JP4354046B2 - クライミングクレーンのフロアクライミング工法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の床を反力としてクライミングクレーン全体を上層階へ盛り替えていく所謂フロアクライミング方式を実施可能に構成されたクライミングクレーンのクライミング工法の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
クライミングクレーンのクライミング方式は、建物の床を反力としてクライミングクレーン全体を上層階に盛り替えていく所謂フロアクライミング方式(図5A〜D参照)と、マストを順次継ぎ足しながらクレーン本体部分をせり上げていく所謂マストクライミング方式(図6参照)とに大別される。
【0003】
図7は、前記フロアクライミング方式に使用されるクライミングクレーンの従来構造を示している。従来のクライミングクレーンの構造に略共通していることは、
(1)クレーン本体aと昇降装置bの上部フレームcとがアウトマストdを介して一体的に固着されていた。
(2)マストeはクレーン本体aと干渉を起こさずせり上げ可能であった、ということである。
【0004】
そのため、前記フロアクライミング方式による施工は、下記するように実施される。
【0005】
先ず、鉄骨建方した最上階Xの本設梁fに仮設支持梁kを取り付け、同仮設支持梁kの上に、昇降装置bを下降させてその上部フレームcと仮設支持梁kを仮固定する(図5A)。前記上部フレームc及び仮設支持梁kで反力をとり、マストeとその下端に設けられた基礎架台hを上方階へ引き上げる(図5B)。前記基礎架台hを、基礎受階Yの本設梁gに取り付けられた仮設支持梁mへ固定する(図5C)。前記上部フレームcと前記仮設支持梁kとの固定を解除し、同上部フレーム部cと共にクレーン本体aを上昇させ、同仮設支持梁kを撤去する(図5E)。以上の工程を繰り返し行ってクライミングクレーンを建物の最上部の基礎受階までクライミングさせる。なお、図5、7中の符号iは油圧シリンダ、符号jは下部フレームである。図7中の符号wはカンヌキピンである。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】
従来のフロアクライミング方式によるクライミングクレーンのクライミング工法は、上述した構造のゆえに、下記する問題点があった。
【0007】
1)上記フロアクライミング方式は、鉄骨造(以下、S造と云う。)の建物の施工に多く使用されるが、クライミングの反力を当節の鉄骨建て方における最上位階Xに求め昇降装置bの上部フレーム部cを預けることから、昇降装置bや基礎架台hの寸法が引き上げ代として必要になり、図5Dに示したように、通常約2フロア(Y→Xまで)が駄目開口として残る。そのため、マストの自立高さを有効利用できなかった。特に最終のクライミング時には、クライミングクレーンを解体するまで屋上開口部を塞げないため、雨仕舞ができず仕上げ工事の遅れの原因となっていた。
【0008】
2)鉄筋コンクリート造(以下、RC造と云う。)や鉄骨鉄筋コンクリート造(以下、SRC造と云う。)の構築においては、当節の施工における最上位階の躯体強度が発現するまで待つか、SRC造では過度の鉄骨補強を施さないかぎり図5のフロアクライミング方式を採用できないため、上記マストクライミング方式(図6)が採用されることが多かった。しかし、高層建築物においてはマストeの本数が多数必要となり経済的でない。また、クレーンを建物内部に設置した場合には駄目開口が全フロアに残る。クレーンを建物外部に設置した場合には外部控えが多段になるため外装の駄目が多く残るほか、作業半径が大きくなるため1ランク上の能力を有するクレーンが必要となる、等々の問題点があった。
【0009】
従って、本発明の目的は、マスト下端の基礎架台をクライミングの反力を受け得る当節の施工における最上位階の床までせり上げることにより、マストの自立高さを有効利用でき、駄目開口を早期に塞ぐことを可能とするクライミングクレーンのフロアクライミング工法を提供することである。
【0010】
