JPH0791603A - 大型吊下げ式ボイラの組立て併進工法 - Google Patents

大型吊下げ式ボイラの組立て併進工法

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JPH0791603A
JPH0791603A JP26190793A JP26190793A JPH0791603A JP H0791603 A JPH0791603 A JP H0791603A JP 26190793 A JP26190793 A JP 26190793A JP 26190793 A JP26190793 A JP 26190793A JP H0791603 A JPH0791603 A JP H0791603A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型吊下げ式ボイラの組立て作業を、地震、
強風等の災害に対する安全性を確保しつつ、仮設工事と
高所での作業の削減、工程短縮を図る。 【構成】 鉄骨フレームの天端部にボイラ支持用架構を
設け、当該支持用架構にボイラを吊り下げて構築する組
立工法において、ボイラサイド鉄骨フレームの天端部に
取り付けられるボイラ吊下げ架構を上下に分割した構成
としておく。そのうち上部架構を鉄骨フレームを中間節
まで構築した段階で構築節に仮に取り付け固定し、他方
下部架構は地上側で組立てる。下部架構へボイラブロッ
クを組立てる作業に並行して鉄骨フレームの上部節を構
築する。鉄骨フレーム完工後に上部架構を天端に移設
し、下部架構を上昇させて最終的に上部架構側と一体的
に連結する。下部架構は火炉側と煙道側に分離して独立
した作業を行わせてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボイラの組立て工法に係
り、特に火力発電所等に用いられる大型ボイラを鉄骨フ
レームによる建屋の上部から吊り下げ支持する構造の組
立て工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、火力発電所等におけるボイラは吊
り下げ方式が採用されており、これは高所での作業が多
く、作業が極めて危険で能率が悪いものであった。すな
わち、一般的にはボイラを収容する建屋を鉄骨フレーム
によって組立てておき、鉄骨フレームの天端部にはボイ
ラ荷重支持用の架構を取り付け、当該架構にボイラ部品
を取り付けるものとしている。架構は大梁とこれを連結
する中間梁等によって架構主体を形成し、これに藤棚と
称される棚部材を構築する。そして藤棚に数多くのスリ
ングロッドを取り付け、これにボイラ部品を連結して吊
り下げ支持するものである。このようなボイラ組立てに
際して、上部の架構に対してボイラを下方に向って順次
ボイラ部品を数十メートルの高所位置から下方に組立て
るため、各施工段階の高さで安全ネットを張り付けたり
作業用足場を仮設する必要があり、極めて作業効率が悪
いものとなっていた。
【0003】そこで、作業効率を向上すべく各種の工法
が提案されており、例えば特開昭60−48404号公
報や特開昭60−48405号公報に開示されているよ
うな組立工法が知られている。図7(1)〜(2)は特
開昭60−48404号公報に開示されている組立て工
法を、図8(1)〜(2)は特開昭60−48405号
公報に開示されている組立て工法を説明する概要図であ
る。これらは組立て途中の説明図である。
【0004】まず図7について説明すると、ヤグラ状の
鉄骨フレーム1を下部から順次組上げ、その上端部にボ
イラ吊下げ架構2を一体的に固着する。次に、ボイラの
部品を鉄骨フレーム1内へ搬入し、複数個の吊り上げ装
置3をボイラ吊下げ架構2上に固定して、これから地上
近くまで垂れ下げたワイヤ4の下でボイラ部品をこのワ
イヤ4に取り付けていくことによってボイラ上部ブロッ
