JP6153735B2 - 水平配管ユニット工法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばオフィスビルやホテルなどのビル建設にともなう配管工事において、空調や衛生配管を含む設備の水平配管(横引管)と枠材とをユニットとして取り付ける水平配管ユニット工法に関する。
オフィスビルやホテルなどのビル建設にともなう配管工事において、高所作業を削減するために空調や衛生配管を含む設備の水平配管と枠材とをユニットとして組み立てる水平配管ユニット工法が採用されている。
ここで、水平配管ユニット工法とは、各階に配設する空調や衛生配管を含む設備の水平配管を複数のユニットとして工場で加工しておき、現場に搬入した後に、揚重・取り付けを行うものであり、限られた揚重設備の有効活用と、人・機材の集中を避けるための先行工事を目的とする。このようなユニット工法によって、現場でのパイプの切断、ねじ切りなどの加工作業や、溶接作業を減らすことができるため、作業スペースや人工が減り、また、現場での作業を減らせるためにより安全となり、現場での溶接作業を減らせるために火災などの危険もなくなる。また、現場では、並行して配管の取り付け準備など他の作業を行うことができる。さらに、現場での作業を削減することにより、人の集中(輻輳)が回避されるため安全を確保し易くなる。
このような水平配管ユニット工法としては、地上でフロアプレートの下にダクトを配設してフロアユニットとし、柱と梁を形成した後に前記フロアユニットを揚重して据え付けるユニットフロア工法に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、配管モジュールを構成する複数の構成部品をモジュール製作用架台にて組み立てて配管モジュールとした後に、モジュール製作用架台を走行用レールに沿ってジブクレーンの回転半径内に移動させ、配管モジュールを引き上げ、これを運搬する配管モジュール工法および物品引き上げ方法に関する技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。さらに、少なくとも前後方向および左右方向に移動可能な移動機構の配管支持部に配管を支持した状態で、配管の位置決めおよび水平移動の少なくともいずれか一方を行う配管リフトアップ装置及びこれを用いたリフトアップ工法に関する技術が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2009−299311号公報 特開2000−072379号公報 特開平06−286990号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、デッキプレートに分岐ダクトなどを配設してフロアユニットを形成するため、ユニットのサイズが大きくなる。また、特許文献2および3に記載の技術は、建物内の床上にジブクレーンや吊下げ手段を配設するため、当該フロアの他の作業との調整が必要となる。
そこで、本出願の発明者は、建物の躯体鋼材(鋼材)が建てこまれた時点で、工場でユニット化した水平配管ユニットを鋼材に取り付けることにより、鋼材の揚重のために工事現場に常設されているクレーンを用いることができることに着目した。
この発明は、前記の課題を解決し、建物の鋼材が建てこまれた時点で、空調や衛生配管を含む設備の水平配管と枠材とをユニットとして取り付ける水平配管ユニット工法を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、空調や衛生配管を含む設備の水平配管と枠材とがユニット化された水平配管ユニットを組み込む水平配管ユニット工法であって、建物の柱間に複数の第1の梁と、前記第1の梁に直交するように複数の第2の梁とが組まれた後で、かつ、前記第1の梁間に第3の梁が組み込まれる前に、前記水平配管ユニットを前記建物の外側において前記第1の梁及び前記第2の梁の上方まで吊り上げて、前記水平配管ユニットを前記建物の内側に移動させて前記第1の梁及び前記第2の梁の下方まで吊り降ろして、前記水平配管ユニットを前記建物の内側に移動させた後に水平面において向きを回転させ、前記水平配管ユニットが前記第1の梁と略平行に位置した状態で、前記枠材を前記第2の梁と接合する、ことを特徴とする水平配管ユニット工法である。
