JP4455425B2 - Ptpシートの製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、PTPシートを製造するためのPTPシートの製造装置に係り、特に、錠剤を充填するための構成を工夫したPTPシートの製造装置に関する。
一般に、PTPシートは、錠剤等が収容される複数のポケット部を備えており、各ポケット部単位のシート小片に切り離すことができるようにスリットが形成されている。
かかるPTPシートは、PTP包装機(ブリスター包装機)によって製造される。PTP包装機は、長尺状の包装用フィルムに錠剤を充填するためのポケット部を形成するポケット部形成機構、ポケット部が形成された長尺状のフィルムを搬送させつつポケット部に錠剤を充填する錠剤充填機構、アルミニウム等よりなるカバーフィルムを貼着する貼着機構、スリットを成形するスリット成形機構、PTPシート単位に打ち抜く打抜き機構等を備えている。
上記錠剤充填機構は、例えば、ホッパ、直線トラフ、ボウルフィーダ、スプリングホース、及び、充填装置などで構成される。ホッパは、錠剤を貯留しておくものであり、PTP包装機の上部に配置されている。ボウルフィーダは、錠剤を充填装置へ定量供給するためのものであり、例えば上部の皿状部材を振動させることにより錠剤を供給する。直線トラフは、ボウルフィーダの錠剤量が所定量以下になると、ホッパから錠剤を補給するためのものである。スプリングホースは、ボウルフィーダから供給される錠剤を、充填装置へ移送するコイルスプリングよりなるホースである。充填装置は、移送された錠剤を包装用フィルムに形成されたポケット部へ充填するためのものである(例えば、特許文献1参照)。かかる技術では、充填装置として2つのロータリドラムを用いて錠剤を充填している。
特開2004−196421号公報
ところで、上記錠剤充填機構においてはホッパ→直線トラフ→ボウルフィーダ→スプリングホース→充填装置というように露出状態にある錠剤の移送が連続して行われるため、錠剤の一部が粉状となって、上記錠剤充填機構の各部及びその周辺に付着する。
その結果、あるPTPシートの製造を終えて別のPTPシートを製造しようとする場合、すなわち、異なる品種の錠剤を充填しようとする場合、錠剤充填機構の各部等を清掃する必要があった。
しかしながら、この清掃作業には、多大な時間を要する。例えばホッパの清掃について言えば、ホッパを取り外さない場合は、ホッパがPTP包装機の上部に配置されているため、脚立などに登って、あるいは、脚立などを使用してPTP包装機に登って、清掃する必要があった。一方、ホッパを取り外す場合でも、相当の重量があるために、その取り外し作業に時間を要することになる。また例えばボウルフィーダの清掃について言えば、上記皿状部材の重量も大きく、また、当該皿状部材を振動させるための振動機構の重量も大きい。このため、ボウルフィーダの取り外し作業にも多大な時間を要する。さらに例えば充填装置の清掃について言えば、上記ロータリドラムを取り外す必要がある。
以上から、錠剤充填機構の各部及びその周辺の清掃を行うために、半日、あるいは、一日といった時間が必要になり、その間はPTPシートの製造が出来ない。つまり、清掃を行う間、PTP包装機の稼動を停止せざるを得なかった。結果として、PTPシートの製造を遅延させ、生産性の低下を招いてしまうおそれがあった。
なお、上記課題は清掃作業のみならず、修理、部品交換等、錠剤充填機構における各種メンテナンス作業を行う場合においても生じうる。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、錠剤充填のための構成を工夫することにより、PTPシートの製造装置の稼動停止期間の短縮を図ることにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.長尺状の包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤を充填する機能を備えたPTPシートの製造装置において、
前記錠剤を貯留しておくための貯留部から前記ポケット部に錠剤を充填する充填部までの一連の錠剤充填機構を充填ユニットとしてユニット化し、当該充填ユニットを、装置本体に対して着脱可能に構成し
前記充填ユニットは、前記錠剤充填機構に加え、前記包装用フィルムを搬送するためのガイドとなるレール部がユニット化されたものであることを特徴とするPTPシートの製造装置。
手段1に記載のPTPシートの製造装置では、長尺状の包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤が充填される。特に手段1では、錠剤を貯留しておくための貯留部からポケット部に錠剤を充填する充填部までの一連の錠剤充填機構が、充填ユニットとしてユニット化されている。そして、当該充填ユニットが、装置本体に対して着脱できる。
ここでいう錠剤充填機構は、例えば上述したようなホッパ、直線トラフ、ボウルフィーダ、スプリングホース、及び、充填装置として具現化される。もちろん、錠剤供給を行うための一連の機構であればよく、例えば直線トラフ及びボウルフィーダに代え直線フィーダなどとして具現化してもよい。以下の手段でも同様である。
従来、PTP包装機の錠剤充填機構に対し清掃等のメンテナンスを行うために、半日、あるいは、一日といった時間が必要になり、その間はPTPシートの製造が出来ない。つまり、錠剤充填機構のメンテナンスを行う間は、PTP包装機の稼動を停止せざるを得なかった。結果として、PTPシートの製造を遅延させてしまうおそれがあった。
