JP6435054B2 - B型肝炎ウイルス感染の治療及び予防のための新規2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸誘導体 - Google Patents

B型肝炎ウイルス感染の治療及び予防のための新規2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、哺乳動物における治療及び/又は予防に有用な有機化合物に、そして特にHBV感染を治療するのに有用なHBsAg(HBV表面抗原)阻害剤及びHBV DNA産生阻害剤に関する。
本発明は、医薬活性を有する新規な2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸誘導体、それらの製造、それらを含有する医薬組成物、及び医薬品としてのそれらの潜在的な使用に関する。
本発明は、式I:
Figure 0006435054
[式中、R〜RとArは、下記に記載される通りである]の化合物に、又はその医薬的に許容される塩に、又はそれらのエナンチオマーに関する。
B型肝炎ウイルス(HBV)は、エンベロープのある、一部二本鎖のDNAウイルスである。コンパクトな3.2kb HBVゲノムは、4つの重複したオープンリーディングフレーム(ORF)からなり、これは、コア、ポリメラーゼ(Pol)、エンベロープ、及びXタンパク質をコードする。最も長いのがPol ORFであって、エンベロープORFは、その内側に位置し、一方、XのORFとコアのORFには、Pol ORFと重なる部分がある。HBVの生活環には、1)弛緩型環状DNA(RC DNA)からの閉環状DNA(cccDNA)の産生と、2)プレゲノムRNA(pgRNA)の逆転写によるRC DNAの産生という、2つの主要なイベントがある。宿主細胞への感染に先立って、HBVゲノムは、ビリオン内部で、RC DNAとして存在する。HBVビリオンは、ヒト肝細胞の表面に存在する陰電荷のプロテオグリカンへ非特異的に結合することによって(Schulze, A., P. Gripon & S. Urban. Hepatology, 46, (2007), 1759-68)、そして肝細胞タウロコール酸ナトリウム共輸送ポリペプチド(NTCP)受容体へのHBV表面抗原(HBsAg)の特異的な結合を介して(Yan, H. et al. J Virol, 87, (2013), 7977-91)宿主細胞へ侵入することが可能であることが実証されている。ビリオンがその細胞に入ると、ウイルスのコアと被包化されたRC DNAは、宿主因子によって、ある核内局在化シグナルを介して、Impβ/Impα核内輸送受容体により核内へ輸送される。核の内部では、宿主DNA修復酵素がRC DNAをcccDNAへ変換する。cccDNAは、すべてのウイルスmRNAの鋳型として作用して、それ自体が被感染個体におけるHBV存続の原因となる。cccDNAより産生される転写産物は、プレゲノムRNA(pgRNA)とサブゲノムRNAという2つのカテゴリーへ群分けされる。サブゲノム転写産物は、3種のエンベロープ(L、M、及びS)とXタンパク質をコードして、pgRNAは、プレコア、コア、及びPolのタンパク質をコードする(Quasdorff, M. & U. Protzer. J Viral Hepat, 17, (2010), 527-36)。HBV遺伝子発現又はHBV RNA合成の阻害は、HBVのウイルス複製及び抗原産生の阻害をもたらす(Mao, R. et al. PLoS Pathog, 9, (2013), e1003494; Mao, R. et al. J Virol, 85, (2011), 1048-57)。例えば、IFN−αは、HBVの共有結合閉環状DNA(cccDNA)微小染色体からのpgRNA及びサブゲノムRNAの転写を減少させることによってHBV複製とウイルスのHBsAg産生を阻害することが示された(Belloni, L. et al. J Clin Invest, 122, (2012),529-37; Mao, R. et al. J Virol, 85, (2011), 1048-57)。HBVウイルスのすべてのmRNAは、キャップが付されてポリアデニル化されてから、翻訳のために細胞質へ移送される。細胞質においては、新たなビリオンの組立てが開始されて、新生のpgRNAがウイルスのPolとともにパッケージされて、一本鎖DNA中間体を介した、pgRNAのRC DNAへの逆転写を開始することが可能になる。RC DNAを含有する成熟したヌクレオキャプシドは、細胞脂質とウイルスのL、M、及びSタンパク質と一緒に被包されてから、この感染性のHBV粒子は、細胞内膜での出芽によって放出される(Locarnini, S. Semin Liver Dis, (2005), 25 Suppl 1, 9-19).興味深いことに、感染性ビリオンより数で大いに優る非感染性の粒子も産生される。これらの空のエンベロープ粒子(L、M、及びS)は、サブウイルス粒子と呼ばれる。重要にも、サブウイルス粒子は、感染性粒子と同じエンベロープタンパク質を共有するので、それらは、宿主免疫系に対するデコイとして作用すると推測されて、HBVワクチンに使用されてきた。このS、M、及びLエンベロープタンパク質は、3種の異なる開始コドンを含有する単一のORFより発現される。この3種のタンパク質は、そのC末端に、Sドメインという226aa配列を共有する。MとLは、追加のプレSドメイン、プレS2とプレS2及びプレS1をそれぞれ有する。しかしながら、HBsAgエピトープを有するのは、Sドメインである(Lambert, C. & R. Prange.Virol J, (2007), 4, 45)。
ウイルス感染の制御には、感染後数分〜数時間以内に応答して、ウイルスの初期増殖に影響を及ぼして、慢性及び永続性の感染の発現を制限することが可能である、宿主の自然免疫系の厳格な監視が求められる。IFNとヌクレオシ(チ)ド類似体に基づいた現行の治療薬が利用可能であるにもかかわらず、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染は、肝硬変と肝細胞癌へのより高いリスクを有する推定3億5千万人の慢性キャリアが懸念される、重大な全世界の医療問題であることに変わりはない。
被感染肝臓のウイルスクリアランスにおいて中心的な役割を担うのは、HBV感染へ応答した、肝細胞及び/又は肝内免疫細胞による、抗ウイルスサイトカインの分泌である。しかしながら、慢性の被感染患者では、宿主の細胞認識システムと後続の抗ウイルス反応に対抗するためにウイルスが採用する様々なエスケープ戦略のために、弱い免疫応答しか示せない。
多くの観測事実は、いくつかのHBVウイルスタンパク質が、ウイルス認識のシグナル伝達システムと後続のインターフェロン(IFN)抗ウイルス活性に干渉することによって、宿主の初期細胞応答に対抗し得ることを示した。この中でも、HBVエンプティサブウイルス粒子(SVPs、HBsAg)の過剰分泌は、慢性被感染患者(CHB)において観測される免疫寛容状態の維持へ参画する場合がある。HBsAgや他のウイルス抗原へ永続的に曝露されると、HBV特異的T細胞の枯渇、又は進行性の機能障害をもたらす可能性がある(Kondo et al. Journal of Immunology (1993), 150, 4659-4671; Kondo et al. Journal of Medical Virology (2004), 74, 425-433; Fisicaro et al. Gastroenterology, (2010), 138, 682-93)。さらに、HBsAgについては、単球、樹状細胞(DC)、及びナチュラルキラー(NK)細胞のような免疫細胞の機能を直接的な相互作用によって抑制することが報告されている(Op den Brouw et al. Immunology, (2009b), 126, 280-9; Woltman et al. PLoS One, (2011), 6, e15324; Shi et al. J Viral Hepat. (2012), 19, e26-33; Kondo et al. ISRN Gasteroenterology, (2013), Article ID 935295)。
HBsAgの定量は、慢性B型肝炎における予後判定と治療応答にとって有意義なバイオマーカーである。しかしながら、HBsAg消失の達成と血清転換は、慢性被感染患者でにおいてめったに観測されないが、依然として究極の治療目標となっている。ヌクレオシ(チ)ド類似体のような現行の治療薬は、HBV DNA合成を阻害する分子であるが、HBsAgレベルを低下させることに指向していない。ヌクレオシ(チ)ド類似体は、長期療法であったとしても、HBsAgクリアランス率が自然に観測されるレベル(−1%〜2%の間)と同等であることが実証されている(Janssen et al. Lancet, (2005), 365, 123-9; Marcellin et al. N. Engl. J. Med., (2004), 351, 1206-17; Buster et al. Hepatology, (2007), 46, 388-94)。故に、CHB患者においてHBV DNAレベルと一緒にHBsAgを標的とすることには、CHB患者の免疫再賦活化及び寛解を有意に改善させる可能性がある(Wieland, S. F. & F. V. Chisari. J Virol, (2005), 79, 9369-80; Kumar et al. J Virol, (2011), 85, 987-95; Woltman et al. PLoS One, (2011), 6, e15324; Op den Brouw et al. Immunology, (2009b), 126, 280-9)。
本発明は、式I:
Figure 0006435054
[式中:
、R、R、及びRは、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、水素、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジC1−6アルキルアミノ、ピロリジニル、及びORより独立して選択され;
は、水素又はC1−6アルキルであり;
は、水素;C1−6アルキル;ハロC1−6アルキル;C3−7シクロアルキルC1−6アルキル;フェニルC1−6アルキル;ヒドロキシC1−6アルキル;C1−6アルコキシC1−6アルキル;カルボキシC1−6アルキル;C1−6アルキルスルファニルC1−6アルキル;C1−6アルキルスルホニルC1−6アルキル;シアノC1−6アルキル;アミノC1−6アルキル;C1−6アルキルアミノC1−6アルキル;ジC1−6アルキルアミノC1−6アルキル;C1−6アルキルカルボニルアミノC1−6アルキル;C1−6アルキルスルホニルアミノC1−6アルキル;C1−6アルコキシカルボニルアミノC1−6アルキル;ピラゾリルC1−6アルキル;トリアゾリルC1−6アルキル、又はヘテロシクロアルキルC1−6アルキルであり(ここでヘテロシクロアルキルは、N含有単環系ヘテロシクロアルキルである);
Arは、フェニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるフェニル;チエニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるチエニル;ベンゾチオフェニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるベンゾチオフェニル;ピリジニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピリジニル;ピリミジニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピリミジニル;ピロリル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピロリル;ピラゾリル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピラゾリル;チアゾリル;又は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるチアゾリルである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーに関する。
定義
本明細書に使用するように、「C1−6アルキル」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、1〜6個、特に1〜4個の炭素原子を含有する飽和した直鎖又は分岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1−ブチル、2−ブチル、tert−ブチル、等を意味する。特別な「C1−6アルキル」基は、メチル、エチル、イソプロピル、及びtert−ブチルである。
「C3−7シクロアルキル」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、3〜7個の炭素原子、特に3〜6個の炭素原子を含有する飽和炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、等を意味する。特別な「C3−7シクロアルキル」基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルである。
「C1−6アルコキシ」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、C1−6アルキル−O−基(ここで「C1−6アルキル」は、上記に定義される通りである)を意味し;C1−6アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、2−ブトキシ、tert−ブトキシ、等である。特別な「C1−6アルコキシ」基は、メトキシとエトキシであって、より特別にはメトキシである。
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を意味する。
「ハロC1−6アルキル」という用語は、該C1−6アルキル基の水素原子の少なくとも1個が同じか又は異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子に置き換わったC1−6アルキル基を意味する。「ハロC1−6アルキル」の例には、モノフルオロ−、ジフルオロ−又はトリフルオロ−メチル、−エチル、又は−プロピル、例えば、3,3,3−トリフルオロプロピル、3,3−ジフルオロプロピル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、又はトリフルオロメチルが含まれる。特別な「ハロC1−6アルキル」基は、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルである。
「単環系ヘテロシクロアルキル」という用語は、N、O、及びSより選択される1、2、又は3個の環ヘテロ原子を含んでなり、残る環原子が炭素である、4〜7個の環原子の一価で飽和又は部分不飽和の単環式環系である。単環系ヘテロシクロアルキルの例は、アジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、2−オキソ−ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、又はオキサゼパニルである。特別な「単環系ヘテロシクロアルキル」基は、ピペリジニル、モルホリニル、2−オキソ−ピロリジニル、及びピロリジニルである。
「N含有単環系ヘテロシクロアルキル」という用語は、該ヘテロ原子の少なくとも1個がNである、上記に定義されるような「単環系ヘテロシクロアルキル」である。「N含有単環系ヘテロシクロアルキル」の例は、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、2−オキソ−ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、又はオキサゼパニルである。特別な「N含有単環系ヘテロシクロアルキル」基は、ピペリジニル、モルホリニル、2−オキソ−ピロリジニル、及びピロリジニルである。
「アミノ」という用語は、式:−NR’R”の基を意味し、ここでR’とR”は、独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、ヘテロC3−7シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールである。あるいは、R’とR”は、それらへ付く窒素と一緒に、ヘテロC3−7シクロアルキルを形成することができる。
「カルボニル」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、−C(O)−基を意味する。
「シアノ」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、−CN基を意味する。
「C1−6アルキルスルファニル」という用語は、−S−R’基(ここでR’は、上記に定義されるようなC1−6アルキル基である)を意味する。
「C1−6アルキルスルホニル」という用語は、−SO−R’基(ここでR’は、上記に定義されるようなC1−6アルキル基である)を意味する。C1−6アルキルスルホニルの例には、メチルスルホニルとエチルスルホニルが含まれる。
「エナンチオマー」という用語は、互いに重ね合わせることができない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を示す。
「ジアステレオマー」という用語は、2個以上のキラル中心があって、その分子が互いの鏡像ではない立体異性体を示す。ジアステレオマーは、異なる物理的性質(例えば、融点、沸点、スペクトル特性、及び反応性)を有する。
本発明による化合物は、その医薬的に許容される塩の形態で存在し得る。「医薬的に許容される塩」という用語は、式Iの化合物の生物学的有効性及び特性を保持して、好適な無害の有機若しくは無機酸又は有機若しくは無機塩基より生成される、慣用の酸付加塩又は塩基付加塩を意味する。酸付加塩には、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、及び硝酸のような無機酸より誘導されるものと、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、等のような有機酸より誘導されるものが含まれる。塩基付加塩には、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、及び四級アンモニウム水酸化物(例えば、水酸化テトラメチルアンモニウムのような)より誘導されるものが含まれる。ある医薬化合物の塩への化学的修飾は、物理的及び化学的安定性、吸湿性、流動性、及び溶解性が改善された化合物を入手するための、製薬化学者によく知られた技術である。それについては、例えば、Bastin R. J., et. al., Organic Process Research & Development 2000, 4, 427-435;又は Ansel, H., et. al.,「医薬剤形と薬物送達系(Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems)」第6版(1995), 196 及び 1456-1457 頁に記載されている。特別であるのは、式Iの化合物のナトリウム塩である。
1個又は数個のキラル中心を含有する一般式Iの化合物は、ラセミ化合物、ジアステレオマー混合物としても、また光学的に活性な単一の異性体としても存在し得る。ラセミ化合物は、既知の方法に従って、エナンチオマーへ分離させることができる。特に、結晶化によって分割され得るジアステレオマー塩は、ラセミ混合物より、D若しくはL−酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、又はカンファースルホン酸のような光学活性酸との反応によって生成される。
HBsAgの阻害剤
本発明は、(i)一般式I:
Figure 0006435054
[式中:
、R、R、及びRは、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、水素、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジC1−6アルキルアミノ、ピロリジニル、及びORより独立して選択され;
は、水素又はC1−6アルキルであり;
は、水素;C1−6アルキル;ハロC1−6アルキル;C3−7シクロアルキルC1−6アルキル;フェニルC1−6アルキル;ヒドロキシC1−6アルキル;C1−6アルコキシC1−6アルキル;カルボキシC1−6アルキル;C1−6アルキルスルファニルC1−6アルキル;C1−6アルキルスルホニルC1−6アルキル;シアノC1−6アルキル;アミノC1−6アルキル;C1−6アルキルアミノC1−6アルキル;ジC1−6アルキルアミノC1−6アルキル;C1−6アルキルカルボニルアミノC1−6アルキル;C1−6アルキルスルホニルアミノC1−6アルキル;C1−6アルコキシカルボニルアミノC1−6アルキル;ピラゾリルC1−6アルキル;トリアゾリルC1−6アルキル、又はヘテロシクロアルキルC1−6アルキルであり(ここでヘテロシクロアルキルは、N含有単環系ヘテロシクロアルキルである);
Arは、フェニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるフェニル;チエニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるチエニル;ベンゾチオフェニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるベンゾチオフェニル;ピリジニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピリジニル;ピリミジニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピリミジニル;ピロリル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピロリル;ピラゾリル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピラゾリル;チアゾリル;又は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるチアゾリルである]を有する新規化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーを提供する。
本発明のさらなる態様は、(ii)Rが水素であり;
は、水素、ハロゲン、又はC1−6アルコキシであり;
は、C1−6アルキル、ピロリジニル、又はORであり;
は、C1−6アルキル又は水素であり;
は、水素であり;
は、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−7シクロアルキルC1−6アルキル、フェニルC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルキル、カルボキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルファニルC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニルアミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルアミノC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルアミノC1−6アルキル、ピラゾリルC1−6アルキル、トリアゾリルC1−6アルキル、ピペリジルC1−6アルキル、モルホリニルC1−6アルキル、又は2−オキソピロリジニルC1−6アルキルであり;
Arは、フェニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、又はフェニルC1−6アルコキシによって置換されるフェニル;チエニル;C1−6アルキルによって置換されるチエニル;又はベンゾチオフェニルである、式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーである。
本発明の別の態様は、(iii)Rが水素であり、Rが水素であり、Rが水素であり、そして残るすべての置換基が上記に示した意義を有する、上記に定義されるような式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーである。
本発明の別の態様は、(iv)RがC1−6アルコキシであって、残るすべての置換基が上記に示した意義を有する、上記に定義されるような式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーである。
本発明のさらなる態様は、(v)Rがメトキシであって、残るすべての置換基が上記に示した意義を有する、上記に定義されるような式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーである。
本発明の別の態様は、(vi)Rがピロリジニル又はORであり(ここでRは、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−7シクロアルキルC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルキル、カルボキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルファニルC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニルアミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルアミノC1−6アルキル、又はC1−6アルコキシカルボニルアミノC1−6アルキルである)、そして残るすべての置換基が上記に示した意義を有する、上記に定義されるような式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーである。
本発明のさらなる態様は、(vii)RがORであり(ここでRは、メチル、イソブチル、トリフルオロエチル、シクロプロピルメチル、シアノプロピル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシヘキシル、ヒドロキシジメチルプロピル、メトキシプロピル、カルボキシプロピル、メチルスルファニルプロピル、アミノヘキシル、メチルカルボニルアミノヘキシル、メチルスルホニルアミノヘキシル、又はメトキシカルボニルアミノヘキシルである)、そして残るすべての置換基が上記に示した意義を有する、上記に定義されるような式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーである。
本発明の別の態様は、(viii)Arが、フェニル、C1−6アルキル又はハロゲンによって置換されるフェニル、チエニル、又はC1−6アルキルによって置換されるチエニルであり、そして残るすべての置換基が上記に示した意義を有する、上記に定義されるような式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーである。
本発明のさらなる態様は、(ix)Arが、フェニル;メチル、フルオロ、又はクロロによって置換されるフェニル;チエニル、又はメチルによって置換されるチエニルであり、そして残るすべての置換基が上記に示した意義を有する、上記に定義されるような式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーである。
本発明の別の態様は、(x)Rが水素であり;
は、C1−6アルコキシであり;
は、ピロリジニル又はORであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−7シクロアルキルC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルキル、又はC1−6アルキルスルファニルC1−6アルキルであり;
Arは、C1−6アルキルによって置換されるフェニル、又はチエニルである、式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーである。
本発明のさらなる態様は、(xi)Rが水素であり;
は、メトキシであり;
は、ピロリジニル又はORであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、イソブチル、トリフルオロエチル、シクロプロピルメチル、ヒドロキシジメチルプロピル、メトキシプロピル、又はメチルスルファニルプロピルであり;