この発明によれば、建物の柱間に複数の第1の梁と、第1の梁に直交するように複数の第2の梁とが組まれた後で、かつ、第1の梁間に第3の梁が組み込まれる前に、水平配管ユニットを建物の外側において第1の梁及び第2の梁の上方まで吊り上げられて、水平配管ユニットが建物の内側に移動されて第1の梁及び第2の梁の下方まで吊り降ろされて、水平配管ユニットが向きを回転させられて第1の梁と略平行に位置した状態で、枠材が第2の梁と接合される。
請求項2の発明は、請求項1記載の水平配管ユニット工法において、前記第3の梁が組まれて前記第2の梁に接合した後に、隣接する前記水平配管ユニットを接続する、ことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1または2のいずれか1項に記載の水平配管ユニット工法において、前記水平配管ユニットは、前記水平配管の下方に運搬専用架台が着脱自在である、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、建物の第1の梁間に第3の梁が組み込まれる前に、水平配管ユニットが揚重されて、第2の梁に取り付けられるので、干渉する梁を含む鋼材が少ない状態で揚重することができる。このとき、第1の梁第2の梁及び第3の梁の揚重時に、水平配管ユニットを揚重するので、建物の鋼材の揚重のために常設されているクレーンを使用することができる。このように、建築工事と設備の施工工事とが融合することにより、工事全体の工期を短縮できる。
また、鋼材組込作業者(鉄骨鳶)が、第1の梁及び第2の梁の揚重と第3の梁の揚重との間に、水平配管ユニットの揚重、組み込みを行うことができるので配管作業者が不要となり、他の職種の作業者間での作業の調整が不要となり、手間と時間とを削減できる。また、水平配管ユニットを揚重したり、高所において組み込んだりする作業を、高所作業に熟練した鋼材組込作業者が行うので、工期を短縮し、かつ、より安全性を高めることができる。
さらに、枠材は第2の梁と接合されるので、水平配管ユニットの組み込みのための支持材が不要となる。このため、水平配管ユニットの組み込みの手間を削減し、使用する鋼材を削減可能である。また、水平配管ユニットは、建物の内側に移動させた後に向きを回転させるので、第1の梁及び第2の梁の配置形状が縦横で長さが異なっている場合であっても、容易に水平配管ユニットを吊り込むことができる。具体的には、まず、水平配管ユニットを第1の梁間が広く揚重し易い方向から揚重した後に、例えば、90°方向変換して第2の梁間が狭い方向に配設することで、干渉する梁が少ない状態で組み込むことができる。このため、水平配管ユニットの長さを、間隔が広い第1の梁の長さとすることができる。すなわち、水平配管ユニットを長くすることができるので、水平配管ユニット同士の接続部に用いる短管や継手の数を削減可能である。これにより、接続部の数を減らすことができるので、漏水の発生を抑制することが可能である。
請求項2に記載の発明によれば、第2の梁が組まれて第1の梁に接合した後に、隣接する水平配管ユニットを接続する。すなわち、クレーンによって第1の梁の揚重と、水平配管ユニットの揚重と、第2の梁の揚重とセットとを行った後に、隣接する水平配管ユニットの接続作業を行うので、クレーンを効率的に使用可能であり、工事全体の工期を短縮できる。
請求項に記載の発明によれば、水平配管の下方に運搬専用架台が着脱自在であるので、例えば、車両での運搬時に、水平配管の下側が荷台によって損傷することを防止できる。
本発明の実施の形態に係る水平配管ユニットの正面図である。 図1の水平配管ユニットの平面図である。 図1の水平配管ユニットを組み込んだ状態の斜視図である。 図1の水平配管ユニットを組み込んだ建物の図であり、第3の梁を組み込んだ状態を示す平面図である。 図4の水平配管ユニットを組み込んだ建物の側面図である。 図1の水平配管ユニットの運搬作業を示す概略図であり、水平配管ユニットを運搬車の荷台に積載した状態を示す斜視図である。 図1の水平配管ユニットの揚重作業を示す概略図であり、水平配管ユニットを揚重して吊り上げている状態を示す斜視図である。 図1の水平配管ユニットの揚重作業を示す概略図であり、水平配管ユニットを揚重して吊り下げている状態を示す斜視図である。 図1の水平配管ユニットの揚重作業を示す概略図であり、水平配管ユニットを回転する前の状態を示す平面図である。 