JP6381162B2 - 粉粒体検査処理装置システム - Google Patents

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Description

本発明は、粉粒体検査処理装置システムに関する。
顆粒や粉体、例えば顆粒薬剤や食用粉末等の薬品や食品等の粉粒体に混入しているゴミ、金属片その他の異物の検査を行うとともに、その異物を除去するための粉粒体検査処理装置が様々開発されている。
例えば、特許文献1には、検査、除去対象となる粉粒体(粒状体)を撮像し、撮像された画像を基に、異物の有無を判別し空気の吐出によって対象の異物を取り除く粒状体検査処理装置が開示されている。
特開2000−162136号公報
従来の粉粒体検査処理装置は、各部に防水処理が施されていないため、清掃時に装置全体を丸洗いすることができなかった。したがって、清掃時には、アルコールを用いたふき取り洗浄を行う必要が生じ、作業者の大きな負担となっていた。また、これらの作業では、粉粒体が発する粉塵を完全に除去することができないため、毒素の強い薬剤を使用した場合は、同一の装置を用いて、別の薬剤の検査処理を行うことはできなかった。
そこで、防水機能を備え、丸洗いすることによって完全に粉塵を除去することができる粉粒体検査処理装置の開発が望まれている。
本発明は、このような従来の実情に鑑みなされたもので、防水機能を備え丸洗いすることが可能な粉粒体検査処理装置システムの提供を目的とする。
本発明に係る粉粒体検査処理装置システムは、検査対象とする粉粒体が接触する接粉部を着脱自在に備えた粉粒体検査処理装置システムであって、前記接粉部を取り外した粉粒体検査処理装置本体が嫌水部、又は配管開口を備え、前記嫌水部、又は配管開口を水密に覆う着脱自在の防水カバーを有することを特徴とする。
また、本発明に係る粉粒体検査処理装置システムは前記粉粒体検査処理装置本体が、カバー隔壁に覆われた駆動制御手段と、前記カバー隔壁を貫通する回転軸と、を有し、前記回転軸の先端に前記嫌水部たる軸受部を有し、前記防水カバーがキャップ形状に形成され、前記回転軸の外径部との間を止水する止水部材を備えていることが好ましい。
また、本発明に係る別の実施態様における粉粒体検査処理装置システムは、検査対象とする粉粒体を一定量毎で供給する供給手段と、前記供給手段の下流に位置し、前記粉粒体を搭載して移送する搬送手段と、前記搬送手段に載せられた前記粉粒体に混入している異物を検知する異物検知手段と、前記異物検知手段による検知結果に基づいて異物を除去する異物除去手段と、これらの内いずれか一つを駆動制御する駆動制御手段と、前記駆動制御手段と接続され当該駆動制御手段により動作する駆動部と、前記駆動制御手段を覆い前記駆動部が挿通される挿通孔を備えたカバー隔壁と、前記挿通孔を介し前記カバー隔壁の内側に水分が浸入することを抑制する防水手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る粉粒体検査処理装置システムは、前記防水手段が、前記カバー隔壁の内側に設けられ、当該カバー隔壁の内側を陽圧に保圧するエア供給手段であることが好ましい。
また、本発明に係る粉粒体検査処理装置システムは、前記カバー隔壁の内側において前記挿通孔を含む一定領域を覆う陽圧室が設けられ、前記エア供給手段により前記陽圧室を陽圧に保圧可能であり、前記カバー隔壁の外側において前記挿通孔を覆い前記カバー隔壁の壁面に沿ってスライドする覆設板が設けられることが好ましい。
また、本発明に係る粉粒体検査処理装置システムは、前記防水手段が、前記カバー隔壁の外側において前記挿通孔を覆い前記カバー隔壁の壁面に沿ってスライドする覆設板と、当該覆設板と前記カバー隔壁との間に介装されるパッキンと、前記覆設板を前記カバー隔壁に押し付ける押圧手段と、を有し、前記押圧手段は、前記覆設板に設けられた貫通孔と、前記カバー隔壁に設けられた螺子孔と、固定ボルトと、から構成され、前記固定ボルトは、前記覆設板の板厚方向から見て前記貫通孔と前記螺子孔とが一致する位置に前記覆設板が配置された状態で、前記貫通孔を介して前記螺子孔に螺着し前記パッキンを圧縮する、構成とすることが好ましい。
また、本発明に係る粉粒体検査処理装置システムは、上述した様々な実施態様の粉粒体検査処理装置システムであって、全体を乾燥するための除湿装置を備えていることが好ましい。
本発明によれば、前記粉粒体と接触する接粉部を有する部品を取り外した粉粒体検査処理装置本体に対して、嫌水部、又は配管開口を水密に覆う着脱自在の防水カバーを有するため、粉粒体検査処理装置システムに対して散水するなどして丸洗いすることが可能となる。
したがって、粉粒体として食用粉末等を検査対象とする場合においては、装置全体をより清潔に保つことが可能となり、食品安全性を高めることができる。また、粉粒体として毒性を有する薬剤等を検査対象とした場合であっても、使用後に丸洗いを行うことによって、別の薬剤を検査対象として使用することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムの正面図である。 本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムにおいて、接粉部を有する部品を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムにおいて、異物除去部の変形例を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムにおいて、異物除去部の変形例であって除去ノズル拡大した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムにおいて、異物除去部の変形例であって、集合管と当該集合管に設けられた吸気口を開閉する開閉機構を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムにおいて、吸引口に防水カバーを取り付けた状態の断面図を示し、図6(a)と図6(b)に示す防水カバーは、それぞれ異なる形態の例である。 本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムにおけるローラー回転軸と当該ローラー回転軸に装着される防水カバーの断面図を示し、図7(a)はローラー回転軸の断面図であり、図7(b)は防水カバーの断面図である。 本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムにおいて、ローラー回転軸に防水カバーを取り付けた状態の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムにおける第2プーリ軸を示し、図9(a)は正面図であり、図9(b)は縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムにおいて、第2プーリ軸に防水カバーを取り付けた状態の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムにおいて、第1プーリ軸をスライド駆動するスライド機構及びエアシリンダ130、並びに第1陽圧室120を示し、図11(a)は背面図であり、図11(b)は上面図である。 本発明の第1実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムの異物除去部の変形例において、除去ノズルを昇降させる昇降機構を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムの第1プーリ軸及びスライド板を示し、図13(a)は、無端ベルトにテンションを印加した状態における断面図であり、図13(b)は、テンションを緩め、無端ベルトを取り外した状態における断面図であり、図13(c)は、図13(b)に示す状態における正面図である。
以下、本発明の一実施形態である粉粒体検査処理装置システム1について図面に基づいて説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示している場合がある。
<<第1実施形態>>
<粉粒体検査処理装置システムの全体構成>
図1に本実施形態に係る粉粒体検査処理装置システム1の正面図を示す。この粉粒体検査処理装置システム1は、顆粒や錠剤、又は粉体等の粉粒体に混入しているゴミ、金属片、毛髪等の異物の検査を行うとともに、その異物を除去するための装置である。
粉粒体検査処理装置システム1は、上下に分離された二つの筐体である上部筐体2と下部筐体3とを有する。上部筐体2には、正面側が開放できるように、上部筐体扉が設けられ、上部筐体2の内部を開放することができる構造となっている。なお、図1においては、前記上部筐体扉を省略し上部筐体2の内部が開放された状態として図示した。
上部筐体2の内部には、検査処理対象となる粉粒体を供給し、分散させ検査し、粉粒体に混入した異物を除去する各装置が備えられている。粉粒体は粉粒体検査処理装置システム1の正面から向かって左方より右方に搬送され、この搬送経路中において異物の混入が検査され、さらに異物が発見された場合にはこの異物が除去される。
下部筐体3の内部には、前記上部筐体2の内部に設けられた各装置と接続された配管や、除去された異物を収容する異物収容タンクが設置されている。下部筐体3は、正面側から開放可能な扉3aが設けられており、作業者は点検時や、異物収容タンク内の異物を回収することができる。
また、下部筐体3の下面には、キャスター4が取り付けられており、粉粒体検査処理装置システム1は、当該キャスター4によって容易に移動させることができる。
この粉粒体検査処理装置システム1は、検査対象となる粉粒体が接する部分(接粉部)を備えた部品を容易に取り外し可能に構成されており、当該接粉部を丸洗いすることができる。図2として、本実施形態の粉粒体検査処理装置システム1の取り外し可能部分を分解して図示した分解図を示す。この粉粒体検査処理装置本体1Aは、散水するなどして装置全体を丸洗いすることができるように構成されている。
