JP6432854B1 - ボイラ内作業足場、ボイラ水壁の交換装置及びその交換方法 - Google Patents

ボイラ内作業足場、ボイラ水壁の交換装置及びその交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ボイラ火炉内に点検用の作業足場を取り付けた後であっても、ボイラ水壁を容易に交換できるボイラ内作業足場、ボイラ水壁の交換装置及びその交換方法を提供する。
【解決手段】本発明のボイラ内作業足場10は、ボイラ火炉内でボイラ水壁228に沿って吊下げた上部及び下部足場12,14と、
前記上部足場12に下部足場14を着脱可能な連結部16と、
前記上部及び下部足場12,14の間で前記ボイラ水壁228と交差する方向に延出し、前記上部足場12から取り外した前記下部足場14を吊上げて前記ボイラ水壁228から離れる方向に移動可能な吊上げ部18と、
を備えたことを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボイラ火炉壁の点検及び改修作業に用いるボイラ内作業足場、ボイラ水壁の交換装置及びその交換方法に係り、特に、火力発電用石炭焚き大型ボイラの点検・改修作業を行うためのボイラ内作業足場、ボイラ水壁の交換装置及びその交換方法に関する。
<火力発電用石炭焚き大型ボイラ1>
図7は火力発電用石炭焚き大型ボイラの概略構成を示した側面図である。図示のように火力発電用石炭焚き大型ボイラ1は、ボイラ火炉壁2やケージ壁7などを収容する中央部3と、コールバンカ4などを収容する前部5と、空気予熱器などを収容する後部6とによって構成されている。ボイラ火炉壁2やケージ壁7は、中央部3のケーシング(建屋)内でボイラ架構の頂部に配備した大梁8から吊下げ支持されて、燃焼時の熱膨張を下方に逃がすようにしている。
<ボイラ火炉壁2>
図8はボイラ火炉壁の主要構成を示した斜視図である。ボイラ火炉壁2は、上部躯体200と下部躯体220とに区分されている。
上部躯体200は、天井部202と側壁部204と内部構成品とによって構成され、4辺の側壁部204の一側がケージ壁7の側に接続している。
下部躯体220は、4辺の水壁(後述する缶前水壁222、缶後水壁224、左右のボイラ水壁228)で構成され、ボイラ用架構の前部5側(図7参照)に面した缶前水壁222と、後部側6側(図7参照)に面した缶後水壁224には多数の燃焼用バーナが装備されるウィンドボックス226が取り付けられている。また、これらの缶前水壁222や缶後水壁224の隣辺に位置する左右のボイラ水壁228の下部にはホッパー部230が接続し、対向するホッパー部230を繋ぐようにして、缶前水壁222及び缶後水壁224の下端に傾斜水壁232,234が接続される。
上部躯体200の天井部202、側壁部204、下部躯体220の各水壁は、一辺の長さが2〜3メートル程度の矩形の水管パネル(以下単にパネルということあり)を溶接接合することによって組み立てられている。そして、上部躯体200の側壁部204下端と下部躯体220の各ボイラ水壁の上端を接続することによってボイラ火炉壁2が形成されている。
<点検用作業足場>
このような構成のボイラ火炉壁2は、定期的に点検、検査作業を行っている。この作業は、まずボイラを停止して炉内を冷却した後、炉内に足場材料を搬入する。図9は基本足場構造の説明図である。点検用作業足場9の基本構成は、ワイヤ91から吊り下げられる吊上げ支持梁92を有し、吊上げ支持梁92には下方に複数対の垂直ロッド93が吊り下げられ、各対の垂直ロッド93には水平ロッド94が嵌め込まれる。各水平ロッド94間に足場板95を架橋して第2層の足場(必要により手摺りも取り付けることがある)が形成される。さらに第2層の水平ロッド94から一対の垂直ロッド93が吊り下げられ、各対の垂直ロッド93には水平ロッド94が嵌め込まれ、水平ロッド94間には足場板95が架橋されて第3層の足場が形成される。以下同様にしてボイラ内壁面に沿って必要段数が形成されて、複数層の足場によってボイラ内壁の4面に筒状の仮設足場が組み立てられ、上部梁から吊り下げ支持されている(例えば特許文献1に開示)。
特開2004−250944号公報