図1の水平配管ユニットの揚重作業を示す概略図であり、水平配管ユニットを回転している状態を示す斜視図である。 図1の水平配管ユニットの揚重作業を示す概略図であり、水平配管ユニットを組み込んだ状態を示す斜視図である。 図1の水平配管ユニットの揚重作業を示す概略図であり、水平配管ユニットを回転した状態を示す平面図である。 図1の水平配管ユニットの揚重作業を示す概略図であり、他の系統の水平配管ユニットを回転する前の状態を示す平面図である。 図1の水平配管ユニットの揚重作業を示す概略図であり、他の系統の水平配管ユニットを回転した状態を示す平面図である。 従来の水平配管ユニットを組み込んだ状態を示す側面図である。
図1ないし図14は、この発明の実施の形態を示している。
水平配管ユニット1は、図1、図2に示すように、主として、空調や衛生配管を含む設備の水平配管2、3、4、5と、枝管6と、配管ラック7とがユニット化されたものであり、図2、図3に示すように、建物の柱間に架された第2の梁(大梁)Cに吊下げられるものである。この実施の形態においては、建物は、図4、図5に示すように、鋼材、すなわち、第1の梁(大梁)A、第2の梁(大梁)Cと、第3の梁(小梁)Bと、柱Dとで建て込まれている。この建物の水平面は、図4に示すように、横方向には、大梁A1、A2と、大梁A1、A2間の小梁B1〜B3が配設され、縦方向には、大梁C1〜C4が配設されて構成される。ここで、大梁A1、A2間の距離はd1であり、大梁C1、C2の軸芯間の距離はd2となっており、大梁A、Cの配置形状が縦横で長さが異なっている。このような構成の建物に、2系統の水平配管ユニット111〜114、121〜124を梁間が狭い大梁C1、C2間、すなわち、大梁Aの長手方向に沿って配設するものとする。
水平配管2は、図1ないし図3に示すように、第1の系統(B系)の送り管(往管)であり、熱源機器(図示略)から放熱器や空調機を含む負荷機器100に熱媒を供給するものである。水平配管2は、直径250A、長さl(=7000mm)の配管で構成され、長手方向の両端部にはフランジが形成されており、隣接する水平配管ユニット1の水平配管2を含む配管部材と接続可能となっている。ここで、水平配管2の長さlは、大梁A間の距離d1よりも小で、大梁C間の距離d2よりも大に設定されている。この水平配管2は、水平配管ユニット1が大梁Cに吊下げられた状態においては、建物の床面から4150mmの高さに略水平に配設される。
水平配管3は、第1の系統(B系)の戻り管(還管)であり、水平配管2の下方に位置し、負荷機器100側で熱交換を行った熱媒を熱源機器へ戻すものである。水平配管3は、水平配管2と同等な構成であるため説明を省略する。この水平配管3は、水平配管ユニット1が大梁Cに吊下げられた状態においては、建物の床面から3500mmの高さに略水平に配設される。
水平配管4は、第2の系統(A系)の送り管(往管)であり、水平配管3と長手方向に沿って配設されて、熱源機器から放熱器や空調機を含む負荷機器100に熱媒を供給するものである。水平配管4は、水平配管2と同等な構成であるため説明を省略する。この水平配管4は、水平配管ユニット1が大梁Cに吊下げられた状態においては、建物の床面から3500mmの高さに略水平に配設される。
水平配管5は、第2の系統(A系)の戻り管(還管)であり、水平配管4と長手方向に沿って配設されて、負荷機器100側で熱交換を行った熱媒を熱源機器へ戻すものである。水平配管5は、水平配管2と同等な構成であるため説明を省略する。この水平配管5は、水平配管ユニット1が大梁Cに吊下げられた状態においては、建物の床面から3500mmの高さに略水平に配設される。
枝管6は、水平配管2〜5からそれぞれ分岐して、熱源機器や負荷機器100と接続するためのものであり、ここでは、図1に示された枝管62〜65について説明するものとする。
枝管62は、水平配管2から分岐するように接続されたものであり、水平配管2から流入した熱媒を負荷機器100に送出するものでる。この枝管62は、略L字型に形成されており、配管ラック7よりも外方に張り出した状態で配設されている。
枝管63は、水平配管3から分岐するように接続されたものであり、負荷機器100から流入した熱媒を水平配管3に送出するものである。この枝管63は、配管ラック7より下方に張り出した状態で配設されている。
