JPH07305536A - 塔状構造物の全天候式並行架設方法 - Google Patents

塔状構造物の全天候式並行架設方法

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JPH07305536A
JPH07305536A JP10001594A JP10001594A JPH07305536A JP H07305536 A JPH07305536 A JP H07305536A JP 10001594 A JP10001594 A JP 10001594A JP 10001594 A JP10001594 A JP 10001594A JP H07305536 A JPH07305536 A JP H07305536A
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JP
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weather
tower
erection
erection device
building
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JP10001594A
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Yasuyuki Hashimoto
安之 橋本
Hiroshi Kondo
浩 近藤
Motoyoshi Ishii
元悦 石井
Katsuyuki Hirao
克之 平尾
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工期を短縮でき、全天候式架設装置を簡
略化、軽量化でき、内廓構造部の最頂部(例えばノズ
ル状集合構造体)の架設を著しく容易に行うことができ
る。 【構成】 塔状構造物の外郭構造部4上に風雨を遮蔽す
る全天候式架設装置10を昇降可能に装着し、同架設装
置10により塔状構造物の外郭構造部4を吊上げて、上
積み方式により先行架設し、この先行架設した外郭構造
部4内にせり上げ装置24を装着し、同せり上げ装置2
4により塔状構造物の内郭構造部3をせり上げて、下継
ぎ方式により並行架設することより、塔状構造物のう
ち、外郭構造部4の上継ぎ方式による架設工程と、内郭
構造部3の下継ぎ方式による架設工程とを分離する。そ
して全天候式架設装置10の床水平梁10a上に内郭構
造部3の最頂部28を先行搭載して、並行架設を行い、
内郭構造部3のせり上げ、下継ぎ架設の終了後に、内郭
構造部3の頂端部に架設装置10上に先行搭載した内郭
構造部3の最頂部28を接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塔状構造物の全天候式
並行架設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高層煙突は、通常、図8に示す方
法により架設されている。即ち、先ずクローラクレーン
等により円筒体3をある高さまで建付けて、その頂部に
ポストクレーン2を設置し、次いでこのポストクレーン
2を設置した円筒体3をジャッキアップ機構(図示せ
ず)により上昇させ、次いで台車8により搬入した円筒
ブロック3aを円筒体3の下方へ挿入し、互いを接続し
て、順次高くして行く一方、円筒体3上のポストクレー
ン2を使用して、煙突外郭部4の分割ブロック4aを吊
上げて、順次建付けてゆく。また同様に隣接する他の複
数の円筒体3′及び各種梁材7もポストクレーン2を使
用して建付けてゆく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記図8に示す従来の
高層煙突の架設方法では、1台のポストクレーン2によ
り、隣接した複数本の円筒体3、3′、煙突外郭部4、
各種梁材7等の全てを1個ずつ吊上げて建付けてゆくの
で、並行作業を行うことができなくて、工程数が多くな
り、作業効率が悪くて、工期が長くなる。
【0004】また1台のポストクレーン2により、煙突
外郭部4の分割ブロック4aや内部円筒体3のブロック
3aを吊り上げる際、風等により揺れて、周囲の部材に
衝突する危険がある上に、雨天には作業ができなくて、
稼働率が低いという問題があった。この問題点を解決す
るために、本件出願人は、図9に示す全天候式塔状構造
物架設装置(特願平5−225715)を既に提案し
た。この全天候式塔状構造物架設装置は、クローラクレ