Arは、メチルによって置換されるフェニル、又はチエニルである、式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーである。
本発明による式Iの特別な化合物は、以下の通りである:
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(4−メトキシフェニル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジメトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメート;
9−(3−シアノプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメート;
9−(6−アセトアミドヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−[6−(メタンスルホンアミド)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボキシレート;
10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−[3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−カルボキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−エチル−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−プロピル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
より特別には、本発明は、以下の式Iの化合物:
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーに関する。
合成
本発明の化合物は、どの慣用の手段によっても製造することができる。以下のスキームと実施例では、これらの化合物並びにその出発材料を合成するのに適した方法を提供する。すべての置換基、特に、R〜RとArは、他に示さなければ、上記に定義される通りである。さらに、そして他に明確に述べなければ、すべての反応、反応条件、略語、及び記号は、有機化学分野の当業者によく知られた意味を有する。
化合物Iの一般的な合成経路(スキーム1)
Figure 0006435054
式Iの化合物は、スキーム1に従って製造することができる。ブロモベンゼン(II)のケトン(III)とのカップリング反応により、化合物IVを得る。この反応は、THF、トルエン、又は1,4−ジオキサンのような好適な溶媒において、Pd(dba)、Pd(PPh、又はPdCl(PPhのようなPd触媒、Xantphosのようなリガンド、そしてt−BuONa、NaCO、又はCsCOのような好適な塩基の存在下に、室温と130℃の間の温度で行うことができる。化合物IVの還元アミノ化により化合物Vを得る。エタノール又はジオキサンのような溶媒において化合物Vをギ酸エチル又はギ酸とともに加熱して、化合物XIを得る。アセトニトリル又はDCMのような好適な溶媒において室温と100℃の間の温度で化合物XIをPOClで処理して、化合物XIIを得る。エタノールのような溶媒において化合物XIIを2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸C1−6アルキルと反応させて、化合物XIIIを得る。p−クロラニルを使用することによる化合物XIIIの脱水素化によって、化合物XIVを入手する。THF/HO、EtOH/HO、又はMeOH/HOのような好適な溶媒における、水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムのような塩基での化合物XIVの加水分解によって、式Iの化合物を得る。
化合物I−1の一般的な合成経路(スキーム2)
Figure 0006435054
式I−1の化合物は、スキーム2に従って製造することができる。エタノール、THF、メタノールのような溶媒におけるPd/Cの存在下での水素化による化合物XIV−1の脱ベンジル化を行って、化合物XIV−2を得る。次いで、化合物XIV−2を、アセトン又はDMFのような溶媒において、KCOのような塩基の存在下にハロゲン化物、メシレート、又はトシラートと反応させて、化合物XIV−3を得る。THF/HO、EtOH/HO、又はMeOH/HOのような好適な溶媒における、水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムのような塩基での化合物XIV−3の加水分解によって、式I−1の化合物を得る。
本発明はまた、式Iの化合物の製造のための方法に関し、該方法は:
(a)式(A):
Figure 0006435054
の化合物の加水分解;又は
(b)式(B);
Figure 0006435054
の化合物の加水分解を含んでなる[式中、R〜RとArは、他に示さなければ、上記に定義される通りである]。
工程(a)と工程(b)では、例えば、水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムのような塩基を使用することができる。
上記の方法に従って製造される場合の式Iの化合物も、本発明の目的である。
医薬組成物と投与
本発明はまた、治療活性物質として使用のための式Iの化合物に関する。
別の態様は、本発明の化合物と治療上無効な担体、希釈剤、又は賦形剤を含有する医薬組成物又は医薬品、並びに、本発明の化合物を使用してそのような組成物及び医薬品を製造する方法を提供する。1つの例では、式Iの化合物を、周囲温度で、適正なpHで、そして所望される度合いの純度で、生理学的に許容される担体(即ち、製剤投与形態へ利用される投与量及び濃度でレシピエントに対して無害である担体)と混合することによって製剤化し得る。製剤のpHは、化合物の特別な使用とその濃度に主に依存するが、好ましくは、約3〜約8のあらゆる範囲に及ぶ。1つの例では、式Iの化合物を酢酸塩緩衝液においてpH5で製剤化する。別の態様において、式Iの化合物は、無菌である。該化合物は、例えば、固形性又は非晶性の組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液剤として保存し得る。
組成物は、良好な医療行為に一致したやり方で製剤化、投薬、及び投与される。この状況において考慮すべき要因には、治療される特別な障害、治療される特別な哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与の方法、投与の計画、及び医療従事者に知られた他の要因が含まれる。投与される化合物の「有効量」は、そのような考慮事項によって支配されるものであって、HBsAbを阻害するのに必要な最小量である。例えば、そのような量は、正常細胞、又はその哺乳動物全体にとって有害である量未満であり得る。
1つの例において、非経口的に投与される本発明の化合物の投薬当たりの医薬有効量は、患者の体重1kgにつき、1日当たり約0.01〜100mg、あるいは約0.01〜100mgの範囲にあって、使用される化合物の典型的な初回範囲は、0.3〜15mg/kg/日であろう。別の態様では、錠剤及びカプセル剤のような経口の単位剤形は、好ましくは、本発明の化合物の約0.1〜約1000mgを含有する。
本発明の化合物は、経口、局部(頬内及び舌下が含まれる)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内、及び硬膜外、及び鼻腔内と(局所治療が所望されるならば)病巣内の投与が含まれる、どの好適な手段によっても投与してよい。非経口注入には、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、又は皮下の投与が含まれる。
本発明の化合物は、例えば、錠剤、散剤、カプセル剤、溶液剤、分散液剤、懸濁液剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳液剤、パッチ剤、等といったどの簡便な投与形態でも投与してよい。そのような組成物は、医薬製剤における慣用の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味剤、増嵩剤、及びさらなる有効成分を含有してよい。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤を混合することによって調製される。好適な担体及び賦形剤は、当業者によく知られていて、例えば、Ansel, Howard C., et al.「アンセルの医薬剤形と薬物送達系(Ansel's Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems)」フィラデルフィア:リッピンコット、ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(2004);Gennaro, Alfonso R., et al.「レミントン:調剤の科学及び実践(Remington: The Science and Practice of Pharmacy)」フィラデルフィア:リッピンコット、ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(2000);及び、Rowe, Raymond C.「医薬賦形剤ハンドブック(Handbook of Pharmaceutical Excipients)」シカゴ、ファーマシューティカル・プレス(2005)に詳しく記載されている。この製剤には、薬物(即ち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の洗練された提示を提供するか又はその製剤製品(即ち、医薬品)の製造に役立てるために、1以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤、抗酸化剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤、及び他の既知の添加剤も含めてよい。
好適な経口剤形の例は、約0.1〜1000mgの本発明の化合物を約0〜2000mgの無水乳糖、約0〜2000mgのクロスカルメロースナトリウム、約0〜2000mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約0〜2000mgのステアリン酸マグネシウムと複合して含有する錠剤である。最初に、粉末化した成分を一緒に混合して、次にPVPの溶液剤と混合する。生じる組成物は、慣用の機器を使用して、乾燥させ、造粒し、ステアリン酸マグネシウムと混合して、錠剤の形態へ圧縮することができる。本発明の化合物(例えば、0.1〜1000mg)を好適な緩衝溶液剤(例、リン酸塩緩衝液)に溶かし、所望されるならば等張化剤(例、塩化ナトリウムのような塩)を加えることによって、エアゾール製剤の例を調製することができる。この溶液剤は、例えば、0.2ミクロンのフィルターを使用して濾過して、不純物や混在物を除去してよい。
故に、ある態様には、式Iの化合物又はその立体異性体又は医薬的に許容される塩を含んでなる医薬組成物が含まれる。さらなる態様には、式Iの化合物又はその立体異性体又は医薬的に許容される塩を医薬的に許容される担体又は賦形剤と一緒に含んでなる医薬組成物が含まれる。
以下の実施例Aと実施例Bは、本発明の典型的な組成物を例示するが、単にその代表として役立つものである。
実施例A
以下の組成の錠剤の製造のために、式Iの化合物自体を有効成分として、既知のやり方で使用することができる:
1錠あたり
有効成分 200mg
微結晶性セルロース 155mg
コーンスターチ 25mg
タルク 25mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 20mg
425mg
実施例B
以下の組成のカプセル剤の製造のために、式Iの化合物自体を有効成分として、既知のやり方で使用することができる:
1カプセルあたり
有効成分 100.0mg
コーンスターチ 20.0mg
乳糖 95.0mg
タルク 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
220.0mg
適応症と治療の方法
本発明の化合物は、HBsAgの産生又は分泌を阻害して、HBV遺伝子発現を阻害することができる。従って、本発明の化合物は、HBV感染の治療又は予防に有用である。
本発明は、式Iの化合物の、HBsAg産生又は分泌の阻害への使用に関する。
本発明は、式Iの化合物の、HBV DNA産生の阻害への使用に関する。
本発明は、式Iの化合物の、HBV遺伝子発現の阻害への使用に関する。
本発明は、式Iの化合物の、HBV感染の治療又は予防への使用に関する。
式Iの化合物の、HBV感染に関連した疾患の治療又は予防に有用な医薬品の製造への使用は、本発明の1つの目的である。
本発明は、式Iの化合物の、HBV感染の治療又は予防用医薬品の製造への使用に特に関する。
別の態様には、HBV感染の治療又は予防のための方法が含まれ、該方法は、式Iの化合物、その立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、コンジュゲート、又は医薬的に許容される塩の有効量を投与することを含む。
組合せ療法
本発明の化合物は、インターフェロンα−2b、インターフェロンα−2a、及びインターフェロンアルファコン−1(ペグ化及び非ペグ化)、リバビリン、ラミブジン(3TC)、エンテカビル、テノホビル、テルビブジン(LdT)、アデホビルといった他の抗HBV剤、又はHBV RNA複製阻害剤、HBsAg分泌阻害剤、HBVカプシド阻害剤、アンチセンスオリゴマー、siRNA、HBV治療用ワクチン、HBV予防用ワクチン、HBV抗体療法(モノクローナル又はポリクローナル)、並びにTLR2、3、7、8、及び9アゴニストといった、HBVの治療又は予防用の他の新規抗HBV剤と組み合わせることができる。
本発明は、以下の実施例を参照することによって、より完全に理解されよう。しかしながら、それらは、本発明の範囲を制限するものと解釈してはならない。
本明細書に使用する略語は、以下の通りである:
μL: マイクロリットル
μm: マイクロメートル
μM: 1リットルあたりのマイクロモル数
Ar: アルゴン
DIPEA: N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DME: 1,2−ジメトキシエタン
DMF: ジメチルホルムアミド
DMSO−d6: 重水素化ジメチルスルホキシド
EtOAc: 酢酸エチル
h又はhr: 時間
hr(s): 時間(複数)
IC50: 半数阻害濃度
HCMV: ヒトサイトメガロウイルス
HIV: ヒト免疫不全症
HSV: 単純ヘルペスウイルス
HPV: ヒトパピローマウイルス
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
LC/MS: 液体クロマトグラフィー/質量分析法
m−CPBA: m−クロロ過安息香酸
MeOH: メタノール
METHANOL−d: 過重水素メタノール
M: モル濃度
mg: ミリグラム
MHz: メガヘルツ
min: 分
mL: ミリリットル
mM: 1リットルあたりのミリモル数
mm: ミリメートル
mmol: ミリモル
MS(ESI): 質量分析法(電子スプレーイオン化)
NMR: 核磁気共鳴
: 窒素
rt: 室温
Pd/C: パラジウム担持活性炭
Pd(PPh: テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
Pd(dppf)Cl: [1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
PE又はPet: 石油エーテル
prep−HPLC: 分取用高速液体クロマトグラフィー
TFA: トリフルオロ酢酸
TLC: 薄層クロマトグラフィー
δ: 化学シフト
Xantphos: 9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン
Pd(dba): トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
t−BuONa: ナトリウムtert−ブトキシド
全般的な実験条件
中間体と最終化合物は、以下の機器の1つを使用して、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1 システム及び Quad 12/25 Cartridge モジュール。ii)ISCO combi-フラッシュクロマトグラフィー機器。シリカゲルのブランド及び孔径:i)KP-SIL 60A(オングストローム)粒径:40〜60μm;ii)CAS登録番号:Silica Gel:63231-67-4,粒径:47〜60ミクロンシリカゲル;iii)ZCX(Qingdao Haiyang Chemical 株式会社製)、空孔:200〜300又は300〜400。
中間体と最終化合物は、XBridgeTMPerp C18(5μm,OBDTM 30x100mm)カラム又はSunFireTMPerp C18(5μm,OBDTM 30x100mm)カラムを使用する逆相カラムでの分取用HPLCによって精製した。
LC/MSスペクトルは、Acquity Ultra Performance LC-3100 質量検出計又は Acquity Ultra Performance LC-SQ 検出計を使用して入手した。標準的なLC/MS条件は、以下の通りであった(操作時間:3分):
酸性条件:A:HO中0.1%ギ酸;B:アセトニトリル中0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:HO中0.05% NH・HO;B:アセトニトリル;
中性条件:A:HO;B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):全般的には、親質量を示すイオンだけを報告して、他に述べなければ、引用される質量イオンは、陽性の質量イオン(M+H)である。
マイクロ波支援反応は、Biotage Initiator Sixty 又は CEM Discover において行った。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400 MHz を使用して入手した。
空気感受性の試薬が関わるすべての反応は、アルゴン雰囲気下で実施した。他に述べなければ、試薬は、市販の供給業者より受け取ったままで、さらに精製せずに使用した。
製造の実施例
実施例1:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼンの製造
Figure 0006435054
5−ブロモ−2−メトキシ−フェノール(10.0g,49.5ミリモル)のMeCN(100mL)溶液へCsCO(48.1g,148ミリモル)と1−ブロモ−3−メトキシ−プロパン(11.3g,74ミリモル)を加えた。この混合物を16時間還流させてから濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、残渣をPEでの摩砕によって精製して、4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(10.5g)を白色の固形物として得た。
工程2:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−フェニル−エタノンの製造
Figure 0006435054
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(10.0g,36.4ミリモル)、1−フェニルエタノン(5.7g,47ミリモル)、t−BuONa(5.24g,55ミリモル)、Xantphos(840mg,1.5ミリモル)、及びPd(dba)(660mg,0.73ミリモル)のTHF(100mL)中の混合物を窒素雰囲気下に撹拌しながら80℃で5時間加熱した。この混合物を室温へ冷やして濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−フェニル−エタノン(9.5g)を黄色の固形物として得た。
工程3:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−フェニル−エタンアミンの製造
Figure 0006435054
2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−フェニル−エタノン(9.5g,30.2ミリモル)のMeOH(100mL)溶液へNHOAc(17.2g,223ミリモル)を18℃で加えた。1時間撹拌した後で、生じる混合物を0℃へ冷やした。次いで、この冷却混合物へNaBHCN(4g,63.6ミリモル)を0℃で加えた。次いで、生じる混合物を撹拌しながら50℃で12時間加熱した。生じる反応混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHO(200mL)で希釈して、DCM(300mL)で抽出した。この有機層を塩水(200mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−フェニル−エタンアミン(13.4g)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程4:N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−フェニル−エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006435054
2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−フェニル−エタンアミン(13.0g,41.3ミリモル)のジオキサン(150mL)溶液へギ酸(13.3g,289ミリモル)を加えた。この混合物を撹拌しながら120℃で12時間加熱した。室温へ冷やした後で、生じる混合物を減圧下に濃縮した。残渣をEtOAc(300mL)で希釈した。この有機混合物をHO(200mL)と塩水(200mL,2回)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−フェニル−エチル]ホルムアミド(2.2g,収率:16%)を黄色の固形物として得た。
工程5:7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006435054
N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−フェニル−エチル]ホルムアミド(2.0g,5.8ミリモル)のDCM(20mL)溶液へPOCl(2.29g,14.9ミリモル)を加えた。撹拌しながら40℃で12時間加熱した後で、生じる混合物をアンモニア水によって塩基性にして、DCM(200mL)で抽出した。この有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン(500mg)を緑色の固形物として得た。
工程6:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−フェニル−3,4−ジヒドロイソキノリン(500mg,1.54ミリモル)及び2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(688mg,3.69ミリモル)のEtOH(5mL)溶液を撹拌しながら100℃で48時間加熱した。室温へ冷やした後で、生じる混合物を減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程7:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(916mg,1.97ミリモル)のDME(10mL)溶液へp−クロラニル(486mg,1.97ミリモル)を加えた。生じる混合物を窒素雰囲気下に撹拌しながら70℃で3時間加熱した。次いで、この混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残渣をDCMに溶かした。生じる溶液をNaHCO水溶液と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.2g)を黄色の固形物として得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程8:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.02g,2.2ミリモル)のMeOH(10mL)溶液へ2M NaOH水溶液(2.2mL)を加えた。この混合物を18℃で16時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣を2M塩酸でpH=3へ酸性化した。次いで、生じる水性混合物をDCMで抽出した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(5mg)を薄黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 1.87-1.98 (m, 2H) 3.21 (s, 3H) 3.42 (t, 3H) 3.66 (dd, 1H) 3.85 (s, 3H) 4.00 (t, 2H) 6.08 (br. s., 1H) 6.93 (s, 1H) 6.98 (d, 2H) 7.19-7.33 (m, 3H) 7.51 (s, 1H) 7.58 (s, 1H) 8.82 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]:435。
実施例2:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(3−チエニル)エタノンの製造
Figure 0006435054
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(16.5g,60ミリモル)、1−(3−チエニル)エタノン(9.84g,78ミリモル)、t−BuONa(8.64g,90ミリモル)、Xantphos(1.39g,2.4ミリモル)、及びPd(dba)(1.1g,1.2ミリモル)のTHF(200mL)中の混合物を100℃で1時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(3−チエニル)エタノン(6.8g)を茶褐色のオイルとして得た。
工程2:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(3−チエニル)エタンアミンの製造
Figure 0006435054
2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(3−チエニル)エタノン(6.8g,21.2ミリモル)のMeOH(80mL)溶液へNHOAc(16.4g,212ミリモル)を室温で加えた。1時間撹拌した後で、生じる混合物を0℃へ冷やした。次いで、この冷却混合物へNaBHCN(2.67g,42.5ミリモル)を0℃で加えた。次いで、この混合物を50℃で12時間加熱して撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHO(200mL)で希釈した。この水性混合物をDCM(300mL)で抽出した。この有機層を塩水(200mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(3−チエニル)エタンアミン(6.82g)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程3:N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(3−チエニル)エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006435054
粗製の2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(3−チエニル)エタンアミン(6.82g,21.2ミリモル)のジオキサン(80mL)溶液へギ酸(9.77g,212ミリモル)を加えた。次いで、この混合物を120℃で12時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をEtOAc(300mL)で希釈した。この有機混合物をHO(200mL)と塩水(200mL,2回)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(3−チエニル)エチル]ホルムアミド(5.0g)を黄色の固形物として得た。
