JP3218519B2 - 建物の解体工法 - Google Patents

建物の解体工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば老朽化した建物
を解体する建物の解体工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的低層の解体工法は各種のも
のが提案されているが、高層建物特に超高層建物に適し
た解体工法は現在提案されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高層建物
は、一般的に都心に建築されているので、解体に際して
は細心の注意と対策が必要であり、特に解体時に落下物
を発生させることは許されない。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、高層建物特に超高層建物の解体に適した建物の解体
工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
建物の解体工法は、建物の屋上にハットトラスを構築
し、このハットトラスを建物の吹抜け状部分に設けたマ
ストで支持し、マストを該マストを支持するマストベー
スを上昇させることにより一旦上昇させてハットトラス
の下部にホイストクレーンを設置し、建物の最上階から
解体して解体した解体材を前記ホイストクレーンを用い
排出路から排出し、最上階の解体が済んだら前記マス
トをマストベースを下降することにより建物のより下層
の部分に下降させて当該下層の部分でハットトラスを
持し、次いで、解体が済んだ階の下の階の解体をして解
体した解体材を前記排出路から排出することにより漸次
上層の階から下層の階への解体を進めることを特徴とす
る。
【0006】本発明の請求項2記載の建物の解体工法
は、請求項1記載の建物の解体工法において、建物の外
壁部分を外部養生シートで覆って解体を進めることを特
徴とする。
【0007】
【作用】本発明の請求項1記載の建物の解体工法によれ
ば、建物の屋上に設けられたハットトラスの下方で上層
の階から下層の階へ解体を順次進めるようにしているの
で、雨天時にも解体作業を行うことができ、解体材を落
下させることなく安全に排出することができる。
【0008】本発明の請求項2記載の建物の解体工法に
よれば、建物の外壁部分が外部養生シートで覆われてい
るので、解体に際して発生する塵挨が外部に拡散放出さ
れることが防止される。
【0009】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の一実施例
の建物の解体工法について説明する。
【0010】図7は、本実施例の建物の解体工法を用い
て解体すべき建物の床梁伏図である。建物の四隅の床
は、図中A部に示すように、全階にわたって解体されて
吹抜け状にされ、この部分に後述するマスト4が設けら
れる。また、図8に示すように、建物のほぼ中央部の一
定の領域の床等は、図中B部に示すように、全階にわた
って解体されて吹抜け状にされ、この部分は後述するよ
うに解体材を排出する排出路として構成されるものであ
る。
【0011】図1に示すように、解体すべき建物1の屋
上にジブクレーン2を設置する。このジブクレーン2に
より建物1の屋上にハットトラス3を構築する。このハ
ットトラス3を支持するマスト4をハットトラス3の上
方から前記A部に挿入する。ここで、マスト4を支持す
るマストベース6は屋上から5階下方に配置されてい
る。次に、ハットトラス3の先端から外部養生シート5
を吊り下げる。この外部養生シート5は折り畳み可能な
フレームに取り付けられている。
【0012】次に、図2に示すように、マストベース6
を3階分上昇させてマスト4を同じく3階分上昇させ
る。この結果、マスト4に支持されたハットトラス3が
上方に移動する。次に、ハットトラス3の下部に解体材
を搬送するホイストクレーン7を設置する。さらに、本
実施例では、解体材を建物の外側に降ろすための垂直搬
機8を設置する。なお、建物の内部(前記B部)からの
み解体材を搬出する場合には、この垂直搬機8は設置す
る必要はない。
【0013】次に、建物の最上階の柱、梁、スラブ等を
解体して建物の内部(前記B部)又は垂直搬機8を通し
て外部に排出する。そして、最上階の解体が終わった
ら、マストベース6を1階分下降させて、同じく解体さ
れた階の下の階を解体する。このように、最上階から下
の階へと順次解体を進めていく。図3は、このようにし
て解体が進んだ状態を示すものであり、マストベース6
が7階まで下降した状態を示すものである。
【0014】さらに、解体が進み、マストベース6が2
階まで下降した状態を、図4に示す。この状態では、4