ク5を組立てる。そして吊り上げ装置3を作動させ、上
部ブロック5を所定の高さまで吊り上げた後、その下方
において、次のブロック6の下に結合し、組立てる。こ
のあと、吊り上げ装置3でワイヤ4を巻上げる動作と、
ボイラのブロックを次々に地上近くで組立てつつ、その
上のブロックと結合する動作とを繰り返すことにより、
図7(2)に示すように、ボイラの組立てが終わる。そ
して、ボイラ7の上端部をボイラ吊下げ架構2に固定し
た後、吊り上げ装置3を取り外すことによって組立て作
業が完了する。
【0005】この組立て工法においては、吊り上げ装置
3、およびワイヤ4が多種多数となり、操作性が悪いと
ともに、正規の吊り用ロッドとの変換が必要になる。そ
こで、この欠点を改良するものとして、上記特開昭60
−48405号公報に開示されている組立て工法が提案
された。これは図8に示すように、鉄骨フレーム8を下
部から順次組上げていき、その上端部を連結部材8cで
仮連結する。次に鉄骨フレーム8の上端部に水平部材と
複数個の脚とからなる仮設のボイラ吊下げ架構9を一体
的に固定し、その上に複数個の吊り上げ装置10を固定
する。そして、各吊り上げ装置10からワイヤ11を地
上近くまで垂下させて、その下端で正規のボイラ吊り上
げ装置12を支持させる。一方、ボイラの部品を鉄骨フ
レーム8内に搬入して上部ブロック13を正規のボイラ
吊下げ架構12から吊下げ部材としての複数個の吊りロ
ッド14の下でこれを支持させて上部ブロック13を組
立てる。そして、仮設架構9上の吊り上げ装置10を作
動させてワイヤ11を巻上げるとにより、上部ブロック
13を所定の高さまで吊り上げた後、その下方において
次のブロック15の部品を上部ブロック13と結合させ
つつ組立てる。このあと、吊り上げ装置10でワイヤを
11を巻上げる動作と、ボイラのブロックをその上のブ
ロックと結合させつつ組立てる動作を繰り返すことによ
りボイラ16の組立てが終わる。そこで、正規のボイラ
吊下げ架構12の高さを調整した後、これを鉄骨フレー
ム8の柱8aに固定し、仮設のボイラ吊下げ架構9とそ
の附属品である吊り上げ装置10およびワイヤ11を撤
去することによりボイラの組立作業が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のボイラ組立て工法においては、連結部材8c
の仮連結作業および仮設のボイラ吊下げ架構9の設定作
業と撤去作業が必要となる。すなわち、鉄骨フレーム8
の上端部分を連結する連結部材8cの設置、撤去および
仮架構9の設置、撤去作業を必要とするため、特に作業
工程が短縮されるとはいえないものとなっていた。した
がって、建設途中における鉄骨フレームに特別な補強材
を入れることなく地震、強風等の災害に対する安全性の
向上は図れるものの、仮設工事と高所での作業を少なく
すること、および工程短縮効果は充分とはいえないもの
であった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に着目し、建
設途中における鉄骨フレームの強度を特別な補強材を入
れることなく増大させて、地震、強風等の災害に対する
安全性の向上を図るとともに、仮設工事と高所での作業
の削減および工程短縮を図ることができる大型吊下げ式
ボイラの組立て併進工法を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る大型吊下げ式ボイラの組立て併進工法
は、鉄骨フレームの天端部にボイラ支持用架構を設け、
当該支持用架構にボイラを吊り下げて構築する組立て工
法において、鉄骨フレームの天端部に取り付けられるボ
イラ吊下げ架構を上下に分割した構成としておき、前記
鉄骨フレームを中間節まで組上げた後、分割した前記上
部架構を鉄骨フレーム構築節部に仮設定梁を介して固定
し、この仮設定梁側から地上側に吊り下げた下部架構を
順次上昇させつつ当該下部架構にボイラブロックを組付