点検用作業足場は、ボイラ内壁の4面に沿ってそれぞれ組み立てられ、内壁面の四隅にある足場の端部を連結部材で各層毎に連結して一体化して、隣り合う壁面へ移動可能とし、かつ強度、安全性を高めている。この足場上からボイラ内壁面を検査する。そしてボイラ水壁の不具合箇所のパネルを切断して、新たなパネルと交換する作業を行っている。
しかしながら、従来の点検用作業足場は、ボイラ炉内面に沿って形成されるため、壁面と足場の隙間が極めて狭く、内壁面側から不具合のあるパネルを取り外して、新たなパネルを取り付ける際の作業スペースを確保することができなかった。このため、不具合箇所のボイラ水壁部分の作業用足場を撤去して、新たに組み立てる作業が必要となり、作業者の労力を必要とし、かつ長期化するため煩雑な作業となっていた。
またボイラ水壁に沿って組み上げる作業足場は、缶前水壁及び缶後水壁と比べて干渉物が少ないため階段を設けている構造であり、この作業足場を撤去している間は各層への移動が困難になる。
上記従来技術の問題点に鑑み、本発明は、ボイラ火炉壁に点検用の作業足場を取り付けた後であっても、ボイラ水壁を容易に交換できるボイラ内作業足場、ボイラ水壁の交換装置及びその交換方法を提供することにある。
上記課題を解決するための第1の手段として、本発明は、ボイラ火炉内でボイラ水壁に沿って吊下げた上部及び下部足場と、
前記上部足場に下部足場を着脱可能な連結部と、
前記上部及び下部足場の間で前記ボイラ水壁と交差する方向に延出し、前記上部足場から取り外した前記下部足場を吊上げて前記ボイラ水壁から離れる方向に移動可能な吊上げ部と、
を備えたことを特徴とするボイラ内作業足場を提供することにある。
上記第1の手段によれば、点検用の作業足場を設置した後であっても、下部足場をボイラ水壁から離れる方向に移動してボイラ水壁と下部足場の間にパネル交換作業用のスペースを設けることができる。従ってパネル交換作業時に下部足場の撤去及び組立作業を行う必要がなく、ボイラ水壁の交換作業を短時間、かつ効率的に行える。
上記課題を解決するための第2の手段として、本発明は、第1の手段において、前記吊上げ部は、
前記上部足場から前記ボイラ火炉の内側に向けて延出するモノレールと、
前記モノレールの長手方向に沿って進退移動可能とし、前記下部足場と連結するチェーンブロックを備えたことを特徴とするボイラ内作業足場を提供することにある。
上記第2の手段によれば、上部足場は上部梁から吊下げた状態を維持して、下部足場のみをボイラ水壁から離間させてボイラ水壁との間にパネル交換作業用のスペースを設けることができる。
上記課題を解決するための第3の手段として、本発明は、第1又は第2の手段において、前記連結部は、長さ寸法の調整部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボイラ内作業足場を提供することにある。
上記第3の手段によれば、下部足場の荷重をチェーンブロックに吊り替えた後、連結部の長さ寸法を可変して、下部足場及び上部足場との連結を解除し取り外すことができる。これにより、ボイラ火炉内の点検時においては、連結部で上部及び下部足場を連結したり、連結を解除したりすることができる。これによりボイラ水壁のパネル交換作業時においては、連結部を解除/除去して上部足場から下部足場を解放し、移動することで作業スペースを確保できる。
上記課題を解決するための第4の手段として、本発明は、缶前水壁と、前記缶前水壁と対向する缶後水壁と、前記缶前水壁及び缶後水壁の隣辺に位置するボイラ水壁からなるボイラ火炉壁に設けるボイラ内作業足場において、
前記缶前水壁又は缶後水壁に沿って吊下げた固定式作業足場と、
前記ボイラ水壁に沿って吊下げた移動式作業足場と、
からなり、
前記移動式作業足場は、上部及び下部足場と、下部足場を前記ボイラ水壁から離れる方向に移動する吊上げ部を備えたことを特徴とするボイラ内作業足場を提供することにある。
上記第4の手段によれば、ボイラ水壁の点検用の作業足場を設置した後であっても、下部足場をボイラ水壁から離れる方向に移動してボイラ水壁と下部足場の間にパネル交換作業用のスペースを設けることができる。従ってパネル交換作業時に下部足場の撤去及び組立作業を行う必要がなく、ボイラ水壁の交換作業を短時間、かつ効率的に行える。
