JP6420491B2 - B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防用の新規6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−2−オン誘導体 - Google Patents

B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防用の新規6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−2−オン誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、哺乳動物における療法及び/又は予防に有用な有機化合物に、そして特にHBV感染を治療するのに有用なHBsAg(HBV表面抗原)阻害剤に関する。
本発明は、医薬活性を有する新規6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−2−オン誘導体、それらの製造、それらを含有する医薬組成物、及び医薬品としてのそれらの潜在的な使用に関する。
本発明は、式(I):
Figure 0006420491
[式中、R〜R、W、及びXは、下記に記載される通りである]の化合物、又はその医薬的に許容される塩に、又はエナンチオマーに関する。
B型肝炎ウイルス(HBV)は、エンベロープのある、一部二本鎖のDNAウイルスである。コンパクトな3.2kb HBVゲノムは、4つの重複したオープンリーディングフレーム(ORF)からなり、これは、コア、ポリメラーゼ(Pol)、エンベロープ、及びXタンパク質をコードする。最も長いのがPol ORFであって、エンベロープORFは、その内側に位置し、一方、XのORFとコアのORFには、Pol ORFと重なる部分がある。HBVの生活環には、1)弛緩型環状DNA(RC DNA)からの閉環状DNA(cccDNA)の産生と、2)プレゲノムRNA(pgRNA)の逆転写によるRC DNAの産生という、2つの主要なイベントがある。宿主細胞への感染に先立って、HBVゲノムは、ビリオン内部では、RC DNAとして存在する。HBVビリオンは、ヒト肝細胞の表面に存在する陰電荷のプロテオグリカンへ非特異的に結合することによって(Schulze, A., P. Gripon & S. Urban. Hepatology, 46, (2007), 1759-68)、そして肝細胞タウロコール酸ナトリウム共輸送ポリペプチド(NTCP)受容体へのHBV表面抗原(HBsAg)の特異的な結合を介して(Yan, H. et al. J Virol, 87, (2013), 7977-91)宿主細胞へ侵入することが可能であることがわかっている。ビリオンがその細胞に入ると、ウイルスのコアと被包化されたRC DNAは、宿主因子によって、ある核内局在化シグナルを介して、Impβ/Impα核内輸送受容体により核内へ輸送される。核の内部では、宿主DNA修復酵素がRC DNAをcccDNAへ変換する。cccDNAは、すべてのウイルスmRNAの鋳型として作用して、それ自体が被感染個体におけるHBV存続の原因となる。cccDNAより産生される転写産物は、プレゲノムRNA(pgRNA)とサブゲノムRNAという2つのカテゴリーへ群分けされる。サブゲノム転写産物は、3種のエンベロープ(L、M、及びS)とXタンパク質をコードして、pgRNAは、プレコア、コア、及びPolタンパク質をコードする(Quasdorff, M. & U. Protzer. J Viral Hepat, 17, (2010), 527-36)。HBV遺伝子発現又はHBV RNA合成の阻害は、HBVのウイルス複製及び抗原産生の阻害をもたらす(Mao, R. et al. PLoS Pathog, 9, (2013), e1003494; Mao, R. et al. J Virol, 85, (2011), 1048-57)。例えば、IFN−αは、HBVの共有結合閉環状DNA(cccDNA)微小染色体からのpgRNA及びサブゲノムRNAの転写を減少させることによってHBV複製とHBsAg産生を阻害することが示された(Belloni, L. et al. J Clin Invest, 122, (2012), 529-37; Mao, R. et al. J Virol, 85, (2011), 1048-57)。HBVウイルスのすべてのmRNAは、キャップが付されてポリアデニル化されてから、翻訳のために細胞質へ移送される。細胞質においては、新たなビリオンの組立てが開始されて、新生のpgRNAがウイルスのPolとともにパッケージされて、一本鎖DNA中間体を介した、pgRNAのRC DNAへの逆転写を開始することが可能になる。RC DNAを含有する成熟したヌクレオキャプシドは、細胞脂質とウイルスのL、M、及びSタンパク質と一緒に被包されてから、この感染性のHBV粒子は、細胞内膜での出芽によって放出される(Locarnini, S. Semin Liver Dis, (2005), 25 Suppl 1, 9-19).興味深いことに、感染性ビリオンより数で大いに優る非感染性の粒子も産生される。これらの空のエンベロープ粒子(L、M、及びS)は、サブウイルス粒子と呼ばれる。重要にも、サブウイルス粒子は、感染性粒子と同じエンベロープタンパク質を共有するので、それらは、宿主免疫系に対するデコイとして作用すると推測されて、HBVワクチンに使用されてきた。このS、M、及びLエンベロープタンパク質は、3種の異なる開始コドンを含有する単一のORFより発現される。この3種のタンパク質は、そのC末端に、Sドメインという226aa配列を共有する。MとLは、追加のプレSドメイン、プレS2とプレS2及びプレS1をそれぞれ有する。しかしながら、HBsAgエピトープを有するのは、Sドメインである(Lambert, C. & R. Prange.Virol J, (2007), 4, 45)。
ウイルス感染の制御には、感染後数分〜数時間内に応答して、ウイルスの初期増殖に影響を及ぼして、慢性及び永続性の感染の発現を制限することが可能である、宿主の自然免疫系の厳格な監視が求められる。IFNとヌクレオシ(チ)ド類似体に基づいた現行の治療薬が利用可能であるにもかかわらず、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染は、肝硬変と肝癌へのより高いリスクを有する推定3億5千万人の慢性キャリアが懸念される、依然として重大な全世界の医療問題である。
被感染肝臓のウイルスクリアランスにおいて中心的な役割を担うのは、HBV感染へ応答した、肝細胞及び/又は肝内免疫細胞による、抗ウイルスサイトカインの分泌である。しかしながら、慢性の被感染患者では、宿主の細胞認識システムと後続の抗ウイルス反応に対抗するためにウイルスが採用する様々なエスケープ戦略のために、弱い免疫応答しか示せない。
多くの観測事実は、いくつかのHBVウイルスタンパク質が、ウイルス認識のシグナル伝達システムと後続のインターフェロン(IFN)抗ウイルス活性に干渉することによって、宿主の初期細胞応答に対抗し得ることを示した。この中でも、HBVエンプティサブウイルス粒子(SVPs、HBsAg)の過剰分泌は、慢性被感染患者(CHB)において観測される免疫寛容状態の維持へ参画する場合がある。HBsAgaや他のウイルス抗原へ永続的に曝露されると、HBV特異的T細胞の枯渇、又は進行性の機能障害をもたらす可能性があるのだ(Kondo et al. Journal of Immunology (1993), 150, 4659-4671; Kondo et al. Journal of Medical Virology (2004), 74, 425-433; Fisicaro et al. Gastroenterology, (2010), 138, 682-93;)。さらに、HBsAgについては、単球、樹状細胞(DC)、及びナチュラルキラー(NK)細胞のような免疫細胞の機能を直接的な相互作用によって抑制することが報告されている(Op den Brouw et al. Immunology, (2009b), 126, 280-9; Woltman et al. PLoS One, (2011), 6, e15324; Shi et al. J Viral Hepat. (2012), 19, e26-33; Kondo et al. ISRN Gasteroenterology, (2013), Article ID 935295)。
HBsAgの定量は、慢性B型肝炎における予後判定と治療応答にとって有意義なバイオマーカーである。しかしながら、HBsAg消失の達成と血清転換は、慢性被感染患者でにおいてめったに観測されないが、依然として究極の治療目標となっている。ヌクレオシ(チ)ド類似体のような現行の療法は、HBV DNA合成を阻害する分子であるが、HBsAgレベルを低下させることに指向していない。ヌクレオシ(チ)ド類似体は、長期療法であったとしても、HBsAgクリアランス率が自然に観測されるレベル(−1%〜2%の間)と同等であることが実証されている(Janssen et al. Lancet, (2005), 365, 123-9; Marcellin et al. N. Engl. J. Med., (2004), 351, 1206-17; Buster et al. Hepatology, (2007), 46, 388-94)。故に、CHB患者において、HBV DNAレベルとともにHBsAgを標的とすることは、CHB患者の免疫再活性化と寛解を有意に改善させるかもしれない(Wieland, S. F. & F. V. Chisari. J Virol, (2005), 79, 9369-80; Kumar et al. J Virol, (2011), 85, 987-95; Woltman et al. PLoS One, (2011), 6, e15324; Op den Brouw et al. Immunology, (2009b), 126, 280-9)。
本発明は、式(I):
Figure 0006420491
[式中:
、R、R、及びRは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、ジC1−6アルキルアミノ、シアノ、N含有単環系ヘテロシクロアルキル、及びORより独立して選択され(ここでRは、水素;C1−6アルキル;又はフルオロ、C3−7シクロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、ジC1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、単環系ヘテロシクロアルキル、ピラゾイル、又はイミダゾリルによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
は、水素又はC1−6アルキルであり;
は、水素、C1−6アルキル、フェニル−C2x−、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、ベンゾイル、又は単環系ヘテロシクロアルキルであり(ここでxは、1〜6である);
Wは、結合、C2yC(R)(R)C2z、又はC2yCH(R)CH(R)C2zであり(ここでRとRは、水素、フルオロ、ヒドロキシ、及びC1−6アルキルより独立して選択され、yは、0〜6であり;zは、0〜6である);
Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、C1−6アルキルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、単環系ヘテロシクロアルキルを形成する;
但し、Xが結合であるとき、Rは、水素でも、C1−6アルキルでも、フェニル−C2x−でもない]の新規化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーに関する。
本発明はまた、それらの製造法、本発明による化合物に基づいた医薬品とそれらの生産法、並びに式(I)の化合物のHBsAg阻害剤としての使用に関する。従って、式(I)の化合物は、HBV感染の治療又は予防に有用である。
他に定義しなければ、本明細書において使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって普通に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、以下の定義について説明するのは、本発明について記載するために使用される様々な用語の意味及び範囲を例解して定義するためである。
定義
本明細書に使用するように、「C1−6アルキル」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、1〜6個、特に1〜4個の炭素原子を含有する飽和した直鎖又は分岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1−ブチル、2−ブチル、tert−ブチル、等を意味する。特別な「C1−6アルキル」基は、メチル、エチル、イソプロピル、及びtert−ブチルである。
「C2x」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、1〜6個、特に1〜4個の炭素原子を含有する飽和した直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。
「C1−6アルコキシ」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、C1−6アルキル−O−基(ここで「C1−6アルキル」は、上記に定義される通りである)、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、2−ブトキシ、tert−ブトキシ、等を意味する。特別な「C1−6アルコキシ」基は、メトキシとエトキシ、そしてより特別にはメトキシである。
「C3−7シクロアルキル」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、3〜7個の炭素原子、特に3〜6個の炭素原子を含有する飽和炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、等を意味する。特別な「C3−7シクロアルキル」基は、シクロプロピル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルである。
「単環系ヘテロシクロアルキル」という用語は、N、O、及びSより選択される1、2、又は3個の環ヘテロ原子を含んでなり、残る環原子が炭素である、4〜7個の環原子の単環系の環系を意味する。単環系ヘテロシクロアルキルの例は、アジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、又はオキサゼパニルである。特別な「単環系ヘテロシクロアルキル」基は、ピロリジニル、2−オキソ−ピロリジニル、及びテトラヒドロピラニルであり、そしてより特別には、ピロリジン−1−イル、2−オキソ−ピロリジン−1−イル、及びテトラヒドロピラン−4−イルである。
「N含有単環系ヘテロシクロアルキル」という用語は、そのヘテロ原子の少なくとも1個がNである、単環系ヘテロシクロアルキルを意味する。N含有単環系ヘテロシクロアルキルの例は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、又はオキサゼパニルである。特別な「N含有単環系ヘテロシクロアルキル」基は、ピロリジニル、2−オキソ−ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、及びモルホリニルであって、より特別には、ピロリジン−1−イルと2−オキソ−ピロリジン−1−イルである。
「アミノ」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、一級(−NH)、二級(−NH−)、又は三級アミノ
Figure 0006420491
を意味する。
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を意味する。ハロゲンは、特に、フッ素又は塩素である。
「ヒドロキシ」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、OH基を意味する。
「スルホニル」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、−SO−基を意味する。
「C1−6アルキルカルボニル」という用語は、C1−6アルキル−C(O)−基を意味する(ここで「C1−6アルキル」は、上記に定義される通りである)。
「C1−6アルキルスルファニル」という用語は、C1−6アルキル−S−基を意味する(ここで「C1−6アルキル」は、上記に定義される通りである)。
「C1−6アルキルスルホニル」という用語は、C1−6アルキル−S(O)−基を意味する(ここで「C1−6アルキル」は、上記に定義される通りである)。
「エナンチオマー」という用語は、互いに重ね合わせることができない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を示す。
本発明による化合物は、その医薬的に許容される塩の形態で存在し得る。「医薬的に許容される塩」という用語は、式(I)の化合物の生物学的有効性及び特性を保持して、好適な無害の有機若しくは無機酸又は有機若しくは無機塩基より生成される、慣用の酸付加塩又は塩基付加塩を意味する。酸付加塩には、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、及び硝酸のような無機酸より誘導されるものと、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、等のような有機酸より誘導されるものが含まれる。塩基付加塩には、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、及び四級アンモニウム水酸化物(例えば、水酸化テトラメチルアンモニウムのような)より誘導されるものが含まれる。ある医薬化合物の塩への化学的修飾は、物理的及び化学的安定性、吸湿性、流動性、及び溶解性が改善された化合物を入手するための、製薬化学者によく知られた技術である。それについては、例えば、Bastin R. J., et. al., Organic Process Research & Development 2000, 4, 427-435;又は Ansel, H., et. al.,「医薬剤形と薬物送達系(Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems)」第6版(1995), 196 及び 1456-1457 頁に記載されている。特別であるのは、式(I)の化合物のナトリウム塩である。
「治療有効量」という用語は、被験者へ投与されるときに、(i)特別な疾患、状態、又は障害を治療するか又は予防する、(ii)特別な疾患、状態、又は障害の1以上の症状を弱める、改善する、又は消失させる、又は(iii)本明細書に記載される特別な疾患、状態、又は障害の1以上の症状の発現を防ぐか又は遅らせる、本発明の化合物又は分子の量を示す。治療有効量は、該化合物、治療される病態、治療される疾患の重症度、被験者の年齢及び相対健康度、投与の経路及び形態、担当の医師又は獣医師の判断、及び他の要因に依存して変動するものである。
「医薬組成物」という用語は、哺乳動物(例、それを必要とするヒト)へ投与される、有効医薬成分の治療有効量を医薬的に許容される賦形剤と一緒に含んでなる混合物又は溶液剤を示す。
1個又は数個のキラル中心を含有する一般式(I)の化合物は、ラセミ化合物、ジアステレオマー混合物としても存在し得て、また光学的に活性な単一の異性体として存在してもよい。ラセミ化合物は、既知の方法に従って、エナンチオマーへ分離させることができる。特に、結晶化によって分割され得るジアステレオマー塩は、ラセミ混合物より、D若しくはL−酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、又はカンファースルホン酸のような光学活性酸との反応によって生成される。
HBsAgの阻害剤
本発明は、(i)式(I):
Figure 0006420491
[式中:
、R、R、及びRは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、ジC1−6アルキルアミノ、シアノ、N含有単環系ヘテロシクロアルキル、及びORより独立して選択され(ここでRは、水素;C1−6アルキル;又はフルオロ、C3−7シクロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、ジC1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、単環系ヘテロシクロアルキル、ピラゾイル、又はイミダゾリルによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
は、水素又はC1−6アルキルであり;
は、水素、C1−6アルキル、フェニル−C2x−、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、ベンゾイル、又は単環系ヘテロシクロアルキルであり(ここでxは、1〜6である);
Wは、結合、C2yC(R)(R)C2z、又はC2yCH(R)CH(R)C2zであり(ここでRとRは、水素、フルオロ、ヒドロキシ、及びC1−6アルキルより独立して選択され、yは、0〜6であり;zは、0〜6である);
Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、C1−6アルキルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、単環系ヘテロシクロアルキルを形成する;
但し、Xが結合であるとき、Rは、水素でも、C1−6アルキルでも、フェニル−C2x−でもない]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はエナンチオマーに関する。
本発明の別の態様は、(ii)R、R、R、及びRが、水素、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノ−プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、ピラゾイルプロポキシ、イミダゾリルプロポキシ、モルホリニル−プロポキシ、ジメチルアミノ、シアノ、又はピロリジニルより独立して選択され;
は、水素であり;
は、水素、メチル、ベンジル、アセチル、メチルスルホニル、ベンゾイル、ピロリジン−1−イル、2−オキソ−ピロリジニル、又はテトラヒドロピラニルであり;
Wは、結合、CH、C(CH、又はC(CHCHであり;
Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、メチルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(iii)Rが水素であり;
は、ハロゲン又はC1−6アルコキシであり;
は、シアノ、C1−6アルキル、ピロリジニル、又はORであり(ここでRは、C1−6アルキル;又はフルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C3−7シクロアルキル、フェニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、モルホリニル、2−オキソ−ピロリジニル、ピロリジニル、ジC1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、ピラゾイル、又はC1−6アルキルピロリジニルによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、C1−6アルキル、フェニル−C2x、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり(ここでxは、1〜6である);
Wは、結合、C(R)(R)C2zであり(ここでRとRは、水素とC1−6アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である);
Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、C1−6アルキルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(iv)Rが水素であり;
は、クロロ、メトキシ、又はエトキシであり;
は、シアノ、エチル、ピロリジニル、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシ−ジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノプロポキシ、モルホリニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシ、又はピラゾイルプロポキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、メチル、ベンジル、アセチル、メチルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり;
Wは、結合、CH、C(CH、又はC(CHCHであり;
Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、メチルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(v)式(IA):
Figure 0006420491
[式中:
は、水素であり;
は、ハロゲン又はC1−6アルコキシであり;
は、シアノ、C1−6アルキル、ピロリジニル、又はORであり(ここでRは、C1−6アルキル;又はフルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C3−7シクロアルキル、フェニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、モルホリニル、2−オキソ−ピロリジニル、ピロリジニル、ジC1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、C1−6アルキルピロリジニル、又はピラゾイルによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、C1−6アルキル、フェニル−C2x、又はC1−6アルキルカルボニルであり(ここでxは、1〜6である);
Wは、C(R)(R)C2zである(ここでRとRは、水素とC1−6アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である)]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(vi)Rが水素であり;
は、クロロ、メトキシ、又はエトキシであり;
は、シアノ、エチル、ピロリジニル、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノ−プロポキシ、モルホリニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシ、又はピラゾイルプロポキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、メチル、ベンジル、又はアセチルであり;
Wは、CH、C(CH、又はC(CHCHである、式(IA)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(vii)R、R、R、及びRが、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、ジC1−6アルキルアミノ、シアノ、N含有単環系ヘテロシクロアルキル、及びORより独立して選択され(ここでRは、水素;C1−6アルキル;又はフルオロ、C3−7シクロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、ジC1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、単環系ヘテロシクロアルキル、又はイミダゾリルによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
は、水素又はC1−6アルキルであり;
は、水素、C1−6アルキル、フェニル−C2x−、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、ベンゾイル、又は単環系ヘテロシクロアルキルであり(ここでxは、1〜6である);
Wは、結合、C2yC(R)(R)C2z、又はC2yCH(R)CH(R)C2zであり(ここでRとRは、水素、フルオロ、ヒドロキシ、及びC1−6アルキルより独立して選択され、yは、0〜6であり;zは、0〜6である);
Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、C1−6アルキルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、単環系ヘテロシクロアルキルを形成する(但し、Xが結合であるとき、Rは、水素でも、C1−6アルキルでも、フェニル−C2x−でもない)、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(viii)R、R、R、及びRが、水素、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノ−プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、イミダゾリルプロポキシ、モルホリニル−プロポキシ、ジメチルアミノ、シアノ、又はピロリジニルより独立して選択され;
は、水素であり;
は、水素、メチル、ベンジル、アセチル、メチルスルホニル、ベンゾイル、ピロリジン−1−イル、2−オキソ−ピロリジニル、又はテトラヒドロピラニルであり;
Wは、結合、CH、C(CH、又はC(CHCHであり;
Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、メチルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する(但し、Xが結合であるとき、Rは、水素でも、C1−6アルキルでも、フェニル−C2x−でもない)、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(ix)Rが水素であり;
は、ハロゲン又はC1−6アルコキシであり;
は、ORであり(ここでRは、C1−6アルキル;又はフルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C3−7シクロアルキル、フェニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、モルホリニル、2−オキソ−ピロリジニル、ピロリジニル、ジC1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、又はC1−6アルキルピロリジニルによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、C1−6アルキル、フェニル−C2x−、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり(ここでxは、1〜6である);
Wは、結合、C(R)(R)C2zであり(ここでRとRは、水素とC1−6アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である);
Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、C1−6アルキルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソピロリジニルを形成する(但し、Xが結合であるとき、Rは、水素でも、C1−6アルキルでも、フェニル−C2x−でもない)、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(x)Rが水素であり;
は、クロロ、メトキシ、又はエトキシであり;
は、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノプロポキシ、モルホリニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、メチル、ベンジル、アセチル、メチルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり;
Wは、結合、CH、C(CH、又はC(CHCHであり;
Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、メチルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソピロリジニルを形成する(但し、Xが結合であるとき、Rは、水素でも、メチルでも、ベンジルでもない)、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(xi)式(IA):
Figure 0006420491
[式中:
は、水素であり;
は、ハロゲン又はC1−6アルコキシであり;
は、ORであり(ここでRは、C1−6アルキル;又はフルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C3−7シクロアルキル、フェニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、モルホリニル、2−オキソ−ピロリジニル、ピロリジニル、ジC1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、又はC1−6アルキルピロリジニルによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、C1−6アルキル、フェニル−C2x、又はC1−6アルキルカルボニルであり(ここでxは、1〜6である);
Wは、C(R)(R)C2zである(ここでRとRは、水素とC1−6アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である)]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(xii)Rが水素であり;