ーン等を使用して煙突外郭部4をある高さまで建付け、
その頂部に昇降機構9を介して屋根及び囲壁付の全天候
式架設装置10を取付け、この全天候式架設装置10上
に架設用のステージ11、ホイスト12、及び地上との
垂直搬送装置13等を取付け、昇降機構9により全天候
式架設装置10を上部へ移し換えながら、この全天候式
架設装置10により、円筒体3のブロック3a、各種梁
7、及び煙突外郭部4のブロック4a等を吊上げ、順次
上部側に接続して、建付けてゆく。
【0005】この場合、風雨に関わらず全天候下におい
て作業を行なえるが、全天候式架設装置10を使用し
て、円筒体3のブロック3a、各種梁7、及び煙突外郭
部4のブロック4a等の全てを1個ずつ吊上げ建付けて
行くので、並行作業を行うことができなくて、工程数が
多くなり、作業効率が悪くて、工期が長くなるという問
題点が未だ解決されない。
【0006】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、工期を短縮でき、全
天候式架設装置を簡略化、軽量化でき、内廓構造部の
最頂部(例えばノズル状集合構造体)の架設を著しく容
易に行うことができる塔状構造物の全天候式並行架設方
法を提供しようとする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、全天候式架設装置を用いて塔状構造物
を架設するに当たり、塔状構造物の外郭構造部上に全天
候式架設装置を昇降可能に装着し、同架設装置により塔
状構造物の外郭構造部を吊上げて、上積み方式により先
行架設し、この先行架設した外郭構造部内にせり上げ装
置を装着し、同せり上げ装置により塔状構造物の内郭構
造部をせり上げて、下継ぎ方式により並行架設すること
を特徴としている。
【0008】前記塔状構造物の全天候式並行架設方法に
おいて、前記外郭構造部上に昇降可能に装着する全天候
式架設装置の床水平梁上に内郭構造部の最頂部を先行搭
載して、並行架設を行い、内郭構造部のせり上げ、下継
ぎ架設の終了後に、内郭構造部の頂端部に前記架設装置
上の内郭構造部の最頂部を接合する工程を付加してもよ
い。
【0009】
【作用】本発明は全天候式架設装置を用いて塔状構造物
を架設するに当たり、塔状構造物の外郭構造部上に風雨
を遮蔽する全天候式架設装置を昇降可能に装着し、同架
設装置により塔状構造物の外郭構造部を吊上げて、上積
み方式により先行架設し、この先行架設した外郭構造部
内にせり上げ装置を装着し、同せり上げ装置により塔状
構造物の内郭構造部をせり上げて、下継ぎ方式により並
行架設することより、塔状構造物のうち、外郭構造部の
上継ぎ方式による架設工程と、内郭構造部の下継ぎ方式
による架設工程とを分離する。そして全天候式架設装置
の床水平梁上に内郭構造部の最頂部を先行搭載して、並
行架設を行い、内郭構造部のせり上げ、下継ぎ架設の終
了後に、内郭構造部の頂端部に架設装置上に先行搭載し
た内郭構造部の最頂部を接合する。
【0010】
【実施例】次に本発明の塔状構造物の全天候式並行架設
方法を図1〜図7に示す実施例ににより説明する。図1
〜図4は、本発明の架設方法の実施に使用する架設装置
の一構成例を示している。図1の4が高層煙突の円筒形
外郭構造部、3が同外郭構造部4内に直立状態に建付け
る1乃至複数の排ガス用円筒形内郭構造部、3aが内郭
構造部ブロック、○内の数字1〜15が内郭構造部ブロ
ック番号、4aが外郭構造部ブロック、No.1〜N
o.15が外郭構造部ブロック番号、10が架設の済ん
だ外郭構造部4の頂部に昇降可能に取付けた全天候式架
設装置である。
【0011】この全天候式架設装置10は、床水平梁1
0aと、同床水平梁10a上に立設した複数の支柱10
bと、同各支柱10bにより支持された屋根10cと、
囲壁10dとを有している。22が外郭構造部4上の架
設支持台21上に固定したステップロッドジャッキ、2
3が同ステップロッドジャッキ22により昇降されるス
テップロッドで、同ステップロッド23の下端が上記床
水平梁10aに連結されており、全天候式架設装置10
がステップロッドジャッキ22とステップロッド23と
より昇降可能に支持されている。
【0012】11が上記囲壁10dの内面に取付けた作
業用ステージ、12が同全天候式架設装置10内に設置
した垂直兼水平搬送用ホイストである。なお床水平梁1
0aは後記支持梁7a、7b・・・の最上位の支持梁に
兼用し、架設時に作業ステージとして利用してもよい。
7a、7bが一定高さ毎の外郭構造部4の内壁間に掛け
