JP6435156B2 - 錠剤包装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、錠剤、特に、高薬理錠剤のPTPシート包装装置に関する。
PTP(プレススルーパッケージ)シートは、熱可塑性樹脂フィルム又はアルミフィルムで形成された複数のポケットを備えるシート状容器で、各ポケットには錠剤が収容され、これらのポケットの開口部をアルミ箔のシート状蓋材で閉塞したものである。このようなPTPシートは、錠剤包装装置(ブリスタ包装装置)によって製造される。
錠剤包装装置100は、装置本体110に取り付けられたフィルムロールから引き出された長尺状の容器フィルムに錠剤収納用のポケットを熱形成するポケット形成機構140、該ポケットに錠剤を充填する錠剤充填機構160、アルミニウム箔製のカバーフィルムを容器フィルムに貼着してポケットを閉塞する貼着機構170、容器フィルムに浅いスリットを成形するスリット成形機構、容器フィルムをPTPシート単位に打ち抜く打抜機構を備えている。
この内、錠剤充填機構160は、多量の錠剤を貯留し、適宜、錠剤の供給を行うホッパ、ホッパから供給された錠剤を直線的に搬送するリニアフィーダ、リニアフィーダから錠剤の供給を受け、その出口に接続されている複数本のコイルシュートに錠剤を一列にて供給するボウルフィーダ、及び、コイルシュートを通って送られてきた錠剤を容器フィルムに形成されたポケットへ1個づつ充填する充填装置で構成されている。この錠剤充填機構160は、サーボモータ、ヒータ、ボールねじ機構等多数の精密部品で構成されたポケット形成機構140の直上に設置されている。
上記錠剤充填機構160のリニアフィーダやボウルフィーダは振動を利用して、露出状態にある多量の錠剤を連続的に移送するため、搬送中に錠剤同士が接触したり、錠剤が錠剤充填機構160の構成パーツに接触するため錠剤の一部が削れて粉状となり、錠剤充填機構160の各部の表面や微細な隙間及びレール部を含むその周辺に付着する。特に、錠剤充填機構160の下方に設置されたレール部は容器フィルムを錠剤充填機構160から貼着機構まで下から支持するため、落下した錠剤の粉末が多量に付着する。
また、貼着機構170では、アルミ箔ロールから引き出したカバーフィルムを錠剤の入った容器フィルムとを熱圧着するボトムシールローラとシールローラとが備えられているが、稀に収納している錠剤が熱圧着時に飛び出し、ボトムシールローラとシールローラとの間に噛み込まれて潰れ、周囲に破片や粉をまき散らすことがある。
一方、錠剤には糖衣錠など表面コーティングがなされ、表面が削れにくいものだけでなく、近年、抗がん剤などの高い薬理活性をもつ製品(高薬理活性医薬品)もPTPパッケージングする場面が増加している。このような高薬理活性医薬品の場合、製造する量が少ないこともあり、多品種少量生産への指向が強くなっており、1台の包装装置で多品種を扱うようになっている。また、口の中で直ぐ崩れて飲みやすくする、従って接触により表面が削れて粉が出やすい非糖衣錠のようなものも扱われている。これらの錠剤を容器フィルムに形成されたポケットへ1個づつ充填する場合、上記のように錠剤同士が接触したり、構成パーツに接触したり、或いは噛み込まれて潰れ、粉末が少なからず発生して上述のように周囲に付着する。
このような状況下で、製品の切り替えを行うと、前のロットの錠剤粉塵或いは残留粉末が、後のロットの薬剤に付着するクロスコンタミネーションという品質管理上の問題が生じるので、切替時には必ず、錠剤充填機構160や貼着機構170の各部及びその周辺を確実に清掃する必要がある。
しかしながら、錠剤充填機構は錠剤包装装置の高い位置に設置され、しかも上記のように数多くの装置が入り組んだ構造であり、貼着機構は装置本体の中央部分に位置しており、微細な隙間に入り込んだ粉末まで確実に除去するような清掃作業には、半日又は一日、或いはそれ以上の日数が掛るといった多大な時間を要する。
しかもこの清掃や製品切替作業には、生産現場における作業者の安全性の視点から労働安全衛生上の問題がある。特に、高薬理活性医薬品の場合には、健康に危害がある物質が多く、上記の作業時に、接触による経皮的摂取、目の粘膜への付着或いはごく少量としても呼気吸引摂取などの危険性がある。そこで、上記の作業に当たっては剥離粉末の完全除去のため、単なる清掃では足らず、錠剤充填機構を始めとする粉末付着部分の水洗いが要求されるようになってきたが、錠剤充填機構は、精密部品で構成されたポケット形成機構の直上に設置されていること、容器フィルムを装置本体内全体に引きまわして移動させなくてはならないため、錠剤充填機構の周辺と装置本体の精密機器類の周囲とは繋がっており、如何に錠剤充填機構を隔離したとしても、錠剤充填に関連する部分をその他精密機器で構成された装置本体の機器類から完全隔離することは困難であって水洗時に水漏れによるこれら精密機器の破損の恐れがあり、従来のような装置本体構造では水洗いを採用することは不可能とされていた。また、貼着機構は前述のように装置本体の中央部分に位置し且つポケット形成機構に隣接しており、更にその周囲にも精密機器が多い。そこで、前者に付いての問題に対する解決方法として特許文献1が提案された。