工程4:7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(3−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006435054
N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(3−チエニル)エチル]ホルムアミド(5.0g,14.3ミリモル)のDCM(50mL)溶液へPOCl(4.51g,29.3ミリモル)を加えた。この混合物を40℃で12時間加熱してから、アンモニア水で塩基性にした。生じる混合物をDCM(200mL)で抽出した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(3−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(3.0g)を黄色の固形物として得た。
工程5:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(3−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(610mg,1.84ミリモル)と2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(1.03g,5.52ミリモル)のEtOH(10mL)中の混合物を100℃で48時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程6:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(800mg,1.70ミリモル)のDME(10mL)溶液へp−クロラニル(375mg,1.53ミリモル)を加えた。この混合物を窒素雰囲気下に70℃で3時間加熱した。次いで、この混合物を濾過した。この濾過ケークを減圧下に乾燥させて、10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(250mg)を黄色の固形物として得た。
工程7:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(250mg,532マイクロモル)のEtOH(3mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.8mL)を加えた。この混合物を室温で0.5時間撹拌してから減圧下に濃縮して、ほとんどのEtOHを除去した。残渣を1M塩酸によって酸性化してから濾過した。この濾過ケークをカラムクロマトグラフィーによって精製して、10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(110mg)を薄黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 1.97 (q, 2H) 3.26 (s, 3H) 3.36-3.45 (m, 1H) 3.49 (t, 2H) 3.59 (dd, 1H) 3.87 (s, 3H) 4.10 (t, 2H) 5.99 (br. s., 1H) 6.83 (d, 1H) 6.99 (s, 1H) 7.11 (br. s., 1H) 7.26-7.55 (m, 3H) 8.74 (br. s., 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 442。
実施例3:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(2−チエニル)エタノンの製造
Figure 0006435054
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(5.0g,18.2ミリモル)、1−(2−チエニル)エタノン(3.43g,27.2ミリモル)、Xantphos(440mg)、Pd(dba)(340mg)、及びt−BuONa(2.61g,27.2ミリモル)のTHF(50mL)中の混合物を70℃で5時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(2−チエニル)エタノン(2.7g)を黄色の固形物として得た。
工程2:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(2−チエニル)エタンアミンの製造
Figure 0006435054
2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(2−チエニル)エタノン(2.7g,8.43ミリモル)のMeOH(40mL)溶液へNHOAc(6.50g,84.3ミリモル)を加えた。この混合物を20分間撹拌した後で、生じる混合物へNaBHCN(1.06g,16.8ミリモル)を加えた。生じる混合物を40℃で24時間加熱して撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をDCMで希釈した。この有機混合物を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(2−チエニル)エタンアミン(2.2g)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程3:N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(2−チエニル)エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006435054
2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(2−チエニル)エタンアミン(粗製、2.2g)のジオキサン(30mL)溶液へギ酸(1.54g,33.6ミリモル)を加えた。この混合物を24時間還流させた。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をDCMで希釈した。この有機混合物を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(2−チエニル)エチル]ホルムアミド(800mg)を灰色の固形物として得た。
工程4:7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006435054
N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(2−チエニル)エチル]ホルムアミド(750mg,2.15ミリモル)のDCM(10mL)溶液へPOCl(493mg,3.22ミリモル)を加えた。この混合物を40℃で2時間加熱して撹拌してから、アンモニア水へ注いだ。生じる混合物をDCMで抽出した。この有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(400mg)を灰色の固形物として得た。
工程5:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(50mg,0.15ミリモル)と2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(84mg,0.45ミリモル)のEtOH(1mL)中の混合物を24時間還流させた。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(70mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程6:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(粗製の70mg,0.15ミリモル)のDME(1mL)溶液へp−クロラニル(37mg,0.15ミリモル)を加えた。生じる混合物を3時間還流させてから濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残渣をDCMで希釈した。この有機混合物をNaHCO水溶液と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(60mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程7:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(粗製の60mg,0.15ミリモル)のMeOH(1mL)中の混合物へ2M NaOH水溶液(0.15mL,0.3ミリモル)を加えた。室温で16時間撹拌した後で、生じる混合物を減圧下に濃縮して、ほとんどのMeOHを除去した。残渣を2M塩酸でpH=3へ酸性化してから、DCMで抽出した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(2.4mg)を灰色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ:8.99 (s, 1H), 7.50-7.53 (m, 2H), 7.33-7.38 (m, 1H), 7.08 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.86-7.01 (m, 1H), 6.35 (s, 1H), 4.08 (t, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.66-3.70 (m, 1H), 3.46 (t, 2H), 3.43-3.45 (m, 2H), 3.24 (s, 3H), 1.94-2.01 (m, 2H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 442。
実施例4:6−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノンの製造
Figure 0006435054
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(15g,54.5ミリモル)のTHF(150mL)中の混合物へ1−(4−ベンジルオキシフェニル)エタノン(16g,70.9ミリモル)、t−BuONa(7.86g,81.8ミリモル)、Pd(dba)(1g,1.09ミリモル)、及びXantphos(1.26g,2.18ミリモル)を加えた。この混合物を50℃で4時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して、残渣をDCMに溶かした。この有機溶液をHOと塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(17g)を黄色の固形物として得た。
工程2:1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミンの製造
Figure 0006435054
1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(17g,40.4ミリモル)のMeOH(170mL)溶液へNHOAc(31.2g,404ミリモル)を70℃で加えた。1時間加熱した後で、生じる混合物を0℃へ冷やした。次いで、生じる混合物へNaBHCN(5.08g,80.9ミリモル)を0℃で加えた。生じる混合物を80℃で12時間加熱してから減圧下に濃縮して、ほとんどのMeOHを除去した。残渣をHO(100mL)で希釈して、DCM(500mL)で抽出した。この有機層を塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミン(24g)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程3:N−[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006435054
1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミン(24.0g,56.9ミリモル)のジオキサン(250mL)中の混合物へギ酸(13.1g,285ミリモル)を加えた。120℃で12時間加熱した後で、この混合物を減圧下に濃縮して、ほとんどのジオキサンを除去した。残渣をHO(200mL)とDCM(600mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(200mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミド(13.0g)を淡黄色の固形物として得た。
工程4:3−(4−ベンジルオキシフェニル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006435054
N−[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミド(11.0g,24.5ミリモル)の乾燥DCM(120mL)中の混合物へPOCl(5.75g,37.5ミリモル)を0℃で滴下した。次いで、この混合物を12時間還流させた。室温へ冷やした後で、この混合物をアンモニア水(30mL)のHO(20mL)溶液へ注いだ。次いで、この混合物をDCM(300mL)で抽出した。この有機層を塩水(150mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、3−(4−ベンジルオキシフェニル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(8.4g)を黄色の固形物として得た。
工程5:6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
3−(4−ベンジルオキシフェニル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(4.0g,9.27ミリモル)と2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(5.18g,27.8ミリモル)のEtOH(50mL)溶液を100℃の油浴において12時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して粗製の6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程6:6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(5.3g,9.27ミリモル)とp−クロラニル(1.6g,6.49ミリモル)のDME(60mL)中の混合物を80℃で3時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物をHO(150mL)とDCM(300mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(150mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(4g)を黒色の固形物として得た。
工程7:6−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(700mg,1.23ミリモル)のEtOH(10mL)溶液へPd/C(50mg)を加えた。次いで、この混合物を30℃まで加熱して、水素雰囲気(30psi)下に30℃で12時間撹拌した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して粗製の6−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(650mg)を黒色の固形物として得て、これを精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程8:6−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
6−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg,417マイクロモル)のMeOH(5mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.625mL,1.25ミリモル)を加えた。25℃で12時間撹拌した後で、生じる混合物を濃縮した。残渣をHO(20mL)で希釈し、1M塩酸でpH=3へ酸性化して、DCM(100mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、6−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(8.2mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, METHANOL-d4): δ: 1.94-2.10 (m, 2H), 3.07-3.30 (m, 3H), 3.33-3.37 (m, 1H), 3.42-3.53 (m, 1H), 3.55 (t, 2H), 3.88 (br. s., 3H), 4.08 (br. s., 2H), 5.51 (br. s., 1H), 6.64 (br. s., 2H), 6.74-7.15 (m, 4H), 7.32 (br. s., 1H), 8.24 (br. s., 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 452。
実施例5:10−メトキシ−6−(4−メトキシフェニル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:10−メトキシ−6−(4−メトキシフェニル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
6−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(450mg,938マイクロモル、実施例4の工程7より)のDMF(10mL)溶液へKCO(389mg,2.82ミリモル)とヨードメタン(2.05g,14.4ミリモル)を加えた。この混合物を25℃で24時撹拌してから、HO(50mL)とEtOAc(100mL)の間に分配した。有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−6−(4−メトキシフェニル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(350mg)を茶褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:10−メトキシ−6−(4−メトキシフェニル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−6−(4−メトキシフェニル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(350mg,790マイクロモル)のMeOH(5mL)溶液へ2M NaOH水溶液(1.19mL,2.37ミリモル)を加えた。25℃で12時間撹拌した後で、生じる反応混合物をHO(20mL)で希釈し、1M塩酸でpH=3へ酸性化して、DCM(100mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−6−(4−メトキシフェニル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(27mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ: 2.12 (q, 2H), 3.28 (dd, 1H), 3.34 (s, 3H), 3.55 (t, 3H), 3.60 (d, 1H), 3.77 (s, 3H) 3.94 (s, 3H), 4.13 (t, 2H), 5.39 (s, 1H), 6.69 (s, 1H), 6.79-6.86 (m, 2H), 6.88-6.95 (m, 2H), 7.15 (s, 1H) ,7.20 (s, 1H), 8.45 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 466。
実施例6:6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg,351マイクロモル、実施例4の工程6より)のMeOH(5mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.526mL,1.05ミリモル)を加えた。25℃で12時間撹拌した後で、生じる混合物をHO(20mL)で希釈し、1M塩酸でpH=3へ酸性化して、DCM(100mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(31mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ: 2.12 (q, 2H), 3.28 (dd, 1H), 3.34 (s, 3H), 3.55 (t, 3H), 3.93 (s, 3H), 4.13 (t, 2H), 5.02 (s, 2H), 5.40 (br. s., 1H), 6.69 (s, 1H), 6.82-6.96 (m, 4H), 7.17 (d, 2H), 7.31-7.45 (m, 5 H), 8.46 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 542。
実施例7:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メチル−2−チエニル)エタノンの製造
Figure 0006435054
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(5.0g,18.2ミリモル)、1−(4−メチル−2−チエニル)エタノン(3.82g,27.2ミリモル)、t−BuONa(2.80g,29.1ミリモル)、Pd(dba)(350mg)、及びXantphos(440mg)のTHF(60mL)中の混合物を80℃で3時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物をDCM(200mL)とHO(50mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メチル−2−チエニル)エタノン(3.7g)を黄色の固形物として得た。
工程2:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メチル−2−チエニル)エタンアミンの製造
Figure 0006435054
2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メチル−2−チエニル)エタノン(3.7g,11.1ミリモル)のMeOH(50mL)中の混合物へNHOAc(8.53g,111ミリモル)を加えた。この混合物を40℃で1時間加熱した。次いで、生じる混合物へNaBHCN(1.39g,22.2ミリモル)を加えた。生じる混合物を70℃で48時間加熱してから減圧下に濃縮した。残渣をDCM(200mL)で希釈した。この有機混合物を分離し、水(100mL)と塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、粗製の2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メチル−2−チエニル)エタンアミン(2.5g)を黄色のオイルとして得た。
工程3:N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メチル−2−チエニル)エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006435054
2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メチル−2−チエニル)エタンアミン(2.5g,7.46ミリモル)のジオキサン(30mL)中の混合物へギ酸(1.72g,37.3ミリモル)を加えた。この混合物を還流で24時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して、残渣をDCM(100mL)で希釈した。次いで、この有機混合物を分離し、水(50mL)と塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メチル−2−チエニル)エチル]ホルムアミド(1.3g)を黄色のオイルとして得た。
工程4:7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(4−メチル−2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006435054
N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(4−メチル−2−チエニル)エチル]ホルムアミド(700mg,1.93ミリモル)のDCM(10mL)中の混合物へPOCl(442mg,2.89ミリモル)を加えた。この混合物を還流下に2時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物をアンモニア水(20mL)とDCM(100mL)の間に分配した。有機層を分離し、水(30mL)と塩水(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(4−メチル−2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(390mg)を白色の固形物として得た。
工程5:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(4−メチル−2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(390mg,1.13ミリモル)と2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(630mg,3.39ミリモル)のEtOH(7mL)中の混合物を還流下に24時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.0g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程6:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(粗製の1g)とp−クロラニル(277mg,1.13ミリモル)のDME(10mL)中の混合物を還流下に3時間加熱した。次いで、この混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残渣をDCMで希釈した。次いで、この有機混合物をNaHCO水溶液と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程7:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
粗製の10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1g)のMeOH(10mL)中の混合物へ2M NaOH水溶液(1.1mL)を加えた。この混合物を15℃で16時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣を1M塩酸でpH=3へ酸性化した。生じる水性混合物をDCMで抽出した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をMeOH(5mL)で処理してから濾過した。この濾過ケークを分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(64mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.93 (s, 1H), 7.50-7.53 (m, 2H), 7.06 (s, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.26 (s, 1H), 4.07 (t, J = 6.4Hz, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.66-3.70 (m, 1H), 3.46 (t, J = 6.4Hz, 2H), 3.30-3.31 (m, 1H), 3.24 (s, 3H), 2.07 (s, 3H), 1.94-2.01 (m, 2H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 456。
