JP4076924B2 - 充填装置及びptp包装機 - Google Patents

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本発明は、容器フィルムに形成されたポケット部に被充填物を充填する充填装置及び該充填装置を備えたPTP包装機を含む技術分野に属するものである。
一般に、PTPシートは、錠剤等が投入されるポケット部が形成された容器フィルムと、その容器フィルムにポケット部の開口側を密封するように前記容器フィルムに固着される密封用フィルムとから構成されている。そして、容器フィルムと密封用フィルムとを固着する前段階において、ポケット部に錠剤等が充填される。
容器フィルムに錠剤等を自動的に充填する充填装置として、例えば、図10に示すような水平に移送される容器フィルム89の上方にロータリドラム90を備えたものがある。ロータリドラム90の外周面には、錠剤91を搬送するための収容凹部92が多数形成されている。収容凹部92は、錠剤91全体が収容可能にその形状及び大きさに合わせて形成されているとともに、容器フィルム89に形成された各ポケット部93の間隔に合わせた配置構成となっている。また、前記ロータリドラム90の上部には、収容凹部92に錠剤91を供給するための供給手段としての錠剤供給シュート94が配置されている。そして、該錠剤供給シュート94から錠剤91が排出され、収容凹部92に収容されるようになっている。さらに、ロータリドラム90の一側面側には、その外周面に沿って、半月ガイド部材95が併設されている。該半月ガイド部材95によって、収容凹部92に収容された錠剤91はロータリドラム90の下方まで、脱落することなく誘導される。
上記構成の下、ロータリドラム90は容器フィルム89に同期し一定速度で回転させられる。収容凹部92が錠剤供給シュート94の下方へ到達すると、ロータリドラム90の回転が一旦停止させられ、このときに、錠剤供給シュート94から錠剤91が供給され、収容凹部92へと収容される。その後再び、ロータリドラム90が回転させられることにより、半月ガイド部材95に沿って、該ロータリドラム90の下部まで搬送される。ロータリドラム90の下部において、半月ガイド部材95から錠剤91が落下させられ、ポケット部93内へと充填されることとなる(例えば、特許文献1参照。)。
また、前記収容凹部92と半月ガイド部材95に代えて、ロータリドラム90の外周に収容ポケットを形成し、該収容ポケットに錠剤91をロータリドラム90の外周から突出させた状態で吸着保持させて搬送する充填装置もある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平7−76305号公報 特開2001−219908号公報
しかしながら、背景技術に記載の充填装置では、充填の際には、容器フィルム89の移送速度にロータリドラム90の周速を合わせて回転させる必要がある。このため、充填時には、ロータリドラム90の停止が必要な錠剤91の供給を実施することができない。また、錠剤91の供給時には、収容凹部92や収容ポケットを錠剤供給シュート94の設置位置に到達させる必要がある。従って、ロータリドラム90の停止可能なタイミングを設定し、そのタイミングに収容凹部92または収容ポケットを錠剤供給シュート94下に到達させなければならない。そのような制約に加えて、錠剤91の形状やサイズによって、錠剤供給シュート94の設置位置を変えざるを得ない場合もある。
このような事情から、一般に、錠剤91の形状及びサイズや錠剤供給シュート94の仕様が異なるごとに、ロータリドラム91の直径や、収容凹部92等の間隔を設計変更した充填装置を用いる必要がある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、多様な形状やサイズの錠剤に対応可能な充填装置及びPTP包装機を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.略水平に移送される容器フィルムに形成されたポケット部に錠剤を充填するための充填装置であって、前記容器フィルムの上方に近接して設けられ、前記錠剤の少なくとも一部を外周面から突出させた状態で、前記錠剤を吸着保持するための複数の保持部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記ポケット部へ前記錠剤を充填するための第1ロータリドラムと、前記第1ロータリドラムに近接して設けられ、外周面に前記錠剤を保持するための複数の保持部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記第1ロータリドラムへ前記錠剤を受け渡すための第2ロータリドラムと、
前記第2ロータリドラムに近接して設けられ、前記第2ロータリドラムへ前記錠剤を供給するための供給手段とを備え、前記第1ロータリドラムと前記第2ロータリドラムとが最も近接する位置において、前記両ロータリドラムの保持部同士が同じタイミングで相対して向き合うように回転移動させられ、かつ、少なくとも前記ポケット部の位置に応じて前記両ロータリドラムの回転速度を制御可能であり、前記第1ロータリドラムにおいて、前記保持部が周方向に均等な間隔で設けられ、その周方向の数としての割数をN(個)、外径をD(mm)としたとき、次の(a1)〜(a8)のいずれかの関係を満たすよう構成したことを特徴とする充填装置。(a1)N=4のとき、21≦D≦35、(a2)N=5のとき、36≦D≦52、(a3)N=6のとき、53≦D≦70、(a4)N=7のとき、71≦D≦89、(a5)N=8のとき、91≦D≦108、(a6)N=9のとき、112≦D≦127、(a7)N=10のとき、135≦D≦146、(a8)N=11のとき、159≦D≦165。
上記手段1によれば、第1ロータリドラムと第2ロータリドラムとは、各々外周面に錠剤を保持するための複数の保持部を有している。そして、供給手段によって、錠剤が、第2ロータリドラムの保持部に供給される。供給された錠剤は、第2ロータリドラムの保持部に保持され、該第2ロータリドラムの回転に伴って、第1ロータリドラムの方へと搬送される。第1ロータリドラムと第2ロータリドラムとは、最も近接する位置で保持部同士が同じタイミングで相対して向き合うように回転させられている。このため、前記第2ロータリドラムに保持された錠剤は、第1ロータリドラムに最も近接する位置で、該第1ロータリドラムの保持部と一致し、第1ロータリドラムへと受け渡される。さらに、前記錠剤は、第1ロータリドラムの回転に伴い、容器フィルムの方へと搬送され、ポケット部に充填されることとなる。さて、係る充填装置において多様な形状及びサイズの錠剤に対応可能な第1ロータリドラムの外径及び割数について検討した。割数4のとき外径が21mm未満、割数5のとき外径が36mm未満、割数6のとき外径が53mm未満、割数7のとき外径が71mm未満、割数8のとき外径が91mm未満、割数9のとき外径が112mm未満、割数10のとき外径が135mm未満、割数11のとき外径が159mm未満、割数12のとき外径が186mm未満の場合には、錠剤を充填する位置である第1ロータリドラムの最下点に錠剤が到達したときに、第1ロータリドラム上に吸着されている次に充填される錠剤が、容器フィルムに干渉してしまうおそれがある。