特開2007−8478号公報
特許文献1に記載された錠剤包装装置100は、その錠剤充填機構160をユニット化し、ポケット形成機構140を始めとする他の機構部分を有する装置本体110に対して着脱できるようにし、製品切り替え時には、ユニット化された錠剤充填機構160を装置本体110から取り外し、別の充填ユニット(錠剤充填機構)を取り付け、取り外した錠剤充填機構160を隔離された清掃空間で入念に清掃できるようにした。
しかしながら、錠剤充填機構160は錠剤包装装置100全体のコストの多くの部分を占めるため、交換用の錠剤充填機構160を別途用意することは装置全体のコストを大幅に上昇させることになる。加えて、ユニット化された錠剤充填機構160には部品加工及び組み立てに起因する微妙な機差があり、単に交換すれば足るというものではない。特許文献1には、交換時に微妙な調整が必要とされるということが指摘されている。しかも後者の問題については手付かずの状態である。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、錠剤充填機構の収容構造を工夫することによりコストを高めることもなく、また、従来、この装置では不可能とされていた水洗い洗浄も装置本体内に設置されている精密機器に何らのダメージを与えることなく取り入れることができる錠剤包装装置を提供することにある。
請求項1に記載の錠剤包装装置10は、長尺の容器フィルム1aに錠剤収納用のポケット1bを形成して錠剤充填機構17側に送り出し、錠剤充填機構17にて該ポケット1bに錠剤1dが収納された容器フィルム1aを引き取って該容器フィルム1aにカバーフィルム3aを貼着し、然る後、所定の形状に切断してPTPシート1として送り出す装置本体11と、
1の境界壁12aを介して、装置本体11の側面に隣接して固定され、錠剤充填機構17が内蔵されている水密性の洗浄用ボックス12とで構成され、
装置本体11と洗浄用ボックス12とを連通し、装置本体11と洗浄用ボックス12の間を通過する容器フィルム1aの通過口28が装置本体11と洗浄用ボックス12の前記1の境界壁12aに設けられており、
洗浄用ボックス12には洗浄用ボックス12内を水洗する水洗機構40が設けられており、
前記水洗機構40は、洗浄用ボックス12の底部に設置された洗浄汚水処理部44を有し、
前記通過口28には、洗浄用ボックス12内の水洗洗浄時、通過口28を閉塞する水密性の密閉カバー45が設けられることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の錠剤包装装置10の洗浄用ボックス12側の水洗機構40に関し、「該水洗機構40は、洗浄用ボックス12内に配置された洗浄用のスプレーガン43を更に有し、洗浄用ボックス12の壁面にはスプレーガン43を外部から操作するための作業者用のグローブ48bが設けられている」ことを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載の錠剤包装装置10の洗浄用ボックス12側の水洗機構40に関し、「該水洗機構40には、洗浄用ボックス12内に設けられている散水用のスプレーノズル42を更に含む」ことを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3のいずれかに記載の錠剤包装装置10において、少なくとも充填作業時には洗浄用ボックス12内の圧力P2が外気P0及び装置本体11内の圧力P1に比べて負圧に保持されていることを特徴とする。
請求項5は、請求項1〜4のいずれかに記載の錠剤包装装置10において、少なくとも錠剤1dの充填作業時に、装置本体11から洗浄用ボックス12に流れる乾燥空気を通過口28に供給していることを特徴とする。
請求項6は、請求項1〜5のいずれかに記載の錠剤包装装置10において、「錠剤充填機構17及びその周囲機器並びにその部材が収納された水密性の洗浄用ボックス12が、前記1の境界壁12aにより、精密部品で構成された、容器フィルム1aにポケット1bを形成するためのポケット形成機構14を内蔵している装置本体11の直上部分から完全に分離独立、或いは隔離されている」ことを特徴とする。
本発明によれば、洗浄の対象となる錠剤充填機構17とその周囲機器並びにその部材が水密性の洗浄用ボックス12に収納され、特に精密部品で構成された、容器フィルム1aにポケット1bを形成するためのポケット形成機構14を内蔵している装置本体11の直上部分或いは側方から完全に分離独立、或いは隔離されており、且つ、装置本体11と洗浄用ボックス12とをつなぐ容器フィルム1aの通過口28には、洗浄時、これらを閉塞する水密性の密閉カバー45が設けられるようになっているので、製品の切り替え時には、水に弱い精密機器が設置されている装置本体11から独立して薬剤粉塵を積っている洗浄用ボックス12内だけを水洗機構40で水洗洗浄することができる。