実施例8:6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:1−(3−クロロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノンの製造
Figure 0006435054
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(10.0g,36.3ミリモル)、1−(3−クロロフェニル)エタノン(7.3g,47.2ミリモル)、t−BuONa(5.24g,54.5ミリモル)、Pd(dba)(1.33g,1.45ミリモル)、及びXantphos(841mg,1.45ミリモル)のTHF(100mL)中の混合物を窒素雰囲気下に60℃で12時間加熱した。室温へ冷やした後で、この反応混合物を減圧下に濃縮した。残渣をDCM(600mL)で希釈した。この有機混合物を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(3−クロロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(9.0g)を淡黄色のオイルとして得た。
工程2:1−(3−クロロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミンの製造
Figure 0006435054
1−(3−クロロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(9.0g,25.8ミリモル)のMeOH(100mL)中の混合物へNHOAc(13.9g,181ミリモル)を24℃で加えた。この混合物を1時間撹拌した後で、この混合物へNaBHCN(14.2g,226ミリモル)を0℃で加えた。生じる混合物を70℃で12時間加熱してから室温へ冷やして減圧下に濃縮して、ほとんどのMeOHを除去した。残渣をHO(100mL)とDCM(500mL)の間に分配した。有機層を塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の1−(3−クロロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミン(9.0g)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程3:N−[1−(3−クロロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006435054
1−(3−クロロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミン(9.0g,33.4ミリモル)のジオキサン(120mL)中の混合物へギ酸(5.92g,129ミリモル)を24℃で加えた。この混合物を12時間還流させてから室温へ冷やして減圧下に濃縮して、ほとんどのジオキサンを除去した。残渣をHO(100mL)とDCM(500mL)の間に分配した。有機層を塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−[1−(3−クロロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミド(2.0g)を淡黄色の固形物として得た。
工程4:3−(3−クロロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006435054
N−[1−(3−クロロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミド(1.0g,2.65ミリモル)のDCM(10mL)中の混合物へPOCl(608mg,3.97ミリモル)を加えた。この混合物を還流下に2時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物をアンモニア水(20mL)とDCM(100mL)の間に分配した。有機層を分離し、水(30mL)と塩水(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、3−(3−クロロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(600mg)を茶褐色のオイルとして得た。
工程5:6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
3−(3−クロロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(600mg,1.67ミリモル)と2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(930mg,5.00ミリモル)のEtOH(10mL)中の混合物を還流下に48時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して粗製の6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.3g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程6:6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
粗製の6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.3g)とp−クロラニル(410mg,1.67ミリモル)のDME(15mL)中の混合物を還流下に3時間加熱した。次いで、この混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、残渣をDCMで希釈した。次いで、この有機混合物をNaHCO水溶液と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.4g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程7:6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(粗製の700mg)のMeOH(7mL)中の混合物へ2M NaOH水溶液(0.8mL)を加えた。この混合物を15℃で16時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣を1M塩酸でpH=3へ酸性化した。生じる水性混合物をDCMで抽出した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をMeOH(5mL)で処理してから濾過した。この濾過ケークをDMSO/MeCNで再結晶させて、6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(36mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.85 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.23-7.35 (m, 2H), 7.18 (s, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.80 (d, 1H), 6.08 (d, 1H), 4.02 (t, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.66-3.70 (m, 1H), 3.42-3.50 (m, 3H), 3.21 (s, 3H), 1.94-2.01 (m, 2H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]:470。
実施例9:6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:1−(4−フルオロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノンの製造
Figure 0006435054
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(8.0g,29.1ミリモル)、1−(4−フルオロフェニル)エタノン(6.02g,43.6ミリモル)、t−BuONa(4.47g,46.5ミリモル)、Pd(dba)(550mg)、Xantphos(700mg)のTHF(100mL)中の混合物を80℃で3時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をDCM(200mL)とHO(50mL)の間に分配した。有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(4−フルオロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(8.9g)を黄色の固形物として得た。
工程2:1−(4−フルオロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミンの製造
Figure 0006435054
1−(4−フルオロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(8.9g,26.8ミリモル)のMeOH(100mL)中の混合物へNHOAc(20.6g,268ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で1時間撹拌した。次いで、この混合物へNaBHCN(3.38g,53.6ミリモル)を加えた。生じる混合物を40℃で16時間加熱してから減圧下に濃縮した。残渣をDCM(200mL)で希釈した。この有機混合物を水(100mL)、塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(4−フルオロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミン(6.0g)を黄色のオイルとして得た。
工程3:N−[1−(4−フルオロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006435054
1−(4−フルオロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミン(6.0g,18.0ミリモル)のジオキサン(80mL)中の混合物へギ酸(4.14g,90.0ミリモル)を加えた。この混合物を還流下に48時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をDCM(100mL)で希釈して、この有機混合物をた水(50mL)と塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−[1−(4−フルオロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミド(2.6g)を白色の固形物として得た。
工程4:3−(4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006435054
N−[1−(4−フルオロフェニル)−2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミド(1.0g,2.77ミリモル)のDCM(10mL)中の混合物へPOCl(636mg,4.16ミリモル)を加えた。この混合物を還流下に2時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物をアンモニア水(20mL)とDCM(100mL)の間に分配した。有機層を水(30mL)と塩水(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、3−(4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(650mg)を黄色のオイルとして得た。
工程5:6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
3−(4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(650mg,1.89ミリモル)と2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(1.06g,5.69ミリモル)のEtOH(10mL)中の混合物を還流下に24時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して粗製の6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.2g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程6:6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(粗製の1.2g)とp−クロラニル(410mg,1.67ミリモル)のDME(15mL)中の混合物を還流下に3時間加熱した。次いで、この混合物を濾過して、濾液を減圧下に濃縮した。残渣をDCMで希釈した。この有機混合物をNaHCO水溶液と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.4g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程7:6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(粗製の700mg)のMeOH(7mL)中の混合物へ2M NaOH水溶液(0.8mL)を加えた。この混合物を15℃で16時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣を1M塩酸でpH=3へ酸性化して、DCMで抽出した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をMeOH(5mL)で処理してから濾過した。この濾過ケークを分取用HPLCによって精製して、6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(22mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.82 (s, 1H), 7.50-7.53 (m, 2H), 7.06-7.23 (m, 4H), 6.94 (s, 1H), 6.08 (s, 1H), 4.02 (t, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.66-3.70 (m, 1H), 3.42-3.50 (m, 4H), 3.22 (s, 3H), 1.94-2.01 (m, 2H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 454。
実施例10:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(o−トリル)エタノンの製造
Figure 0006435054
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(41.0g,155ミリモル)、1−(o−トリル)エタノン(17.5g,202ミリモル)、t−BuONa(27.0g,280ミリモル)、Pd(dba)(11.4g,12.5ミリモル)、及びXantphos(3.61g,6.23ミリモル)のTHF(500mL)中の混合物を50℃で12時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(o−トリル)エタノン(38.0g)を淡黄色のオイルとして得た。
工程2:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(o−トリル)エタンアミンの製造
Figure 0006435054
2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(o−トリル)エタノン(10.5g,32ミリモル)のMeOH(120mL)溶液へNHOAc(17.25g,224ミリモル)を24℃で加えた。この混合物を1時間撹拌した後で、この混合物へNaBHCN(2.61g,2.61ミリモル)を0℃で加えた。生じる混合物を還流下に12時間加熱してから、室温へ冷やして減圧下に濃縮した。残渣をHO(100mL)とDCM(500mL)の間に分配した。有機層を塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(o−トリル)エタンアミン(11.0g,粗製)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程3:N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(o−トリル)エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006435054
2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(o−トリル)エタンアミン(11.0g,33.4ミリモル)のジオキサン(120mL)溶液へギ酸(7.68g,147ミリモル)を加えた。この混合物を還流下に12時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHO(100mL)とDCM(500mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(o−トリル)エチル]ホルムアミド(5.0g)を淡黄色の固形物として得た。
工程4:7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(o−トリル)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006435054
N−[2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−(o−トリル)エチル]ホルムアミド(2.0g,5.6ミリモル)のDCM(40mL)中の撹拌溶液へPOCl(1.7g,11.1ミリモル)を加えた。この反応混合物を30℃で8時間撹拌してから、DCMとアンモニア水の撹拌混合物へ注いだ。この有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(o−トリル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(1.12g)を黄色のオイルとして得た。
工程5:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−(o−トリル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(500mg,1.47ミリモル)と2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(82mg,4.42ミリモル)のEtOH(10mL)中の混合物を72時間還流させた。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(750mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程6:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(750mg,1.56ミリモル)とp−クロラニル(385mg,1.356ミリモル)のDME(10mL)中の混合物を80℃で3時間加熱した。次いで、この反応混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(703mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程7:10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
O(3mL)とMeOH(10mL)の混合溶媒中の粗製の10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(703mg,1.47ミリモル)とNaOH(235mg)の混合物を30℃で16時間加熱した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=3〜4へ酸性化した。生じる混合物を濾過した。この濾過ケークをMeOHで再結晶させてから分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(51mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD): δ 1.95-2.07 (m, 2H), 2.53 (s, 3H), 3.29 (s, 3H), 3.35 (d, 1H) ,3.53 (td, 2H), 3.62 (dd, 1H), 3.95 (s, 3H), 4.02-4.11 (m, 2H), 4.61 (s, 1H), 6.06 (br. s., 1H), 6.56 (d, 1H), 6.82 (s, 1H), 7.00 (t, 1H), 7.18 (t, 1H), 7.24-7.31 (m, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 8.54 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 450。
実施例11:9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼンの製造
Figure 0006435054
3−ブロモ−2−メチル−フェノール(11.4g,60.95ミリモル)のDMF(150mL)溶液へKCO(25.3g,183ミリモル)とヨードメタン(26.0g,183ミリモル)を加えた。この混合物を25℃で12時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をEtOAc(200mL)で希釈した。この有機混合物を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(11.0g)を無色のオイルとして得た。
工程2:2−(3−メトキシ−2−メチル−フェニル)−1−(2−チエニル)エタノンの製造
Figure 0006435054
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(11.0g,54.7ミリモル)のTHF(120mL)溶液へ1−(2−チエニル)エタノン(8.97g,71.1ミリモル)、t−BuONa(7.89g,82.1ミリモル)、Pd(dba)(1g,1.09ミリモル)、及びXantphos(633mg,1.09ミリモル)を窒素雰囲気下に加えた。この混合物を50℃で4時間加熱してから減圧下に濃縮した。残渣をDCM(600mL)で希釈した。生じる有機混合物を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−(3−メトキシ−2−メチル−フェニル)−1−(2−チエニル)エタノン(13.0g)を茶褐色のオイルとして得た。
工程3:2−(3−メトキシ−2−メチル−フェニル)−1−(2−チエニル)エタンアミンの製造
Figure 0006435054
2−(3−メトキシ−2−メチル−フェニル)−1−(2−チエニル)エタノン(13.0g,52.8ミリモル)のMeOH(130mL)溶液へNHOAc(40.7g,528ミリモル)を70℃で加えた。この混合物を70℃で1時間加熱してから、0℃へ冷やした。この混合物へNaBHCN(6.63g,105ミリモル)を0℃で加えた。次いで、生じる混合物を80℃で12時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して、ほとんどのMeOHを除去した。残渣をHO(100mL)とDCM(500mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−(3−メトキシ−2−メチル−フェニル)−1−(2−チエニル)エタンアミン(6.4g,粗製)を黄色の固形物として得た。
工程4:N−[2−(3−メトキシ−2−メチル−フェニル)−1−(2−チエニル)エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006435054
2−(3−メトキシ−2−メチル−フェニル)−1−(2−チエニル)エタンアミン(5.4g,21.8ミリモル)のジオキサン(60mL)溶液へギ酸(10.05g,218ミリモル)を加えた。この混合物を120℃で12時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物をHO(200mL)とDCM(600mL)の間に分配した。有機層を塩水(200mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−[2−(3−メトキシ−2−メチル−フェニル)−1−(2−チエニル)エチル]ホルムアミド(3.4g)を茶褐色のオイルとして得た。
工程5:6−メトキシ−5−メチル−3−(2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリの製造
Figure 0006435054
N−[2−(3−メトキシ−2−メチル−フェニル)−1−(2−チエニル)エチル]ホルムアミド(2.9g,10.53ミリモル)の乾燥DCM(40mL)中の混合物へPOCl(5.41g,35.3ミリモル)を0℃で滴下した。次いで、この混合物を還流下に12時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物をアンモニア水(30mL)のHO(100mL)溶液へへ注いだ。次いで、この混合物をDCM(200mL)で抽出した。この有機層を塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の6−メトキシ−5−メチル−3−(2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(4.0g)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程6:9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
6−メトキシ−5−メチル−3−(2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(2.0g,7.77ミリモル)と2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(4.34g,23.3ミリモル)のEtOH(30mL)溶液を100℃で48時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して粗製の9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程7:9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(3.0g,7.55ミリモル)とp−クロラニル(1.3g,5.28ミリモル)のDME(30mL)溶液を窒素雰囲気下に80℃で3時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を濾過した。この濾過ケークを減圧下に乾燥させて、9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.3g)を黄色の固形物として得た。
