JPH11211003A - ボイラとその組立方法 - Google Patents

ボイラとその組立方法

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JPH11211003A
JPH11211003A JP1179298A JP1179298A JPH11211003A JP H11211003 A JPH11211003 A JP H11211003A JP 1179298 A JP1179298 A JP 1179298A JP 1179298 A JP1179298 A JP 1179298A JP H11211003 A JPH11211003 A JP H11211003A
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JP
Japan
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boiler
module
building
modules
area
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JP1179298A
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Inventor
Yukitaka Machida
幸隆 町田
Toshihiro Masaki
敏裕 正木
Tsuneo Watabe
恒夫 渡部
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 比較的簡単な組立方法で、しかも部品点数を低減した吊
り下げ式のボイラの組立方法と該組立方法で得られるボ
イラを提供すること。 【解決手段】 ボイラ建屋の下部の鉄骨及び付帯設備を
ボイラの左右前後少なくとも4個以上のエリアに分割
し、各エリアを工場で柱、梁、床からなる立方体である
モジュールに組み立て、これを下部モジュール11〜3
1とすると、下部モジュール11〜21を現地で設置す
る。さらに、ボイラ建屋の上部の支持鉄骨及び付帯設備
は建屋下部モジュール11〜21と同様に各エリア分を
工場で柱、梁および床からなるモジュール12〜32に
組み立て、そのモジュール12〜32を順次現地へ搬入
し、モジュール12〜22の下部と先に据付けた建屋下
部のモジュール11〜21の上部と接合し、ボイラ本体
を開口部から入れて天井部101に吊り下げて、開口部
をモジュール31、32で塞ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ設備を据え
付ける工法に関し、特に、ボイラ本体を支持するための
支持鉄骨と付帯設備を含むボイラ建屋部分を分割して、
立方体または直方体モジュールとして工場などで予めそ
れぞれ組み立てた後、ボイラ設備の据え付け現地で該モ
ジュールを設置するボイラの組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基礎上に鉛直方向に立てられる複数の柱
とその柱間に水平方向に連結して設けられる梁とを主要
構成部材とするボイラ支持鉄骨と、該ボイラ支持鉄骨に
より吊り下げた火炉などの耐圧部を有するボイラ本体か
らなるボイラ設備では、中心部に耐圧部とその耐圧部を
支持する周囲の支持鉄骨があり、さらにその周囲に、例
えば排ガス用のダクト、流体用の配管、空気予熱器およ
び脱硝モジュールなどのボイラの運転、保守に必要な付
帯設備を取り付けて一体の構造体とするボイラ建屋鉄骨
が配置されている。
【0003】上記のボイラ設備の従来の組立方法を図6
に示す。まず、ボイラ支持鉄骨となる柱42をはじめと
してボイラ建屋を構成する梁43、床材(図示せず)な
どを、その製作メーカーからボイラ設備の据え付け現地
へ搬入し、移動式クレーン6を使用して柱42、梁4
3、床材などをそれぞれ単品で順次据え付ける。またボ
イラ支持鉄骨の周囲に据え付ける前記付帯設備44は、
単品でボイラ設備の据え付け現地へ搬入し、移動式クレ
ーン6を使用して据え付ける。