以下、図1、及び図2を基に、上部筐体2の内部に設けられた各装置の構成について説明する。
(粉粒体供給装置)
上部筐体2の最上流(図1において左方)には、粉粒体供給装置10(供給手段)が設けられている。粉粒体供給装置10の上部には、中空円錐状に形成されたホッパー5が備えられており粉粒体を下方に供給する。このホッパー5は、上部筐体2の天面2cに設けられた設置孔2aに挿通されて固定されている。また、ホッパー5は、粉粒体検査処理装置システム1が接地された室内の埃等が混入しないようホッパー蓋体5aを備えている。ホッパー5の下端部は、鍔を備えた円筒状に形成され、同形状の鍔が形成された筒体18Aとクランプバンド18Cによってヘルール継手を構成し、容易に着脱可能な接続部18を形成している。なお、ホッパー5の下端部と筒体18Aとの間には、パッキン18Bが介装され、接続部18から粉粒体が流出することはない。
粉粒体供給装置10において、ホッパー5から筒体18Aを介して下方に供給された粉粒体を一定量に分散して下流である振動フィーダ20に供給することができる。
図2に示すように、粉粒体供給装置10は、上方から順に接続部18、上蓋体17、案内部固定ボルト16、案内部15、下蓋体14、ローラー収納体11、ローラー12、ローラー取付体13を有する。
ローラー12は、ローラー駆動装置10Aから突出するローラー回転軸19(回転軸)に取り付けられ、前記ローラー駆動装置10Aによりローラー回転軸19を中心として一定速度で回転する。
なお、ローラー12のローラー回転軸19に対する取り付けは、ローラー回転軸19の先端に設けられた雌螺子孔19a(図7(b)参照)に、ローラー取付体13の雄螺子を螺着することで容易に(工具レスで)行うことができる。
また、ローラー駆動装置10Aは、カバー隔壁10Bにより水密に覆われている。
ローラー12の周面には、粉粒体を一定量入れるための収容部となるく字型の溝12aが一定間隔で並列して形成されている。また、案内部15は、ローラー12の周面に沿うよう円弧状曲面とされた下面を有しており、案内部固定ボルト16によって、ローラー12の周面に対して適度な間隙を形成して取り付けることができる。なお、案内部固定ボルト16は頭部にローレット加工がなされており、案内部固定ボルト16の固定は手回しにより容易に行うことができる。
接続部18から下方に供給された粉粒体は、案内部15に設けられた開口部15aに導入され、さらに案内部15の下面からローラー12の溝12aに所定量だけ収容される。このとき、案内部15の下面は、ローラー12の溝12aに収容された粉粒体が所定量となるように、すり切る役割を果たす。
ローラー12の溝12aに収容された粉粒体は、ローラー12の回転によりローラー12の下方に移送され、自然落下する。ローラー12を一定速度で回転することにより、一定間隔で溝12aから粉粒体が落下し、一定量の粉粒体を一定間隔で下流の振動フィーダ20に供給することができる。
図2に示すように、粉粒体供給装置10の接続部18、上蓋体17、案内部固定ボルト16、案内部15、下蓋体14、ローラー収納体11、ローラー12、ローラー取付体13は、それぞれ分解することができる。これらは、粉粒体と直接接触する部分(接粉部)であり、分解することにより丸洗いが可能となる。なお、各部の分解作業において、工具を用いる必要がない。
(振動フィーダ)
粉粒体供給装置10の下方には、振動フィーダ20が設けられており、当該振動フィーダ20によって粉粒体供給装置10から供給された粉粒体を均一に均して下流(コンベア部30)に流す。
振動フィーダ20は、振動部21と当該振動部21の上面に設置された受板22からなる。振動部21は、その内部に受板22に振動を与えるための駆動装置を有している。振動部21として、防水構造を備えたものを採用する事によって、振動部21を丸洗いすることが可能となる。
受板22は、粉粒体供給装置10の下側の位置からコンベア部30の一端部までの間に延在して配置されている。また、受板22は、粉粒体供給装置10から排出された粉粒体を受けるとともに、振動部21による振動により粉粒体を均し、さらにこれをコンベア部30に供給する。本実施形態では、受板22を水平に配置するとともに、進行方向に対して斜め前の方向に振動させることにより粉粒体をコンベア部30側に移動させる。また、受板22をコンベア部30側に傾斜するように配置しても良い。
なお、受板22は幅方向縁部を上方に屈曲させて成形されており、粉粒体供給装置10の下側からコンベア部30の位置端部までの経路において、幅方向に粉粒体が落下しないように構成されている。
振動部21は、上部体21aと下部体21bに分割されており、粉粒体検査処理装置システム1の上部筐体2において、各装置を設置するための設置面2bに固定された下部体21bに対し上部体21aが横方向にスライドする構造となっている(図2参照)。このように上部体21aをスライドさせることによって、上述した粉粒体供給装置10の取り外しを行う際の作業容易性を高めることができる。
また、分解図である図2において、受板22は振動部21に固定された状態が図示されているが、受板22は、振動部21から容易に取り外すことができる構造であることが好ましい。このように構成することで、粉粒体と接触する接粉部である受板22を取り外して丸洗いすることができる。また、受板22の上面に交換可能なシートを貼付しておくことで、受板22を取り外すことなく、接粉部を交換する構成としても良い。
(コンベア部)
振動フィーダ20から供給された粉粒体は、コンベア部30(搬送手段)においてさらに下流に移送される。コンベア部30は、無端ベルト38と当該無端ベルト38を振動フィーダ20の右端から良品シュート6の間でテンションを印加し回転駆動させる第1プーリ34A、第2プーリ34B、第3プーリ34Cを有している。
図2に示すように、第1プーリ34A、第2プーリ34B、第3プーリ34Cは、コンベア部30の奥側に配置される電機機械室9から突出する第1プーリ軸31(回転軸)、第2プーリ軸32(回転軸)、第3プーリ軸33(回転軸)にそれぞれ取り付けられている。第2プーリ軸32は、電機機械室9の内部において駆動制御手段と接続されており、当該駆動制御手段により第2プーリ軸32を右回転させることで無端ベルト38を右回りに駆動させることができる。第1プーリ軸31及び第3プーリ軸33は、回転自在に構成されており、無端ベルト38の駆動に追随して回転することができる。
また、第1プーリ軸31は、電機機械室9の前面に設けられたスライド板37とともに左右方向にスライドするように、電機機械室9の内部にスライド機構124とエアシリンダ130(図11参照)からなるテンション印加機構132(駆動制御手段)が設けられている。このスライド機構124とエアシリンダ130の働きによって、第1プーリ軸31を右方にスライドさせると、第1プーリ34A、第2プーリ34B、第3プーリ34Cに巻きかけられた無端ベルト38が緩み、無端ベルト38を容易に取り外すことができる。また、無端ベルト38を取り付ける際は、無端ベルト38を第1プーリ34A、第2プーリ34B、第3プーリ34Cに巻きかけた状態で、第1プーリ軸31を左方にスライドさせることで、無端ベルト38にテンションをかけることができる。
また、無端ベルト38とともに、第1プーリ34A、第2プーリ34B、第3プーリ34Cも工具を用いることなく容易に着脱することができる(図2参照)。
第1プーリ軸31の先端には、雌螺子孔32a(図9参照)が形成されており、係止体36、第1プーリ34Aを取り付け、さらに固定ボルト35を前記雌螺子孔32aに螺着することで、第1プーリ34Aが第1プーリ軸31に固定されている。したがって、固定ボルト35を外し、第1プーリ軸31の延在方向に第1プーリ34A、係止体36を引き抜くことで、第1プーリ軸31からこれらを容易に取り外すことができる。なお、固定ボルト35は、手回し可能にローレット加工がなされた頭部を有し、着脱に際して工具は不要である。
第2プーリ軸32、第3プーリ軸33も、第1プーリ軸31と同様の構成を有しており、第1プーリ軸31と同様の方法で容易に(工具レスで)、第2プーリ34B、第3プーリ34Cを取り外すことができる。
コンベア部30には、一対の粉塵吸引ノズル7、7が設けられている。無端ベルト38が右方から左方に駆動する下半周部分において、無端ベルト38の外周面と内周面とに付着した粉塵を、これらの粉塵吸引ノズル7、7によって吸引することができる。
図2に示すようにこの粉塵吸引ノズル7は、着脱可能に構成されている。粉塵吸引ノズル7は、電機機械室9に設けられた吸引口7A(配管開口)にパッキン7cとクランプバンド7bによりヘルール継手を構成し固定されている。したがって、クランプバンド7bの蝶ネジ部を緩めることによって容易に取り外すことができる。
上述したように、コンベア部30の各部において、粉粒体と直接接触する部分(接粉部)である無端ベルト38及び粉塵吸引ノズル7、7は、容易に(工具レスで)着脱可能である。また、接粉部たる無端ベルト38と接触する第1プーリ34A、第2プーリ34B、第3プーリ34Cも容易に(工具レスで)着脱可能である。また、これらは丸洗い洗浄が可能である。
(撮像部)
コンベア部30による粉粒体の移送経路には、撮像部80(異物検知手段)が設けられており、コンベア部30上を搬送される粉粒体の一定領域の二次元画像を撮影することで粉粒体の異物混入を検査する。撮像部80は、コンベア部30の無端ベルト38における幅方向に複数個(図2においては2個)並んだCCDカメラ81と2組の上部照明装置82A、82Bと1組の下部照明装置82Cを有している。
CCDカメラ81は、コンベア部30上を搬送される粉粒体の一定領域の二次元画像を撮影する。CCDカメラ81によって撮影された画像データは、CPU等からなる画像検査部に伝送され、当該画像検査部において画像処理され、粉粒体に異物が混入しているか否かを判別する。例えば予め基準となる粉粒体の画像データを記憶しておき、伝送されてきた粉粒体の画像データと対比し、その画像データが設定値以上であるときは異物があると判別する。