一方、貼着機構19とその周囲機器並びにその部材は、洗浄用筐体70に収納されて装置本体11内で周囲から隔離されているので、仮に、シール時に容器フィルム1aのポケット1bに収納されていた錠剤1dが何らかの弾みで貼着機構19に噛み込まれて薬剤粉塵を生じたとしても、この薬剤粉塵は洗浄用筐体70内に留まり外部(装置本体11内)に飛散せず、安全である。そして、洗浄用筐体70の出・入口70d、70e及び引込口70fに、洗浄時、これらを閉塞する水密性の密閉カバー74d〜74fを設けられるようにしておけば、洗浄用筐体70内を必要に応じて水洗洗浄することもできる。
水洗洗浄時、洗浄用ボックス12では、その内部に設けられた、水洗機構40に含まれる散水用のスプレーノズル42だけでなく、グローブ48bに手を入れて操作できるスプレーガン43も装備されているので、錠剤充填機構17や貼着機構19を構成する機材の微細な隙間にまで入り込んでいる錠剤粉塵を確実に除去することができる。そして、水洗除去された錠剤粉塵は洗浄水とともに洗浄汚水処理部44に流れ込み、そのまま外部に取り出されたり収容タンク44bに収容され、作業者に触れるようなことがない。なお仮に、錠剤充填機構17の構造(例えば、精密ベアリング類など)が例えば、水洗洗浄に当たって防水性を満足していない場合は、錠剤充填機構17や貼着機構19にビニル袋をかぶせて内部に水が入らないようにし、その上で錠剤充填機構17を除く洗浄用ボックス12内を水洗洗浄し、乾燥させた後、錠剤充填機構17や貼着機構19をビニル袋で密閉した状態で洗浄用ボックス12や洗浄用筐体70から取り出し、別の場所で洗浄するようにしてもよい。
洗浄用筐体70では、上記のような錠剤1dの噛み込みが発生したとしても発生する薬剤粉塵量は錠剤充填機構17に比べて格段に少ないので、洗浄に当たっては洗浄用筐体70の各口70d、70e及び70fを密閉カバー74d、74e及び74fで水密状に密閉した後、グローブ72に手を入れて水洗機構71である霧吹き器(或いはスプレーガン78)を操作して必要箇所に薬剤粉塵を拭き取ることが出来る程度の霧を吹き、これを拭き取る。これにより、洗浄用筐体70内での薬剤粉塵の発生に対して対処することが出来る。
加えて、洗浄用ボックス12や洗浄用筐体70内の圧力P2は少なくとも充填作業時に、外気の圧力P0及び装置本体11内の圧力P1に比べて負圧に保持され、更には、少なくとも錠剤1dの充填作業時に、装置本体11から洗浄用ボックス12や洗浄用筐体70に乾燥空気を供給しているので、錠剤粉塵が混じった洗浄用ボックス12や洗浄用筐体70内の空気が装置本体11内や外部に漏洩することがなく、安全に包装作業を進めることができる。
本発明にかかる錠剤包装装置を示す概略構成正面図である。 図1の洗浄用ボックスの正面から見た概略構成図である。 図1の洗浄用ボックスの概略構成正面図である。 図1のポケット形成機構との間欠引き出し機構の正面図である。 図1の洗浄用筐体の概略斜視図である。 図5の内部を示す概略構成正断面図である。 図6の洗浄用筐体のX−X断面矢視図である。 従来の錠剤包装装置の錠剤充填機構を交換する状態の図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に従って説明する。錠剤包装装置10は、図1に示すように、必要に応じて内部に洗浄用筐体70を設けた装置本体11と、装置本体11に隣接し、装置本体11に固定された洗浄用ボックス12とで構成され、装置本体11は後述するように洗浄用ボックス12に収納される錠剤充填機構17とその周辺設備以外の装置を収納する箱状のものである。
装置本体11の最上流側(図中、右下の位置)では、ロール保持部13が設置されており、帯状の容器フィルム1aがロール状に巻回され、フィルムロール2から一定のテンションの下に間欠的に引き出し可能に保持されている。
装置本体11の図中下段左側には、容器フィルム1aの搬送経路に沿ってロール保持部13の下流にポケット形成機構14を構成する加熱装置15とポケット成形装置16とが順に並設されている。加熱装置15は間欠搬送されている容器フィルム1aの上下にポケット成形部位を選択的に加熱する熱盤15a・15bが配置されており、ヒータ(図示せず)が内蔵されている。さらに機構部として、この熱盤15a・15bを上下に移動させて容器フィルム1aを挟持・離間させるカム機構(図示せず)、カム機構を作動させるボールねじ機構(図示せず)、ボールねじ機構を回転させるサーボモータ15c・15d、ボールねじ機構の正・逆回転に合わせて往復するカム部材(図示せず)をガイドするリニアガイド機構(図示せず)、これらを支持する軸受(図示せず)などの精密部品が組み込まれている。
加熱装置15に続くポケット成形装置16は、ポケット1bの形が凹製された雌金型16bと、これに対応する雄金型16a、雌・雄金型16a・16bを挟持・離間させるカム機構(図示せず)、前記同様カム機構を作動させるボールねじ機構(図示せず)とサーボモータ16c・16d、リニアガイド機構(図示せず)、これらを支持する軸受(図示せず)など精密部品が組み込まれている。