【0004】また、支持鉄骨の組立工事と並行して、移
動式クレーン6によってダクトなどの大型の付帯設備4
1に用いる部材を上方から支持鉄骨の間隙をぬって取り
込み、建屋下部から順次取り付ける。
【0005】そして、ボイラ設備の天井部の高さまで、
ボイラ建屋が組み立てられた後に、移動式クレーン6に
よってボイラ本体である火炉などを主要構成部材とする
ボイラ耐圧部(図示せず)を据え付ける。
【0006】また、図7に示すボイラ設備の据え付け工
法も知られている。この工法によるボイラ設備の構成
は、ボイラ支持鉄骨56及び付帯設備が配置されたモジ
ュール5、ボイラ本体100およびモジュール5を吊り
上げるための吊り上げ梁57、吊り上げ設備58などか
らなる。図7に示す工法によるボイラ設備を現地に据え
付ける方法は、まず、ボイラ耐圧部100、すなわち火
炉を含むボイラ主要部を吊り下げ支持するためのボイラ
支持鉄骨56を据え付ける。次にその支持鉄骨56の上
方に、吊り上げ梁57を設け、吊り上げ設備58を使用
してボイラ耐圧部100の吊り上げを行う。次いで、複
数段の支持鉄骨及び付帯設置をモジュール5として、そ
の製造工場で組み立てるかまたはボイラ設備を据え付け
る現地の地上で組み立てておき、据え付け現地では、吊
り上げ梁57及び吊り上げ設備58の建設を進める。こ
こで吊り上げ設備58は、一般にジャッキ58aと吊り
棒58bを組み合わせて、その吊り棒58bに吊り上げ
体であるモジュール5を吊り下げ、ジャッキによって吊
り棒58b及び吊り上げ体であるモジュール5を吊り上
げる構造のものを使用する。
【0007】モジュール5は図7に示す場合は上下方向
に4段分が積み上げられるが、吊り上げ梁57及び吊り
上げ設備58を建設後、図7の右側に示すように最上段
部分のモジュール54aを初めに吊り上げ設備58の直
下へ重量物輸送に通常使用されるドーリ7を用いて搬入
する。そして、図7の右側に示すように吊り上げ梁57
および吊り上げ設備58により最上段部分のモジュール
54aを吊り上げる。次に図7の左側に示すように、次
段部分のモジュール53aを搬入し、最上段部分のモジ
ュール54aの下部と次段部分のモジュール53aを接
合した後、これらを吊り上げる。こうして、最下段部分
のモジュール(図示せず)を吊り上げるまで、順次上記
工程を繰り返し、上下複数段分のモジュール5を設定レ
ベルまで吊り上げた後、最下段のモジュール(図示せ
ず)の下部に短い柱(図示せず)を取り付ける。そし
て、空気予熱器および脱硝モジュールなどのボイラ付属
設備を据え付けて、ボイラ設備の建設を完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の図6に示す従来
の方法では次のような解決すべき課題がある。 (1)柱42などの支持鉄骨と付帯設備41、44がそ
れぞれ単品に分かれているため、現地での据え付けるべ
き部品点数が多く、しかも通常は狭いスペースしかない
ボイラ設備据え付け現地での作業であるため作業効率が
悪く、また、多くの人手を必要とする。
【0009】(2)付帯設備41、44はボイラ設備の
据え付け現地で据え付けるため、足場を広範囲に架設す
る必要があり、足場の組立工事が多く、大幅な工期短縮
を図ることが困難となる。
【0010】また、前述の図7に示す従来の方法では次
のような解決すべき課題がある。 (1)各段毎の付帯設備を組み込んだモジュール5を吊
り上げるための吊り上げ梁57及び吊り上げ設備58は
複数段の全てのモジュール5を支持する必要があり、ま
た、支持鉄骨56には本来必要なボイラ本体の吊り下げ
支持に要する以上に据え付け完了後には不必要なモジュ
ール5の吊り上げ時に要する負荷がかかるため、それぞ
れ強度の高い部材から構成する必要がある。
【0011】(2)吊り上げ設備58とモジュール5を
接続する段取りのための期間が長く、全体としてボイラ
設備の建設期間を長引かせる要因になる。
【0012】(3)最下段を除く各モジュール5は、地
上でそれを組み立てること及び据え付け現地へ輸送する
ことを考慮して、モジュール5が自立できる構造にする
必要があり、そのため図7に示す方法で用いるモジュー
