JP3839423B2 - 充填装置及びptp包装機 - Google Patents

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Description

本発明は、容器フィルムに形成されたポケット部に被充填物を充填する充填装置及び該充填装置を備えたPTP包装機を含む技術分野に属するものである。
一般に、PTPシートは、錠剤等が投入されるポケット部が形成された容器フィルムと、その容器フィルムにポケット部の開口側を密封するように前記容器フィルムに固着される密封用フィルムとから構成されている。そして、容器フィルムと密封用フィルムとを固着する前段階において、ポケット部に錠剤等が充填される。
容器フィルムに錠剤等を自動的に充填する充填装置として、例えば、図6に示すように、ロータリドラム90を備えたものがある。ロータリドラム90の外周面には、錠剤91を収容するための収容凹部92が多数形成されている。収容凹部92は、錠剤91全体が収容可能にその形状及び大きさに合わせて形成されているとともに、容器フィルム93に形成された各ポケット部94の間隔に合わせた配置構成となっている。
また、ロータリドラム90の上部に近接して錠剤供給シュート95が配設されており、該錠剤供給シュート95から錠剤91が排出され、収容凹部92に収容される。そして、ロータリドラム90が所定方向へ回転することにより、錠剤91がロータリドラム90の下部まで移送される。そして、ロータリドラム90が回転することにより、錠剤91がロータリドラム90の下部まで移送される。ロータリドラム90の下方においては、容器フィルム93が水平方向に搬送されており、ロータリドラム90の下部において、錠剤92がポケット部94内へと落下し充填される。
一方、ロータリドラム90の一側面側には、その外周面に沿って、半月ガイド部材96が併設されている。また、ロータリドラム90の外周面に、その周方向に沿った同一列上の各収容凹部92を通るように周溝97が設けられ、ロータリドラム90の下部において、周溝97内に爪98が挿入されている。そして、該半月ガイド部材96によって、錠剤91はロータリドラム90の下方まで、脱落することなく誘導される。ロータリドラム90の下部に到達した錠剤91は爪98に当接させられることで、収容凹部92から掻き落とされ、ポケット部94に充填される(例えば、特許文献1参照。)。
また、別の技術として、前記半月ガイド部材96、周溝97及び爪98に代えて、錠剤を吸引によりロータリドラムに保持し、吸引を解除して錠剤をポケット部へと落下させる方法がある。すなわち、図7に示すように、ロータリドラム101には通気孔102が形成され、図示しない吸引手段によってエアが吸引されることで、通気孔102に錠剤103が吸着され、ロータリドラム101外面に保持される。錠剤103は、ロータリドラム101に吸着されたまま、下方へと移送される。そして、ロータリドラム101の下部に到達した時点で、前記吸引を解除させ、さらに、通気孔102にエアを吹き込む。これにより、錠剤103が吹き飛ばされてポケット部104へと落下する(例えば、特許文献2参照。)。
特開平7−76305号公報 特開2001−294204号公報
しかしながら、背景技術に記載の錠剤91を爪98で掻き落とす方法では、爪98の剛性を保持する必要性から、爪98を小さく、薄く設計するには限界がある。つまり、爪98の存在により、周溝97の幅も所定サイズ以上とならざるを得ない。このため、錠剤91が小さい場合や、薄い場合等には、収容凹部92よりも周溝97が大きくなってしまい、収容凹部92の形成が困難になり、所定間隔で錠剤91を移送できないおそれがある。
また、吸引した錠剤103を吹き飛ばす方法では、錠剤103の落下中、あるいは、ポケット部104への充填後に、通気孔102に吹き込まれるエアの影響を受け、錠剤103が飛び跳ねて姿勢を変化させてしまったり、ポケット部104から飛び出してしまったりするおそれがある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、錠剤等の被充填物をその形状に関係なく、フィルムに形成されたポケット部へと確実に充填させることができる充填装置及びPTP包装機を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.被充填物を充填するためのポケット部が設けられたフィルムの上方に近接して設置され、前記被充填物の少なくとも一部を外周面から突出させた状態で、前記被充填物を吸着保持し搬送可能なロータリドラムを備え、前記ロータリドラムの最下点または最下点近傍において、前記ロータリドラムに吸着させた前記被充填物を前記ポケット部に接触させることで、前記ロータリドラムから前記被充填物を落下させ、前記ポケット部に充填させる充填装置。
