JPH09125004A - 剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組成物 - Google Patents
剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組成物Info
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- JPH09125004A JPH09125004A JP30511595A JP30511595A JPH09125004A JP H09125004 A JPH09125004 A JP H09125004A JP 30511595 A JP30511595 A JP 30511595A JP 30511595 A JP30511595 A JP 30511595A JP H09125004 A JPH09125004 A JP H09125004A
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Abstract
ことなく非常に優れた剥離性能を有し、かつ、皮膜背面
へのシリコーン移行のない硬化皮膜を形成する剥離性硬
化皮膜形成用シリコーン組成物を提供する。 【構成】 (A)ケイ素原子に結合した式:−(C
H2)nCH=CH2(式中、nは2〜6の整数であ
る。)で表されるアルケニル基を有するジメチルシロキ
サン・メチルアルケニルシロキサン共重合体{該ジメチ
ルシロキサン単位と該メチルアルケニルシロキサン単位
との比は0.90:0.10〜0.99:0.01であ
る。}、(B)1分子中に少なくとも1個のアルケニル
基を有するジオルガノポリシロキサン{ジメチルシロキ
サン単位とメチルアルケニルシロキサン単位の比は0.
999:0.001〜1.0:0である。}、(C)25
℃における粘度が1〜1,000センチストークスであ
り、1分子中に少なくとも3個のケイ素原子結合水素原
子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(D)白金系触媒、(E)付加反応抑制剤および(F)
有機溶剤からなることを特徴とする剥離性硬化皮膜形成
用シリコーン組成物。
Description
リコーン組成物に関し、詳しくは、粘着性物質に対して
その接着性を低下させることなく非常に優れた剥離性能
を有し、かつ、皮膜背面へのシリコーン移行のない硬化
皮膜を形成する剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組成物
に関する。
す硬化皮膜を形成する剥離性硬化皮膜形成用シリコーン
組成物としては、アルケニル基含有オルガノポリシロキ
サン,オルガノハイドロジェンポリシロキサンおよび白
金系触媒からなり、さらに反応抑制剤を添加してなる付
加反応型オルガノポリシロキサン組成物が広く使用され
ている。またその性能を向上させるために、これらの成
分に、ジメチルシロキサンガムやジメチルシロキサン・
メチルフェニルシロキサン共重合体などのアルケニル基
を含有しないオルガノポリシロキサンを加えてなる剥離
性硬化皮膜形成用シリコーン組成物が提案されている
(特公昭53−28943号公報,特開平2−1456
50号公報,特公平3−52498号公報参照)。しか
し、これらの組成物は粘着性物質の接着性が低下した
り、シリコーンの移行により皮膜背面の印刷適性が低下
したりするなどの欠点があり、用途によっては必ずしも
満足できるものではなかった。
を解消するために鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。即ち、本発明の目的は、粘着性物質に対してその接
着性を低下させることなく非常に優れた剥離性能を有
し、かつ、皮膜背面へのシリコーン移行のない硬化皮膜
を形成する剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組成物を提
供することにある。
ーン組成物に関する。
オルガノポリシロキサンは、一般式:
ケニル基およびアルキル基からなる群から選択される同
一または異種の基である。アルケニル基としてはビニル
基,ヘキセニル基が好ましく、アルキル基としてはメチ
ル基が好ましい。xおよびyは、0.90≦x/(x+
y)≦0.99,0.01≦y/(x+y)≦0.10を
満たす正の整数である。これは、y/(x+y)が0.