上記課題を解決するための第5の手段として、本発明は、前記第4の手段において、前記固定式作業足場は、隣辺の前記移動式作業足場が移動するスペースに凹部を有することを特徴とするボイラ内作業足場を提供することにある。
上記第5の手段によれば、移動式作業足場が移動するスペースに干渉することなく固定式作業足場を設置できる。
上記課題を解決するための第6の手段として、本発明は、第1ないし第5のいずれか1に記載のボイラ内作業足場と、
前記下部足場が前記ボイラ水壁から離れる方向に移動した間のスペースでボイラ水壁のパネルを吊上げ又は吊り下しするパネル吊上げ手段を備えたことを特徴とするボイラ水壁の交換装置を提供することにある。
上記第6の手段によれば、ボイラ火炉壁の点検用作業足場を設置した後であっても、ボイラ水壁と下部足場の間に設けた交換作業用のスペースで容易にボイラ水壁の一部となるパネルを吊り下し及び吊り上げて交換作業を行うことができる。これにより下部足場を撤去及び組立作業を行う必要がなく、短時間かつ効率的にボイラ水壁の一部を切断したパネルの交換作業を行うことができる。
上記課題を解決するための第7の手段として、本発明は、第6の手段において、前記パネル吊上げ手段は、
ボイラ架構から前記ボイラ水壁へ向けて進退移動する滑車付梁と、
前記滑車付梁の滑車を通るワイヤを巻き上げ又は送り出す巻き上げ機を備えたことを特徴とするボイラ水壁の交換装置を提供することにある。
上記第7の手段によれば、滑車付梁をボイラ架構側に配置することにより、上部又は下部足場を組み立てて上部梁から吊り下げる取付作業、又はボイラ火炉の点検作業において干渉することがない。また、交換作業時においてボイラ水壁と下部足場の間に設けたスペースで、ボイラ火炉内の他の構造物と干渉することなく、ボイラ水壁のパネルの搬入又は搬出作業を行うことができる。
上記課題を解決するための第8の手段として、本発明は、ボイラ火炉内のボイラ水壁に沿って吊下げた上部及び下部足場の連結を解放して前記下部足場を吊下げた吊上げ部で前記下部足場を前記ボイラ水壁から離れる方向に移動させて前記ボイラ水壁との間にスペースを設ける工程と、
前記ボイラ水壁の一部を切断したパネルを前記スペースのパネル吊上げ手段で吊り下して撤去する工程と、
前記ボイラ水壁の新たなパネルを前記パネル吊上げ手段で吊り上げて設置する工程と、
を有することを特徴とするボイラ水壁の交換方法を提供することにある。
上記第8の手段によれば、点検用の作業足場を設置した後であっても、ボイラ水壁と下部足場の間にパネル交換作業用のスペースを設けることができる。これによりボイラ水壁の交換箇所付近にある足場を撤去及び組立作業を行う必要がなく、短時間かつ効率的にボイラ水壁の一部を切断したパネルの交換作業を行うことができる。
本発明によれば、点検用の作業足場を設置した後であっても、ボイラ水壁と下部足場の間に交換作業用のスペースを設けることができ、容易にボイラ水壁の一部を切断したパネルの交換作業を行うことができる。
本発明のボイラ水壁の交換装置の構成概略図である。 ボイラ内作業足場の動作説明図である。 ボイラ火炉に設置した点検用作業足場の斜視図である。 点検用作業足場の平面図である。 缶前又は缶後水壁側から見たボイラ内作業足場の説明図である。 連結部の説明図である。 火力発電用石炭焚き大型ボイラの概略構成を示した側面図である。 ボイラ火炉壁の主要構成を示した斜視図である。 基本足場構造の説明図である。
本発明のボイラ内作業足場、ボイラ水壁の交換装置及びその交換方法の実施形態を添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
図3はボイラ火炉に設置した点検用作業足場の斜視図である。ボイラ内作業足場のうち、図中側面に見えるボイラ水壁側の作業足場は、上部足場のみ図示し、下部足場は省略している。下部足場の位置に見えるパネル96は搬入の様子(前記パネル吊上げ手段20等は省略している)を示したものである。図4は点検用作業足場の平面図である。
ボイラ内作業足場10は、ボイラ火炉壁2の上部及び下部躯体200,220とともに上部の大梁8から吊り下げて設置される。ボイラ内作業足場10は、缶前水壁222及び缶後水壁224の作業用足場(固定式作業足場)11とボイラ水壁228の作業用足場(移動式作業足場)112からなる。
