JPH04213668A

JPH04213668A - フロアクライミング型移動式ジブクレーン使用による建築の施工法

Info

Publication number: JPH04213668A
Application number: JP40114090A
Authority: JP
Inventors: Kimimasa Kataue; 公正片上; Hisashi Sanuki; 佐貫　久; Kenji Nabeya; 鍋谷　健治; Kazuhiro Matsubara; 和弘松原; Satoshi Morizaki; 森崎　諭志; 天野　豊治; Toyoji Amano
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1990-12-10
Filing date: 1990-12-10
Publication date: 1992-08-04
Anticipated expiration: 2010-02-08
Also published as: JPH0711190B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、フロアクライミング型
移動式ジブクレーンによる建築の施工法に関する。

【０００２】

【従来の技術】大都市における中小規模のビル建築工事
では、隣接ビルに挟まれた狹隘な場所が多く、油圧クレ
ーンはもとより、タワークレーンを屋外に設置するスペ
ースがなく、止むなく構築内の地下又は地上に基礎を設
け、タワークレーンを設置する場合が多い。

【０００３】また、鉄骨造りのビルでは、鉄骨だけを油
圧クレーンでセットバックしながら構築し、屋上階に固
定式又はクレーン移動式ジブクレーンを設置する場合も
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記前者の場合は、各
フロアにタワークレーンのマスト用の開口部が残り、最
終の仕上段階まで使用できないほか、解体作業に手間取
る不具合がある。

【０００５】また、後者の場合は、狭隘な場所では作業
が困難であるほか、公道を閉鎖する場合が多く、鉄骨組
立て完了後、又は、屋上の床施工完了後に別の固定又は
移動式ジブクレーンの設置を要する不具合がある。

【０００６】本発明は、狭隘な場所でも施工ができ、開
口部を早期に床施工できるフロアクライミング型移動式
ジブクレーン使用による建築の施工法を提供することを
目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明による施工法は、
ジブクレーンを備えた自走式の上部台車をリフティング
機構を介して搭載した自走式の下部台車を建方を始める
構築物内の中央部付近に位置し、下部台車をセッティン
グして前記ジブクレーンにより柱及び梁からなる２階及
び３階の第１節の鉄骨を地上から組立てて２階及び３階
のフロア面に開口部を形成し、前記リフティング機構を
伸長して前記上部台車を上昇させて前記３階の開口部に
セッティングしたのち、該リフティング機構を収縮して
下部台車を２階のフロア上まで引き上げ、該下部台車を
ウエイトとして４階及び５階の第２節の鉄骨を組立て開
口部を形成したのち、該下部台車を２階の開口部にセッ
ティングして前記上部台車を上昇させて４階の開口部に
セッティングし、前記下部台車を引き上げて３階の開口
部にセッティングしたのち前記上部台車を上昇させて５
階の開口部にセッティングして６階及び７階の第３節の
鉄骨を組立てて開口部を形成し、以後同様の手順を繰返
して二つの階単位で順次前記上部台車及び下部台車をク
ライミングして鉄骨の組立てを行い、最終的に該上部台
車を屋上部にセットし、前記下部台車及びリフティング
機構を前記ジブクレーンで吊り下ろして撤去したのち、
該ジブクレーンで内外装材の揚重作業を行うことを特徴
としている。

【０００８】上記リフティング機構は、クロスフレーム
を組合せたエキスパンダと、そのエキスパンダを伸縮す
る油圧シリンダとで構成するのが好ましいが、油圧多段
式伸縮アームで構成することができる。

【０００９】また、上部台車及び下部台車に、伸縮自在
なアウトリガーフレームを設け、それらフレームの先端
にアウトリガージャッキを設け、ジャッキの下端にキャ
ッチング装置を設けるのが好ましい。

【００１０】また、開口部を形成する対向して配置され
た受梁に、キャッチング装置で把持される保持板を設け
るのが好ましい。

【００１１】

【作用】上記した施工法によれば、当初は上部台車及び
下部台車を一体で構築内の中央部付近に設置するので、
敷地が狭い場合でも地上より第１節の鉄骨を組立てるこ
とができる。

【００１２】また、自力で上方へクライミングする反力
材となる保持板付きの受梁を架設し、順次鉄骨を架設し
ながらクライミングできる。

【００１３】また、最終的に最上部までクラミイングし
て上部台車を屋上に設置し、下部台車は屋外に移動して
撤去するので、開口部を残さずに床の施工ができるほか
、屋上より内外装材等の最終までの揚重作業を行うこと
ができる。