け、このボイラブロック組付け作業に並行して前記鉄骨
フレームの残部節を構築し、鉄骨フレームを最上段まで
構築した後、鉄骨フレーム天端部に設けた大梁取付用梁
に上部架構を移設した上で中間節にある下部架構を吊り
上げて上部架構に連結して組立てるように構成したもの
である。
【0009】また、第2には、鉄骨フレームの天端部に
ボイラ支持用架構を設け、当該支持用架構にボイラを吊
り下げて構築する組立工法において、鉄骨フレームの天
端部に取り付けられるボイラ吊下げ架構を上下に分割す
るとともにボイラ火炉側と煙道側とに左右分割した構成
としておき、前記鉄骨フレームを中間節まで組上げた
後、分割した前記上部架構を鉄骨フレーム構築節部に仮
設定梁を介して固定し、この仮設定梁側から地上側に吊
り下げた下部架構を順次上昇させつつ当該下部架構にボ
イラブロックを組付ける作業を火炉側と煙道側で独立し
て行い、このボイラブロック組付け作業に並行して前記
鉄骨フレームの残部節を構築し、鉄骨フレームを最上段
まで構築した後、火炉側と煙道側におけるブロックを組
上げた側から鉄骨フレーム天端部に設けた大梁取付用梁
に上部架構を移設した上で中間節にある下部架構を吊り
上げて上部架構に連結して組立てるように構成した。
【0010】これらの場合において、前記仮設定梁若し
くは大梁取付用梁と前記架構との接合部は、仮設定梁若
しくは大梁取付用梁の上縁部を下縁より張出した傾斜接
合面形状とし、張出し上面に吊り上げ機構を設定して下
方部材の吊り上げをなすようにすればよい。
【0011】
【作用】上記構成によれば、地上に中間節まで建てた鉄
骨フレームに対し、中間構築節に分割した正規のボイラ
吊り下げ架構のうち、上部のみを取り付け、この仮設定
梁側に設けたボイラ吊り上げ機構からジャッキロッド等
の吊り上げ部材を地上近くまで垂下して、地上で組立て
たボイラ吊り下げ下部架構を支持させことができる。こ
の下部架構に対してボイラ吊り上げ機構で上昇させる動
作と、地上近くでのボイラ各ブロックを下部架構に結合
するとともに、先行した上部ブロックに順次結合する動
作とを繰り返しながらボイラを組立てることができる。
このようなボイラブロックの組付け作業に並行して、鉄
骨フレームの上部側節の組立てを行うのである。ボイラ
ブロックの組立て作業時間を利用して鉄骨フレームの残
部節を建て上げるために、工程短縮効果が大きい。そし
て最終的に鉄骨フレームが建て上げた時点で、仮設定し
ている上部架構を鉄骨フレームの天端部に移設し、これ
を基準にして下部架構を吊り上げ、上部架構と下部架構
を結合することにより吊り下げ固定する。この工法によ
り、仮設工事と高所での作業を削減して作業能率と安全
性の向上を図るとともに、ボイラ吊り下げ下部架構の早
期組立て開始や仮設撤去工事の削減による工程短縮が図
られる。また、ボイラ運転時荷重に比べ、組立て時荷重
は小さく、正規のボイラ吊り下げ架構を分割しても充分
に耐えられ、鉄骨フレームに特別の補強材を入れずに地
震、強風等の災害に対する安全性の向上を図った安全性
の向上を図った大型吊り下げ式ボイラの組立て工法とす
ることができる。
【0012】また、第2の構成では、火炉側と煙道側と
ではボイラブロックの組み付け作業時間に相違が生じて
も、ボイラブロックの組み付け作業の進捗状態に応じて
左右独立して上部梁の移設や下部架構の吊り上げ作業を
行うことができるため、ボイラ組立て作業をより効率的
に行うことができる。
【0013】更に、上部および下部架構を仮設定した
り、鉄骨フレーム天端部に取り付ける場合に、架構との
接合部を傾斜接合面構造し、張出し部分に吊り上げ機構
を設置するように構成すると、特別な仮設定用の架台を
構築することが不要となる。これにより、吊り上げ後に
仮設定架台の撤去作業がなくなり、設備負担を軽減し、
同時に工程短縮に寄与するものとなる。
【0014】
【実施例】以下に本発明に係る大型吊り下げ式ボイラの