上記手段1によれば、被充填物は、ロータリドラムの外周面に吸着させることで保持搬送される。このため、必ずしも充填装置の構成部材を被充填物の形状に合わせる必要がなく、多様な形状及びサイズの被充填物にも適用が可能となる。また、被充填物は、その一部がロータリドラムの外周面に突出させられた状態で搬送される。このため、ロータリドラムの最下点または最下点近傍では、被充填物とポケット部の底部との距離である被充填物の落下距離を、被充填物全体がロータリドラムに設けられた収容凹部に収容される場合よりも、短縮化させることができる。落下距離を短縮させることで、落下中における被充填物の姿勢の変化を抑制することができる。さらに、被充填物は、ロータリドラムの外周面から突出されられており、ロータリドラムとフィルムとを近接させて配設することで、ポケット部に搬送された被充填物が接触させられる。このため、別途の構成部材や手段を設ける必要がなく、ポケット部に接触させるだけで、ロータリドラムから被充填物を強制的に落下させ、ポケット部へ確実に充填させることができる。なお、「前記ポケット部に接触させること」に代えて、「フィルムのポケット近傍に設けられた凹凸部に接触させる」としてもよい。すなわち、別途の構成部材や手段を設けず、被充填物がフィルムに接触させられて、ポケット部へ落下すればよいとの趣旨である(手段2等において同様)。また、被充填物としては、医薬品等の錠剤やカプセル等が挙げられる(各手段において同様)。
手段2.被充填物を充填するためのポケット部が設けられたフィルムの上方に近接して設置され、前記被充填物の少なくとも一部を外周面から突出させ、前記被充填物を吸着保持し搬送可能なロータリドラムを備え、略水平移送されるフィルムに対し、前記ロータリドラムによって、その最下点または最下点近傍において、吸着された前記被充填物をその少なくとも一部分が前記ポケット部内に入り込むように案内させ、前記吸着された被充填物を前記ポケット部の内壁に接触させ、当接応力を加えることで、前記被充填物を前記ロータリドラムから落下させ、前記ポケット部に充填させる充填装置。
上記手段2によれば、被充填物は、ロータリドラムの外周面に吸着させることで保持搬送される。このため、必ずしも充填装置の構成部材を被充填物の形状に合わせる必要がなく、多様な形状及びサイズの被充填物にも適用が可能となる。また、被充填物は、その一部がロータリドラムの外周面に突出させられた状態で搬送され、ロータリドラムの最下点または最下点近傍において、吸着された被充填物が前記ポケット部内に入り込むように案内される。このため、被充填物とポケット部の底部との距離である被充填物の落下距離を、被充填物全体がロータリドラムに設けられた収容凹部に収容される場合よりも、確実に短縮化させることができる。落下距離を短縮させることで、落下中における被充填物の姿勢の変化を抑制することができる。さらに、ポケット部内に入り込んだ被充填物は、ポケット部の内壁に接触させられる。このため、別途の特別な落下接触手段を設ける必要がなく、ポケット部に接触させるだけで、ロータリドラムから被充填物を強制的に落下させ、ポケット部へ一層確実に充填させることができる。
手段3.少なくとも前記接触の直前には、前記フィルムの移送速度と、前記ロータリドラムの回転による前記被充填物の搬送速度とを同期させ、
前記被充填物が前記ロータリドラムの最下点または最下点近傍に到達した際に、
前記フィルムの移送速度と前記被充填物の搬送速度との相対速度を変化させることにより、前記被充填物を前記ポケット部に接触させることを特徴とする手段1または2に記載の充填装置。