また、割数4のとき外径が35mm超過、割数5のとき外径が52mm超過、割数6のとき外径が70mm超過、割数7のとき外径が89mm超過、割数8のとき外径が108mm超過、割数9のとき外径が127mm超過、割数10のとき外径が146mm超過、割数11のとき外径が165mm超過、割数12のとき外径が183mm超過の場合には、前記外径が35mmを超えると、第1ロータリドラムの回転時の錠剤に働く遠心力が、第1ロータリドラムにおける錠剤の吸着力よりも大きくなり、錠剤が保持できないおそれがある。これらの点から、上記手段1に記載の(a1)〜(a8)のいずれかの範囲内の割数及び外径が適切であることが判明した。すなわち、前記範囲内の割数及び外径で形成された第1ロータリドラムを適用した充填装置は、多様な形状及びサイズの錠剤に対応可能となる。このため、錠剤の品種ごとに、外径や割数の異なる第1ロータリドラムを変更する必要がなくなる。また、第1及び第2ロータリドラムの回転速度の調整を行なうことで、次に充填すべき錠剤を充填させるポケット部の位置に合わせ、錠剤をタイミングよく充填することが可能となる。このため、充填装置は、ポケット部の移送方向の間隔が多様な容器フィルムに対応可能となる。従って、係る充填装置は、錠剤や容器フィルムの切り替えの際の第1ロータリドラム等の部品の交換や設置等の作業を大幅に簡略化できる。また、交換部品を多数用意する必要がないため、コストの削減を図ることもできる。なお、錠剤としては、勿論カプセル等も含む(各手段において同様)。
手段2.前記第2ロータリドラムの外径及び保持部の間隔が、前記第1ロータリドラムの外径及び保持部の間隔と等しいことを特徴とする手段1に記載の充填装置。
上記手段2によれば、第2ロータリドラムの外径及び保持部の間隔と、第1ロータリドラムの外径及び保持部の間隔とが、等しい。このため、第2ロータリドラムの回転速度を第1ロータリドラムの回転速度と一致させることができ、第2ロータリドラムの回転制御を容易にすることができる。また、例えばサーボモータのような回転駆動装置をロータリドラム毎に設けず、1つの回転駆動装置を共用することも可能となる。
手段3.略水平に移送される容器フィルムに形成されたポケット部に錠剤を充填するための充填装置であって、前記容器フィルムの上方に近接して設けられ、前記錠剤の少なくとも一部を外周面から突出させた状態で、前記錠剤を吸着保持するための複数の保持部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記ポケット部へ前記錠剤を充填するための第1ロータリドラムと、前記第1ロータリドラムに近接して設けられ、外周面に前記錠剤を収容保持するための複数の収容凹部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記第1ロータリドラムへ前記錠剤を受け渡すための第2ロータリドラムと、前記第2ロータリドラムに近接して設けられ、前記第2ロータリドラムへ前記錠剤を供給するための供給手段とを備え、前記第1ロータリドラムにおいて、周方向の前記保持部の間隔が均等であり、その外径及び前記保持部の間隔が、前記第2ロータリドラムの外径と前記収容凹部の間隔と等しく、前記第1ロータリドラムと前記第2ロータリドラムとが最も近接する位置において、前記保持部と前記収容凹部とが同じタイミングで相対して向き合うように回転移動させられ、かつ、少なくとも前記ポケット部の位置に応じて前記両ロータリドラムの回転速度を制御可能であり、前記両ロータリドラムにおいて、保持部または収容凹部の周方向の数としての割数をN(個)、外径をD(mm)としたとき、次の(b1)〜(b7)のいずれかの関係を満たすよう構成したことを特徴とする充填装置。(b1)N=5のとき、46≦D≦52、(b2)N=6のとき、54≦D≦70、(b3)N=7のとき、71≦D≦89、(b4)N=8のとき、91≦D≦108、(b5)N=9のとき、112≦D≦127、(b6)N=10のとき、135≦D≦146、(b7)N=11のとき、159≦D≦165。
上記手段3によれば、第1ロータリドラムと第2ロータリドラムとは、各々外周面に錠剤を保持するための複数の保持部を有している。また、第2ロータリドラムの外径及び保持部の間隔と、第1ロータリドラムの外径及び保持部の間隔とが、等しい。そして、供給手段によって、錠剤が、第2ロータリドラムの保持部としての収容凹部に供給される。供給された錠剤は、収容凹部に収容され、該第2ロータリドラムの回転に伴って、第1ロータリドラムの方へと搬送される。第1ロータリドラムと第2ロータリドラムとは、最も近接する位置で保持部同士が同じタイミングで相対して向き合うように回転させられている。このため、前記第2ロータリドラムに保持された錠剤は、第1ロータリドラムに最も近接する位置で、該第1ロータリドラムの保持部と一致し、第1ロータリドラムへと受け渡される。さらに、前記錠剤は、第1ロータリドラムの回転に伴い、容器フィルムの方へと搬送され、ポケット部に充填されることとなる。さて、係る充填装置において多様な形状及びサイズの錠剤に対応可能な第1及び第2ロータリドラムの外径及び割数について検討した。割数4のとき外径が21mm未満、割数5のとき外径が36mm未満、割数6のとき外径が53mm未満、割数7のとき外径が71mm未満、割数8のとき外径が91mm未満、割数9のとき外径が112mm未満、割数10のとき外径が135mm未満、割数11のとき外径が159mm未満、割数12のとき外径が186mm未満の場合には、錠剤を充填する位置である第1ロータリドラムの最下点に錠剤が到達したときに、第1ロータリドラム上に吸着されている次に充填される錠剤が、容器フィルムに干渉してしまうおそれがある。また、割数4のとき外径が35mm超過、割数5のとき外径が52mm超過、割数6のとき外径が70mm超過、割数7のとき外径が89mm超過、割数8のとき外径が108mm超過、割数9のとき外径が127mm超過、割数10のとき外径が146mm超過、割数11のとき外径が165mm超過、割数12のとき外径が183mm超過の場合には、前記外径が35mmを超えると、第1ロータリドラムの回転時の錠剤に働く遠心力が、第1ロータリドラムにおける錠剤の吸着力よりも大きくなり、錠剤が保持できないおそれがある。さらに、割数4のとき外径が38mm未満、割数5のとき外径が46mm未満、割数6のとき外径が54mm未満、割数7のとき外径が62mm未満、割数8のとき外径が70mm未満、割数9のとき外径が77mm未満、割数10のとき外径が84mm未満、割数11のとき外径が91mm未満、割数12のとき外径が99mm未満の場合には、錠剤の大きさを考慮すると、第2ロータリドラムの収容凹部が独立した凹部として形成できないおそれがある。すなわち、隣り合う収容凹部が繋がってしまい、1つの収容凹部に錠剤を1つずつ収容させることが困難となることが懸念される。これらの点から、上記手段3に記載の(b1)〜(b7)のいずれかの範囲内の割数及び外径が適切であることが判明した。すなわち、前記範囲内の割数及び外径で形成された第1及び第2ロータリドラムを適用した充填装置は、多様な形状及びサイズの錠剤に対応可能となる。このため、錠剤の品種ごとに、外径や割数の異なる第1ロータリドラムを変更する必要がなくなる。また、第1及び第2ロータリドラムの回転速度の調整を行なうことで、次に充填すべき錠剤を充填させるポケット部の位置に合わせ、錠剤をタイミングよく充填することが可能となる。このため、充填装置は、ポケット部の移送方向の間隔が多様な容器フィルムに対応可能となる。従って、係る充填装置は、錠剤や容器フィルムの切り替えの際の第1及び第2ロータリドラム等の部品の交換や設置等の作業を大幅に簡略化できる。また、交換部品を多数用意する必要がないため、コストの削減を図ることもできる。加えて、手段2と同様の作用効果も奏されることとなる。