渡した下方から順に第1、第2の支持梁、24が同第2
の支持梁7b上に設けた複数の円筒体せり上げ用ワイヤ
ージャッキ、25が同円筒体せり上げ用ワイヤージャッ
キ24により昇降されるワイヤー、26が上記各ワイヤ
ー2の下端部を定着するために最上位の各円筒体3の外
周部に固着した吊支え用リング梁である。
【0013】上記各円筒体3は、各せり上げ用ワイヤー
ジャッキ24の一斉駆動により、せり上げられる。そし
て同各円筒体3の下方には、台車8に搭載した円筒体ブ
ロック3aを外郭構造部4の下部開口27を通って供給
する空間部が形成され、せり上げられた円筒体3が下降
し、円筒端3の下端部が台車8上の円筒体ブロック3a
の上端部に位置合わせされて、互いが接合されてゆく。
【0014】また7が全天候式架設装置10の床水平梁
10aの下側に仮保持した内部支持梁で、同内部支持梁
7が上位の外郭構造部4を支持している。28(ブロッ
ク番号15参照)が前記全天候式架設装置10の床水平
梁10aの上に先行して組立てて仮保持した内郭構造部
3の最頂部ノズル構造体である。図2は、前記ステップ
ロッドジャッキ22の一例を示している。同ステップロ
ッドジャッキ22は、センターホール型油圧駆動ジャッ
キ部22aと、上クランプ22bと、下クランプ22c
とを有し、これらの上クランプ22b及び下クランプ2
2cは、ばねにより付勢された爪29と、油圧により駆
動される筒形の爪開放部材30とを有している。
【0015】23がステップロッド23で、同ステップ
ロッド23は、こま形状段部の水平面を下にして、ステ
ップロッドジャッキ22内を貫通しており、ステップロ
ッドジャッキ22の上クランプ22b及び下クランプ2
2cをステップロッド23に交互に噛み合わせ、センタ
ーホール型油圧駆動ジャッキ部22aを伸縮させること
により、ステップロッド23を昇降させる。このステッ
プロッドジャッキ22は、既に知られており、それ以上
の詳細な説明は省略する。
【0016】図3は、前記せり上げ用ワイヤージャッキ
24の一例を示している。このせり上げ用ワイヤージャ
ッキ24は、センターホール型油圧ジャッキ部24a
と、油圧駆動の楔片31を持つ上クランプ24bと、油
圧駆動の楔片31を持つ下クランプ24cとを有してい
る。25がワイヤーで、同ワイヤー25は、油圧ジャッ
キ部24aのセンターホール部を貫通しており、上クラ
ンプ24b及び下クランプ24cをワイヤー25に交互
に結合させ、センターホール型油圧ジャッキ部24aを
伸縮駆動することにより、ワイヤー25を昇降させる。
このせり上げ用ワイヤージャッキ24も、既に知られて
おり、それ以上の詳細な説明は省略する。
【0017】図4は、前記ステップロッドジャッキ22
の他の構成例を示している。即ち、ステップロッドジャ
ッキ22を全天候式架設装置10の床水平梁10aの下
面に固着し、ステップロッドジャッキ22内を貫通する
ステップロッド23の上端を、外郭構造部4上の仮設支
持台21上に設けたステップロッド固定治具32に固着
して、全天候式架設装置10を昇降可能に支持してい
る。この場合は、ステップロッドジャッキ22とステッ
プロッド23とが図2のステップロッドジャッキ22を
天地を逆にして使用することになる。
【0018】次に本発明の塔状構造物の全天候式並行架
設方法を図5(a)〜(d)、図6(e)〜(g)、及
び図7(h)〜(j)により具体的に説明する。図5〜
図7は、全高さ150mの塔状構造物を建付ける場合を
示している。 (a)〔ステップ1〕 先ず地上のクローラクレーン35等を使用して、煙突の
円筒形外郭構造部4をある高さ(例えばそれぞれが10
mのNo.1ブロック、No.2ブロック=合計20
m)を基礎36上に建付ける。
【0019】この外郭構造部4内に仮設台37を配置
し、その上に外郭構造部用支持梁7を必要な数だけ積み
重ね、その上に床水平梁10aを載せ、下側の複数の支
持梁7を吊支え具(図示せず)により結合する。前記床
水平梁10aの上に内郭構造部3の最頂部ノズル構造体
28(ブロック番号15参照)を設置し、外郭構造部4
の上端にステップロッドジャッキ22とステップロッド
23とを複数台(例えば4台)設置し、図1に示した全
天候式架設装置10を組立てて、取付ける(図5(a)
参照)。 (b)〔ステップ2〕 ステップロッドジャッキ22の一斉駆動により、全天候
式架設装置10を1ブロック高さ(10m)だけジャッ
キアップする。
【0020】ホイスト12により、外郭構造部4のN
o.3ブロック(4a)(10m)を吊上げて、No.