枝管64は、水平配管4から分岐するように接続されたものであり、水平配管4から流入した熱媒を負荷機器100に送出するものでる。この枝管64は、配管ラック7より下方に張り出した状態で配設されている。
枝管65は、水平配管5から分岐するように接続されたものであり、負荷機器100から流入した熱媒を水平配管5に送出するものである。この枝管65は、配管ラック7より下方に張り出した状態で配設されている。
配管ラック7は、水平配管ユニット1を、図2、図3に示すように、大梁C、Ci+1にガセットプレート(図示略)を介して固定するためにH形鋼を含む鋼材で構成されたものである。配管ラック7は、図1ないし図3に示すように、主として、枠材71、72と、フレーム73〜79を備えている。
枠材71は、図2に示すように、大梁C、Ci+1間の距離よりも短い長さのH形鋼であり、図1に示すように、水平配管2の下方かつ水平配管3〜5の上方で、水平配管5の外側に略平行に配設されている。また、枠材71と枠材72とは、平行に対向している。
枠材72は、枠材71と同等に構成されており、水平配管2の下方かつ水平配管3〜5の上方で、水平配管2、3の外側に枠材71と略平行に配設されている。
フレーム73は、鋼材で構成された枠材731〜734を組み合わせて長方形状に形成されているものである。具体的には、枠材731は、一端側が枠材71の一端側のウェブに溶接され、他端側が枠材72の一端側のウェブに溶接されて、枠材71、72間に水平に配設されている。また、枠材732、733、734は略コの字型に溶接されており、枠材71の下部フランジに枠材732の上端側が溶接され、枠材72の下部フランジに枠材734の上端側が溶接されている。
このフレーム73の枠材731には、配管保持部82がボルト止めされ、枠材733には、配管保持部83〜85がボルト止めされている。そして、枠材731は、配管保持部82を介して水平配管2を下方から支持し、枠材733は、配管保持部83〜85を介して水平配管3〜5を下方から支持するようになっている。
フレーム74〜79は、フレーム73と同様に構成されており、水平配管2〜5を下方から支持するためのものであり、図2に示すように、枠材71、72の長手方向の他端側に向かって所定間隔で配設されている。
運搬専用架台9は、図6に示すように、水平配管ユニット1をトラックの荷台200に積載して運搬する際に使用され、水平配管ユニット1の下側の枝管63〜65を保護するためのものである。具体的には、主として、長方形の支持フレーム91と、長方形の各頂部から垂直上方に立設する支持アーム(ここでは、溝形鋼(Cチャンネル)92とを備えている。支持アーム92は、頂部に鉄プレートが溶接されており、この鉄プレートと水平配管ユニット1の枠材71、72のフランジ部下端とをボルト止めすることによって水平配管ユニット1を固定可能となっている。支持フレーム91は、水平配管ユニット1の外周よりわずかに大に設定されており、支持アーム92の長さ(高さ)は、配管ラック7の枠材71、72の上端と水平配管ユニット1の下側の枝管63〜65の下端との距離よりも大に設定されている。この支持アーム92の上端に水平配管ユニット1を載置すると、枠材71、72の下部フランジを下方から支持し、枝管63〜65が荷台200から離接するようになっている。
次に、このような構成の水平配管ユニット1を適用した水平配管ユニット工法について説明する。この実施の形態では、図4、図5に示すように、建物の5階に2系統の水平配管ユニット111〜114、121〜124を施工する場合について説明する。この建物は、大梁A、Cと小梁Bと柱Dとが鋼材で構成された鉄骨構造である。
工場において、設置場所に合わせた水平配管ユニット1が複数組み立てられる。すなわち、図1、図2に示すような水平配管2、3、4、5と、枝管6と、配管ラック7とを含む長さ約7mの水平配管ユニット1が複数組み立てられる。
図6に示すように、組み立てられた水平配管ユニット1が、トラックの荷台200に配設された運搬専用架台9に積載される。このとき、運搬専用架台9の支持アーム92の上端に配管ラック7が載置され、配管ラック7は下方から支持された状態となっている。なお、水平配管ユニット1の運搬専用架台9への固定は次のとおりである。支持アーム92の頂部には、鉄プレートが溶接されており、この鉄プレートと水平配管ユニット1の枠材71、72のフランジ部下端とがボルト止めされることにより接合されている。