ル5の支持鉄骨等の部材数は、現地で柱、梁、床材から
前記各モジュール5に相当する設備を組み立てる場合に
比べて増える。
【0013】そこで本発明の課題は、これらの従来技術
の問題点を解決して、比較的簡単な組立方法で、しかも
部品点数を低減した吊り下げ式のボイラの組立方法と該
組立方法で得られるボイラを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はボイラ耐圧部の
周囲に支持鉄骨と付帯設備を配置したボイラ設備におい
て前述の課題を解決するため次の手段でボイラの組立を
行うものとした。 (1)ボイラ本体および付帯設備を支持するための支持
鉄骨のうち、下部の支持鉄骨と付帯設備を含む下部ボイ
ラ建屋部分をボイラ本体の前後、左右に相当するエリア
に分割して、各エリアを予め柱、梁、床を含むモジュー
ルとしてそれぞれ組み立て、前記エリアの内の少なくと
も1つのエリアを除く各エリアのモジュールを順次据付
位置へ運び入れて基礎上に設置する。
【0015】(2)上記ボイラ建屋の下部モジュールの
上部に位置する建屋上部の支柱となる鉄骨の柱を据え付
け、前記柱間に配置されるべき床材を工場で組立てた後
に現地へ搬入し、地上でこの床材に建屋上部に設置され
るべき付帯設備を組み込んで一体化し、ユニットとして
吊り上げ、先に据付けた鉄骨の柱間に取り込み、各ユニ
ットの設定位置で取り合い部をつなぎ設定する。
【0016】また、別の方法として前記方法の(1)の
ボイラ建屋の下部モジュールの据え付け方法は同一であ
り、その下部モジュールの上部に位置する建屋上部構造
の据え付け方として次のような(3)と(4)の方法が
ある。
【0017】(3)ボイラ建屋の上部の支持鉄骨及び付
帯設備について、建屋下部モジュールと同様に各エリア
分を工場で柱、梁および床からなる立方体または直方体
であるモジュールに組み立て、そのモジュールを順次現
地へ搬入し、吊り上げ用重機であるクローラクレーンで
吊り上げ、そのモジュールの下部と先に据付けた建屋下
部のモジュールの上部と接合する。
【0018】(4)ボイラの支持鉄骨及び付帯設備を工
場で組み立ててモジュール化し、現地または工場で予め
このモジュール間に位置する床をそれぞれのモジュール
から張り出す構造を設け、現地でその梁を接合する。次
いで、前記少なくとも1つのエリアを除く各エリアによ
り形成される開口部からボイラ本体を、前記少なくとも
1つのエリアを除く各エリアで囲まれた領域に搬入し
て、これを吊り下げ、前記開口部の少なくとも1つのエ
リアに下部および上部ボイラ建屋部分を据え付けること
によりボイラの組み立てを完了する。また、ボイラの支
持鉄骨及び付帯設備の各モジュールには、必要ならばボ
イラ建屋の壁となる防音壁を取り込んでおく。
【0019】本発明の上記ボイラの組立法を適用するこ
とで次の効果が得られる。 (1)ボイラ設備の現地据付工事において、据付ピース
数の大幅低減が図られ、現地作業人員を低減することが
できる。 (2)付帯設備は工場で組み込むため、足場の組立、解
体工事が少なく工期短縮を図ることができる。 (3)ボイラ建屋の下部の鉄骨及び付帯設備は、工場で
組立て、そのモジュールを現地の据付位置へ運び入れ設
置するため、モジュールを吊り上げるための支持鉄骨及
び吊り上げ設備は不要となり、仮設資材が低減できる。
【0020】(4)ボイラ設備の現地据付工事におい
て、ボイラ建屋の下部の鉄骨及び付帯設備の組立てに要
する期間が不要となり、工期短縮が図れる。 (5)工場で組み立てるモジュールは、ボイラ建屋の主
架構である柱、梁、床からなる立方体または直方体であ
ることから、モジュールを自立させるために特別の仮設
部材を必要としない。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
と共に説明する。本発明の吊下げ式ボイラ設備の組立方
法の実施の形態を図面により説明する。図1は本発明の
組立方法を適用して据付けているボイラ設備の建屋鉄骨
が配置されるエリア1〜3と火炉などのボイラ本体であ
るボイラ耐圧部100の平面配置図を示し、図2〜図5