この点、手段1によれば、錠剤充填機構が充填ユニットとしてユニット化され装置本体に対して着脱できるため、充填ユニットを装置本体から取り外し、例えば別の充填ユニットを取り付ければ、少なくとも錠剤充填機構の清掃等のメンテナンス作業によって製造装置の稼動を停止させる必要がなくなる。また、取り外した充填ユニットのメンテナンスも従来に比べ行い易い。したがって、PTPシートの製造装置の稼動停止期間の短縮が図られる。
また、錠剤充填機構に加え、包装用フィルムを搬送するためのガイドとなるレール部がユニット化されている。なお、このレール部は、搬送のためのガイド機能とは別に、ポケット部の形成された包装用フィルムを錠剤の充填に際して支持する機能を併せ持っていてもよい(以下の手段でも同様)。レール部についても清掃等のメンテナンスが必要となるため、レール部を含めて充填ユニットとしてユニット化することにより、充填ユニットを装置本体から取り外し、別の充填ユニットを取り付ければ、錠剤充填機構及びレール部のメンテナンス作業によって製造装置の稼動を停止させる必要がなくなる。したがって、製造装置の稼動停止期間のさらなる短縮が図られる。
手段.長尺状の包装用フィルムに形成されたポケット部に錠剤を充填する機能を備えたPTPシートの製造装置において、
錠剤を貯留しておくための貯留部から前記ポケット部に錠剤を充填する充填部までの一連の錠剤充填機構と、
前記包装用フィルムを搬送するためのガイドとなるレール部と、
前記錠剤充填機構及び前記レール部を略全方向から覆うカバー部と
を充填ユニットとしてユニット化し、前記充填ユニットを、装置本体に対して着脱可能に構成し、かつ、前記充填ユニットを、装置本体に載置可能とし、一旦載置した後に、装置稼動時の固定位置へ移動可能に構成したことを特徴とするPTPシートの製造装置。
手段では、錠剤充填機構、レール部、及び、錠剤充填機構並びにレール部を略全方向から覆うカバー部が、充填ユニットとしてユニット化されている。そして、この充填ユニットが、装置本体に対して着脱できる。したがって、充填ユニットを装置本体から取り外し、別の充填ユニットを取り付ければ、錠剤充填機構及びレール部のメンテナンス作業によって製造装置の稼動を停止させる必要がなくなる。また、カバー部によって、粉状となった錠剤の充填ユニット外部への飛散を防止できるため、充填ユニットを装置本体から取り外して別の充填ユニットを取り付けるに際し、充填ユニット周辺のメンテナンス作業が不要あるいは容易になる。結果として、製造装置の稼動停止期間の大幅な短縮が図られる。
ところで、装置本体に対する充填ユニットの位置決めは、ポケット部に対して錠剤を充填するという機能上、高い精度で行う必要がある。この点、手段によれば、装置本体に対して充填ユニットを載置した後に装置稼動時の固定位置へ充填ユニットを移動できるため、つまり、一旦載置した後で位置決めを行うことができるため、充填ユニットの載置位置に対して精度が要求されず、充填ユニットの装着作業が容易になる。
手段.手段1又は2に記載のPTPシートの製造装置において、
前記充填ユニットは、外部のリフト装置によって装置本体に対して載置/離脱可能となるよう、前記リフト装置の有するフォークによって支持されるフォーク支持部を備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
手段によれば、充填ユニットがリフト装置の有するフォークによって支持されるフォーク支持部を備えている。そして、このフォーク支持部がフォークに支持された上で、リフト装置によって充填ユニットが装置本体に対して載置/離脱される。このようにフォーク支持部を設けたことによって作業者は迷うことなく作業を行うことができ、したがって、充填ユニットの装置本体に対する着脱が比較的容易になる。また、着脱作業に要する時間が短縮されることから、製造装置の稼動停止期間のさらなる短縮が図られる。
手段.手段1乃至のいずれかに記載のPTPシートの製造装置において、
装置本体に載置された前記充填ユニットの人手による移動を可能とする支持移動手段を備え、
前記支持移動手段を作動させることに基づき、少なくとも前記充填ユニットの載置位置と、装置稼動時における前記充填ユニットの固定位置との間の前記充填ユニットの人手による移動が許容されることを特徴とするPTPシートの製造装置。
手段では、支持移動手段によって、装置本体に載置された充填ユニットの人手による移動が可能となっている。そして、この支持移動手段を作動させることに基づき、少なくとも充填ユニットの載置位置と、装置稼動時における充填ユニットの固定位置との間の充填ユニットの人手による移動が許容される。
装置本体に対する充填ユニットの位置決めは高い精度で行う必要があることは既に述べた。この点、手段によれば、支持移動手段を作動させることに基づき載置位置と固定位置との間の充填ユニットの人手による移動が許容されるため、リフト装置等による充填ユニットの載置の後で充填ユニットの位置調整が容易に達成でき、高い精度の位置決めが可能となる。
手段.手段に記載のPTPシートの製造装置において、
所定範囲を逸脱する前記充填ユニットの移動を規制しつつ、前記載置位置と前記固定位置との間の前記充填ユニットの移動を案内する案内手段を備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
手段によれば、案内手段によって載置位置と固定位置との間の充填ユニットの移動が案内されるため、充填ユニットの高い精度での位置決めを比較的容易に実現できる。また、案内手段によって所定範囲を逸脱する充填ユニットの移動が規制されるため、支持移動手段にて移動が容易となった充填ユニットの意図しない挙動(例えば脱落等)を防止しやすい。
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1(a),(b)に示すように、本実施形態におけるPTPシート1は、複数のポケット部2を備えた「包装用フィルム」としての容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着された密封用フィルム4とを有している。容器フィルム3は、PPによって構成され、光透過性を有している(ここでは、透明を呈している)。密封用フィルム4は、アルミニウムによって構成されている。