組立て併進工法の具体的実施例を図面を参照して詳細に
説明する。
【0015】図1〜図4は実施例に係る大型吊り下げ式
ボイラの組立て併進工法による組立て作業の説明図であ
る。実施例に係るボイラの組立作業工程は、大きく分け
るとボイラ収容建屋となる鉄骨フレームを中間節まで構
築し、これにボイラ支持用架構を上下に分断した架構要
素のうち特に上部架構を組付け、地上側にある分断され
た下部架構を仮設梁に設けた吊り上げ装置に連結する工
程、下部架構にボイラ構成ブロックの組付けながら順次
上昇移動させ、ボイラ構成ブロックの組付けに並行して
鉄骨フレームの中間節より上部を構築する工程、並びに
最終的に分断されている架構上下を相互に連結する工程
とからなる。
【0016】まず、最初はバンカー室側の鉄骨フレーム
の組立作業と同時あるいは並行して、ボイラ室サイドの
鉄骨フレーム20を順次最下部の第1節から上方に向け
て構築する。これは、図1に示すように、複数個の柱2
2とこれらを連結するトラス(図示せず)とからなるヤ
グラ状の鉄骨フレーム20を下部から各節毎に順次組上
げることにより行われ、トラッククレーンやクローラク
レーンを利用してフレーム材を搬入持上げて相互に連結
することによって実施される。このボイラ室サイド鉄骨
フレーム20は図1(1)に示すように、実施例では中
間節である第3節まで組上げるようにしている。これは
後述するボイラ構成ブロックを地上側で組付けるのに必
要な高さであればよく、第2節ないし第4節等の任意の
節とすることができる。
【0017】このように中間第3節まで組上げられた鉄
骨フレーム20の上部内側にはボイラ吊り下げ支持用の
架構26を仮設定によって取り付けるようにしている。
ここで、鉄骨フレーム20の中間節上端部に取り付ける
べき吊り下げ支持用架構26は、図2に示すように、荷
重支持主体となる複数本(図は単数のみ示している)の
大梁28と、これらの大梁28相互を連結する中間梁3
0を有し、中間梁30の上面側に格子状となるように取
り付けられる補助梁32を固着することによっていわゆ
る藤棚を構築するものとなっている。藤棚は大梁28の
下部側に配置設定され、そしてこの藤棚に対してボイラ
支持用のスリングロッド34を取り付けて下方に延長さ
せ、これにボイラ構成部材を吊り下げ連結することによ
りボイラを支持するものとなっている。このような架構
26の構成において、本発明では大梁28を高さ方向の
中間部にフランジ結合部36を設け、この部分で上下に
分離できるように構成している。すなわち、架構26を
フランジ結合部36の結合を解除することによって上部
架構38Uと下部架構38Dに分離可能としているので
ある。したがって、上部架構38Uは大梁部材によって
構成され、下部架構38Dは大梁部材とこれに付帯する
藤棚およびスリングロッド34とによって構成されてい
る。
【0018】このような架構26の構成において、前記
ボイラ室サイド鉄骨フレーム20が中間第3節まで建方
を終了した後に、第3節の内側上部に前記架構26を仮
設定するようにしている。図1(1)に示しているよう
に、これは予め分離製作された上部架構38Uのみを対
象として仮固定するものとし、中間第3節まで構築され
た鉄骨フレーム20の上端部を上部架構38Uによる上
部梁により連結固定し、フレーム上部の倒れ込みを防止
するようにしている。
【0019】ここで、上部架構38Uを含む架構26を
仮接続できるように、図3に示すように、鉄骨フレーム
20の中間第3節上部には仮設定梁40を設けるように
している。この仮設定梁40は、架構26の上下大梁2
8U、28Dの端部を斜めに切断したH型鋼端材42
U、42Dを取付基板44を介して鉄骨フレーム20に
取り付けて構成されている。これに対応して架構26の
大梁28も斜めに切断した端部形状とされ、架構26と
仮設定梁40は同一高さで互いに傾斜面部分が接合密着