ポケット形成機構14の下流側にはポケット1bが形成された容器フィルム1aを間欠送りで引き出す、間欠引き出し機構60が設けられ更にその下流に該間欠送りに対応して一定のテンションを与えつつ上下移動するダンサーロール16eが設けられており、間欠搬送されている容器フィルム1aの搬送にバッファ機能を付与している。ダンサーロール16eを超えると容器フィルム1aは、固定ローラ16fにて垂直方向から水平方向に方向転換され、装置本体11と洗浄用ボックス12とを繋ぐ通過口28に送り込まれる(図1)。上記通過口28は装置本体11と洗浄用ボックス12の境界壁12aに穿設されており、装置本体11と洗浄用ボックス12とを連通し、容器フィルム1aが通過する。前記境界壁12aは図では1枚の板材で構成されているようになっているが、装置本体11及び洗浄用ボックス12のそれぞれに設けてもよく、この場合は同一カ所に開口が設けられ、これらが通過口28になる。ここで、通常の状態では、洗浄用筐体70以外の装置本体11の内部は、薬剤粉塵で汚染されていないので、装置本体11の前面カバー11bを開いて内部を操作することが出来、グローブ48aを有するグローブポートは装置本体11に必ずしも必要としないが、作業者のより安全を求める場合には装置本体11の前面の適所に1乃至複数のグローブ48aが設置された1乃至複数のグローブポートを設けるようにしてもよい。
洗浄用ボックス12内では固定ローラ16fに対応して同じ高さにブレーキローラ17fが配置されている。ブレーキローラ17fは容器フィルム1aにテンションを掛けつつこれを反転方向に方向転換させ、錠剤充填機構17の下方に配置されたレール部17g上に送り込む。このレール部17gは水平に配置されており、レール部17gの上面には容器フィルム1aの送り方向に凹溝(図示せず)がポケット1bに合わせて形成されており、ポケット1bはこの凹溝内を通過して行く。この間、錠剤充填機構17からポケット1bに錠剤1dが順次供給される。洗浄用ボックス12に付いては後述する。
そして、錠剤充填機構17からポケット1bに錠剤1dが順次供給されると、容器フィルム1aは洗浄用ボックス12と装置本体11を繋ぐ通過口28から装置本体11内に引き出される。装置本体11側では、レール部17gと面一で、容器フィルム1aを載置してガイドするガイドプレート18gが取り付けられており、錠剤充填状況確認装置18にて装置本体11側に引き出された容器フィルム1aのポケット1bに確実に錠剤1dが収納されているかどうか或いは錠剤1dの欠け、ひび等の外観異常の有無、異物混入の有無などを画像処理で確認する。この錠剤充填状況確認装置18は洗浄用筐体70の外側でガイドプレート18g上にて貼着機構19の直前に設置されている。
これに続いてアルミ箔ロール3から引き出したアルミニウム箔製のカバーフィルム3aを容器フィルム1aに貼着(熱圧着)してポケット1bを閉塞する貼着機構19が設けられている。この貼着機構19は、搬送されている錠剤1d入りの容器フィルム1aのポケット1bが嵌まり込みつつ送られるボトムシールローラ20と、ヒータ(図示せず)が内蔵され、ボトムシールローラ20に回転しつつボトムシールローラ20に押圧してカバーフィルム3aを容器フィルム1aに熱圧着するシールローラ21と、カバーフィルム3aが熱圧着された容器フィルム5を方向転換させて送り出す方向転換ローラ22a・22b及びカバーフィルム3aをシールローラ21方向にガイドするカバーローラ24とで構成されており、これらが洗浄用筐体70内に収納されている。なお、洗浄用筐体70内にはシールローラ21に設けたL形レバー21aを介してシールローラ21の挙動(噛み込んだ時にシールローラ21が跳ね上げられて検出範囲から外れる)を検出する噛み込み検出器27も収納されている。なお、アルミ箔ロール支持部4は、装置本体11の図中右上に設置され、アルミ箔ロール3を一定の張力の下に引き出し可能に保持している。
洗浄用筐体70は、矩形で前面開口の筐体本体70a、前記前面開口に設けられた筐体扉76とで構成され、筐体本体70aの背面は装置本体11の取付プレート11aに装着されている。貼着機構19の仮想線で概略的に示す機構部は取付プレート11aの背面側に位置している。洗浄用筐体70自体は、装置本体11内に内蔵されているが、筐体扉76は、図7のように装置本体11の前面カバー11bより内側に入っていてもよいし、図示していないが、前面カバー11bに開口を設け、そこから筐体扉76が外部に露出していてもよい。本明細書では前者の例で説明する。
筐体本体70aにはポケット1bに錠剤1dが収納された状態の容器フィルム1aが通過する入口70dと、カバーフィルム3aが取り込まれる引込口70f及び、カバーフィルム3aが容器フィルム1aのポケット開口面側にシールされた容器フィルム5が通過する出口70eとが設けられている。入口70dは、筐体本体70aの錠剤充填状況確認装置18側(図6の左側面)に形成されている。そして、入口70dの上方には密閉カバー74dがスライド可能に設けられており、止めネジ75dで筐体本体70aに止め付けられている。同様に、筐体本体70aのスリット成形機構25側(図6の右側面)に出口70eが形成されており、カバーフィルム3aが熱圧着された容器フィルム5が引き出されている。そして、出口70eの上方には密閉カバー74eがスライド可能に設けられており、止めネジ75eで筐体本体70aに止め付けられている。更に、筐体本体70aの上面に引込口70fが形成されており、カバーフィルム3aが引き込まれている。この引込口70fの側方には密閉カバー74fがスライド可能に設けられており、止めネジ75fで筐体本体70aに止め付けられている。上記止めネジ75d〜75fによる密閉カバー74d〜74fの固定は、密閉カバーの固定方法の一例で、固定方法はこれに限定されることはない。