は、クロロ、メトキシ、又はエトキシであり;
は、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノ−プロポキシ、モルホリニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、メチル、ベンジル、又はアセチルであり;
Wは、CH、C(CH、又はC(CHCHである、式(IA)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(xiii)Rが水素であり;
は、ハロゲン又はC1−6アルコキシであり;
は、ORであり(ここでRは、C1−6アルキル;又はフルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C3−7シクロアルキル、フェニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、モルホリニル、又はC1−6アルコキシカルボニルアミノによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素又はC1−6アルキルであり;
Wは、C(R)(R)C2zである(ここでRとRは、水素とC1−6アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である)、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(xiv)Rが水素であり;
は、クロロ又はメトキシであり;
は、メトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、アミノヘキソキシ、モルホリニルプロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、又はメチルスルファニルプロポキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素又はメチルであり;
Wは、C(CHCHであり;
Xは、Oである、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(xv)Rがハロゲン又はC1−6アルコキシである、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(xvi)Rがメトキシ又はクロロである、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(xvii)RがC1−6アルコキシC1−6アルコキシである、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(xviii)Rがメトキシプロポキシである、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(xix)Rが水素又はC1−6アルキルである、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(xx)Rがメチルである、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(xxi)WがC(CHCHである、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(xxii)Rが水素であり;
は、クロロ又はメトキシであり;
は、メトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、3−メトキシプロポキシ、2−エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ、6−アミノヘキソキシ、3−モルホリニル−プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、又は3−メチルスルファニルプロポキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素又はメチルであり;
Wは、C(CHCHであり;
Xは、Oである、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明による式(I)の特別な化合物は、以下:
9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ]−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(−)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(−)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(−)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(−)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジエトキシ−6−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(アセトキシメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−エチル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸; 9−シアノ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
より特別には、本発明は、以下の式(I)の化合物:
9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーに関する。
本発明の別の態様は、(xxiii)Rが水素であり;
は、ハロゲン又はC1−6アルコキシであり;
は、C1−6アルコキシ又はC1−6アルコキシC1−6アルコキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり;
Wは、結合、C(R)(R)C2zであり(ここでRとRは、水素とC1−6アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である);
Xは、結合;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、C1−6アルキルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(xxiv)Rが水素であり;
は、クロロ又はエトキシであり;
は、エトキシ、メトキシエトキシ、又はメトキシプロポキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、メチル、アセチル、メチルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり;
Wは、結合又はCHであり;
Xは、結合;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、メチルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明による式(I)の特別な化合物は、以下:
10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルホニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジエトキシ−6−(メタンスルホンアミドメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(ベンズアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−[(2−オキソピロリジン−1−イル)メチル]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−[[アセチル(メチル)アミノ]メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−[(ジメチルアミノ)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明における一般式(I)の化合物は、その親化合物へ生体内で戻る変換が可能である誘導体を提供するように、官能基で誘導し得ると理解されよう。一般式(I)の親化合物を生体内で産生することが可能である、生理学的に許容されて代謝的に不安定な誘導体も、本発明の範囲内にある。
合成
本発明の化合物は、どの慣用の手段によっても製造することができる。以下のスキームと実施例では、これらの化合物、並びにその出発材料を合成するのに適した方法を提供する。すべての置換基、特に、R〜R、R10、W、及びXは、他に示さなければ、上記に定義される通りである。さらに、そして他に明確に述べなければ、すべての反応、反応条件、略語、及び記号は、有機化学分野の当業者によく知られた意味を有する。
中間体の一般的な合成経路(スキーム1)
スキーム1
Figure 0006420491
Figure 0006420491
Figure 0006420491
Figure 0006420491
スキーム1に従って、中間体を製造することができる。
方法1)によって、(II)の(III)とのカップリング反応により(IV)を得る。この反応は、THF、トルエン、又は1,4−ジオキサンのような好適な溶媒において、Pd(dba)、Pd(PPh、又はPdCl(PPhのようなPd触媒、キサントホス(Xantphos)のようなリガンド、及びtert−BuONa、NaCO、又はCsCOのような好適な塩基の存在下に室温と130℃の間の温度で行うことができる。(IV)の還元アミノ化により化合物Vを得る。
方法2)によって、化合物VIを酢酸アンモニウム又は塩酸ジメチルアミンの存在下にニトロアルカンと反応させて(VII)を得て、これをLiAlHによって還元するか又はPd/Cの存在下に水素化して、(V−1)を得る。
方法3)によって、(II)の2−アリル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランとのカップリング反応により(VIII)を得る。この反応は、THFのような好適な溶媒において、Pd(PPhのようなPd触媒、そしてCsFとCsCOのような好適な塩基の存在下に室温と100℃の間の温度で行うことができる。次いで、(VIII)をアセトニトリルのような好適な溶媒においてPTABの存在下に室温で、[クロロ(p−トリルスルホニル)アミノ]ナトリウムで処理して、(IX)を得る。化合物IXをTHF/HOのような好適な溶媒においてNaOHの存在下にS−C1−6アルキルイソチオ尿素と反応させて、(X)を得る。(X)をメタノール中のマグネシウムとともに50℃と100℃の間の温度で加熱した後で、化合物V−2を入手する。
方法4)によって、化合物V−3のアミノ基をBoc基によって保護化して、(V−4)を得る。次いで、化合物V−4をTHFのような溶媒においてDEADとPPhの存在下に−10℃と80℃の間の温度でフタルイミドと反応させて(V−5)を得て、これをHCl/ジオキサン、HCl/EtOAc、又はTFAで処理することによって脱保護化して、(V−6)を得る。
化合物I、化合物Ia、化合物Ib、化合物Ic、及び化合物Idの一般的な合成経路(スキーム2)
スキーム2
Figure 0006420491
式I、Ia、Ib、Ic、及びIdの化合物は、スキーム2に従って製造することができる。化合物Vをエタノール又はジオキサンのような溶媒においてギ酸エチル又はギ酸とともに加熱して、化合物XIを得る。化合物XIをアセトニトリル又はDCMのような好適な溶媒において室温と100℃の間の温度で、POClで処理して、化合物XIIを得る。化合物XIIをDMSO、DMFのような溶媒において2−(ジメチルアミノメチレン)−3−オキソ−ブタン酸C1−6アルキルと反応させるか又はエタノールのような溶媒において2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸C1−6アルキルと反応させて、化合物XIIIを得る。(XIII)のp−クロラニルによる脱水素化の後で、化合物XIVを入手する。THF/HO、EtOH/HO、又はMeOH/HOのような好適な溶媒における水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムによる(XIV)の加水分解により、化合物Iを得る。化合物Iを分取用HPLCとキラルHPLCによって分離して、化合物Ia、化合物Ib、化合物Ic、及び化合物Idを得ることができる。
化合物I−1の一般的な合成経路(スキーム3)
スキーム3
Figure 0006420491
式I−1の化合物は、スキーム3に従って製造することができる。化合物XIV−1の水素化による脱ベンジル化をエタノール、THF、メタノールのような溶媒においてPd/Cの存在下に行って、(XIV−2)を得る。次いで、(XIV−2)をアセトン又はDMFのような溶媒においてKCOのような塩基の存在下にハロゲン化物、メシレート、又はトシラートと反応させて、(XIV−3)を得る。THF/HO、EtOH/HO、又はMeOH/HOのような好適な溶媒における、水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムによる(XIV−3)の加水分解により、(I−1)を得る。
化合物I−2の一般的な合成経路(スキーム4)
スキーム4
Figure 0006420491
式I−2の化合物は、スキーム4に従って製造することができる。化合物XIV−4をエタノールのような溶媒において室温と100℃の間の温度でヒドラジンと反応させて、(XIV−5)を得る。化合物XIV−5をハロゲン化物、メシレート、トシラート、酸、塩化アシルと反応させて、(XIV−6)を得る。THF/HO、EtOH/HO、又はMeOH/HOのような好適な溶媒における、水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムによる(XIV−6)の加水分解により、化合物I−2を得る。
本発明はまた、(a)式(A):
Figure 0006420491
の化合物の、塩基の存在下での加水分解;
(b)式(B):
Figure 0006420491
の化合物の、塩基の存在下での加水分解;又は
(c)式(C):
Figure 0006420491
の化合物の、塩基の存在下での加水分解[ここで塩基は、例えば、水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムであり得る。R〜R、R10、W、及びXは、他に示さなければ、上記に定義される]を含んでなる、式(I)の化合物の製造の方法に関する。
上記の方法に従って製造される場合の式(I)の化合物も、本発明の目的である。
医薬組成物と投与
本発明はまた、治療活性物質として使用のための式(I)の化合物に関する。
別の態様は、本発明の化合物と治療上不活性な担体、希釈剤、又は賦形剤を含有する医薬組成物又は医薬品、並びに、本発明の化合物を使用してそのような組成物及び医薬品を製造する方法を提供する。1つの例では、式(I)の化合物を、周囲温度で、適正なpHで、そして所望される度合いの純度で、生理学的に許容される担体(即ち、製剤投与形態へ利用される投与量及び濃度でレシピエントに対して無害である担体)と混合することによって製剤化することができる。製剤のpHは、化合物の特別な使用とその濃度に主に依存するが、好ましくは、約3〜約8のあらゆる範囲に及ぶ。1つの例では、式(I)の化合物を酢酸塩緩衝液においてpH5で製剤化する。別の態様において、式(I)の化合物は、無菌である。該化合物は、例えば、固体又は非晶性の組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液剤として保存し得る。
組成物は、良好な医療行為に一致したやり方で製剤化、投薬、及び投与される。この文脈において考慮すべき要因には、治療される特別な障害、治療される特別な哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与の方法、投与の計画、及び医療従事者に知られた他の要因が含まれる。投与される化合物の「有効量」は、そのような考慮事項によって支配されるものであって、HBsAbを阻害するのに必要な最小量である。例えば、そのような量は、正常細胞、又はその哺乳動物全体にとって有害である量未満であり得る。
1つの例において、非経口的に投与される本発明の化合物の投薬当たりの医薬有効量は、患者の体重1kgにつき、1日当たり約0.01〜100mg、あるいは約0.01〜100mgの範囲にあって、使用される化合物の典型的な初回範囲は、0.3〜15mg/kg/日であろう。別の態様では、錠剤及びカプセル剤のような経口の単位剤形は、好ましくは、本発明の化合物の約0.1〜約1000mgを含有する。
本発明の化合物は、経口、局部(頬内及び舌下が含まれる)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内、及び硬膜外、及び鼻腔内と(局所治療が所望されるならば)病巣内の投与が含まれる、どの好適な手段によっても投与してよい。非経口注入には、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、又は皮下の投与が含まれる。
本発明の化合物は、例えば、錠剤、散剤、カプセル剤、溶液剤、分散液剤、懸濁液剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳液剤、パッチ剤、等といったどの簡便な投与形態でも投与してよい。そのような組成物は、医薬製剤における慣用の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味剤、増嵩剤、及びさらなる有効成分を含有してよい。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤を混合することによって調製される。好適な担体及び賦形剤は、当業者によく知られていて、例えば、Ansel, Howard C., et al.「アンセルの医薬剤形と薬物送達系(Ansel's Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems)」フィラデルフィア:リッピンコット、ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(2004);Gennaro, Alfonso R., et al.「レミントン:調剤の科学及び実践(Remington: The Science and Practice of Pharmacy)」フィラデルフィア:リッピンコット、ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(2000);及び、Rowe, Raymond C.「医薬賦形剤ハンドブック(Handbook of Pharmaceutical Excipients)」シカゴ、ファーマシューティカル・プレス(2005)に詳しく記載されている。この製剤には、薬物(即ち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の洗練された提示を提供するか又はその製剤製品(即ち、医薬品)の製造に役立てるために、1以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤、抗酸化剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤、及び他の既知の添加剤も含めてよい。
好適な経口剤形の例は、約0.1〜1000mgの本発明の化合物を約0〜2000mgの無水乳糖、約0〜2000mgのクロスカルメロースナトリウム、約0〜2000mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約0〜2000mgのステアリン酸マグネシウムと複合して含有する錠剤である。最初に、粉末化した成分を一緒に混合して、次にPVPの溶液剤と混合する。生じる組成物は、慣用の機器を使用して、乾燥させ、造粒して、ステアリン酸マグネシウムと混合して、錠剤の形態へ圧縮することができる。本発明の化合物(例えば、0.1〜1000mg)を好適な緩衝剤溶液(例、リン酸塩緩衝液)に溶かし、所望されるならば等張化剤(例、塩化ナトリウムのような塩)を加えることによって、エアゾール製剤の例を調製することができる。この溶液剤は、例えば、0.2ミクロンのフィルターを使用して濾過して、不純物や混在物を除去してよい。
故に、ある態様には、式(I)の化合物又はその立体異性体又は医薬的に許容される塩を含んでなる医薬組成物が含まれる。さらなる態様には、式(I)の化合物又はその立体異性体又は医薬的に許容される塩を医薬的に許容される担体又は賦形剤と一緒に含んでなる医薬組成物が含まれる。
以下の実施例Aと実施例Bは、本発明の典型的な組成物を例示するが、単にその代表として役立つものである。
実施例A
以下の組成の錠剤の製造のために、式(I)の化合物自体を有効成分として、既知のやり方で使用することができる:
1錠あたり
有効成分 200mg
微結晶性セルロース 155mg
コーンスターチ 25mg
タルク 25mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 20mg
425mg
実施例B
以下の組成のカプセル剤の製造のために、式(I)の化合物自体を有効成分として、既知のやり方で使用することができる:
1カプセルあたり
有効成分 100.0mg
コーンスターチ 20.0mg
乳糖 95.0mg
タルク 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
220.0mg
適応症と治療の方法
本発明の化合物は、HBsAgの産生又は分泌を阻害して、HBV遺伝子発現を阻害することができる。従って、本発明の化合物は、HBV感染の治療又は予防に有用である。
本発明は、式(I)の化合物の、HBsAg産生又は分泌の阻害への使用に関する。
本発明は、式(I)の化合物の、HBV遺伝子発現の阻害への使用に関する。
本発明は、式(I)の化合物の、HBV感染の治療又は予防への使用に関する。
式(I)の化合物の、HBV感染に関連した疾患の治療又は予防に有用な医薬品の製造への使用は、本発明の1つの目的である。
本発明は、式(I)の化合物の、HBV感染の治療又は予防用医薬品の製造への使用に特に関する。
別の態様には、HBV感染の治療又は予防のための方法が含まれ、ここで該方法は、式(I)の化合物、その立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、コンジュゲート、又は医薬的に許容される塩の有効量を投与することを含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによって、より完全に理解されよう。しかしながら、それらは、本発明の範囲を制限するものと解釈してはならない。
本明細書に使用する略語は、以下の通りである:
μL: マイクロリットル
μm: マイクロメートル
μM: マイクロモル濃度
(Boc)O: 二炭酸ジtert−ブチル
BSA: ウシ血清アルブミン
DEAD: アゾジカルボン酸ジエチル
DIPEA: N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMAP: 4−ジメチルアミノピリジン
DME: 1,2−ジメトキシエタン
DMF: ジメチルホルムアミド
IC50: 半数阻害濃度
HATU: O−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロリン酸塩
HMDS: ヘキサメチルジシラザン
LiBH: ホウ水素化リチウム
LC/MS: 液体クロマトグラフィー/質量分析法
LiHMDS: リチウム・ビス(トリメチルシリル)アミド
M: モル濃度
MHz: メガヘルツ
min: 分
mM: ミリモル濃度
MeSiCl: クロロトリメチルシラン
MS(ESI): 質量分析法(電子スプレーイオン化)
NaBHCN: シアノトリヒドロホウ酸ナトリウム
nM: ナノモル濃度
NMR: 核磁気共鳴
obsd.: 観測値
rt: 室温
Pd/C: パラジウム担持活性炭
Pd(PPh: テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
Pd(PPhCl: 塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)
Pd(dppf)Cl: [1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
PPh: トリフェニルホスフィン
PTAB: 三臭化フェニルトリメチルアンモニウム
TFA: トリフルオロ酢酸
δ: 化学シフト
Xantphos: 4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン
XPhos: 2−ジクロロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル
Pd(dppf)Cl・CHCl: [1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体
全般的な実験条件
中間体と最終化合物は、以下の機器の1つを使用して、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1 システム及び Quad 12/25 Cartridge モジュール。ii)ISCO combi-フラッシュクロマトグラフィー機器。シリカゲルのブランド及び孔径:i)KP-SIL 60A(オングストローム)粒径:40〜60μM;ii)CAS登録番号:Silica Gel:63231-67-4,粒径:47〜60ミクロンシリカゲル;iii)ZCX(Qingdao Haiyang Chemical 株式会社製)、空孔:200〜300又は300〜400。
中間体と最終化合物は、XBridgeTMPerp C18(5μm,OBDTM 30x100mm)カラム又はSunFireTMPerp C18(5μm,OBDTM 30x100mm)カラムを使用する逆相カラムでの分取用HPLCによって精製した。
LC/MSスペクトルは、Acquity Ultra Performance LC-3100 質量検出計又は Acquity Ultra Performance LC-SQ 検出計を使用して入手した。標準的なLC/MS条件は、以下の通りであった(操作時間:3分):
酸性条件:A:HO中0.1%ギ酸;B:アセトニトリル中0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:HO中0.05% NH・HO;B:アセトニトリル;
中性条件:A:HO;B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):全般的には、親質量を示すイオンだけを報告して、他に述べなければ、引用される質量イオンは、陽性の質量イオン(M+H)である。
マイクロ波支援反応は、Biotage Initiator Sixty 又は CEM Discover において行った。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400 MHz を使用して入手した。
空気感受性の試薬が関わるすべての反応は、アルゴン雰囲気下で実施した。他に述べなければ、試薬は、市販の供給業者より受け取ったままで、さらに精製せずに使用した。
製造の実施例
実施例1:9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:4−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オンの製造
Figure 0006420491
TFA(720mL)中の3−メチルブタン−2−オン(400g,4.64モル)の混合物へパラホルムアルデヒド(139.2g,4.64モル)を加えた。生じる混合物を80℃で7時間撹拌した。この混合物へNaHCO水溶液(20L)を加えて、この混合物全体を25℃で12時間撹拌した。この反応は、400gスケールで3回並行して行った。合わせた反応混合物をDCM(7.5L)で10回抽出して、有機層を合わせ、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、4−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(1200g)を得た。
工程2:4−メトキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オンの製造
Figure 0006420491
4−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(150g,1.3モル)及び硫酸ジメチル(220g,1.75モル)の混合物へ20N NaOH水溶液(88mL,1.75モル)を40℃で加えた。この混合物を40℃で16時間撹拌した。この反応は、150gスケールで8回並行して行った。合わせた混合物を水(8L)でクエンチしてから、メチル三級ブチルエーテル(16L)で抽出した。この有機層を水(4L)で10回洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、4−メトキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(543g)を黄色のオイルとして得た。
工程3:2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−1−メトキシ−ベンゼンの製造
Figure 0006420491
2L丸底フラスコに5−ブロモ−2−メトキシフェノール(40.6g,0.2モル、Accela)、臭化ベンジル(39.3g,0.23モル)、KCO(55.2g,0.4モル)、及びアセトニトリル(0.5L)を入れた。生じる混合物を80℃で10時間撹拌した。室温へ冷却後、この混合物を濾過して、濾液を減圧下に濃縮して、2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−1−メトキシ−ベンゼン(52g)を白色の固形物として得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程4:1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−4−メトキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オンの製造
Figure 0006420491
2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−1−メトキシ−ベンゼン(14.6g,0.05モル)の1,4−ジオキサン(150mL)溶液へ4−メトキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(13g,0.1モル、工程2より製造)、Pd(OAc)(0.17g,0.75ミリモル)、キサントホス(Xantphos)(0.87g,1.5ミリモル)、及びLiHMDS(THF中1.3M,115mL,0.15モル、TCI)を加えた。生じる混合物をアルゴン雰囲気下に70℃で6時間撹拌した。室温へ冷却後、この懸濁液を氷水へ注いで、2M塩酸でpH=3へ酸性化した。この混合物を酢酸エチル(300mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水(200mL)と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−4−メトキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(15g)を赤色のオイルとして得た。
工程5:1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−4−メトキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミンの製造
Figure 0006420491
1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−4−メトキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(15g,45ミリモル)のメタノール(200mL)溶液へ酢酸アンモニウム(34.5g,0.45モル)とシアノホウ水素化ナトリウム(5.6g,90ミリモル)を加えた。生じる混合物を室温で12時間撹拌した。この反応物を水でクエンチしてから、この混合物へ2.0M NaOH水溶液(200mL)を加えた。生じる混合物を1時間撹拌して、酢酸エチル(300mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水(200mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−4−メトキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミン(12g)を黄色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程6:N−[1−[(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)メチル]−3−メトキシ−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミドの製造
Figure 0006420491
1,4−ジオキサン(100mL)中の1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)−4−メトキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミン(9g,26ミリモル)及びギ酸(3.6g,78ミリモル)の混合物を22時間還流させてから、減圧下に濃縮した。その残渣を酢酸エチル(250mL)に溶かした。この溶液を水(100mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、N−[1−[(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)メチル]−3−メトキシ−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミド(8.9g)を得た。