本発明の次の目的は、RC造やSRC造建物の建築施工において当節の施工分で未だ最上階の躯体強度が発現していない場合でも、昇降装置がクレーン本体と分離独立して昇降可能であり、強度が発現した最上位階に反力をとることによりフロアクライミング方式を採用できる、クライミングクレーンのフロアクライミング工法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るクライミングクレーンのフロアクライミング工法は、
当節の施工階数分の鉄骨建方が可能な高さを有し下端に基礎架台2を設けたマスト3と、前記マスト3をせり上げる昇降装置4と、前記マスト3の上端部に設けられたクレーン本体5とから成るクライミングクレーンを、鉄骨建方の進捗にしたがって盛り替えるフロアクライミング工法において、
昇降装置4をクレーン本体5の直下位置まで上昇させて鉄骨建方を当節の階数分進め、その後に、当節の施工階数における最上位階Fの床へ、クライミングの反力を受ける昇降装置4を下降させ仮固定する工程と、
前記昇降装置4を駆動して前記マスト3及びその上端部のクレーン本体5をせり上げ、同マスト3の下端の基礎架台2を前記最上位階Fの床までせり上げて固定する工程とを繰り返して鉄骨建方を進め、クライミングクレーンを建物の最上階までクライミングさせることを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載した発明に係るクライミングクレーンのフロアクライミング工法は、
当節の施工階数分の鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造建物の施工が可能な高さを有し下端に基礎架台2を設けたマスト3と、前記マスト3をせり上げる昇降装置4と、前記マスト3の上端部に設けられたクレーン本体5とから成るクライミングクレーンを、鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造建物の施工の進捗にしたがって盛り替えるフロアクライミング工法において、
昇降装置4をクレーン本体5の直下位置まで上昇させて鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造建物の施工を当節の階数分進め、その後に、当節の施工階数においてクライミング反力を支持し得る強度を発現した最上位階Pの床へ、クライミングの反力を受ける昇降装置4を下降させ仮固定する工程と、
前記昇降装置4を駆動して前記マスト3及びその上端部のクレーン本体5をせり上げ、同マスト3の下端の基礎架台2を前記最上位階Pの床までせり上げ固定する工程とを繰り返して鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造建物の施工を進め、クライミングクレーンを建物の最上階までクライミングさせることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載したクライミングクレーンのフロアクライミング工法において、
最上位階F又はPの床へクライミングクレーンの昇降装置4を仮固定する場合には、前記最上位階F又はPの床へ先ず仮設支持梁10を取り付け、その上に、同昇降装置4が下部に具備している、マスト3と干渉を起こさず基礎架台2の高さを確保する門形架台11を仮固定し、同門形架台11の上に昇降装置4を仮固定することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態、及び実施例】
図1は、フロアクライミングクレーン1の主要部の実施形態を示している。下端に基礎架台2を設けた一定高さのマスト3と、前記マスト3をせり上げる昇降装置4と、クレーン本体5(旋回台)とから成るフロアクライミングクレーン1は、前記マスト3の上端にクレーン本体5が直接設けられている。前記昇降装置4は、前記マスト3を包囲する形状で同マスト3をせり上げるのに必要な高さと強度を有するアウトマスト6と、下端部を同アウトマスト6の下部に支持された油圧シリンダ等の伸縮機構7と、同伸縮機構7の上端部と連結された内枠9と、前記アウトマスト6の下部及び前記内枠9にそれぞれ設けられたカンヌキピン8、18等の軸力盛り替え手段とから成る。なお、前記クレーン本体5は、マスト3の上端に着脱自在に設けられている。
【0018】
図示例の場合、前記アウトマスト6は、直方体形状で剛性の大きい枠組に形成されている。前記内枠9は、前記マスト3の外形に沿って包囲する剛性の大きい環状枠組に形成されている。前記油圧シリンダ7は前記マスト3における対向側面に2体設けられ、各油圧シリンダ7の下端部はそれぞれ前記アウトマスト6の対応する下部フレーム6aへ接合されている。各油圧シリンダ7の出力軸の上端部はそれぞれ前記内枠9へ接合されている。