手段4.略水平に移送される容器フィルムに形成されたポケット部に錠剤を充填するための充填装置であって、前記容器フィルムの上方に近接して設けられ、前記錠剤の少なくとも一部を外周面から突出させた状態で、前記錠剤を吸着保持するための複数の保持部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記ポケット部へ前記錠剤を充填するための第1ロータリドラムと、前記第1ロータリドラムに近接して設けられ、外周面に前記錠剤を収容保持するための保持部として複数の収容凹部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記第1ロータリドラムへ前記錠剤を受け渡すための第2ロータリドラムと、前記第2ロータリドラムの側部近傍に設けられ、前記第2ロータリドラムの外周面に沿って前記錠剤を案内させるためのガイド部材と、前記第2ロータリドラムに近接して設けられ、前記第2ロータリドラムへ前記錠剤を供給するための供給手段とを備え、前記第1ロータリドラムにおいて、周方向の前記保持部の間隔が均等であり、その外径及び前記保持部の間隔が、前記第2ロータリドラムの外径と前記収容凹部の間隔と等しく、前記第1ロータリドラムと前記第2ロータリドラムとが最も近接する位置において、前記保持部と前記収容凹部とが同じタイミングで相対して向き合うように回転移動させられ、かつ、少なくとも前記ポケット部の位置に応じて前記両ロータリドラムの回転速度を制御可能であり、前記両ロータリドラムにおいて、保持部または収容凹部の周方向の数としての割数をN(個)、外径をD(mm)としたとき、次の(c1)〜(c7)のいずれかの関係を満たすよう構成したことを特徴とする充填装置。(c1)N=5のとき、47≦D≦51、(c2)N=6のとき、57≦D≦67、(c3)N=7のとき、75≦D≦85、(c4)N=8のとき、94≦D≦105、(c5)N=9のとき、115≦D≦124、(c6)N=10のとき、137≦D≦144、(c7)N=11のとき、160≦D≦164。
上記手段4によれば、第1ロータリドラムと第2ロータリドラムとは、各々外周面に錠剤を保持するための複数の保持部を有している。また、第2ロータリドラムの外径及び保持部の間隔と、第1ロータリドラムの外径及び保持部の間隔とが、等しい。そして、供給手段によって、錠剤が、第2ロータリドラムの保持部としての収容凹部に供給される。供給された錠剤は、収容凹部に収容され、該第2ロータリドラムの回転に伴って、ガイド部材に沿って、第1ロータリドラムの方へと搬送される。第1ロータリドラムと第2ロータリドラムとは、最も近接する位置で保持部同士が同じタイミングで相対して向き合うように回転させられている。このため、前記第2ロータリドラムに保持された錠剤は、第1ロータリドラムに最も近接する位置で、該第1ロータリドラムの保持部と一致し、第1ロータリドラムへと受け渡される。さらに、前記錠剤は、第1ロータリドラムの回転に伴い、容器フィルムの方へと搬送され、ポケット部に充填されることとなる。さて、係る充填装置において多様な形状及びサイズの錠剤に対応可能な第1及び第2ロータリドラムの外径及び割数について検討した。第1及び第2ロータリドラムの外径及び割数が不適切な場合には、錠剤を充填する位置である第1ロータリドラムの最下点に錠剤が到達したときに、第1ロータリドラム上に吸着されている次に充填される錠剤が、容器フィルムに干渉してしまうおそれがある。また、第1ロータリドラムの回転時の錠剤に働く遠心力が、第1ロータリドラムにおける錠剤の吸着力よりも大きくなり、錠剤が保持できないおそれがある。さらに、錠剤の大きさを考慮すると、第2ロータリドラムの収容凹部が独立した凹部として形成できないおそれがある。すなわち、隣り合う収容凹部が繋がってしまい、1つの収容凹部に錠剤を1つずつ収容させることが困難となることが懸念される。上記手段4に記載の(c1)〜(c7)のいずれかの範囲内の割数及び外径の第1及び第2ロータリドラムを形成することで、上記の不具合の抑制を一層確実に図ることができ、多様な形状及びサイズの錠剤に対応可能となる。このため、錠剤の品種ごとに、外径や割数の異なる第1ロータリドラムを変更する必要がなくなる。また、第1及び第2ロータリドラムの回転速度の調整を行なうことで、次に充填すべき錠剤を充填させるポケット部の位置に合わせ、錠剤をタイミングよく充填することが可能となる。このため、充填装置は、ポケット部の移送方向の間隔が多様な容器フィルムに対応可能となる。従って、係る充填装置は、錠剤や容器フィルムの切り替えの際の第1及び第2ロータリドラム等の部品の交換や設置等の作業を大幅に簡略化できる。また、交換部品を多数用意する必要がないため、コストの削減を図ることもできる。加えて、手段2と同様の作用効果も奏されることとなる。
手段5.前記第1ロータリドラムによって、その最下点及び最下点近傍において、吸着された前記錠剤をその少なくとも一部分が前記ポケット部内に入り込むように案内させ、少なくとも前記錠剤がポケット部内に入り込んでいる間は、前記容器フィルムの移送速度と、前記第1ロータリドラムの回転による前記錠剤の搬送速度とを同期させ、前記錠剤の充填直後から次の錠剤がポケット部内に入り込むまでの間に前記第1ロータリドラムの回転速度を制御し、前記次の錠剤をポケット部に追い付かせることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の充填装置。
上記手段5によれば、第1ロータリドラムの最下点及び最下点近傍において、吸着された錠剤の少なくとも一部分が前記ポケット部内に入り込む。このため、充填時に、錠剤の最下点とポケット部の底部との距離を短縮化でき、錠剤がポケット部に落下する間に錠剤の姿勢が悪化してしまうといった不具合を抑制できる。また、錠剤をポケット部内に入り込ませている間は、容器フィルムの移送速度と、前記錠剤の搬送速度とを同期させている。このため、錠剤が容器フィルムに干渉するといった不具合の抑制を図ることができる。さらに、錠剤の充填直後から次の錠剤をポケット部内に入り込ませるまでの間に第1ロータリドラムの回転を制御し、前記錠剤をポケット部に追い付かせることができる。このため、ポケット部の搬送方向の間隔が異なる容器フィルムに対しても、第1ロータリドラムの保持部の間隔を変更する必要がない。従って、係る充填装置は、錠剤や容器フィルムの切り替えの際の第1ロータリドラム等の部品の交換や設置等の作業を大幅に簡略化できる。また、交換部品を多数用意する必要がないため、コストの削減を図ることもできる。