また、各ポケット部2には被充填物としての錠剤5が1つずつ収容されている。PTPシート1の容器フィルム3には、例えば2つのポケット部2が含まれたペア小片に切り離すことができるように複数の横スリット6が形成されている(もちろん縦スリットが形成されていてもよいし、スリットを省略してもよい)。
次に、「PTPシートの製造装置」としてのPTP包装機(ブリスタ包装機)10の構成について説明することとする。
図2に示すように、PTP包装機10の最上流側では、帯状の容器フィルム3がロール状に巻回されている。ロール状に巻回された容器フィルム3は、間欠的に搬送されるようになっており、容器フィルム3の搬送経路に沿って、加熱装置12とポケット成形装置13とが順に並設されている。これら加熱装置12及びポケット成形装置13によってポケット部形成装置14が構成されている。そして、加熱装置12によって容器フィルム3が部分的に加熱され、該容器フィルム3が比較的柔軟になった状態において、ポケット成形装置13によって容器フィルム3にポケット部2が成形される。なお、このポケット部2の成形は、容器フィルム3の搬送動作間のインターバルに行われる。
ポケット部2が形成された容器フィルム3の移送経路に沿って、ポケット部2に錠剤5を自動的に充填する充填装置16、外観検査装置17、シール装置18が、配設されている。
充填装置16は、ロータリドラムを備えており、容器フィルム3に形成されたポケット部2に錠剤5を投入する。
外観検査装置17は、錠剤5が各ポケット部2に確実に充填されているか否か、また錠剤5の欠け、ひび等の外観異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うためのものである。該外観検査装置17は、ポケット部2の開口側からの検査を行う。
一方、帯状に形成された密封用フィルム4は、最上流側においてロール状に巻回されている。ロール状に巻回された密封用フィルム4の引出し端は、シール装置18の方へと案内されている。シール装置18は、フィルム受けロール19と、加熱ロール20とを備えており、フィルム受けロール19に加熱ロール20が圧接可能に構成されている。そして、両ロール19,20間に容器フィルム3及び密封用フィルム4が送り込まれるようになっており、容器フィルム3及び密封用フィルム4が、両ロール19,20間を加熱圧接状態で通過することで、容器フィルム3に密封用フィルム4が貼着され、これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填された帯状のPTPフィルム21が製造される。このとき、加熱ロール20の表面には、シール用の網目状の凸条が形成されており、これが強く圧接することで、強固なシールが実現されるようになっている。
前記シール装置18の下流には、ポケット部2側から錠剤5等の異常を検出するための外観検査装置23が設けられている。尚、外観検査装置17,23によって不良品判定された場合、図示しない不良シート排出機構に不良品信号が送られ、その不良品判定となったPTPシート1は、不良シート排出機構によって別途排出され、図示しない不良品ホッパに移送されるようになっている。
外観検査装置23の下流ではPTPフィルム21移送経路に沿って、スリット成形装置24及びシート打抜装置26が順に配設されている。スリット成形装置24は、PTPフィルム21の所定位置に前記横スリット6を形成する機能を有する。シート打抜装置26は、PTPフィルム21をPTPシート1単位に打抜く機能を有する。前記シート打抜装置26の下流側には、シート打抜装置26から落下する端材27を貯留するためのスクラップ用ホッパ28が設けられている。また、シート打抜装置26の右側には、打抜かれたPTPシート1を移送するためのコンベア29が設けられており、該PTPシート1は完成品用ホッパ30に移送されるようになっている。
このようなPTP包装機10は、衛生面を考慮して、筐体内部に構築されている。そして、特に本実施形態では、図2に示すように、上記充填装置16を含めた錠剤供給機構等が、装置本体11とは別の充填ユニット40としてユニット化されている。また、当該充填ユニット40は、装置本体11の載置面11Aに固定されており、装置本体11に対し着脱可能となっている。
そこで次に充填ユニット40の構成について説明する。図3、図4は、充填ユニット40の概略構成を示す模式図である。図3は、充填ユニット40を側方側(図2と同方向)から見たものであり、図4は、充填ユニット40を後方側(図3中の矢印Aで示す方向)から見たものである。本来は不透明なカバー部46に覆われていて外部からは目視できない充填ユニット40の内部構成を、ここでは便宜的に示した。なお、以下では、フィルムの搬送方向(図3における左右方向)を「前後方向」といい、図3における左側を「後方側」といい、図3における右側を「前方側」という。また、これに垂直な方向(図4における左右方向)を「幅方向」といい、図4における左側を「左側方側」といい、図4における右側を「右側方側」という。
図3に示すように、充填ユニット40は、「貯留部」としてのホッパ41、直線トラフ42、ボウルフィーダ43、スプリングホース44、「充填部」としての充填装置16、容器フィルム3の搬送をガイドするためのレール部45、及びこれら各部を全方向から覆う「カバー部」としての直方体形状のユニットカバー46を備えている。