上記手段3によれば、少なくとも前記接触の直前には、前記フィルムの移送速度と、前記ロータリドラムの回転による前記被充填物の搬送速度とが、同期させられている。このため、この間において、フィルムのポケット部と被充填物を接触させないようにすることができる。そして、被充填物がロータリドラムの最下点または最下点近傍に到達した際に、フィルムと搬送される被充填物の相対速度が変化させられる。このため、フィルムに設けられたポケット部の移動速度と、被充填物の移動速度との相違により、被充填物がポケット部に接触することとなる。従って、ロータリドラムまたはフィルムの速度を制御するだけで、確実に被充填物をポケット部へ落下させ、充填させることができる。
手段4.前記フィルムの移送を一定速度とし、少なくとも前記接触の直前には、前記ロータリドラムの回転による前記被充填物の搬送速度を前記フィルムの移送速度に同期させた一定速度とし、前記被充填物が前記ロータリドラムの最下点または最下点近傍に到達した際に、前記ロータリドラムの回転停止、加速、減速、若しくは、逆回転のうちいずれか、または、これらの組み合わせを行なうことを特徴とする手段3に記載の充填装置。
上記手段4によれば、被充填物をポケット部に接触させる直前においては、ロータリドラムの回転速度をフィルムの移送速度に同期した一定速度とすることで、被充填物をポケット部に接触させずに、ロータリドラムの下方へと搬送可能となる。さらに、フィルムを一定速度で移送させつつ、被充填物がロータリドラムの最下点または最下点近傍に到達した際には、ロータリドラムの回転に関し、停止、加速、減速、逆回転等が行なわれる。このように、ロータリドラムの回転速度を変化させるだけで、ポケット部の移動速度と充填物の搬送速度とが異なる状態となり、被充填物をポケット部に接触させることができる。従って、ロータリドラムから被充填物を強制的に落下させ、ポケット部へ確実に充填させることができる。
手段5.前記被充填物を前記ポケット部に接触させるとき、または、その直前に、前記ロータリドラムによる前記被充填物の吸着を解除させることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の充填装置。
上記手段5によれば、被充填物を前記ポケット部に接触させるとき、または、その直前に、被充填物の吸着が解除される。このため、被充填物は、自然落下したり、あるいは、非常に落下しやすい状態となる。さらに、自然落下しなかった被充填物は、ポケット部に接触させられるため、より一層確実に落下させることができる。従って、被充填物の充填がより一層確実なものとなる。
手段6.前記被充填物を前記ポケット部に接触させる直前において、前記被充填物が前記ロータリドラムの最下点に到達したときに、前記ロータリドラムによる前記被充填物の吸着を解除させることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の充填装置。
上記手段6によれば、被充填物をポケット部に接触させる直前において、被充填物がロータリドラムの最下点に到達したときに、吸着を解除させる。このため、被充填物のポケット部への落下距離が、最短となるときに、被充填物が落下しやすい状態にさせることができる。また、ポケット部に接触させるときに吸着を解除する場合には、被充填物及びポケット部の形状を考慮して、解除のタイミングを決定する必要があるのに対し、上記手段では、被充填物の位置のみを考慮すればよいため、吸着等の制御が容易となる。
手段7.前記ロータリドラムの前記被充填物吸着位置には、前記被充填物を各々収容可能な複数の収容ポケットが設けられていることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の充填装置。
上記手段7によれば、ロータリドラムの外周面には複数の収容ポケットが設けられており、各収容ポケットに、被充填物が1つずつ収容され、吸着保持される。このため、ロータリドラムは、被充填物の吸着位置の精度の向上を図ることができる。従って、ポケット部へ落下させる際の被充填物の位置決めを確実に行なうことができ、被充填物の充填をより一層確実に行なうことが可能となる。
手段8.手段1乃至7のいずれかに記載の錠剤充填装置を備えてなるPTP包装機。
上記手段8のようにPTP包装機に上記各手段にて特定された充填装置を設ければ、多様な形状及びサイズの被充填物にも適用が可能となる。また、姿勢不良の被充填物を含んだPTPシートの発生を低減でき、結果として、不良品として排除されるPTPシートを低減できる。