手段6.前記第1ロータリドラム及び前記第2ロータリドラムの両回転中心を結んだ線が傾動されるように、前記第1ロータリドラムに対する前記第2ロータリドラムの設置位置を移動可能に構成することで、前記第1ロータリドラムの保持部が、前記第1ロータリドラム上の所定角度に到達する際に、前記第2ロータリドラムの保持部が到達する前記第2ロータリドラム上の角度を変更可能としたことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の充填装置。
上記手段6によれば、第1ロータリドラムと第2ロータリドラムとの保持部同士が同じタイミングで相対して向き合うようになっている。このため、第1ロータリドラムの回転中心と第2ロータリドラムの回転中心とが、固定された位置関係にあるときには、第1ロータリドラム上の保持部の角度に対して、第2ロータリドラム上の保持部の角度が一義的に決まる。すなわち、例えば、錠剤の充填や供給等といった所定のタイミングにおいて第1ロータリドラム上の保持部、及び、第2ロータリドラム上の保持部は、各々所定の角度に到達する。このため、例えば、供給手段は、その仕様や錠剤のサイズや形状によって最適な設置位置があるにもかかわらず、供給のタイミングにおいて、保持部が到達する角度に合わせた位置に設置しなければならない。この場合、収容姿勢が悪化して不具合が生じたり、適用可能な錠剤の形状やサイズが限定されたりすることとなる。この点、手段6では、第1ロータリドラムと第2ロータリドラムとの回転中心を結んだ線を傾動させるように、第1ロータリドラムに対する第2ロータリドラムの位置が移動可能となっている。これにより、所定のタイミングにおける第1ロータリドラム上の保持部の角度に対する第2ロータリドラム上の保持部の角度、つまり、保持部の位置を適宜変更することができる。このため、例えば、供給のタイミングにおいて、供給手段から錠剤を供給するための保持部を適切な角度とすることができる。従って、前記供給手段を最適な位置に設置し、第2ロータリドラムへの錠剤を供給に適したタイミングに合わせて、第2ロータリドラムへ錠剤を確実に供給することが可能となる。結果として、収容姿勢の悪化による不具合を抑制できると共に、多様な形状やサイズの錠剤を供給できる。
手段7.手段1乃至6のいずれかに記載の充填装置を備えてなるPTP包装機。
上記手段7のようにPTP包装機に上記各手段にて特定された充填装置を設ければ
錠剤や容器フィルムの切り替えの際の第1ロータリドラム等の部品の交換や設置等の作業を大幅に簡略化できる。また、交換部品を多数用意する必要がないため、コストの削減を図ることもできる。加えて、多様な形状やサイズの錠
剤やポケット部の搬送方向の間隔の異なる容器フィルムを対象としたPTPシートを製造できる。
以下、一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図2に示すように、本実施の形態では、錠剤等の被充填物の充填装置をPTP包装機1に装備することによって、PTP包装機1内でPTPシートに設けられたポケット部に被充填物としての錠剤が充填されるようになっている。
PTP包装機1は、錠剤2(図1等参照)を容器フィルムに自動的に包装するものである。具体的には、ポリプロピレン、PVCなどのフィルム3が、フィルム送りロール4とテンションロール5,6とで、加熱装置7及び成形装置8に送り込まれ、錠剤2を充填するためのポケット部9(図1参照)がフィルム3に成形される。そして、ポケット部9の成形された容器フィルム10が、錠剤2を充填する手段たる充填装置11の下にまで送られてくると、充填装置11によって各ポケット部9に錠剤2が自動的に充填される。
また、錠剤2の充填後、各ポケット部9における錠剤2の有無、充填された錠剤2の欠損、異物の混入等を見付け出すために検査が行われる。該検査は、撮像装置であるCCDカメラ12、照明装置である照明13などから構成される検査装置により行われる。
さらに、各ポケット部9に錠剤2が充填された容器フィルム10の上に、アルミ製の密封用フィルム14が、テンションロール15,16を介して送り込まれ、一対のシールロール17,18で固着される。これによって、錠剤2が各ポケット部9に充填された長尺状のPTPシート19が製造される。かかる長尺状のPTPシート19はシート状に裁断された後に、図示しない不良シート排出機構やPTPシート集積機構などへ順に送られる。
さて、図1は本実施の形態におけるPTP包装機1に適用された充填装置11を示している。充填装置11は、ポケット部9に錠剤2を充填させるための第1ロータリドラム21と、該第1ロータリドラム21の上方に近接して設けられ、該第1ロータリドラム21に錠剤2を受け渡すための第2ロータリドラム22と、第2ロータリドラム22に錠剤を供給するための供給手段としての供給シュート23とを備えている。
第1ロータリドラム21及び第2ロータリドラム22は、外径が同一の円柱形状の回転体である。また、第1ロータリドラム21及び第2ロータリドラム22は、各々第1回転軸25及び第2回転軸26を備え、該第1及び第2回転軸25,26を中心軸として回転させられる。第1回転軸25は、その基端部が図示しないサーボモータに直接又は間接に連結されている。第2回転軸26は、図示しない回転連結手段によって、第1回転軸25に連結されており、第1回転軸25の回転に伴って逆方向に同一の回転速度で回転させられる。このため、第1ロータリドラム21の周速と第2ロータリドラム22の周速とが同一となる。
さらに、第1回転軸25と第2回転軸26とは、略L字形状のホルダ27によって連結されている。該ホルダ27のL字屈曲部近傍には、第1回転軸25がセットされ、ホルダ27の一端側には、第2回転軸26がセットされている。また、ホルダ27の他端側には、湾曲した長孔27aが形成されている。長孔27aには、留めねじ28が嵌め込まれ、図示しない基台にホルダ27を固定可能となっている。ホルダ27は、第1回転軸25を中心として、傾動可能となっており、第1ロータリドラム21に対する第2ロータリドラム22の位置を移動可能な構成になっている。なお、ホルダ27によって、第1ロータリドラム21の回転中心と第2ロータリドラム22の回転中心との距離は、常時一定にされることとなる。そして、ホルダ27を所定の角度に傾動させ、留めねじ28を基台に固定させることで、第2ロータリドラム22が所定の位置に固定される。
第1ロータリドラム21の外周面上には、錠剤2を収容し、かつ、保持するための保持部としての収容ポケット29が多数形成されている。各収容ポケット29は、第1ロータリドラム21の周方向に均等な間隔及び軸線方向に所定の間隔で規則的に配列されている。収容ポケット29の深さは、錠剤2の一部が第1ロータリドラム21の外周面より突出するように形成されている。これにより、錠剤2を安定して保持しながらも収容ポケット29から十分に突出させることができる。
各収容ポケット29の底部中央には、第1ロータリドラム21の半径方向に向かって、通気孔30が形成されている。また、第1ロータリドラム21の軸線方向に沿って、第1回転軸25の周囲を取り囲むように、通気路31が複数設けられており、各通気路31は第1ロータリドラム21の軸線方向に沿って設けられた同一列の各通気孔30に連通している。各通気路31は、図示しない吸引装置からの吸引通路に連結可能に構成され、通気路31毎に吸引及び吸引の解除が可能となっている。