ユニットカバー46の内部には、高さ方向において下部から1/3くらいのところに、水平方向に延びる棚部46Aが設けられている。また、棚部46Aの先端を支持するように、壁部46Bが立設されている。棚部46Aは、前後方向においては両端がユニットカバー46の内壁に当接するように設けられ、幅方向においては図4における左の基端部がユニットカバー46の内壁に当接し、一方、図4における右の先端部が、壁部46Bの上端部に連結するように設けられている。かかる構成により、ユニットカバー46の内部には、ホッパ41等が配置される第1空間K1と、この第1空間K1とは独立した第2空間K2とが形成されている(図4参照)。
図3、図4に示すように、上記棚部46Aの上方には、ユニットカバー46の上方へ一部を突出させるようにして、ホッパ41が設けられている。ホッパ41は、錠剤5を貯留するための容器部41A及び、蓋部41Bを備えている。容器部41Aは、頂部を下方へ向けた略四角錐形状となっており(略円錐形状でもよい)、内部の錠剤5がスムーズに滑り落ちるようになっている。蓋部41Bは容器部41Aの上部開口に対応して設けられており、蓋部41Bを開放することにより錠剤5の供給が可能となり、蓋部41Bを閉鎖することによりホッパ41内部への異物などの侵入を防止可能となる。なお、ユニットカバー46の上部にはホッパ41を上方へ突出させるべく開口が設けられているが、当該開口の外縁は、容器部41Aに対し隙間なく密着させられており、これにより、異物等の内部への侵入防止が図られている。
直線トラフ42は、ホッパ41の下方に前後方向に配置された搬送装置であり、ホッパ41に貯留された錠剤を、ホッパ41に対して前方側に配置されたボウルフィーダ43へ一定量ずつ供給する。この直線トラフ42は、ボウルフィーダ43への供給量を調整するためのセンサ42Aを備えている。
上記棚部46Aの上面には、ボウルフィーダ43が固定されている。ボウルフィーダ43は、基部43A、皿状部材43B、及び、錠剤落下口43Cを備えている。基部43Aは、鉄芯及び電磁石からなる振動機構を有している。皿状部材43Bは、基部43Aの上方に支持される円形状の部材であり、基部43Aの振動機構によって振動可能となっている。そして、上述した直線トラフ42のセンサ42Aが皿状部材43B上面の錠剤5の貯留量を検知し、この検知結果に基づき、直線トラフ42によって、皿状部材43Bに一定量の錠剤5が供給されるようになっている。また、錠剤落下口43Cは、ボウルフィーダ43の皿状部材43Bに設けられており、皿状部材43Bの振動に伴って、錠剤落下口43Cから錠剤5が下流側へ定量供給される。
スプリングホース44は、上記錠剤落下口43Cと充填装置16とを連結するように設けられている。当該スプリングホース44は、コイルばねで形成される錠剤5の供給経路であり、上記錠剤落下口43Cから後述する充填装置16へ錠剤5を供給する。
充填装置16は、前後方向において2台設けられている。図3では、容器フィルムの下流側から順に充填装置16A、充填装置16Bとして示した。これら2台の充填装置16A,16Bは、各々が2台のロータリドラムを有しており(不図示)、ロータリドラムの回転により、容器フィルム3に形成されたポケット部2に対し搬送方向において1つおきに錠剤5を充填する。そして、各2台の充填装置16A,16Bが、一つおきに別のポケット部2へ錠剤5を充填することで、全てのポケット部2に対して錠剤5が充填されるようになっている。
さらに、ユニットカバー46の下部、上記充填装置16A,16Bの下方には、前後方向に延びるレール部45が配設されている。このレール部45は、容器フィルム3の搬送をガイドするためのものであると同時に、容器フィルム3を下方から支持するためのものである。既にポケット部2の形成された容器フィルム3を支持するため、レール部45の上面には、ポケット部2に対応する前後方向の溝が形成されている(不図示)。
また、上記レール部45に対応させ、ユニットカバー46の下部(底壁)には、容器フィルム3を充填ユニット40内部へ搬入するための搬入用開口46Cが形成されている。また、ユニットカバー46の側部(前壁)には、容器フィルム3を充填ユニット40から搬出するための搬出用開口46Dが形成されている。
なお、本実施形態においては、ホッパ41、直線トラフ42、ボウルフィーダ43、スプリングホース44、及び、充填装置16A,16Bが「錠剤充填機構」を構成する。そして、この錠剤充填機構及び上記レール部45が、ユニットカバー46内部の第1空間K1に配置されている(ホッパ41の上部を除く)。また、この第1空間K1には、基本的には、容器フィルム3の搬入及び搬出のための開口46C,46Dのみが開口として形成されている。もちろん、ユニットカバー46には、図示しない扉体が設けられていてもよい。この場合、各部材等のメンテナンスを行うに際しては、常には閉鎖されている扉体を開くことで、種々の作業等を容易に行うことができる。
次に、装置本体11に対する着脱を実現するための構成について説明する。
ユニットカバー46内部の第2空間K2が第1空間K1とは独立した空間であることは既に述べたが、第2空間K2に対応するユニットカバー46の後方側(図3における左側)の側部には、リフト装置のフォークを挿し入れるための開口46Eが設けられている。開口46Eは、棚部46Aに対応させて設けられており、挿し入れたフォークが棚部46Aの下面を支持可能となる位置に設けられている。
また、ユニットカバー46の下面には、3枚の調整板51,52,53、及び、固定部57が設けられている(図5等も併せて参照)。これら調整板51〜53は、後述するように略L字形の開口を有する長方形形状の鉄板によって構成され、ユニットカバー46の下面に平行となるように当該下面に直接あるいは所定の間隔を隔てて固定されている。また、固定部57は、装置本体11への固定に用いられるものであって、ユニットカバー46の後端において垂下するように固定されている。