2ブロックの上に建付ける(図5(b)参照)。 (c)〔ステップ3〕 全天候式架設装置10を建付け済の外郭構造部4により
仮支持して、ステップロッドジャッキ22を30m高さ
位置に盛替える。
【0021】ステップロッドジャッキ22の一斉駆動に
より、全天候式架設装置10を10mジャッキアップ
し、再びホイスト12により、外郭構造部のNo.4ブ
ロック(4a)(10m)を吊上げて、No.3ブロッ
クの上に建付ける(図5(c)参照)。 (d)〔ステップ4〕 前記と同じ要領で、ステップロッドジャッキ22を40
m高さ位置に盛替え、全天候式架設装置10を10mジ
ャッキアップする。
【0022】床水平梁10aにより吊っている第1支持
梁7aを降ろして、これを第1支持点(30m高さ)に
建付ける。ホイスト12により、外郭構造部のNo.5
ブロック(4a)(10m)を吊上げて、No.4ブロ
ックの上に建付ける(図5(d)参照)。 (e)〔ステップ5〕 前記の作業を繰り返し行って、ステップロッドジャッキ
22を70m高さ位置に盛替え、全天候式架設装置10
をジャッキアップした状態下で、第2支持梁7bを第2
支持点(60m高さ)に建付ける。
【0023】この第2支持梁7bの上に、円筒体せり上
げ用ワイヤージャッキ24を各内郭構造部(内筒)3に
対して複数個ずつ設置して、ワイヤー25を繰り込む。
同時にホイスト12により、外郭構造部のNo.6ブロ
ック、No.7ブロックを順次吊上げて、多段に建付け
る(図6(e)参照)。 (f)〔ステップ6〕 それからもステップロッドジャッキ22により、全天候
式架設装置10をジャッキアップしながら、全天候式架
設装置10のホイスト12により、外郭構造部4を吊り
上げて、多段に建付けてゆく。
【0024】一方、台車8上に、リング梁26を有する
ブロック3a(ブロック番号1参照)を載せて、外郭構
造部4の下部の開口27から内部へ搬入し、ワイヤー2
5の下端部をリング梁26部に定着した後(図6(f)
参照)、第2支持梁7b上のワイヤージャッキ24によ
り、内郭構造部(内筒)3のブロック3a(ブロック番
号1参照)を吊上げ、その下方に上記要領で下位のブロ
ック3aを搬入して、上下ブロックの対向端部を位置合
せし、互いを結合して、内郭構造部(内筒)3のブロッ
クを下継ぎしてゆく。 (g)〔ステップ7〕 第2支持梁7b上のワイヤージャッキ24により、内郭
構造部3のブロック3aを〜まで組立てる。このと
き、内郭構造部3のブロック3a(ブロック番号4参
照)には、ブロック3a(ブロック番号1参照)と同様
にリング梁26を設けて置く(図6(g参照)。
【0025】一方、ステップロッドジャッキ22によ
り、全天候式架設装置10をジャッキアップしながら、
全天候式架設装置10のホイスト12により、外郭構造
部4を吊り上げて、さらに多段に建付けてゆく。 (h)〔ステップ8〕 全天候式架設装置10が高さ100mまでジャッキアッ
プしたら、第3支持梁7cを第3支持点(90m高さ)
に建付ける(図7(h)参照)。
【0026】次いで第2支持梁7b上のワイヤージャッ
キ24を第3支持梁7c上に盛り替える。次いで第3支
持梁7c上のワイヤージャッキ24により、内郭構造部
(内筒)3のブロック3aをブロック番号8まで(ブロ
ック高さ80mまで)建付けて、下方へ延長させる。
【0027】一方、ステップロッドジャッキ22によ
り、全天候式架設装置10をジャッキアップしながら、
全天候式架設装置10のホイスト12により、外郭構造
部4を吊り上げて、さらに多段に建付けてゆく。 (i)〔ステップ9〕 全天候式架設装置10を高さ130mまでジャッキアッ