従って、前記吸引装置が作動状態にある場合には、通気路31内の空気が吸引され、略真空状態となる。このため、通気路31と連通した一連の通気孔30は、その開口部が面した各収容ポケット29に収容される錠剤2を吸引し、各収容ポケット29に吸着させることができる。
また、第1ロータリドラム21は、その最下点において、水平方向へ移送される容器フィルム10と近接するように配置されている。第1ロータリドラム21の下部まで搬送された錠剤2は、第1ロータリドラム21の下方で容器フィルム10のポケット部9に充填されるように構成されている。
一方、第2ロータリドラム22の外周面には、錠剤2を収容保持するための保持部としての収容凹部33が多数形成されている。収容凹部33は、錠剤2の略全体が収容されるようになっている。各収容凹部33は、第1ロータリドラム21における収容ポケット29の配列間隔と同一となるように、規則的に配列されている。また、収容凹部33は、第1ロータリドラム21と第2ロータリドラム22とが、最も近接する位置において、収容ポケット29に一致するようになっている。
第2ロータリドラム22の側部近傍には、前記第2ロータリドラム22の外周面に沿った半月ガイド部材36が設置固定されている。該半月ガイド部材36は、第2ロータリドラム22の収容凹部33に収容された錠剤2を落下させたり逸脱させたりすることなく、案内させるための部材である。
第2ロータリドラム22の上部近傍には、重力による自然落下を利用して、錠剤2を収容凹部33に供給するための供給シュート23が配設されている。例えば、本実施の形態では、供給シュート23は、第2ロータリドラム22の回転方向に対して頂上よりも奥側(頂上を過ぎてしばらくした位置)に配置されている。また、供給シュート23は、第2ロータリドラム22の真上から所定角度だけ回転移動した位置に到達する収容凹部33に対してのみ、錠剤2を供給可能となっている。供給シュート23内は空洞となっており、錠剤2を縦積状態で鉛直方向に一列に積載できるよう形成されている。なお、供給シュート23の上流(上部)側は錠剤2の供給部に連結されるとともに、その下流側は積載された錠剤2を排出できるように開口部となっている。
ここで、充填装置11において、一定速度で移送される容器フィルム10のポケット部9に錠剤2を充填する場合について説明する。まず、容器フィルム10の移送に同期して、前記サーボモータを作動させる。これにより、第1ロータリドラム21及び第2ロータリドラム22を容器フィルム10の移送速度に同期させて回転させる。そして、第2ロータリドラム22の上方では、収容凹部33が、供給シュート23の開口部近傍に到達すると、一旦、第2ロータリドラム22の回転が停止させられる。すると、供給シュート23から錠剤2が落下して、各収容凹部33に対して、錠剤2が1個ずつ収容される。なお、第2ロータリドラム22の回転停止は、収容凹部33が、供給シュート23の開口部近傍に到達する度に、実施される。また、第2ロータリドラム22の回転に同期して、第1ロータリドラム21の回転速度も変更されることとなる。
前記錠剤2の収容後、さらなる第2ロータリドラム22の回転に伴い、収容凹部33に収容された錠剤2が、半月ガイド板36に沿って、第1ロータリドラム21の方へ向かって搬送される。一方、第1ロータリドラム21においては、前記錠剤2の収容された収容凹部33に合わせて、収容ポケット29が、第1ロータリドラム21と第2ロータリドラム22とが最も近接する位置に到達するようになっている。ここで、収容凹部33に収容された錠剤2に相対する収容ポケット29において、通気孔30に連通する通気路31が吸引装置によって吸引される。すると、収容凹部33に収容された錠剤2は、収容ポケット29に吸着され、第1ロータリドラム21へと移動させられることとなる。
収容ポケット29に吸着保持された錠剤2は、第1ロータリドラム21の回転に伴い、下方へと搬送される。この搬送の間、錠剤2は収容ポケット29より脱落することなく、収容ポケット29に吸着した状態で保持される。
第1ロータリドラム21の下方では、収容ポケット29に収容された錠剤2が、移送される容器フィルム10に接近することとなる。吸着された錠剤2が最下点近傍から、最下点へと到達する間において、第1ロータリドラム21は、容器フィルム10の移送速度に同期して一定速度で回転される。そして、第1ロータリドラム21の真下位置では、ポケット部9と収容ポケット29とが相対するように設定されている。このため、第1ロータリドラム21の最下点の収容ポケット29に収容された錠剤2と、ポケット部9とが一致することとなる。
また、第1ロータリドラム21の最下点では、第1ロータリドラム21の外周面より突出した錠剤2の一部が、ポケット部9内に入り込むように、第1ロータリドラム21と容器フィルム10とが近接されて配置されている。このため、第1ロータリドラム21の下方へと搬送された錠剤2は、容器フィルム10のポケット部9に入り込みつつ搬送される(図3参照)。この間において、前述のように、第1ロータリドラム21が容器フィルム10の移送速度に同期して一定速度で回転されるため、錠剤2は、容器フィルム10に干渉することなく、第1ロータリドラム21の最下点へと搬送される。なお、この間においては、第2ロータリドラム22は、第1ロータリドラム21と同様の一定速度で回転される。このため、供給シュート23に対して収容凹部33が、供給のための回転停止を必要とする位置に到達しないように設定されている。そして、前記錠剤2が、第1ロータリドラム21の最下点に到達した時点で、通気路31の吸引が解除される。すると、錠剤2の吸着が解除され、該錠剤2は自然落下し、容器フィルム10のポケット部9に充填される。
該吸着の解除後から次の錠剤2をポケット部9に入り込ませ始めるまでの間、必ずしも第1ロータリドラム21を前記一定速度で回転させる必要が無い。そこで、前記時間内において、第2ロータリドラム22の回転を停止させる。該停止の際に、供給シュート23から錠剤2を収容凹部33に供給させることとなる。またこのとき、第1ロータリドラム21に対する第2ロータリドラム22の位置が固定されている場合には、収容凹部33が到達する位置(角度)が、一義的に決定される。このため、供給シュート23から錠剤が供給可能な位置に、収容凹部33を到達させるための設定が予め行なわれる。
ここで、供給シュート23の配置位置に合わせて収容凹部33の位置(角度)を設定する方法について説明する。まず、一旦、ホルダ27の留めねじ28を緩め、ホルダ27を第1ロータリドラム21の第1回転軸25を中心として、傾動させる。これにより、第2ロータリドラム22の位置が第1ロータリドラム21の周囲を移動させられる。第2ロータリドラム22を移動させても、第1ロータリドラム21と第2ロータリドラム22とが最も近接する位置において、錠剤2の第2ロータリドラム22から第1ロータリドラム21への受け渡しの際に、収容凹部33と収容ポケット29とが相対するといった関係は、保持される。このため、図4に示すように、第1ロータリドラム21に対する第2ロータリドラム22の位置によって、第2ロータリドラム21上の収容凹部33の角度が、変更されることとなる。そして、第2ロータリドラム22を適切な位置に留めねじ28で固定させることで、第1及び第2ロータリドラム21,22の回転停止時に、収容凹部33を錠剤の供給可能な位置に到達させることができる。なお、供給シュート23の位置に合わせて、半月ガイド板36も変更させることが望ましい。このように、第2ロータリドラム22の位置を移動させるだけで、供給シュート23の配置角度に合わせて、該供給シュート23の下方近傍の適切な位置に収容凹部33を到達させることが可能となっている。従って、供給シュート23の配置角度を最適にすることが可能となる。