工程8:9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg,506マイクロモル)のMeOH(2mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.76mL,1.5ミリモル)を加えた。この混合物を25℃で12時間撹拌してからHO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。この混合物をDCM(100mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(12mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ: 2.22 (s, 3H), 3.37-3.69 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 5.73 (br. s., 1H), 6.81 (d, 1H), 6.85-6.91 (m, 1H), 6.95 (d, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.18 (d, 1H), 7.66 (d, 1H), 8.59 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 368。
実施例12:9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−1−メトキシ−ベンゼンの製造
Figure 0006435054
5−ブロモ−2−メトキシ−フェノール(100.0g,0.49モル)、KCO(102.0g,0.74モル)、及びブロモメチルベンゼン(101.0g,0.59モル)のアセトン(1.5L)中の混合物を還流下に16時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残渣を摩砕(PE,300mL)によって精製して、2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−1−メトキシ−ベンゼン(140.0g)を白色の固形物として得た。
工程2:2−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−1−(2−チエニル)エタノンの製造
Figure 0006435054
2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−1−メトキシ−ベンゼン(50.0g,0.17モル)、1−(2−チエニル)エタノン(32.3g,0.26モル)、t−BuONa(29.5g,0.31モル)、Xantphos(4.9g,8.53ミリモル)及びPd(dba)(3.9g,4.26ミリモル)のTHF(800ml)中の混合物を窒素雰囲気下に60℃で5時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−1−(2−チエニル)エタノン(31.0g)を淡黄色の固形物として得た。
工程3:2−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−1−(2−チエニル)エタンアミンの製造
Figure 0006435054
2−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−1−(2−チエニル)エタノン(31.0g,0.092モル)とNHOAc(49.4g,0.64モル)のMeOH(500ml)中の混合物を6時間還流させた。生じる混合物を室温へ冷やしてから、この混合物へNaBHCN(8.6g,0.14モル)を少量ずつ加えた。生じる混合物を16時間還流させた。室温へ冷やした後で、生じる反応混合物を減圧下に濃縮して、残渣をEtOAcとHOの間に分配した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して2−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−1−(2−チエニル)エタンアミン(38.0g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程4:N−[2−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−1−(2−チエニル)エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006435054
2−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−1−(2−チエニル)エタンアミン(85.0g,0.25モル)とギ酸(57.6g,1.25モル)の1,4−ジオキサン(850ml)中の混合物を48時間還流させた。生じる混合物を室温へ冷やして減圧下に濃縮した。残渣をEtOAcと飽和NaHCO水溶液の間に分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−[2−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−1−(2−チエニル)エチル]ホルムアミド(41.5g)を黄色のオイルとして得た。
工程5:6−ベンジルオキシ−7−メトキシ−3−(2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006435054
N−[2−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−1−(2−チエニル)エチル]ホルムアミド(35.0g,0.095モル)のDCM(400ml)中の撹拌溶液へPOCl(31.59g,0.21モル)を室温で加えた。この混合物を50℃で1時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物をアンモニア水とDCMの撹拌混合物へ注いだ。有機相を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、6−ベンジルオキシ−7−メトキシ−3−(2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(25.3g)を淡黄色の固形物として得た。
工程6:9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
6−ベンジルオキシ−7−メトキシ−3−(2−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(17.2g,0.049モル)と2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(27.5g,0.15モル)のEtOH(200ml)中の混合物を還流下に72時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮して粗製の9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(24.0g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程7:9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(14.6g,0.029モル)とp−クロラニル(7.3g,0.029モル)のDME(150ml)中の混合物を80℃で3時間加熱した。この混合物を室温へ冷やして濾過した。この濾過ケークを乾燥させて、9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(7.0g,収率:48%)を淡黄色の固形物として得た。
工程8:9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
O(0.2mL)とTHF(5mL)の混合溶媒中の9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.21ミリモル)とNaOH(16mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。次いで、この混合物を濾過した。この濾過ケークを減圧下に乾燥させて、9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(54mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 3.30-3.39 (m, 1H), 3.73 (dd, 1H), 3.88 (s, 3H), 5.16 (s, 2H), 6.35 (d, 1H), 6.87-6.94 (m, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.32-7.43 (m, 4H), 7.44-7.50 (m, 2H), 7.54 (d, 2H), 8.99 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 460。
実施例13:9,10−ジメトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(5.0g,0.01モル、実施例12の工程7より)とチオアニソール(13.66g,0.11ミリモル)のTFA(50mL)溶液を室温で16時間撹拌した。生じる混合物をDCMとHOの間に分配した。有機層を分離し、飽和NaHCO水溶液と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をDCM/ヘキサンより再結晶させて、9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(3.50g)を黄色の固形物として得た。
工程2:9,10−ジメトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(210mg,0.53ミリモル)、KCO(132mg,0.95ミリモル)、及びヨードメタン(113mg,0.79ミリモル)のアセトン(5mL)中の混合物を50℃で16時間加熱した。この混合物を減圧下に濃縮して、残渣をEtOAcとHOの間に分配した。有機層を分離し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を混合溶媒(PE:EA=1:1)より再結晶させて、9,10−ジメトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg)を淡黄色の固形物として得た。
工程3:9,10−ジメトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
MeOH(2mL)及びHO(0.2mL)中の9,10−ジメトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.24ミリモル)とNaOH(20mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。生じる混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸によってpH=2〜3へ酸性化した。この混合物を濾過した。この濾過ケークを減圧下に乾燥させて、9,10−ジメトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(46mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 3.37-3.39 (m, 1H), 3.73 (dd, 1H), 3.85 (d, 6 H), 6.35 (d, 1H), 6.90 (t, 1H), 6.99-7.12 (m, 2H), 7.36 (d, 1H), 7.51 (d, 2H), 8.98 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]:384。
実施例14:9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(150mg,0.38ミリモル)、1−ブロモ−2−メチル−プロパン(78mg,0.57ミリモル)、及びKCO(78mg,0.57ミリモル)のDMF(5ml)中の混合物を50℃で16時間加熱した。この混合物をHOとDCMの間に分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をPE/EtOAcより再結晶させて、9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(110mg)を淡黄色の固形物として得た。
工程2:9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
MeOH(2mL)及びHO(0.2mL)中の9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(80mg,0.18ミリモル)とNaOH(14mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。生じる混合物を濾過した。この濾過ケークを減圧下に乾燥させて、9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(38mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 0.98 (d, 6 H), 1.98-2.12 (m, 1H), 3.37 (br. s., 1H), 3.70 (dd, 1H), 3.80 (d, 2H), 3.88 (s, 3H), 6.27-6.39 (m, 1H), 6.88-6.93 (m, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.50 (d, 2H), 8.98 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 426。
実施例15:9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(150mg,0.38ミリモル)、ブロモメチルシクロプロパン(76mg,0.57ミリモル)、及びKCO(78mg,0.57ミリモル)のDMF(5ml)中の混合物を室温で16時間撹拌した。生じる混合物をHOとDCMの間に分配した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をPE/EAより再結晶させて、9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(140mg)を淡黄色の固形物として得た。
工程2:9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
MeOH(2mL)及びHO(0.1mL)中の9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(70mg,0.16ミリモル)とNaOH(12mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。生じる混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。この混合物を濾過して、この濾過ケークを減圧下に乾燥させて、9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 0.26-0.39 (m, 2H), 0.53-0.64 (m, 2H), 1.17-1.33 (m, 1H), 3.31 (s, 1H), 3.70 (dd, 1H), 3.81-3.95 (m, 5 H), 6.34 (d, 1H), 6.90 (dd, 1H), 6.98-7.07 (m, 2H), 7.35 (dd, 1H), 7.51 (d, 2H), 8.98 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 424。
実施例16:10−メトキシ−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:1−(3−ブロモプロピル)ピラゾールの製造
Figure 0006435054
1H−ピラゾール(1g,14.7ミリモル)のアセトン(20mL)溶液へKCO(4.06g,29.4ミリモル)と1,3−ジブロモプロパン(14.8g,73.4ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間加熱した。この混合物を減圧下に濃縮して、残渣をHO(150mL)とEtOAc(200mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(150mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物:1−(3−ブロモプロピル)ピラゾール(500mg)を黄色のオイルとして得た。
工程2:10−メトキシ−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
化合物:9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(150mg,377マイクロモル)のDMF(3mL)溶液にKCO(104mg,754マイクロモル)と1−(3−ブロモプロピル)ピラゾール(85.6mg,453マイクロモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間加熱してから、HO(50mL)とEtOAc(100mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、粗製の10−メトキシ−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg)を黄色のオイルとして得た。
工程3:10−メトキシ−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,198マイクロモル)のMeOH(2mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.197mL,395マイクロモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をHO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。次いで、生じる混合物をDCM(100mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(13.8mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.25 (t, 2H), 3.23-3.28 (m, 1H), 3.70 (dd, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.94-4.07 (m, 2H), 4.27 (t, 2H), 6.23 (t, 1H), 6.33 (d, 1H), 6.90 (dd, 1H), 7.02 (s, 2H), 7.36 (d, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.52 (d, 2H), 7.72 (d, 1H), 8.98 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 478。
実施例17:9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
化合物:9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(150mg,377マイクロモル)のDMF(3mL)溶液へKCO(78mg,566マイクロモル)と3−ブロモプロパン−1−オール(79mg,566マイクロモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間加熱してから、HO(50mL)とEtOAc(100mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg)を茶褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg,439マイクロモル)のMeOH(2mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.439mL,878マイクロモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をHO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。次いで、生じる混合物をDCM(100mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(7.9mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.89 (t, 2H), 3.33 (br. s., 1H), 3.55 (t, 2H), 3.71 (d, 1H), 3.87 (s, 3H), 4.09 (t, 2H), 4.60 (br. s., 1H), 6.33 (br. s., 1H), 6.82-6.94 (m, 1H), 6.96-7.13 (m, 2H), 7.35 (d, 1H), 7.50 (br. s., 2H), 8.97 (br. s., 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]:428。
実施例18:10−メトキシ−2−オキソ−9−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメート
Figure 0006435054
工程1:9−(3−ブロモプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(400mg,1.0ミリモル)、1,3−ジブロモプロパン(244mg,1.21ミリモル)、及びKCO(209mg,1.51ミリモル)のDMF(7mL)中の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物をHOとDCMの間に分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の9−(3−ブロモプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(500mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:10−メトキシ−2−オキソ−9−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−(3−ブロモプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg,0.39ミリモル)、ピペリジン(164mg,1.93ミリモル)、及びKCO(267mg,1.93ミリモル)のDMF(5mL)中の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物をHOとDCMの間に分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−2−オキソ−9−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(140mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程3:10−メトキシ−2−オキソ−9−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメートの製造
Figure 0006435054
MeOH(3mL)及びHO(0.3mL)中の10−メトキシ−2−オキソ−9−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(140mg,0.27ミリモル)とNaOH(21mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。生じる混合物を濾過した。この濾過ケークを乾燥させて、分取用HPLC(ギ酸を添加剤とする)によって精製して、10−メトキシ−2−オキソ−9−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメート(23mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.39 (d, 2H), 1.46-1.57 (m, 4H), 1.91 (t, 2H), 2.36-2.48 (m, 6 H), 3.34 (s., 1H), 3.72 (dd, 1H), 3.88 (s, 3H), 4.07 (t, 2H), 6.34 (d, 1H), 6.85-6.95 (m, 1H), 7.00-7.11 (m, 2H), 7.36 (d, 1H), 7.45-7.56 (m, 2H), 8.21 (s, 1H), 8.98 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]:495。
実施例19:9−(3−シアノプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−(3−シアノプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
化合物:9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(150mg,377マイクロモル)のDMF(3mL)溶液へKCO(78mg,566マイクロモル)と4−ブロモブタンニトリル(84mg,566マイクロモル)を加えた。次いで、この混合物を30℃で12時間撹拌した。この混合物をHO(50mL)とEtOAc(100mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の9−(3−シアノプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(190mg)を茶褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:9−(3−シアノプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
9−(3−シアノプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(190mg,409マイクロモル)のTHF(2mL)溶液に2M LiOH水溶液(0.409mL,818マイクロモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をHO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。次いで、生じる混合物をDCM(100mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、9−(3−シアノプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(32.5mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.97-2.15 (m, 2H), 2.65 (t, 2H), 3.42-3.49 (m, 1H), 3.72 (dd, 1H), 3.89 (s, 3H), 4.10 (t, 2H), 6.35 (br. s., 1H), 6.91 (dd, 1H), 7.03 (br. s., 1H), 7.11 (s, 1H), 7.30-7.41 (m, 1H), 7.53 (d, 2H), 8.99 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 437。