これら調整板51〜53及び固定部57についてさらに説明を加える。図5は、充填ユニット40を上方から見た透視模式図である。また、図6は、装置本体11の載置面11A(図2参照)を上方から見た平面模式図である。
装置本体11の載置面11Aは、前後方向においては充填ユニット40とほぼ同様の長さを有しているが、幅方向においては充填ユニット40の幅よりも小さくなっている。具体的には、装置本体11の載置面11Aは、図3、図4に示した棚部46Aと同等の形状、同等の面積を有しており、棚部46Aの下方位置において、ユニットカバー46の下面を支持する。
したがって、充填ユニット40の着脱機構を構成する調整板51〜53及び固定部57は、ユニットカバー46の下面であって、棚部46Aの下方に配置されている。
調整板51,52は、前後方向(図5の左右方向)に所定間隔を隔てて配置されている。残りの調整板53は、幅方向(図5の上下方向)に上記調整板51と所定間隔を隔てて配置されている。各調整板51〜53には、上述したように略L字形の開口54〜56が設けられている。なお、開口54,55と開口56とではその形状は異なるものとなっている。つまり、各開口54〜56の図5における下側の前後方向に広く形成された部分が、開口54,55では、開口56よりも、さらに前後方向において広く、幅方向において狭くなっている。
固定部57は、前後方向におけるユニットカバー46の後方側の端部付近に、配置されている。固定部57の具体的な構造を図7(a),(b)に示した。図7(a)は固定部57を上方から見た平面模式図であり、図7(b)は、図7(a)のX−X線断面図である。固定部57は、係合部57Aと、規制部57Bとを有している。係合部57Aは、断面略L字形状の部材であり、その幅方向中央部分には、切り欠き57Cが形成されている。この切り欠き57Cの奥側周囲には、略円形形状の凹部57Dが形成されている。
このようなユニットカバー46の下面の着脱機構に対応するようにして、装置本体11の載置面11Aには、図6に示すように、3つのカムフォロア61,62,63、支持移動手段64,65、及び、台部67が設けられている。
カムフォロア61〜63は、鉛直方向に回転軸を有するローラで構成されている。これらカムフォロア61〜63は、上記調整板51〜53に対応して設けられたものであって、充填ユニット40の載置時には、上記開口54〜56内に収容される。
また、支持移動手段64,65は、載置面11Aの前後方向における端部付近にそれぞれ配置されており、本実施形態では、球体を使用した物品稼動支持装置として具現化されている(例えば、特開2000−219308号公報参照)。このような装置として具現化された支持移動手段64,65は、ユニット当接面の内部に配置される図示しない球体をエアによって数mm(例えば2mm)持上げて、載置された物品を回転可能な球体によって支持して移動可能とするものである。すなわち、支持移動手段64,65が作動させられると、前記球体がエア圧で浮上させられ、人手による比較的弱い力でもって、充填ユニット40の水平方向への移動が許容される。
次に、台部67の具体的な構造を図7(c),(d)に示した。図7(c)は、台部67の平面模式図であり、図7(d)は、図7(c)のY−Y線断面図である。台部67は、載置面11Aの後端部において幅方向に延びるよう配置された略直方体形状の部材である(図6参照)。この台部67の幅方向における略中央には、収容部68が形成されている。収容部68には、図示しない操作レバーによって上下方向に摺動する略円柱状の固定部材69が設けられている。固定部材69の上端は、他の部位よりも大径の拡径部69aとなっている。
収容部68は、充填ユニット40を装着する際、上記固定部57を収容可能となっており、充填ユニット40の移動により、固定部57の係合部57Aに形成された切り欠き57Cに固定部材69が水平方向より相対的に進入し、その後、上記操作レバーにて固定部材69を鉛直下方に摺動させることで、固定部材69の拡径部69aが、切り欠き部57Cに形成された凹部57Dに嵌合するようになっている。したがって、本実施形態では、係合部57A及び固定部材69が「固定手段」を構成する。なお、収容部68には、充填ユニット40の装着/離脱に際し、固定部57の係合部57Aを一時的に収容可能な仮収容部68Aが設けられている。
次に充填ユニット40の装置本体11に対する着脱について説明する。本実施形態では、フォーク51を有する外部のリフト装置50にて充填ユニット40を載置/離脱可能となっている。すなわち、上記ユニットカバー46の後方側の側部に形成された開口46Eへフォーク51を挿入し、当該フォーク51によってユニットカバー46の棚部46Aの下面を支持する構成となっている(図8参照)。この意味で、開口46E及び棚部46Aが「フォーク支持部」に相当する。
ただし、リフト装置50にて精度の高い位置決めを行うことは困難であるため、本実施形態では、充填ユニット40の着脱を、このようなリフト装置50による作業と、人手による作業との2段階で行うようになっている。
具体的には、リフト装置50にて充填ユニット40を載置/離脱可能な位置である載置位置と、稼動時における充填ユニット40の装置本体11に対する固定位置とが別個に設定されている。そして、充填ユニット40は、装着時には、リフト装置50によってまず載置位置へ載置された後、人手によって載置位置から固定位置まで移動させられる。一方、離脱時には、人手によって固定位置から載置位置まで移動させられた後、リフト装置50によって載置位置から離脱させられる。
この2段階の作業について、図5、図6などを参照しつつ、さらに詳しく説明する。ここでは最初に装着時における作業を説明し、次に離脱時(取り外し時)における作業を説明する。