さらに、前記吸着の解除後から次の錠剤2をポケット部9に入り込ませ始めるまでの間には、前記停止の他に、サーボモータ駆動制御によって第1ロータリドラム21の回転速度の変更が行なわれる。これにより、第1ロータリドラム21上の錠剤2の位置が調整される。これにより、次に充填すべき錠剤2を充填させるポケット部9の位置に合わせるように搬送させ、錠剤2をタイミングよくポケット部9に入り込ませることが可能となる。
例えば、ポケット部9の移送方向の間隔が狭く、錠剤2がポケット部9よりも充填位置に遅れて到達するような場合がある。このような場合には、第1ロータリドラム21の回転を一旦加速させ、錠剤2を素早く搬送し、錠剤2をポケット部9に追い付かせる。そして、錠剤2がポケット部9に追い付いた時点で、第1ロータリドラム21の周速を容器フィルム10の移送速度を一致させる。すると、錠剤2はスムーズにポケット部9に入り込むこととなる。逆に、ポケット部9の移送方向の間隔が広く、錠剤2がポケット部9よりも早く充填位置に到達するような場合には、第1ロータリドラムの回転を一旦停止または減速させ、錠剤2をポケット部9の位置に合わせる。このため、ポケット部9の移送方向の間隔に合わせて、サーボモータ駆動制御を設定しておくことで、第1ロータリドラムの回転が調整され、ポケット部9に対する錠剤2の位置を適切な制御できる。従って、充填装置11は、ポケット部9の移送方向の間隔が多様な容器フィルム10に対応可能となる。
さて次に、係る充填装置11における第1及び第2ロータリドラム21,22について、部品を変更することなく、多様な形状及びサイズの錠剤2に対応させるために検討した内容について説明する。検討した項目は、第1及び第2ロータリドラム21,22の外径と、収容ポケット29の第1ロータリドラム21の周方向の間隔、及び、収容凹部33の第2ロータリドラム22の周方向の間隔である。なお、収容ポケット29と収容凹部33とは、外径の同一な第1及び第2ロータリドラム21,22の周方向に等間隔すなわち均等割りされた位置に形成されている。このため、収容ポケット29及び収容凹部33の間隔については、第1及び第2ロータリドラム21,22の割数(収容ポケット29、収容凹部33の数)として検討した。
まず、割数に関係なく、外径が204mmを超える場合に、図5のように、第1ロータリドラム21において、次に充填される錠剤2の容器フィルム10に到達する位置が、充填すべきポケット部9の位置よりも容器フィルム10の移送方向後方になってしまうおそれがある。この場合、錠剤2をポケット部9に入り込ませることができない。これは、現存する錠剤2の大きさ、ポケット部9の許容されるピッチを考慮してのものである。従って、外径は、少なくとも204mm以下がより好ましいことが分かった。
次に、各割数における外径について説明する。
(割数4のとき)
前記外径が、21mm未満の場合には、図6に示すように、錠剤2を充填する位置である第1ロータリドラム21の最下点に錠剤2が到達したときに、第1ロータリドラム21上に吸着されている次に充填される錠剤2が、容器フィルム10に干渉してしまうおそれがある。また、前記外径が35mmを超えると、図7に示すように、第1ロータリドラム21の回転時の錠剤2に働く遠心力が、第1ロータリドラム21における錠剤2の吸着力よりも大きくなり、錠剤2が保持できないおそれがある。さらに、外径が38mm未満の場合には、錠剤の大きさを考慮すると、第2ロータリドラム22の収容凹部33が独立した凹部として形成できないおそれがある。すなわち、図8に示すように、隣り合う収容凹部33が繋がってしまい、1つの収容凹部33に錠剤2を1つずつ収容させることが困難となることが懸念される。このため、割数4において、適切な外径は存在しない。従って、割数4にすることは適切でない。なお、同様に、割数2及び割数3のときも、第1ロータリドラム21の回転時の錠剤2の吸着保持と収容凹部33の形成との両立が可能な外径が存在しない。このため、割数2及び割数3も適切でない。
(割数5のとき)
外径が、36mm未満の場合には、前記錠剤2の容器フィルム10への干渉が生じるおそれがある。また、外径が52mmを超えると、前記遠心力が大きくなり、前記錠剤2の吸着保持に不具合が生じるおそれがある。さらに、外径が46mm未満の場合には、隣り合う収容凹部33が繋がってしまい、独立した収容凹部33の形成が困難になるおそれがある。このため、割数5における外径は、46mm以上、52mm以下が適切である。
(割数6のとき)
外径が、53mm未満の場合には、前記錠剤2の容器フィルム10への干渉が生じるおそれがある。また、外径が70mmを超えると、前記遠心力が大きくなり、前記錠剤2の吸着保持に不具合が生じるおそれがある。さらに、外径が54mm未満の場合には、隣り合う収容凹部33が繋がってしまい、独立した収容凹部33の形成が困難になるおそれがある。このため、割数6における外径は、54mm以上、70mm以下が適切である。
(割数7のとき)
外径が、71mm未満の場合には、前記錠剤2の容器フィルム10への干渉が生じるおそれがある。また、外径が89mmを超えると、前記遠心力が大きくなり、前記錠剤2の吸着保持に不具合が生じるおそれがある。さらに、外径が62mm未満の場合には、隣り合う収容凹部33が繋がってしまい、独立した収容凹部33の形成が困難になるおそれがある。このため、割数7における外径は、71mm以上、89mm以下が適切である。
(割数8のとき)
外径が、91mm未満の場合には、前記錠剤2の容器フィルム10への干渉が生じるおそれがある。また、外径が108mmを超えると、前記遠心力が大きくなり、前記錠剤2の吸着保持に不具合が生じるおそれがある。さらに、外径が70mm未満の場合には、収容凹部33の形成を困難にするおそれがある。このため、割数8における外径は、91mm以上、108mm以下が適切である。
(割数9のとき)
外径が、112mm未満の場合には、前記錠剤2の容器フィルム10への干渉が生じるおそれがある。また、外径が127mmを超えると、前記遠心力が大きくなり、前記錠剤2の吸着保持に不具合が生じるおそれがある。さらに、外径が77mm未満の場合には、隣り合う収容凹部33が繋がってしまい、独立した収容凹部33の形成が困難になるおそれがある。このため、割数9における外径は、112mm以上、127mm以下が適切である。
(割数10のとき)
外径が、135mm未満の場合には、前記錠剤2の容器フィルム10への干渉が生じるおそれがある。また、外径が146mmを超えると、前記遠心力が大きくなり、前記錠剤2の吸着保持に不具合が生じるおそれがある。さらに、外径が84mm未満の場合には、隣り合う収容凹部33が繋がってしまい、独立した収容凹部33の形成が困難になるおそれがある。このため、割数10における外径は、135mm以上、146mm以下が適切である。
