JP7543088B2 - 配管の設置方法 - Google Patents

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Description

本開示は、配管の設置方法に関するものである。
蒸気を生成するボイラとして、中小型ボイラ(例えば、産業用ボイラ等)が知られている(例えば、特許文献1)。このような中小型ボイラには、蒸気を生成するボイラ本体と、ボイラ本体を収容する建屋と、を備え、ボイラ本体の天井部と建屋の天井部との間に複数の配管が据え付けられているものがある。
特開平6-57941号公報
中小型ボイラの高さは、例えば、60m程度に亘ることがある。このため、ボイラ本体の天井部と建屋の天井部との間に据え付けられる配管(以下、「天井部周り配管」と称する。)等の高所に設けられる部材の据付を行うために、ボイラの上部まで足場を建設することは困難である。そのため、天井部周り配管を据え付ける場合には、クレーンで地上から配管を1本ずつ吊り上げる必要があった。天井部周り配管は、多数(例えば、150本)配置されるので、1本ずつ吊り上げる方法では、吊上げ作業に要する時間が長時間化してしまい、配管を設置する作業効率の悪化を招来していた。
また、クレーンで吊上げた配管を天井部周りの所定の位置に設置する際に、建屋の骨格を為す鉄骨の上で作業員が配管の設置作業(例えば、配管に仮吊り用のワイヤを取り付ける作業等)を行う場合があった。この場合には、不安定な体勢で作業を行うことから作業効率の悪化を招来するとともに、作業員の安全性が十分でない可能性があった。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、作業の効率を向上させることができる配管の設置方法を提供することを目的とする。
また、作業員の安全性を向上させることができる配管の設置方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の配管の設置方法は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る配管の設置方法は、ボイラに設けられる配管を所定位置へ設置する配管の設置方法であって、複数の前記配管を作業床に配置する配置工程と、複数の前記配管が配置された前記作業床を所定の高さまで吊上げる吊上げ工程と、吊上げられた前記作業床に配置された複数の前記配管を各々前記所定位置へ設置する設置工程と、を備え、前記ボイラは、蒸気を生成するボイラ本体と前記ボイラ本体を収容する建屋とを有し、前記配管は、前記ボイラ本体の天井部と前記建屋の天井部との間に設けられる
本開示によれば、配管を設置する作業の効率を向上させることができる。
また、本開示によれば、作業員の安全性を向上させることができる。
本開示の実施形態に係る配管の設置方法を示す図であって、作業床を吊上げるクレーン及びボイラを示す正面図である。 図1のボイラの要部(II部分)を拡大した図である。 本開示の実施形態に係る配管の設置方法を示す図であって、仮吊りされた状態の作業床を示す正面図である。 本開示の実施形態に係る作業床に配管が配置された状態を示す模式的な平面図である。 図4の配管の模式的な側面図である。 本開示の実施形態に係る配管を仮吊りする作業を示す模式的な図である。 本開示の実施形態に係る配管を仮吊りする作業を示す模式的な図である。
以下に、本開示に係る配管の設置方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、ボイラに設けられる配管を所定位置へ設置する方法について説明する。以下で説明する配管の設置方法は、ボイラを製造する過程のうちの、一過程で行われる。
まず、本実施形態に係るボイラ1の構造について説明する。
図1に示すように、ボイラ1は、後述するボイラ本体20を収容する建屋10を備えている。建屋10は、内部に空間が形成される箱状体である。図1に示すように、建屋10は、骨格を為すボイラ鉄骨(骨格部)11を備えている。建屋10は、ボイラ1が完成した状態においては、ボイラ鉄骨11を覆うように建屋10壁部(図示省略)が設けられているが、図1ではボイラ鉄骨11のみが構築された状態を図示している。なお、建屋10壁部は設置されない場合もある。