プしたら、第4支持梁7dを第4支持点(120m高
さ)に建付ける(図7(i)参照)。
【0028】次いで第3支持梁7c上のワイヤージャッ
キ24を第4支持梁7d上に盛り替える。また全天候式
架設装置10のホイスト12により、外郭構造部4のN
o.14ブロックを吊上げ、No.13ブロックの上に
建付け、それから、ステップロッドジャッキ22を14
0m高さ位置に盛替える。
【0029】次いで第4支持梁7d上のワイヤージャッ
キ24により、内郭構造部(内筒)3のブロック3a
(ブロック番号11参照)を建付けた時点で(高さ11
0mまで建付けた時点で)、ワイヤー25の下端をブロ
ック3a(ブロック番号1参照)のリング梁26からブ
ロック3a(ブロック番号4参照)のリング梁26に盛
替えて定着して、引き続き内郭構造部(内筒)3を最終
のブロック3a(ブロック番号14参照)まで延長し
て、接合する。 (j)〔ステップ10〕 ステップロッドジャッキ22が140mの高さに達した
ら、全天候式架設装置10により、外郭構造部4の最終
No.15ブロック(7m)を吊上げて、No.14ブ
ロックの上に建付ける。
【0030】ステップロッドジャッキ22を高さ150
mに盛替え、全天候式架設装置10により、ルーバー3
8(高さ3m)を最終No.15ブロックの上にブロッ
ク単位で吊上げて、建付ける(図7(j)参照)。次い
でステップロッドジャッキ22により、全天候式架設装
置10を下降し、床水平梁10aの上に搭載した内郭構
造部3の最頂部ノズル構造体28(ブロック番号15参
照)の下端部を内廓構造部3のブロックの上端部に位置
合せして結合し、さらに最下部のブロック3a(ブロッ
ク番号14参照)の下端部を基礎36上に建付けて、内
郭構造部3の全建付けを完了する。
【0031】次いで床水平梁10aをさらに下降して、
第5支持点高さ(134m)に第5支持梁を建付ける。
この状態で外郭構造部4の建付けも完了する。建付けが
済んだ床水平梁10a上では、他の全天候式架設装置1
0及びステップロッドジャッキ22とステップロッド2
3とを解体撤去し、さらにワイヤージャッキ24及びワ
イヤー25を解体撤去して、全架設を終了する。
【0032】上述した架設方法によると、全天候式架設
装置10により風雨を遮蔽する一方、高層煙突等の構造
物のうち、外郭構造部を上継ぎ方式により、内郭構造部
を下継ぎ方式により、それぞれ建付けるので、それぞれ
の搬送ルートと作業場所とが干渉しなくて、並行作業が
可能になる。また外郭構造部の建付け、内郭構造部の建
付けとも工程が単純になり、作業の停滞がなくなり、作
業が容易になって、工期が大幅に短縮される。
【0033】
【発明の効果】本発明は前記のように塔状構造物の外郭
構造部上に風雨を遮蔽する全天候式架設装置を昇降可能
に装着し、同架設装置により塔状構造物の外郭構造部を
吊上げて、上積み方式により先行架設し、この先行架設
した外郭構造部内にせり上げ装置を装着し、同せり上げ
装置により塔状構造物の内郭構造部をせり上げて、下継
ぎ方式により並行架設することより、塔状構造物のう
ち、外郭構造部の上継ぎ方式による架設工程と、内郭構
造部の下継ぎ方式による架設工程とを分離するので、同
各架設工程の搬送ルートと作業場所とを干渉させず、並
行作業を行うことができて、工程数を減少でき、作業効
率を向上できて、工期を短縮できる。
【0034】また全天候式架設装置は、外郭構造部をブ
ロック単位で吊上げて架設すればよいので、全天候式架
設装置を簡略化、軽量化できる。また全天候式架設装置
の床水平梁上に内郭構造部の最頂部を先行搭載して、並
行架設を行い、内郭構造部のせり上げ、下継ぎ架設の終