01未満であると本発明組成物の硬化性が低下したり、
粘着性物質の残留接着率が低下したりするためであり、
0.10を越えると粘着性物質を低速で剥離した場合に
剥離抵抗値が大きくなるためである。また、(x+y)
は、本成分の30重量%トルエン溶液の25℃における
粘度が500センチストークス以上となるような値であ
り、好ましくは3,000〜20,000センチストーク
スの範囲となるような値である。nは2〜6の整数であ
り、好ましくは4である。このような本成分のシロキサ
ンとしては、例えば、分子鎖両末端トリメチルシロキシ
基封鎖ジメチルシロキサン・メチルヘキセニルシロキサ
ン共重合体(ジメチルシロキサン単位96モル%,メチ
ルヘキセニルシロキサン単位4モル%),分子鎖両末端
ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メ
チルヘキセニルシロキサン共重合体(ジメチルシロキサ
ン単位97モル%,メチルヘキセニルシロキサン単位3
モル%),分子鎖両末端ジメチルヘキセニルシロキシ基
封鎖ジメチルシロキサン・メチルヘキセニルシロキサン
共重合体(ジメチルシロキサン単位95モル%,メチル
ヘキセニルシロキサン単位5モル%)が挙げられる。
オルガノポリシロキサンは、一般式:
有する。このアルケニル基はビニル基またはヘキセニル
基であることが好ましい。式中、R1は水酸基,アルケ
ニル基およびアルキル基からなる群から選択される同一
または異種の基である。アルケニル基としてはビニル
基,ヘキセニル基が好ましく、アルキル基としてはメチ
ル基が好ましい。R2はアルケニル基であり、ビニル基
またはヘキセニル基が好ましい。zおよびwは、0.9
99≦z/(z+w)≦1.0,0.0≦w/(z+w)
≦0.001を満たす正の整数である。これは、w/
(z+w)が0.001を越えると、粘着性物質を低速
で剥離した場合に剥離抵抗値が大きくなるためである。
w/(z+w)が0の場合には、R1はアルケニル基で
あることが必要である。また、(z+w)は、本成分の
30重量%トルエン溶液の25℃における粘度が500
センチストークス以上となるような値であり、好ましく
は3,000〜20,000センチストークスの範囲とな
るような値である。本成分の配合量は、(A)成分10
0重量部に対して3〜50重量部の範囲であり、好まし
くは7〜30重量部の範囲である。これは、本成分の配
合量が3重量部未満であると粘着性物質を低速で剥離し
た場合に剥離抵抗値が大きくなるためであり、50重量
部を越えると粘着性物質の残留接着率が低下するためで
ある。このような本成分のシロキサンとしては、例え
ば、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチ
ルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体(ジメ
チルシロキサン単位99.95モル%,メチルビニルシ
ロキサン単位0.05モル%),分子鎖両末端ジメチル
ビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン,分子鎖
両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・
メチルヘキセニルシロキサン共重合体(ジメチルシロキ
サン単位99.98モル%,メチルヘキセニルシロキサ
ン単位0.02モル%)が挙げられる。
ルガノハイドロジェンポリシロキサンは架橋剤として作
用する成分である。本成分は1分子中に少なくとも3個
のケイ素原子結合水素原子を有し、その結合位置は特に
限定されない。水素原子以外のケイ素原子に結合する有
機基としては、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチ
ル基,ペンチル基,ヘキシル基等のアルキル基;フェニ
ル基,トリル基,キシリル基等のアリール基;ベンジル
基,フェネチル基等のアラルキル基のような脂肪族不飽
和結合を含有しない一価炭化水素基が挙げられる。本成
分の25℃における粘度は1〜1,000センチストー
クスである。本成分の配合量は、(A)成分100重量
部に対して0.5〜30重量部の範囲である。これは、
0.5重量部未満であると本発明組成物の硬化が不十分
になるためであり、30重量部を越えると粘着性物質に
対する硬化皮膜の剥離抵抗値が経時的に変化するためで
ある。このような本成分のシロキサンとしては、例え
ば、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン,分子鎖両末端トリメチルシ
ロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェ
ンシロキサン共重合体,分子鎖両末端ジメチルハイドロ
ジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキ
サン,分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基