ボイラ鉄骨11は、水平方向に延在する複数の水平鉄骨12と、地面Gに立設し鉛直方向に延在する複数の鉛直鉄骨13と、を有している。複数の水平鉄骨12は、鉛直方向に所定の間隔で並んで配置されている。以下では、複数の水平鉄骨12のうち、最も上方に配置される水平鉄骨12を天井部鉄骨12aと称する。天井部鉄骨12aは、建屋10の建屋天井部10aを構成している。本実施形態では、地面Gから天井部鉄骨12aまでの高さHは、約60mとされている。なお、高さHの数値は一例であり、他の数値であってもよい。複数の鉛直鉄骨13は、建屋10の壁部の骨格を為しており、所定の間隔で並んで配置されている。各鉛直鉄骨13は、鉛直方向に並ぶ水平鉄骨12を接続している。
また、図2に示すように、ボイラ1は、建屋10に収容されるボイラ本体20を備えている。図2では、図示の関係上、ボイラ本体20のうち、ボイラ天井部20aの一部(詳細には、後述するボイラ天井部20aを構成する伝熱管パネル22の一部)のみを図示している。
ボイラ本体20は、内部で蒸気を生成する。ボイラ本体20は、燃料を燃焼することで燃焼ガスを生成する火炉(図示省略)と、燃焼ガスが流通する燃焼ガス通路(図示省略)と、火炉及び燃焼ガス通路の壁部(ボイラ天井部20aを含む)を構成するボイラ壁21と、を備えている。燃焼ガス通路には、内部に給水が流通する伝熱管群(図示省略)が配置されており、燃焼ガスの熱によって給水が加熱され蒸気が生成される。
ボイラ壁21は、板状の複数の伝熱管パネル22を有している。各伝熱管パネル22は、複数の伝熱管(図示省略)とこれらを接続するフィン(図示省略)とを有している。ボイラ壁21は、複数の伝熱管パネル22を略面一となるように並べて配置し、隣接する伝熱管パネル22同士のフィン部を接合することで構成されている。ボイラ壁21は、燃焼ガスの熱を伝熱管の内部を流通する水や蒸気と熱交換して、火炉及び燃焼ガス通路の過剰な温度上昇を抑制している。
また、ボイラ1は、多数の配管を備えている。これらの配管には、図2に示す、ボイラ本体20のボイラ天井部20aと建屋10の建屋天井部10aとの間に据え付けられる配管(以下、「天井部周り配管30」と称する。)が含まれている。天井部周り配管30は、複数配置されている。
各天井部周り配管30は、水平方向に延在する配管やエルボ管である。各天井部周り配管30の内部には、伝熱管群に供給される給水又は蒸気や、伝熱管群から排出された給水又は蒸気等が流通している。複数の天井部周り配管30は、鉛直方向に所定の間隔で並んで配置されるとともに、水平方向にも所定の間隔(図2の長さL1)で並んで配置されている。
次に、天井部周り配管30を所定の位置へ設置(仮吊り)する方法について説明する。
本実施形態では、建屋10のボイラ鉄骨11が構築された状態であって、かつ、ボイラ本体20のボイラ天井部20aを構成する伝熱管パネル22が設置される前の状態において、天井部周り配管30を設置する。
まず、作業床40を用意する。作業床40は、図3及び図4に示すように、平面視した際の形状が略長方形状であって、所定の厚さを有している。作業床40は、例えば、格子状に組み合わせた鉄骨の上に板部材を載置することで構成される。
作業床40は、床面41(板部材の上面)を有している。床面41は、床面41上で作業員が所定の作業を行える程度の広さ及び剛性を有している。所定の作業とは、例えば、天井部周り配管30に対して配管玉掛け用ワイヤ58を取り付ける作業である。
作業床40の床面41には、平面視した際の四隅に玉掛け用金具42(図3参照)が設けられている。玉掛け用金具42は、作業床40を吊上げる際に利用される。また、作業床40の床面41には、複数の仮吊り用金具43が設けられている。仮吊り用金具43は、作業床40を仮吊りする際に利用される。
次に、地上で、作業床40の床面41の上に複数の天井部周り配管30を配置する(配置工程)。本実施形態では、一例として、作業床40に5本の天井部周り配管30を配置している。5本の天井部周り配管30は、所定の間隔で作業床40の短手方向に並んで配置されている。
5本の天井部周り配管30を配置する際には、各天井部周り配管30を、所定位置(天井部周り配管30を仮吊りする位置)に応じた位置に配置する。具体的には、例えば、仮吊りされた状態における天井部周り配管30同士の離間距離L1(図2参照)と、作業床40の床面41の上に配置される天井部周り配管30同士の離間距離L2(図4参照)とが、等しくなるように、各天井部周り配管30を配置する。ここで、等しいとは、天井部周り配管30の外径程度の相違は許容される。