(割数11のとき)
外径が、159mm未満の場合には、前記錠剤2の容器フィルム10への干渉が生じるおそれがある。また、外径が165mmを超えると、前記遠心力が大きくなり、前記錠剤2の吸着保持に不具合が生じるおそれがある。さらに、外径が91mm未満の場合には、隣り合う収容凹部33が繋がってしまい、独立した収容凹部33の形成が困難になるおそれがある。このため、割数11における外径は、159mm以上、165mm以下が適切である。
(割数12のとき)
外径が、186mm未満の場合には、前記錠剤2の容器フィルム10への干渉が生じるおそれがある。また、外径が183mmを超えると、前記遠心力が大きくなり、前記錠剤2の吸着保持に不具合が生じるおそれがある。さらに、外径が99mm未満の場合には、隣り合う収容凹部33が繋がってしまい、独立した収容凹部33の形成が困難になるおそれがある。このため、割数12において、適切な外径は存在しない。従って、割数12にすることは適切でない。なお、同様に、割数13以上のときも、錠剤2の容器フィルム10への干渉防止と錠剤2の吸着保持との両立が可能な外径が存在しない。このため、割数13以上も適切でない。
上記検討結果より、図9に示すグラフの散点模様の範囲が、割数及び外径の適切な範囲となる。該範囲内の割数及び外径で形成された第1及び第2ロータリドラム21,22を適用した充填装置11は、多様な形状及びサイズの錠剤2に対応可能となる。このため、錠剤2の品種ごとに、外径や割数の異なる第1及び第2ロータリドラム21,22を変更する必要がなくなる。これに伴い、非常に精密な設定が要求される容器フィルム10の位置に対する第1及び第2ロータリドラム21,22の鉛直方向の位置の調整も不要となる。
以上詳述したように、第1ロータリドラム21及び第2ロータリドラム22の2つのロータリドラムを組み合わせることで、第2ロータリドラム22に供給シュート23から第1ロータリドラム21へと錠剤2を受け渡す役割を持たせた。また、第1ロータリドラム21に対して、第2ロータリドラム22の位置をホルダ27の傾動により移動可能に構成した。このため、第1ロータリドラム21の回転停止時に、所定の角度に収容凹部33を到達させることが可能となった。つまり、第1ロータリドラム21が所定の回転速度になるタイミングに合わせて、第2ロータリドラム22の収容凹部33を所定の搬送速度で所定の角度に到達するように設定できる。このため、錠剤2の形状及びサイズや供給シュート23の仕様等に合わせて、供給シュート23の配置角度を最適にすることが可能となる。すなわち、充填可能な錠剤2の形状やサイズが限定されていた従来に対し、本実施の形態では、多様な形状やサイズの錠剤2を充填することができる。
また、第1ロータリドラム21の回転速度の調整を行なうことで、次に充填すべき錠剤2を充填させるポケット部9の位置に合わせ、錠剤2をタイミングよくポケット部9に入り込ませることが可能となる。このため、充填装置11は、ポケット部9の移送方向の間隔が多様な容器フィルム10に対応可能となる。
さらに、前記範囲内の割数及び外径で形成された第1及び第2ロータリドラム21,22を適用した充填装置11は、多様な形状及びサイズの錠剤2に対応可能となる。このため、錠剤2の品種ごとに、外径や割数の異なる第1及び第2ロータリドラム21,22を変更する必要がなくなる。
特に、前述のように、本実施の形態における充填装置11は、多様な形状及びサイズの錠剤2や、ポケット部9の移送方向の間隔が多様な容器フィルム10に対応可能である。このため、錠剤2や容器フィルム10の切り替えの際の部品の交換や設置等の作業を大幅に簡略化できる。また、交換部品を多数用意する必要がないため、コストの削減を図ることもできる。
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施の形態では、供給シュート23から錠剤2を第2ロータリドラム2へと供給する際に、第2ロータリドラム22の回転を停止させているが、停止させず、低速回転させることとしてもよい。
(b)また、上記実施の形態の供給シュート23に代えて、他の錠剤供給手段を用いてもなんら差し支えない。この場合、供給手段に応じて、第2ロータリドラム22の回転速度を適宜変更してもよい。
(c)上記実施の形態では、第1ロータリドラム21には、収容ポケット29が形成されているが、収容ポケット29を省略し、通気孔30が外周面に開口したロータリドラムを適用してもよい。
(d)上記実施の形態では、第2ロータリドラム22に収容凹部33が形成されているが、収容凹部33を省略し、第2ロータリドラム22の外周にピンやヘラを立てて、錠剤2を個別に搬送可能なスペースを形成するようにしてもよい。この場合、ピンやヘラの先端を第2ロータリドラム22の外周とみなし外径を設定することが好ましい。
一実施の形態に係る錠剤の充填装置の周方向の断面図である。 PTP包装機の全体構成を示すブロック図である。 第1ロータリドラムの下方で錠剤がポケット部に入り込みつつ搬送される様子を説明する図である。 第2ロータリドラムに対する供給シュートの設置角度が異なる場合に、供給シュートに合わせて、第2ロータリドラムの位置を変更した場合の様子を説明する図である。 次に充填される錠剤が、充填すべきポケット部の位置よりも移送方向後方にある状態を示す図である。 次に充填される錠剤が、容器フィルムに干渉する状態を示す図である。 第1ロータリドラムの回転時の錠剤に働く遠心力と吸着力との関係を表す図である。 第2ロータリドラムにおいて隣り合う収容凹部が繋がる状態を示す図である。 第1及び第2ロータリドラムの割数と外径との適切な範囲を示すグラフである。 背景技術に係る錠剤の充填装置の周方向の断面図である。
符号の説明
1…PTP包装機、2…錠剤、9…ポケット部、10…容器フィルム、11…充填装置、21…第1ロータリドラム、22…第2ロータリドラム、23…供給手段としての供給シュート、29…保持部としての収容ポケット、33…保持部としての収容凹部、36…半月ガイド部材。

Claims (6)

  1. 略水平に移送される容器フィルムに形成されたポケット部に錠剤を充填するための充填装置であって、
    前記容器フィルムの上方に近接して設けられ、前記錠剤の少なくとも一部を外周面から突出させた状態で、前記錠剤を吸着保持するための複数の保持部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記ポケット部へ前記錠剤を充填するための第1ロータリドラムと、
    前記第1ロータリドラムに近接して設けられ、外周面に前記錠剤を保持するための複数の保持部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記第1ロータリドラムへ前記錠剤を受け渡すための第2ロータリドラムと、
    前記第2ロータリドラムに近接して設けられ、前記第2ロータリドラムへ前記錠剤を供給するための供給手段とを備え、
    前記第1ロータリドラムと前記第2ロータリドラムとが最も近接する位置において、前記両ロータリドラムの保持部同士が同じタイミングで相対して向き合うように回転移動させられ、