には本発明のボイラ設備の組立手順を示す。
【0022】図1に示すように、ボイラ設備の建屋鉄骨
は、火炉などのボイラ本体であるボイラ耐圧部100が
設置される周囲にある4つのエリア1〜3に配置され
る。また、ボイラ耐圧部100は方形に組み合わせた水
壁とその内部に位置する伝熱管から構成されているもの
であるが、前記建屋鉄骨の最上部にわたって設置された
天井大梁(図示せず)から吊り下げられる。このボイラ
建屋鉄骨が配置される4つのエリア1〜3は缶(ボイラ
耐圧部100のことを缶ということがある)前部に配置
される缶前エリア1、缶の両側の配置されるボイラサイ
ドエリア2(2a、2b)および缶の後部に配置される
缶後エリア3の4つのエリアにより構成されている。
【0023】上記4つのエリア1〜3にはそれぞれ支持
鉄骨と当該支持鉄骨内に配置される床材、該床材を支持
する梁及び該床材上に設けられる手摺などからなるフロ
ア装置と石炭を火炉に供給するためのバンカー、水や蒸
気などの流体配管およびボイラ燃料の燃焼排気ガス流路
用の気体用のダクトなどの付帯設備を予めこれらの製造
工場で支持鉄骨に組付けてモジュール化したものが据え
付けられている。また各々のモジュールには、必要であ
ればボイラ建屋の壁となる防音壁を予め組み込むことが
望ましい。
【0024】また、前記エリア1〜3に据え付けられる
モジュールはこれらの設備の製造工場からの据え付け現
地への輸送及び据え付け現地への搬入を考慮して複数に
分割したモジュールの組み合わせとすることが望まし
い。
【0025】本実施の形態では工場で組み立てる建屋鉄
骨を構成するモジュールの大きさは、次の通りである。
缶前エリア1に配置されるモジュールは石炭供給用バン
カーを備えた左右2つの缶前部モジュール11a、11
bなどに分けている。さらに、缶前エリア1に配置され
るモジュールは図4(c)に示すように下部缶前モジュ
ール11と上部缶前モジュール12とから構成する。
【0026】また、ボイラサイドエリア2には例えば缶
左側ボイラサイドモジュール21aと缶右側ボイラサイ
ドモジュール21bが配置され、さらに、下部の各ボイ
ラサイドモジュール21a、21bの上部には上部モジ
ュールを配置するが、図2、図4に示すように、上部モ
ジュールは、これを吊り上げる際のクレーン6の吊り上
げ能力から、上下2段に分割し、それぞれは上部缶左側
ボイラサイドモジュール22a、23aと上部缶右側ボ
イラサイドモジュール22b、23bとしている。
【0027】また、缶の後部エリア3に配置される缶後
部モジュールは空気予熱器、脱硝反応器を備えた下部缶
後部モジュール31と上部缶後部モジュール32に分割
している。
【0028】上記構成からなる本実施の形態におけるボ
イラ設備の組立手順をボイラサイドエリア2に配置され
るモジュール21〜23を一例として図2により説明す
る。まず、ボイラ建屋下部の鉄骨及び付帯設備をその製
造工場で組立ててモジュール21aとし、これを工場か
ら現地へ輸送し、現地の据付位置へ直接運び入れる。モ
ジュール21aの輸送手段としては、図7に示したよう
な重量物輸送に通常使用されるドーリ7を用いる。据付
位置へ運び込まれたモジュール21aは次にドーリ7に
組み込まれているジャッキを活用し、設定レベルまでジ
ャッキダウンし、図示しないボイラ基礎と接合する。
【0029】次に、その製造工場で組立てた上部モジュ
ール22aは図7に示す場合と同様にドーリ7を用いて
据付現地へ運び込まれた後、移動式クレーン6を使用し
て据付位置へ吊り上げられる。そして先に据付けた下部
モジュール21aの上部と吊り上げた上部モジュール2
2aの下部を接合する。次にモジュール23aを上部モ
ジュール22aと同様に設定する。
【0030】ここで、例えば、ボイラ設備据え付け現地
に設置した1つのボイラサイドモジュール21aに隣接
する別のモジュール21aを運び込むと、図3に示すよ
うに隣接する2つのサイドモジュール21aの各柱20
1a、201aの間には間隔ができるが、ボイラサイド
エリア2の缶右側サイドモジュール21aが2つのモジ
ュール21a、21aから構成されている場合について