実施例20:10−メトキシ−2−オキソ−9−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−(2−ブロモエトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.25ミリモル)、1,2−ジブロモエタン(57mg,0.30ミリモル)、及びKCO(53mg,0.38ミリモル)のDMF(3ml)中の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物をHOとDCMの間に分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の9−(2−ブロモエトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(130mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:10−メトキシ−2−オキソ−9−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
ピロリジン−2−オン(290mg,3.41ミリモル)のDMF(2mL)中の冷却及び撹拌溶液へNaH(50mg,1.25ミリモル)を0℃で加えた。この添加の後で、生じる混合物を室温まで温めて、10分間撹拌した。次いで、この混合物へ9−(2−ブロモエトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(130mg,0.25ミリモル)を加えて、生じる混合物を室温で16時間撹拌した。この反応物を飽和NHCl水溶液の添加によってクエンチしてから、この混合物をEtOAcで抽出した。この有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−2−オキソ−9−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(7.0mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.91 (quin, 2H), 2.15-2.26 (m, 2H), 3.31-3.32 (m, 1H), 3.48 (t, 2H), 3.56 (t, 2H), 3.71 (dd, 1H), 3.88 (s, 3H), 4.13 (t, 2H), 6.34 (d, 1H), 6.90 (dd, 1H), 7.01 (d, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.52 (d, 2H), 8.92-9.03 (m, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 481。
実施例21:9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(120mg,0.3ミリモル)のDMF(3mL)溶液へKCO(83mg,0.6ミリモル)と(6−ブロモヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(101mg,0.36ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから、HO(50mL)とEtOAc(100mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(140mg)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
粗製の9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(70mg,0.117ミリモル)のMeOH(1mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.117mL,0.234ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で2時間拌してからHO(20mL)で希釈した。生じる混合物を1M塩酸でpH=3へ酸性化して、DCM(100mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(18.1mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.36 (s, 15 H) 1.71 (d, 2H) 2.81-2.98 (m, 2H) 3.11-3.28 (m, 1H) 3.70 (d, 1H) 3.87 (s, 3H) 4.01 (t, 2H) 6.33 (br. s., 1H) 6.77 (br. s., 1H) 6.84-6.95 (m, 1H) 6.96-7.12 (m, 2H) 7.35 (d, 1H) 7.50 (br. s., 2H) 8.96 (br. s., 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 569。
実施例22:9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメート
Figure 0006435054
工程1:9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル塩酸塩の製造
Figure 0006435054
9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(70mg,117マイクロモル)のHCl/ジオキサン(3mL)溶液を30℃で12時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮して粗製の9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル塩酸塩(60mg)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメートの製造
Figure 0006435054
9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル塩酸塩(60mg,0.112ミリモル)のMeOH(1mL)溶液へ2M NaOH(0.112mL,0.224ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で2時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をHO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。次いで、この混合物をDCM(60mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLC(ギ酸を添加剤とする)によって精製して、化合物:9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメート(12mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.38 (br. s., 4H), 1.48-1.63 (m, 2H), 1.64-1.82 (m, 2H), 2.74 (t, 2H), 3.31 (br. s., 1H), 3.72 (d, 1H), 3.87 (s, 3H), 4.01 (t, 2H), 6.33 (br. s., 1H), 6.90 (dd, 1H), 6.95-7.11 (m, 2H), 7.35 (d, 1H), 7.45-7.52 (m, 1H), 8.40 (br. s., 1H), 8.95 (br. s., 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 469。
実施例23:9−(6−アセトアミドヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−(6−アセトアミドヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル塩酸塩(80mg,0.15ミリモル)のDCM(3mL)溶液へDIPEA(97mg,0.75ミリモル)と塩化アセチル(95mg,0.75ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから、HO(20mL)で希釈した。生じる混合物をDCM(60mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の9−(6−アセトアミドヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:9−(6−アセトアミドヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
9−(6−アセトアミドヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.185ミリモル)のMeOH(2mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.186mL,0.371ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で2時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をHO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。次いで、この混合物をDCM(60mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、9−(6−アセトアミドヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(17.5mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.25-1.48 (m, 6 H), 1.66-1.76 (m, 2H), 1.77 (s, 3H), 3.01 (q, 2H), 3.39-3.47 (m, 1H), 3.71 (dd, 1H), 3.87 (s, 3H), 4.02 (t, 2H), 6.34 (d, 1H), 6.90 (dd, 1H), 7.00-7.11 (m, 2H), 7.36 (dd1H), 7.51 (d, 2H), 7.78 (br. s., 1H), 8.98 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]:511。
実施例24:9−[6−(メタンスルホンアミド)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−[6−(メタンスルホンアミド)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル塩酸塩(100mg,0.187ミリモル)のDCM(3mL)溶液へDIPEA(121mg,0.937ミリモル)と塩化メタンスルホニル(107mg,937mモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をHO(20mL)とDCM(60mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の9−[6−(メタンスルホンアミド)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:9−[6−(メタンスルホンアミド)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
9−[6−(メタンスルホンアミド)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.174ミリモル)のMeOH(2mL)溶液へ2M NaOH(0.174mL,0.348ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で2時間撹拌してから、HO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。次いで、生じる混合物をDCM(60mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、9−[6−(メタンスルホンアミド)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(53.3mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.32-1.53 (m, 6 H), 1.66-1.81 (m, 2H), 2.87 (s, 3H), 2.92 (q, 2H),3.40-3.48 (m, 1H), 3.71 (dd, 1H), 3.87 (s, 3H), 4.02 (t, 2H), 6.34 (d, 1H), 6.85-6.96 (m, 2H), 6.98-7.11 (m, 2H), 7.36 (dd, 1H), 7.50 (d, 2H) ,8.98 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]:547。
実施例25:9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
化合物:9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(150mg,0.377ミリモル)のDMF(3mL)溶液へKCO(104mg,754マイクロモル)と6−ブロモヘキサン−1−オール(102mg,0.566ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから、HO(50mL)とEtOAc(100mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(90mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(90mg,0.181ミリモル)のMeOH(2mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.181mL,0.362ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから、HO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。生じる混合物をDCM(100mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(48mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.15-1.55 (m, 6 H), 1.73 (br. s., 2H), 3.12-3.30 (m, 1H), 3.73 (br. s., 1H), 3.86 (br. s., 3H), 4.01 (br. s., 2H), 4.39 (br. s., 2H), 6.33 (br. s., 1H), 6.90 (d, 1H), 7.04 (d, 2H), 7.35 (br. s., 1H), 7.50 (br. s., 2H), 8.97 (br. s., 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]:470。
実施例26:9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.25ミリモル)、3−ブロモ−2,2−ジメチル−プロパン−1−オール(63mg,0.38ミリモル)、及びKCO(52mg,0.38ミリモル)のDMF(3ml)中の混合物を80℃で16時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物をHOとDCMの間に分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(130mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
O(0.3mL)及びMeOH(2mL)中の9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(130mg,0.27ミリモル)とNaOH(22mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。生じる混合物を濾過した。この濾過ケークを分取用HPLCによって精製して、9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(52mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 0.93 (s, 6 H), 3.29 (br. s., 2H), 3.32-3.33 (m, 1H), 3.66-3.74 (m, 1H), 3.74-3.79 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 6.34 (d, 1H), 6.90 (dd, 1H), 7.01 (d, 1H), 7.06 (s, 1H), 7.32-7.38 (m, 1H), 7.50 (d, 2H), 8.97 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 456。
実施例27:10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(150mg,0.38ミリモル)、1,1,1−トリフルオロ−2−ヨード−エタン(119mg,0.57ミリモル)、及びKCO(78mg,0.57ミリモル)のDMF(5ml)中の混合物を70℃で6時間加熱した。この混合物をHOとDCMの間に分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をPE/EAより再結晶させて、10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg)を白色の固形物として得た。
工程2:10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
O(0.1mL)及びTHF(2mL)中の10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(70mg,0.15ミリモル)とNaOH(12mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。生じる混合物を濾過した。この濾過ケークを分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(25mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 3.30 (s, 1H), 3.75 (dd, 1H), 3.90 (s, 3H), 4.82 (q, 2H) 6.37 (d, 1H), 6.90 (dd, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.32-7.42 (m, 1H), 7.60 (d, 2H), 9.02 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 452。
実施例28:10−メトキシ−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボキシレート
Figure 0006435054
工程1:10−メトキシ−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−(3−ブロモプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(130mg,0.25ミリモル、実施例18の工程1)、モルホリン(109mg,1.25ミリモル)、及びKCO(173mg,1.25ミリモル)のDMF(3ml)中の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物をHOとDCMの間に分配した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、10−メトキシ−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg)を黄色のオイルとして得た。
工程2:10−メトキシ−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボキシレートの製造
Figure 0006435054
MeOH(2mL)及びHO(0.2mL)中の10−メトキシ−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.27ミリモル)とNaOH(15mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。生じる混合物を濾過した。この濾過ケークを分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボキシレート(7mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.90 (quin, 2H), 2.35 (m, 4H), 2.41 (t, 2H), 3.33 (m, 1H), 3.56 (t, 4H), 3.70 (dd, 1H), 3.87 (s, 3H), 4.07 (t, 2H), 6.32 (m, 1H), 6.91 (dd, 1H), 6.97-7.13 (m, 2H), 7.29-7.40 (m, 1H), 7.45-7.54 (m, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.94 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 497。
実施例29:10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−[3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:1−(3−ブロモプロピル)−1,2,4−トリアゾールの製造
Figure 0006435054
1H−1,2,4−トリアゾール(1g,14.5ミリモル)のDMF(10mL)溶液へNaH(596mg,14.9ミリモル)を加えて、この混合物を15分間撹拌した。次いで、この混合物へ1,3−ジブロモプロパン(14.6g,72.4ミリモル)を加えた。生じる混合物を30℃で12時間撹拌してから、HO(150mL)とEtOAc(200mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(150mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、粗製の1−(3−ブロモプロピル)−1,2,4−トリアゾール(300mg)を黄色のオイルとして得た。
工程2:10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−[3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(150mg,0.377ミリモル)のDMF(3mL)溶液へKCO(104mg,754マイクロモル)と1−(3−ブロモプロピル)−1,2,4−トリアゾール(107mg,0.566ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから、HO(50mL)とEtOAc(100mL)の間に分配した。有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−[3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg)を茶褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程3:10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−[3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−[3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg,0.395ミリモル)のMeOH(2mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.395mL,0.790ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をHO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。生じる混合物をDCM(100mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−[3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(61mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.28 (t, 2H), 3.23-3.31 (m, 1H), 3.71 (dd, 1H), 3.90 (s, 3H), 4.05 (d, 2H), 4.35 (t, 2H), 6.34 (d, 1H), 6.91 (dd, 1H), 6.99-7.08 (m, 2H), 7.36 (dd, 1H), 7.53 (d, 2H), 7.98 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.99 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 479。
実施例30:9−(3−カルボキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−(4−エトキシ−4−オキソ−ブトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.25ミリモル)、4−ブロモブタン酸エチル(74mg,0.38ミリモル)、及びKCO(52mg,0.38ミリモル)のDMF(3mL)中の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物をHOとDCMの間に分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をPE/EAより再結晶させて、9−(4−エトキシ−4−オキソ−ブトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(60mg)を白色の固形物として得た。
工程2:9−(3−カルボキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
MeOH(2mL)及びHO(0.1mL)中の9−(4−エトキシ−4−オキソ−ブトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(60mg,0.12ミリモル)とNaOH(20mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。生じる混合物を濾過して、この濾過ケークを減圧下に乾燥させて、9−(3−カルボキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(26mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.96 (t, 2H), 2.39 (t, 2H), 3.36 (m, 1H), 3.71 (d, 1H), 3.88 (s, 3H), 4.05 (br. s., 2H), 6.35 (br. s., 1H), 6.90 (br. s., 1H), 7.05 (d, 2H), 7.35 (d, 1H), 7.51 (d, 2H), 8.98 (s, 1H), 12.17 (br. s., 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 456。
実施例31:10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:メタンスルホン酸3−メチルスルファニルプロピルの製造