上部照明装置82A、82Bは、正面から八字状に配置されており、上方からそれぞれCCDカメラ81の撮像対象部に光を照射する。下部照明装置82Cは、前記上部照明装置82A、82Bと対向するように、無端ベルト38の裏面側(内周側)から撮像対象部に光を照射する。
なお、上部照明装置82A、82B及び下部照明装置82Cの発光部は、LEDライトが直線状に並んで設置されており、当該LEDライトが並設された部分は、防水封止されたガラス面及び筐体で覆われている。したがって、これら上部照明装置82A、82B及び下部照明装置82Cは、水をかけるなどして洗浄することができる。
(異物除去部)
コンベア部30の終端部(図2において右端部)には、異物除去部50(異物除去手段)が設けられている。異物除去部50は、清掃時に取り外し可能なカバー51が備えられ、異物を除去するための除去ノズル56等を保護している。
除去ノズル56は、コンベア部30の終端付近に待機するように備えられ、撮像部80により粉粒体に異物が混入していると判別された場合、即ちその信号を受信したときに、除去ノズル56の先端からコンベア部30上の一定領域の粉末体を吸引して、異物を除去することができる。
除去ノズル56は、その吸込み口がコンベア部30の終端付近となるように、ノズル保持部材57によって保持されている。また、除去ノズル56の吸込み口と逆側には、クランプバンド52及びパッキン53によりヘルール継手を構成し気密に吸引ホース54に接続されている。
さらに、この吸引ホース54の他端は、下部筐体3の側壁に設けられた吸引口55(配管開口)に、クランプバンド52及びパッキン53によりヘルール継手を構成し接続されている。吸引口55は、下部筐体3の内部に設けられた吸引装置(図示略)によって、異物を吸引するための負圧が発生するように構成されている。また、下部筐体3の内部であって、吸引口55と吸引装置の間には、異物収納容器(図示略)が設けられており、当該異物収納容器に吸引された異物が収容され外部に排出されないように構成されている。
図2に示すように、除去ノズル56、吸引ホース54は、クランプバンド52、52、パッキン53、53によって、工具を用いることなく容易に着脱可能である。除去ノズル56、吸引ホース54は、接粉部であり、これらは取り外し可能であるため丸洗いすることができる。
(異物除去部の変形例)
図1、2に示す粉粒体検査処理装置システム1において、異物除去部50は、1つの除去ノズル56と当該除去ノズル56に接続された吸引口55を有し、撮像部80で異物を検知した場合は、異物が除去ノズル56の先端付近に到達したタイミングに合わせて吸引口55から吸引を行い除去ノズル56を介し吸い取る構造となっている。しかしながら、より無駄なく、確実に異物を除去するためには、以下に示す変形例の異物除去部150を採用することが好ましい。
図3に変形例の異物除去部150の断面図を示す。また、図4に当該異物除去部150における除去ノズル200の拡大断面図を示す。これらを基に変形例の異物除去部150について詳しく説明を行う。
上述したように、コンベア部30による粉粒体の移送経路には、撮像部80が設けられており、当該撮像部により検知された異物を、コンベア部30の終端に配置された異物除去部150において除去することができる。
図2に示すように、撮像部80には、CCDカメラ81が無端ベルト38の幅方向に複数(図2においては2個)並設されており、無端ベルト38に載せられて送られてくる粉粒体を無端ベルト38の全幅に渡って上方から撮影する。撮影された画像データは、電機機械室9の内部に設けられ画像処理装置に送られ撮影画像を基に無端ベルト38全幅において異物が存在しているか否かを判定する。また、異物がある場合においては、どの位置に異物が存在しているかを検出する。
変形例の異物除去部150は、電機機械室9の正面から無端ベルト38の幅方向沿って水平に延びるノズル保持部材212と、当該ノズル保持部材212に保持される複数個の除去ノズル200と、これら複数個の除去ノズル200が一括して接続され除去ノズル200によって吸引した異物とその周辺の粉粒体を異物収納容器(図示略)に導入する集合管210から概略構成されている。
除去ノズル200は、無端ベルト38の幅方向に複数並設されており、これら複数個の除去ノズル200によって、無端ベルト38全幅を覆っている。各除去ノズル200は、独立に吸引することができるため、複数個の除去ノズル200を並べて設置することによって、異物が検知された領域の粉粒体のみを除去ノズル200によって吸い込むことができる。即ち、異物とともに除去されてしまう良品(異物が混入していない粉粒体)の量を少なくすることができる。
除去ノズル200は、撮像部80において、無端ベルト38の幅方向に並設されるCCDカメラ81の個数と対応した個数設けることが好ましい。この場合においては、無端ベルト幅方向において複数個設置されたCCDカメラ81、81・・・のうち、異物を撮影したCCDカメラ81と、無端ベルト幅方向において複数個設置された除去ノズル200、200・・・のうち対応する位置に設置された除去ノズル200が、CCDカメラ81によって撮影された一定領域の粉粒体を吸い込むことで、確実に異物を除去できる。
除去ノズル200は、ノズル固定ボルト213によって、ノズル保持部材212に固定されている。ノズル固定ボルト213は頭部にローレット加工がなされている。したがって、除去ノズル200は、ノズル固定ボルト213を手回しすることにより容易に、ノズル保持部材212に着脱できる。また、取り外した除去ノズル200は、以下に説明するように、単純構造を有しているため丸洗いすることができる。
図4に拡大図を示すように、除去ノズル200は、ノズル部201と、エジェクタ部202とを備えている。ノズル部201は、異物を吸い込むための吸い込み機構を構成するもので、コンベア部30の終端位置において無端ベルト38の送り方向と同じ方向に向かって水平に延びる吸込孔203を備え、この吸込孔203の先端面204の形状を第2プーリ34Bに沿って円弧状に曲がる無端ベルト38の外周面と相似な円弧状曲面とし、この円弧状曲面からなる先端面204を、円弧状に曲がる無端ベルト38の外周面との間に所定のすき間をおいて、無端ベルト38と対向配置させたものである。
エジェクタ部202は、異物を吸い込むための吸引力発生機構であって、前記吸込孔203に連なる連通孔205を備え、この連通孔205の先端周囲には、集合管210側へ向かって傾斜配置されたジェットノズル206が形成され、このジェットノズル206に圧縮空気供給口207が連通されている。圧縮空気供給口207から圧縮空気が供給されると、圧縮空気はジェットノズル206から集合管210側へ向けて噴出される。この噴出された空気流によって連通孔205の先端部付近に大きな負圧が発生し、この負圧によって吸込孔203先端から空気とともに異物が吸い込まれ、集合管210へと送られる。
さらに、本発明の場合、エジェクタ部202の圧縮空気排出口208の端面に位置して、逆流阻止用の開閉自在なリード弁209が圧縮空気排出口208を覆うように取り付けられている。このリード弁209は、例えば弾性プラスチックシート、弾性金属板などの復元性を有する弾性薄板から作られており、ジェットノズル206から圧縮空気が噴出されていない場合には、圧縮空気排出口208を覆う蓋の役目をし、ジェットノズル206から圧縮空気が噴出された場合には、その空気流によって押し上げられ、図4中に二点鎖線で示すように、圧縮空気排出口208を開放する。このリード弁209を設けることにより、後述の動作説明から明らかとなるように、異物吸引動作時における集合管210の空気の逆流を阻止することができる。
なお、圧縮空気排出口208には、圧縮空気チューブ211が接続されており、電機機械室9内部に導入され、電磁弁(図示略)を介してコンプレッサ等のエア供給手段に接続されている。電磁弁をON/OFF制御することにより、所定のタイミングでエア供給手段からの圧縮空気を圧縮空気チューブ211を通じて除去ノズル200に送ることができる。
図5に変形例の異物除去部150における集合管210の側面側から見た断面図を示す。集合管210は、上方から下方にかけて窄んでいく漏斗形状を有しており、その下端部には、クランプバンド215によってヘルール継手を構成して接続配管214が接続される。除去ノズル200から吸引された異物は、集合管210に送られ、当該集合管210から接続配管214を介し異物収納容器(図示略)に回収される。この集合管210は、工具を用いることなく容易に取り外し可能に構成されている。
また、集合管210の上部には、除去ノズル200のエジェクタ部202が挿入され、取り付けられるための取付孔210aを有している。図5に示す例の集合管210には、この取付孔210aに除去ノズル200が4つ取り付けられている。
接続配管214の先には、上述した異物収納容器とともに、吸引装置(図示略)が接続されている。また、集合管210の電機機械室9側の側面210cには、複数の吸気口210bが設けられている。これによって、集合管210の内部には、吸気口210bから接続配管214に向かう空気の流れが形成されている。
除去ノズル200によって、圧縮空気と共に、集合管210の内部に送られた異物は、接続配管214に向かう空気の流れに乗って、接続配管214を介しスムーズに異物収納容器に回収される。
なお、吸気口210bには、逆止弁が設けられており、集合管210の内側から外側に向かって空気が流れることを防いでいる。したがって、集合管210内部の異物や、異物共に吸引した粉粒体が集合管210の外部に流出することは無い。
また、電機機械室9のカバー隔壁9A側には、前記吸気口210bを塞ぐダンパーとしての役割を果たす閉塞板220が設置されている。