また、天井部周り配管30と作業床40の上面との間に敷板44(スペーサ)を設け、天井部周り配管30と作業床40の上面との間に隙間が形成されるように天井部周り配管30を配置する。具体的には、図4及び図5に示すように、各天井部周り配管30の延在方向(中心軸線に沿う方向)の両端部の下方に敷板44が設けられ、敷板44の上に天井部周り配管30が設けられている。よって、天井部周り配管30は、敷板44に載置されている部分以外の部分において、作業床40から浮いた状態(離間した状態)となっている。また、各敷板44の上面であって各天井部周り配管30の交差方向(延在方向と交差する方向)の両側には、回り止め45を設けている。回り止め45は、断面が略三角形状の部材であって、三角形の一つの頂点部分が天井部周り配管30の下に潜り込むように配置されている。回り止め45は、例えば、木材で形成される。
次に、作業床40上に配置された天井部周り配管30を固縛用ワイヤ46等で、作業床40に対して固縛する。
次に、天井部周り配管30が固縛された作業床40をトレーラ2に搭載し、作業床40を吊上げ位置の鉛直方向の下方まで運搬する。
次に、図1に示すように、作業床40をクレーン50に玉掛けする。詳細には、図3に示すように、クレーン50で吊り上げた吊り天秤53の先端から垂下する玉掛け用ワイヤ51の先端に設けられた玉掛け用チェーンブロック52のフック(図示省略)を、作業床40の各玉掛け用金具42に形成された孔に係合させる。そして、クレーン50を作動させ、作業床40を鉛直方向の上方へ吊上げる(吊上げ工程)。作業床40は、図3に示すように、天井部鉄骨12aの下方であって、天井部鉄骨12aの近傍まで吊り上げられる。具体的には、天井部鉄骨12aの下方であって、天井部鉄骨12aの次に高い位置に配置される水平鉄骨12よりも上方まで吊り上げられる。
なお、クレーン50と作業床40とは、吊り天秤53を介して接続されている。このため、床面41が水平状態を維持したまま、作業床40を吊上げることができる。
作業床40を吊上げると、作業員によって、作業床40を天井部鉄骨12aに対して仮吊りする。詳細には、複数の作業床仮吊り用ワイヤ55及び仮吊り用チェーンブロック56で、天井部鉄骨12aと作業床40の仮吊り用金具43とを接続する。作業床40を仮吊りすると、昇降用ハシゴ57で天井部鉄骨12aから作業床40へ作業員が移動する。そして、作業床40上の作業員によって、作業床40の玉掛け用金具42から玉掛け用ワイヤ51を取り外す。また、固縛用ワイヤ46を取り外し、作業床40と天井部周り配管30との固縛が解除される。
次に、作業床40上の作業員によって、各天井部周り配管30をクレーン50に玉掛けする。詳細には、配管玉掛け用ワイヤ58を天井部周り配管30の下面を経由するように配置し、配管玉掛け用ワイヤ58とクレーン50の先端に設けられたフックとを接続する。
次に、図6に示すように、クレーン50を作動させ、作業床40に載置された状態の天井部周り配管30を、天井部鉄骨12aの上方まで吊り上げる。この状態で、天井部鉄骨12a上の作業員によって、天井部周り配管30と天井部鉄骨12aとを2本の配管仮吊り用ワイヤ59で接続する。
次に、図7に示すように、クレーン50を作動させ、天井部周り配管30を下降させる。天井部周り配管30を下降させていくと、配管玉掛け用ワイヤ58に作用していた天井部周り配管30の荷重が、配管仮吊り用ワイヤ59へ移る。天井部周り配管30の荷重が配管仮吊り用ワイヤ59へ移ると、天井部鉄骨12a上の作業員によって、配管玉掛け用ワイヤ58が天井部周り配管30から取り外される。これにより、天井部周り配管30が天井部鉄骨12aに対して仮吊りされた状態となる(設置工程)。このとき、天井部周り配管30が所定の位置に配置されるように、仮吊りを行う。
上述の作業を繰り返し、作業用床に搭載された全ての天井部周り配管30を仮吊りすると、次に、玉掛け用ワイヤ51の先端に設けられたチェーンブロックのフックを作業床40の各玉掛け用金具42に形成された孔に係合させる。その後、作業床40の仮吊り用金具43から作業床仮吊り用ワイヤ55を取り外し、天井部鉄骨12aと作業床40の仮吊り用金具43との接続を解除する。そして、作業床仮吊り用ワイヤ55と仮吊り用チェーンブロック56を作業床40へ仮置きした後にクレーン50を作動させ、作業床40を鉛直方向の下方へ移動させて地上へと戻す。