工程7:6−ベンジルオキシ−7−メトキシ−3−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006420491
N−[1−[(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ−フェニル)メチル]−3−メトキシ−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミド(8.9g,24ミリモル)のアセトニトリル(100mL)溶液へPOCl(7.4g,48ミリモル、Sinopharm Chemical)を0〜5℃で滴下した。生じる混合物を2時間還流させた。室温へ冷却後、この混合物を濃縮した。次いで、この残渣へ酢酸エチル(100mL)を加え、アンモニア水の添加を続けて、この水溶液のpHを11付近へ調整した。この混合物を酢酸エチル(200mL)で2回抽出して、合わせた有機層を濃縮して、6−ベンジルオキシ−7−メトキシ−3−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(8g)を得た。
工程8:9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
エタノール(100mL)中の6−ベンジルオキシ−7−メトキシ−3−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(8g,22.6ミリモル)及び2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(12.6g,67.8ミリモル、General Material Company Limited)の混合物を一晩還流させた。この混合物を濃縮して粗製の9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(11g)を濃褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程9:9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
DME(100mL)中の粗製の9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(11g,22ミリモル)とp−クロラニル(4.2g,16.5ミリモル、TCI)の混合物を2時間還流させた。室温へ冷却後、この懸濁液を吸引で濾過した。この濾過ケークを冷DMEで洗浄して真空下に乾燥させて、9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(9.2g)を黄色の固形物として得た。
工程10:9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(150mg,0.3ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.75mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(5mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.57-8.61 (m, 1H), 7.35-7.48 (m, 5H), 7.15-7.19 (m, 1H), 7.05-7.09 (m, 1H), 6.72-6.77 (m, 1H), 5.25 (s, 2H), 4.48-4.53 (m, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.39-3.42 (m, 1H), 3.36 (s, 3H), 3.00-3.07 (m, 1H), 2.90 (s, 2H), 0.94 (s, 3H), 0.39 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 464。
実施例2:9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
エタノール(100mL)中の9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(9g,18.3ミリモル)及び10%パラジウム担持カーボン(200mg)の混合物を水素雰囲気のバルーン下に12時間撹拌した。この混合物をセライトに通して濾過して濾液を減圧下に濃縮して、9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(4.9g)を得た。
工程2:9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(110mg,0.8ミリモル)とヨードメタン(114mg,0.8ミリモル、Sinopharm Chemical)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いだ。この混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(150mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程3:9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(150mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(20mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.59-8.65 (m, 1H), 7.13-7.19 (m, 1H), 7.05-7.10 (m, 1H), 6.71-6.77 (m, 1H), 4.53-4.59 (m, 1H), 3.97 (d, 6H), 3.42-3.51 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.09-3.18 (m, 1H), 2.90-2.97 (m, 2H), 1.01 (s, 3H), 0.45 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 388。
実施例3:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(110mg,0.8ミリモル)と2−ヨード−1,1,1−トリフルオロエタン(168mg,0.8ミリモル、Accela)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いで、この水溶液をDCM(50mL)で2回抽出した。有機層を合わせて塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(175mg)を得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程2:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(175mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(8mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.62-8.65 (m, 1H), 7.22-7.25 (m, 1H), 7.09-7.13 (m, 1H), 6.86-6.90 (m, 1H), 4.46-4.58 (m, 3H), 3.97 (s, 3H), 3.40-3.47 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.09-3.17 (m, 1H), 2.94 (s, 2H), 1.00 (s, 3H), 0.44 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 456。
実施例4:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(165mg,1.2ミリモル)と4−(3−クロロプロピル)モルホリン塩酸塩(130mg,0.8ミリモル、Accela)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いで、この水溶液をDCM(50mL)で2回抽出した。有機層を合わせて塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(190mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(190mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=5〜6へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(25mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.60 (s, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.72-6.81 (m, 1H), 4.48-4.58 (m, 1H), 4.12-4.26 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.79 (br. s., 4H), 3.40-3.48 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.07-3.16 (m, 1H), 2.93 (s, 2H), 2.66 (br. s., 2H), 2.60 (br. s., 4H), 2.13-2.21 (m, 2H), 1.00 (s, 3H), 0.44 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 501。
実施例5:9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(110mg,0.8ミリモル)と6−ブロモヘキサン−1−オール(145mg,0.8ミリモル、Accela)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いで、この水溶液をDCM(50mL)で2回抽出した。有機層を合わせて塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(180mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(180mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(18mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.58-8.62 (m, 1H), 7.11-7.17 (m, 1H), 7.04-7.08 (m, 1H), 6.70-6.75 (m, 1H), 4.51-4.57 (m, 1H), 4.05-4.16 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.69 (s, 2H), 3.40-3.47 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.08-3.15 (m, 1H), 2.93 (s, 2H), 1.89-1.97 (m, 2H), 1.63 (br. s., 2H), 1.50-1.59 (m, 4H), 1.00 (s, 3H), 0.44 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 474。
実施例6:9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(110mg,0.8ミリモル)と3−ヨードプロパン−1−オール(150mg,0.8ミリモル、Accela)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いだ。生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。有機層を合わせて塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(165mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(165mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(5mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.58-8.63 (m, 1H), 7.13-7.19 (m, 1H), 7.03-7.09 (m, 1H), 6.74-6.79 (m, 1H), 4.51-4.56 (m, 1H), 4.23-4.33 (m, 2H), 3.93 (s, 5H), 3.41-3.47 (m, 1H), 3.39-3.47 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.07-3.16 (m, 1H), 2.94 (s, 2H), 2.12-2.21 (m, 2H), 1.00 (s, 3H), 0.45 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 432。
実施例7:9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(110mg,0.8ミリモル)と3−ブロモ−2,2−ジメチル−プロパン−1−オール(133mg,0.8ミリモル、TCI)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いだ。生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。有機層を合わせて塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(174mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(174mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(18mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.59-8.64 (m, 1H), 7.13-7.17 (m, 1H), 7.06-7.11 (m, 1H), 6.72-6.77 (m, 1H), 4.51-4.57 (m, 1H), 3.92 (s, 5H), 3.61 (s, 2H), 3.40-3.48 (m, 1H), 3.33-3.38 (m, 3H), 3.08-3.15 (m, 1H), 2.90-2.96 (m, 2H), 1.10 (d, 6H), 1.01 (s, 3H), 0.45 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 460。
実施例8:9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(110mg,0.8ミリモル)と1−ブロモ−2−エトキシ−エタン(122mg,0.8ミリモル、Aldrich)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いだ。生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(170mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(170mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(30mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.60-8.65 (m, 1H), 7.14-7.18 (m, 1H), 7.07-7.12 (m, 1H), 6.79-6.85 (m, 1H), 4.52-4.58 (m, 1H), 4.22-4.33 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.85-3.91 (m, 2H), 3.60-3.68 (m, 2H), 3.40-3.48 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.07-3.15 (m, 1H), 2.91-2.96 (m, 2H), 1.26 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.44 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446。
実施例9:9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(110mg,0.8ミリモル)とブロモメチルシクロプロパン(108mg,0.8ミリモル、TCI)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いだ。生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(165mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(165mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(25mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.60-8.64 (m, 1H), 7.15-7.18 (m, 1H), 7.07-7.11 (m, 1H), 6.69-6.75 (m, 1H), 4.51-4.57 (m, 1H), 3.95 (s, 5H), 3.41-3.48 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.06-3.14 (m, 1H), 2.93 (s, 2H), 1.35-1.43 (m, 1H), 1.00 (s, 3H), 0.70-0.75 (m, 2H), 0.45 (s, 3H), 0.39-0.43 (m, 2H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 428。
実施例10:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(110mg,0.8ミリモル)と4−メチルベンゼンスルホン酸3−メチルスルファニルプロピル(208mg,0.8ミリモル、TCI)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いだ。生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(165mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(165mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(4mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.65-8.69 (m, 1H), 7.13-7.19 (m, 2H), 6.76-6.80 (m, 1H), 4.56-4.61 (m, 1H), 4.17-4.28 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.44-3.52 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.10-3.16 (m, 1H), 2.90-2.98 (m, 2H), 2.72-2.78 (m, 2H), 2.18-2.24 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.46 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 462。
実施例11:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(165mg,1.2ミリモル)と1−(3−クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(147mg,0.8ミリモル、TCI)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いだ。生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(185mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(185mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=5〜6へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(4mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.58-8.62 (m, 1H), 7.12-7.17 (m, 1H), 7.04-7.08 (m, 1H), 6.79-6.85 (m, 1H), 4.50-4.57 (m, 1H), 4.18-4.31 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.40-3.47 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.10-3.17 (m, 1H), 2.93 (m, 6H), 2.27-2.35 (m, 2H), 1.94-2.05 (m, 6H), 1.00 (s, 3H), 0.45 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 485。
実施例12:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(110mg,0.8ミリモル)と4−メチルベンゼンスルホン酸3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル(178mg,0.8ミリモル、TCI)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いだ。生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(185mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(185mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(4mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.58-8.62 (m, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.71-6.78 (m, 1H), 4.50-4.57 (m, 1H), 4.05-4.18 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.49 (d, J=7.03 Hz, 4H), 3.39-3.45 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.10-3.16 (m, 1H), 2.93 (s, 2H), 2.37-2.45 (m, 2H), 2.11-2.19 (m, 2H), 2.01-2.09 (m, 2H), 0.99 (s, 3H), 0.45 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 499。
実施例13:9−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(165mg,1.2ミリモル)と3−クロロ−N,N−ジメチル−プロパン−1−アミン塩酸塩(126mg,0.8ミリモル、Aldrich)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いだ。生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の9−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(175mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:9−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
9−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(175mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=5〜6へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、9−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(6mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.58-8.63 (m, 1H), 7.12-7.18 (m, 1H), 7.03-7.09 (m, 1H), 6.76-6.82 (m, 1H), 4.50-4.57 (m, 1H), 4.14-4.26 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.39-3.46 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.08-3.16 (m, 1H), 2.93 (s, 2H), 2.69-2.78 (m, 2H), 2.46 (s, 6H), 2.15-2.25 (m, 2H), 1.00 (s, 3H), 0.44 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 459。
実施例14:9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(110mg,0.8ミリモル)と4−メチルベンゼンスルホン酸6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキシル(300mg,0.8ミリモル、Aldrich)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いだ。生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(210mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(210mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=6〜7へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(30mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.59-8.63 (m, 1H), 7.13-7.17 (m, 1H), 7.06-7.10 (m, 1H), 6.70-6.75 (m, 1H), 4.51-4.57 (m, 1H), 4.05-4.13 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.41-3.47 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.12-3.20 (m, 3H), 2.94 (s, 2H), 1.87-1.96 (m, 2H), 1.50-1.60 (m, 6H), 1.46 (s, 9H), 1.01 (s, 3H), 0.45 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 573。
実施例15:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(146mg,0.3ミリモル)のDCM(10mL)溶液へ3−クロロぺルオキシ安息香酸(200mg,0.9ミリモル、Accela)を0℃で加えてから、生じる混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物をNaHCO水溶液(20mL)へ注いで、1時間撹拌した。この混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水(30mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(130mg)を黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(130mg,0.25ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.7mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(28mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.58-8.64 (m, 1H), 7.14-7.20 (m, 1H), 7.06-7.12 (m, 1H), 6.73-6.79 (m, 1H), 4.51-4.58 (m, 1H), 4.23-4.34 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.40-3.47 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.33 (br. s., 2H), 3.08-3.16 (m, 1H), 3.01 (s, 3H), 2.91-2.97 (m, 2H), 2.42-2.52 (m, 2H), 1.00 (s, 3H), 0.45 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 494。
実施例16:9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(120mg,0.2ミリモル)のTHF(10mL)溶液へ6M塩酸(1mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M NaCO水溶液でpH=7〜8へ調整した。この混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(4mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.59-8.65 (m, 1H), 7.08-7.19 (m, 2H), 6.71-6.80 (m, 1H), 4.51-4.57 (m, 1H), 4.05-4.13 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.41-3.47 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.12-3.20 (m, 3H), 2.94 (s, 2H), 1.87-1.96 (m, 2H), 1.50-1.60 (m, 6H), 1.01 (s, 3H), 0.45 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 473。
実施例17:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ]−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ]−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(160mg,0.4ミリモル)のDMF(5mL)溶液へ炭酸カリウム(165mg,1.2ミリモル)と2−(2−クロロエチル)−1−メチル−ピロリジン塩酸塩(150mg,0.8ミリモル、Aldrich)を加えた。生じる混合物を90℃で6時間加熱した。室温へ冷却後、この濃褐色の混合物を水(50mL)へ注いだ。生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ]−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(185mg)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ]−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ]−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(185mg,0.36ミリモル)のTHF(10mL)及びエタノール(2mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(0.9mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これを分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ]−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(15mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.54-8.64 (m, 1H), 7.14-7.18 (m, 1H), 7.04-7.08 (m, 1H), 6.72-6.81 (m, 1H), 4.49-4.57 (m, 1H), 4.11-4.28 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.40-3.47 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.21-3.31 (m, 1H), 3.08-3.16 (m, 1H), 2.93 (s, 2H), 2.44-2.52 (m, 3H), 2.28-2.41 (m, 2H), 1.88-2.15 (m, 6H), 1.00 (s, 3H), 0.45 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 485。
