JPH08176448A - オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

オルガノポリシロキサン組成物

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JPH08176448A
JPH08176448A JP33616294A JP33616294A JPH08176448A JP H08176448 A JPH08176448 A JP H08176448A JP 33616294 A JP33616294 A JP 33616294A JP 33616294 A JP33616294 A JP 33616294A JP H08176448 A JPH08176448 A JP H08176448A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポットライフ、硬化性に優れると共に、密着
性・剥離性に優れた皮膜を形成することのできる、無溶
剤型のオルガノポリシロキサン組成物を提供する。 【構成】 組成物は、(イ)粘度(25℃)が50〜1
0,000センチポイズで、ケイ素原子に結合したビニ
ル基を2個以上有するオルガノポリシロキサン100
部、(ロ)化1及び化2のオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンを夫々0.2〜5部、(ハ)沸点が150℃
以上及び未満のアセチレン性化合物を夫々0.05〜2
部並びに0.1〜5部、(ニ)触媒量の白金族金属系触
媒からなり、粘度(25℃)は50〜10,000セン
チポイズであって、溶剤を含まない。 【化1】 【化2】 Rは1価の炭化水素基、R1 はR又は水素原子、l、
m、nは、それぞれ、4≦l≦200、2≦n≦20
0、2≦m≦200、且つ、0.1≦n/m≦1。化1
/化2の比は、0.2〜20である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオルガノポリシロキサン
組成物に関し、特に、剥離性硬化皮膜を形成するのに好
適な、無溶剤型のオルガノポリシロキサン組成物に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、紙、加工紙、プラスチックフィルム
などの基材と粘着性物質との間の接着、固着を防止する
ことを目的として、基材面にシリコーン組成物の皮膜を
形成して剥離性を付与することが行われている。この場
合、基材面にシリコーン皮膜を形成する方法としては、
白金系化合物を触媒とし、脂肪族不飽和基を含有する
オルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンとを付加反応させて離型性皮膜を形成する方
法、有機すず化合物などの有機酸金属塩触媒を使用し
てオルガノポリシロキサンを縮合反応させ、離型性皮膜
を形成する方法などが知られている。
【0003】これらの方法において使用するシリコーン
組成物は、いずれも加熱によって皮膜を形成させる熱キ
ュアタイプと称されるものであり、その性状によってト
ルエン等の有機溶剤に溶解した溶剤タイプ、これをエマ
ルジョン化したエマルジョンタイプ、シリコーンのみか
らなる無溶剤タイプに分類される。現在においては、こ
れらの中でも、生産性の観点から反応性の優れる付加反
応型が主流であり、環境衛生上の観点からは、無溶剤タ
イプの製品の供給に対する要求が大きくなっている。
【0004】しかしながら、溶剤タイプの場合には、通
常有効成分が5〜10重量%のものが多いのに対し、無
溶剤タイプは有効成分が100%であるため、塗工液の
ポットライフが短いという欠点がある。そこで、このポ
ットライフを溶剤タイプと同様にするために、付加反応
制御剤の量を多くしたり、制御硬化の強いものを使用し
た場合には、硬化性及び剥離性が不十分となるという欠
点があった。
【0005】更に詳述すると、一般に無溶剤タイプの組
成物に対して溶剤タイプに用いられる反応制御剤を増量
しても、その効果が少ないばかりか組成物としての引火
点が低下し、安全上好ましくないこと、及び、抑制効果
の大きいものを用いた場合には、添加量によるキュアー
性、ポットライフのふれが大きく、添加量が多いとキュ
アー性の低下が著しく、前記反応制御剤の添加量が少な
いとポットライフのバラツキが大きく、製造工程管理上
好ましくないことが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等は
上記の欠点を解決するために反応制御剤について鋭意検
討した結果、反応制御剤の沸点と制御効果には相関があ
り、150℃付近を境にして、それよりも高い沸点のア
セチレン性化合物と、それよりも低い沸点のアセチレン
化合物を併用することにより、優れたキュアー性及び安
定したポットライフを得ることができることを見いだす
と共に、ビニル基含有オルガノポリシロキサンに対し、
SiH基の含有量の多いオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとSiH基の含有量の少ないオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンの混合物を組み合わせることによ
って、剥離性と、基体への密着性を両立させることがで
きることを見い出し、本発明に到達した。従って本発明
の目的は、ポットライフが長いにもかかわらず硬化性に
優れ、密着性が高いにもかかわらず剥離性に優れた皮膜
を形成することのできる、無溶剤型のオルガノポリシロ
キサン組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
(イ)25℃における粘度が50〜10,000センチ
ポイズであり、1分子中に、ケイ素原子に結合したビニ
ル基を少くとも2個有するオルガノポリシロキサン:1
00重量部、(ロ)下記化3及び化4で表されるオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサン:それぞれ0.2〜5
重量部且つ0.2≦化3/化4≦20、
【化3】
【化4】 (上記中のRは1価の炭化水素基、R1 はRまたは水素
原子、l(エル)、m及びnは、それぞれ、4≦1≦2
00、2≦n≦200及び2≦m≦200であり、0.