このように、天井部周り配管30の仮吊り作業を繰り返し、1つの領域に設置される天井部周り配管30の仮吊りを全て終えると、次の領域へ移行する。
全ての領域の作業が終了すると、天井部周り配管30の設置作業(仮吊り作業)が完了する。
なお、天井部周り配管30の設置作業(仮吊り作業)が完了した後には、以下の作業を行う。
天井部周り配管30の設置作業(仮吊り作業)が完了すると、次に、クレーン50で伝熱管パネル22を地上から吊上げる。そして、天井部鉄骨12aに対して、伝熱管パネル22を仮吊りする。伝熱管パネル22の仮吊り作業を終えると、次に、仮吊りされた状態の天井部周り配管30の開先端部同士を点溶接(仮溶接)で固定する。次に、天井部周り配管30の開先端部同士を全周溶接(本溶接)する。このようにして、各天井部周り配管30の据付作業を行う。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、複数の天井部周り配管30が配置された作業床40を所定の高さ(本実施形態では、天井部鉄骨12aの近傍)まで吊上げている。このように、複数の天井部周り配管30を一度に吊上げることで、複数の天井部周り配管30を1本ずつ所定の高さまで吊上げる場合と比較して、吊上げ作業に要する時間を短縮することができる。したがって、天井部周り配管30を設置(仮吊り)する作業の効率を向上させることができる。
特に、本実施形態では、比較的高い位置に配置される天井部周り配管30を設置する作業に対して、本開示に係る配管の設置方法を適用している。高い位置に配置される配管を吊上げる場合には、1度の吊り上げ作業に要する時間が長くなる。上述のように、本実施形態では、複数の天井部周り配管30を1本ずつ所定の高さまで吊上げる場合と比較して、吊り上げ作業の回数を低減することができるので、吊上げ作業に要する時間をより短縮することができる。したがって、天井部周り配管30を設置する作業の効率をより向上させることができる。
また、地上から1本ずつ天井部周り配管30をクレーン50で吊上げる場合には、地上から天井部鉄骨12aまでの高さH(本実施形態では、約60m)と同程度の高さまで、天井部周り配管30を1本ずつ吊上げる必要がある。一方、本実施形態では、所定の高さまで吊り上げた作用床から天井部周り配管30を1本ずつクレーン50で吊上げている。これにより、所定の高さ分、天井部周り配管30を1本ずつ吊上げる高さ(距離)を低減することができる。
天井部周り配管30を吊上げる高さ(以下、「揚程」と称する。)が大きいと、吊り上げ作業時に吊り荷(天井部周り配管30)が風などに煽られる荷ぶれが起き易い。荷ぶれが起きると、図示省略の吊棒(ボイラ本体20を吊下げて支持するための棒)や、周辺の鉄骨などと接触する恐れがあるため、天井部周り配管30の吊上げ作業が難化し、作業効率の悪化の一因となる可能性がある。一方、上述のように本実施形態では、揚程が低減するので、吊り上げ作業を容易化することができるので、作業効率を向上させることができる。また、作業を容易化することができるので、作業員の熟練度によらず作業を行うことができるので、作業員による作業の精度のバラつきを抑制することができ、作業の精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、作業床40に乗った状態で作業員が天井部周り配管30の設置作業(特に、天井部周り配管30に配管仮吊り用ワイヤ59を取り付ける作業)を行うことができる。これにより、安定した体勢で配管仮吊り用ワイヤ59の取り付け作業を行うことができるので、作業員が作業し易い。したがって、作業効率を向上させることができる。
また、作業員が作業床40上で安定した体勢で作業を行うことができるので、作業員の安全性を向上させることができる。
また、本実施形態では、作業床40に天井部周り配管30を配置する際に、天井部周り配管30を所定位置に応じた位置へ配置している。これにより、天井部周り配管30を仮吊りする際に、天井部周り配管30の水平方向の移動量を低減することができるので、天井部周り配管30を所定位置へ仮吊りし易い。したがって、天井部周り配管30を仮吊りする作業の効率をより向上させることができる。