以下、一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図2に示すように、本実施の形態では、錠剤等の被充填物の充填装置をPTP包装機1に装備することによって、PTP包装機1内でPTPシートに設けられたポケット部に被充填物としての錠剤が充填されるようになっている。
PTP包装機1は、錠剤2(図1等参照)を容器フィルムに自動的に包装するものである。具体的には、ポリプロピレン、PVCなどのフィルム3が、フィルム送りロール4とテンションロール5,6とで、加熱装置7及び成形装置8に送り込まれ、錠剤2を充填するためのポケット部9(図1参照)がフィルム3に成形される。そして、ポケット部9の成形された容器フィルム10が、錠剤2を充填する手段たる充填装置11の下にまで送られてくると、充填装置11によって各ポケット部9に錠剤2が自動的に充填される。
また、錠剤2の充填後、各ポケット部9における錠剤2の有無、充填された錠剤2の欠損、異物の混入等を見付け出すために検査が行われる。該検査は、撮像装置であるCCDカメラ12、照明装置である照明13などから構成される検査装置により行われる。
さらに、各ポケット部9に錠剤2が充填された容器フィルム10の上に、アルミ製の密封用フィルム14が、テンションロール15,16を介して送り込まれ、一対のシールロール17,18で固着される。これによって、錠剤2が各ポケット部9に充填された長尺状のPTPシート19が製造される。かかる長尺状のPTPシート19はシート状に裁断された後に、図示しない不良シート排出機構やPTPシート集積機構などへ順に送られる。
さて、図1は本実施の形態におけるPTP包装機1に適用された充填装置11を示している。充填装置11は、回転軸21と、該回転軸21を中心軸とする回転体としての円柱形状のロータリドラム22とを備えている。回転軸21は、その基端部が図示しないサーボモータに直接又は間接に連結されており、該サーボモータによって回転駆動される。ロータリドラム22は、回転軸21の回転とともに一体回転する。
ロータリドラム22の外周面上には、錠剤2を収容し、かつ、保持するための保持部としての収容ポケット23が多数形成されている。なお、各収容ポケット23は、ロータリドラム22の周方向及び軸線方向に所定の間隔で規則的に配列されている。
各収容ポケット23は、各錠剤2の一部が入り込み可能な凹部がロータリドラム22の外周面に刻設されたものである。収容ポケット23の深さは、錠剤2の一部がロータリドラム22の外周面より突出するように形成されている。これにより、錠剤2を安定して保持しながらも収容ポケット23から十分に突出させることができる。
各収容ポケット23の底部中央には、ロータリドラム22の半径方向に向かって、吸引孔としての通気孔26が形成されている。また、通気路27は、ロータリドラム22の軸線方向に沿って、回転軸21の周囲を取り囲むように複数設けられおり、各通気路27がロータリドラム22の軸線方向に沿って設けられた同一列の各通気孔26に連通している。各通気路27は、図示しない吸引手段としての吸引装置からの吸引通路に連結可能に構成され、通気路27毎に吸引及び吸引の解除が可能となっている。
従って、前記吸引装置が作動状態にある場合には、通気路27内の空気が吸引され、略真空状態となる。このため、通気路27と連通した一連の通気孔26は、その開口部が面した各収容ポケット23に収容される錠剤2を吸引し、各収容ポケット23に吸着させることができる。
ロータリドラム22の上方には、重力による自然落下を利用して、錠剤2を収容ポケット23に供給するための供給シュート28が配設されている。供給シュート28の開口部がロータリドラム22の頂上近傍、または、ロータリドラム22の回転方向に対して頂上より手前側となるよう配置されている。供給シュート28内は空洞となっており、錠剤2を横姿勢で鉛直方向に一列に積載できるよう形成されている。なお、供給シュート28の上流側は図示しない錠剤2の供給部に連結されるとともに、その下流側は積載された錠剤2を排出できるように開口している。