【００１４】また、上部台車及び下部台車は、それぞれ
自走式であるので、地上及び各フロア上を移動でき、撤
去も容易である。

【００１５】

【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。

【００１６】図１ないし図３には、本発明を実施する装
置が示されている。

【００１７】その装置は、下部台車１と、油圧ジブクレ
ーン１４を搭載した上部台車９と、これら両台車１、９
を連結するリフティング機構Ａとからなっている。

【００１８】図４及び図５をも参照し下部台車１には、
４隅にそれぞれ対称となるように、走行用ギヤードモー
タ２０で駆動される駆動輪２と誘導輪２ａが回動自在に
設けられている。その駆動輪２は、スプロケットホイー
ル２１に固設され、このスプロケットホイール２１は、
チェーン２１ａを介し操舵用ギヤードモータ２３のスプ
ロケットホイール２２により操舵されるようになってい
る。上部台車９は、下部台車１と実質的に同様に構成さ
れており、図４及び図５において、括弧付きの符号で示
されている。

【００１９】その下部台車１の両側部には、それぞれア
ウトリガーボックス５ａ、５ａが並べて設けられ、それ
らボックス５ａには、アウトリガーフレーム５が挿入さ
れ、図示しない内蔵油圧シリンダで伸縮されるようにな
っている。このアウトリガーフレーム５の先端には、ア
ウトリガージャッキ６が設けられ、そのジャッキ６の下
端には図６に示すように、後記の受梁１９の保持板１９
ａを把持する油圧シリンダ２４、フック２５及び安全ピ
ン２６からなるチャッキング装置Ｂが設けられている。また、アウトリガーフレーム５には、自在車輪３と足踏
みブレーキ４とが設けられている。

【００２０】上部台車９にも下部台車１と同様に、アウ
トリガーフレーム１１、アウトリガージャッキ１２及び
チャッキング装置Ｂが設けられているが、自在車輪３、
足踏みブレーキ４は設けられていない。

【００２１】前記リフティング装置Ａは、クロスフレー
ムを組合せたエキスパンダ７と、そのエキスパンダ７を
伸縮する油圧ジャッキ８とからなっている。このエキス
パンダ７の下端は、下部台車１に一端が枢着され、他端
はスライド自在にピン結合され、上端の一端は、上部台
車９にピン７ａによりピン結合され、他端はピン７ｂに
よりスライド自在に結合されている。なお、リフティン
グ装置Ａは、これに限られるものではなく図７に示すよ
うに、油圧多段式伸縮アーム２７で構成することができ
る。

【００２２】前記油圧ジブクレーン１４は、公知のもの
で、ブーム１４Ａが伸縮、起伏、旋回が自在で、図示し
ない巻上げウインチが内蔵されている。そして、このジ
ブクレーン１４は、制御盤１５、操作ボックス１６によ
り遠隔操作ができるようになっている。上部台車９には
、更に、下部台車１とを連結する昇降用の伸縮タラップ
１３が設けられている。

【００２３】図８及び図９には、両台車１、９を支持す
る後記の第１節用の鉄骨梁１８及び受梁１９が示されて
いる。その鉄骨梁１８は、第１節用の鉄骨柱１７、１７
（図１）間に張設され、これら鉄骨梁１８、１８間に、
受梁１９が張設されている。そして、この受梁１９には
、２個の保持板１９ａ、１９ａが立設されている。なお
、図中の符号１７ａ、１８ａはそれぞれ第２節用の鉄骨
柱及び鉄骨梁であって、これら鉄骨梁１８ａ、１８ａ間
には、前記と同様な受梁１９が張設されている。

【００２４】次に主として図１ないし図３を参照して施
工の態様を説明する。

【００２５】先ず、下部台車１、リフティング機構Ａ、
上部台車９及び油圧ジブクレーン１４の全体を、組立て
可能な場所で地組みし、建方を始めようとする構築物内
の中央付近まで、走行用モータ２０を駆動して自走して
アウトリガー５〜５を張り出し、アウトリガージャッキ
６〜６を下ろして下部台車１をセッティングする。

【００２６】そこで、鉄骨柱１７と鉄骨梁１８とからな
る第１節の鉄骨を油圧ジブクレーン１４により地上より
組立て、保持板１９ａを備えた受梁１９を取付け、フロ
ア２Ｆ、３Ｆに受梁１９、１９及び鉄骨梁１８、１８に
より開口部Ｃ（図３）を形成する。

【００２７】次いで、リフティング機構Ａの油圧シリン
ダ８を伸長作動してエキスパンダ７を延ばし、上部台車
９を上昇させてフロア３Ｆ上に位置させる。そこで、ア
ウトリガーフレーム１１〜１１を張り出し、リフティン
グジャッキ１２〜１２を下降し、キャッチング装置Ｂの
油圧シリンダ２４を伸長作動し、フック２５で保持板１
９ａをキャッチして上部台車９を受梁１９、１９上に固
定する。