実施例18:10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:2−メトキシ酢酸トリメチルシリルの製造
Figure 0006420491
THF(100mL)及びピリジン(50mL)中のメトキシ酢酸(87g,0.97モル)の撹拌溶液へ0℃でHMDS(156g,0.97モル)を加えて、MeSiCl(153g,0.48モル)の滴下を続けた。17時間撹拌した後で、この混合物を石油エーテルで希釈して、セライトに通して濾過した。この濾液を濃縮して、残渣を吸引圧(64ミリバール、88℃)で蒸留して、2−メトキシ酢酸トリメチルシリル(80g)を得た。
工程2:(2−メトキシ−1−トリメチルシリルオキシ−ビニルオキシ)−トリメチル−シランの製造
Figure 0006420491
LiHMDSの撹拌溶液(500mL,THF中1M)へ−78℃で2−メトキシ酢酸トリメチルシリル(78g,0.42モル)を30分間にわたり滴下した。さらに30分間撹拌した後で、MeSiCl(69g,0.63モル)を滴下した。生じる混合物をそのまま室温へ温め、石油エーテル(1L)へ注いで、セライトに通して濾過した。この濾液を濃縮して、残渣を石油エーテルに再び溶かした。この混合物を再び濾過して、この濾液を濃縮した。この残渣を蒸留(0.1mmHg,54〜56℃)して、(2−メトキシ−1−トリメチルシリルオキシ−ビニルオキシ)−トリメチル−シラン(80g)を得た。
工程3:2−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)酢酸メチルの製造
Figure 0006420491
2−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)酢酸(25g,0.14モル)をメタノール(200mL)に溶かしてから、この溶液へ濃HSO(8mL)を加えた。この混合物を3時間還流させて濃縮した。この残渣を酢酸エチル(50mL)と水の間で分配した。この有機層を分離し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、2−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)酢酸メチル(28g)を得て、これを次の工程にそのまま使用した。
工程4:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]酢酸メチルの製造
Figure 0006420491
2−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)酢酸メチル(28g,0.14モル)、1−ブロモ−3−メトキシ−プロパン(21g,0.14モル)、及びKCO(38g,0.27モル)のDMF(20mL)中の混合物を60℃で3時間加熱した。次いで、この混合物を水(100mL)と酢酸エチル(100mL)の間で分配した。この有機層を分離し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]酢酸メチル(32g)を得て、これを次の工程にそのまま使用した。
工程5:2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]酢酸の製造
Figure 0006420491
2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]酢酸メチル(10g,42ミリモル)のエタノール(20mL)溶液へ2M NaOH水溶液を加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した。大部分のエタノールの濃縮による除去の後で、この混合物を1M塩酸でpH=1へ調整してから、酢酸エチル(100mL)で抽出した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて濃縮して、2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]酢酸(12g)を得て、これを次の工程にそのまま使用した。
工程6:塩化2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]アセチルの製造
Figure 0006420491
2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]酢酸(12g,42ミリモル)のDCM(30mL)溶液へSOCl(6g,42ミリモル)を加えた。この混合物を40℃で2時間撹拌してから濃縮して、塩化2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]アセチルを得た。
工程7:1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オンの製造
Figure 0006420491
塩化2−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]アセチル(12g,42ミリモル)及び(2−メトキシ−1−トリメチルシリルオキシ−ビニルオキシ)−トリメチル−シラン(21g,90ミリモル)の撹拌混合物へ3滴のSnClを加えた。1時間後、この混合物をジオキサン(25mL)及び0.6M塩酸(10mL)の混合物へゆっくり注いだ。この混合物を90℃で10分間維持し、NaClで飽和させて、ジエチルエーテルで抽出した。このジエチルエーテル相を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(8g)を得た。
工程8:1−メトキシ−3−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]プロパン−2−アミンの製造
Figure 0006420491
1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(3.6g,13ミリモル)のメタノール(100mL)溶液へ酢酸アンモニウム(15g,189ミリモル)とNaBHCN(1.6g,25ミリモル)を加えた。生じる混合物を室温で12時間撹拌した。この反応物を水でクエンチして、この混合物へ2.0M NaOH水溶液(50mL)を加えた。生じる混合物を1時間撹拌して酢酸エチル(150mL)で抽出した。この有機層を水(50mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、1−メトキシ−3−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]プロパン−2−アミン(3.6g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程9:N−[2−メトキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006420491
1−メトキシ−3−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]プロパン−2−アミン(3.6g,12ミリモル)及びギ酸(2g,24ミリモル)の1,4−ジオキサン(100mL)中の混合物を12時間還流させた。この混合物を濃縮して、その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶かした。生じる溶液を水(50mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、N−[2−メトキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]エチル]ホルムアミド(3.6g)を得た。
工程10:7−メトキシ−3−(メトキシメチル)−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006420491
N−[2−メトキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]エチル]ホルムアミド(3.6g,12ミリモル)のアセトニトリル(50mL)溶液へPOCl(1.8g,12モル)を0〜5℃で滴下した。生じる混合物を3時間還流させた。室温へ冷却後、この混合物を濃縮した。次いで、酢酸エチル(50mL)を加え、アンモニア水の添加を続けて、この水溶液のpHを11付近へ調整した。この混合物を酢酸エチル(50mL)で2回抽出した。有機層を合わせて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、7−メトキシ−3−(メトキシメチル)−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(2.4g)を得た。
工程11:10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
7−メトキシ−3−(メトキシメチル)−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(2.4g,8.2ミリモル)及び2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(4.6g,24ミリモル)のエタノール(80mL)中の混合物を一晩還流させた。この混合物を濃縮して粗製の10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(5g)を濃褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程12:10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
工程11からの粗製の10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(5g)とp−クロラニル(2g,8ミリモル)のDME(50mL)中の混合物を2時間還流させた。室温へ冷却後、この混合物を濃縮した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶かした。生じる混合物を水(50mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これを次の工程にそのまま使用した。
工程13:10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(5g,粗製)のTHF(10mL)及びエタノール(20mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(10mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して茶褐色のオイルを得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製して、10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(500mg)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.91-5.01 (m, 1H), 4.10 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.48 (m, 6H), 3.25-3.29 (m, 3H), 3.18 (s, 3H), 1.99 (m, 2H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 404。
実施例19:10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:4−ブロモ−1−クロロ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼンの製造
Figure 0006420491
5−ブロモ−2−クロロ−フェノール(21g,0.1モル)、1−ブロモ−3−メトキシ−プロパン(16g,0.12モル)及びKCO(28g,0.2モル)のDMF(30mL)中の混合物を60℃で3時間加熱した。室温へ冷却後、この混合物を水と酢酸エチルの間で分配した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて濃縮して、4−ブロモ−1−クロロ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(30g)を得て、これを次の工程にそのまま使用した。
工程2:2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−テトラヒドロピラン−4−イル−エタノンの製造
Figure 0006420491
4−ブロモ−1−クロロ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(27.9g,0.1モル)のTHF(300mL)溶液へ1−テトラヒドロピラン−4−イルエタノン(25g,0.2モル)、Pd(dba)(1.37g,1.5ミリモル)、キサントホス(1.74g,3.0ミリモル)、及びナトリウムtert−ブトキシド(28g,0.3モル)を加えた。生じる混合物をアルゴン雰囲気下に60℃で8時間撹拌した。室温へ冷却後、生じる懸濁液を吸引で濾過した。この濾過ケークを水へ注いで、2M塩酸でpH=3へ酸性化した。この混合物を酢酸エチル(400mL)で2回抽出して、合わせた有機層を水(200mL)と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−テトラヒドロピラン−4−イル−エタノン(30g)を黄色のオイルとして得た。
工程3:2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−テトラヒドロピラン−4−イル−エタンアミンの製造
Figure 0006420491
2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−テトラヒドロピラン−4−イル−エタノン(30g,0.1モル)のメタノール(230mL)溶液へ酢酸アンモニウム(77g,1モル)とNaBHCN(12.6g,0.2ミリモル)を加えた。生じる混合物を室温で12時間撹拌した。この反応物を水でクエンチしてから、2.0M NaOH水溶液(150mL)を加えた。生じる混合物を1時間撹拌して、酢酸エチル(450mL)で抽出した。この有機層を水(200mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−テトラヒドロピラン−4−イル−エタンアミン(30g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程4:N−[2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−テトラヒドロピラン−4−イル−エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006420491
2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−テトラヒドロピラン−4−イル−エタンアミン(30g,0.1ミリモル)及びギ酸(9.3g,0.2ミリモル)の1,4−ジオキサン(200mL)中の混合物を12時間還流させてから、減圧下に濃縮した。その残渣を酢酸エチル(300mL)に溶かした。次いで、この溶液を水(100mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、N−[2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−テトラヒドロピラン−4−イル−エチル]ホルムアミド(24.6g)を得た。
工程5:7−クロロ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−テトラヒドロピラン−4−イル−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006420491
N−[2−[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−1−テトラヒドロピラン−4−イル−エチル]ホルムアミド(24.9g,97.5ミリモル)のアセトニトリル(100mL)溶液へPOCl(18mL,195ミリモル)を0〜5℃で滴下した。この混合物を3時間還流させてから、室温へ冷やして濃縮した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶かして、この溶液へアンモニア水を加えて、水層を11付近のpHへ調整した。この混合物を酢酸エチル(200mL)で2回抽出してから、有機層を合わせて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、7−クロロ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−テトラヒドロピラン−4−イル−3,4−ジヒドロイソキノリン(23g)を得た。
工程6:10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
7−クロロ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3−テトラヒドロピラン−4−イル−3,4−ジヒドロイソキノリン(23g,97.5ミリモル)及び2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(36g,195ミリモル)のエタノール(200mL)中の混合物を一晩還流させた。次いで、この混合物を濃縮して、粗製の10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを濃褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程7:10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
粗製の10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(25g)とp−クロラニル(14g,59ミリモル)のDME(100mL)中の混合物を2時間還流させた。室温へ冷却後、この混合物を濃縮した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶かした。生じる混合物を水(50mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これを次の工程にそのまま使用した。
工程8:10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(5g)のTHF(30mL)及びメタノール(150mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(70mL)を室温で加えた。生じる混合物を室温で4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(200mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して黄色の固形物を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製して、10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(500mg)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.79 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 4.58 (m, 8.91 Hz, 1H), 4.14-4.28 (m, 2H), 3.72-3.85 (m, 2H), 3.52 (m, 2H), 3.21-3.32 (m, 5H), 2.94-3.13 (m, 2H), 1.96-2.09 (m, 2H), 1.56 (d, 2H), 1.36-1.46 (m, 1H), 1.16-1.32 (m, 1H), 0.94 (d, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 448。
実施例20:6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼンの製造
Figure 0006420491
250mL丸底フラスコに5−ブロモ−2−メトキシ−フェノール(15.5g,76.4ミリモル)、1−ブロモ−3−メトキシ−プロパン(12.9g,84ミリモル)、KCO(22g,2153ミリモル)、及びDMF(50mL)を入れた。生じる混合物を50℃で3時間撹拌しから、生じる混合物へ酢酸エチルと水を加えた。有機相を分離してから無水NaSOで乾燥させて濃縮して、4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(23g)を得た。
工程2:3−ヒドロキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3−メチル−ブタン−2−オンの製造
Figure 0006420491
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(27.9g,0.1モル)のTHF(300mL)溶液へ3−ヒドロキシ−3−メチル−ブタン−2−オン(20g,0.2モル)、Pd(dba)(1.37g,1.5ミリモル)、キサントホス(1.74g,3.0ミリモル)、及びナトリウムtert−ブトキシド(28g,0.3モル)を加えた。生じる混合物をアルゴン雰囲気下に60℃で8時間撹拌した。室温へ冷却後、生じる懸濁液を吸引で濾過した。この濾過ケークを水へ注いだ。生じる混合物を2M塩酸でpH=3へ酸性化してから、酢酸エチル(400mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水(200mL)と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、3−ヒドロキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3−メチル−ブタン−2−オン(28g)を黄色のオイルとして得た。
工程3:3−アミノ−4−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−2−メチル−ブタン−2−オールの製造
Figure 0006420491
3−ヒドロキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3−メチル−ブタン−2−オン(30g,0.1モル)のメタノール(230mL)溶液へ酢酸アンモニウム(77g,1モル)とNaBHCN(12.6g,0.2ミリモル)を加えた。生じる混合物を室温で12時間撹拌した。この反応物を水でクエンチしてから、生じる混合物へ2.0M NaOH水溶液(150mL)を加えた。生じる混合物を1時間撹拌して、酢酸エチル(450mL)で抽出した。この有機層を水(200mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、3−アミノ−4−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−2−メチル−ブタン−2−オール(28g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程4:N−[2−ヒドロキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−2−メチル−プロピル]ホルムアミドの製造
Figure 0006420491
3−アミノ−4−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−2−メチル−ブタン−2−オール(28g,0.1モル)及びギ酸(9.3g,0.2モル)の1,4−ジオキサン(200mL)中の混合物を12時間還流させた。この混合物を減圧下に濃縮して、その残渣を酢酸エチル(300mL)に溶かした。この有機溶液を水(100mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、N−[2−ヒドロキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−2−メチル−プロピル]ホルムアミド(18g)を得た。
工程5:2−[7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−3−イル]プロパン−2−オールの製造
Figure 0006420491
N−[2−ヒドロキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−2−メチル−プロピル]ホルムアミド(18g,55ミリモル)のアセトニトリル(100mL)溶液へPOCl(10mL,110ミリモル)を0〜5℃で滴下した。生じる混合物を3時間還流させてから室温へ冷やした。溶媒を濃縮によって除去して、その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶かした。この溶液へアンモニア水を加えて、水層を11付近のpHへ調整した。この混合物を酢酸エチル(200mL)で2回抽出して、有機層を合わせて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−[7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−3−イル]プロパン−2−オール(13g)を得た。
工程6:6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
2−[7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン−3−イル]プロパン−2−オール(13g,42ミリモル)及び2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(24g,126ミリモル)のエタノール(100ml)中の混合物を一晩還流させた。この混合物を濃縮して粗製の6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを濃褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程7:6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
粗製の6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(24g)とp−クロラニル(10g,42ミリモル)のDME(100mL)中の混合物を2時間還流させた。室温へ冷却後、この混合物を濃縮した。この残渣を酢酸エチル(100mL)と水(50mL)の間で分配した。分離した有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これを次の工程にそのまま使用した。
工程8:6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(実施例20)の製造
Figure 0006420491
6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(20g)のTHF(30mL)及びメタノール(150mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(70mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(200mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(2g)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.62 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 5.00 (s, 1H), 4.47 (d, 1H), 4.09 (d, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.48 (s, 2H), 3.26 (s, 3H), 3.17 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), 0.50 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 418。
実施例21と実施例22:(+)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸と(−)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
ラセミ体の6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(40mg,実施例20)のキラルHPLCによる分離によって、(+)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(16mg,実施例21)と(−)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(12mg,実施例22)を得た。
実施例21:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.62 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 5.00 (s, 1H), 4.47 (d, 1H), 4.09 (d, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.48 (s, 2H), 3.26 (s, 3H), 3.17 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), 0.50 (s, 3H); MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 418;[α] 20=+97.143°(0.105%,CHCN)。
実施例22: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.62 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 5.00 (s, 1H), 4.47 (d, 1H), 4.09 (d, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.48 (s, 2H), 3.26 (s, 3H), 3.17 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), 0.50 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 418。
実施例23:6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:4−ベンジルオキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オンの製造
Figure 0006420491
4−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(16.6g,0.14モル、実施例1の工程1より)及びブロモメチルベンゼン(37g,0.28モル)のDIPEA(28g,0.28モル)中の混合物を150℃で1時間加熱した。室温へ冷却後、この混合物を酢酸エチルと水の間で分配した。その水層を2M塩酸でpH=1〜2へ調整した。次いで、この有機層を分離し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、4−ベンジルオキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(10g)を得た。
工程2:4−ベンジルオキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オンの製造
Figure 0006420491
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(3.65g,13.3ミリモル)のジオキサン(30mL)溶液へ4−ベンジルオキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(5.5g,26.6ミリモル)、Pd(OAc)(45mg,0.2ミリモル)、XPhos(191mg,0.4ミリモル)、及びLiHMDS(30mL,1.3M)を加えた。生じる混合物をアルゴン雰囲気下に70℃で3時間撹拌した。室温へ冷却後、生じる懸濁液を水へ注いで、2M塩酸でpH=3へ酸性化した。この混合物を酢酸エチル(100mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水(100mL)と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の4−ベンジルオキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(9g)を黄色のオイルとして得た。