階の柱、5階の床等の解体を行う。
【0015】さらに、解体が進み、マストベース6が地
下1階まで下降した状態を、図5に示す。この状態で
は、1階の柱、2階の床等の解体を行う。ここで、外部
養生シート5は、フレームのブレースを順次取り外して
いくことにより折り畳まれる。
【0016】このように、1階の柱を解体した後に、図
6に示すように、ハットトラス3をマスト4に沿って降
下させた後、ハットトラス3をトラッククレーン9によ
り解体する。この後、マスト4を上部から1ユニットづ
つ解体し、最後にマストベース6を解体することによ
り、建物の解体が終了する。
【0017】このように、ハットトラス3により解体し
ている階の上部を覆うようにして解体を進めることがで
きるので、雨天時にも解体を進めることができ、工期の
短縮を図ることができる。
【0018】また、最上階から順次下の階に向けて1階
ずつ解体して解体された解体材を排出路を通して外部に
搬出するようにしたので、解体する際に解体材が落下す
るといったこともなく、建物を安全に解体することがで
きる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の建物の解体工法によれば、建物の屋上にハットト
ラスを構築し、このハットトラスを建物の吹抜け状部分
に設けたマストで支持し、マストを該マストを支持する
マストベースを上昇させることにより一旦上昇させてハ
ットトラスの下部にホイストクレーンを設置し、建物の
最上階から解体して解体した解体材を前記ホイストクレ
ーンを用いて排出路から排出し、最上階の解体が済んだ
ら前記マストをマストベースを下降することにより建物
のより下層の部分に下降させて当該下層の部分でハット
トラスを支持し、次いで、解体が済んだ階の下の階の解
体をして解体した解体材を前記排出路から排出すること
により漸次上層の階から下層の階への解体を進めるの
で、雨天時にも解体作業を行うことができ、解体材を落
下させることなく安全に排出することができ、高層建物
特に超高層建物の解体に最適である。また、ハットトラ
スを下降させるのに、建物の吹抜け状部分に設けたマス
トをマストベースを介して下降させることにより行って
いるので、速やかでかつ安全にハットトラスを下降させ
ることができ、これによって作業効率が向上する。
【0020】本発明の請求項2記載の建物の解体工法に
よれば、建物の外壁部分を外部養生シートで覆って解体
を進めるので、解体に際して発生する塵挨が外部に拡散
放出されることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の建物の解体工法を示す図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の建物の解体工法を示す図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の建物の解体工法を示す図で
ある。
【図4】本発明の一実施例の建物の解体工法を示す図で
ある。
【図5】本発明の一実施例の建物の解体工法を示す図で
ある。
【図6】本発明の一実施例の建物の解体工法を示す図で
ある。
【図7】本発明の一実施例の建物の解体工法を用いて解
体される建物の床梁伏図である。
【図8】本発明の一実施例の建物の解体工法を用いて解
体される建物の床梁伏図である。
【符号の説明】
1 建物 3 ハットトラス 4 マスト 5 外部養生シート 6 マストベース 7 ホイストクレーン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の屋上にハットトラスを構築し、こ
    のハットトラスを建物の吹抜け状部分に設けたマスト
    支持し、マストを該マストを支持するマストベースを上
    昇させることにより一旦上昇させてハットトラスの下部
    にホイストクレーンを設置し、建物の最上階から解体し
    て解体した解体材を前記ホイストクレーンを用いて排出
    路から排出し、最上階の解体が済んだら前記マストを
    ストベースを下降することにより建物のより下層の部分
    に下降させて当該下層の部分でハットトラスを支持し、
    次いで、解体が済んだ階の下の階の解体をして解体した
    解体材を前記排出路から排出することにより漸次上層の
    階から下層の階への解体を進めることを特徴とする建物
    の解体工法。
  2. 【請求項2】 建物の外壁部分を外部養生シートで覆っ
    て解体を進めることを特徴とする請求項1記載の建物の
    解体工法。
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