そして、ビルの建設にともなって、5階の大梁A1、A2、C1〜C4の組み込みが終わると、水平配管ユニット1が積載されたトラックがクレーンの設置場所、すなわち、吊り上げ位置まで移動され、運搬専用架台9と接合していたボルトが外されて固定が解除され、水平配管ユニット1が吊り上げられる。すなわち、図6に示すように、トラックの荷台200に積載されてビルの建設現場に搬入された水平配管ユニット1が、鋼材組込作業者によって、ワイヤーロープを介してクレーン(図示略)に吊下げられる。
そして、クレーンによって水平配管ユニット1が吊下げられた状態で、トラックが前方に移動されると、水平配管ユニット1がトラックの荷台200から外れた状態となり、クレーンに吊下げられる。このとき、水平配管ユニット1はトラックの荷台200と同程度の高さで保持されている。
そして、鋼材組込作業者によって、水平配管ユニット1の下側に足場が取り付けられる。この実施の形態では、水平配管ユニット1の長手方向の両端部に、枠材71、72の長手方向と平行に、側方へ張り出すように平板状の足場が取り付けられる。
そして、図7に示すように、クレーンによって水平配管ユニット1が建物の外側において設置されるべき階、ここでは鉄骨建て込み中の最上階である5階の大梁A1、A2、C1〜C4の上方まで矢印方向に吊り上げられる。このとき、水平配管ユニット1の水平配管2、3、4、5の長手方向が大梁Cと略平行となるように吊り上げられる。
そして、図8、図9に示すように、クレーンによって水平配管ユニット1が横方向に移動されることにより建物の内側に移動されて、大梁A1、A2、C1〜C4の下方まで吊り降ろされる。このとき、水平配管ユニット1の長さlは、大梁A間の距離d1より小であるため、移動時に大梁A、Cが干渉しないようになっている。
そして、図10に示すように、クレーンによって水平配管ユニット1が建物の内側において矢印方向に回転されて、水平配管2〜5が大梁Aと略平行となるように方向変換される。このとき、コンクリート打設済の床面に鋼材組込作業者が立ち、水平配管ユニット1の長手方向の一端側に取り付けた操作ロープ(図示略)を引くことによって、水平配管ユニット1が方向変換される。
そして、図11、図12に示すように、水平配管ユニット1が大梁Aと略平行に位置した状態で、クレーンによって取り付け位置まで吊り上げられて、枠材71、72が大梁C、Ci+1に溶接されて固定される。
そして、クレーンの吊具が水平配管ユニット1から取り外される。このとき、隣接する水平配管ユニット1間は、約30mmのスペースを開けた状態で配設されている。
このようにして、図13、図14に示すように、順次、水平配管ユニット111〜114、121〜124がクレーンによって大梁Cに吊り上げられる。
つぎに、大梁A、Ai+1の間に小梁B〜Bi+2が組み込まれて溶接される。
つづいて、大梁C、Ci+1の下方において隣接する水平配管ユニット1同士が、例えば、メカニカル継手を介して接続される。
そして、水平配管ユニット1が施工完了すると足場が取り外される。また、水平配管ユニット1が空調設備と接続された後に、水圧テストなどの各種テストが行われる。
このようにして、空調設備の設置階ごとに、建物の大梁A、Cが建て込まれた時点で、水平配管ユニット1が取り付けられる。
以上のように、この実施の形態に係る発明によれば、建物の大梁A間に小梁Bが組み込まれる前に、水平配管ユニット1が揚重されて、大梁Cに取り付けられるので、干渉する梁を含む鋼材が少ない状態で揚重することができる。これに対して、大梁A、Cと小梁Bとが組み込まれた後に水平配管ユニット1を揚重する場合は、狭い格子状のスペースに水平配管ユニット1を通す必要があるため、作業効率が低下する。
また、大梁A、Cと小梁Bの揚重時に、水平配管ユニット1を揚重するので、建物の鋼材の揚重のために常設されているクレーンを使用することができる。このように、建築工事と設備の施工工事とが融合することにより、工事全体の工期を短縮できる。
また、鋼材組込作業者が、大梁A、Cと小梁Bの揚重時に、水平配管ユニット1の揚重、組み込みを行うので配管作業者が不要となるため、他の職種の作業者間での作業の調整が不要となり、手間と時間とを削減できる。また、水平配管ユニット1を揚重したり、高所において組み込んだりする作業を、高所作業に熟練した鋼材組込作業者が行うので、工期を短縮し、かつ、より安全性を高めることができる。