可能とされている。この場合の接合面部分は仮設定梁4
0の上端側が下端より前方すなわち架構26の中央側に
向けて張出されるように設定されている。そして、前記
H型鋼端材上部42Uと下部42Dの各々は相互に取り
外すことができ、分離可能となっている。
【0020】上記仮設定梁40に対して、前記上部架構
38Uが仮接続されるようになっており、これは図3に
示しているように、仮設定梁40のH型鋼端材上部42
Uと端面接続し、連結金具等を利用して相互に接続す
る。このような中間節まで構築された鉄骨フレーム20
への上部架構38Uの仮組付け接続完了後に続いて、ボ
イラ吊り下げ用下部架構38Dの構成材を鉄骨フレーム
20内に搬入し、上部架構38Uの直下位置の地上部で
中間梁30、補助梁32を接合するとともに、スリング
ロッド34を組付けて下部架構38Dを組立てる。そし
て、鉄骨フレーム20内で組立てられた下部架構38D
を、先行して鉄骨フレーム20の中間節上端部に固定さ
れている仮設定梁40に対して連結し、下部架構38D
のジャッキアップ移動ができるようにする。このため、
前記仮設定梁40の上部仮梁42Uの上面部分に、複数
個の吊り上げ機構46を設置固定しておき、これから地
上近くまで吊り上げ部材としてのワイヤ(あるいはロッ
ド)48を垂下させ、地上にてボイラ吊り下げ下部架構
38Dをこのワイヤ48に連結接続して支持させる。
【0021】このような作業の後、ボイラの部品を鉄骨
フレーム20内に搬入してボイラ上部ブロック50を組
立てる。仮設定梁40からワイヤ48を介して吊り下げ
られているボイラ吊り下げ下部架構38Dには吊り下げ
部材としての複数個のスリングロッド34を設け、この
下でこれに連結支持させてボイラ上部ブロック50を組
付ける。そして、図1(2)に示すように、吊り上げ機
構46を作動させてワイヤ48を巻上げることにより、
上部ブロック50を所定の高さまで吊り上げた後、その
下方において次のボイラ中間ブロック52の部品をボイ
ラ上部ブロック50と結合わせつつ組立てる。
【0022】このようなボイラ構成ブロック50、52
の組付け作業中において、本発明では、鉄骨フレーム2
0の第3節より上部の節を組立てる作業を並行して行う
ものである。すなわち、鉄骨フレーム20を第3節まで
構築した後、上部架構38Uを仮設定梁40に接続し、
この仮設定梁40の上面に設置された吊り上げ機構46
から繰り出されるワイヤ48によって下部架構38Dを
上昇させながらボイラ構成ブロック50、52を組立て
ている作業中に、同時に鉄骨フレーム20の残されてい
る上部節の構築をなすのである。このため、鉄骨フレー
ム20の建方完了を待たずにボイラ構成ブロック50、
52の組付け作業に取り掛かることができ、作業工程を
短縮できる(図1(2))。
【0023】鉄骨フレーム20の建方完了とほぼ同時
に、その中間第3節までの高さで組付け可能なボイラ構
成ブロック50、52の組立てが終了する。そこで、今
度は図1(3)に示しているように、ボイラ構成ブロッ
ク50、52が吊り下げられている下部架構38Dを仮
設定梁40に仮連結し、次いで上部架構38Uを仮設定
梁40から取り外して、本来の設定位置である鉄骨フレ
ーム20の天端部に移設するのである。この上部架構3
8Uの移設に先立って、鉄骨フレーム20の天端部内側
には、仮設定梁40と同一構造の大梁取付用梁54を予
め建方完了時に取り付けておく。そして、前記吊り下げ
機構46を大梁取付用梁54の上面部分に設置し、ワイ
ヤ48を垂下させて仮設定梁40に取り付けてある上部
架構38Uに連結するのである。そして、仮設定梁40
におけるH型鋼端材上部42Uを取り外し、上部架構3
8Uを上昇させて大梁取付用梁54に対して連結し、移
設を完了する。
【0024】このあと、大梁取付用梁54に設置した吊
り上げ機構46でワイヤ48を巻上げる動作と、ボイラ
下部ブロック56を上位のボイラ中間ブロック52と結