下部躯体220の缶前水壁222及び缶後水壁224に設置した缶前水壁222及び缶後水壁224の作業用足場11は、主に燃焼用バーナが装備されるウィンドボックスの点検作業を行う足場である(図4参照)。
缶前水壁222や缶後水壁224の隣辺に位置する左右のボイラ水壁228に設置されるボイラ水壁228の作業用足場112は、上下層へ移動する階段97(図4参照)が取り付けられ、主にボイラ水壁228の点検作業を行う足場である。ボイラ水壁228は、一辺の長さが数メートルの矩形のパネル96(以下。水管パネルともいう)を溶接接合させたものである。そしてボイラ水壁228の不具合がある場合、このパネル96を切断して新たなパネル96を溶接する交換作業を行っている。
点検用作業足場90の基本構成は、前述のようにワイヤから吊り下げられる吊上げ支持梁を有し、吊上げ支持梁には下方に複数対の垂直ロッドが吊り下げられ、各対の垂直ロッドには水平ロッドが嵌め込まれる。各水平ロッド間に足場板を架橋して足場が形成される。そしてボイラ内壁面に沿って必要段数が形成されて、複数層の足場によってボイラ内壁の4面に筒状の足場が組み立てられ、上部梁から吊り下げ支持されている
<ボイラ水壁の交換装置100>
図1は本発明のボイラ水壁の交換装置の構成概略図である。本発明のボイラ水壁の交換装置100は、ボイラ火炉内で水壁に沿って組み上げるボイラ内作業足場10と、ボイラ水壁228を構成する部品となるパネル96のパネル吊上げ手段20を主な基本構成としている。
<ボイラ内作業足場10>
図5は缶前又は缶後水壁側から見たボイラ内作業足場の説明図である。本発明のボイラ内作業足場10は、ボイラ火炉内でボイラ水壁228に沿って吊下げた上部及び下部足場12,14と、上部及び下部足場12,14を連結又は解放する連結部16と、上部及び下部足場12,14の間でボイラ水壁228と交差する方向に延出し、下部足場14をボイラ水壁228から離れる方向に移動可能な吊上げ部18と、を備えている。
上部及び下部足場12,14は、ボイラ水壁228の上下方向に設置する足場である。また、缶前水壁又は缶後水壁の点検用作業足場11は、あらかじめ移動する下部足場14と干渉しないように凹部113を設けて組み上げている。
図6は連結部の説明図である。上部及び下部足場12,14の間には連結部16を取り付けている。連結部16は上端が上部足場12に接続し、下端が下部足場14に接続して上部及び下部足場12,14を連結又は解放可能な金物である。連結部16の具体的な連結構造は、一例として上部及び下部足場12,14の連結部分にツバ164を設け、連結部16の両端には、このツバ164と嵌合する大径孔及び小径孔からなるだるま形孔162を設けている。連結時にはツバ164を大径孔に嵌めた後、小径孔へ移動させる。一方、開放時にはツバ164を小径孔から大径孔へと移動して取り外しできる。
この連結部16は、長さ寸法の調整部160を備えている。調整部160の具体的な構成はターンバックルであり、下部足場14をチェーンブロック182に吊り替える際の長さ調整(長さ寸法の調整)を行うものである。
また上部及び下部足場12,14の間には、吊上げ部18を取り付けている。吊上げ部18は、上部足場12からボイラ火炉壁2の内側に向けて延出するモノレール180と、モノレール180の長手方向に沿って進退移動可能とし、下部足場14とモノレール180とを連結するチェーンブロック182を備えている。
モノレール180は一端が上部足場12の下部に接続し、他端がボイラ火炉内のステージ240に接続し、ボイラ火炉壁2から内側に向けて水平方向に延出するレールである。またモノレール180の端部(ボイラ火炉の内側)にはストッパ184を設けて、下部足場14の上面には手摺140を設けている。
チェーンブロック182は、下部足場14と連結するフック186と、モノレール180上を進退移動するギヤードトロリ188を備えており、下部足場14を吊下げて、モノレール180の長手方向、換言するとボイラ水壁228から離間する方向へ移動できる。上部及び下部足場12,14は連結時において吊上げ部18を介さずに連結部16のみで互いに連結させている。
このようなギヤードトロリ188は、ボイラ内部へ移動してモノレール180の端部まで来たときにストッパ184と接触して下部足場14を停止できる。