また、本実施形態では、敷板44によって、天井部周り配管30の一部が作業床40の上面から離間した状態となるように配置される。これにより、作業床40の上面と天井部周り配管30との間に隙間が形成される。したがって、作用床と天井部周り配管30との間に天井部周り配管30を持ち上げる器具(本実施形態では、配管玉掛け用ワイヤ58)等を、容易に取り付けることができる。よって、天井部周り配管30を設置する作業の効率をより向上させることができる。
また、回り止め45が設けられているので、作業床40に搭載された天井部周り配管30の交差方向の移動を規制して、作業床40からの落下を防止することができる。
本実施形態では、作業床40が天井部鉄骨12aに対して仮吊りされた状態で、作業床40上で作業を行っている。このように、剛性の高い天井部鉄骨12aに作業床40を吊り下げることで、作業床40を安定させることができる。これにより、安定した体勢で作業を行うことができるので、作業員が作業し易い。したがって、作業効率をより向上させることができる。
また、建屋10の天井部鉄骨12aを利用しているので、作業床40を吊り下げるための新たな鉄骨構造物を設ける場合と比較して、部品点数を低減することができる。したがって、天井部周り配管30の設置方法に要するコストを低減することができる。
また、本実施形態に係るボイラ1は、建屋10の高さHが約60m程度の中小型ボイラであるが、中小型ボイラは大型のボイラよりもボイラ天井部の大梁(天井部鉄骨12a)の設置数が少ない。したがって、中小型ボイラでは、配管を据え付ける際に、大型のボイラで適用されるようなボイラ天井部に大きな荷重が作用するような方法を採用する場合は、ボイラ天井部の大梁の設置数を増やして、ボイラ天井部の荷重強度を高める必要があるため、コストが増加する可能性がある。一方、本実施形態で説明した方法では、天井部鉄骨12aに大きな荷重が作用しないので、中小型ボイラにおいても採用することができる。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、ボイラ鉄骨11を平面視した際にボイラ鉄骨11の内側に形成される領域を9つの領域に分割し、1つの領域毎に天井部周り配管30を設置する作業を行う例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、複数のクレーン50及び作業床40を利用することができる場合には、複数の領域において、同時に天井部周り配管30の設置作業を行ってもよい。複数の領域で同時に作業を行うことによって、天井部周り配管30の設置作業を短時間化することができる。また、分割する領域の数は、9つ以外であってもよい。また、領域を分割せずに、全領域において1つのクレーン50及び作業床40で天井部周り配管30の設置作業を行ってもよい。
以上説明した実施形態に記載の配管の設置方法は、例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係る配管の設置方法は、ボイラ(1)に設けられる配管(30)を所定位置へ設置する配管(30)の設置方法であって、複数の前記配管(30)を作業床(40)に配置する配置工程と、複数の前記配管(30)が配置された前記作業床(40)を所定の高さまで吊上げる吊上げ工程と、吊上げられた前記作業床(40)に配置された複数の前記配管(30)を各々前記所定位置へ設置する設置工程と、を備える。
上記構成では、複数の配管が配置された作業床を所定の高さまで吊上げている。このように、複数の配管を一度に吊上げることで、複数の配管を1本ずつ所定の高さまで吊上げる場合と比較して、吊上げ作業に要する時間を短縮することができる。したがって、配管を設置する作業の効率を向上させることができる。
また、上記構成では、作業床を吊上げ、吊上げられた作業床に配置された複数の配管を各々所定位置へ設置している。作業床は、作業員が所定の作業を行える床面を有しているので、作業床に乗った状態で作業員が設置工程を行うことができる。これにより、安定した体勢で配管の設置作業を行うことができるので、作業員が作業し易い。したがって、作業効率を向上させることができる。
また、作業員が作業床上で安定した体勢で配管の設置作業を行うことができるので、作業員の安全性を向上させることができる。
また、本開示の一態様に係る配管の設置方法は、前記配置工程は、前記配管(30)を前記所定位置に応じた位置に配置する。