装着時においては、まず、リフト装置50によって載置面11Aの載置位置へ充填ユニット40が載置される。この載置位置は、固定位置に対して、幅方向において右側方側寄り(図4における右寄り)であり、前後方向において後方側寄り(図3における左寄り)となっている。充填ユニット40が載置された状態では、支持移動手段64,65の上面が充填ユニット40の下面に当接する。
またこのとき、上記載置面11Aに設けられたカムフォロア61〜63が、ユニットカバー46下面の調整板51〜53に形成された開口54〜56に収容される。このときのカムフォロア61〜63と調整板51〜53との位置関係を、図9(a)に示した。調整板51〜53が開口54〜56の形状によって2種類あることは既に述べたが、図9では、一方種類の調整板51,52を上段に示し、他方種類の調整板53を下段に示した。当該載置位置においては、図9(a)に示すように、カムフォロア61〜63は、開口54〜56の外縁に接触しない状態で開口54〜56のうち図中上部付近に収容される。
またこのとき、上記ユニットカバー46下面に設けられた固定部57と、載置面11Aの台部67に設けられた固定部材69との位置関係は、図10(a)で示す如くとなる。すなわち、充填ユニット40が右側方側寄りかつ後方側寄りに載置されることにより、上記固定部57の係合部57Aが、上記仮収容部68Aに収容された状態となる。
次に、支持移動手段64,65を作動させ、充填ユニット40を数mm(例えば2mm)持上げて、移動可能な状態とする。充填ユニット40には、図示しない移動用の取っ手が設けられており、当該取っ手を持ちながら力を加えることで人手による移動が可能となる。
本実施形態では最初に、幅方向における左側方側(図5中の矢印Jで示した方向)への移動を行う。
このとき、ユニットカバー46下面の調整板51〜53が、載置面11Aのカムフォロア61〜63に対し、相対移動することになる。すなわち、図9(b)に示すように、調整板51〜53は、カムフォロア61〜63に対して左側方側(図4における左)へ移動する。そして、充填ユニット40が所定量移動すると、一方の調整板51(52)の開口54(55)に収容されているカムフォロア61(62)が、開口54(55)の外縁(記号Lで示した)に当接することにより、これ以上の左側方側への移動が規制される。
またこのとき、ユニットカバー46の固定部57が、載置面11Aの台部67に対し、相対移動することになる。すなわち、図10(b)に示すように、固定部57は、台部67に対して左側方側へ移動する。そして、上記調整板51(52)及びカムフォロア61(62)による案内によって、係合部57Aの切り欠き57Cが、固定部材69のちょうど後方側に位置する。
本実施形態では次に、前後方向における前方側(図5中の矢印Kで示した方向)への移動を行う。
このときも、上記同様、ユニットカバー46下面の調整板51〜53が、載置面11Aのカムフォロア61〜63に対し、相対移動することになる。すなわち、図9(c)に示すように、調整板51〜53は、カムフォロア61〜63に対して前方側へ移動する。そして、充填ユニット40が所定量移動すると、他方の調整板53の開口56に収容されているカムフォロア63が、開口56の外縁(記号Mで示した)に当接することにより、これ以上の前方側への移動が規制される。
またこのとき、ユニットカバー46の固定部57が、載置面11Aの台部67に対し、相対移動することになる。すなわち、図10(c)に示すように、固定部57は、台部67に対して前方側へ移動する。そして、上記調整板53及びカムフォロア63による案内によって、上記固定部57が収容部68にちょうど収容された状態となり、係合部57Aの切り欠き57Cの最深部に、固定部材69が進入する。
なお、この位置が「固定位置」に相当し、調整板51〜53及びカムフォロア61〜63が「案内手段」を構成する。また、調整板51〜53の開口54〜56にカムフォロア61〜63が収容される構成によって、上記移動方向以外への移動が規制されることになる。この意味で、調整板51〜53及びカムフォロア61〜63は「規制手段」をも構成する。
次に、支持移動手段64,65の作動を停止させ、充填ユニット40を当該固定位置に載置する。
最後に、図示しない操作レバーを操作して、上記固定部材69を鉛直下方へ摺動させ、径の大きな固定部材69の頂部が切り欠き部57Cに形成された凹部57Dに嵌合することで、充填ユニット40が固定される。
続けて離脱時における作用について説明する。
離脱時においては、まず、図示しない操作レバーを操作して、上記固定部材69を鉛直上方へ摺動させて、固定部材69の拡径部69aを、切り欠き部57Cに形成された凹部57Dから離脱させる。
次に、支持移動手段64,65を作動させ、充填ユニット40を数mm(例えば2mm)持上げて、移動可能な状態とする。なお、本実施形態では、上記操作レバーが操作されず上記固定部材69が鉛直上方へ摺動していない状態においては、支持移動手段64,65が作動しない、すなわち充填ユニット40が持ち上がらないようになっている。具体的には、固定部材69が下方に位置する固定状態においては、持上げ動作を実現するためにエアの供給を行うエアバルブが開放されないようロックされている。
充填ユニット40が移動可能となると、上記固定位置からリフト装置50による載置位置まで充填ユニット40を移動させる。この移動作業は、上記装着時とは反対の手順で行われる。すなわち、最初に、前後方向における後方側への移動を行い、次に、幅方向における右側方側への移動を行う。
最後にこの載置位置に位置する充填ユニット40のユニットカバー46に形成された開口46Eにフォーク51を挿し入れて、載置位置より、フォーク装置50にて、充填ユニット40が装置本体11から離脱させられる。
以上詳述したように、本実施形態においては、ホッパ41、直線トラフ42、ボウルフィーダ43、スプリングホース44、及び、充填装置16A,16Bからなる錠剤充填機構及び、レール部45、ユニットカバー46を、充填ユニット40としてユニット化し、装置本体11に対して着脱可能に構成した。