1≦n/m≦1である)、(ハ)沸点が150℃以上で
あるアセチレン性化合物:0.05〜2重量部、及び沸
点が150℃未満であるアセチレン性化合物:0.1〜
5重量部、並びに、(ニ)触媒量の白金族金属系触媒か
ら成り、上記混合物の25℃における粘度が50〜1
0,000センチポイズであって溶剤を含まないことを
特徴とする、オルガノポリシロキサン組成物によって達
成された。
【0008】以下、本発明について、更に詳述する。本
発明のシリコーン組成物を構成する(イ)成分のオルガ
ノポリシロキサンは、1分子中に少くとも2個のビニル
−ケイ素結合を有するものである。このようなオルガノ
ポリシロキサンとしては、下記式 R2 a 3 b SiO(4-a-b)/2 (式中、R2 は同一または異種の非置換または置換のビ
ニル基を除く一価の炭化水素基、R3 はビニル基であ
り、aは0〜3、bは0〜3で、a+bは1〜3であ
る。)で表されるものが用いられる。
【0009】この場合、オルガノポリシロキサンは、1
分子中にケイ素原子に直結するビニル基を全有機基に対
して0.05〜50モル%、特に0.2〜10モル%の
割合で含有することが好ましい。ビニル基量が0.05
モル%に満たないと実質的な硬化速度が得られない場合
があり、50モル%を越えると合成が困難になる上、特
性上の効果もなく、工業的な見地からも経済的でなくな
る場合がある。
【0010】また、R2 に示されるケイ素原子に結合す
るビニル基以外の有機基としては、例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基、トリ
ル基等のアリール基、あるいはこれらの炭素原子に結合
した水素原子の一部又は全部を、ハロゲン原子やシアノ
基などで置換した、同種又は異種で置換又は非置換の、
脂肪族不飽和基以外の一価の炭化水素基などが挙げられ
る。なお、特にケイ素原子に結合するビニル基以外の有
機基は、その全有機基に対して50モル%がメチル基で
あることが好ましい。
【0011】このオルガノポリシロキサンは実質的に直
鎖状であることが望ましく、その末端は、例えば水酸
基、ビニル基、フェニル基等のいずれの有機基であって
もよいが、好ましくはビニル基である。また、上記オル
ガノポリシロキサンは、形成される皮膜の性能上の観点
及び、基材への塗工性の観点から、25℃における粘度
が、50〜10,000センチポイズであることが好ま
しく、特に100〜5,000センチポイズであること
が好ましい。
【0012】本発明で使用する(ロ)成分であるオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基は、
(イ)成分中のビニル基とヒドロシリル化反応すること
により硬化皮膜を形成するものである。この(ロ)成分
として、ケイ素原子に結合した水素原子を有するシロキ
サン単位を多量に有するオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンと、ケイ素原子に結合した水素原子を有するシ
ロキサン単位を少量有するオルガノポリシロキサンとを
併用することにより、それぞれを単独で用いた場合より
も良好な結果を得ることができる。
【0013】ケイ素原子に結合した水素原子を有するシ
ロキサン単位が少ないオルガノハイドロジェンポリシロ
キサンを単独で用いた場合には、剥離性、及び硬化性は
良好であるものの、基材への密着性が低下するので実用
上好ましくない。これに対し、ケイ素原子に結合した水
素原子を有するシロキサンを多量に有するオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンを併用した場合には、剥離性
及び硬化性を良好なレベルに維持しつつ、密着性を改善
することができる。このような、ケイ素原子に結合する
水素原子を有するシロキサン単位を多量に有するオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンは下記化5で表され
る。
【化5】
【0014】ここで、Rは1価の炭化水素基、R1 はR
または水素原子、l(エル)は4≦l≦200である。