閉塞板220は、集合管210の側面210cに設けられた複数の吸気口210bを同時に覆うことができる大きさに形成された金属板220bと、当該金属板220bの集合管210側の片面に貼り付けられたウレタンなどからなる可撓性のシート220aから構成される。閉塞板220を集合管210の側面210cに接触させることで、吸気口210bを塞ぎ、吸気口210bから集合管210の内部に吸気される空気の流れを抑制することができる。
吸気口210bを閉塞板220により塞ぐことで、集合管210及び除去ノズル200の内部を負圧とすることができる。この負圧によって除去ノズル200の吸込孔203先端から集合管210に向かう空気の流れが形成され、吸込孔203から連続的に吸引動作を行うことができる。
例えば、撮像部80の異常停止等が原因で、コンベア部30上の粉粒体に異物が混入しているか判断できない場合には、未検査の粉粒体が良品シュート6に回収されることがないように、全ての粉粒体を集合管210を介し異物収納容器に回収することが好ましい。
このような場合には、閉塞板220により吸気口210bを塞ぐことにより、コンベア部30上の粒流体を連続的に異物収納容器に回収することができる。
閉塞板220は、集合管210と対向する電機機械室9のカバー隔壁9Aに設置される。電機機械室9の内部には、当該閉塞板220を集合管210の側面210cに近接、離間させるための開閉機構230が設けられている。この開閉機構230は、駆動制御手段たるエアシリンダ233と当該エアシリンダによる駆動動作を補助するリニアブッシュ231(挿通孔)を有している。開閉機構230の詳細については、後段において説明を行う。
以上のように構成される変形例の異物除去部150の動作を説明する。撮像部80において異物が検出されない場合においては、除去ノズル200からの吸引は行わない。また、集合管210の吸気口210bは開放されており、当該吸気口210bから集合管210の内側に向かって空気が流れる。
撮像部80において異物が検出されると、撮像部80からの情報を基に異物の位置を特定し、異物がコンベア部30の終端付近に到達するとともに、異物の位置に対応する電磁弁のON/OFF制御により圧縮空気チューブ211を通じて圧縮空気が除去ノズル200に送給される。除去ノズル200に送給された圧縮空気は、エジェクタ部202のジェットノズル206から集合管210側へ向けて噴出される。
圧縮空気がジェットノズル206から噴出されると、この空気流によってジェットノズル206と連通孔205の交差部付近に大きな負圧が発生し、この負圧によって吸込孔203の先端から空気とともに異物が吸い込まれ、集合管210に導入される。このとき、圧縮空気排出口208の端面に取り付けられているリード弁209は噴出された空気流によって、押し上げられて開かれるため、集合管210への異物の導入を阻害することはない。
集合管210の内部には、吸気口210bから流入し、接続配管214に導入される空気の流れが形成されているため、除去ノズル200を介して集合管210に導入された異物は、スムーズに接続配管214に導入される。
また、コンベア部30上の全ての粉粒体を異物収納容器に回収する場合においては、開閉機構230によって、閉塞板220を動作させ、集合管210の側面210cに設けられた複数の吸気口210bを覆い塞ぐ。これによって、集合管210及び除去ノズル200の内部を負圧とし、コンベア部30上の粉粒体を、除去ノズル200の吸込孔203から連続的に回収できる。
(良品シュート)
コンベア部30の終端部には、前記異物除去部50とともに良品シュート6が設けられている。コンベア部30上の粉粒体は、終端部に到達すると自重により良品シュート6の中に落下し、当該良品シュート6内を通過して回収される。粉粒体に混入する異物は、前記異物除去部50において吸引、除去されているため、この良品シュート6を通過する粉粒体内には、異物の混入はない。
図2に示すように、良品シュート6は、頭部がローレット加工された取付ボルト6aによって固定可能であり、工具を用いることなく容易に着脱可能である。したがって、接粉部である良品シュート6は、丸洗いすることができる。
(除湿装置)
図1に示すように、粉粒体検査処理装置システム1の上部筐体2の天面2cには、除湿配管8aを介して除湿装置8が備えられている。この除湿装置8としては、水分をシリカゲルなどの吸着物質に吸収させる化学吸着式、冷却することにより空気中の水分を液化させ除湿する冷却方式等の物を採用することができる。
この除湿装置8を用いる事で、接粉部を有する部品を取り外した粉粒体検査処理装置本体1Aを丸洗い洗浄した後に、当該粉粒体検査処理装置本体1Aを高速に乾燥させることができ、即座に粉粒体検査処理装置システム1を再使用することができる。また、部品同士の嵌合部など、水が抜けにくい部分も確実に乾燥させることができる。
なお、この除湿装置8を動作させる際には、図示略の上部筐体扉を閉じて、乾燥対象となる上部筐体2の内部を極力密閉状態にすることが好ましい。
<接粉部の取り外し後の洗浄>
上述したように、変形例を含めた本実施形態の粉粒体検査処理装置システム1の接粉部を有する部品は、工具を用いることなく容易に着脱可能であり、接粉部を有する部材を丸洗いすることができる。
次に、接粉部を有する部品を取り外した粉粒体検査処理装置本体1Aの洗浄に関して説明する。従来の粉粒体検査処理装置は、粉粒体検査処理装置本体1Aが防水処理されていなかったために、これらを洗浄することができなかった。しかしながら、微細な粉末(粉粒体)を検査処理対象とする場合には、粉粒体が舞い上がり、接粉部以外にも付着することがある。したがって、これらを洗浄できることが好ましい。
接粉部を有する部品を取り外した粉粒体検査処理装置本体1Aは、粉粒体供給装置10(供給手段)、振動フィーダ20、コンベア部30(搬送手段)、撮像部80(異物検知手段)、異物除去部50(異物除去手段)を駆動制御する駆動制御手段を有している。
粉粒体供給装置10の駆動制御手段はローラー駆動装置10Aであり、当該ローラー駆動装置10Aは、カバー隔壁10Bにより覆われている。カバー隔壁10Bは、外部に対し防水シールされており、この防水シールにより、粉粒体検査処理装置本体1Aに対し散水を行ってもローラー駆動装置10Aに水がかかることがない。
振動フィーダ20の駆動制御手段は、振動部21であり、上段において既に説明したように振動部21として防水構造を備えたものを採用する事で、振動部21を丸洗いすることができる。振動部21が防水構造を備えるとは、即ち外部に対して防水シールされていることを意味する。
コンベア部30、撮像部80、異物除去部50を駆動制御する駆動制御手段は、電機機械室9に設けられている。この電機機械室9は、カバー隔壁9Aによって覆われており、当該カバー隔壁9Aは、外部に対し防水シールされている。
また、上部筐体2の設置面2bと電機機械室9を覆うカバー隔壁9Aとの溶接は、(点溶接ではなく)線溶接がなされ気密に接合されており、これにより、カバー隔壁9Aと設置面2bの間から水が浸入することは無い。
以上のように、粉粒体検査処理装置本体1Aにおいて、粉粒体供給装置10(供給手段)、振動フィーダ20、コンベア部30(搬送手段)、撮像部80(異物検知手段)、異物除去部50(異物除去手段)を駆動制御する駆動制御手段は、防水シールされたカバー隔壁(カバー隔壁9A、カバー隔壁10B、振動フィーダ20の防水構造)に覆われている。したがって、粉粒体検査処理装置本体1Aに対し散水して水洗いする場合、これらの駆動制御手段に水が浸入することがなく、錆の発生や電気回路のショートを抑止できる。
本実施形態に係る粉粒体検査処理装置本体1Aは、散水による洗浄を行った後に、水が残留しにくい構造となっている。
上部筐体2において、各装置が設置される設置面2bは、例えば前面側に傾斜して構成され、洗浄に用いた水が前面側から流れ落ちる様に構成されている。
また従来、上部筐体2に設けられる上部筐体扉(図示略)は、上部筐体2の天面2c側に開閉するガルウィング方式のものが用いられていたが、開閉機構の構造が複雑となり水が抜けにくい懸念がある。したがって、蝶つがいにより左右に開くものを採用することが好ましい。
<吸引口の防水カバー>
(吸引口)
コンベア部30に設けられ、無端ベルト38の外周面と内周面に付着した粉塵をそれぞれ吸引する粉塵吸引ノズル7、7は、電機機械室9に設けられた吸引口、7Aから取り外し、丸洗い洗浄することができる。粉塵吸引ノズル7を取り外した吸引口7Aは、外部に対し開放されており、電機機械室9の内部と外部を連通させている。したがって、粉塵吸引ノズル7を取り外した状態で粉粒体検査処理装置本体1Aに散水すると、吸引口7Aを介し電機機械室9の内部に水が浸入してしまう。
同様に、下部筐体3の側壁には、コンベア部30に載せられた粉粒体に混入した異物を除去する除去ノズル56と吸引ホース54を介し接続された吸引口55が設けられている。この異物を吸引するための吸引口55においても、除去ノズル56、及び吸引ホース54を取り外した状態において外部と開放され、粉粒体検査処理装置本体1Aに散水を行う場合においては、吸引口55の内部に水が浸入してしまう。
本実施形態の粉粒体検査処理装置システム1は、接粉部を有する部品を取り外し、粉粒体検査処理装置本体1Aを洗浄する際に、これらの吸引口7A、55を水密に覆う防水カバー118を有している。
図6(a)に、吸引口7Aに防水カバー116を取り付けた様子を断面図として示す。吸引口7Aは、電機機械室9のカバー隔壁9Aから、円筒部7dが突出して形成されている。この円筒部7dが電機機械室9の内側に延び、円筒部7dの内側において吸引装置と接続されている。円筒部7dの外周面7eは、電機機械室9のカバー隔壁9Aに水密に(例えば溶接接合やパッキンを介したボルト固定等によって)接合されている。なお、図6(a)、(b)においては、カバー隔壁9Aと円筒部7dは一体として示した。