すなわち、清掃等のメンテナンス作業の必要となる錠剤充填機構及びレール部45がユニット化されており、充填ユニット40として装置本体11に対して着脱できるため、充填ユニット40を装置本体11から取り外し例えば別の充填ユニット40を取り付ければ、錠剤充填機構及びレール部45のメンテナンス作業によってPTP包装機10の稼動を停止させる必要がなくなる。したがって、PTP包装機10の稼動停止期間の短縮が図られる。また、充填ユニット40を取り外すことにより、より低い位置でのメンテナンスが可能となるため、メンテナンス作業も行い易い。
しかも、錠剤充填機構及びレール部45は、ユニットカバー46内部の第1空間K1に配置されている(ホッパ41の上部を除く)。そして、この第1空間K1には、基本的には、容器フィルム3の搬入及び搬出のための開口46C,46Dのみが開口として形成されている。
これによって、粉状となった錠剤5の充填ユニット40外部への飛散を確実に防止できるため、充填ユニット40を装置本体11から取り外して別の充填ユニット40を取り付けるに際し、充填ユニット40周辺の清掃等のメンテナンス作業を頻繁に行わなくて済む。したがって、PTP包装機10の稼動停止期間のさらなる短縮が図られる。
なお、このようなユニットカバー46を設けた場合、粉状となった錠剤5の充填ユニット40外部への飛散を防止できるだけでなく、他にも種々の効果が得られる。例えば、吸湿性の高い錠剤5の充填時においては、乾燥エアでユニット内を充満させることで、錠剤5が空気中の湿気を吸ってしまうという不具合を解消できる。また、エアコンディショナなどを用い、ユニット内の温度を管理することができる。さらにまた、外部への錠剤5の飛散を防止すると共に、外部からの異物の侵入を防止することができる。また、クリーンエアを投入することによって、ユニット内を陽圧にしてバリア性を向上させることができる。さらにまた、ユニット内の集塵が容易となる。さらに言えば、除電エアを充満させることで静電気による不具合を防止したり、紫外線をシャットアウトすることで光が錠剤5に与える影響を抑止したり、ユニット内のクリーン度を向上させたり、滅菌対応(アイソレータ化)を図ったり、あるいは、作業者に対する薬物被害(ケミカルハザード)にも対応できる。
また、本実施形態では、外部のリフト装置50により、充填ユニット40が装置本体11に対して載置/離脱させられる。これによって、充填ユニット40の載置/離脱が容易になり、載置/離脱作業に要する時間が短縮されることから、PTP包装機10の稼動停止期間のさらなる短縮が図られる。
さらにまた、本実施形態では、支持移動手段64,65によって、装置本体11の載置面11Aに載置された充填ユニット40が僅かに持上げられるようになっており、当該充填ユニット40の人手による移動が可能となっている。この支持移動手段64,65を稼動させることで、充填ユニット40が、リフト装置50による載置位置と、装置稼動時の固定位置との間で移動させられる。これによって、リフト装置50による載置の後で人手による位置決めができるため、高い精度の位置決めが可能となる。
特に、充填ユニット40(ユニットカバー46)の下面に調整板51〜53が設けられており、一方、装置本体11の載置面11Aに調整板51〜53に対応するようにカムフォロア61〜63が設けられている。具体的には、充填ユニット40の載置により調整板51〜53に形成された開口54〜56に収容されたカムフォロア61〜63が当該開口54〜56の外縁に当接することによって、上記固定位置へ移動させるときの所定方向(幅方向及び前後方向)の移動が案内される。これによって、高い精度の位置決めを容易に達成することができる。
しかも、上記調整板51〜53に形成された開口54〜56にカムフォロア61〜63が収容されるため、所定方向以外の移動も規制される。これによって、支持移動手段64,65によって移動が容易となった充填ユニット40が意図しない方向へ移動することもない。
また、本実施形態では、例えば充填ユニット40の離脱時において、まず図示しない操作レバーを操作して、固定部材69を鉛直上方へ摺動させ、固定部材69の拡径部69aを、切り欠き部57Cに形成された凹部57Dから離脱させる。そして、その後、支持移動手段64,65を作動させ、充填ユニット40を数mm(例えば2mm)持上げて、移動可能な状態とする。ここで、上記操作レバーが操作されず上記固定部材69が鉛直上方へ摺動していない状態においては、支持移動手段64,65が作動しないようになっている。すなわち、固定部材69によって充填ユニット40が固定されている場合、支持移動手段64,65の作動が禁止される。これによって、固定状態にある充填ユニット40を誤って持上げてしまうことがなくなり、ユニットカバー46側の係合部57A及び載置面11A側の固定部材69を破損してしまうことがない。
以上、一実施形態について説明したが、このような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々なる形態で実施できる。
(a)上記実施形態では、固定部材69によって充填ユニット40が固定されている場合、支持移動手段64,65による充填ユニット40の作動を禁止する、いわゆるインターロックを採用していた。
同様に、充填ユニット40が固定されている場合には、リフト装置50による持上げ動作を禁止する構成を採用してもよい。上記実施形態では、リフト装置50による載置位置と、装置稼動時の固定位置とが設けられているため、充填ユニット40が固定位置にある場合、リフト装置50のフォーク51による持上げを不能とする構成を採用することが考えられる。