封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキ
サン共重合体,環状メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン,メチルハイドロジェンシロキサン単位とSiO2単
位とからなる重合体が挙げられる。
金系触媒は硬化を促進する成分である。本成分として
は、塩化白金酸,塩化白金酸のアルコール溶液,塩化白
金酸とオレフィンとの錯体,塩化白金酸とアルケニルシ
ロキサンとの錯体等の白金系化合物,白金黒,白金担持
シリカ,白金担持活性炭が例示される。本成分の配合量
は触媒量であればよく、好ましくは(A)成分,(B)
成分および(C)成分の合計量に対して、白金金属量が
1〜1,000ppmとなるような量である。
加反応抑制剤は室温での保存安定性を付与する成分であ
る。本成分としては、3−メチル−1−ブチン−3−オ
ール,3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール,
フェニルブチノールなどのアルキンアルコール;3−メ
チル−3−ペンテン−1−イン,3,5−ジメチル−3
−ヘキセン−1−インなどのエンイン化合物,テトラメ
チルテトラヘキセニルシクロテトラシロキサン,ベンゾ
トリアゾールが例示される。本成分の配合量は実用上の
ポットライフ(可使時間)が得られる量であればよく、
使用する化合物の分子構造により反応抑制効果が異なる
ために任意量とされるが、通常、(A)成分100重量
部に対して0.001〜5重量部である。
機溶剤は、上記(A)成分〜(E)成分に対して不活性
なものであればよく、例えば、トルエン,キシレン,ヘ
キサン,ヘプタンのような炭化水素系溶剤や塩素化炭化
水素系溶剤が挙げられる。本成分の配合量は適量であ
り、好ましくは(A)成分,(B)成分,(C)成分お
よび(E)成分の合計量が5〜20重量%の範囲となる
ような量である。
分からなるものであるが、これらの成分に加えて、微粉
末シリカ等の無機質充填剤,顔料,耐熱性添加剤,有機
樹脂粉末,染料等の剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組
成物の添加剤として公知とされる成分を添加配合するこ
とは、本発明の目的を損わない限り差し支えない。
分を単に均一に混合することにより容易に調製すること
ができる。この場合に、(A)成分,(B)成分,
(C)成分,(E)成分および(F)成分を混合した
後、(D)成分の白金系触媒を加えて混合するのが好ま
しい。
ート紙,合成樹脂フィルム等の各種基材の表面に塗工し
て硬化させることにより、これらの基材表面に皮膜を形
成する。硬化皮膜を速やかに形成させるには、本発明組
成物を基材表面に塗工した後、50〜200℃の温度条
件下、好ましくは100〜150℃の温度条件下で加熱
すればよい。またその塗工量は0.1〜2.0g/m2の
範囲が好ましい。
は、粘着性物質に対する剥離抵抗値が小さく、かつ、粘
着性物質の残留接着率の低下が非常に小さいという利点
を有する。さらに皮膜背面へのシリコーン移行がないた
め、本発明組成物の硬化皮膜と接触していた皮膜背面に
インクなどを用いて塗装したり印刷したりすることがで
きる。このような本発明組成物は剥離ライナ−や剥離性
塗料として好適に使用される。
る。なお、実施例中の粘度の値は25℃において測定し
た値である。また、剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組
成物の硬化皮膜の剥離抵抗値,粘着性物質の残留接着率
(%)およびシリコーン移行性の測定は下記の方法に従
って行った。
定量塗工して硬化皮膜を形成させた。この皮膜上に、ア
クリル系粘着剤[東洋インキ(株)製,商品名:オリバ
インBPS5127]を塗布し、これを温度70℃、2
分間の条件で加熱乾燥した。次いでこれに貼合わせ紙を
貼り合わせ、20g/cm2の荷重をかけて、温度25℃、
湿度60%の条件下で24時間放置した。次にテンシロ
ンを用いて、0.3m/分の速度において角度180度で
貼合わせ紙を引張り、剥離に要した力(gf)を測定した。
尚、試料幅はすべて5cmとした。
定量塗工して硬化皮膜を形成させた。この皮膜表面に、
粘着テープ[日東電工(株)製,商品名:ニットーポリ
エステル粘着テープ31B]を貼り合わせ、20g/c
m2の荷重をかけて70℃で20時間エージングした。
次いで粘着テープをはがし、このはがした粘着テープを
ステンレス板に貼り付け、20g/cm2の荷重をかけ
て25℃で30分間放置した後、角度180度,速度
0.3m/分の条件で粘着テープを引っ張り、剥離に要
した力(gf1)を測定した。また、ブランク試験とし
て、テフロンシートに上記のテープを上記と同様に貼り
合わせて、この粘着テープの剥離に要した力(gf2)
を上記と同様に測定した。これらの値から、次式に従っ
て残留接着率(%)を算出した。 残留接着率(%)= (gf1 / gf2)×100
定量塗工して硬化皮膜を形成させて剥離紙を作成した。
この剥離紙面上に、清浄なポリエステルフィルムを貼合
わせ、プレスで100kg/cm2の荷重をかけて、25℃で