円筒部7dの先端には鍔部7gが設けられており、当該鍔部7gに設けられた溝にOリングを装着した状態でヘルール継手を構成することができる。本実施形態の防水カバー116は、一般的なヘルールに用いられるエンドキャップを使用することができ、円筒部7dの先端に設けられた鍔部7gと防水カバー116の間にパッキン7cを装着し、クランプバンド7bによって、気密に吸引口7Aの開口部7hを覆い塞ぐことができる。防水カバー116を取り付ける際に用いるパッキン7c及びクランプバンド7bは、吸引口7Aに粉塵吸引ノズル7を取り付ける際に用いたものを洗浄した後に使っても良い。
図6(b)に、上述した防水カバー116の変形例である防水カバー118を取り付けた際の吸引口7Aの断面図を示す。
防水カバー118は、吸引口7Aの円筒部7dの内径より若干小さく形成された円柱状の軸部118aと、当該軸部118aより大きく形成された頭部118bからなる。軸部118aの周面には、Oリング117が収まる溝118cが設けられている。この防水カバー118を吸引口7Aに取り付けると、Oリング117が吸引口7Aの内周面7fと軸部118aの隙間を防ぎ、吸引口7Aの開口部7hを気密に塞ぐことができる。
変形例の防水カバー118は、吸引口7Aに挿入するだけで装着が完了するため、上述した防水カバー116と比較して、作業者の負担を軽減することができる。
また、変形例の防水カバー118は、吸引口7Aにおける円筒部7dの内周面7fにおいて防水しているため、吸引口7Aがヘルール継手を構成するための鍔部7gを備えていない場合にも適用することができる。
その他の変形例として、吸引口7Aにおける円筒部7dの外周面7eにおいて、Oリングを用いて防水を行っても良い。
以上、図6(a)、(b)を基に、粉塵吸引ノズル7が取り付けられる吸引口7Aを覆う防水カバー116、118について説明を行った。これらの防水カバー116、118は、異物を除去するための吸引口55においても同様の構成のものを使用することができる。
<嫌水部の防水カバー>
図2に示す、接粉部を有する部品を取り外した粉粒体検査処理装置本体1Aにおいて、水との接触を許さない嫌水部がある。嫌水部としては、撮像部80のCCDカメラ81、並びに粉粒体供給装置10のローラー回転軸19の軸受部19C(図7(b)参照)及びコンベア部30の第1、第2、第3プーリ軸31、32、33(回転軸)の軸受部32C(図9(b)参照)が挙げられる。これら嫌水部には防水カバーを装着し、その状態で、粉粒体検査処理装置本体1Aの洗浄を行うことが望ましい。
(CCDカメラ)
CCDカメラ81が水に塗れると故障の原因になる。また、CCDカメラ81は、コンベア部30上を搬送される粉粒体に混入する異物を検知するために設けられており、粉粒体検査処理装置本体1Aに高精度で組み付ける必要があるため、容易な着脱ができない。
本実施形態の粉粒体検査処理装置システム1は、接粉部を有する部品を取り外し、粉粒体検査処理装置本体1Aを洗浄する際に、CCDカメラ81を水密に覆う防水カバーを有している。
この防水カバーの形状は、CCDカメラ81を水密に覆うことができれば、特に限定されるものではない。しかしながら、防水カバーで覆う対象部は、洗浄を行うことができないため、粉粒体検査処理装置本体1Aの丸洗い洗浄においても、水がかからず粉塵の除去がなされないため、別途アルコール等によるふき取り洗浄を行う必要がある。したがって、防水カバーで覆う対象部は最小限とすることが好ましい。
なお、CCDカメラ81とともに撮像部80を構成する上部照明装置82A、82B、及び下部照明装置82Cの発光部は、防水封止されたガラス面及び筐体で覆われている。したがって、これら上部照明装置82A、82B及び下部照明装置82Cは、散水して洗い流すことができる。
(ローラー回転軸の軸受部)
粉粒体供給装置10のローラー回転軸19(回転軸)の軸受部19Cは、水と接触しないことが好ましい嫌水部である。したがって、この軸受部19Cに水分が浸入しないように防水カバー112を取り付けて粉粒体検査処理装置本体1Aを洗浄することが好ましい。
図7(a)にローラー回転軸19に装着される防水カバー112の断面図を示し、図7(b)にローラー回転軸19の断面図を示す。
ローラー回転軸19は、ローラー駆動装置10Aのカバー隔壁10B(図2参照)に固定された固定シャフト19Bと、当該固定シャフト19Bの内部を挿通する回転シャフト19Aと、固定シャフト19Bの先端近傍で回転シャフト19Aを回転自在に保持する軸受部19Cを有している。回転シャフト19Aは、ローラー駆動装置10Aにより一定速度で回転するように構成されている。また、回転シャフト19Aの先端付近には、当該回転シャフト19Aと一体となって回転する回転体19Dが取り付けられており、当該回転体19Dは、軸受部19Cの一側面を覆うように配置されている。
なお、回転シャフト19Aと回転体19Dはキー溝及びキー部材(ともに図示略)によって同軸回転するように固定されている。
回転体19Dは、ローラー回転軸19の延在方向と同方向に突出する係止ピン19Eが設けられている。図2に示すローラー12には、係止ピン19Eに対応する孔(図示略)が設けられており、当該孔に係止ピン19Eを挿入してローラー12をローラー回転軸19に取り付けることにより、回転体19Dとともにローラー12を回転駆動させることができる。
軸受部19Cは、内輪と外輪の間に転動体を介在させたベアリングである。軸受部19Cに水分が浸入すると、軸受部19Cを円滑に駆動させるための潤滑油が抜け、回転シャフト19Aの回転運動に支障をきたす虞がある。また、軸受部19Cに錆が発生し、正常な動作が行われなくなる虞がある。加えて、軸受部19Cに浸入した水分が、軸受部19Cを通過し、ローラー駆動装置10Aに達すると、駆動動作自体に支障をきたす虞がある。
したがって、ローラー12を取り外し、粉粒体検査処理装置本体1Aを水により洗浄する場合においては、図7(a)に示すキャップ形状に形成された防水カバー112を装着することが好ましい。
防水カバー112は、カバー本体110と2つの径の異なるOリング111A、111B(止水部材)とから構成される。カバー本体110は、主穴110cを有するキャップ状の円対称な外形を有している。また、主穴110cの底部110dには、中央孔110bと係止ピン穴110aが設けられている。中央孔110bは底部110dの中央に貫通して形成され、係止ピン穴110aは前記ローラー回転軸19の係止ピン19Eに対応する位置に形成されている。
主穴110cの内径は、前記ローラー回転軸19における固定シャフト19Bの第2外径部19cの外径と同じか若干大きく形成されている。主穴110cの内周面の端部には溝部が設けられ当該溝部にOリング111Aがはめ込まれている。
同様に、中央孔110bの内径は、回転シャフト19Aの第1外径部19bと略同じか若干大きくに形成されている。中央孔110bの内周面端部には溝が設けられ、当該溝にOリング111Bがはめ込まれている。
図8にローラー回転軸19の先端に防水カバー112を取り付けた状態の断面図を示す。ローラー回転軸19の軸受部19Cに水分が浸入する場合の浸入経路は、固定シャフト19Bと回転体19Dの隙間A1並びに回転シャフト19Aと回転体19Dの隙間A2である。
防水カバー112は、Oリング111Aにより、固定シャフト19Bの第2外径部19cからの水分の浸入を抑止し、Oリング111Bにより、回転シャフト19Aの第1外径部19bからの水分の浸入を抑止する(止水する)ことができる。したがって、Oリング111A、111Bによって囲まれた領域には水分が浸入することは無く、隙間A1、A2にも水分が到達することは無い。
(第1、第2、第3プーリ軸の軸受部)
コンベア部30の第1、第2、第3プーリ軸31、32、33の軸受部32Cは、水と接触しないことが好ましい嫌水部である。したがって、この軸受部32Cに水分が浸入しないように防水カバー115を取り付けて粉粒体検査処理装置本体1Aを洗浄することが好ましい。
図9(a)、(b)に第2プーリ軸32の正面図及び縦断面図を示す。なお、第1プーリ軸31及び第3プーリ軸33は、第2プーリ軸32と同様の構造を有しているため、ここでは、第2プーリ軸32の説明でこれらを代表する。
第2プーリ軸32は、電機機械室9のカバー隔壁9A(図2参照)に固定された固定シャフト32Bと、当該固定シャフト32Bの内部を挿通する回転シャフト32Aと、固定シャフト32Bの先端近傍で回転シャフト32Aを回転自在に保持する軸受部32C(ベアリング)を有している。
回転シャフト32Aは、電機機械室9の内部に設けられた駆動制御手段により一定速度で回転するように構成されている。また、回転シャフト32Aの先端付近には、当該回転シャフト32Aとキー溝及びキー部材(ともに図示略)により接続され一体となって回転する回転体32Dが取り付けられている。また、この回転体32Dは、軸受部32Cの一側面を覆うように配置されている。
回転体32Dの第2プーリ34B(図2参照)が装着される側の面には、凸部32bが形成されている。第2プーリ34Bには、凸部32bを反転させた凹部が形成されており、凸部32bをこの凹部に嵌合させることで、回転体32Dと第2プーリ34Bを同期回転させることができる。
なお、第1プーリ軸31及び第3プーリ軸33において、回転シャフト32Aは駆動制御手段に接続されず回転自在に保持されている。したがって、無端ベルト38が取り付けられた状態において、第2プーリ軸32の駆動回転に追随して回転する。
軸受部32Cは、ベアリングであるため、水分が浸入すると潤滑油の流出や錆の発生により回転運動に支障をきたす虞がある。また、軸受部32Cに浸入した水分が、軸受部32Cを通過し、電機機械室9内に浸入すると駆動制御に支障をきたす虞がある。
したがって、第2プーリ34Bを取り外し、粉粒体検査処理装置本体1Aを水により洗浄する場合においては、図10に示すようにキャップ形状に形成された防水カバー115を装着することが好ましい。