さらに、枠材は大梁Cと接合されるので、水平配管ユニット1の組み込みのための支持材が不要となる。このため、水平配管ユニット1の組み込みの手間を削減し、使用する鋼材を削減可能である。
また、小梁Bが組まれて大梁Aに接合した後に、隣接する水平配管ユニット1を接続する。すなわち、クレーンによって大梁A、Cの揚重と、水平配管ユニット1の揚重と、小梁Bの揚重を行った後に、隣接する水平配管ユニット1の接続作業を行うので、クレーンを効率的に使用可能であり、工事全体の工期を短縮できる。
また、水平配管ユニット1は大梁Cと平行に吊り上げた後で、配設方向となるように回転され方向変換されるので、大梁A、Cの配置形状が縦横で長さが異なっている場合であっても、容易に水平配管ユニット1を吊り込むことができる。具体的には、まず、水平配管ユニット1を梁間が広く揚重し易い方向、すなわち、大梁Cと平行に揚重した後に、90°方向変換して梁間が狭い方向、すなわち、大梁Aと平行に配設することで、干渉する梁が少ない状態で組み込むことができる。このため、水平配管ユニット1の長さを、間隔が広い大梁A間の長さとすることができる。すなわち、水平配管ユニット1を長くすることができるので、水平配管ユニット1同士の接続部に用いる短管や継手の数を削減可能である。これにより、接続部の数を減らすことができるので、漏水の発生を抑制することが可能である。
ここで、図15に示すように、水平配管ユニット1を方向転換せずに吊り込む場合は、水平配管ユニット1の長さは大梁C間の距離d2(<d1)より小に設定する必要がある。このとき、水平配管ユニット1の長さが短いため、接続部に用いる短管や継手の数が多くなってしまう。
さらに、水平配管3〜5の下方に運搬専用架台9が着脱自在であるので、例えば、トラックでの運搬時に、水平配管3〜5の下側の枝管6が荷台200によって損傷することを防止できる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、水平配管ユニット1を図1、図2に示す形態で説明したが、これに限定されないことはもちろんである。
また、水平配管2〜5は、冷水や温水を通す配管、空気を通気するダクト、電線管であってもよいことはもちろんである。
さらに、水平配管2〜5の断面形状は、図示した円形には限定されず、例えば、楕円や矩形であってもよい。
1 水平配管ユニット
2 水平配管(主配管)
3 水平配管(主配管)
4 水平配管(主配管)
5 水平配管(主配管)
6 水平配管(枝管)
7 枠材
8 配管保持部
9 運搬専用架台
A 大梁(第1の梁)
B 小梁(第3の梁
C 大梁(第2の梁
D 柱

Claims (3)

  1. 空調や衛生配管を含む設備の水平配管と枠材とがユニット化された水平配管ユニットを組み込む水平配管ユニット工法であって、
    建物の柱間に複数の第1の梁と、前記第1の梁に直交するように複数の第2の梁とが組まれた後で、かつ、前記第1の梁間に第3の梁が組み込まれる前に、
    前記水平配管ユニットを前記建物の外側において前記第1の梁及び前記第2の梁の上方まで吊り上げて、
    前記水平配管ユニットを前記建物の内側に移動させて前記第1の梁及び前記第2の梁の下方まで吊り降ろして、
    前記水平配管ユニットを前記建物の内側に移動させた後に水平面において向きを回転させ
    前記水平配管ユニットが前記第1の梁と略平行に位置した状態で、前記枠材を前記第2の梁と接合する、
    ことを特徴とする水平配管ユニット工法。
  2. 前記第3の梁が組まれて前記第2の梁に接合した後に、隣接する前記水平配管ユニットを接続する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の水平配管ユニット工法。
  3. 前記水平配管ユニットは、前記水平配管の下方に運搬専用架台が着脱自在である、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の水平配管ユニット工法。
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