筐体本体70aの錠剤充填状況確認装置18側(図6の左側面)には、更に吸引ボックス70bが設けられて本体内部に開口しており、内部に高性能フィルタ70gが設けられている。そして、吸引ボックス70bには減圧配管47aが接続され、洗浄用筐体70内の圧力はP2で、装置本体11内より負圧に常時保たれている。なお、少なくともシール作業中は、各口70d、70e、70fから洗浄用筐体70内に乾燥空気が常時供給されている。また、筐体扉76にはグローブポートが2カ所設けられており、洗浄用筐体70の閉塞状態で外部から洗浄用筺体70内に設置された装備品類の操作や洗浄操作のためのグローブ72が装備され、洗浄終了後は、筐体扉76を開いて内部操作をすることが出来るようになっている。筐体本体70aのスリット成形機構25側(図6の右側面)には本体内部に開口した収納ボックス70cが設置されており、霧吹き器(或いはスプレーガン78)が装備されている。(洗浄用筐体70内の装備品が防水仕様になっている場合には、スプレーガン78が使用されるし、十分な防水仕様になってない場合には、必要箇所だけに霧を吹きつける霧吹き器が使用される。)筐体本体70aの底部70a1は、極く浅い傾斜のすり鉢状になっており、最も低い部分に排水口が設けられており、汚水処理配管77が設置されている。この場合では霧吹き器(或いはスプレーガン78)、底部70a1と汚水処理配管77とで洗浄用筐体側水洗機構71を構成する。
貼着機構19の下流にはカバーフィルム3aが貼着された容器フィルム5のポケット1b間に浅いスリット溝を成形するスリット成形機構25、続いてカバーフィルム3aが貼着された容器フィルム5をPTPシート単位に打ち抜く打抜き機構26が設置されている。なお、前記貼着機構19の下流には、ポケット1b側から錠剤1d等の異常を検出するための外観検査装置23が設けられており、外観検査によって不良品判定された場合、図示しない不良シート排出機構に不良品信号が送られ、その不良品判定となったPTPシート31は、不良シート排出機構(図示せず)によって別途排出され、不良品ホッパ32に移送され、良品と判定されたものだけが機外に取り出されてコンベア33にて移送され、良品ホッパ34に収納されるようになっている。(或いは図示しないが、良品PTPシート1を所定数量積み上げてバンドで結束する。)
洗浄用ボックス12は、フレームに透明板が嵌め込まれた縦長直方体の箱状のもので、洗浄用ボックス12の前面には開閉扉49が設けられており、洗浄時、開閉扉49及び密閉カバー45を閉じた状態では完全に水密的状態が保たれ、洗浄終了後、開いて内部操作をすることが出来る。開閉扉49にはグローブポートが4カ所設けられており、グローブ48bが設置されている。同様に洗浄用ボックス12の側面にもグローブポート(図示せず)が設けられており、グローブ(図示せず)が設置されており、更にバグアウトボックス29やパスボックス30も設置されている。
前記バグアウトボックス29は、洗浄用ボックス12の側面に穿設された通孔の周囲を取り囲むように洗浄用ボックス12の側面に突設するように設置された中空筒状体である。そして、バグアウトボックス29の外周にはギャザリングされて押し縮められた樹脂フィルム筒29aが挿入され、その挿入端がバグアウトボックス29の外周面に固定され、他端が紐で結ぶことによってバグアウトボックス29自体は閉じられている。
パスボックス30は、錠剤充填機構17の修理や着脱の際に、洗浄用ボックス12の側面から必要な工具その他の部品を出し入れするためのボックスで、その開口端には開閉扉(図示せず)が設置されており、常時、水密状を保って閉じられている。
洗浄用ボックス12には、その他、洗浄用ボックス12の内部の空気を吸引して外気及び装置本体11の内圧に対して常時負圧に保つ減圧装置47、図示していないが減圧装置47に接続された高性能フィルタを内蔵したフィルタボックス、その他後述する装置を内蔵している。更に、錠剤充填時、減圧装置47により通過口28を通じて装置本体11から洗浄用ボックス12側に除湿空気が流れるようになっている。これにより、洗浄用ボックス12の内圧P2が最も低く、次に装置本体11の内圧P1であり、最も高いのが外気P0である。即ち、洗浄用筐体70と同様、P0>P1>P2である。これにより錠剤充填時、汚染された洗浄用ボックス12内の空気は装置本体11側に入り込みにくく、外気には全く漏れない。そして、前記除湿空気により洗浄用ボックス12は、充填作業中、常時乾燥状態に保たれている。