防水カバー115は、上段において説明を行ったローラー回転軸19の先端に装着する防水カバー112と類似の構成を有している。すなわち、防水カバー115は、カバー本体113と2つの径の異なるOリング114A、114B(止水部材)とから構成され、カバー本体113は、主穴113cを有するキャップ状の円対称な外形を有している。また、主穴113cの底部113dの中央には中央孔113bが形成されている。
主穴113cの内径は、前記第2プーリ軸32における固定シャフト32Bの第2外径部32cの外径と同じか若干大きく形成されている。主穴113cの内周面の端部には溝部が設けられ当該溝部にOリング114Aがはめ込まれている。同様に、中央孔113bの内径は、回転シャフト32Aの第1外径部32dと略同じか若干大きくに形成されている。中央孔113bの内周面端部には溝が設けられ、当該溝にOリング114Bがはめ込まれている。
図10に示すように、第2プーリ軸32の軸受部32Cに水分が浸入する場合の浸入経路は、固定シャフト32Bと回転体32Dの隙間B1並びに回転シャフト32Aと回転体32Dの隙間B2である。
防水カバー115は、Oリング114Aにより、固定シャフト32Bの第2外径部32cからの水分の浸入を抑止し、Oリング114Bにより、回転シャフト32Aの第1外径部32dからの水分の浸入を抑止する(止水する)ことができる。したがって、Oリング114A、114Bによって囲まれた領域には水分が浸入することは無く、隙間B1、B2にも水分が到達することは無い。
<カバー隔壁内部のエア供給>
(第1陽圧室)
本実施形態の第1プーリ軸31(駆動部)は、電機機械室9の前面に設けられたスライド板37とともに左右方向にスライドするように、電機機械室9の内部にスライド機構124とエアシリンダ130からなるテンション印加機構132(駆動制御手段)が設けられている。これにより、無端ベルト38にテンションをかけたり、緩めたりすることができる。
スライド板37は、電機機械室9を覆うカバー隔壁9Aに対して相対的にスライドするため、当該カバー隔壁9Aとわずかな隙間をもって取り付けられている。したがって、粉粒体検査処理装置システム1による粉粒体の検査処理工程において舞い上がった粉塵がこの隙間を通り電機機械室9の内側に浸入する虞がある。また、接粉部を有する部材を取り外した粉粒体検査処理装置本体1Aに散水し洗浄を行う場合においては、この隙間から電機機械室9の内部に水が浸入する虞がある。
そこで、本実施形態の粉粒体検査処理装置システム1は、電機機械室9を覆うカバー隔壁9Aの内部であって、カバー隔壁9Aとスライド板37の隙間を覆うように第1陽圧室120を設けている。この第1陽圧室120にはエア供給手段190(防水手段)が接続され、当該エア供給手段190により内部を陽圧とすることで、カバー隔壁9Aとスライド板37の隙間から粉塵や水の浸入を防ぐことができる。
図11(a)、(b)に、第1プーリ軸31及びスライド板37をスライドさせるためのスライド機構124、エアシリンダ130、並びに第1陽圧室120の(粉粒体検査処理装置システム1の正面側に対して反対側から見た)背面図及び上面図を示しこれを基に各部を詳細に説明する。なお、図11(a)、(b)において、第1陽圧室120の一部を断面として表示した。
カバー隔壁9Aの電機機械室9側の面である内側面9aには、取付部材131を介し複動式のエアシリンダ130が取り付けられている。エアシリンダ130は、カバー隔壁9Aに沿って水平方向に延びるロッド129を備えており、エアシリンダ130の周面に設けられたエア供給口130a、130aに接続されるエア供給管(図示略)へのエア供給を切り替えることにより、前記ロッド129を伸縮させることができる。エアシリンダ130から延びるロッド129の先端部127は、取付金具128によりスライド機構124のスライドテーブル125に固定されている。
スライド機構124は、スライドテーブル125と、当該スライドテーブル125が取り付けられる一対のリニアガイド124A、124Aとから構成されている。また、リニアガイド124Aは、1つのレール124aに対し2つのリニアブロック124b、124bが取り付けられて構成されている。
スライドテーブル125は、合計4つのリニアブロック124b上に固定されている。リニアガイド124Aを構成するレール124aは、ともに水平方向に延在し、カバー隔壁9Aの内側面9aに固定されている。このレール124a上に設置されたリニアブロック124bは、レール124aの延在方向に沿って滑らかに直線運動することができる。したがって、エアシリンダ130によりロッド129が伸縮動作を行うと、ロッド129の先端に固定されたスライドテーブル125は、ロッド129の動作にともない滑らかに水平運動を行う。
スライドテーブル125には、第1プーリ軸31の固定シャフト32Bが固定され、回転シャフト32Aが図示略のベアリングを介して回転自在に取り付けられている。また、固定シャフト32Bにはスライド板37が固定されている。したがって、これらの固定シャフト32B、スライド板37、及び回転シャフト32Aも、スライドテーブル125の動作に合わせえて一体となって左右にスライドする。
カバー隔壁9Aには、第1プーリ軸31(固定シャフト32B及び回転シャフト32A)が挿通する挿通孔9bが設けられている。この挿通孔9bは、スライド機構124のスライドするストロークより若干長く左右方向に延びる長孔となっている。したがって、第1プーリ軸31の水平方向の動作を、カバー隔壁9Aが阻害することはない。また、スライド板37は、第1プーリ軸31とともに左右方向にスライド移動するが、全ての動作範囲内で、カバー隔壁9Aに設けられた挿通孔9bを覆うように、形成されている。
カバー隔壁9Aの内側面9aには、第1陽圧室120が設けられている。第1陽圧室120は、側壁120c、120d、120g、天壁120h、底壁120fを有し、前記カバー隔壁9Aの内側面9aとともにスライド機構124を覆っている。なお、第1陽圧室120を構成する壁面のうち、側壁120c、120d、天壁120h、底壁120fは、カバー隔壁9Aの内側面9aに垂直に固定され、側壁120gは、カバー隔壁9Aと平行面に配置されている。
第1陽圧室120の側壁120c、120d、並びに天壁120h、底壁120fの縁部には、第1陽圧室120の外側に直角に折れ曲がり形成された取付折曲片120bが設けられている。取付折曲片120bとカバー隔壁9Aの内側面9aの間には、パッキン123が介装されており、当該パッキン123を圧縮させて、取付ボルト122により四隅が固定されている。これにより、第1陽圧室120の取付折曲片120bとカバー隔壁9Aの内側面9aとの間を気密に塞ぐことができる。
第1陽圧室120のエアシリンダ130側の側壁120cには、ロッド129より若干大きな内径を有するロッド挿通孔120eが設けられている。このロッド挿通孔120eには、Oリング121が装着され、ロッド129が挿通されている。Oリング121の働きによって、エアシリンダ130によりロッド129が伸縮しても、ロッド129とロッド挿通孔120eは、気密が保たれる。
以上のように、第1陽圧室120の取付折曲片120bとカバー隔壁9Aの内側面9aの間、並びにロッド挿通孔120eとロッド129の間は、気密性が保たれている。また、エアシリンダ130を動作させるためのエア供給管(図示略)は、第1陽圧室120の何れかの壁面を貫通して外部に延びるが、第1陽圧室120を貫通する部分はシールされており、カバー隔壁9Aとスライド板37の間の隙間を除いて、外部との気密性は保たれている。
なお、カバー隔壁9Aとスライド板37の間に、パッキンを介装し、これらの間の隙間をさらに狭くすることが望ましい。
第1陽圧室120のエアシリンダ130と反対側の側壁120dには、エア供給手段190が接続されるエア供給口120aが設けられている。エア供給口120aからエアを供給することで、第1陽圧室120の内部を陽圧に保圧することができる。
これにより、カバー隔壁9Aとスライド板37の間のわずかな隙間において、電機機械室9の内側から外側に向かう空気の流れが形成される。この空気の流れは、常に内側から外側に形成されるため、粉粒体検査処理装置システム1による粉粒体の検査処理工程において舞い上がった粉塵が、電機機械室9の内側に浸入することを抑制できる。
また、接粉部を有する部材を取り外した粉粒体検査処理装置本体1Aに散水し洗浄を行う場合においても、電機機械室9の内側に水が浸入することを抑制できる。エア供給手段190の圧力を調整可能とし、粉粒体検査処理装置本体1Aを洗浄する際には、第1陽圧室120の圧力を高圧とすることで、水分浸入防止の効果を高めることができる。
なお、本実施形態において、第1陽圧室120は、その機能を分かり易くするために一体のものとして説明したが、エアシリンダ130、スライド機構124、第1陽圧室120の取り付け工程に鑑み、複数部品を組み合わせて構成されたものを用いる事ができる。
(第2陽圧室)
本実施形態の異物除去部50及び変形例の異物除去部150において、除去ノズル56、200を保持するノズル保持部材57、212は、昇降可能な構造となっている。
除去ノズル56、200は、無端ベルト38の僅かな隙間を設けて配置されているため、洗浄のために無端ベルト38、及び第2プーリ34Bを取り外す際に、これら除去ノズル56、200が作業者の作業を阻害する。また、除去ノズル56、200の取り外しにも、無端ベルト38、又は当該無端ベルト38を巻きかける第2プーリ34Bが邪魔になる場合がある。
ノズル保持部材57を上昇させることによって、粉粒体検査処理装置システム1から、これらの部品を取り外す作業の容易性が高まる。
図12に変形例の異物除去部150におけるノズル保持部材57の昇降機構164の側面図を示す。なお、異物除去部50においても、図12に示す昇降機構164と同様の構成を採用することができる。