なお、連結部16及び吊上げ部18は、吊上げ部18の下部足場14の重量を考慮して、上部及び下部足場12,14の間で複数個所に取り付けている。
<パネル吊上げ手段20>
パネル吊上げ手段20は、ボイラ架構250からボイラ水壁228側へ向けて進退移動する滑車付梁22と、滑車付梁22の滑車23を通るワイヤ24を巻き上げ又は送り出す巻き上げ機25を備えている。
滑車付梁22は、長手方向を水平に配置してローラを介してボイラ架構250(パネル開口部)からボイラ水壁228側へ進退移動する梁である。滑車付梁22の両端には複数の滑車23を取り付けて、ワイヤ24を通している。ワイヤ24の下端にはフック27を設けてパネル96と接続可能とし、ワイヤ24の上端側は後述する巻き上げ機25に接続している。
巻き上げ機25は、あらかじめボイラに設置して点検用作業足場を組み立てる際に用いているウィンチを適用することができる。
このような構成のパネル吊上げ手段20は、上部及び下部足場12,14が連結しているときは、ボイラ架構250側に配置している。そして上部及び下部足場12,14の連結を解放して下部足場14がボイラ水壁228から離間する方向へ移動しているときに、滑車付梁22をボイラ水壁228側へ移動させる。このときボイラ水壁228側の滑車23はボイラ水壁228と下部足場14の間のスペースに配置されており、足場と干渉することなく、パネル96の吊上げ又は吊り下し作業を行うことができる。
<ボイラ水壁の交換方法>
上記構成による本発明のボイラ水壁の交換装置を用いたボイラ水壁の交換方法について、以下説明する。図2はボイラ火炉の移動式作業足場の動作説明図である。
ボイラ火炉内の点検、検査作業は、ボイラ内作業足場10の上部及び下部足場12,14を連結した状態で行う。
点検、検査作業の結果、ボイラ水壁228に不具合箇所が見つかった場合、以下の作業を行う。
ボイラ火炉内のボイラ水壁228に沿って吊下げた上部及び下部足場12,14の連結する連結部16を除去して下部足場14を吊下げた吊上げ部18で下部足場14をボイラ水壁228から離れる方向に移動させてボイラ水壁228との間にスペースを設ける(ステップ1)。
具体的には、吊上げ部18のチェーンブロック182のフック186を下部足場14に接続して下部足場14を吊り上げる。これにより連結部16に下部足場14の荷重が掛からず、吊上げ部18で荷重を受ける(図2(A)参照)。
次に、連結部16の調整部160(図2(A)参照)で連結部16の長さ寸法を伸ばしてツバ164とだるま形孔162の嵌合を外して、連結部16を取り外す(図2(B)参照)。
吊上げ部18のギヤードトロリ188により、モノレール180の長手方向に沿って、ボイラ水壁228から離れる方向に向けて下部足場14を移動させる。ギヤードトロリ188がモノレール180先端のストッパ184と接触して停止することにより、ボイラ水壁228と下部足場14の間に交換作業用のスペースが生じる(図2(C)参照)。
ボイラ水壁228の一部を切断したパネルをスペースのパネル吊上げ手段20で吊り下して撤去する(ステップ2)。
具体的にはパネル吊上げ手段20の滑車付梁22をボイラ水壁228側に向けて移動させる(図2(C)参照)。
ボイラ水壁228の外側(ボイラ架構250側)からボイラ水壁228の不具合箇所のパネル96を切断する。
パネル吊上げ手段20により、ボイラ水壁228と下部足場14に設けたスペースで、切断したパネル96を吊り下す。切断したパネル96はホッパーステージの開口から外部へ搬出する(図2(D)参照)。
ボイラ水壁228の新たなパネル96をパネル吊上げ手段20で吊り上げて設置する(ステップ3)。
具体的には新たなパネル96を開口から搬入してパネル吊上げ手段20で吊上げる(図2(D)参照)。
切断したパネル箇所に新たなパネル96を溶接する。
このような本発明によれば、点検用の作業足場を設置した後であっても、ボイラ水壁と下部足場の間に交換作業用のスペースを設けることができ、容易にボイラ水壁の一部を切断したパネルの交換作業を行うことができる。
1………火力発電用石炭焚き大型ボイラ、