    かつ、少なくとも前記ポケット部の位置に応じて前記両ロータリドラムの回転速度を制御可能であり、
    前記第1ロータリドラムにおいて、前記保持部が周方向に均等な間隔で設けられ、その周方向の数としての割数をN(個)、外径をD(mm)としたとき、次の(a1)〜(a8)のいずれかの関係を満たすよう構成し、
    さらに、前記第1ロータリドラム及び前記第2ロータリドラムの両回転中心を結んだ線が傾動されるように、前記第1ロータリドラムに対する前記第2ロータリドラムの設置位置を移動可能に構成することで、前記第1ロータリドラムの保持部が、位置に到達する際に、前記第2ロータリドラムの保持部が到達する位置を変更可能としたことを特徴とする充填装置。
    (a1)N=4のとき、21≦D≦35、
    (a2)N=5のとき、36≦D≦52、
    (a3)N=6のとき、53≦D≦70、
    (a4)N=7のとき、71≦D≦89、
    (a5)N=8のとき、91≦D≦108、
    (a6)N=9のとき、112≦D≦127、
    (a7)N=10のとき、135≦D≦146、
    (a8)N=11のとき、159≦D≦165。
  2. 前記第2ロータリドラムの外径及び保持部の間隔が、前記第1ロータリドラムの外径及び保持部の間隔と等しいことを特徴とする請求項1に記載の充填装置。
  3. 略水平に移送される容器フィルムに形成されたポケット部に錠剤を充填するための充填装置であって、
    前記容器フィルムの上方に近接して設けられ、前記錠剤の少なくとも一部を外周面から突出させた状態で、前記錠剤を吸着保持するための複数の保持部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記ポケット部へ前記錠剤を充填するための第1ロータリドラムと、
    前記第1ロータリドラムに近接して設けられ、外周面に前記錠剤を収容保持するための複数の収容凹部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記第1ロータリドラムへ前記錠剤を受け渡すための第2ロータリドラムと、
    前記第2ロータリドラムに近接して設けられ、前記第2ロータリドラムへ前記錠剤を供給するための供給手段とを備え、
    前記第1ロータリドラムにおいて、周方向の前記保持部の間隔が均等であり、その外径及び前記保持部の間隔が、前記第2ロータリドラムの外径と前記収容凹部の間隔と等しく、
    前記第1ロータリドラムと前記第2ロータリドラムとが最も近接する位置において、前記保持部と前記収容凹部とが同じタイミングで相対して向き合うように回転移動させられ、
    かつ、少なくとも前記ポケット部の位置に応じて前記両ロータリドラムの回転速度を制御可能であり、
    前記両ロータリドラムにおいて、保持部または収容凹部の周方向の数としての割数をN(個)、外径をD(mm)としたとき、次の(b1)〜(b7)のいずれかの関係を満たすよう構成し、
    さらに、前記第1ロータリドラム及び前記第2ロータリドラムの両回転中心を結んだ線が傾動されるように、前記第1ロータリドラムに対する前記第2ロータリドラムの設置位置を移動可能に構成することで、前記第1ロータリドラムの保持部が、位置に到達する際に、前記第2ロータリドラムの保持部が到達する位置を変更可能としたことを特徴とする充填装置。
    (b1)N=5のとき、46≦D≦52、
    (b2)N=6のとき、54≦D≦70、
    (b3)N=7のとき、71≦D≦89、
    (b4)N=8のとき、91≦D≦108、
    (b5)N=9のとき、112≦D≦127、
    (b6)N=10のとき、135≦D≦146、
    (b7)N=11のとき、159≦D≦165。
  4. 略水平に移送される容器フィルムに形成されたポケット部に錠剤を充填するための充填装置であって、
    前記容器フィルムの上方に近接して設けられ、前記錠剤の少なくとも一部を外周面から突出させた状態で、前記錠剤を吸着保持するための複数の保持部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記ポケット部へ前記錠剤を充填するための第1ロータリドラムと、
    前記第1ロータリドラムに近接して設けられ、外周面に前記錠剤を収容保持するための保持部として複数の収容凹部を有し、自身の回転に伴って、前記錠剤を搬送し、前記第1ロータリドラムへ前記錠剤を受け渡すための第2ロータリドラムと、
    前記第2ロータリドラムの側部近傍に設けられ、前記第2ロータリドラムの外周面に沿って前記錠剤を案内させるためのガイド部材と、
    前記第2ロータリドラムに近接して設けられ、前記第2ロータリドラムへ前記錠剤を供給するための供給手段とを備え、
    前記第1ロータリドラムにおいて、周方向の前記保持部の間隔が均等であり、その外径及び前記保持部の間隔が、前記第2ロータリドラムの外径と前記収容凹部の間隔と等しく、
    前記第1ロータリドラムと前記第2ロータリドラムとが最も近接する位置において、前記保持部と前記収容凹部とが同じタイミングで相対して向き合うように回転移動させられ、
    かつ、少なくとも前記ポケット部の位置に応じて前記両ロータリドラムの回転速度を制御可能であり、
    前記両ロータリドラムにおいて、保持部または収容凹部の周方向の数としての割数をN(個)、外径をD(mm)としたとき、次の(c1)〜(c7)のいずれかの関係を満たすよう構成し、
    さらに、前記第1ロータリドラム及び前記第2ロータリドラムの両回転中心を結んだ線が傾動されるように、前記第1ロータリドラムに対する前記第2ロータリドラムの設置位置を移動可能に構成することで、前記第1ロータリドラムの保持部が、位置に到達する際に、前記第2ロータリドラムの保持部が到達する位置を変更可能としたことを特徴とする充填装置。
    (c1)N=5のとき、47≦D≦51、
    (c2)N=6のとき、57≦D≦67、
    (c3)N=7のとき、75≦D≦85、
    (c4)N=8のとき、94≦D≦105、
    (c5)N=9のとき、115≦D≦124、
    (c6)N=10のとき、137≦D≦144、
    (c7)N=11のとき、160≦D≦164。
  5. 前記第1ロータリドラムによって、その最下点及び最下点近傍において、吸着された前記錠剤をその少なくとも一部分が前記ポケット部内に入り込むように案内させ、
    少なくとも前記錠剤がポケット部内に入り込んでいる間は、前記容器フィルムの移送速度と、前記第1ロータリドラムの回転による前記錠剤の搬送速度とを同期させ、
    前記錠剤の充填直後から次の錠剤がポケット部内に入り込むまでの間に前記第1ロータリドラムの回転速度を制御し、前記次の錠剤をポケット部に追い付かせることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の充填装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の充填装置を備えてなるPTP包装機。
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