工程3:4−ベンジルオキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミンの製造
Figure 0006420491
粗製の4−ベンジルオキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(9g,13.3ミリモル)のメタノール(150mL)溶液へ酢酸アンモニウム(15g,200ミリモル)とNaBHCN(1.7g,26.6ミリモル)を加えた。生じる混合物を60℃で12時間撹拌した。この反応物を水でクエンチしてから、この混合物へ2.0M NaOH水溶液(50mL)を加えた。生じる混合物を1時間撹拌してから、酢酸エチル(150mL)で抽出した。この有機層を水(100mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、4−ベンジルオキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミン(5g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程4:N−[3−ベンジルオキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミドの製造
Figure 0006420491
4−ベンジルオキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミン(5g,12.4ミリモル)及びギ酸(1.2g,25ミリモル)の1,4−ジオキサン(30mL)中の混合物を12時間還流させた。次いで、この混合物を減圧下に濃縮して赤色のオイルを得て、次いでこれを酢酸エチル(30mL)に溶かした。この溶液を水(30mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、N−[3−ベンジルオキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミド(6g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程5:3−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006420491
N−[3−ベンジルオキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミド(5.3g,12.3ミリモル)のアセトニトリル(50mL)溶液へPOCl(2.3mL,24.6ミリモル)を0〜5℃で滴下した。生じる混合物を60℃まで加熱して、60℃で1時間維持した。室温へ冷却後、この混合物を濃縮した。その残渣へ酢酸エチル(50mL)を加えた。次いで、生じる混合物へアンモニア水を加えて、水相のpHを11付近へ調整した。この混合物を酢酸エチル(50mL)で2回抽出して、有機層を合わせて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、3−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(2.7g)を得た。
工程6:6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
3−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7−メトキシ−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(2.65g,6.4ミリモル)及び2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(3.4g,19.3ミリモル)のエタノール(50mL)中の混合物を一晩還流させた。次いで、この混合物を濃縮して粗製の6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを濃褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程7:6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
工程6からの粗製の6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルとp−クロラニル(1.6g,6.4ミリモル)のDME(50mL)中の混合物を2時間還流させた。室温へ冷却後、この混合物を濃縮した。その残渣を酢酸エチル(50mL)に溶かした。この溶液を水(50mL)で2回洗浄してから塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これを次の工程にそのまま使用した。
工程8:6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
工程7からの粗製の6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルのTHF(10mL)及びメタノール(15mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(10mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(1.5g)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.64 (s, 1H), 7.42 (m, 2H), 7.34 (s, 4H), 7.00-7.06 (m, 1H), 4.70 (m, 1H), 4.37-4.44 (m, 1H), 4.26-4.33 (m, 1H), 4.03-4.13 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.48 (m, 2H), 3.26 (s, 3H), 2.96-3.12 (m, 2H), 2.00 (m, 3H), 1.24 (s, 2H), 0.87 (s, 3H), 0.52 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 522。
実施例24:6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(100mg)及びPd/C(10mg)のエタノール(10mL)中の混合物へEtSiH(1mL)を加えた。この混合物を80℃で3時間加熱してから、追加のEtSiH(1mL)を加えた。その後でこの混合物を80℃で一晩加熱してから濾過した。この濾液を濃縮して、残渣を分取用HPLCによって精製して、6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(50mg)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.68 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 5.08 (m, 1H), 4.67 (m, 1H), 4.10 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.48 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 3.19-3.25 (m, 2H), 2.96-3.11 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 0.76 (s, 3H), 0.40 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 432。
実施例25と実施例26:(+)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸と(−)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
ラセミ体の6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(100mg,実施例24)のキラルHPLCによる分離によって、(+)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(30mg,実施例25)と(−)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(28mg,実施例26)を得た。
実施例25:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.68 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 5.08 (m, 1H), 4.67 (m, 1H), 4.10 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.48 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 3.19-3.25 (m, 2H), 2.96-3.11 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 0.76 (s, 3H), 0.40 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 432.[α] 20=+90.00°(0.100%,CHCN)。
実施例26:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.68 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 5.08 (m, 1H), 4.67 (m, 1H), 4.10 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.48 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 3.19-3.25 (m, 2H), 2.96-3.11 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 0.76 (s, 3H), 0.40 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 432。
実施例27:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:4−メトキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オンの製造
Figure 0006420491
4−ブロモ−1−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(100g,0.37モル)のジオキサン(100mL)溶液へ4−メトキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(100g,0.73モル)、Pd(OAc)(1.23g,5.5ミリモル)、XPhos(5.2g,11ミリモル)、及びLiHMDS(850mL,1.3M)を加えた。生じる混合物をアルゴン雰囲気下に70℃で3時間撹拌した。室温へ冷却後、生じる懸濁液を水へ注いで、2M塩酸ででpH=3へ酸性化した。この混合物を酢酸エチル(500mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水(200mL)と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の4−メトキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(120g)を黄色のオイルとして得た。
工程2:4−メトキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミンの製造
Figure 0006420491
粗製の4−メトキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(120g,0.37モル)のメタノール(500mL)溶液へ酢酸アンモニウム(280g,3.65モル)とNaBHCN(46g,0.73モル)を加えた。生じる混合物を60℃で12時間撹拌した。この反応物を水でクエンチしてから、この混合物へ2.0M NaOH水溶液(50mL)を加えた。この混合物を1時間撹拌し、濃塩酸でpH=1へ調整してから、酢酸エチル(200mL)で抽出した。水相を水酸化カリウム水溶液でpH=12へ調整して、酢酸エチル(500mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水(200mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、4−メトキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミン(120g)を得た。
工程3:N−[3−メトキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミドの製造
Figure 0006420491
4−メトキシ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミン(120g,0.37モル)、ギ酸(150mL)、及びオルトギ酸トリエチル(60mL)の1,4−ジオキサン(500mL)中の混合物を48時間還流させてから濃縮した。この残渣を酢酸エチル(500mL)と水(200mL)の間で分配した。この有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、N−[3−メトキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミド(120g)を得た。
工程4:7−メトキシ−3−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006420491
N−[3−メトキシ−1−[[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミド(120g,0.34モル)のアセトニトリル(500mL)溶液へPOCl(64mL,0.68モル)を0〜5℃で滴下した。生じる混合物を60℃で1時間加熱した。室温へ冷却後、この混合物を濃縮した。その残渣へ酢酸エチル(500mL)を加えてから、生じる混合物へアンモニア水を加えて、この水溶液のpHを11付近へ調整した。この混合物を酢酸エチル(300mL)で2回抽出した。有機層を合わせて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、7−メトキシ−3−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(89g)を得た。
工程5:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
7−メトキシ−3−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(87g,0.26モル)及び2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(144g,0.78モル)のエタノール(500mL)中の混合物を48時間還流させた。この混合物を濃縮して、粗製の10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程6:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
工程5からの粗製の10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルとp−クロラニル(50g,0.21モル)のDME(500mL)中の混合物を2時間還流させた。室温へ冷却後、この混合物を濃縮した。その残渣を酢酸エチル(500mL)に溶かした。そして次いで、この溶液を水(200mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これを次の工程にそのまま使用した。
工程7:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
工程6からの粗製の6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルのTHF(200mL)及びエタノール(200mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(200mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(500mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(50g)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.56 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 4.64 (m, 1H), 4.01-4.19 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.48 (m, 2H), 3.26 (s, 3H), 3.18-3.24 (m, 2H), 2.80-3.01 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 0.87 (s, 3H), 0.46 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446。
実施例28と実施例29:(+)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸と(−)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
ラセミ体の10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(50g)のキラルHPLCによる分離によって、(+)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(22g,実施例28)と(−)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(22g,実施例29)を得た。
実施例28:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.56 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 4.64 (m, 1H), 4.01-4.19 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.48 (m, 2H), 3.26 (s, 3H), 3.18-3.24 (m, 2H), 2.80-3.01 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 0.87 (s, 3H), 0.46 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446.[α] 20=+89.314°(0.063%,CHCN)。
実施例29:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.56 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 4.64 (m, 1H), 4.01-4.19 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.48 (m, 2H), 3.26 (s, 3H), 3.18-3.24 (m, 2H), 2.80-3.01 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 0.87 (s, 3H), 0.46 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446。
実施例30:10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:4−クロロ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オンの製造
Figure 0006420491
4−ブロモ−1−クロロ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンゼン(20g,72ミリモル)のジオキサン(50mL)溶液へ4−メトキシ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(19g,144ミリモル)、Pd(OAc)(0.24g,1ミリモル)、XPhos(1g,2.16ミリモル)、及びLiHMDS(166mL,1.3M)を加えた。生じる混合物をアルゴン雰囲気下に70℃で3時間撹拌した。室温へ冷却後、この懸濁液を水へ注いだ。この混合物を2M塩酸でpH=3へ酸性化してから、酢酸エチル(200mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水(80mL)と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の4−クロロ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(24g)を黄色のオイルとして得た。
工程2:4−クロロ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミンの製造
Figure 0006420491
粗製の4−クロロ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−オン(24g,72ミリモル)のメタノール(200mL)溶液へ酢酸アンモニウム(55g,720ミリモル)とNaBHCN(9g,144ミリモル)を加えた。生じる混合物を60℃で12時間撹拌した。この反応物を水でクエンチしてから、この混合物へ2.0M NaOH水溶液(20mL)を加えた。この混合物を1時間撹拌してから、濃塩酸でpH=1へ調整した。酢酸エチル(100mL)で洗浄して不純物を除去した後で、分離した水相を水酸化カリウムでpH=12へ調整してから、酢酸エチル(200mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水(80mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、4−クロロ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミン(25g)を得た。
工程3:N−[1−[[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−3−メトキシ−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミドの製造
Figure 0006420491
4−クロロ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−ブタン−2−アミン(25g,72ミリモル)、ギ酸(30mL)、及びオルトギ酸トリエチル(10mL)の1,4−ジオキサン(200mL)中の混合物を48時間還流させてから、減圧下に濃縮した。この残渣を酢酸エチル(200mL)と水(50mL)の間で分配した。分離した有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、N−[1−[[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−3−メトキシ−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミド(25g)を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程4:7−クロロ−3−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006420491
N−[1−[[4−クロロ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]メチル]−3−メトキシ−2,2−ジメチル−プロピル]ホルムアミド(24g,72ミリモル)のアセトニトリル(200mL)溶液へPOCl(14mL,144ミリモル)を0〜5℃で滴下した。生じる混合物を60℃で1時間温めた。室温へ冷却後、この混合物を濃縮した。その残渣へ酢酸エチル(200mL)を加えてから、この混合物へアンモニア水を加えて、この水溶液のpHを11付近へ調整した。この混合物を酢酸エチル(200mL)で2回抽出した。有機層を合わせて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、7−クロロ−3−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(21g)を得た。
工程5:10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
7−クロロ−3−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−6−(3−メトキシプロポキシ)−3,4−ジヒドロイソキノリン(21g,62ミリモル)及び2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(34g,185ミリモル)のエタノール(100mL)中の混合物を24時間還流させた。この混合物を濃縮して、粗製の10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを濃褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程6:10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
工程5からの粗製の10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルとp−クロラニル(15g,62ミリモル)のDME(100mL)中の混合物を2時間還流させた。室温へ冷却後、この混合物を濃縮した。その残渣を酢酸エチル(500mL)に溶かした。この溶液を水(200mL)2回と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これを次の工程にそのまま使用した。
工程7:10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
粗製の10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルのTHF(50mL)及びエタノール(50mL)溶液へ2.0M LiOH水溶液(50mL)を室温で加えた。生じる混合物を4時間撹拌してから、2M塩酸でpH=1〜2へ酸性化した。この混合物をDCM(100mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(4.1g)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.56 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.68 (m, 1H), 4.13-4.32 (m, 2H), 3.52 (m, 2H), 3.27 (s, 3H), 3.12 (s, 3H), 2.94 (s, 1H), 2.90 (s, 1H), 2.82 (m, 1H), 2.00-2.12 (m, 2H), 1.97-2.09 (m, 3H), 1.69-1.83 (m, 1H), 0.88 (s, 3H), 0.47 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 450。
実施例31と実施例32:(+)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸と(−)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
ラセミ体の10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(2g,実施例30)のキラルHPLCによる分離によって、(+)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(750mg,実施例31)と(−)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(680mg,実施例32)を得た。
実施例31:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.56 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.68 (m, 1H), 4.13-4.32 (m, 2H), 3.52 (m, 2H), 3.27 (s, 3H), 3.12 (s, 3H), 2.94 (s, 1H), 2.90 (s, 1H), 2.82 (m, 1H), 2.00-2.12 (m, 2H), 1.97-2.09 (m, 3H), 1.69-1.83 (m, 1H), 0.88 (s, 3H), 0.47 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 450.[α] 20=+96.000°(0.100%,CHCN)。
実施例32:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.56 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.68 (m, 1H), 4.13-4.32 (m, 2H), 3.52 (m, 2H), 3.27 (s, 3H), 3.12 (s, 3H), 2.94 (s, 1H), 2.90 (s, 1H), 2.82 (m, 1H), 2.00-2.12 (m, 2H), 1.97-2.09 (m, 3H), 1.69-1.83 (m, 1H), 0.88 (s, 3H), 0.47 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 450。
実施例33:10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:4−アリル−1−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)ベンゼンの製造
Figure 0006420491
4−ブロモ−1−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン(2.64g,10.0ミリモル)の無水THF(300mL)溶液へ2−アリル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.36g,20.0ミリモル)、CsF(6.08g,40.0ミリモル)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.30g,2.0ミリモル)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下に70℃で16時間撹拌した。出発材料の4−ブロモ−1−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)ベンゼンが完全に消費されたことをLC/MSが示した後で、この反応混合物を室温へ冷やしてからDCMと水の間で分配した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、4−アリル−1−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン(1.4g)を得た。
工程2:2−[[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]メチル]−1−(p−トリルスルホニル)アジリジンの製造
Figure 0006420491
4−アリル−1−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン(500mg,2.2ミリモル)のMeCN溶液へ[クロロ(p−トリルスルホニル)アミノ]ナトリウム(550.8mg,2.42ミリモル)と三臭化フェニルトリメチルアンモニウム(82.7mg,0.22ミリモル)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下に室温で12時間撹拌した。出発材料の4−アリル−1−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)ベンゼンが完全に消費されたことをLC/MSが示した後で、この反応混合物を濾過して、この濾液を真空で濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−[[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]メチル]−1−(p−トリルスルホニル)アジリジン(0.38g)を得た。
工程3:N−[1−[[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]メチル]−2−メチルスルファニル−エチル]−4−メチル−ベンゼンスルホンアミドの製造
Figure 0006420491