30分間放置した。次いでポリエステルフィルムをはが
し取り、そのポリエステルフィルムの剥離紙と接触して
いた面にマジックインキ(登録商標)で線を書き、イン
キのはじきの程度を測定した。インキのはじきがなけれ
ばシリコーン移行がないものとし、インキのはじきがあ
ればシリコーン移行があるものとした。
メチルヘキセニルシロキサン単位4モル%からなる分子
鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン
・メチルヘキセニルシロキサン共重合体(この共重合体
の30重量%のトルエン溶液の粘度は4,000センチ
ストークスであった。)100重量部と、ジメチルシロ
キサン単位99.95モル%およびメチルビニルシロキ
サン単位0.05モル%からなる分子鎖両末端ジメチル
ビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニ
ルシロキサン共重合体(この共重合体の30重量%のト
ルエン溶液の粘度は15,000センチストークスであ
った。)10重量部を、トルエン1460重量部に溶解
させた。次いでこの溶液に25センチストークスの分子
鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェ
ンポリシロキサン4重量部および3−メチル−1−ブチ
ン−3−オール1重量部を加えて、均一に溶解させた。
さらに塩化白金酸の3重量%イソプロピルアルコール溶
液を白金金属量が200ppmとなるような量添加配合
して、剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組成物を調製し
た。得られたシリコーン組成物をポリエチレンラミネー
ト上質紙の表面に約0.6g/m2となるような量塗布
し、次いでこれを130℃で20秒間加熱処理して硬化
皮膜を形成させた。この硬化皮膜の剥離抵抗値、残留接
着率(%)およびシリコーン移行性を測定した。これら
の結果を表1に示した。
ン単位0.05モル%を含有するジメチルシロキサン・
メチルビニルシロキサン共重合体を配合しなかった以外
は実施例1と同様にして、剥離性硬化皮膜形成用シリコ
ーン組成物を調製した。得られたシリコーン組成物を用
いて実施例1と同様にして硬化皮膜を形成して、その剥
離抵抗値、残留接着率(%)およびシリコーン移行性を
測定した。これらの結果を表1に示した。
ン単位0.05モル%を含有するジメチルシロキサン・
メチルビニルシロキサン共重合体の代わりに、分子鎖両
末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン
(このポリシロキサンの30重量%のトルエン溶液の粘
度は15,000センチストークスであった。)を配合
した以外は実施例1と同様にして、剥離性硬化皮膜形成
用シリコーン組成物を調製した。得られたシリコーン組
成物を用いて実施例1と同様にして硬化皮膜を形成し
て、その剥離抵抗値、残留接着率(%)およびシリコー
ン移行性を測定した。これらの結果を表1に示した。
ン単位0.05モル%を含有するジメチルシロキサン・
メチルビニルシロキサン共重合体の代わりに、分子鎖両
末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサン(このポ
リシロキサンの30重量%のトルエン溶液の粘度は1
5,000センチストークスであった。)を配合した以
外は実施例1と同様にして、剥離性硬化皮膜形成用シリ
コーン組成物を調製した。得られたシリコーン組成物を
用いて実施例1と同様にして硬化皮膜を形成して、その
剥離抵抗値、残留接着率(%)およびシリコーン移行性
を測定した。これらの結果を表1に示した。
ン単位0.05モル%を含有するジメチルシロキサン・
メチルビニルシロキサン共重合体の代わりに、ジメチル
シロキサン単位99.8モル%およびメチルビニルシロ
キサン単位0.2モル%からなる分子鎖両末端ジメチル
ビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニ
ルシロキサン共重合体(この共重合体の30重量%のト
ルエン溶液の粘度は15,000センチストークスであ
った。)を配合した以外は実施例1と同様にして、剥離
性硬化皮膜形成用シリコーン組成物を調製した。得られ
たシリコーン組成物を用いて実施例1と同様にして硬化
皮膜を形成して、その剥離抵抗値、残留接着率(%)お
よびシリコーン移行性を測定した。これらの結果を表1
に示した。
キサン単位4モル%を含有するジメチルシロキサン・メ
チルヘキセニルシロキサン共重合体の代わりに、ジメチ
ルシロキサン単位95モル%およびメチルビニルシロキ
サン単位5モル%からなる分子鎖両末端トリメチルシロ
キシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサ
ン共重合体(この共重合体の30重量%のトルエン溶液
の粘度は15,000センチストークスであった。)を
配合した以外は実施例1と同様にして、剥離性硬化皮膜
形成用シリコーン組成物を調製した。得られたシリコー