Figure 0006435054
3−メチルスルファニルプロパン−1−オール(500mg,4.71ミリモル)のDCM(5mL)溶液へEtN(2.38g,23.5ミリモル)と塩化メタンスルホニル(2.86g,25.0ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから、HO(20mL)とDCM(60mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製のメタンスルホン酸3−メチルスルファニルプロピル(600mg)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.251ミリモル)のDMF(3mL)溶液へKCO(69.6mg,0.503ミリモル)とメタンスルホン酸3−メチルスルファニルプロピル(69.6mg,0.377ミリモル)を加えた。次いで、この混合物を30℃で12時間撹拌してから、HO(50mL)とEtOAc(100mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(120mg)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程3:10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(120mg,0.247ミリモル)のMeOH(1mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.247mL,0.494ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で2時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をHO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。次いで、生じる混合物をDCM(60mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(14.9mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.94-2.03 (m, 2H), 2.04-2.10 (m, 3H), 2.61 (t, 2H), 3.41-3.52 (m, 1H), 3.72 (dd, 1H), 3.88 (s, 3H), 4.11 (t, 2H), 6.34 (d, 1H), 6.90 (dd, 1H), 6.99-7.15 (m, 2H), 7.36 (dd, 1H), 7.51 (d, 2H), 8.98 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 458。
実施例32:10−メトキシ−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:メタンスルホン酸3−メチルスルホニルプロピルの製造
Figure 0006435054
3−メチルスルホニルプロパン−1−オール(200mg,1.45ミリモル)のDCM(5mL)溶液へEtN(732mg,23.5ミリモル)と塩化メタンスルホニル(2.84g,24.9ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから、HO(20mL)とDCM(60mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製のメタンスルホン酸3−メチルスルホニルプロピル(300mg)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:10−メトキシ−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.251ミリモル)のDMF(3mL)溶液へKCO(69.6mg,0.503ミリモル)とメタンスルホン酸3−メチルスルホニルプロピル(81.6mg,0.377ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから、HO(50mL)とEtOAc(100mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の10−メトキシ−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(90mg)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程3:10−メトキシ−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(90mg,0.174ミリモル)のMeOH(1mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.174mL,0.348ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で2時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をHO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。生じる混合物をDCM(60mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(14.4mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.12-2.25 (m, 2H) 3.03 (s, 3H), 3.23-3.30 (m, 2H), 3.34 (br. s., 1H), 3.72 (dd, 1H), 3.89 (s, 3H), 4.16 (t, 2H), 6.35 (br. s., 1H), 6.86-6.94 (m, 1H), 6.97-7.13 (m, 2H), 7.35 (d, 1H), 7.52 (d, 2H), 8.98 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 490。
実施例33:10−メトキシ−9−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.5g,3.77ミリモル)とEtN(1.15g,11.32ミリモル)のDCM(15mL)中の撹拌溶液へN−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(2.0g,5.66ミリモル)のDCM(10mL)溶液を0℃で滴下した。この混合物を室温まで温めて、室温で16時間撹拌した。この反応混合物をDCMで希釈して、1M塩酸と塩水で洗浄した。有機相を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.55g)を黄色の固形物として得た。
工程2:10−メトキシ−9−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボンエチルの製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg,0.38ミリモル)、メチルボロン酸(34mg,0.57ミリモル)、KCO(157mg,1.13ミリモル)、及びPd(dppf)Cl・CHCl(31mg,0.04ミリモル)のTHF/HO(4mL/1mL)中の混合物を窒素雰囲気下に60℃で12時間加熱した。この混合物を減圧下に濃縮して、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、粗製の10−メトキシ−9−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(310mg)を濃黄色の固形物として得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程3:10−メトキシ−9−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
MeOH(3mL)及びHO(0.8mL)中の10−メトキシ−9−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(310mg,0.78ミリモル)とNaOH(63mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。生じる混合物を濾過した。この濾過ケークを分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−9−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(26mg)を淡黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 2.20 (s, 3H), 3.31 (m, 1H), 3.68-3.71 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 6.37 (br. s., 1H), 6.90 (dd, 1H), 7.00 (br. s., 1H), 7.24 (s, 1H), 7.36 (d, 1H), 7.50 (s, 1H) 7.62 (s, 1H,) 9.02 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 368。
実施例34:9−エチル−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:9−エチル−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg,0.38ミリモル、実施例33の工程1より)、エチルボロン酸(42mg,0.57ミリモル)、KCO(157mg,1.13ミリモル)、及びPd(dppf)Cl・CHCl(31mg,0.04ミリモル)のTHF/HO(4mL/1mL)中の混合物を窒素雰囲気下に60℃で12時間加熱した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、粗製の9−エチル−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(140mg)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:9−エチル−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
O(0.3mL)及びMeOH(2mL)中の9−エチル−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(140mg,0.34ミリモル)とNaOH(27mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。生じる混合物を濾過した。この濾過ケークを分取用HPLCによって精製して、9−エチル−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(21mg)を淡黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.15 (t, 3H), 2.55-2.71 (m, 2H), 3.37 (m, 1H), 3.68-3.73 (m, 1H),3.92 (s, 3H), 6.37 (br. s., 1H), 6.91 (dd, 1H), 7.01 (br. s., 1H), 7.24 (s, 1H), 7.36 (d, 1H,) 7.51 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 9.02 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 382。
実施例35:10−メトキシ−2−オキソ−9−プロピル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:10−メトキシ−2−オキソ−9−プロピル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(200mg,0.38ミリモル)、プロピルボロン酸(50mg,0.57ミリモル)、KCO(157mg,1.13ミリモル)、及びPd(dppf)Cl・CHCl(31mg,0.04ミリモル)のTHF/HO(4mL/1mL)中の混合物を窒素雰囲気下に70℃で12時間加熱した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、粗製の10−メトキシ−2−オキソ−9−プロピル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg)を茶褐色の固形物として得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:10−メトキシ−2−オキソ−9−プロピル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
O(0.2mL)及びMeOH(2mL)中の10−メトキシ−2−オキソ−9−プロピル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.24ミリモル)とNaOH(19mg)の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をHOで希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。生じる混合物を濾過した。この濾過ケークを分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−2−オキソ−9−プロピル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(15mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 0.89 (t, 3H), 1.56 (sxt, 2H), 2.53-2.62 (m, 2H), 3.31-3.33 (m, 1H), 3.65-3.74 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 6.36 (br. s., 1H), 6.90 (dd, H), 7.02 (br. s., 1H), 7.21 (s, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 9.02 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 396。
実施例36:10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.189ミリモル)のNMP(20mL)溶液へピロリジン(67mg,0.944ミリモル)を加えた。この反応容器を密封して、マイクロ波反応器において150℃で1時間加熱した。次いで、生じる混合物をカラムクロマトグラフィーによって精製して粗生成物(3g)を黄色のオイルとして得て、これをHO(50mL)とEtOAc(100mL)の間に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(60mg)を茶褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(60mg,0.133ミリモル)のMeOH(1mL)溶液へ2M NaOH(0.2mL,0.399ミリモル)を加えた。生じる混合物を30℃で0.5時間撹拌してから減圧下に濃縮した。残渣をHO(20mL)で希釈して、1M塩酸でpH=3へ酸性化した。生じる混合物をDCM(60mL)で抽出した。この有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(13.8mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 1.78-1.92 (m, 4H), 3.24 (br. s., 1H) 3.44 (d, 4H), 3.63 (dd, 1H), 3.84 (s, 3H), 6.29 (d, 1H), 6.54 (s, 1H), 6.91 (dd, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.26-7.42 (m, 3H), 8.90 (s, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 423。
実施例37:6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006435054
工程1:4−ブロモ−1−クロロ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼンの製造
Figure 0006435054
5−ブロモ−2−クロロ−フェノール(22.0g,106ミリモル)、1−ブロモ−3−メトキシ−プロパン(19.5g,127ミリモル)、及びKCO(30g,212ミリモル)のDMF(50mL)中の混合物を50℃で3時間加熱した。次いで、この混合物を酢酸エチルと水の間に分配した。有機層を分離し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の4−ブロモ−1−クロロ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(30.0g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:1−(ベンゾチオフェン−2−イル)−2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノンの製造
Figure 0006435054
粗製の4−ブロモ−1−クロロ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(1.11g,4ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(37mg,0.04ミリモル)、Xantphos(46mg,0.08ミリモル)、及びt−BuONa(768mg,8ミリモル)のTHF(10mL)中の混合物へ1−(ベンゾチオフェン−2−イル)エタノン(1.41g,8ミリモル)を加えた。生じる混合物をマイクロ波下に60℃で30分間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を水とEtOAcの間に分配した。分離した水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(ベンゾチオフェン−2−イル)−2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(1.41g)を茶褐色のオイルとして得た。
工程3:1−(ベンゾチオフェン−2−イル)−2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミンの製造
Figure 0006435054
メタノール(10mL)及びジクロロエタン(5mL)中の1−(ベンゾチオフェン−2−イル)−2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(770mg,2ミリモル)と酢酸アンモニウム(2.31g,30ミリモル)の混合物へNaBHCN(252mg,4ミリモル)を加えた。生じる混合物を65℃で16時間加熱した。室温へ冷やした後で、この反応混合物を2M NaOH水溶液によってpH=12まで塩基性にしてから、水で希釈した。生じる混合物をDCMで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の1−(ベンゾチオフェン−2−イル)−2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミン(739mg)を茶褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程4:N−[1−(ベンゾチオフェン−2−イル)−2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006435054
粗製の1−(ベンゾチオフェン−2−イル)−2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタンアミン(739mg,2ミリモル)とギ酸(0.1mL)のギ酸エチル(10mL)中の混合物を90℃で2時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮してN−[1−(ベンゾチオフェン−2−イル)−2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミド(756mg)を茶褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程5:3−(ベンゾチオフェン−2−イル)−7−クロロ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006435054
N−[1−(ベンゾチオフェン−2−イル)−2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エチル]ホルムアミド(756mg,1.9ミリモル)のCHCN(10mL)溶液へPOCl(291mg,1.9ミリモル)を加えた。この混合物を80℃で2時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物を減圧下に濃縮した。残渣をCHCN(10mL)に溶かしてから、0℃でアンモニア水によってpH=10まで塩基性にした。生じる混合物をDCMで抽出した。この有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の3−(ベンゾチオフェン−2−イル)−7−クロロ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(727mg)を茶褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程6:6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
粗製の3−(ベンゾチオフェン−2−イル)−7−クロロ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(727mg,1.9ミリモル)と2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(1.06g,5.7ミリモル)のエタノール(15mL)中の混合物を24時間還流させた。この混合物を減圧下に濃縮して粗製の6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.70g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程7:6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006435054
粗製の6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(1.70g,1.9ミリモル)とp−クロラニル(467mg,1.9ミリモル)のDME(10mL)中の混合物を70℃で3時間加熱した。室温へ冷やした後で、この混合物をDCMと水の間に分配した。有機層を飽和NaHCO水溶液(50mL)で5回、そして塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して粗製の6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(2.01g)を茶褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程8:6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006435054
メタノール(16mL)及びHO(4mL)中の粗製の6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(2.01g,1.9ミリモル)の混合物へLiOH・HO(958mg,22.8ミリモル)を加えた。生じる混合物を室温で一晩撹拌してから1M塩酸によってpH=2〜3へ酸性化した。この混合物をDCMで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して粗生成物を茶褐色の固形物として得て、これをジエチルエーテルとEtOHより再結晶させて、6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(80mg)を淡褐色の固形物として得た。1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 8.95 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.81-7.76 (m, 1H), 7.75-7.69 (m, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.34-7.28 (m, 2H), 7.24 (s, 1H), 6.40 (s, 1H), 4.23-4.09 (m, 2H), 3.85-3.75 (m, 1H), 3.60-3.50 (m, 1H), 3.49-3.41 (m, 2H), 3.20 (m, 3H), 2.00-1.88 (m, 2H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 496。
生物学的実施例
実施例38 材料と方法
HBV細胞系
10%胎仔ウシ血清(Invitrogen)と200mg/Lの最終濃度でのG418(Invitrogen)を補充して5% COにおいて37℃で維持する、DMEM+Glutamax−I培地(Invitrogen,カリフォルニア州カールスバッド、アメリカ)において、恒常的にHBVを発現する細胞系であるHepG2.2.15細胞(Acs et al. Proc Natl Acad Sci USA, 84, (1987), 4641-4)を培養した。
HBsAgアッセイ
HepG2.2.15細胞を、白色の96ウェルプレート中へ1.5x10個の細胞/ウェルで、同一2検体で播いた。この細胞をDMSO中の化合物の3倍系列希釈液で処理した。すべてのウェルにおいて最終DMSO濃度は1%であって、薬物無しの対照としてDMSOを使用した。
HBsAg化学発光イムノアッセイ(CLIA)キット(Autobio Diagnostics 社、鄭州、中国、カタログ番号:CL0310−2)を使用して、分泌されるHBV抗原のレベルを半定量的に測定した。検出には、50μL/ウェルの培養上清を使用して、HBsAg化学発光免疫アッセイ(CLIA)キット(Autobio Diagnostics 社、鄭州、中国、カタログ番号:CL0310−2)を使用してHBsAgを定量し、その上清の50μLをCLIAアッセイプレートへ移して、各ウェルへ50μLの酵素コンジュゲート試薬を加えた。このプレートを密封して、室温で1時間、穏やかに振り混ぜた。上清−酵素混合物を捨てて、ウェルを300μLのPBSで6回洗浄した。残余の液体は、吸収性ティッシュペーパーの上でCLIAプレートを裏返すことによって除去した。各ウェルへ25μLの基質Aと基質Bを加えた。10分のインキュベーションの後で、ルミノメータ(Mithras LB 940 マルチモード・マイクロプレートリーダー)を使用して輝度を測定した。用量応答曲線を作成して、E-WorkBook Suite(ID Business Solutions 社、ギルドフォード、イギリス)を使用することによって、IC50値を外挿した。IC50は、HBsAg分泌が「薬物無し」対照と比較して50%抑制される場合の化合物濃度(又は条件付き培地の対数希釈度)と定義した。
本発明の化合物について、本明細書に記載のようにHBsAgを阻害するその能力を検定した。上記アッセイにおいて本実施例を検定して、25.0μM未満のIC50を有することを見出した。式Iの特別な化合物は、0.100μM未満のIC50を有することを見出した。式Iのより特別な化合物は、0.010μM未満のIC50を有することを見出した。HBsAgアッセイの結果を表1に示す。