洗浄用ボックス12に収納される錠剤充填機構17は、ホッパ17a、リニアフィーダ17b、ボウルフィーダ17c、コイルシュート17h、及び、充填装置17iで構成されている。該錠剤充填機構17は、洗浄用ボックス12の上部に設置されており、そのホッパ17aは、装置外から供給されてきた錠剤1dを貯留するためのもので、内部の錠剤1dがスムーズに滑り落ちるようになっている。ホッパ17aの出口にはリニアフィーダ17bが設置されている。なお、錠剤1dは湿気を嫌うので、乾燥空気が乾燥空気供給路50を通じてホッパ17aと装置本体11側の通過口28の近傍のドライゾーンに供給されている。そして前述のように、洗浄用ボックス12と装置本体11の圧力差により、錠剤充填時、乾燥空気が通過口28を通じて洗浄用ボックス12側に流れている。
リニアフィーダ17bは、直進方向の振動を利用してフィーダ本体上に落下した錠剤1dを直進移動させ、その前方側に配置されたボウルフィーダ17cへ一定量ずつ供給する。このリニアフィーダ17bは、ボウルフィーダ17cへの供給量を調整するためのセンサを備えている。
ボウルフィーダ17cは、上部に設置された円形皿状のボウル部材17eに回転方向の振動を発生させ、供給された錠剤1dをボウル部材17eの円形外壁に沿って回転させる駆動部17dを備えている。ボウル部材17eの錠剤1dの貯留量はリニアフィーダ17bのセンサの作用によって検知され、この検知結果に基づき、リニアフィーダ17bによって、一定量の錠剤1dが供給される。また、ボウル部材17eには錠剤供給口(図示せず)が設けられ、コイルシュート17hが取り付けられており、ボウル部材17eの回転方向の振動に伴って、錠剤1dがコイルシュート17hに供給される。
コイルシュート17hは、コイルばねを螺旋状に巻き付けてホース状に形成したもので、錠剤供給口と充填装置17iとを連結するもので、内部を錠剤1dが自重により通過して充填装置17iに錠剤1dを供給する。
充填装置17iは、容器フィルム1aの直上に設けられ、コイルシュート17hから供給された錠剤1dを内蔵のロータリドラム(図示せず)の回転により、容器フィルム1aのポケット1bに順次充填する。
充填装置17iの下方には、容器フィルム1aの搬送方向に延びる板状のレール部17gが配設されている。このレール部17gは、容器フィルム1aの搬送ガイド兼下方からの支持用でレール部17gの上面には、ポケット1bに対応する容器フィルム1aの搬送方向に溝(図示せず)が形成されている。
通過口28の閉塞方法は、洗浄時に水分が装置本体11側に漏れなければどのような方法でもよいが、ここでは水密性の密閉カバー45の構造は図2の拡大部分に示す通りである。水密性の密閉カバー45は、グリップ61、グリップ61に植設されたネジ軸62、ネジ軸62が挿通されるコ字状のロック部材63、通過口28の全周に密着するパッキン65を有し、通過口28の全面を覆い、ネジ軸62のネジ部が螺着される閉塞プレート64とで構成されている。
そして、洗浄用ボックス12の内部には上記錠剤充填機構17、錠剤充填機構17の直下に水平に配置された上記平板状のレール部17g、通過口28から引き込まれた容器フィルム1aを方向転換させ、レール部17g上に導くブレーキローラ17f、洗浄用ボックス12の天井部に設けられ、錠剤充填機構17に散水するスプレーノズル42と、作業者が錠剤充填機構17及び洗浄用ボックス12内をくまなく噴射水で水洗するスプレーガン43、洗浄用ボックス12内を常時大気や装置本体11に対して負圧に保つと共に除塵も行う減圧装置47、洗浄用ボックス12の底部に配置され、洗浄汚水を集める洗浄汚水処理部44、洗浄用ボックス12の前面には閉塞時、水密状態が保たれる開閉扉49が設置され、この開閉扉49と洗浄用ボックス12の側面にはグローブ48bが設置されたグローブポートが設けられている。
次に、本発明の作用について説明する。錠剤包装装置10にあっては、前述のように容器フィルム1aに錠剤1dが供給され、最終的に打抜き機構26で1単位のPTPシート1に打ち抜かれ、良品のみが良品ホッパ34に収納されたり、図示していないが、単位枚数だけ積層されてバンド掛けされ送り出されて行く。1つの品種の包装が終了し、次の品種に切り替える時、薬剤粉塵が発生する洗浄用ボックス12及び洗浄用筐体70内の清掃が行われる。洗浄用筐体70は前述のようにボトムシールローラ20とシールローラ21との間にポケット1bから飛び出した錠剤1dが噛み込まれて潰れた場合にも行われる。
次の品種に切り替える時、容器フィルム1aは、図1のようにフィルムロール2から各機構を経て打抜き機構26迄連続的に掛け渡されて停止している。そして、錠剤充填機構17とその関連部材が設置されている洗浄用ボックス12及び貼着機構19とその関連部材設置されている洗浄用筐体70内には前工程の錠剤粉塵が存在する。洗浄用筐体70内の薬剤粉塵の量は洗浄用ボックス12に比べて通常は少ない。
このような状況下で、まず、洗浄用ボックス12側のグローブ48bを使用して通過口28の近傍で容器フィルム1aを切断する。切断された容器フィルム1aは洗浄用ボックス12内に残される。続いて通過口28を装置本体11側から閉塞する。この間、通過口28には装置本体11側から洗浄用ボックス12側に向けて低湿空気を送り込み、洗浄用ボックス12側から装置本体11側への錠剤粉塵の流入を防止している。