【００２８】次いで、油圧ジャッキ８を収縮作動し、エ
キスパンダ７を縮めて下部台車１をフロア２Ｆ上まで引
き上げ、下部台車１をウエイトとして使用し、フロア４
Ｆ、５Ｆ部分の第２節の鉄骨柱１７ａ、鉄骨梁１８ａ及
び受梁１９の組立作業を行い、前記と同様の開口部Ｃを
形成する。

【００２９】次いで、下部台車１をフロア２Ｆの開口部
に前記と同じ手順でセッティングし、上部台車９を上昇
させ、フロア４Ｆの開口部Ｃにセッティングし、下部台
車１を引き上げてフロア３Ｆにセッティングする。

【００３０】引き続き、同様の手順を繰り返して上部台
車９をフロア５Ｆにセッティングし、フロア６Ｆ、７Ｆ
の第３節目の鉄骨の組立てを行う。

【００３１】このように、２つのフロア単位で順次クラ
イミングを行い、最終的に、屋上部に上部台車９をセッ
ティングする。そこで、ジブクレーン１４により下部台
車１とリフティング機構Ａとを地上に吊り下ろして撤去
し、開口部Ｃを駄目詰めする。そして、上部台車９及び
ジブクレーン１４により内外装材の揚重作業を行う。

【００３２】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。

【００３３】上部台車と下部台車とは、それぞれ単独で
遠隔操作により自走できるので、組立、解体が容易に行
えると共に、開口部にセッティングできる。

【００３４】また、両台車は、操舵可能で縦、横、斜行
することができ、狭い場所での地上作業及びフロア内の
移動が可能である。

【００３５】また、両台車のアウトリガーフレームに設
けたキャッチング装置で、各フロアに設けた受梁の保持
板をチャッキングしながらリフティングしてクライミン
グすることができる。

【００３６】また、クライミングにより下部台車が上昇
するので、通過後に開口部の駄目工事を行うことができ
る。

【００３７】また、下部台車をウエイトとして吊下げた
状態でジブクレーン作業を行うので、安定性がよい。

【００３８】また、１台の装置で、揚重と鉄骨組立てと
を行うので、施工費を低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施する装置の一例を示す正面図。

【図２】図１の側面図。

【図３】図１の上面図。

【図４】台車を示す上面図。

【図５】図４の側面図。

【図６】キャッチング装置を示す正面図。

【図７】リフティング機構の別の実施例を示す正面図。

【図８】受梁及び支持板を示す上面図。

【図９】図８の側面図。

【符号の説明】

Ａ・・・リフティング機構Ｂ・・・キャッチング装置Ｃ・・・開口部１・・・下部台車２・・・駆動輪２ａ・・・誘導輪５・・・アウトリガーフレーム６・・・アウトリガージャッキ７・・・エキスパンダ８・・・油圧ジャッキ１０・・・駆動輪１０ａ・・・誘導輪１１・・・アウトリガーフレーム１２・・・アウトリガージャッキ１４・・・油圧ジブクレーン１７・・・鉄骨柱１８・・・鉄骨梁１９・・・受梁１９ａ・・・保持板２０・・・走行用ギヤードモータ２３・・・操舵用ギヤードモータ２４・・・油圧シリンダ２５・・・フック２６・・・安全ピン２７・・・油圧多段式伸縮アーム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　ジブクレーンを備えた自走式の上部台
車をリフティング機構を介して搭載した自走式の下部台
車を建方を始める構築物内の中央部付近に位置し、下部
台車をセッティングして前記ジブクレーンにより柱及び
梁からなる２階及び３階の第１節の鉄骨を地上から組立
てて２階及び３階のフロア面に開口部を形成し、前記リ
フティング機構を伸長して前記上部台車を上昇させて前
記３階の開口部にセッティングしたのち、該リフティン
グ機構を収縮して前部下部台車を２階のフロア上まで引
き上げ、該下部台車をウエイトとして４階及び５階の第
２節の鉄骨を組立てて開口部を形成したのち、該下部台
車を２階の開口部にセッティングして前記上部台車を上
昇させて４階の開口部にセッティングし、前記下部台車
を引き上げて３階の開口部にセッティングしたのち前記
上部台車を上昇させて５階の開口部にセッティングして
６階及び７階の第３節の鉄骨を組立て開口部を形成し、
以後同様の手順を繰返して二つの階単位で順次前記上部
台車及び下部台車をクライミングして鉄骨の組立てを行
い、最終的に該上部台車を屋上部にセットし、前記下部
台車及びリフティング機構を前記ジブクレーンで吊り下
ろして撤去したのち、該ジブクレーンで内外装材の揚重
作業を行うことを特徴とするフロアクライミング型移動
式ジブクレーン使用による建築の施工法。