THF及び水の混合物(2:1,9mL)中の2−[[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]メチル]−1−(p−トリルスルホニル)アジリジン(200mg,0.51ミリモル)の溶液へS−メチルイソチオ尿素硫酸塩(114.1mg,0.61ミリモル)を加えた。次いで、上記の混合物へ水酸化ナトリウム(51.2mg,1.28ミリモル)の水(2mL)溶液をゆっくり加えた。この混合物を室温で30分間撹拌した。出発材料の2−[[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]メチル]−1−(p−トリルスルホニル)アジリジンが完全に消費されたことをLC/MSが示した後で、この反応物を6M塩酸でクエンチした。そして次いで、この混合物をEtOAcで抽出した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて真空で濃縮して、N−[1−[[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]メチル]−2−メチルスルファニル−エチル]−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド(180mg)を得た。
工程4:1−[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−3−メチルスルファニル−プロパン−2−アミンの製造
Figure 0006420491
N−[1−[[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]メチル]−2−メチルスルファニル−エチル]−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド(180mg,0.41ミリモル)のメタノール(20mL)溶液へマグネシウムリボン(196.8mg,8.2ミリモル)を加えた。この混合物を80℃で48時間撹拌した。出発材料のN−[1−[[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]メチル]−2−メチルスルファニル−エチル]−4−メチル−ベンゼンスルホンアミドが完全に消費されたことをLC/MSが示した後で、この反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチして、この混合物をEtOAcで抽出した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の1−[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−3−メチルスルファニル−プロパン−2−アミンを得た。
工程5:N−[1−[[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]メチル]−2−メチルスルファニル−エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006420491
粗製の1−[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−3−メチルスルファニル−プロパン−2−アミン(300mg)のジオキサン(10mL)溶液へギ酸(0.2mL)を加えた。この混合物を80℃で6時間撹拌した。出発材料の1−[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−3−メチルスルファニル−プロパン−2−アミンが完全に消費されたことをLC/MSが示した後で、この反応混合物を真空で濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−[1−[[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]メチル]−2−メチルスルファニル−エチル]ホルムアミド(300mg)を得た。
工程6:7−クロロ−6−(2−メトキシエトキシ)−3−(メチルスルファニルメチル)−3,4−ジヒドロイソキノリンの製造
Figure 0006420491
N−[1−[[4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]メチル]−2−メチルスルファニル−エチル]ホルムアミド(300mg,0.94ミリモル)のアセトニトリル(10mL)溶液へオキシ塩化リン(0.2mL,1.13ミリモル)を加えた。この混合物を50℃で2時間撹拌して真空で濃縮した。この残渣をDCMと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間で分配した。この有機層を無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、7−クロロ−6−(2−メトキシエトキシ)−3−(メチルスルファニルメチル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(250mg)を得た。
工程7:10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
7−クロロ−6−(2−メトキシエトキシ)−3−(メチルスルファニルメチル)−3,4−ジヒドロイソキノリン(250mg,0.83ミリモル)のエタノール(10mL)溶液へ2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(463.6mL,2.49ミリモル)を加えた。この混合物を100℃で16時間撹拌した。出発材料の7−クロロ−6−(2−メトキシエトキシ)−3−(メチルスルファニルメチル)−3,4−ジヒドロイソキノリンが完全に消費されたことをLC/MSが示した後で、この反応混合物を真空で濃縮して、粗製の10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程8:10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
粗製の10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルのジメトキシエタン(10mL)溶液へp−クロラニル(142.9mg,0.58ミリモル)を加えた。この反応混合物を70℃で2時間撹拌した。出発材料の10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルが完全に消費されたことをLC/MSが示した後で、この反応混合物を真空で濃縮しして、粗製の10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルを得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程9:10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
メタノールと水の混合物(3:1,12mL)中の粗製の10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの溶液へLiOH・HO(104.6mg)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。出発材料の10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルが完全に消費されたことをLC/MSが示した後で、この反応混合物を6M塩酸で酸性化して真空で濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(35mg)を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.59 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.90 (s, 1H), 4.52-4.40 (m, 1H), 4.33-4.26 (m, 2H), 3.90-3.75 (m, 2H), 3.65-3.40 (m, 4H), 3.32-3.21 (m, 1H), 2.70-2.55 (m, 2H), 2.09 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 410。
実施例34:10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルホニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(30mg,0.07ミリモル)のDCM溶液へ3−クロロ過安息香酸(33mg,0.14ミリモル)を0℃で加えた。この混合物を2時間撹拌してから、真空で濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルホニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(10mg)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6): δ 8.75 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 5.51-5.41 (m, 1H), 4.38-4.29 (m, 2H), 3.77-3.70 (m, 2H), 3.59-3.47 (m, 2H), 3.45-3.38 (m, 1H), 3.35 (s, 3H), 3.23-3.14 (m, 1H), 3.04 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 442。
実施例35:9,10−ジエトキシ−6−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン酸の製造
Figure 0006420491
2−アミノ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(50g,254ミリモル)、トリエチルアミン(38.5g,380ミリモル)のメタノール(5L)中の混合物へ(Boc)O(58.1g,266ミリモル)を加えた。この混合物を室温で16時間撹拌してから濃縮して、粗製の2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(100g)を黒色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロパン酸エチルの製造
Figure 0006420491
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(100g,336ミリモル)、ヨードエタン(210g,1.35モル)、及びCsCO(438g,1.35モル)のDMF(400mL)中の混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物をEtOAc(3L)と水(3L)の間で分配した。分離した水層をEtOAc(1.5L)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロパン酸エチル(37g)を白色の固形物として得た。
工程3:N−[1−[(3,4−ジエトキシフェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−エチル]カルバミン酸tert−ブチルの製造
Figure 0006420491
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロパン酸エチル(35g,92ミリモル)のTHF(400mL)中の混合物へLiBH(4.6g,211ミリモル)を0〜5℃で少量ずつ加えた。生じる混合物を室温で16時間撹拌してから、NHCl水溶液でクエンチした。次いで、生じる混合物をEtOAc(500mL)と水(500mL)の間で分配した。分離した有機層を濃縮して、N−[1−[(3,4−ジエトキシフェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−エチル]カルバミン酸tert−ブチル(30g)を無色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程4:酢酸[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロピル]の製造
Figure 0006420491
N−[1−[(3,4−ジエトキシフェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−エチル]カルバミン酸tert−ブチル(30g,88ミリモル)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(13.7g,106ミリモル)、及びDMAP(1.1g,8.8ミリモル)のDCM(300mL)中の混合物へ無水酢酸(9g,88ミリモル)を0〜5℃で加えた。この混合物を室温で16時間撹拌してから、DCM(1L)とHO(1L)の間で分配した。分離した有機層を0.5M塩酸とNaHCO水溶液で連続的に洗浄してから、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、酢酸[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロピル](29g)を淡黄色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程5:酢酸[2−アミノ−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロピル]の製造
Figure 0006420491
酢酸[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロピル](29g,76ミリモル)及びギ酸(70g,1.52モル)の混合物を室温で16時間撹拌してから減圧下に濃縮して、酢酸[2−アミノ−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロピル](約23g)を茶褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程6:酢酸[3−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−ホルムアミド−プロピル]の製造
Figure 0006420491
酢酸[2−アミノ−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロピル](23g,81.8ミリモル)及びギ酸(38g,818ミリモル)のジオキサン(200mL)中の混合物を90℃で16時間撹拌してから、濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、酢酸[3−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−ホルムアミド−プロピル](17g)を黄色の固形物として得た。
工程7:酢酸(6,7−ジエトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−3−イル)メチルの製造
Figure 0006420491
酢酸[3−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−ホルムアミド−プロピル](15g,48.5ミリモル)のDCM(300mL)中の混合物へPOCl(10.03g,67.9ミリモル)を滴下した。この混合物を40℃で4時間撹拌してから、水へ注いだ。NaHCO水溶液で7付近のpHへ調整した後で、この混合物をDCM(500mL)で2回抽出した。合わせた有機層を濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィーと分取用HPLCによって連続的に精製して、酢酸(6,7−ジエトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−3−イル)メチル(4.05g)を黄色のオイルとして得た。
工程8:6−(アセトキシメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボンエチルの製造
Figure 0006420491
酢酸(6,7−ジエトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−3−イル)メチル(291mg,1ミリモル)及び2−(ジメチルアミノメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(278mg,1.5ミリモル)のDMSO(1mL)溶液へジオキサン中4M HCl(50μL,0.2ミリモル)を加えた。生じる混合物をマイクロ波下に130℃まで5時間加熱した。この混合物を室温へ冷やしてから、EtOAc(10mL)とHO(20mL)の間で分配した。分離した水層をEtOAc(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の6−(アセトキシメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(421mg)を茶褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程9:6−(アセトキシメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
粗製の6−(アセトキシメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(421mg,1ミリモル)とp−クロラニル(197mg,0.8ミリモル)のDME(2mL)中の混合物をマイクロ波下に110℃まで15分間加熱した。室温へ冷却後、この混合物をEtOAc(10mL)とHO(15mL)の間で分配した。分離した水層をEtOAc(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の6−(アセトキシメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(507mg)を濃褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程10:9,10−ジエトキシ−6−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
粗製の6−(アセトキシメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(507mg,1ミリモル)のメタノール(4mL)及びHO(1mL)溶液へLiOH・HO(168mg,4ミリモル)を加えた。生じる反応混合物を室温で1時間撹拌してから、水で希釈した。この混合物を2M塩酸でpH=2〜3へ酸性化して、DCMで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をフラッシュカラムによって精製して、9,10−ジエトキシ−6−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(107mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6): δ 8.59 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 5.17 (br. s, 1H), 4.69 (td, 1H), 4.26-4.16 (m, 1H), 4.15-4.06 (m, 3H), 3.49 (dd, 1H), 3.39-3.24 (m, 2H), 2.98 (d, 1H), 1.36 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 360。
実施例36:6−(アセトキシメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
9,10−ジエトキシ−6−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(50mg,0.14ミリモル)、ピリジン(66mg,0.84ミリモル)、及び4−ジメチルアミノピリジン(3.6mg,0.028ミリモル)のDCM(2mL)溶液へ塩化アセチル(33mg,0.42ミリモル)を加えた。生じる混合物を室温で一晩撹拌してからフラッシュカラムによって精製して、6−(アセトキシメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(11mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6): δ 8.71 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 5.12-4.95 (m, 1H), 4.27-4.02 (m, 6H), 3.43 (dd, 2H), 3.06 (d, 1H), 1.86 (s, 3H), 1.39-1.32 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 402。
実施例37:6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:N−[1−[(3,4−ジエトキシフェニル)メチル]−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルの製造
Figure 0006420491
N−[1−[(3,4−ジエトキシフェニル)メチル]−2−ヒドロキシ−エチル]カルバミン酸tert−ブチル(16.76g,49.4ミリモル、実施例35の工程3より)、フタルイミド(7.98g,54.3ミリモル)、及びトリフェニルホスフィン(15.54g,59.3ミリモル)のTHF(150mL)溶液へアゾジカルボン酸ジエチル(12.89g,74.1ミリモル)を0℃で滴下した。生じる混合物をそのまま氷浴で室温まで温めて、室温で一晩撹拌した。この混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣をエタノール/HOで処理して粗製のN−[1−[(3,4−ジエトキシフェニル)メチル]−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(31.54g)を黄色の固形物として得て、これをさらに精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:2−[2−アミノ−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロピル]イソインドリン−1,3−ジオン塩酸塩の製造
Figure 0006420491
粗製のN−[1−[(3,4−ジエトキシフェニル)メチル]−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(31.54g,49.4ミリモル)の1,4−ジオキサン(150mL)溶液へジオキサン中4M HCl(150mL)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。減圧下に溶媒を除去した後で、残渣をEtOAc(300mL)において1時間スラリー化して、生じる懸濁液を濾過した。この濾過ケークを乾燥させて、2−[2−アミノ−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロピル]イソインドリン−1,3−ジオン塩酸塩(13.1g)を黄色の固形物として得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程3:N−[1−[(3,4−ジエトキシフェニル)メチル]−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)エチル]ホルムアミドの製造
Figure 0006420491
2−[2−アミノ−3−(3,4−ジエトキシフェニル)プロピル]イソインドリン−1,3−ジオン塩酸塩(13.1g,32.4ミリモル)、ギ酸エチル(200mL)、トリエチルアミン(9.82g,97.2ミリモル)、及びギ酸(10mL)の1,4−ジオキサン(100mL)中の混合物を100℃で48時間加熱した。室温へ冷却後、この混合物を水(200mL)で希釈してEtOAc(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、N−[1−[(3,4−ジエトキシフェニル)メチル]−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)エチル]ホルムアミド(14.5g)を茶褐色のオイルとして得た。
工程4:2−[(6,7−ジエトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−3−イル)メチル]イソインドリン−1,3−ジオンの製造
Figure 0006420491
粗製のN−[1−[(3,4−ジエトキシフェニル)メチル]−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)エチル]ホルムアミド(14.5g,32.4ミリモル)のアセトニトリル(150mL)溶液へPOCl(5.95g,38.9ミリモル)を加えた。生じる混合物を60℃で3時間加熱した。溶媒と過剰なPOClを濃縮によって除去した後で、残渣をアセトニトリル(50mL)に溶かして、その溶媒を0℃へ冷やして、水酸化アンモニウムで塩基性にした。生じる混合物を水で希釈して、DCM(150mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、2−[(6,7−ジエトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−3−イル)メチル]イソインドリン−1,3−ジオン(10.1g)を黄色の固形物として得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程5:6−[(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
2−[(6,7−ジエトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン−3−イル)メチル]イソインドリン−1,3−ジオン(10.1g,26.7ミリモル)及び2−(エトキシメチレン)−3−オキソ−ブタン酸エチル(14.9g,80.1ミリモル)のエタノール(150mL)中の混合物を100℃で48時間加熱した。この混合物を減圧下に濃縮して粗製の6−[(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−1,6,7,11b−テトラヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(22.6g)を濃褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程6:6−[(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
粗製の6−[(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(22.6g,26.7ミリモル)とp−クロラニル(6.57g,26.7ミリモル)のDME(100mL)中の混合物をアルゴン下に70℃で2時間加熱した。室温へ冷却後、この混合物をDCMと水の間で分配した。分離した水層をDCMで3回抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液と塩水で連続的に洗浄した。次いで、この有機層を無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の6−[(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(11.2g)を暗色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程7:6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
粗製の6−[(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(9.1g,17.6ミリモル)と85%ヒドラジン一水和物(3.1g,52.8ミリモル)のエタノール(100mL)中の混合物を50℃で5時間加熱した。室温へ冷却後、この混合物を水で希釈してから濾過した。この濾過ケークを乾燥させて、6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(2.59g)を茶褐色の固形物として得た。母液をDCMで3回で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(2.67g)を茶褐色の固形物として得た。
工程8:6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(116mg,0.3ミリモル)のメタノール(4mL)及び水(1mL)溶液へLiOH・HO(50mg,1.2ミリモル)を加えた。生じる混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物を水で希釈して、1M塩酸でpH=6へ酸性化した。次いで、この混合物をDCM(50mL)で3回抽出して、合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(2.3mg)を灰白色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, MeOD): δ 8.92-8.62 (br.s, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.75-4.41 (m, 1H), 4.26-4.09 (m, 4H), 3.53-3.39 (m, 1H), 3.20-3.05 (m, 1H), 2.91-2.67 (m, 2H), 1.47 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 359。
実施例38:9,10−ジエトキシ−6−(メタンスルホンアミドメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9,10−ジエトキシ−6−(メタンスルホンアミドメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(116mg,0.3ミリモル)、トリエチルアミン(91mg,0.9ミリモル)のDCM(3mL)溶液へ塩化メタンスルホニル(46mg,0.4ミリモル)を0℃で加えた。生じる混合物をそのまま室温へ温めて2時間撹拌した。生じる混合物を水で希釈してDCMで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の9,10−ジエトキシ−6−(メタンスルホンアミドメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(184mg)を得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程2:9,10−ジエトキシ−6−(メタンスルホンアミドメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
粗製の9,10−ジエトキシ−6−(メタンスルホンアミドメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(184mg,0.3ミリモル)のメタノール(4mL)及び水(1mL)溶液へLiOH・HO(50mg,1.2ミリモル)を加えた。生じる混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を水で希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。次いで、この混合物をDCMで3回抽出して、合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、9,10−ジエトキシ−6−(メタンスルホンアミドメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(8.8mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6): δ 8.61 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.39 (t, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.69 (td, 1H), 4.28-4.17 (m, 1H), 4.16-4.08 (m, 3H), 3.39 (dd, 1H), 3.12 (td, 1H), 3.03 (d, 1H), 3.00-2.91 (m, 1H), 2.82 (s, 3H), 1.36 (td, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 437。
実施例39:6−(ベンズアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:6−(ベンズアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(116mg,0.3ミリモル)及びトリエチルアミン(91mg,0.9ミリモル)のDCM(3mL)溶液へ塩化ベンゾイル(56mg,0.4ミリモル)を0℃で加えた。生じる混合物をそのまま室温へ温めて一晩撹拌した。この混合物を水で希釈してから、DCMで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の6−(ベンズアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(175mg)を得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程2:6−(ベンズアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