上記構成では、配置工程において、配管を所定位置に応じた位置へ配置している。これにより、設置工程において、配管の水平方向への移動距離を小さくでき、所定位置へ設置し易い。したがって、配管を設置する作業の効率をより向上させることができる。
また、本開示の一態様に係る配管の設置方法は、前記配置工程は、前記配管(30)と前記作業床(40)の上面(41)との間に設けられるスペーサ(44)によって、前記配管(30)と前記作業床(40)の前記上面(41)との間に隙間が形成されるように前記配管(30)を配置する。
上記構成では、配管が作業床の上面から離間した状態となるように配置される。これにより、作業床の上面と配管との間に隙間が形成される。したがって、例えば、作業床と配管との間に配管を持ち上げる器具等を配置することができるので、配管を作業床から持ち上げ易くすることができる。よって、配管を設置する作業の効率をより向上させることができる。
また、本開示の一態様に係る配管の設置方法は、前記ボイラ(1)は、蒸気を生成するボイラ本体(20)と前記ボイラ本体(20)を収容する建屋(10)とを有し、前記配管(30)は、前記ボイラ本体(20)の天井部と前記建屋(10)の天井部との間に設けられている。
上記構成では、ボイラ本体の天井部と建屋の天井部との間に配管を配置する。このように、高い位置に配管を設置する場合には、1度の吊り上げ作業に要する時間が長くなる。上記構成では、複数の配管を1本ずつ所定の高さまで吊上げる場合と比較して、吊り上げ作業の回数を低減することができるので、吊上げ作業に要する時間をより短縮することができる。したがって、配管を設置する作業の効率をより向上させることができる。
また、本開示の一態様に係る配管の設置方法は、前記建屋(10)の前記天井部は、骨格を為す骨格部(11)を有し、前記設置工程は、前記作業床(40)を前記骨格部(11)に対して吊り下げた状態で行われる。
上記構成では、設置工程が、作業床を骨格部に対して吊り下げた状態で行われる。このように、剛性の高い骨格部に作業床を吊り下げることで、作業床を安定させることができる。これにより、安定した体勢で配管の設置作業を行うことができるので、作業員が作業し易い。したがって、作業効率をより向上させることができる。
建屋の骨格部を利用しているので、作業床を吊り下げるための新たな構造を設ける場合と比較して、部品点数を低減することができる。したがって、配管の設置方法に要するコストを低減することができる。
1 :ボイラ
2 :トレーラ
10 :建屋
10a :建屋天井部
11 :ボイラ鉄骨
12 :水平鉄骨
12a :天井部鉄骨
13 :鉛直鉄骨
20 :ボイラ本体
20a :ボイラ天井部
21 :ボイラ壁
22 :伝熱管パネル
30 :天井部周り配管
40 :作業床
41 :床面
42 :玉掛け用金具
43 :仮吊り用金具
44 :敷板
45 :回り止め
46 :固縛用ワイヤ
50 :クレーン
51 :玉掛け用ワイヤ
52 :玉掛け用チェーンブロック
53 :吊り天秤
55 :作業床仮吊り用ワイヤ
56 :仮吊り用チェーンブロック
57 :昇降用ハシゴ
58 :配管玉掛け用ワイヤ
59 :配管仮吊り用ワイヤ
G :地面

Claims (4)

  1. ボイラに設けられる配管を所定位置へ設置する配管の設置方法であって、
    複数の前記配管を作業床に配置する配置工程と、
    複数の前記配管が配置された前記作業床を所定の高さまで吊上げる吊上げ工程と、
    吊上げられた前記作業床に配置された複数の前記配管を各々前記所定位置へ設置する設置工程と、を備え
    前記ボイラは、蒸気を生成するボイラ本体と前記ボイラ本体を収容する建屋とを有し、
    前記配管は、前記ボイラ本体の天井部と前記建屋の天井部との間に設けられる配管の設置方法。
  2. 前記配置工程は、前記配管を前記所定位置に応じた位置に配置する請求項1に記載の配管の設置方法。
  3. 前記配置工程は、前記配管と前記作業床の上面との間に設けられるスペーサによって、前記配管と前記作業床の前記上面との間に隙間が形成されるように前記配管を配置する請求項1または請求項2に記載の配管の設置方法。
  4. 前記建屋の前記天井部は、骨格を為す骨格部を有し、
    前記設置工程は、前記作業床を前記骨格部に対して吊り下げた状態で行われる請求項に記載の配管の設置方法。
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