【0019】
前記アウトマスト6の下部フレーム6aに設けられたカンヌキピン8は、所謂油圧等による駆動ピンであり、相対峙する下部フレーム6aに1個ずつ計2個設けられている。アウトマスト6をマスト3へ掛け止める場合には、カンヌキピン8を前記マスト3の水平部材3aの上へ十分に届く長さ突出させ、前記掛け止め状態を解除する場合には下部フレーム6aと面一程度に収まるよう駆動制御される。同様に、前記内枠9に設けられたカンヌキピン18も、相対峙する配置で1個ずつ計2個設けられている。内枠9をマスト3へ掛け止める場合には、カンヌキピン8を前記マスト3の水平部材3aの上へ十分に届く長さ突出させ、前記掛け止め状態を解除する場合には内枠9と面一程度に収まるよう駆動制御される。なお、所謂駆動ピンの代わりに手動によりマスト3へ貫入、離脱するカンヌキピン等を使用しても実施できる。
【0020】
図2A〜Eは、請求項1に記載したクライミングクレーン1のフロアクライミング工法の実施形態を示している。該工法は、S造の鉄骨建方において好適に実施される。図2A〜Eは、前記図1に基づいて説明した構成のフロアクライミングクレーン1を使用し、前節の鉄骨建方における最上位階Zに基礎架台2で固定したマスト3を利用して当節の鉄骨建方を5階分進めた段階を示している。しかる後、鉄骨建方の最上位階Fの床にクライミングの反力を受ける昇降装置4を仮固定する工程(図2B)と、前記昇降装置4を駆動して前記マスト3及びその上部のクレーン本体5をせり上げ(図2C)、同マスト3の下端の基礎架台2を前記最上位階Fの床までせり上げて固定する工程(図2D、E)とを繰り返して、クライミングクレーン1を建物の最上階までクライミングさせる(請求項1)。
【0021】
より具体的に説明すると、クライミングクレーン1は、前記最上階の床Fに昇降装置4を仮固定する場合に使用される、マスト3と干渉を起こさず基礎架台2の高さを確保する門形架台11を具備している(請求項3)。図2Aのようにクレーン本体5によりそのマスト高さに応じて許容される階高(Z階から数えて5階)まで当節の鉄骨建方作業を終えた後、鉄骨建方の最上位階Fの床へ仮設支持梁10を取り付ける(図2A)。前記仮設支持梁10の上へ門形架台11を仮設した後、前記昇降装置4を前記油圧シリンダ7を利用して下降させ、前記門形架台11の上に仮固定する(図2B)。次に前記昇降装置4を前記位置で駆動して前記マスト3及びその上部のクレーン本体5をせり上げてゆき(図2C)、同マスト3の下端の基礎架台2を前記最上位階Fの床までせり上げて固定する(図2D、E)。その後、駄目工事の際に邪魔になる前記昇降装置4をマスト3の上端まで上昇させ、前記門形架台11は撤去する(図2E)。
【0022】
前記昇降装置4を駆動して前記マスト3及びその上部のクレーン本体5をせり上げる方法は、図3に示したように、
【0023】
(a) 前記マスト3が内枠9のカンヌキピン18に支持された状態から油圧シリンダ7を上方へ伸張させて内枠9を上昇させるのに伴い、マスト3(水平部材3a)をせり上げる。
【0024】
(b) 前記油圧シリンダ7を有効ストロークまで伸張させた後、前記アウトマスト6の下部フレーム6aのカンヌキピン8を突出させてマスト3の支持を盛り替える。
【0025】
(c) その後、内枠9のカンヌキピン18を後退させてマスト3から外し、前記油圧シリンダ7を収縮動作させる。
【0026】
(d) 前記内枠9のピン18を突出させてマスト3を支持可能とする。
【0027】
(e) 油圧シリンダ7を若干伸張させて前記ピン18によるマスト3の支持に盛り替え、前記下部フレーム6aのピン8を後退させてマスト3から外し、油圧シリンダ7を伸張させて前記内枠9と共にマスト3をせり上げる工程を繰り返し、前記マスト3及びその上部のクレーン本体5をせり上げる。即ち、アウトマスト6及び下部フレーム6aを門形架台11に支持させたまま、前記内枠9を尺とり虫の如く伸縮させる工程を繰り返し行うことにより、マスト3及びその上部のクレーン本体5をせり上げるのである。
【0028】