合させつつ組立てる動作を繰り返すことにより、図1
(4)に示すようにボイラアッセンブリ58の組立てが
終る。そこで、最終的にボイラ吊り下げ下部架構38D
を大梁取付用梁54に連結固定するとともに、ボイラ吊
り下げ上部架構38Uとの接続も行って全体を固定した
後、吊り上げ機構46およびワイヤ48とを撤去するこ
とによりボイラ組立て作業が完了する。
【0025】なお、本実施例においては、ボイラアッセ
ンブリ58の各ブロック50、52、56……を鉄骨フ
レーム20内で組付ける例を示したが、これらの各ブロ
ック50、52、56……を別の箇所でブロックユニッ
トとして組立てた後、ボイラ据え付け位置へ搬入し、鉄
骨フレーム20の下部に設けた入口から鉄骨フレーム2
0内に搬入してもよい。このようにすることにより、ボ
イラの組立て、据え付け時間を大幅に短縮することがで
きる。
【0026】また、本実施例では吊り上げ部材としてワ
イヤ48を例示したが、これに代えて吊り上げ棒を用い
てもよい。
【0027】このような実施例によれば、大型吊り下げ
式ボイラの組立作業に際し、ボイラ各ブロックの組立
て、結合作業を、鉄骨フレームの構築完了を待たずに開
始できるとともに、すべて地上近くの低位置で行えるの
で、作業の安全性と作業能率の向上が図れるとともに、
足場や安全ネット等の高所作業のための仮設工事が不要
となり、組立て時間の短縮と工事費の節減を図ることが
できる。また、鉄骨フレームが途中の中間節でその柱と
吊り下げ上部架構とで当初から一体化された状態でボイ
ラの組立て、吊り上げが行われるので、組立て作業中に
地震や強風が発生しても鉄骨フレームが倒壊する心配が
なく、安全であり、これを見込んで必要以上の強度を有
する設計とする必要がなく、材料費、工事費を節減する
ことができる。
【0028】また、上記構成において、仮設定梁40や
大梁取付用梁54と前記架構26との接合部は、仮設定
梁40若しくは大梁取付用梁54の上縁部を下縁より張
出した傾斜接合面形状とし、張出し上面に吊り上げ機構
46を設定して下方部材の吊り上げをなすようにしてい
るため、特別にジャッキ取付架台を設置しなくてもワイ
ヤ48による下方部材の吊り上げ操作が可能となり、架
台設置作業や撤去作業も不要となり、無駄な工程を省略
することができる。
【0029】次に、図4には第2実施例に適用する架構
60の構成を示している。上述した実施例では架構26
を上下に分離した上部架構38Uと下部架構38Dを用
いた構築工法であったが、第2実施例では、下部架構側
を更に火炉側下部架構60Lと、煙道側下部架構60R
とに分離して架構を用いるようにしている。すなわち、
上部架構38Uを構成する上部大梁28Uは共通してい
るが、火炉側と煙道側の境界に位置する上部大梁28U
の下部には2種類の火炉側下部大梁28DL、煙道側下
部大梁28DRを連結するように構成している。そし
て、火炉側下部大梁28DLは他の火炉側の下部大梁2
8Dとの間で藤棚62Lを支持し、他方、煙道側下部大
梁28DRは他の煙道側の下部大梁28Dとの間で藤棚
62Rを支持するようになっている。これによって火炉
側下部架構60Lと、煙道側下部架構60Rはそれぞれ
別途に独立して昇降できるものとなる。
【0030】このような架構60を用いて行われる大型
吊下げ式ボイラの組立て併進工法の工程図を図5〜6に
示す。これは基本的には第1実施例と同様に、まず最初
に鉄骨フレーム20を中間第3節まで組立て、これに仮
設定梁40を取り付けて上部架構38Uを仮設し、同時
に下部架構60L、60Rを吊り下げる(図5
(1))。そして、下部架構60L、60Rを上昇させ
るとともに火炉側ボイラ構成ブロック64Lと煙道側ボ
イラ構成ブロック64Rを当該下部架構60L、60R
に組付けるとともに、鉄骨フレーム20の上部節の構築
を行う。このとき、火炉側と煙道側では用いる部品の相