表1:特別な化合物の活性データ
Figure 0006435054
HBV DNAアッセイ
本アッセイでは、リアルタイムqPCR(TaqMan)を利用して、細胞外HBV DNAコピー数を直接測定する。96ウェルマイクロタイタープレートにHepG2.2.15細胞を播いた。内側ウェルだけを利用して、細胞培養の間に観測される「エッジ効果」を抑えて、外側ウェルは完全培地で充たして、試料蒸発を最少化するのに役立てた。翌日、HepG2.2.15細胞を洗浄して、その培地を、同一3検体で、様々な濃度の試験化合物を含有する完全培地と交換した。陽性対照として3TCを使用する一方、陰性対照(ウイルス対照、VC)として、培地単独を細胞へ加えた。3日後、この培養基を、適正に希釈された薬物を含有する新鮮培地と交換した。試験化合物の初回投与から6日後、細胞培養上清を回収し、プロナーゼで処理してから、リアルタイムqPCR/TaqManアッセイにおいて使用して、HBV DNAコピー数を定量した。HBV DNAレベルの低下より、抗ウイルス活性(IC50)を計算した。
本発明の化合物について、本明細書に記載のように抗HBV DNA産生へのその活性を検定した。上記アッセイにおいて本実施例を検定して、25.0μM未満のIC50を有することを見出した。式Iの特別な化合物は、0.10μM未満のIC50を有することを見出した。HBV DNAアッセイの結果を表2に示す。
表2:HepG2.2.15細胞における抗HBV DNA産生活性
Figure 0006435054
本明細書は以下の発明の開示を包含する:
[1]式I:
Figure 0006435054
[式中:
、R 、R 、及びR は、C 1−6 アルキル、ハロC 1−6 アルキル、水素、ハロゲン、シアノ、アミノ、C 1−6 アルキルアミノ、ジC 1−6 アルキルアミノ、ピロリジニル、及びOR より独立して選択され;
は、水素又はC 1−6 アルキルであり;
は、水素;C 1−6 アルキル;ハロC 1−6 アルキル;C 3−7 シクロアルキルC 1−6 アルキル;フェニルC 1−6 アルキル;ヒドロキシC 1−6 アルキル;C 1−6 アルコキシC 1−6 アルキル;カルボキシC 1−6 アルキル;C 1−6 アルキルスルファニルC 1−6 アルキル;C 1−6 アルキルスルホニルC 1−6 アルキル;シアノC 1−6 アルキル;アミノC 1−6 アルキル;C 1−6 アルキルアミノC 1−6 アルキル;ジC 1−6 アルキルアミノC 1−6 アルキル;C 1−6 アルキルカルボニルアミノC 1−6 アルキル;C 1−6 アルキルスルホニルアミノC 1−6 アルキル;C 1−6 アルコキシカルボニルアミノC 1−6 アルキル;ピラゾリルC 1−6 アルキル;トリアゾリルC 1−6 アルキル、又はヘテロシクロアルキルC 1−6 アルキルであり(ここでヘテロシクロアルキルは、N含有単環系ヘテロシクロアルキルである);
Arは、フェニル;C 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC 1−6 アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるフェニル;チエニル;C 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC 1−6 アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるチエニル;ベンゾチオフェニル;C 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC 1−6 アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるベンゾチオフェニル;ピリジニル;C 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC 1−6 アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピリジニル;ピリミジニル;C 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC 1−6 アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピリミジニル;ピロリル;C 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC 1−6 アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピロリル;ピラゾリル;C 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC 1−6 アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピラゾリル;チアゾリル;又は、C 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC 1−6 アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるチアゾリルである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[2]R が水素であり;
は、水素、ハロゲン、又はC 1−6 アルコキシであり;
は、C 1−6 アルキル、ピロリジニル、又はOR であり;
は、C 1−6 アルキル又は水素であり;
は、水素であり;
は、C 1−6 アルキル、ハロC 1−6 アルキル、C 3−7 シクロアルキルC 1−6 アルキル、フェニルC 1−6 アルキル、ヒドロキシC 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシC 1−6 アルキル、カルボキシC 1−6 アルキル、C 1−6 アルキルスルファニルC 1−6 アルキル、C 1−6 アルキルスルホニルC 1−6 アルキル、シアノC 1−6 アルキル、アミノC 1−6 アルキル、C 1−6 アルキルカルボニルアミノC 1−6 アルキル、C 1−6 アルキルスルホニルアミノC 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシカルボニルアミノC 1−6 アルキル、ピラゾリルC 1−6 アルキル、トリアゾリルC 1−6 アルキル、ピペリジルC 1−6 アルキル、モルホリニルC 1−6 アルキル、又は2−オキソピロリジニルC 1−6 アルキルであり;
Arは、フェニル;C 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、又はフェニルC 1−6 アルコキシによって置換されるフェニル;チエニル;C 1−6 アルキルによって置換されるチエニル;又はベンゾチオフェニルである、[1]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[3]R が水素であり、R が水素であり、R が水素である、[1]又は[2]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[4]R がC 1−6 アルコキシである、[1]〜[3]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[5]R がメトキシである、[1]〜[4]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[6]R がピロリジニル又はOR であり、ここでR は、C 1−6 アルキル、ハロC 1−6 アルキル、C 3−7 シクロアルキルC 1−6 アルキル、ヒドロキシC 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシC 1−6 アルキル、カルボキシC 1−6 アルキル、C 1−6 アルキルスルファニルC 1−6 アルキル、シアノC 1−6 アルキル、アミノC 1−6 アルキル、C 1−6 アルキルカルボニルアミノC 1−6 アルキル、C 1−6 アルキルスルホニルアミノC 1−6 アルキル、又はC 1−6 アルコキシカルボニルアミノC 1−6 アルキルである、[1]〜[5]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[7]R がOR であり、ここでR は、メチル、イソブチル、トリフルオロエチル、シクロプロピルメチル、シアノプロピル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシヘキシル、ヒドロキシジメチルプロピル、メトキシプロピル、カルボキシプロピル、メチルスルファニルプロピル、アミノヘキシル、メチルカルボニルアミノヘキシル、メチルスルホニルアミノヘキシル、又はメトキシカルボニルアミノヘキシルである、[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[8]Arが、フェニル、C 1−6 アルキル又はハロゲンによって置換されるフェニル、チエニル、又はC 1−6 アルキルによって置換されるチエニルである、[1]〜[7]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[9]Arが、フェニル;メチル、フルオロ、又はクロロによって置換されるフェニル;チエニル、又はメチルによって置換されるチエニルである、[1]〜[8]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[10]R が水素であり;
は、C 1−6 アルコキシであり;
は、ピロリジニル又はOR であり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、C 1−6 アルキル、ハロC 1−6 アルキル、C 3−7 シクロアルキルC 1−6 アルキル、ヒドロキシC 1−6 アルキル、C 1−6 アルコキシC 1−6 アルキル、又はC 1−6 アルキルスルファニルC 1−6 アルキルであり;
Arは、C 1−6 アルキルによって置換されるフェニル、又はチエニルである、[1]又は[2]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[11]R が水素であり;
は、メトキシであり;
は、ピロリジニル又はOR であり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、イソブチル、トリフルオロエチル、シクロプロピルメチル、ヒドロキシジメチルプロピル、メトキシプロピル、又はメチルスルファニルプロピルであり;
Arは、メチルによって置換されるフェニル、又はチエニルである、[1]、[2]、又は[10]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[12]10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(4−メトキシフェニル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジメトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメート;
9−(3−シアノプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメート;
9−(6−アセトアミドヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−[6−(メタンスルホンアミド)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボキシレート;
10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−[3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−カルボキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−エチル−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−プロピル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸より選択される、[1]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[13]10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸より選択される、[1]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
[14][1]〜[13]のいずれかに記載の化合物の製造のための方法であって:
(a)式(A):
Figure 0006435054
の化合物の加水分解;又は
(b)式(B);
Figure 0006435054
の化合物の加水分解を含んでなる、前記方法[式中、R 〜R とArは、[1]〜[11]のいずれかに定義される通りである]。
[15]治療活性物質としての使用のための、[1]〜[13]のいずれかに記載の化合物。
[16][1]〜[13]のいずれかに記載の化合物と治療不活性担体を含んでなる医薬組成物。
[17][1]〜[13]のいずれかに記載の化合物の、HBV感染の治療又は予防への使用。
[18][1]〜[13]のいずれかに記載の化合物の、HBV感染の治療又は予防用医薬品の製造への使用。
[19][1]〜[13]のいずれかに記載の化合物の、HBsAg産生又は分泌の阻害への、又はHBsAg産生又は分泌の阻害への使用。
[20]HBV感染の治療又は予防のための、[1]〜[13]のいずれかに記載の化合物。
[21][14の方法に従って製造される場合の、[1]〜[13]のいずれかに記載の化合物。
[22]HBV感染の治療又は予防のための方法であって、[1]〜[13]のいずれかに記載の化合物の有効量を投与することを含む、前記方法。
[23]本明細書に記載される、本発明。
Figure 0006435054

Claims (20)

  1. 式I:
    Figure 0006435054
    [式中:
    、R、R、及びRは、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、水素、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジC1−6アルキルアミノ、ピロリジニル、及びORより独立して選択され;
    は、水素又はC1−6アルキルであり;
    は、水素;C1−6アルキル;ハロC1−6アルキル;C3−7シクロアルキルC1−6アルキル;フェニルC1−6アルキル;ヒドロキシC1−6アルキル;C1−6アルコキシC1−6アルキル;カルボキシC1−6アルキル;C1−6アルキルスルファニルC1−6アルキル;C1−6アルキルスルホニルC1−6アルキル;シアノC1−6アルキル;アミノC1−6アルキル;C1−6アルキルアミノC1−6アルキル;ジC1−6アルキルアミノC1−6アルキル;C1−6アルキルカルボニルアミノC1−6アルキル;C1−6アルキルスルホニルアミノC1−6アルキル;C1−6アルコキシカルボニルアミノC1−6アルキル;ピラゾリルC1−6アルキル;トリアゾリルC1−6アルキル、又はヘテロシクロアルキルC1−6アルキルであり(ここでヘテロシクロアルキルは、N含有単環系ヘテロシクロアルキルである);
    Arは、フェニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるフェニル;チエニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるチエニル;ベンゾチオフェニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるベンゾチオフェニル;ピリジニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピリジニル;ピリミジニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピリミジニル;ピロリル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピロリル;ピラゾリル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるピラゾリル;チアゾリル;又は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びフェニルC1−6アルコキシより独立して選択される1、2、又は3の基によって置換されるチアゾリルである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  2. が水素であり;
    は、水素、ハロゲン、又はC1−6アルコキシであり;
    は、C1−6アルキル、ピロリジニル、又はORであり;
    は、C1−6アルキル又は水素であり;
    は、水素であり;
    は、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−7シクロアルキルC1−6アルキル、フェニルC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルキル、カルボキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルファニルC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニルアミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルアミノC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルアミノC1−6アルキル、ピラゾリルC1−6アルキル、トリアゾリルC1−6アルキル、ピペリジルC1−6アルキル、モルホリニルC1−6アルキル、又は2−オキソピロリジニルC1−6アルキルであり;
    Arは、フェニル;C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、又はフェニルC1−6アルコキシによって置換されるフェニル;チエニル;C1−6アルキルによって置換されるチエニル;又はベンゾチオフェニルである、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  3. が水素であり、Rが水素であり、Rが水素である、請求項1又は請求項2に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  4. がC1−6アルコキシである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  5. がメトキシである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  6. がピロリジニル又はORであり、ここでRは、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−7シクロアルキルC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルキル、カルボキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルファニルC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニルアミノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルアミノC1−6アルキル、又はC1−6アルコキシカルボニルアミノC1−6アルキルである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  7. がORであり、ここでRは、メチル、イソブチル、トリフルオロエチル、シクロプロピルメチル、シアノプロピル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシヘキシル、ヒドロキシジメチルプロピル、メトキシプロピル、カルボキシプロピル、メチルスルファニルプロピル、アミノヘキシル、メチルカルボニルアミノヘキシル、メチルスルホニルアミノヘキシル、又はメトキシカルボニルアミノヘキシルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  8. Arが、フェニル、C1−6アルキル又はハロゲンによって置換されるフェニル、チエニル、又はC1−6アルキルによって置換されるチエニルである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  9. Arが、フェニル;メチル、フルオロ、又はクロロによって置換されるフェニル;チエニル、又はメチルによって置換されるチエニルである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  10. が水素であり;
    は、C1−6アルコキシであり;
    は、ピロリジニル又はORであり;
    は、水素であり;
    は、水素であり;
    は、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−7シクロアルキルC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルキル、又はC1−6アルキルスルファニルC1−6アルキルであり;
    Arは、C1−6アルキルによって置換されるフェニル、又はチエニルである、請求項1に又は請求項2に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  11. が水素であり;
    は、メトキシであり;
    は、ピロリジニル又はORであり;
    は、水素であり;
    は、水素であり;
    は、イソブチル、トリフルオロエチル、シクロプロピルメチル、ヒドロキシジメチルプロピル、メトキシプロピル、又はメチルスルファニルプロピルであり;
    Arは、メチルによって置換されるフェニル、又はチエニルである、請求項1、請求項2、又は請求項10に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  12. 10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−フェニル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(4−メトキシフェニル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−(4−ベンジルオキシフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(4−メチル−2−チエニル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−(3−クロロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−(4−フルオロフェニル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−メトキシ−8−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9,10−ジメトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−2−オキソ−9−[3−(1−ピペリジル)プロポキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメート;
    9−(3−シアノプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−2−オキソ−9−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ]−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸ホルメート;
    9−(6−アセトアミドヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−[6−(メタンスルホンアミド)ヘキソキシ]−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボキシレート;
    10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−[3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(3−カルボキシプロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−9−メチル−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−エチル−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−2−オキソ−9−プロピル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;及び
    6−(ベンゾチオフェン−2−イル)−10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸より選択される、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  13. 10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(3−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−6−(o−トリル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−イソブトキシ−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−2−オキソ−6−(2−チエニル)−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;及び
    10−メトキシ−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6−(2−チエニル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸より選択される、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマー。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物の製造のための方法であって:
    (a)式(A):
    Figure 0006435054
    の化合物の加水分解;又は
    (b)式(B);
    Figure 0006435054
    の化合物の加水分解を含んでなる、前記方法[式中、R〜R とArは、請求項1〜11のいずれか1項に定義される通りであり、R はC 1−6 アルキルである]。
  15. 治療活性物質としての使用のための、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
  16. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーと治療不活性担体を含んでなる医薬組成物。
  17. BV感染の治療又は予防のための、請求項16に記載の医薬組成物
  18. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はそれらのエナンチオマーの、HBV感染の治療又は予防用医薬品の製造への使用。
  19. BsAg産生又は分泌の阻害のための、請求項16に記載の医薬組成物
  20. HBV感染の治療又は予防のための、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
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