供給シュート28の開口部に隣接して、錠剤2の自然落下を一時的に阻止する開閉動作可能な平板状のシャッタ29が設けられている。その開閉動作は、ロータリドラム22の回転に同期して揺動駆動を受ける図示しない駆動部材によって行われる。ロータリドラム22は、供給シュート28から供給される錠剤2を、下部まで移送するように回転する。ロータリドラム22は、その最下点において、水平方向へ搬送される容器フィルム10と近接するように配置されている。ロータリドラム22の下部まで移送された錠剤2は、ロータリドラム22の下方で容器フィルム10のポケット部9内に充填されるように構成されている。
さて、充填装置11において、一定速度で搬送される容器フィルム10のポケット部9に錠剤2を充填する場合について説明する。まず、前記サーボモータを作動させることにより、ロータリドラム22を回転させる。そして、ロータリドラム22の上方では、供給シュート28開口部近傍に到達した収容ポケット23に対して、シャッタ29の開閉動作により、錠剤2を個別に開口部より落下させる。このとき、収容ポケット23に設けられた通気孔26に連通した通気路27が、吸引装置によって吸引されることで、落下された錠剤2が通気孔26により吸引されるとともに、収容ポケット23に吸着される。すなわち、錠剤2は、収容ポケット23の底部において、その中央部を吸引され、収容ポケット23に収容されることとなる。
収容ポケット23に収容された錠剤2は、ロータリドラム22の回転に伴い、ロータリドラム22の下方へ移送される。この移送の間、錠剤2は収容ポケット23より脱落することなく、収容ポケット23に吸着した状態で保持される。
さて、ロータリドラム22の下方では、収容ポケット23に収容された錠剤2が、搬送される容器フィルム10に接近することとなる。吸着された錠剤2が最下点近傍から、最下点へと到達する間において、ロータリドラム22は、容器フィルム10の搬送速度に同期して等速回転される。そして、ロータリドラム22の真下位置では、ポケット部9と収容ポケット23とが相対するように設定されている。このため、ロータリドラム22の最下点の収容ポケット23に収容された錠剤2と、ポケット部9とが一致することとなる。また、ロータリドラム22の最下点では、ロータリドラム22の外周面より突出した錠剤2の一部が、ポケット部9内に入り込むように、ロータリドラム22と容器フィルム10とが近接されて配置されている。従って、ロータリドラム22の下方へと搬送された錠剤2は、容器フィルム10のポケット部9に入り込んでいる間において、ロータリドラム22が容器フィルム10の搬送速度に同期して等速回転されることで、容器フィルム10に干渉することなくロータリドラム22の最下点へと搬送される。
そして、ロータリドラム22の最下点に収容ポケット23が到達した時点で、サーボモータが制御されることによって、所定時間、ロータリドラム22の回転が停止される。これと共に、最下点の収容ポケット23に開口部を有する通気孔26に連通した通気路27の吸引が解除される。このため、収容ポケット23に吸着されていた錠剤2は、自然落下しやすい状態となる。さらに、ロータリドラム22が停止状態の間も、容器フィルム10は一定速度で搬送されているため、図3に示すように、ポケット部9内に入り込んでいる錠剤2は、ポケット部9の内壁に接触することとなる。このため、錠剤2は、当接に伴う応力によって強制的に収容ポケット23から切り離され、ポケット部9へと確実に落下し、充填されることとなる。
そして、ロータリドラム22の停止後、再度、ロータリドラム22が回転させられ、ロータリドラム22の下方へと案内された次の錠剤2が、上述と同様の手順によって次のポケット部9に充填される。
以上詳述したように、錠剤2は、ロータリドラム22の外周面から突出して吸着保持されているため、容器フィルム10のポケット部9内に入り込むように案内される。また、錠剤2が、ロータリドラム22の最下点に到達した時点で、吸引を解除させることで、錠剤2を落下させやすい状態にすることができる。これと共に、ロータリドラム22を停止させることで、錠剤2の移送が停止させられる。すなわち、容器フィルム10の搬送速度に対し、ロータリドラム22によって移送される錠剤2の移送速度が異なる状態にさせられる。このため、錠剤2をポケット部9に接触させることが可能となる。従って、吸引を解除するだけでは落下しなかった錠剤2をも、当接応力によって強制的にロータリドラム22から切り離し、ポケット部9へと確実に落下させることができる。しかも、錠剤2は、ポケット部9に接触することで落下するため、ポケット部9への錠剤2の受け渡しにあたり、別途の特別な部材等を設ける必要もない。