の接続部の説明をする。
【0031】サイドモジュール21aから張り出す構造
からなる梁202aと手摺り203aと階段204aを
備えた床部材を工場で予め各モジュール21aに取り付
け、現地設置時に、各床部材に設けられた梁202aを
隣接するモジュール21aの接合用の梁205aの端部
と接合することで、各エリアの構造物をモジュール化に
よって増加する後付けの鉄骨数を低減することができ、
モジュール21a間に新たな鉄骨を後付けとすることな
く、取り合うことが可能となる。これはモジュール21
aに限らず、これより上部に設置されるモジュール22
a〜23aあるいはその他のエリア1、3のモジュール
にも適用できる。なお、サイドモジュール21aから張
り出す構造からなる前記床部材は工場でなく、ボイラ設
備の設置をする現地でモジュール21aに取り付けても
良い。
【0032】本実施の形態で示したサイドモジュール2
1a〜23aの分割位置は、ボイラ設備の規模により変
わるものであるが、特に上部サイドモジュール22a、
23aについて吊り上げ用クレーン6の能力が影響す
る。クレーン6の能力が小さく、モジュール化したボイ
ラサイドモジュール22a、23aを吊り上げることが
できない場合は、まずボイラサイドモジュール22a、
23aに相当する部分の鉄骨柱を据え付ける。そしてボ
イラサイドモジュール22a、23aを構成する床部材
を工場で予め組み立てた後、現地へ搬入して、地上で付
帯設備を組み込み一体化したユニットとして吊上げ、先
に据え付けた鉄骨の柱間に取り込み、設定位置で隣接す
る2つの床部材の取り合い部をつなぎ設定する。この場
合においても、サイドエリア2の下部建屋は予めモジュ
ール化しておき、モジュール21aとして搬入、据付が
できるので、従来より工期の短縮化ができる。
【0033】以上のボイラサイドエリア2に配置される
モジュール21〜23と同様の組立手順で他のエリア
1、3に配置されるモジュール11〜31も図4、図5
に示すように組立てる。まず、図4(a)に示すように
バンカーを備えた左側の下部缶前モジュール11aと缶
左側のサイドモジュール21a、22aをそれぞれ搬入
設置し、同様に図4(b)に示すようにバンカーを備え
た右側の缶前下部モジュール11bと缶右側のサイドモ
ジュール21b、22bをそれぞれ搬入設置する。つい
で、図4(c)に示すように上部缶前モジュール11b
と上部サイドモジュール23a、23bをそれぞれ搬入
設置する。
【0034】次いで、図5(a)に示すように、天井部
101とケージ下鉄骨(図示せず)を取り付け、左右の
サイドモジュール21a〜23bの間からボイラ本体で
ある耐圧部100を搬入し、天井部101の鉄骨に、該
耐圧部100を組み付けてジャッキを使用して耐圧部1
00を吊り上げる。その後、図5(b)に示すように、
空気予熱器と脱硫器を有する下部の缶後部モジュール3
1を搬入し、次いで上部の後部モジュール32を据え付
ける。
【0035】上記ボイラ設備の据付工法を適用すること
で次のような効果が得られる。 (1)ボイラ設備の現地据付工事において、据付ピース
数の大幅低減が図られ、現地作業人員を低減することが
できる。 (2)付帯設備は工場で組み込むため、足場の組立、解
体工事が少なく工期短縮を図ることができる。 (3)ボイラ建屋の少なくとも下部の鉄骨及び付帯設備
は、工場で組立て、そのモジュールを現地の据付位置へ
運び入れ設置するため、モジュールを吊り上げるための
支持鉄骨及び吊り上げ設備は不要となり、仮設資材が低
減できる。
【0036】(4)ボイラ設備の現地据付工事におい
て、少なくともボイラ建屋の下部の鉄骨及び付帯設備の
組立てに要する期間が不要となり、工期短縮が図れる。 (5)工場で組み立てるモジュールは、ボイラ建屋の主
架構である柱、梁、床からなる立方体または直方体であ
ることから、モジュールを自立させるために特別の仮設
部材を必要としない。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、ボイラ設備の現地現地
作業人員の低減、工期短縮、仮設資材の低減を図ること