上記Rとしては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール
基;あるいは、これらの炭素原子に結合した水素原子の
一部または全部を、ハロゲン原子、シアノ基等で置換し
た同種または異種の一価の炭化水素基などが挙げられる
が、本発明においては特にメチル基が好適である。また
l(エル)は、4≦l≦200であり、好ましくは8≦
l≦100である。l(エル)が4より小さいと、低分
子であるために硬化時における揮発が大きくなり、l
(エル)が200を越えると合成が困難になる上、特性
上の効果も少ない。
【0015】次に、ケイ素原子に結合した水素原子を有
するシロキサン単位の含有量が少ないオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンは下記化6で表される。
【化6】 ここでRは1価の炭化水素基、R1 はRまたは水素原
子、n及びmは、2≦n≦200、2≦m≦200で
0.1≦n/m≦1である。n/mが0.1未満のとき
は硬化性の向上が望めず、n/mが1を越えると密着性
の低下が著しくなる。
【0016】これらのオルガノハイドロジェンポリシロ
キサンの配合量は、化5/化6が0.2〜20、好まし
くは0.5〜10であって、(イ)成分中のビニル基量
によって調整されることが望ましく、(イ)成分100
重量部に対して、それぞれ0.2〜5重量部であり、ビ
ニル基とSiH基のモル比では、SiH基/ビニル基=
1〜4の範囲とすることが好ましい。化5/化6の比が
0.2未満であると基材との密着性が低下し、20を越
えると硬化性の向上が望めなくなる。
【0017】本発明で使用する(ハ)成分は、室温での
ヒドロシリル化反応の進行を抑え、ポットライフ延長剤
として作用する反応制御剤であり、キュアー性、及びポ
ットライフに対して大きな影響を及ぼす。沸点が150
℃以上のアセチレン性化合物としては、1−エチニル−
1−シクロヘキサノール、4エチル−1−オクチン−3
−オール、ビス(1,1−ジメチルプロピニロキシ)ジ
メチルシラン等が例示される。配合量は(イ)成分10
0重量部に対して、0.05〜2重量部であり、好まし
くは0.1〜1重量部である。
【0018】沸点が150℃未満のアセチレン性化合物
としては、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3−
メチル−1−ペンチン−3−オール、1,1−ジメチル
プロピニロキシトリメチルシラン等が例示される。配合
量は、(イ)成分100重量部に対して0.1〜5重量
部であり、好ましくは0.2〜3重量部である。これは
必要最低量の高沸点のアセチレン性化合物を用い、その
ポットライフのふれを抑えるために、キュアー性低下の
少ない低沸点のアセチレン性化合物を加えることによ
り、それぞれ単独で用いるよりも効果があるためであ
る。また、150℃なる温度は剥離性硬化皮膜形成オル
ガノポリシロキサンの一般的な硬化温度条件にもよく一
致している。
【0019】更に、本発明においては、付加硬化反応を
有効に進行させるために、従来この種の付加反応触媒と
して公知の白金族系触媒を(ニ)成分として使用する。
このような白金族系触媒としては、例えば白金系、パラ
ジウム系、ロジウム系等の触媒があるが、特に白金系触
媒が好ましく、具体的には塩化白金酸、塩化白金酸のア
ルコール溶液やアルデヒド溶液、塩化白金酸と各種オレ
フィン、ビニルシロキサンとの錯体などが挙げられる。
白金族系触媒の添加量は触媒量とすればよいが、良好な
硬化皮膜を得ると共に経済的な見地から、(イ)及び
(ロ)成分に対して白金族金属量として1〜1,000
ppmの範囲とすることが望ましい。
【0020】本発明のシリコーン組成物には、上記成分
以外に、更に任意成分を添加することができる。例え
ば、剥離力を調整する目的で、ビニル基またはケイ素原
子に結合する水素原子を有さないオルガノポリシロキサ
ン等を必要に応じて添加することができる。なお、任意
成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で適宜決
定することができる。
【0021】本発明のシリコーン組成物は、上述した