通過口28の閉塞方法は以下の通りである。まず、装置本体11側のグローブ48aを使用して閉塞プレート64を装置本体11側から通過口28に宛がい、通過口28の全面を閉じる。次に、洗浄用ボックス12側のグローブ48bを使用して洗浄用ボックス12側からロック部材63の脚部を通過口28の上下に宛がい、ロック部材63に挿通したネジ軸62を閉塞プレート64に捻じ込みロック部材63と閉塞プレート64で通過口28の縁部を強く挟みつける。パッキン65によって通過口28が水密状に閉塞される。
このようにして通過口28が閉塞されれば、最初にスプレーノズル42にて洗浄用ボックス12内を散水し、内部の装置及び部材の表面を濡らし、粉末が散らないようにする。続いて、グローブ48に手を挿入し、内部に設置されているスプレーガン43にてホッパ17aやボウルフィーダ17cのボウル部材17e、コイルシュート17h、充填装置17iの内・外部やレール部17gの表面は勿論、機材間の微細な隙間も洗浄する。(勿論、スプレー洗浄をせずに最初からスプレーガン43による洗浄も可能である。)錠剤粉塵が溶解した洗浄汚水は洗浄用ボックス12内の下部に設けられた洗浄汚水処理部44に集められ、洗浄用ボックス12内の底部に用意したシンク44aを介して収容タンク44bかそのまま外部の収容容器(図示せず)に収容される。上記錠剤充填機構17の構成部材は全て防水仕様になっているが、防水仕様になっていない場合には、水洗洗浄前にビニル袋で全体を覆い、水が入り込まないようにしてから上記の洗浄を行う。
またこの間、洗浄用ボックス12内に残っている、切断された容器フィルム1aも確実に洗浄し、洗浄後、バグアウトボックス29の開口を塞いでいる樹脂フィルム筒29aの結束閉塞端を手で洗浄用ボックス12の内部に押込み、切断された容器フィルム1aを樹脂フィルム筒29a内に取り込む。切断された容器フィルム1aの取り込みが終了すると、図示していないが、この取り込み部分をバグアウトボックス29から引き出し、取り込み部分の基部を紐で2カ所結束し、この結束部分の間で樹脂フィルム筒29aを切断し、切断された容器フィルム1aの取り出しを終える。
洗浄が確実に終了した処で、ドライエアを洗浄用ボックス12内に吹き込んで内部を乾燥させる。上記錠剤充填機構17がビニル袋で覆われている場合には、乾燥後、開閉扉49を開いてビニル袋ごと錠剤充填機構17を取り出す。然る後、この錠剤充填機構17は別の場所に移送されて洗浄され、洗浄後、洗浄用ボックス12に再セットされる。勿論、別に用意された錠剤充填機構17を再セットしてもよい。そして、通過口28の水密性の密閉カバー45も取り外して開口させ、容器フィルム1aを再度掛け渡し、次のロットの錠剤1dをホッパ17aに供給し、包装作業の再開準備をする。
洗浄用筐体70側の洗浄作業は、錠剤粉塵量からして洗浄用ボックス12より軽く、洗浄用筐体70のグローブ72を利用してカバーフィルム3a及びシール後の容器フィルム5を洗浄用筐体70の内側で切断し、これらを洗浄用筺体70内に残す。続いて装置本体11の前面に設けられたグローブ48aを利用して各口70d、70e、70fの近傍に設置されている密閉カバー74d、74e、74fをスライドさせて例えばパッキンのようなものを介して各口70d、70e、70fを水密状に閉塞し、止めネジ75d、75e、75fで固定する。洗浄用ボックス12と同様この間、各口70d、70e、70fには装置本体11側から内部に向けて低湿空気を送り込み、洗浄用筐体70側からの装置本体11側への錠剤粉塵の流入を防止している。
このようにして各口70d、70e、70fが閉塞されれば、最初に洗浄用筐体70のグローブ72に手を入れて作業者が内部に残された錠剤1dがあればこれらをビニル袋のようなものに入れて回収し、続いて内部機器の表面や洗浄用筐体70の内面を洗浄布のようなもので拭い、ある程度の清掃を行ったところで収納ボックス70c内の霧吹き器(或いはスプレーガン78)で内部機器の表面や洗浄用筐体70の内面を洗浄する。洗浄用筐体70内に残っている、切断されたシール済容器フィルム5(一部にシール済容器フィルム5にカバーフィルム3aや容器フィルム1aが繋がっている)も確実に洗浄する。洗浄水量が多く、拭き取りでは取り除けなかった、錠剤粉塵が溶解した洗浄汚水は、浅いすり鉢状の底部70a1の汚水処理配管77を通って外部に引き出される。ここでは底部70a1と汚水処理配管77とで洗浄汚水処理部73が構成される。
洗浄が確実に終了した処で、ドライエアを洗浄用筐体70内に吹き込んで内部を乾燥させ、乾燥後、乾燥した容器フィルム5を予め用意されていたビニル袋のようなものに入れて外部に触れないように回収し、最後に筐体扉76を開いて袋ごと容器フィルム5と錠剤1dを取り出し、然る後、各口70d、70e、70fの水密性の密閉カバー74d、74e、74fを開け容器フィルム1aを再度掛け渡し、包装作業の再開準備をする。洗浄用筐体70では、品種切替の他、錠剤噛み込みの場合でも上記の洗浄作業がなされる。洗浄が終了し、容器フィルム1aの掛け渡し、錠剤1dのホッパ17aへの供給がなされた段階で包装作業が再開される。以上により、作業者は通常の包装作業時は勿論、錠剤粉塵に接触することなく、安全に品種切替ができるようになった。