かくして、クライミングクレーン1のマスト最下端の基礎架台2を鉄骨建方の最上階Fまでせり上げることができるので、クライミング以降もマスト3の自立高さを全部有効利用できる。また、マスト3が上昇した跡の駄目開口を早期に塞ぐことができ、最上階の雨仕舞いが可能となるので、仕上げ工事の工期短縮が可能となる。その他、外部設置のマストクライミング方式と比して、作業半径が小さく1ランク下のクレーン能力で実施可能となる。また、20〜30本という多数のマストや建物との仮設控え材も不要となり、経済的に優れている。内部設置のマストクライミング方式と比しても20〜30本という多数のマストや建物との仮設控え材も不要となり、経済的に優れている。
【0029】
次に、図4A〜Cは、請求項2に記載した、RC造又はSRC造建物の施工に好適に実施されるクライミングクレーン1のフロアクライミング工法の実施形態を示している。やはり前記図1に基づいて説明した構成のクライミングクレーン1を使用する。該工法の場合は、当節の鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の施工階数分において、クライミング反力を支持し得る強度が発現した最上位階Pの床に、クライミングの反力を受ける昇降装置4を門形架台11を利用して仮固定する工程と、前記昇降装置4を駆動して前記マスト3及びその上部のクレーン本体5をせり上げ(図4B)、同マスト3の下端の基礎架台2を前記最上位階Pの床までせり上げて固定する工程とを繰り返して、クライミングクレーンを建物の最上階までフロアクライミングさせる(請求項2)。
【0030】
前節の施工階数における最上位階Zに固定したマスト3を利用して、クレーン本体5に許容される施工階数分(図4では9階分)までの構築を終えた後、当節の施工分の中で既にクライミング反力を支持し得る強度が発現した最上位階Pの床に仮設支持梁10を取り付け、同支持梁10へ前記門形架台11を仮設する。その後、前記昇降装置4を前記油圧シリンダ7を利用して下降させ、前記門形架台11の上に仮固定する。そして、前記昇降装置4の伸縮機構を駆動して前記マスト3及びその上部のクレーン本体5をせり上げ(図4B)、同マスト3の下端の基礎架台2を前記最上位階Pの床までせり上げて固定する。その後、前記昇降装置4をマスト3の上端まで上昇させて前記門形架台11を撤去し(図4C)、次節の施工を上層へと進める。
【0031】
前記昇降装置4を駆動して前記マスト3及びその上部のクレーン本体5をせり上げる方法は、請求項1で説明した方法と同様に、上記(a)〜(e)の工程を繰り返すことにより行う。
【0032】
したがって、請求項2に記載したクライミングクレーン1のフロアクライミング工法によれば、昇降装置4がクレーン本体5と分離独立して昇降移動できるので、当節最上階Sの躯体強度が未だ発現していない場合でも、既にクライミング反力を支持し得る強度が発現した最上位階Pまではマスト3の基礎架台をクライミングできる。よって、前記最上位階P以下の駄目工事を進めることができる。その他、外部設置のマストクライミング方式と比して、作業半径が小さく1ランク下のクレーン能力で実施可能となる。また、20〜30本という多数のマストや建物との仮設控え材も不要となり、経済的に優れている。内部設置のマストクライミング方式と比しても20〜30本という多数のマストや建物との仮設控え材も不要となり、経済的に優れている。
【0033】
また、前記昇降装置4の下部に予め前記門型架台11を一体的に設けて同様に実施することもできる。
【0034】
【本発明が奏する効果】
本発明に係るクライミングクレーンのフロアクライミング工法は、下記の効果を奏する。
【0035】
I)S造の鉄骨建方において、クライミングクレーンの最下端の基礎架台2を当節で鉄骨建方した最上位階Fまでせり上げることができるので、クライミング以降もマストの自立高さを有効利用できるほか、駄目開口を早期に塞ぐことができ、雨仕舞いが可能となるので、仕上げ工事の工期短縮が可能となる。また、完全に雨に当たることなく仕上げ工事を行えるので高品質な施工が可能となる。更に、仮設支持梁の本数も従来工法に比し略半分で済む。
【0036】
クライミングクレーンの駄目開口に使用される手摺、水平ネット等の開口部の墜落落下養生設備が不要となり、経済的に優れていると共に安全性も向上する。
【0037】