(イ)〜(ニ)成分及び任意成分の所定量を配合するこ
とによって得ることができるが、この場合、(ニ)成分
をのぞく各成分を予め均一に混合した後(ニ)成分を添
加することが好ましい。また、混合物の粘度は50〜1
0,000センチポイズ、好ましくは100〜5,00
0センチポイズの範囲である。
【0022】50センチポイズ未満であると硬化皮膜が
もろく、優れた剥離特性が得られない。一方、10,0
00センチポイズを越えると塗工性上不利が生じ、均一
な硬化皮膜を得られなくなる。なお、各成分は単独で用
いることも2種類以上を併用することもできる。このよ
うにして調整されるシリコーン剥離剤組成物は、例えば
紙、プラスチックフィルム等の基材に塗布し、次いで常
法によって加熱硬化させて硬化皮膜を形成させることに
より、剥離紙等を製造することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の、溶剤を含まない硬化皮膜形成
性オルガノポリシロキサン組成物は、ケイ素原子に結合
した水素原子の含有量が異なるオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンを併用しているので、剥離性及び密着性
に優れた硬化皮膜を形成することができる。また、沸点
の異なるアセチレン性化合物を併用しているので、キュ
アー性及びポットライフの安定性が向上しており、全体
として、安全性、衛生性、生産性、作業性に優れるのみ
ならず、得られる製品品質も良好である。
【0024】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらよって制限されるも
のではない。なお、各例中の部はいずれも重量部であ
り、粘度は25℃における値である。また、シリコーン
組成物のキュアー性、剥離力、残留接着率、ポットライ
フは、下記の方法により評価した。
【0025】キュアー性:シリコーン組成物を、薄膜状
フィルム又はシート状の基材表面に所定量塗布し、所定
温度の熱風式乾燥機中で所定時間加熱して形成される硬
化皮膜を、指で数回こすり、くもり及び脱落の有無を目
視により判断して評価した。
【0026】剥離力:シリコーン組成物を、薄膜状フィ
ルム又はシート状の基材表面に所定量塗布し、所定温度
の熱風式乾燥機中で加熱して硬化皮膜を形成させた後、
この硬化皮膜表面に、アクリル系溶剤型粘着剤であるオ
リバインBPS−5127(東洋インキ製造株式会社
製)を塗布し、100℃で3分間加熱処理した。次に、
この処理面に秤量64g/m2 の上質紙を貼り合わせ、
25℃で20時間エイジングさせた後、試料を5cm幅
に切断し、引張り試験機を用いて、180℃の角度で剥
離速度0.3m/分で貼り合わせた紙を引張り、剥離す
るのに要する力(g)を測定した。
【0027】残留接着率:剥離力測定の場合と同様にし
て基材表面に形成された5cm巾のシリコーン組成物の
硬化皮膜の表面に、ポリエステルテープ(商品名:N
O.31Bテープ、日東電工株式会社製)を貼り合わ
せ、20g/cm2 の荷重を載せて70℃で20時間加
熱エイジングした後、テープを剥がしてステンレス板に
貼り付けた。次に、このポリエステルテープをステンレ
ス板から180度の角度で剥離速度0.3m/分で剥が
し、剥離するのに要する力A(g)を測定した。また、
ブランクとしてシリコーン硬化皮膜表面の代りにテフロ
ン板にポリエステルテープを貼り合わせ、同様に処理し
たポリエステルテープをステンレス板から剥離するのに
要する力B(g)を測定し、(A/B)×100を残留
接着率とした。
【0028】ポットライフ:シリコーン組成物を25℃
で1日間放置し、その性状の変化をゲル化の有無により
評価した。
【0029】実施例1.(イ)成分として、下記化7で
表される粘度が400cpであるオルガノポリシロキサ
ン100部と(ロ)成分として下記化8で表される粘度
が20cpであるオルガノポリシロキサン1.5部、下
記化9で表される粘度が45cpであるオルガノポリシ
ロキサン1.0部、さらに(ハ)成分として1−エチル
−1−シクロヘキサノール(沸点、180℃)を0.3