また、錠剤2がロータリドラム22からポケット部9へと受け渡しされる際には、その一部がポケット部9に入り込んだ状態となる。つまり、ロータリドラム22の外周面より突出した錠剤2の最下点とポケット部9の底部との距離は、錠剤2がポケット部9の外部より充填される場合に比べ、ポケット部9に入り込んだ錠剤2の突出部の分だけ短くなっている。そのため、ポケット部9内の空きスペースが少なくなり、錠剤2が落下する間に、錠剤2の姿勢が変化して、姿勢不良が生じたり、錠剤2が飛び跳ねて、ポケット部9から飛び出したりといった不具合を防止することができる。従って、錠剤2の形状及びサイズに対応したポケット部9が形成された容器フィルム10を使用しなくとも、錠剤2の姿勢不良や飛び出しといった不具合が生じにくい。それゆえ、同一の容器フィルム10を多様な形状及びサイズの錠剤2に使用できる。
一方、錠剤2をロータリドラム22に吸着させることで錠剤2の移送を可能としている。このため、錠剤2を充填時まで、正確に錠剤2をポケット部9まで移送することができ、かつ、錠剤2の突出部がポケット部9内に入り込んだ状態になるまで、収容ポケット23から脱落させずに充填できる。
しかも、収容ポケット23は、必ずしも錠剤2の形状やサイズ毎に合わせた形状変更をせずとも、錠剤2を吸着保持可能である。このため、ロータリドラム22は、多様な形状及びサイズの錠剤2にも適用できる。従って、該錠剤2を移送するのにも、ロータリドラム22等の部品交換の手間を掛けることなく、同一のロータリドラム22を使用し対応できるため、生産コストを低減する利点がある。
また、収容ポケット23に保持されている錠剤2は、通気孔26により吸引されているため、安定して保持されている。そのため、移送中における錠剤2の脱落を防止すると共に、錠剤2の姿勢が崩れるのを低減することができる。
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施の形態では、等速回転しているロータリドラム22の回転を停止させることで、ロータリドラム22上に保持されている錠剤2を容器フィルム10に接触させているが、ロータリドラム22の停止に代えて、ロータリドラム22の加速、減速、または、逆回転のうちいずれかを行なってもよいし、これらを組み合わせても良い。例えば、ロータリドラム22を加速させる場合は、まずロータリドラム22を容器フィルム10に合わせて等速回転させ、錠剤2が最下点に到達した時点で、ロータリドラム22を一旦加速させる。すると、図に示すように、錠剤2はポケット部9の内壁に接触させられ、落下することとなる。また、例えば、ロータリドラム22を逆回転させる場合には、まずロータリドラム22を容器フィルム10に合わせて等速回転させ、錠剤2が最下点に到達した時点で、ロータリドラム22を一旦逆回転させる。すると、図に示すように、錠剤2はポケット部9の内壁に接触させられ、落下することとなる。
(b)また、ロータリドラム22を常に一定速度で回転させ、容器フィルム10の移送を停止、加速、減速、または、移送方向の逆転のうちいずれかを行なってもよいし、これらを組み合わせても良い。
(c)ロータリドラム22の収容ポケット23の回転方向の間隔と、容器フィルム10のポケット部9の移送方向の間隔との関係は、特に言及していないが、ロータリドラム22の回転速度を制御することによって同一間隔にでも、異なる間隔にでも対応可能である。
(d)錠剤2の保持部として、ロータリドラム22に形成された収容ポケット23を省略し、通気孔26が外周面に開口したロータリドラムを適用してもよい。
(e)上記実施の形態では、錠剤2を収容ポケット23に供給するために供給シュート28が配設されているが、錠剤の供給手段は、これに限定されない。
(f)上記実施の形態では、錠剤2をポケット部9の内壁に接触させることで落下させているが、ポケット部9の内壁に限定されず、容器フィルム10に何らかの凹凸を設け、その凹凸に錠剤2を接触させて落下させるようにしてもよい。
(g)上記実施の形態では、錠剤2がロータリドラム22の最下点に到達した時点で、吸着を解除させているが、必ずしも最下点でなくてもよく、例えば、ロータリドラム22の最下点近傍に到達した時点や、ポケット部に接触した時点等のタイミングで、吸着を解除させても良い。