了後に、内郭構造部の頂端部に架設装置上に先行搭載し
た内郭構造部の最頂部を接合するので、内廓構造部の最
頂部(例えばノズル状集合構造体)の架設を著しく容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塔状構造物の全天候式並行架設方法の
実施に適用する架設装置の一構成例を示す側面図であ
る。
【図2】同架設装置のステップロッドジャッキを示す縦
断側面図である。
【図3】同架設装置のワイヤージャッキを示す縦断側面
図である。
【図4】同架設装置の他の構成例を示す縦断側面図であ
る。
【図5】(a)〜(d)は本発明の架設方法を工程図で
ある。
【図6】(e)〜(g)は同架設方法の工程図である。
【図7】(h)〜(j)は同架設方法の工程図である。
【図8】従来の塔状構造物の架設方法を示す斜視図であ
る。
【図9】従来の全天候式架設方法を示す側面図である。
【符号の説明】
3 内郭構造部 3a 内郭構造部ブロック ・・・ 内郭構造部ブロック番号 4 外郭構造部 4a 外郭構造部ブロック No.1〜No.15 外郭構造部ブロック番号 7、7a〜7d 外郭構造部付き支持梁 8 台車 10 全天候式架設装置 10a 床水平梁 10b 支柱部 10c 屋根部 10d 囲壁部 11 作業ステージ 12 ホイスト 21 架設支持台 22 ステップロッドジャッキ 22a、24a 油圧ジャッキ部 22b、24b 上クランプ 22c、24c 下クランプ 23 ステップロッド 24 せり上げ装置(せり上げ用ワ
イヤージャッキ) 25 ワイヤー 26 リング梁 27 開口部 28 内郭構造部の最上位構造 29 爪 30 爪開放部材 31 楔片 32 固定治具 35 クローラクレーン 36 基礎 37 仮設台 38 ルーバー
フロントページの続き (72)発明者 平尾 克之 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全天候式架設装置を用いて塔状構造物を
    架設するに当たり、塔状構造物の外郭構造部上に全天候
    式架設装置を昇降可能に装着し、同架設装置により塔状
    構造物の外郭構造部を吊上げて、上積み方式により先行
    架設し、この先行架設した外郭構造部内にせり上げ装置
    を装着し、同せり上げ装置により塔状構造物の内郭構造
    部をせり上げて、下継ぎ方式により並行架設することを
    特徴とした塔状構造物の全天候式並行架設方法。
  2. 【請求項2】 前記外郭構造部上に昇降可能に装着する
    全天候式架設装置の床水平梁上に内郭構造部の最頂部を
    先行搭載して、並行架設を行い、内郭構造部のせり上
    げ、下継ぎ架設の終了後に、内郭構造部の頂端部に前記
    架設装置上の内郭構造部の最頂部を接合する工程を付加
    した請求項1記載の塔状構造物の全天候式並行架設方
    法。
JP10001594A 1994-05-13 1994-05-13 塔状構造物の全天候式並行架設方法 Withdrawn JPH07305536A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103850442A (zh) * 2014-03-26 2014-06-11 山东淄建集团有限公司 套筒式烟囱内筒对接滑动操作系统
CN104555833A (zh) * 2014-12-12 2015-04-29 中国核工业二三建设有限公司 一种用于吊装烟囱钢内筒的工具及其使用方法

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