粗製の6−(ベンズアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(175mg,0.3ミリモル)のメタノール(4mL)及び水(1mL)溶液へLiOH・HO(50mg,1.2ミリモル)を加えた。生じる混合物を室温で2時間撹拌してから水で希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。次いで、この混合物をDCMで3回抽出して、合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、6−(ベンズアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(5.8mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.60 (dd, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.67-7.61 (m, 2H), 7.55 (s, 1H), 7.54-7.49 (m, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.45-7.39 (m, 2H), 7.01 (s, 1H), 4.88-4.79 (m, 1H), 4.27-4.18 (m, 1H), 4.17-4.07 (m, 3H), 3.53-3.39 (m, 2H), 3.32-3.28 (m, 1H), 3.08 (d, 1H), 1.37 (td, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 463。
実施例40:9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−[(2−オキソピロリジン−1−イル)メチル]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:6−[(4−クロロブタノイルアミノ)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(116mg,0.3ミリモル)及びトリエチルアミン(91mg,0.9ミリモル)のDCM(3mL)溶液へ塩化4−クロロブチリル(56mg,0.4ミリモル)を0℃で加えた。生じる混合物をそのまま室温へ温めて2時間撹拌した。この混合物を水で希釈してから、DCMで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の6−[(4−クロロブタノイルアミノ)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(215mg)を茶褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程2:9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−[(2−オキソピロリジン−1−イル)メチル]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
粗製の6−[(4−クロロブタノイルアミノ)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(215mg,0.3ミリモル)のTHF(5mL)溶液へカリウムtert−ブチレート(101mg,0.9ミリモル)を0℃で加えた。生じる混合物をそのまま室温へ温めて3時間撹拌した。上記の反応混合物へ水(1mL)を加えて、LiOH・HO(50mg,1.2ミリモル)の添加を続けた。生じる混合物を室温で一晩撹拌してから水で希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。次いで、この混合物をDCMで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−[(2−オキソピロリジン−1−イル)メチル]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(5.6mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6): δ 8.52 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.98-4.86 (m, 1H), 4.27-4.19 (m, 1H), 4.17-4.08 (m, 3H), 3.68-3.57 (m, 1H), 3.51-3.39 (m, 2H), 3.20-3.07 (m, 2H), 2.98 (d, 1H), 2.17-2.05 (m, 1H), 2.01-1.91 (m, 1H), 1.91-1.81 (m, 2H), 1.36 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 427。
実施例41:6−[[アセチル(メチル)アミノ]メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:6−(アセトアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(116mg,0.3ミリモル)及びトリエチルアミン(91mg,0.9ミリモル)のDCM(3mL)溶液へ塩化アセチル(31mg,0.4ミリモル)を0℃で加えた。生じる混合物をそのまま室温へ温めて、室温で64時間撹拌した。この混合物をHOで希釈してからDCMで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮して、粗製の6−(アセトアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(148mg)を茶褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程2:6−[[アセチル(メチル)アミノ]メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
粗製の6−(アセトアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(148mg,0.3ミリモル)のDMF(3mL)溶液へ60% NaH(24mg,0.6ミリモル)をアルゴン下に0℃で加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌してから、この混合物へヨードメタン(213mg,1.5ミリモル)を加えた。この混合物をそのまま室温へ温めて一晩撹拌した。この混合物を濃縮してから、その残渣をメタノール(4mL)とHO(1mL)に溶かした。生じる溶液へLiOH・HO(50mg,1.2ミリモル)を加えた。生じる混合物を室温で2時間撹拌してから水で希釈して、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化した。この混合物をDCMで3回抽出して、合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、6−[[アセチル(メチル)アミノ]メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(4.8mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6): δ 8.43 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.90 (m, 1H), 4.14-4.09 (m, 4H), 3.65 (dd, 1H), 3.39 (m, 1H), 3.12 (dd, 1H), 3.08-2.93 (m, 1H), 2.89 (s, 3H), 1.81 (s, 3H), 1.37 (t, 6H)。及び、約0.4:1のロータマー:δ 8.60 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.04 (m, 1H), 4.24-4.15 (m, 4H), 3.65 (dd, 1H), 3.43-3.37 (m, 3H), 2.75 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 1.33 (t, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 415。
実施例42:9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(232mg,0.6ミリモル)及びトリエチルアミン(158mg,1.56ミリモル)のアセトニトリル(3mL)溶液へ1,4−ジブロモブタン(168mg,0.78ミリモル)を加えた。生じる混合物を85℃で16時間撹拌してから濃縮して、9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(534mg)を茶褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程2:9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
粗製の9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(534mg,0.6ミリモル)のメタノール(8mL)及び水(2mL)溶液へLiOH・HO(101mg,2.4ミリモル)を加えた。生じる混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物を水で希釈し、1M塩酸でpH=2〜3へ酸性化してから、DCMで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(8.2mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6): δ 8.61 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.88-4.78 (m, 1H), 4.24-4.17 (m, 1H), 4.16-4.08 (m, 3H), 3.02 (d, 1H), 2.60-2.54 (m, 2H), 2.48-2.38 (m, 2H), 2.35-2.26 (m, 2H), 1.62 (m, 4H), 1.36 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 413。
実施例43:6−[(ジメチルアミノ)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(193mg,0.5ミリモル)と37重量%のホルムアミド(1.22g,15ミリモル)のギ酸(690mg,15ミリモル)中の混合物を95℃まで16時間加熱した。この混合物を濃縮して、残渣を分取用HPLCによって精製して、6−[(ジメチルアミノ)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(12.3mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6): δ 8.63 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.93-4.81 (m, 1H), 4.26-4.17 (m, 1H), 4.16-4.06 (m, 3H), 3.33-3.28 (m, 1H), 2.99 (d, 1H), 2.36-2.17 (m, 2H), 2.13 (s, 6H), 1.36 (q, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 387。
実施例44:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9−(3−ブロモプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(実施例2の工程1より、50mg,0.124ミリモル)及び1,3−ジブロモプロパン(30mg,0.149ミリモル)のDMF(2mL)中の撹拌溶液へKCO(26mg,0.186ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから、EtOAc(30mL)とHO(10mL)の間で分配した。分離した有機層を塩水で2回洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、9−(3−ブロモプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(80mg,粗製)を茶褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程にそのまま使用した。
工程2:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−(3−ブロモプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(80mg,0.153ミリモル)及びピラゾール(21mg,0.306ミリモル)のDMF(2mL)中の撹拌溶液へKCO(42mg,0.306ミリモル)を加えた。この混合物を30℃で12時間撹拌してから、EtOAc(30mL)とHO(10mL)の間で分配した。分離した有機層を塩水で2回洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(50mg)を黄色のオイルとして得た。
工程3:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(50mg,0.098ミリモル)のEtOH(1.0mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.15mL,0.29ミリモル)を加えた。この混合物を20℃で12時間撹拌してから、1M塩酸(1.0mL)で酸性化した。生じる混合物をEtOAc(60mL)とHO(30mL)の間で分配した。分離した有機層を塩水で2回洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(5.3mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.55 (s, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.34-7.55 (m, 3H), 7.01 (s, 1H), 6.24 (m, 1H), 4.63 (m, 1H), 4.29 (m, 2H), 3.95-4.11 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.15-3.33 (m, 2H), 3.13 (s, 3H), 2.74-2.98 (m, 2H), 2.26 (m, 2H), 0.86 (s, 3H), 0.45 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H+)]: 482。
実施例45:9−エチル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ヒドロキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(300mg,0.74ミリモル)及びEtN(227mg,2.24ミリモル)のDCM(3mL)溶液へPhN(SOCF(400mg,1.12ミリモル)のDCM(3mL)溶液を0℃で滴下した。この混合物をそのまま20℃まで温めて、20℃で16時間撹拌した。この混合物をDCM(30mL)で希釈した。次いで、生じる有機混合物を分離し、1M塩酸(10mL)と塩水(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(120mg)を黄色の固形物として得た。
工程2:9−エチル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(20mg,0.037ミリモル)及びエチルボロン酸(4mg,0.056ミリモル)のTHF(1mL)及びHO(0.2mL)中の撹拌溶液へPd(dppf)Cl・CHCl(1mg,0.002ミリモル)を加えた。生じる混合物を窒素雰囲気下に撹拌しながら60℃で12時間加熱してから、EtOAc(30mL)で希釈した。生じる混合物をHOと塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の9−エチル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(30mg)を茶褐色のオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程3:9−エチル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
9−エチル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(30mg,粗製)のEtOH(1.0mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.11mL,0.22ミリモル)を加えた。この混合物を20℃で12時間撹拌してから、1M塩酸(1.0mL)で酸性化した。生じる混合物をEtOAc(60mL)とHO(30mL)の間で分配した。分離した有機層を塩水(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、9−エチル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(5.3mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.59 (s, 1H), 7.39-7.59 (m, 2H), 7.22 (s, 1H), 4.65 (br. s., 1H), 3.90 (s, 3H), 3.20 (d, 2H), 3.11 (s, 3H), 2.93 (d, 1H), 2.80 (d, 1H), 2.56-2.69 (m, 2H), 1.15 (m, 3H), 0.86 (s, 3H), 0.43 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H+)]: 386。
実施例46:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(70mg,0.131ミリモル)のNMP(14mL)溶液へピロリジン(47mg,0.656ミリモル)を加えた。この反応容器を密封して、マイクロ波下に150℃で1時間加熱した。生じる反応混合物をEtOAc(60mL)とHO(30mL)の間で分配した。分離した有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮して、粗製の10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(80mg)を茶褐色のオイルとして得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程2:10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(80mg,粗製)のEtOH(1mL)溶液へ2M NaOH水溶液(0.26mL,0.53ミリモル)を加えた。この混合物を20℃で12時間撹拌してから、1M塩酸(1.0mL)で酸性化した。この混合物をEtOAc(60mL)とHO(30mL)の間で分配した。分離した有機層を塩水(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣を分取用HPLCによって精製して、10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(4.5mg)を黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.58 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.44 (br. s., 4H), 3.27 (m, 1H), 3.15 (s, 3H), 3.05-3.14 (m, 1H), 2.95 (m, 1H, 2.81 (m, 1H), 1.87 (m., 4H), 0.87 (s, 3H), 0.47 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H+)]: 427。
実施例47:9−シアノ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸
Figure 0006420491
工程1:9−ホルミル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(170mg,0.32ミリモル)のDMF(5mL)溶液へPd(dppf)Cl・CHCl(8mg,0.009ミリモル)、NaCO(67mg,0.64ミリモル)、及びトリエチルシラン(74mg,0.64ミリモル)を加えた。この混合物を60psiの一酸化炭素下に撹拌しながら80℃で12時間加熱した。次いで、この混合物を室温へ冷やしてEtOAc(60mL)で希釈した。この有機混合物をHOと塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、粗製の9−ホルミル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg)を黒色のオイルとして得た。
工程2:9−(ヒドロキシイミノメチル)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−ホルミル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(100mg,0.24ミリモル)のMeOH(2mL)溶液へ塩酸ヒドロキシルアミン(25mg,0.36ミリモル)とKCO(67mg,0.48ミリモル)を加えた。この混合物を20℃で12時間撹拌してから濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗製の9−(ヒドロキシイミノメチル)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(60mg)を黄色の固形物として得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
工程3:9−シアノ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチルの製造
Figure 0006420491
9−(ヒドロキシイミノメチル)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(60mg,0.14ミリモル)のトルエン(10mL)溶液へ無水酢酸(143mg,1.4ミリモル)を加えた。この混合物を撹拌しながら100℃で12時間加熱した。室温へ冷却後、この混合物を減圧下に濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、9−シアノ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(50mg,粗製)を黄色の固形物として得た。
工程4:9−シアノ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸の製造
Figure 0006420491
9−シアノ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸エチル(50mg,0.12ミリモル)のTHF(1mL)溶液へ3M LiOH水溶液(0.12mL,0.36ミリモル)を加えた。生じる混合物を20℃で12時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。この残渣をEtOAc(30mL)とHO(10mL)で希釈した。上記の混合物へ1M塩酸(3mL)を加えた。この有機層を分離し、HOと塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて減圧下に濃縮した。この残渣を分取用TLCと分取用HPLCによって精製して、9−シアノ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸(2mg)を淡黄色の固形物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.66 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 4.73 (m, 1H), 4.05 (s, 3H), 3.06 (s, 3H), 2.94 (d, 1H), 2.79 (d, 1H), 0.87 (s, 3H), 0.49 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H+)]: 383。
生物学の実施例
実施例48 材料と方法
HBV細胞系
10%胎仔ウシ血清(Invitrogen,カタログ番号:10099141)と200mg/Lの最終濃度でのG418(Invitrogen,カタログ番号:10131027)を補充して5% COにおいて37℃で維持した、DMEM+Glutamax−I培地(Invitrogen,カリフォルニア州カールスバッド、アメリカ、カタログ番号:11320082)において、恒常的にHBVを発現する細胞系であるHepG2.2.15細胞(Acs et al. Proc Natl Acad Sci USA, 84, (1987), 4641-4)を培養した。
HBsAgアッセイ
HepG2.2.15細胞を、白色の96ウェルプレート中へ1.5x10個の細胞/ウェルで、同一2検体で播いた。この細胞をDMSO中の化合物の3倍系列希釈液で処理した。すべてのウェルにおいて最終DMSO濃度は1%であって、薬物無しの対照としてDMSOを使用した。
HBsAg化学発光イムノアッセイ(CLIA)キット(Autobio Diagnostics 社、鄭州、中国、カタログ番号:CL0310−2)を使用して、分泌されたHBV抗原のレベルを半定量的に測定した。検出には、50μL/ウェルの培養上清を使用して、HBsAg化学発光免疫アッセイ(CLIA)キット(Autobio Diagnostics 社、鄭州、中国、カタログ番号:CL0310−2)を使用してHBsAgを定量し、その上清の50μLをCLIAアッセイプレートへ移して、各ウェルへ50μLの酵素コンジュゲート試薬を加えた。このプレートを密封して、室温で1時間、穏やかに振り混ぜた。上清−酵素混合物を捨てて、ウェルを300μLのPBSで6回洗浄した。残余の液体は、吸収性ティッシュペーパーの上でCLIAプレートを裏返すことによって除去した。25μLの基質Aと基質Bを各ウェルへ加えた。10分のインキュベーションの後で、ルミノメータ(Mithras LB 940 マルチモード・マイクロプレートリーダー)を使用して輝度を測定した。用量応答曲線を作成して、E-WorkBook Suite(ID Business Solutions 社、ギルドフォード、イギリス)を使用することによって、IC50値を外挿した。IC50は、HBsAg分泌が「薬物無し」対照と比較して50%抑制される場合の化合物濃度(又は条件付き培地の対数希釈度)と定義した。
本発明の化合物について、本明細書に記載のようにHBsAgを阻害するその能力を検定した。上記アッセイにおいて本実施例を検定して、50μM未満のIC50を有することを見出した。式Iの特別な化合物は、0.10μM未満のIC50を有することを見出した。式Iのより特別な化合物は、0.010μM未満のIC50を有することを見出した。HBsAgアッセイの結果を表1に示す。
表1:特別な化合物の活性データ
Figure 0006420491
HBV DNAアッセイ
本アッセイでは、リアルタイムqPCR(TaqMan)を利用して、細胞外HBV DNAコピー数を直接測定する。96ウェルマイクロタイタープレートにHepG2.2.15細胞を播いた。内側ウェルだけを利用して、細胞培養の間に観測される「エッジ効果」を抑えて、外側ウェルは完全培地で充たして、試料蒸発を最少化するのに役立てた。翌日、HepG2.2.15細胞を洗浄して、その培地を、同一3検体で、様々な濃度の試験化合物を含有する完全培地と交換した。陽性対照として3TCを使用する一方、陰性対照(ウイルス対照、VC)として、培地単独を細胞へ加えた。3日後、この培養基を、適正に希釈された薬物を含有する新鮮培地と交換した。試験化合物の初回投与から6日後、細胞培養上清を回収し、プロナーゼで処理してから、リアルタイムqPCR/TaqManアッセイにおいて使用して、HBV DNAコピー数を定量した。HBV DNAレベルの低下より、抗ウイルス活性(IC50)を計算した。
本発明の化合物について、本明細書に記載のようにHBV DNAを阻害するその能力を検定した。上記アッセイにおいて本実施例を検定して、50μM未満のIC50を有することを見出した。式Iの特別な化合物は、0.10μM未満のIC50を有することを見出した。式Iのより特別な化合物は、0.010μM未満のIC50を有することを見出した。HBV DNAアッセイの結果を表1に示す。
表2:HepG2.2.15細胞における抗HBV DNA産生活性
Figure 0006420491
本明細書は以下の発明の開示を包含する:
[1]式(I):
Figure 0006420491
[式中:
、R 、R 、及びR は、水素、ハロゲン、C 1−6 アルキル、ジC 1−6 アルキルアミノ、シアノ、N含有単環系ヘテロシクロアルキル、及びOR より独立して選択され(ここでR は、水素;C 1−6 アルキル;又はフルオロ、C 3−7 シクロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、アミノ、C 1−6 アルコキシ、C 1−6 アルキルスルファニル、C 1−6 アルキルスルホニル、ジC 1−6 アルキルアミノ、C 1−6 アルコキシカルボニルアミノ、単環系ヘテロシクロアルキル、ピラゾイル、又はイミダゾリルによって1回以上置換されるC 1−6 アルキルである);
は、水素又はC 1−6 アルキルであり;
は、水素、C 1−6 アルキル、フェニル−C 2x −、C 1−6 アルキルカルボニル、C 1−6 アルキルスルホニル、ベンゾイル、又は単環系ヘテロシクロアルキルであり(ここでxは、1〜6である);
Wは、結合、C 2y C(R )(R )C 2z 、又はC 2y CH(R )CH(R )C 2z であり(ここでR とR は、水素、フルオロ、ヒドロキシ、及びC 1−6 アルキルより独立して選択され、yは、0〜6であり;zは、0〜6である);
Xは、結合;O;S;S(O) ;又はNR 10 である(ここでR 10 は、水素、C 1−6 アルキルである);又はR とR 10 は、それらが付く窒素と一緒に、単環系ヘテロシクロアルキルを形成する;
但し、Xが結合であるとき、R は、水素でも、C 1−6 アルキルでも、フェニル−C 2x −でもない]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はエナンチオマー。
[2]R 、R 、R 、及びR が、水素、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノ−プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、ピラゾイルプロポキシ、イミダゾリルプロポキシ、モルホリニル−プロポキシ、ジメチルアミノ、シアノ、又はピロリジニルより独立して選択され;
は、水素であり;
は、水素、メチル、ベンジル、アセチル、メチルスルホニル、ベンゾイル、ピロリジン−1−イル、2−オキソ−ピロリジニル、又はテトラヒドロピラニルであり;
Wは、結合、CH 、C(CH 、又はC(CH CH であり;
Xは、結合;O;S;S(O) ;又はNR 10 である(ここでR 10 は、水素、メチルである);又はR とR 10 は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、[1]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[3]R が水素であり;
は、ハロゲン又はC 1−6 アルコキシであり;
は、シアノ、C 1−6 アルキル、ピロリジニル、又はOR であり(ここでR は、C 1−6 アルキル;又はフルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C 3−7 シクロアルキル、フェニル、C 1−6 アルコキシ、C 1−6 アルキルスルファニル、C 1−6 アルキルスルホニル、モルホリニル、2−オキソ−ピロリジニル、ピロリジニル、ジC 1−6 アルキルアミノ、C 1−6 アルコキシカルボニルアミノ、ピラゾイル、又はC 1−6 アルキルピロリジニルによって1回以上置換されるC 1−6 アルキルである);
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、C 1−6 アルキル、フェニル−C 2x 、C 1−6 アルキルカルボニル、C 1−6 アルキルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり(ここでxは、1〜6である);
Wは、結合、C(R )(R )C 2z であり(ここでR とR は、水素とC 1−6 アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である);
Xは、結合;O;S;S(O) ;又はNR 10 である(ここでR 10 は、水素、C 1−6 アルキルである);又はR とR 10 は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、[1]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[4]R が水素であり;
は、クロロ、メトキシ、又はエトキシであり;