違により組立て速度が異なるものの、下部架構は火炉側
と煙道側で独立して吊り下げられているため、組立て状
況に応じて下部架構60L、60Rの上昇速度を調整す
ればよい(図5(2))。第3節までのボイラ組立てが
終了した後、吊り上げ機構46と上部架構38Uを建方
完了した鉄骨フレーム20の天端部側に移設する(図5
(3))。
【0031】鉄骨フレーム20の第3節までの高さで
は、煙道側の組立て作業がほぼ終了状態にあるため、上
部架構38Uの移設後は煙道側下部架構60Rをほぼ同
時に鉄骨フレーム20の上端側に吊り上げて上部架構3
8Uとの連結を図り、その下方に作業空間66を開放さ
せる(図6(1))。そして引続き火炉側では火炉本体
等の組立てを行い、逐次下部架構60Lを上昇させつつ
組立てをなし、最終的にこの下部架構60Lを上部架構
38Uに接続連結して作業を完了するのである。
【0032】このような第2実施例では、火炉側と煙道
側でのボイラ構成ブロックの組立て時間に相違があって
も、これらを独立した並行作業として行うことができ、
より効率的な工程でボイラ組立てを行うことができる。
【0033】ところで、上記各実施例で架構26を仮設
定梁40あるいは大梁取付用梁54に対して接続するた
めの構造を、上端側が下端側より張出すように傾斜され
た接合面で接続するようにしているが、これは上下に分
離した架構26に適用する以外に、直接架構を吊り上げ
る方式の通常のボイラ組立て工法にそのまま使用でき
る。すなわち、ジャッキなどの吊り上げ機構46を用い
て架構26を吊り上げる場合、通常では架構大梁と鉄骨
フレームの接合面が干渉しないように、鉄骨フレーム2
0に対してジャッキ設置架台を取り付け、架構大梁側に
も吊り上げ反力受けを設ける必要がある(特開平5−3
3904号)。しかし、実施例に示したように、架構大
梁の両端部を斜めに切断し、これに接合する傾斜面を有
する仮設定梁40のようは梁を鉄骨フレーム側に設けて
おき、鉄骨フレーム側の梁の張出し上面部に吊り上げ機
構46を設置し、架構26側の張出し下面側には吊り上
げ機構46から繰り出されるワイヤ48などを連結する
ように構成することで、ジャッキ設置架台や反力受け等
を設ける必要がなく、簡単な構成で架構吊り上げ作業を
行わせることができる。もちろん、架構と設定梁との接
合面は単純傾斜面以外に任意の接合面構造とすることが
でき、要は接合面の上端部が下端部より張出す形状であ
れば任意の接合面とすることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特にボイラ吊り下げ支持用架構を当初から上下に分離
し、鉄骨フレームを中間節まで組立てた段階で上部架構
を鉄骨フレームの補強に、下部架構をボイラ部品ブロッ
クの組付けに利用して、下部架構を上昇させつつボイラ
ブロックを組付ける作業を行ると同時に、これと並行し
て鉄骨フレームの上部節の組立て構築を行うため、作業
工程を大幅に短縮することができる。また、鉄骨フレー
ムが中間節まで構築した段階で分離されている架構によ
って補強されており、建設途中の充分な強度が保持され
ため地震や強風等の災害に対する安全性を確保すること
ができる。また、分離された下部架構を鉄骨フレーム中
間節に設けた仮設定梁側から吊り下げておき、地上側で
のボイラブロック組立て作業をなすため、高所作業がな
くなってこの点でも安全性の向上が図られ、同時に高所
安全設備の仮設作業を削減でき、かつ鉄骨フレーム補強
が正規の架構を用いるため補強仮設工事も削減できるの
で工程短縮効果が極めて高いものとなる効果が得られ
る。更に、上下分離された架構を更に火炉側と煙道側で
も分離して独立作業を行わせることにより、より効率的
な作業工程とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る大型吊下げ式ボイラの組立て併進
工法の工程説明図である。