II)RC造又はSRC造の施工においても、昇降装置4がクレーン本体5と分離独立して昇降移動するので、当節で施工した最上階Sの躯体強度が発現していない場合でも、クライミング反力を支持し得る強度が発現した最上位階Pまでは昇降装置4を上昇させてクライミングできるので、マストの有効高さを活用した施工を進められる。
【0038】
III) 外部設置のマストクライミング方式と比して、作業半径が小さく1ランク下のクレーン能力で実施可能となる。また、20〜30本という多数のマストや建物との仮設控え材も不要となり、経済的に優れている。内部設置のマストクライミング方式と比しても20〜30本という多数のマストや建物との仮設控え材も不要となり、経済的に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クライミングクレーンの主要部を示した正面図である。
【図2】 図1のクライミングクレーンのフロアクライミング工法を段階的に示した正面図である。
【図3】 図2のクライミング工法の主要部を示した正面図である。
【図4】 図1のクライミングクレーンの異なるフロアクライミング工法を段階的に示した正面図である。
【図5】 従来のフロアクライミング工法を段階的に示した正面図である。
【図6】 従来のマストクライミング工法を段階的に示した正面図である。
【図7】 従来のクライミングクレーンを示した正面図である。
【符号の説明】
1 クライミングクレーン
2 基礎架台
3 マスト
3a マスト水平部材
4 昇降装置
5 クレーン本体
6 アウトマスト
6a 下部フレーム
7 伸縮機構
8、18 カンヌキピン
9 内枠
10 仮設支持梁
11 門形架台
Claims (3)
- 当節の施工階数分の鉄骨建方が可能な高さを有し下端に基礎架台を設けたマストと、前記マストをせり上げる昇降装置と、前記マストの上端部に設けられたクレーン本体とから成るクライミングクレーンを、鉄骨建方の進捗にしたがって盛り替えるフロアクライミング工法において、
昇降装置をクレーン本体の直下位置まで上昇させて鉄骨建方を当節の階数分進め、その後に、当節の施工階数における最上位階の床へ、クライミングの反力を受ける昇降装置を下降させ仮固定する工程と、
前記昇降装置を駆動して前記マスト及びその上端部のクレーン本体をせり上げ、同マストの下端の基礎架台を前記最上位階の床までせり上げて固定する工程とを繰り返して鉄骨建方を進め、クライミングクレーンを建物の最上階までクライミングさせることを特徴とする、クライミングクレーンのフロアクライミング工法。 - 当節の施工階数分の鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造建物の施工が可能な高さを有し下端に基礎架台を設けたマストと、前記マストをせり上げる昇降装置と、前記マストの上端部に設けられたクレーン本体とから成るクライミングクレーンを、鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造建物の施工の進捗にしたがって盛り替えるフロアクライミング工法において、
昇降装置をクレーン本体の直下位置まで上昇させて鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造建物の施工を当節の階数分進め、その後に、当節の施工階数においてクライミング反力を支持し得る強度を発現した最上位階の床へ、クライミングの反力を受ける昇降装置を下降させ仮固定する工程と、
前記昇降装置を駆動して前記マスト及びその上端部のクレーン本体をせり上げ、同マストの下端の基礎架台を前記最上位階の床までせり上げ固定する工程とを繰り返して鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造建物の施工を進め、クライミングクレーンを建物の最上階までクライミングさせることを特徴とする、クライミングクレーンのフロアクライミング工法。 - 最上位階の床へクライミングクレーンの昇降装置を仮固定する場合には、前記最上位階の床へ先ず仮設支持梁を取り付け、その上に、同昇降装置が下部に具備している、マストと干渉を起こさず基礎架台の高さを確保する門形架台を仮固定し、同門形架台の上に昇降装置を仮固定することを特徴とする、請求項1又は2に記載したクライミングクレーンのフロアクライミング工法。
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