ン組成物を用いて実施例1と同様にして硬化皮膜を形成
して、その剥離抵抗値、残留接着率(%)およびシリコ
ーン移行性を測定した。これらの結果を表1に示した。
ン単位0.05モル%を含有するジメチルシロキサン・
メチルビニルシロキサン共重合体の配合量を2重量部と
した以外は実施例1と同様にして、剥離性硬化皮膜形成
用シリコーン組成物を調製した。得られたシリコーン組
成物を用いて実施例1と同様にして硬化皮膜を形成し
て、その剥離抵抗値、残留接着率(%)およびシリコー
ン移行性を測定した。これらの結果を表1に示した。
メチルヘキセニルシロキサン単位3モル%からなる分子
鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキ
サン・メチルヘキセニルシロキサン共重合体(この共重
合体の30重量%のトルエン溶液の粘度は7,000セ
ンチストークスであった。)100重量部と、分子鎖両
末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキ
サン(このポリシロキサンの30重量%のトルエン溶液
の粘度は5,000センチストークスであった。)25
重量部を、トルエン1460重量部に溶解させた。次い
でこの溶液に、40センチストークスの分子鎖両末端ト
リメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロ
キサン3.5重量部および3−メチル−1−ブチン−3
−オール1重量部を加えて、均一に溶解させた。さらに
塩化白金酸の3重量%イソプロピルアルコール溶液を白
金金属量が250ppmとなるような量添加配合して、
剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組成物を調製した。得
られたシリコーン組成物をポリエチレンラミネート上質
紙の表面に約0.6g/m2となるような量塗布し、次い
でこれを130℃で20秒間加熱処理して硬化皮膜を形
成させた。この硬化皮膜の剥離抵抗値、残留接着率
(%)およびシリコーン移行性を測定した。これらの結
果を表1に示した。
ン組成物は上記(A)成分〜(F)成分からなり、粘着
性物質に対してその接着性を低下させることなく非常に
優れた剥離性能を有し、かつ、皮膜背面へのシリコーン
移行のない硬化皮膜を形成するという特徴を有する。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)一般式: 【化1】 [式中、R1は水酸基,アルケニル基およびアルキル基からなる群から選択され る同一または異種の基である。xおよびyは、0.90≦x/(x+y)≦0.9 9,0.01≦y/(x+y)≦0.10を満たす正の整数であり、(x+y)は 本成分の30重量%トルエン溶液の25℃における粘度が500センチストーク ス以上となるような値である。nは2〜6の整数である。]で表されるジオルガ ノポリシロキサン 100重量部、 (B)一般式: 【化2】 [式中、R1は水酸基,アルケニル基およびアルキル基からなる群から選択され る同一または異種の基であり、R2はアルケニル基である。zおよびwは、0.9 99≦z/(z+w)≦1.0,0.0≦w/(z+w)≦0.001を満たす正 の整数であり、(z+w)は本成分の30重量%トルエン溶液の25℃における 粘度が500センチストークス以上となるような値である。]で表される、1分 子中に少なくとも1個のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサン 3〜50重量部、 (C)25℃における粘度が1〜1,000センチストークスであり、1分子中 に少なくとも3個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポ リシロキサン 0.5〜30重量部、 (D)白金系触媒 触媒量、 (E)付加反応抑制剤 任意量 および (F)有機溶剤 適量 からなることを特徴とする剥離性硬化皮膜形成用シリコ
ーン組成物。 - 【請求項2】 (A)成分中のnが4である請求項1記
載の剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組成物。 - 【請求項3】 (B)成分中のアルケニル基がビニル基
またはヘキセニル基である請求項1記載の剥離性硬化皮
膜形成用シリコーン組成物。
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---|---|---|---|
JP30511595A JP4367670B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 剥離性硬化皮膜形成用シリコーン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09125004A true JPH09125004A (ja) | 1997-05-13 |
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