2………ボイラ火炉壁、200………上部躯体、202………天井部、204………側壁部、220………下部躯体、222………缶前水壁、224………缶後水壁、226………ウィンドボックス、228………ボイラ水壁、230………ホッパー部、232………傾斜水壁、234………傾斜水壁、240………ステージ、250………ボイラ架構、
3………中央部、4………コールバンカ、5………前部、6………後部、7………ケージ壁、8………大梁、
9………点検用作業足場、902………缶前水壁の作業用足場、903………缶後水壁の作業用足場、904………ボイラ水壁の作業用足場、91………ワイヤ、92………吊上げ支持梁、93………垂直ロッド、94………水平ロッド、95………足場板、96………パネル、97………階段、
10………ボイラ内作業足場、11………缶前水壁又は缶後水壁の作業用足場、111………下部足場用スペース、112………ボイラ水壁の作業用足場、113………凹部、
12………上部足場、
14………下部足場、140………手摺、
16………連結部、160………調整部、162………だるま形孔、164………ツバ、
18………吊上げ部、180………モノレール、182………チェーンブロック、184………ストッパ、186………フック、188………ギヤードトロリ、
20………パネル吊上げ手段、22………滑車付梁、23………滑車、24………ワイヤ、25………巻き上げ機、27………フック、
100………ボイラ水壁の交換装置。

Claims (8)

  1. ボイラ火炉内でボイラ水壁に沿って吊下げた上部及び下部足場と、
    前記上部足場に下部足場を着脱可能な連結部と、
    前記上部及び下部足場の間で前記ボイラ水壁と交差する方向に延出し、前記上部足場から取り外した前記下部足場を吊上げて前記ボイラ水壁から離れる方向に移動可能な吊上げ部と、
    を備えたことを特徴とするボイラ内作業足場。
  2. 前記吊上げ部は、
    前記上部足場から前記ボイラ火炉の内側に向けて延出するモノレールと、
    前記モノレールの長手方向に沿って進退移動可能とし、前記下部足場と連結するチェーンブロックを備えたことを特徴とする請求項1に記載のボイラ内作業足場。
  3. 前記連結部は、長さ寸法の調整部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボイラ内作業足場。
  4. 缶前水壁と、前記缶前水壁と対向する缶後水壁と、前記缶前水壁及び缶後水壁の隣辺に位置するボイラ水壁からなるボイラ火炉壁に設けるボイラ内作業足場において、
    前記缶前水壁又は缶後水壁に沿って吊下げた固定式作業足場と、
    前記ボイラ水壁に沿って吊下げた移動式作業足場と、
    からなり、
    前記移動式作業足場は、上部及び下部足場と、下部足場を前記ボイラ水壁から離れる方向に移動する吊上げ部を備えたことを特徴とするボイラ内作業足場。
  5. 前記固定式作業足場は、隣辺の前記移動式作業足場が移動するスペースに凹部を有することを特徴とする請求項4に記載のボイラ内作業足場。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1に記載のボイラ内作業足場と、
    前記下部足場が前記ボイラ水壁から離れる方向に移動した間のスペースでボイラ水壁のパネルを吊上げ又は吊り下しするパネル吊上げ手段を備えたことを特徴とするボイラ水壁の交換装置。
  7. 前記パネル吊上げ手段は、
    ボイラ架構から前記ボイラ水壁へ向けて進退移動する滑車付梁と、
    前記滑車付梁の滑車を通るワイヤを巻き上げ又は送り出す巻き上げ機を備えたことを特徴とする請求項6に記載のボイラ水壁の交換装置。
  8. ボイラ火炉内のボイラ水壁に沿って吊下げた上部及び下部足場の連結を解放して前記下部足場を吊下げた吊上げ部で前記下部足場を前記ボイラ水壁から離れる方向に移動させて前記ボイラ水壁との間にスペースを設ける工程と、
    前記ボイラ水壁の一部を切断したパネルを前記スペースのパネル吊上げ手段で吊り下して撤去する工程と、
    前記ボイラ水壁の新たなパネルを前記パネル吊上げ手段で吊り上げて設置する工程と、
    を有することを特徴とするボイラ水壁の交換方法。
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