一実施の形態に係る錠剤の充填装置の周方向の断面図である。 PTP包装機の全体構成を示すブロック図である。 ロータリドラムを停止させた場合に錠剤がポケット部に接触する様子を説明する図である。 ロータリドラムを加速させた場合に錠剤がポケット部に接触する様子を説明する図である。 ロータリドラムを逆回転させた場合に錠剤がポケット部に接触する様子を説明する図である。 背景技術に係る錠剤の充填装置の周方向の断面図である。 別の背景記述に係る錠剤の充填装置の周方向の断面図である。
符号の説明
1…PTP包装機、2…錠剤、9…ポケット部、10…容器フィルム、11…充填装置、22…ロータリドラム、23…収容ポケット。

Claims (8)

  1. 被充填物を充填するためのポケット部が設けられたフィルムの上方に近接して設置され、
    前記被充填物の少なくとも一部を外周面から突出させた状態で、前記被充填物を吸着保持し搬送可能なロータリドラムを備える充填装置であって
    前記ロータリドラムの最下点または最下点近傍において、前記ロータリドラムに吸着させた前記被充填物を前記ポケット部に接触させることで、前記ロータリドラムから前記被充填物を落下させ、前記ポケット部に充填させるものであり、
    前記被充填物が前記ロータリドラムの最下点または最下点近傍に到達した際に、
    前記フィルムの移送速度と前記被充填物の搬送速度との相対速度を変化させることにより、前記被充填物を前記ポケット部に接触させることを特徴とする充填装置。
  2. 被充填物を充填するためのポケット部が設けられたフィルムの上方に近接して設置され、
    前記被充填物の少なくとも一部を外周面から突出させ、前記被充填物を吸着保持し搬送可能なロータリドラムを備える充填装置であって
    略水平移送されるフィルムに対し、前記ロータリドラムによって、その最下点または最下点近傍において、吸着された前記被充填物をその少なくとも一部分が前記ポケット部内に入り込むように案内させ、
    前記吸着された被充填物を前記ポケット部の内壁に接触させ、当接応力を加えることで、前記ロータリドラムから前記被充填物を落下させ、前記ポケット部に充填させるものであり、
    前記被充填物が前記ロータリドラムの最下点または最下点近傍に到達した際に、
    前記フィルムの移送速度と前記被充填物の搬送速度との相対速度を変化させることにより、前記被充填物を前記ポケット部に接触させることを特徴とする充填装置。
  3. 少なくとも前記接触の直前には、前記フィルムの移送速度と、前記ロータリドラムの回転による前記被充填物の搬送速度とを同期させることを特徴とする請求項1または2に記載の充填装置。
  4. 前記フィルムの移送を一定速度とし、
    少なくとも前記接触の直前には、前記ロータリドラムの回転による前記被充填物の搬送速度を前記フィルムの移送速度に同期させた一定速度とし、
    前記被充填物が前記ロータリドラムの最下点または最下点近傍に到達した際に、
    前記ロータリドラムの回転停止、加速、減速、若しくは、逆回転のうちいずれか、または、これらの組み合わせを行なうことを特徴とする請求項3に記載の充填装置。
  5. 前記被充填物を前記ポケット部に接触させるとき、または、その直前に、前記ロータリドラムによる前記被充填物の吸着を解除させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の充填装置。
  6. 前記被充填物を前記ポケット部に接触させる直前において、前記被充填物が前記ロータリドラムの最下点に到達したときに、前記ロータリドラムによる前記被充填物の吸着を解除させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の充填装置。
  7. 前記ロータリドラムの前記被充填物吸着位置には、前記被充填物を各々収容可能な複数の収容ポケットが設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の充填装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の錠剤充填装置を備えてなるPTP包装機。
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