図12に示すように、ノズル保持部材212は、電機機械室9のカバー隔壁9Aから水平方向に突出して延在している。ノズル保持部材212の根元は、取付板152、昇降スライド板151、中継体153(駆動部)を介して、電機機械室9の内部に接続されている。カバー隔壁9Aには、上下方向に延びる挿通孔9cが設けられており、前記中継体153は、この挿通孔9cの内部に配置されている。昇降機構164が昇降動作を行うと、中継体153は挿通孔9cに沿って昇降する。また、このとき昇降スライド板151は、中継体153とともに昇降するが、昇降する全てのストローク範囲において、挿通孔9cを覆う大きさに形成されている。したがって、挿通孔9cが電機機械室9の外部に対して露出することは無い。
しかしながら、昇降スライド板151は、電機機械室9を覆うカバー隔壁9Aに対して相対的にスライドするため、当該カバー隔壁9Aとわずかな隙間をもって取り付けられている。したがって、粒流体から発生する粉塵がこの隙間を通り電機機械室9の内側に浸入する虞がある。
また、接粉部を有する部材を取り外した粉粒体検査処理装置本体1Aに散水し洗浄を行う場合においては、この隙間から電機機械室9の内部に水が浸入する虞がある。
そこで、上述した第1プーリ軸31、及びスライド板37のスライド機構124と同様に、カバー隔壁9Aの内側に第2陽圧室160を設ける。この第2陽圧室160にはエア供給手段190(防水手段)が接続され、当該エア供給手段190により内部を陽圧とすることで、カバー隔壁9Aと昇降スライド板151の隙間から粉塵や水の浸入を防ぐことができる。
カバー隔壁9Aの電機機械室9側の面である内側面9aには、取付部材171を介し複動式のエアシリンダ170が取り付けられている。エアシリンダ170は、カバー隔壁9Aに沿って鉛直方向に延びるロッド169を備えており、前記ロッド169を伸縮させることができる。エアシリンダ170から延びるロッド169の先端167は、取付金具168によりスライドテーブル165に固定されている。
スライドテーブル165は、リニアブロック164b上に固定されており、リニアブロック164bは、レール164a上に設置され、このレール164a上を滑らかに直線運動することができる。また、レール164aは、鉛直方向に延在しカバー隔壁9Aの内側面9aに固定されている。したがって、エアシリンダ170によりロッド169が伸縮動作を行うと、ロッド169の先端に固定されたスライドテーブル165は、ロッド169の動作にともない滑らかに鉛直運動を行う。また、スライドテーブル165には、中継体153が固定されており、スライドテーブル165の動作に合わせて中継体153も上下に鉛直運動を行う。
昇降機構164の下部には、下端ストッパ機構174が設けられている。下端ストッパ機構174は、螺子孔が設けられたボルト台座172と当該ボルト台座172に螺着されたストッパボルト173と、スライドテーブル165に固定された当接ボルト166から概略構成されている。
ストッパボルト173と当接ボルト166は頭部同士が互いに対向して配置されている。ストッパボルト173は、ボルト台座172に対し螺子を回転させることで、その頭部の高さを調整することができる。
昇降機構164は、ストッパボルト173と当接ボルト166の頭部同士が当接した状態を保持し、粉粒体検査処理装置システム1を動作させ異物除去部150においては異物の除去を行う。したがって、ストッパボルト173の高さを調整することにより、異物の除去を行う際のノズル保持部材212の高さ、並びに当該ノズル保持部材212に固定される除去ノズル200の高さを自在に調整することができる。
ノズル保持部材212と無端ベルト38との隙間は、粉粒体の種類に応じた最適な距離にすることが効率的な異物除去を行う上で好ましい。昇降機構164に下端ストッパ機構174を設けることで、容易にノズル保持部材212と無端ベルト38との距離を調整することができる。
カバー隔壁9Aの内側面9aには、第2陽圧室160が設けられている。第2陽圧室160は、天壁160c、底壁160dと、側壁160gを有しており、カバー隔壁9Aの内側面9aとともに昇降機構164を覆っている。
カバー隔壁9Aへの固定部において第2陽圧室160の縁部には、第2陽圧室160の外側に直角に折れ曲がり形成された取付折曲片160bが設けられている。取付折曲片160bとカバー隔壁9Aの内側面9aの間には、パッキン163が介装されており、当該パッキン163を圧縮させて、取付ボルト162により四隅が固定されている。これにより、第2陽圧室160の取付折曲片160bとカバー隔壁9Aの内側面9aとの間を気密に塞ぐことができる。
以上のように、第2陽圧室160の取付折曲片160bとカバー隔壁9Aの内側面9aの間は、気密性が保たれている。また、エアシリンダ170を動作させるために当該エアシリンダ170に接続されるエア供給管(図示略)は、第2陽圧室160の何れかの壁面を貫通して外部に延びるが、第2陽圧室160を貫通する部分はシールされており、カバー隔壁9Aと昇降スライド板151の間の隙間を除いて、外部との気密性は保たれている。
なお、カバー隔壁9Aと昇降スライド板151の間に、パッキンを介装し、これらの間の隙間を、さらに狭くすることが望ましい。
第2陽圧室160の底壁160dには、エア供給手段190が接続されるエア供給口160aが設けられている。エア供給口160aからエアを供給することで、第2陽圧室160の内部を陽圧に保圧することができる。
これにより、カバー隔壁9Aと昇降スライド板151の間のわずかな隙間において、電機機械室9の内側から外側に向かう空気の流れが形成される。この空気の流れは、常に内側から外側に形成されるため、粉粒体検査処理装置システム1による粉粒体の検査処理工程において舞い上がった粉塵が、電機機械室9の内側に浸入することを抑制できる。
また、粉部を有する部材を取り外した粉粒体検査処理装置本体1Aに散水し洗浄を行う場合においても、電機機械室9の内側に水が浸入することを抑制できる。
エア供給手段190の圧力を調整可能とし、粉粒体検査処理装置本体1Aを洗浄する際には、第2陽圧室160の圧力を高圧とすることで、水分浸入防止の効果を高めることができる。
なお、本実施形態において、第2陽圧室160は、その機能を分かり易くするために一体のものとして説明したが、昇降機構164の取り付け工程に鑑み、複数部品を組み合わせて構成されたものを用いる事ができる。
(第3陽圧室)
図5に示すように、電機機械室9を覆うカバー隔壁9Aであって異物除去部150の集合管210と対向する部分には、集合管210の側面210cに設けられた複数の吸気口210bを塞ぐことができる閉塞板220が設置されている。また、電機機械室9の内部には、当該閉塞板220を集合管210の側面210cに近接、離間させるための開閉機構230が設けられており、当該開閉機構230を動作させることにより、集合管210の吸気口210bを開閉することができる。
カバー隔壁9Aには、段付きの挿通孔9dが設けられている。この挿通孔9dには、パッキン238を介して気密に固定されたブッシュホルダ237が配置されており、当該ブッシュホルダ237は、一対のリニアブッシュ231、231を保持している。また、閉塞板220は、一対の水平シャフト236、236(駆動部)にボルト固定されており、水平シャフト236は、閉塞板220の面上から前記ブッシュホルダ237を挿通して、カバー隔壁9Aの内側に向かい水平に延びている。カバー隔壁9Aの内側、即ち電機機械室9の内部において、一対の水平シャフト236は、シャフト接続部材235を介して、複動式のエアシリンダ233から水平方向に延びるロッド234に接続されている。
エアシリンダ233は、カバー隔壁9Aの内側面9aに固定され、当該内側面から水平方向に突出する一対の支柱232、232に固定、保持されている。また、このエアシリンダ233は、空気圧によってロッド234を伸縮させることができる。即ち、エアシリンダ233を動作させることによって、ロッド234、一対の水平シャフト236、236を介し、閉塞板220をカバー隔壁9Aから集合管210の側面210cに向かう方向に水平移動させることができる。
ブッシュホルダ237と、カバー隔壁9Aの間にはパッキン238が設けられ、気密性が保たれている。しかしながら、水平シャフト236とリニアブッシュ231とは、相対運動を行うため、わずかな隙間が形成され電機機械室9の内外を連通している。
したがって、粒流体から発生する粉塵がこの隙間を通り電機機械室9の内側に浸入する虞がある。また、接粉部を有する部材を取り外した粉粒体検査処理装置本体1Aに散水し洗浄を行う場合においては、この隙間から電機機械室9の内部に水が浸入する虞がある。
そこで、カバー隔壁9Aの内側に第3陽圧室180を設ける。この第3陽圧室180にはエア供給手段190(防水手段)が接続され、当該エア供給手段190により内部を陽圧とすることで、カバー隔壁9Aと昇降スライド板151の隙間から粉塵や水の浸入を防ぐことができる。
カバー隔壁9Aの内側面9aには、第3陽圧室180が設けられている。第3陽圧室180は、天壁180c、底壁180dと、側壁180gを有しており、カバー隔壁9Aの内側面9aとともに開閉機構230を覆っている。第3陽圧室180のカバー隔壁9Aへの取り付けは、縁部に設けられた取付折曲片180bにパッキン183を介装し取付ボルト182により、前記パッキン183を圧縮させてなされている。これにより、第3陽圧室180の取付折曲片180bとカバー隔壁9Aの内側面9aとの間を気密に塞ぐことができる。
以上のように、第3陽圧室180の取付折曲片180bとカバー隔壁9Aの内側面9aの間は、気密性が保たれている。また、エアシリンダ233を動作させるために当該エアシリンダ233に接続されるエア供給管(図示略)は、第3陽圧室180の何れかの壁面を貫通して外部に延びているが、第3陽圧室180を貫通する部分はシールされており、水平シャフト236とリニアブッシュ231の間の隙間を除いて、外部との気密性は保たれている。
第3陽圧室180の底壁180dには、エア供給手段190が接続されるエア供給口180aが設けられている。エア供給口180aからエアを供給することで、第3陽圧室180の内部を陽圧に保圧することができる。