部、1,1−ジメチルプロピニロキシトリメチルシラン
(沸点、115℃)0.5部を加え、均一になるまで攪
拌した後、これに(ニ)成分として白金とビニルシロキ
サンとの錯体を上記ポリシロキサンに対し白金換算で2
00ppmになるように添加、攪拌してシリコーン組成
物(A)を得た。
【0030】
【化7】
【化8】
【化9】 尚、この時の組成物の初期の粘度は370cpであっ
た。
【0031】実施例2.(イ)成分として、下記化10
で表される粘度が300cpであるオルガノポリシロキ
サン100部、(ロ)成分として前記化8で表されるオ
ルガノポリシロキサン2.0部、下記化11で表される
粘度が140cpのオルガノポリシロキサン1.8部、
(ハ)成分として1−エチニル−1−シクロヘキサノー
ル0.35部、3−メチル−1−ブチン−3−オール
(沸点、104℃)0.65部、さらに任意成分とし
て、両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、粘度が
1,000cpであるジメチルポリシロキサン10部を
加え、均一になるまで攪拌した後、これに(ニ)成分と
して白金とビニルシロキサンとの錯体を、上記ポリシロ
キサンに対して白金換算で200ppmになるように添
加、攪拌してシリコーン組成物(B)を得た。
【0032】
【化10】
【化11】 尚、この時の組成物の初期の粘度は320cpであっ
た。
【0033】比較例1 .実施例1で使用した(ロ)成分
の代わりに、前記化8で表されたオルガノポリシロキサ
ンのみを2.1部使用した他は、実施例1と全く同様に
してシリコーン組成物(C)を調整した。
【0034】比較例2.実施例1で使用した(ロ)成分
の代りに、前記化9で表されたオルガノポリシロキサン
のみを3.0部使用した他は実施例1と全く同様にして
シリコーン組成物(D)を調整した。
【0035】比較例3.実施例1で使用した(ハ)成分
の代りに1,1−ジメチルプロピニロキシトリメチルシ
ランを2.0部使用した他は、実施例1と全く同様にし
てシリコーン組成物(E)を調整した。
【0036】次に、得られたシリコーン組成物を、ポリ
エチレンラミネート紙(秤量100g/m2 )にオフセ
ット転写機を用いて0.7〜0.8g/m2 塗布し、キ
ュアー性試験サンプルとして100℃で20秒間、剥離
力及び残留接着率試験用サンプルとして120℃で30
秒間、それぞれ加熱処理して硬化皮膜を形成させた。以
上の結果を表1に示す。
【0037】
【表1】 表1の結果から、特定の2種類のオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンを併用する場合、及び、沸点150℃
以下の反応制御剤と共に、沸点180℃以上の反応制御
剤を併用した場合の、本願発明の効果が実証された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)25℃における粘度が50〜1
    0,000センチポイズであり、1分子中に、ケイ素原
    子に結合したビニル基を少くとも2個有するオルガノポ
    リシロキサン:100重量部、(ロ)下記化1及び化2
    で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン:そ
    れぞれ0.2〜5重量部且つ0.2≦化1/化2≦2
    0、 【化1】 【化2】 (上記中のRは1価の炭化水素基、R1 はRまたは水素
    原子、l(エル)、m及びnは、それぞれ、4≦1≦2
    00、2≦n≦200及び2≦m≦200であり、0.
    1≦n/m≦1である)、(ハ)沸点が150℃以上で
    あるアセチレン性化合物:0.05〜2重量部、及び沸
    点が150℃未満であるアセチレン性化合物:0.1〜
    5重量部、並びに、(ニ)触媒量の白金族金属系触媒か
    ら成り、上記混合物の25℃における粘度が50〜1
    0,000センチポイズであって溶剤を含まないことを
    特徴とする、オルガノポリシロキサン組成物。
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