル基
    を除く一価炭化水素基、R2はビニル基であり、aは0〜
    3、bは0〜3で、a+bは1〜3である。) で示され、1分子中に少なくとも2個のビニル−ケイ素
    結合を有し、25℃における粘度が50センチポイズ以
    上のオルガノポリシロキサン100重量部、 (2)下記式 (式中、R1は上記と同様の意味を示し、cは0〜3、d
    は0〜2で、c+dは1〜3である。) で示され、1分子中に少なくとも2個の水素−ケイ素結
    合を有するオルガノポリシロキサン0.5〜30重量
    部、 (3)下記一般式〔I〕又は〔II〕 HO(R2SiO)xH …〔I〕 HO(R2SiO)x-1SiR3 …〔II〕 (式中、Rは同一又は異種のアルキル基又はアリール基
    であり、かつR基全体の0.5〜20モル%がアリール
    基であり、また、xは該オルガノポリシロキサンの25
    ℃における粘度を50〜10万センチポイズとする整数
    である。) で示されるオルガノポリシロキサン0.3〜20重量
    部、 (4)白金系化合物を触媒量 配合してなることを特徴とする剥離紙用シリコーン組成
    物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシリコーン組成物による剥
    離皮膜が形成された剥離紙。
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