は、シアノ、エチル、ピロリジニル、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシ−ジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノプロポキシ、モルホリニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシ、又はピラゾイルプロポキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、メチル、ベンジル、アセチル、メチルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり;
Wは、結合、CH 、C(CH 、又はC(CH CH であり;
Xは、結合;O;S;S(O) ;又はNR 10 である(ここでR 10 は、水素、メチルである);又はR とR 10 は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、[1]〜[3]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[5][1]又は[3]に記載の式(IA):
Figure 0006420491
[式中:
は、水素であり;
は、ハロゲン又はC 1−6 アルコキシであり;
は、シアノ、C 1−6 アルキル、ピロリジニル、又はOR であり(ここでR は、C 1−6 アルキル;又はフルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C 3−7 シクロアルキル、フェニル、C 1−6 アルコキシ、C 1−6 アルキルスルファニル、C 1−6 アルキルスルホニル、モルホリニル、2−オキソ−ピロリジニル、ピロリジニル、ジC 1−6 アルキルアミノ、C 1−6 アルコキシカルボニルアミノ、C 1−6 アルキルピロリジニル、又はピラゾイルによって1回以上置換されるC 1−6 アルキルである);
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、C 1−6 アルキル、フェニル−C 2x 、又はC 1−6 アルキルカルボニルであり(ここでxは、1〜6である);
Wは、C(R )(R )C 2z である(ここでR とR は、水素とC 1−6 アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である)]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[6]R が水素であり;
は、クロロ、メトキシ、又はエトキシであり;
は、シアノ、エチル、ピロリジニル、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノ−プロポキシ、モルホリニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシ、又はピラゾイルプロポキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、メチル、ベンジル、又はアセチルであり;
Wは、CH 、C(CH 、又はC(CH CH である、[1]〜[5]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[7]R が水素であり;
は、ハロゲン又はC 1−6 アルコキシであり;
は、OR であり(ここでR は、C 1−6 アルキル;又はフルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C 3−7 シクロアルキル、フェニル、C 1−6 アルコキシ、C 1−6 アルキルスルファニル、モルホリニル、又はC 1−6 アルコキシカルボニルアミノによって1回以上置換されるC 1−6 アルキルである);
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素又はC 1−6 アルキルであり;
Wは、C(R )(R )C 2z であり(ここでR とR は、水素とC 1−6 アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である);
Xは、Oである、[1]、[3]、又は[5]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[8]R が水素であり;
は、クロロ又はメトキシであり;
は、メトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、アミノヘキソキシ、モルホリニルプロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、又はメチルスルファニルプロポキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素又はメチルであり;
Wは、C(CH CH であり;
Xは、Oである、[7]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[9]R がハロゲン又はC 1−6 アルコキシである、[1]〜[8]のいずれかに記載の化合物。
[10]R がメトキシ又はクロロである、[1]〜[9]のいずれかに記載の化合物。
[11]R がC 1−6 アルコキシC 1−6 アルコキシである、[1]〜[10]のいずれかに記載の化合物。
[12]R がメトキシプロポキシである、[1]〜[11]のいずれかに記載の化合物。
[13]R が水素又はC 1−6 アルキルである、[1]〜[12]のいずれかに記載の化合物。
[14]R がメチルである、[1]〜[13]のいずれかに記載の化合物。
[15]WがC(CH CH である、[1]〜[14]のいずれかに記載の化合物。
[16]9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ]−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(−)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(−)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(−)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(−)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジエトキシ−6−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(アセトキシメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−エチル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸; 9−シアノ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸より選択される、[1]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[17]9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
(+)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸より選択される[1]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[18]R が水素であり;
は、ハロゲン又はC 1−6 アルコキシであり;
は、C 1−6 アルコキシ又はC 1−6 アルコキシC 1−6 アルコキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、C 1−6 アルキル、C 1−6 アルキルカルボニル、C 1−6 アルキルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり;
Wは、結合、C(R )(R )C 2z であり(ここでR とR は、水素とC 1−6 アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である);
Xは、結合;S;S(O) ;又はNR 10 である(ここでR 10 は、水素、C 1−6 アルキルである);又はR とR 10 は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、[1]又は[3]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[19]R が水素であり;
は、クロロ又はエトキシであり;
は、エトキシ、メトキシエトキシ、又はメトキシプロポキシであり;
は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素、メチル、アセチル、メチルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり;
Wは、結合又はCH であり;
Xは、結合;S;S(O) ;又はNR 10 である(ここでR 10 は、水素、メチルである);又はR とR 10 は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、[1]〜[4]、又は[17]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[20]10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルホニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジエトキシ−6−(メタンスルホンアミドメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−(ベンズアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−[(2−オキソピロリジン−1−イル)メチル]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−[[アセチル(メチル)アミノ]メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
6−[(ジメチルアミノ)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸より選択される、[1]に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[21]以下の工程:
(a)式(A):
Figure 0006420491
の化合物の、塩基の存在下での加水分解;
(b)式(B):
Figure 0006420491
の化合物の、塩基の存在下での加水分解;又は
(c)式(C):
Figure 0006420491
の化合物の、塩基の存在下での加水分解[上記の式中、R 〜R 、R 10 、W、及びXは、[1]〜[15]、[18]、及び[19]のいずれかにあるように定義される]の1つを含んでなる、[1]〜[20]のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造のための方法。
[22]治療活性物質としての使用のための、[1]〜[20]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
[23][1]〜[20]のいずれかによる化合物と治療上不活性な担体を含んでなる医薬組成物。
[24][1]〜[20]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー又はジアステレオマーの、HBV感染の治療又は予防への使用。
[25][1]〜[20]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー又はジアステレオマーの、HBV感染の治療又は予防用医薬品の製造への使用。
[26][1]〜[20]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー又はジアステレオマーの、HBsAg産生又は分泌の阻害への使用。
[27]HBV感染の治療又は予防のための、[1]〜[20]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー又はジアステレオマー。
[28][21]の方法に従って製造される場合の、[1]〜[20]のいずれかに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー又はジアステレオマー。
[29]HBV感染の治療又は予防のための方法であって、[1]〜[20]のいずれかにおいて定義されるような化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー又はジアステレオマーの治療有効量を投与することを含む、前記方法。
[30]上記に記載されるような、本発明。
Figure 0006420491

Claims (27)

  1. 式(I):
    Figure 0006420491
    [式中:
    、R、R、及びRは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、ジC1−6アルキルアミノ、シアノ、N含有単環系ヘテロシクロアルキル、及びORより独立して選択され(ここでRは、水素;C1−6アルキル;又はフルオロ、C3−7シクロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、ジC1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、単環系ヘテロシクロアルキル、ピラゾイル、又はイミダゾリルによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
    は、水素又はC1−6アルキルであり;
    は、水素、C1−6アルキル、フェニル−C2x−、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、ベンゾイル、又は単環系ヘテロシクロアルキルであり(ここでxは、1〜6である);
    Wは、結合、C2yC(R)(R)C2z、又はC2yCH(R)CH(R)C2zであり(ここでRとRは、水素、フルオロ、ヒドロキシ、及びC1−6アルキルより独立して選択され、yは、0〜6であり;zは、0〜6である);
    Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、C1−6アルキルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、単環系ヘテロシクロアルキルを形成する;
    但し、Xが結合であるとき、Rは、水素でも、C1−6アルキルでも、フェニル−C2x−でもない、及び−W−X−R は、C 1−6 アルコキシではない]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー
  2. がハロゲン又はC 1−6 アルコキシである、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  3. 、R、R、及びRが、水素、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノ−プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、ピラゾイルプロポキシ、イミダゾリルプロポキシ、モルホリニル−プロポキシ、ジメチルアミノ、シアノ、又はピロリジニルより独立して選択され;
    は、水素であり;
    は、水素、メチル、ベンジル、アセチル、メチルスルホニル、ベンゾイル、ピロリジン−1−イル、2−オキソ−ピロリジニル、又はテトラヒドロピラニルであり;
    Wは、結合、CH、C(CH、又はC(CHCHであり;
    Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、メチルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  4. が水素であり;
    は、ハロゲン又はC1−6アルコキシであり;
    は、シアノ、C1−6アルキル、ピロリジニル、又はORであり(ここでRは、C1−6アルキル;又はフルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C3−7シクロアルキル、フェニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、モルホリニル、2−オキソ−ピロリジニル、ピロリジニル、ジC1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、ピラゾイル、又はC1−6アルキルピロリジニルによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
    は、水素であり;
    は、水素であり;
    は、水素、C1−6アルキル、フェニル−C2x、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり(ここでxは、1〜6である);
    Wは、結合、C(R)(R)C2zであり(ここでRとRは、水素とC1−6アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である);
    Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、C1−6アルキルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、請求項1又は2に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  5. が水素であり;
    は、クロロ、メトキシ、又はエトキシであり;
    は、シアノ、エチル、ピロリジニル、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシ−ジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノプロポキシ、モルホリニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシ、又はピラゾイルプロポキシであり;
    は、水素であり;
    は、水素であり;
    は、水素、メチル、ベンジル、アセチル、メチルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり;
    Wは、結合、CH、C(CH、又はC(CHCHであり;
    Xは、結合;O;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、メチルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  6. 請求項1、2、又はに記載の式(IA):
    Figure 0006420491
    [式中:
    は、水素であり;
    は、ハロゲン又はC1−6アルコキシであり;
    は、シアノ、C1−6アルキル、ピロリジニル、又はORであり(ここでRは、C1−6アルキル;又はフルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C3−7シクロアルキル、フェニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、モルホリニル、2−オキソ−ピロリジニル、ピロリジニル、ジC1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、C1−6アルキルピロリジニル、又はピラゾイルによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
    は、水素であり;
    は、水素であり;
    は、水素、C1−6アルキル、フェニル−C2x、又はC1−6アルキルカルボニルであり(ここでxは、1〜6である);
    Wは、C(R)(R)C2zである(ここでRとRは、水素とC1−6アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である)]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  7. が水素であり;
    は、クロロ、メトキシ、又はエトキシであり;
    は、シアノ、エチル、ピロリジニル、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、ヒドロキシヘキソキシ、(メチルピロリジニル)エトキシ、アミノヘキソキシ、ジメチルアミノ−プロポキシ、モルホリニルプロポキシ、ピロリジニルプロポキシ、(2−オキソ−ピロリジニル)プロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、メチルスルファニルプロポキシ、メチルスルホニルプロポキシ、又はピラゾイルプロポキシであり;
    は、水素であり;
    は、水素であり;
    は、水素、メチル、ベンジル、又はアセチルであり;
    Wは、CH、C(CH、又はC(CHCHである、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  8. が水素であり;
    は、ハロゲン又はC1−6アルコキシであり;
    は、ORであり(ここでRは、C1−6アルキル;又はフルオロ、ヒドロキシ、アミノ、C3−7シクロアルキル、フェニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、モルホリニル、又はC1−6アルコキシカルボニルアミノによって1回以上置換されるC1−6アルキルである);
    は、水素であり;
    は、水素であり;
    は、水素又はC1−6アルキルであり;
    Wは、C(R)(R)C2zであり(ここでRとRは、水素とC1−6アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である);
    Xは、Oである、請求項1、2、4、又はに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  9. が水素であり;
    は、クロロ又はメトキシであり;
    は、メトキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチルメトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシエトキシ、シクロプロピルメトキシ、ヒドロキシプロポキシ、ヒドロキシジメチルプロポキシ、アミノヘキソキシ、モルホリニルプロポキシ、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ、又はメチルスルファニルプロポキシであり;
    は、水素であり;
    は、水素であり;
    は、水素又はメチルであり;
    Wは、C(CHCHであり;
    Xは、Oである、請求項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  10. がC 1−6 アルコキシC 1−6 アルコキシである、請求項1、2、4、6、及び8のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  11. が水素又はC 1−6 アルキルである、請求項1、2、4、6、8、及び10のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  12. がメトキシ又はクロロである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー
  13. がメトキシプロポキシである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー
  14. がメチルである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー
  15. WがC(CHCHである、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー
  16. 9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(6−ヒドロキシヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルホニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ]−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(メトキシメチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    (+)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    (−)−6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−(2−ベンジルオキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    (+)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    (−)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    (+)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    (−)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    (+)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    (−)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9,10−ジエトキシ−6−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−(アセトキシメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(3−ピラゾール−1−イルプロポキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−エチル−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−ピロリジン−1−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;及び
    9−シアノ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸より選択される、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  17. 9−ベンジルオキシ−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9,10−ジメトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−9−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−モルホリノプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(3−ヒドロキシプロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(2−エトキシエトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(シクロプロピルメトキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メチルスルファニルプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキソキシ]−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9−(6−アミノヘキソキシ)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    (+)−6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−10−メトキシ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    (+)−10−メトキシ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;及び
    (+)−10−クロロ−6−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸より選択される請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  18. が水素であり;
    は、ハロゲン又はC1−6アルコキシであり;
    は、C1−6アルコキシ又はC1−6アルコキシC1−6アルコキシであり;
    は、水素であり;
    は、水素であり;
    は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり;
    Wは、結合、C(R)(R)C2zであり(ここでRとRは、水素とC1−6アルキルより独立して選択され、zは、0〜6である);
    Xは、結合;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、C1−6アルキルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、請求項1又はに記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  19. が水素であり;
    は、クロロ又はエトキシであり;
    は、エトキシ、メトキシエトキシ、又はメトキシプロポキシであり;
    は、水素であり;
    は、水素であり;
    は、水素、メチル、アセチル、メチルスルホニル、ベンゾイル、又はテトラヒドロピラニルであり;
    Wは、結合又はCHであり;
    Xは、結合;S;S(O);又はNR10である(ここでR10は、水素、メチルである);又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジニル又は2−オキソ−ピロリジニルを形成する、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  20. 10−クロロ−9−(3−メトキシプロポキシ)−2−オキソ−6−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルファニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    10−クロロ−9−(2−メトキシエトキシ)−6−(メチルスルホニルメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−(アミノメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9,10−ジエトキシ−6−(メタンスルホンアミドメチル)−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−(ベンズアミドメチル)−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−[(2−オキソピロリジン−1−イル)メチル]−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    6−[[アセチル(メチル)アミノ]メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;
    9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸;及び
    6−[(ジメチルアミノ)メチル]−9,10−ジエトキシ−2−オキソ−6,7−ジヒドロベンゾ[a]キノリジン−3−カルボン酸より選択される、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  21. 以下の工程:
    (a)式(A):
    Figure 0006420491
    の化合物の、塩基の存在下での加水分解;
    (b)式(B):
    Figure 0006420491
    の化合物の、塩基の存在下での加水分解;又は
    (c)式(C):
    Figure 0006420491
    の化合物の、塩基の存在下での加水分解[上記の式中、R〜R 、R10、W、及びXは、請求項1に定のとおり]の1つを含んでなる、請求項1に記載の式(I)の化合物の製造のための方法。
  22. 治療活性物質としての使用のための、請求項1〜20のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
  23. 請求項1〜20のいずれか1項による化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマーと治療上不活性な担体を含んでなる医薬組成物。
  24. BV感染の治療又は予防のための、請求項23に記載の医薬組成物
  25. 請求項1〜20のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマーの、HBV感染の治療又は予防用医薬品の製造への使用。
  26. BsAg産生又は分泌の阻害のための、請求項23に記載の医薬組成物
  27. HBV感染の治療又は予防のための、請求項1〜20のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又は該化合物又は該塩のエナンチオマー又はジアステレオマー。
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