例えば、固定位置にある場合には、フォーク51を挿入してもフォーク51の上面にカバーユニット46が当接せずカバーユニット46を下方から支持不能となるようにカバーユニット46の形状を工夫したり、リフト装置50の移動に伴うフォーク51の軌道が上記カバーユニット46の開口46Eからずれるようにしたり、あるいは、開口46Eが閉鎖されるようにしたりするという具合である。
(b)上記実施形態では、装着時における充填ユニット40の案内が、調整板51〜53及びカムフォロア61〜63でなされていた。このような構成としたのは、充填ユニット40の固定位置への位置決めに高い精度が要求されるためである。
一方、離脱時(取り外し時)において、載置位置への案内を行う構成を採用してもよい。すなわち、上記(a)で述べたようにリフト装置50のフォーク51による持上げを載置位置にて許容する場合、ある程度の精度で載置位置を特定できる構成とする方が望ましいためである。
この場合例えば、図6中に二点鎖線で示したように、一定方向への傾倒を許容し、それ以外の方向への傾倒を禁止するストッパ71,72,73,74を備える構成を採用することが考えられる。これらのストッパ71〜74により、離脱時において充填ユニット40の一定方向(後方側及び右側方側)への移動を規制することとすれば、所定の載置位置への案内を行いやすい。なお、この場合、ストッパ71〜74が「案内手段」を構成することになる。
(c)上記実施形態では直線トラフ42及びボウルフィーダ43を用いて錠剤充填機構が構成されていたが、これらに代えて、直線フィーダを用いてもよい。
(d)上記実施形態では充填装置16が2台のロータリドラムを備えるものであったが、1台のロータリドラムを備えるものとしてもよい。また、ロータリドラムを備えるものに代え、シャッタ機構による充填装置を用いてもよい。
(a)はPTPシートの表側を示す斜視図であり、(b)はPTPシートの部分拡大断面図である。 実施形態のPTP包装機を示す概略構成図である。 充填ユニットの構成を側方側から示した模式図である。 充填ユニットの構成を後方側から示した模式図である。 充填ユニットを上方から見た透視模式図である。 装置本体の載置面を上方から見た平面模式図である。 (a)は固定部の上方からの平面模式図であり、(b)は(a)のX−X線断面図であり、(c)は台部の平面模式図であり、(d)は、(c)のY−Y線断面図である。 リフト装置による充填ユニットの載置/離脱を示す説明図である。 調整板とカムフォロアとの位置関係を示す説明図である。 固定部と固定部材との位置関係を示す説明図である。
1…PTPシート、2…ポケット部、3…容器フィルム、4…密封用フィルム、5…錠剤、6…スリット、10…PTP包装機、11…装置本体、11A…載置面、16…充填装置、40…充填ユニット、41…「貯留部」としてのホッパ、42…直線トラフ、43…ボウルフィーダ、44…スプリングホース、45…レール部、46…「カバー部」としてのユニットカバー、46A…棚部、46B…壁部、46C…搬入用開口、46D…搬出用開口、46E…開口、51,52,53…調整板、54,55,56…開口、57…固定部、61,62,63…カムフォロア、64,65…支持移動手段、67…台部、68…収容部、69…固定部材、69a…拡径部。

Claims (5)

  1. 長尺状の包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤を充填する機能を備えたPTPシートの製造装置において、
    前記錠剤を貯留しておくための貯留部から前記ポケット部に錠剤を充填する充填部までの一連の錠剤充填機構を充填ユニットとしてユニット化し、当該充填ユニットを、装置本体に対して着脱可能に構成し
    前記充填ユニットは、前記錠剤充填機構に加え、前記包装用フィルムを搬送するためのガイドとなるレール部がユニット化されたものであることを特徴とするPTPシートの製造装置。
  2. 長尺状の包装用フィルムに形成されたポケット部に錠剤を充填する機能を備えたPTPシートの製造装置において、
    錠剤を貯留しておくための貯留部から前記ポケット部に錠剤を充填する充填部までの一連の錠剤充填機構と、
    前記包装用フィルムを搬送するためのガイドとなるレール部と、
    前記錠剤充填機構及び前記レール部を略全方向から覆うカバー部と
    を充填ユニットとしてユニット化し、前記充填ユニットを、装置本体に対して着脱可能に構成し、かつ、前記充填ユニットを、装置本体に載置可能とし、一旦載置した後に、装置稼動時の固定位置へ移動可能に構成したことを特徴とするPTPシートの製造装置。
  3. 請求項1又は2に記載のPTPシートの製造装置において、
    前記充填ユニットは、外部のリフト装置によって装置本体に対して載置/離脱可能となるよう、前記リフト装置の有するフォークによって支持されるフォーク支持部を備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
  4. 請求項1乃至のいずれかに記載のPTPシートの製造装置において、
    装置本体に載置された前記充填ユニットの人手による移動を可能とする支持移動手段を備え、
    前記支持移動手段を作動させることに基づき、少なくとも前記充填ユニットの載置位置と、装置稼動時における前記充填ユニットの固定位置との間の前記充填ユニットの人手による移動が許容されることを特徴とするPTPシートの製造装置。
  5. 請求項に記載のPTPシートの製造装置において、
    所定範囲を逸脱する前記充填ユニットの移動を規制しつつ、前記載置位置と前記固定位置との間の前記充填ユニットの移動を案内する案内手段を備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
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