1…PTPシート、1a…容器フィルム、1b…ポケット、1d…錠剤、2…フィルムロール、3…アルミ箔ロール、3a…カバーフィルム、4…アルミ箔ロール支持部、5…カバーフィルムが熱圧着された容器フィルム、10…錠剤包装装置、11…装置本体、11a…取付プレート、11b:前面カバー、12…洗浄用ボックス、12a…境界壁、13…ロール保持部、14…ポケット形成機構、15…加熱装置、15a・15b…熱盤、15c・15d…サーボモータ、16…ポケット成形装置、16a・16b…雌・雄金型、16c・16d…サーボモータ、16e…ダンサーロール、16f…固定ローラ、17…錠剤充填機構、17a…ホッパ、17b…リニアフィーダ、17c…ボウルフィーダ、17d…駆動部、17e…ボウル部材、17f…ブレーキローラ、17g…レール部、17h…コイルシュート、17i…充填装置、18…錠剤充填状況確認装置、18g…ガイドプレート、19…貼着機構、20…ボトムシールローラ、21…シールローラ、21a…L形レバー、22a・22b…方向転換ローラ、23…外観検査装置、24…カバーローラ、25…スリット成形機構、26…打抜き機構、27…噛み込み検出器、28…通過口、29…バグアウトボックス、29a…樹脂フィルム筒、30…パスボックス、31…不良のPTPシート、32…不良品ホッパ、33…コンベア、34…良品ホッパ、40…洗浄用ボックス側水洗機構、42…スプレーノズル、43…スプレーガン、44…洗浄汚水処理部、44a…シンク、44b…収容タンク、45…密閉カバー、47…減圧装置、47a…減圧配管、48a、48b…グローブ、49…開閉扉、50…乾燥空気供給路、60…間欠引き出し機構、61…グリップ、62…ネジ軸、63…ロック部材、64…閉塞プレート、65…パッキン、70…洗浄用筐体、70a…筐体本体、70a1…底部、70b…吸引ボックス、70c…収納ボックス、70d…入口、70e…出口、70f…引込口、70g…高性能フィルタ、71…洗浄用筐体側水洗機構、72…グローブ、73…洗浄汚水処理部、74d、74e、74f…密閉カバー、75d、75e、75f…止めネジ、76…筐体扉、77…汚水処理配管、78…スプレーガン、100…従来の錠剤包装装置、110…装置本体、140…ポケット形成機構、160…錠剤充填機構、170…貼着機構。

Claims (6)

  1. 長尺の容器フィルムに錠剤収納用のポケットを形成して錠剤充填機構側に送り出し、錠剤充填機構にて該ポケットに錠剤が収納された容器フィルムを引き取って該容器フィルムにカバーフィルムを貼着し、然る後、所定の形状に切断してPTPシートとして送り出す装置本体と、
    1の境界壁を介して、装置本体の側面に隣接して固定され、錠剤充填機構が内蔵されている水密性の洗浄用ボックスとで構成され、
    装置本体と洗浄用ボックスとを連通し、装置本体と洗浄用ボックスの間を通過する容器フィルムの通過口が装置本体と洗浄用ボックスの前記1の境界壁に設けられており、
    洗浄用ボックスには洗浄用ボックス内を水洗する水洗機構が設けられており、
    前記水洗機構は、洗浄用ボックスの底部に設置された洗浄汚水処理部を有し、
    前記通過口には、洗浄用ボックス内の水洗洗浄時、通過口を閉塞する水密性の密閉カバーが設けられることを特徴とする錠剤包装装置。
  2. 水洗機構は、洗浄用ボックス内に配置された洗浄用のスプレーガンを更に有し、洗浄用ボックスの壁面にはスプレーガンを外部から操作するための作業者用のグローブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の錠剤包装装置。
  3. 水洗機構には、洗浄用ボックス内に設けられている散水用のスプレーノズルを更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤包装装置。
  4. 少なくとも充填作業時には洗浄用ボックス内の圧力が外気及び装置本体内の圧力に比べて負圧に保持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の錠剤包装装置。
  5. 少なくとも錠剤の充填作業時に、装置本体から洗浄用ボックスに流れる乾燥空気を通過口に供給していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の錠剤包装装置。
  6. 洗浄用ボックスが、前記1の境界壁により、精密部品で構成された、容器フィルムにポケットを形成するためのポケット形成機構を内蔵している装置本体の直上部分から完全に分離独立、或いは隔離されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の錠剤包装装置。
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