ができ、また特別の仮設部材が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のボイラ設備の組立方法を適用して据
え付けたボイラ設備の全体配置の平面図である。
【図2】 本発明のボイラ設備のモジュールの据付状態
を示す図である。
【図3】 本発明のボイラ設備の隣接する2つのモジュ
ール間の接合方法を示す図である。
【図4】 本発明のボイラ設備のモジュールの組立手順
を示す図である。
【図5】 本発明のボイラ設備のモジュールの組立手順
を示す図である。
【図6】 従来のボイラ設備の組立方法を示す図であ
る。
【図7】 従来の組立方法を示す図である。
【符号の説明】
1 缶前部エリア 2 ボイラサイドエリ
ア 3 缶後部エリア 6 移動式クレーン 7 ドーリ 100 ボイラの耐圧
部 201a 柱 202a 梁 203a 手摺り 204a 階段 205a 接合用梁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラ本体および付帯設備を支持するた
    めの支持鉄骨のうち、下部の支持鉄骨と付帯設備を含む
    下部ボイラ建屋部分をボイラ本体の前後、左右に相当す
    るエリアに分割して、各エリアを予め柱、梁、床を含む
    モジュールとしてそれぞれ組み立て、前記エリアの内の
    少なくとも1つのエリアを除く各エリアのモジュールを
    順次据付位置へ運び入れて基礎上に設置し、 前記各エリアの各下部ボイラ建屋部分の上にそれぞれ上
    部の支持鉄骨と付帯設備を含む上部ボイラ建屋部分を吊
    り上げながら順次据え付け、ボイラ本体を前記少なくと
    も1つのエリアを除く各エリアにより形成される開口部
    から、前記少なくとも1つのエリアを除く各エリアで囲
    まれた領域に搬入して、これを吊り下げ、前記開口部の
    少なくとも1つのエリアに下部および上部ボイラ建屋部
    分を据え付けることを特徴とするボイラの組立方法。
  2. 【請求項2】 上部の支持鉄骨と付帯設備を含む上部ボ
    イラ建屋は、各エリア毎に予め柱、梁、床を含む立方体
    又は直方体のモジュールとして組み立て、そのモジュー
    ルを各々の下部ボイラ建屋の上に順次吊り上げ、その下
    部を先に据え付けている対応する下部ボイラ建屋のモジ
    ュールの上部と接合することを特徴とする請求項1記載
    のボイラの組立方法。
  3. 【請求項3】 上部の支持鉄骨と付帯設備を含む上部ボ
    イラ建屋部分は下部ボイラ建屋部分の上に建屋上部の複
    数の柱を据え付け、次いで予め組立てた床に付帯設備を
    組み込んで一体化したユニットとし、これを吊り上げ、
    先に据え付けた柱間に取り込み、設定位置で取り合い部
    をつなぎ設定する工程を順次行うことを特徴とする請求
    項1記載のボイラの組立方法。
  4. 【請求項4】 上部ボイラ建屋または下部ボイラ建屋の
    各々のモジュールに、モジュール間に位置する床および
    梁部材を張り出す構造にし、現地でそれらの部材を接合
    することを特徴とする請求項1記載のボイラの組立方
    法。
  5. 【請求項5】 上部ボイラ建屋または下部ボイラ建屋の
    各々のモジュールにボイラ建屋の壁となる防音壁を予め
    組み込むことを特徴とする請求項1記載のボイラ組立方
    法。
  6. 【請求項6】 火炉を含む耐圧部を有するボイラ本体
    と、 該ボイラ本体を支持するための支持鉄骨と付帯設備を含
    むボイラ建屋部分を予め製造した、少なくともボイラ本
    体の前側モジュールと、後側モジュールと、ボイラ本体
    の左側モジュールと、右側モジュールとからなるモジュ
    ールとをボイラ設備設置現地で組み立てて得られるボイ
    ラ。
JP1179298A 1998-01-23 1998-01-23 ボイラとその組立方法 Pending JPH11211003A (ja)

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