【図2】ボイラ吊り下げ支持架構の詳細図である。
【図3】仮設定梁とボイラ吊り下げ支持架構の説明図で
ある。
【図4】第2実施例に用いるボイラ吊り下げ支持架構の
説明図である。
【図5】第2実施例の前半工程の説明図である。
【図6】第2実施例の後半工程の説明図である。
【図7】従来例に係る第1の工法の説明図である。
【図8】第2の従来例に係る工法の説明図である。
【符号の説明】 20 ボイラ室サイド鉄骨フレーム 22 柱 26 ボイラ吊り下げ用支持架構 28 大梁 30 中間梁 32 補助梁 34 スリングロッド 36 フランジ結合部 38U 上部架構 38D 下部架構 40 仮設定梁 42U、42D H型鋼端材 44 取付基板 46 吊り上げ機構 48 ワイヤ(あるいはロッド) 50 ボイラ上部ブロック 52 ボイラ中間ブロック 54 大梁取付用梁 56 ボイラ下部ブロック 58 ボイラアッセンブリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨フレームの天端部にボイラ支持用架
    構を設け、当該支持用架構にボイラを吊り下げて構築す
    る組立て工法において、 鉄骨フレームの天端部に取り付けられるボイラ吊下げ架
    構を上下に分割した構成としておき、前記鉄骨フレーム
    を中間節まで組上げた後、分割した前記上部架構を鉄骨
    フレーム構築節部に仮設定梁を介して固定し、この仮設
    定梁側から地上側に吊り下げた下部架構を順次上昇させ
    つつ当該下部架構にボイラブロックを組付け、このボイ
    ラブロック組付け作業に並行して前記鉄骨フレームの残
    部節を構築し、鉄骨フレームを最上段まで構築した後、
    鉄骨フレーム天端部に設けた大梁取付用梁に上部架構を
    移設した上で中間節にある下部架構を吊り上げて上部架
    構に連結して組立てることを特徴とする大型吊下げ式ボ
    イラの組立て併進工法。
  2. 【請求項2】 鉄骨フレームの天端部にボイラ支持用架
    構を設け、当該支持用架構にボイラを吊り下げて構築す
    る組立工法において、 鉄骨フレームの天端部に取り付けられるボイラ吊下げ架
    構を上下に分割するとともにボイラ火炉側と煙道側とに
    左右分割した構成としておき、前記鉄骨フレームを中間
    節まで組上げた後、分割した前記上部架構を鉄骨フレー
    ム構築節部に仮設定梁を介して固定し、この仮設定梁側
    から地上側に吊り下げた下部架構を順次上昇させつつ当
    該下部架構にボイラブロックを組付ける作業を火炉側と
    煙道側で独立して行い、このボイラブロック組付け作業
    に並行して前記鉄骨フレームの残部節を構築し、鉄骨フ
    レームを最上段まで構築した後、火炉側と煙道側におけ
    るブロックを組上げた側から鉄骨フレーム天端部に設け
    た大梁取付用梁に上部架構を移設した上で中間節にある
    下部架構を吊り上げて上部架構に連結して組立てること
    を特徴とする大型吊下げ式ボイラの組立て併進工法。
  3. 【請求項3】 前記仮設定梁若しくは大梁取付用梁と前
    記架構との接合部は、仮設定梁若しくは大梁取付用梁の
    上縁部を下縁より張出した傾斜接合面形状とし、張出し
    上面に吊り上げ機構を設定して下方部材の吊り上げをな
    すようにすることを特徴とする請求項1または2に記載
    の大型吊下げ式ボイラの組立て併進工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR101602579B1 (ko) * 2014-11-05 2016-03-10 두산중공업 주식회사 화력발전용 보일러의 압력부 조립장치 및 그를 이용한 압력부 시공방법

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