これにより、水平シャフト236とリニアブッシュ231の間のわずかな隙間において、電機機械室9の内側から外側に向かう空気の流れが形成される。この空気の流れは、常に内側から外側に形成されるため、粉粒体検査処理装置システム1による粉粒体の検査処理工程において舞い上がった粉塵が、電機機械室9の内側に浸入することを抑制できる。
また、粉部を有する部材を取り外した粉粒体検査処理装置本体1Aに散水し洗浄を行う場合においても、電機機械室9の内側に水が浸入することを抑制できる。
エア供給手段190の圧力を調整可能とし、粉粒体検査処理装置本体1Aを洗浄する際には、第3陽圧室180の圧力を高圧とすることで、水分浸入防止の効果を高めることができる。
なお、本実施形態において、第3陽圧室180は、その機能を分かり易くするために一体のものとして説明したが、開閉機構230の取り付け工程に鑑み、複数部品を組み合わせて構成されたものを用いる事ができる。
<<第2実施形態>>
図13(a)に本発明の第2実施形態に係る粉粒体検査処理装置システムにおいて、無端ベルト38にテンションを印加した状態における第1プーリ軸31とスライド板137(覆設板)の断面図を示す。なお、図13(a)は、第1実施形態の説明に用いた図11(b)に対応する。
また、図13(b)、(c)にテンションを緩め、無端ベルト38を取り外した状態における第1プーリ軸31とスライド板137の断面図、及び正面図を示す。
以下、図13(a)、(b)、(c)を基に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、上述の第1実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付しその説明を省略する。
第2実施形態の粉粒体検査処理装置システムは、第1実施形態と比較して、粉粒体検査処理装置本体1Aに散水し洗浄する際の、カバー隔壁9Aとスライド板137の隙間における水分浸入を抑制するための構造が異なる。
第1実施形態においては、スライド板37及び第1プーリ軸31を左右にスライド運動させるためのスライド機構124を第1陽圧室120によって覆い、当該第1陽圧室120の内部を陽圧とすることで、カバー隔壁9Aとスライド板37の間の隙間からの水の浸入を抑制する構成を備えている。
第2実施形態においては、スライド板137とカバー隔壁9Aの外側面9eの間に、パッキン139を介装し、当該パッキン139を圧縮して固定することで、水の浸入を抑制する構成を備えている。
図13(a)に示すように、スライド板137のカバー隔壁9A側の面にはパッキン139が取り付けられている。このパッキン139は、スライド板137の外周に沿って枠型に形成されている。スライド板137へのパッキン139の固定は、スライド板137の面に設けられた溝にパッキン139を嵌め込む構造としても良く、また接着剤などで貼付されていても良い。
スライド板137には、外周に沿った複数の貫通孔137aが設けられている。また、カバー隔壁9Aには、前記貫通孔137aと同数の螺子孔9fが設けられている。複数個の貫通孔137aと複数個の螺子孔9fは互いに対応し、図13(a)に示す状態において水平方向にずれた位置に配置されている。
エアシリンダ130及びスライド機構124(図11(a)、(b)参照)により、第1プーリ軸31を第2プーリ軸32(図1参照)側、即ち図13において右方向にスライドさせると、巻きかけられた無端ベルト38が緩み、無端ベルト38を容易に取り外すことができる。
図13(b)、(c)に示すように、第1プーリ軸31を右方向にスライドさせると第1プーリ軸31に取り付けられたスライド板137も右方向にスライドし、貫通孔137aと螺子孔9fの位置が一致する。ここで、固定ボルト138を貫通孔137aを介して螺子孔9fに螺着すると、スライド板137とカバー隔壁9Aの外側面9eの間に介装されたパッキン139が圧縮され、カバー隔壁9Aの外側面9eとスライド板137の隙間を塞ぐことができる。このように、螺子孔9f、貫通孔137a、固定ボルト138とは、スライド板137(覆設板)をカバー隔壁9Aに押し付ける押圧手段141として機能する。
スライド板137と螺子孔9fとパッキン139により挿通孔9bを覆う防水手段140を構成し、挿通孔9bからの水の浸入を抑制可能することができる。即ち、粉粒体検査処理装置本体に散水し洗浄を行うことができる。
なお、第2実施形態として示す、パッキン139をスライド板137とカバー隔壁9Aの外側面9eの間に介装し、圧縮することによりカバー隔壁9Aを隔てた内外を気密にする構造は、第1実施形態の第1陽圧室120を備えた構造と組み合わせて使用しても良く、この場合はより確実に水分の浸入を抑制できる。
粉粒体検査処理装置本体1Aの洗浄を行った後には、固定ボルト8Aを取り外し、無端ベルト38を巻きかけて、エアシリンダ130及びスライド機構124を動作させることによりスライド板137及び第1プーリ軸31を左方にスライドさせ、無端ベルトにテンションを印加することにより、再度検査処理を行うことができる。
このとき、スライド板137の貫通孔137aにキャップをして、貫通孔137aの内周面に粉塵が堆積しないようにすることが好ましい。
以上に、本発明の様々な実施形態を説明したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
1…粉粒体検査処理装置システム
1A…粉粒体検査処理装置本体
2…上部筐体
3…下部筐体
7A、55…吸引口(配管開口)
8…除湿装置
9…電機機械室
9b、9c、9d…挿通孔
9A、10B…カバー隔壁
10…粉粒体供給装置(供給手段)
10A…ローラー駆動装置
12…ローラー
19…ローラー回転軸(回転軸)
19C、32C…軸受部(嫌水部)
19b、32d…第1外径部
19c、32…第2外径部19c(外径部)
20…振動フィーダ
21…振動部
30…コンベア部(搬送手段)
31…第1プーリ軸(駆動部、回転軸)
32…第2プーリ軸(回転軸)
33…第3プーリ軸(回転軸)
34A…第1プーリ
34B…第2プーリ
34C…第3プーリ
37…スライド板
38…無端ベルト
50、150…異物除去部(異物除去手段)
80…撮像部(異物検知手段)
81…CCDカメラ(嫌水部)
111A、111B…Oリング(止水部材)
114A、114B…Oリング(止水部材)
112、115、116…防水カバー
120…第1陽圧室
120a、160a、180a…エア供給口
124…スライド機構
130、170、233…エアシリンダ
132…テンション印加機構(駆動制御手段)
137…スライド板(覆設板)
139…パッキン
140…防水手段
141…押圧手段
153…中継体(駆動部)
160…第2陽圧室
164…昇降機構(駆動制御手段)
180…第3陽圧室
190…エア供給手段(防水手段)
236…水平シャフト(駆動部)
230…開閉機構(駆動制御手段)

Claims (3)

  1. 検査対象とする粉粒体を一定量毎で供給する供給手段と、
    前記供給手段の下流に位置し、前記粉粒体を搭載して移送する搬送手段と、
    前記搬送手段に載せられた前記粉粒体に混入している異物を検知する異物検知手段と、
    前記異物検知手段による検知結果に基づいて異物を除去する異物除去手段と、
    これらの内いずれか一つを駆動制御する駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段と接続され当該駆動制御手段により動作する駆動部と、
    前記駆動制御手段を覆い前記駆動部が挿通される挿通孔を備えたカバー隔壁と、
    前記挿通孔を介し前記カバー隔壁の内側に水分が浸入することを抑制する防水手段と、を備え
    前記防水手段が、
    前記カバー隔壁の内側に設けられ、当該カバー隔壁の内側を陽圧に保圧するエア供給手段であり、
    前記カバー隔壁の内側において前記挿通孔を含む一定領域を覆う陽圧室が設けられ、
    前記エア供給手段により前記陽圧室を陽圧に保圧可能であり、
    前記カバー隔壁の外側において前記挿通孔を覆い前記カバー隔壁の壁面に沿ってスライドする覆設板が設けられる、
    粉粒体検査処理装置システム。
  2. 検査対象とする粉粒体を一定量毎で供給する供給手段と、
    前記供給手段の下流に位置し、前記粉粒体を搭載して移送する搬送手段と、
    前記搬送手段に載せられた前記粉粒体に混入している異物を検知する異物検知手段と、
    前記異物検知手段による検知結果に基づいて異物を除去する異物除去手段と、
    これらの内いずれか一つを駆動制御する駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段と接続され当該駆動制御手段により動作する駆動部と、
    前記駆動制御手段を覆い前記駆動部が挿通される挿通孔を備えたカバー隔壁と、
    前記挿通孔を介し前記カバー隔壁の内側に水分が浸入することを抑制する防水手段と、を備え、
    前記防水手段が、
    前記カバー隔壁の外側において前記挿通孔を覆い前記カバー隔壁の壁面に沿ってスライドする覆設板と、
    当該覆設板と前記カバー隔壁との間に介装されるパッキンと、
    前記覆設板を前記カバー隔壁に押し付ける押圧手段と、を有し、
    前記押圧手段は、
    前記覆設板に設けられた貫通孔と、
    前記カバー隔壁に設けられた螺子孔と、
    固定ボルトと、から構成され、
    前記固定ボルトは、前記覆設板の板厚方向から見て前記貫通孔と前記螺子孔とが一致する位置に前記覆設板が配置された状態で、前記貫通孔を介して前記螺子孔に螺着し前記パッキンを圧縮する、
    粉粒体検査処理装置システム。
  3. 請求項1又は2に記載の粉粒体検査処理装置システムであって、全体を乾燥するための除湿装置を備えていることを特徴とする粉粒体検査処理装置システム。
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