JP3328790B2 - 高層ビルの組立工法 - Google Patents

高層ビルの組立工法

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JP3328790B2 JP01020394A JP1020394A JP3328790B2 JP 3328790 B2 JP3328790 B2 JP 3328790B2 JP 01020394 A JP01020394 A JP 01020394A JP 1020394 A JP1020394 A JP 1020394A JP 3328790 B2 JP3328790 B2 JP 3328790B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高層建築構造物、主
として高層ビルの組立工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル等の組立工法としては、タワ
ークレーンやセルフクライミングクレーンを用いて、下
層階から順に上層階へと組み上げる工法によるのが一般
的であった。ところが、ビルの高層化が進むにつれ、前
記在来工法によっては、工期やコスト、施工の安全、さ
らには施工作業の省略化に限界があり、これらに代わる
新しい組立工法の開発が要請されていた。
【0003】そこで、新しい工法として通称ジャッキア
ップ工法ないしリフトアップ工法と呼ばれる組立工法が
開発された。ちなみに、特開平4−97041号公報に
開示された建築物の構築方法は、本出願人に係る前記新
しい組立工法の一つである。
【0004】ところで、ジャッキアップ工法ないしリフ
トアップ工法と呼ばれる組立工法の一般的な特徴は、一
連の組み立て作業を効率的に展開させるため、最上階の
構造部上を下層階の組み立て作業時の作業ステージとし
て利用するとともに、その作業を天候に支配されること
なく継続できるように、その上に仮設屋根を設け、この
仮設屋根によって雨天時等においても組み立て作業がで
きるようにしていることである。ちなみに、図18は、
前記ジャッキアップ工法の組み立て過程を示すもので、
50は先行して地組みしたコア鉄骨構造部、51は同じ
く地組みした最上階の構造部で組立作業ステージとして
機能させるものである。52は、この組立作業ステージ
として機能する最上階の構造部51を前記コア鉄骨構造
部50に沿ってせり上げるためのせり上げ装置、53a
および53bは、前記最上階の構造部51の上面および
下面にそれぞれ装備させた揚重装置である。図示のよう
にジブクレーンと天井クレーンを使用するようにしてい
る。さらに54は、先に説明した雨水等の降り込みを排
除する手段として最上階の構造部上に設置した仮設屋根
である。また55は、前記揚重装置53aおよび53b
によって組み立てた下層階の鉄骨構造部である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この組立工
法においては、前記図18にも示したように、最上階の
構造部51上に仮設屋根54を設置しているので、組み
立て作業の終了後、解体撤去する必要がある。しかし、
この仮設屋根54は、揚重装置(ジブクレーン)53a
のブームが、仮設屋根54の内側に入り込むことができ
る高さに設置してある。つまり、コア鉄骨構造部50上
に、そのジブクレーン53aを利用して次層階の構造部
材を吊り込み建て方作業を行うことができるように設定
してある。したがって、きわめて大型構造のものとなっ
ている。その上、組み立て作業終了時点においては建物
の最上階に位置するため、解体撤去作業には、かなりの
手間を必要とし、工程面やコスト面、とくに解体撤去作
業の安全性等にきわめて大きな影響をおよぼすという問
題点があった。
【0006】この発明は、このような問題点を解消する
とともに、前記ジャッキアップ工法の特徴、メリットを
損なうことなく、特に仮設屋根といった組み立て建設作
業の終了後における解体撤去の作業を抑制した高層ビル
の組立工法を提供することを目的として開発したもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、前記目的を達成
する手段として、この発明は次のような手順および揚重
装置を用いて組み立てるようにしたことにある。 (1)まず、建設すべき建物の一部分、具体的には建物
の中心部の構造部分を、先行構造部として、任意高さ先
行して地上にて組み立てた。すなわち地組みした。 (2)ついで、同じく建設すべき建物の最上部から1階
層分おいた下層階の構造部を地上で組み立て、この下層
階の構造部を前記先行構造部の外周に、せり上げ装置を
介して水平に装架支持させた。 (3)そして、この先行構造部に装架支持させた下層階
の構造部上には複数本の仮設支柱を立設し、前記先行構
造部上には、この先行構造部に対応する最上階の構造部
を組み立て設置し、この最上階の構造部からは、この最
上階の構造部を構成する水平梁部材を張り出すか、別
途、ブラケット部材を設けた。そして、この水平梁部材
ないしブラケット部材を前記仮設支柱部材の上端部に架
支させ、最上階の構造部を先行構造部上にて水平に支承
させるようにした。 (4)この状態で、最上階の構造部上に防水手段を施
し、例えばシートを展設し、屋根状に構成した。そして
前記せり上げ装置を作動し、前記下層階および仮設支柱
で支えた最上階の構造部を一体的に先行構造部に沿って
ジャッキアップし、最上階の構造部と下層階の構造部と
の間に作業空間を形成させた。 (5)ついで、前記最上階の構造部から張り出した前記
水平梁部材ないしブラケット部材の下面と、下層階の構
造部の下面とに、それぞれ複数基の資材揚重・運搬設備
を装備させた。 (6)そして、これら資材揚重・運搬設備によって、最
上階の先行構造部および下層階の構造部にそれぞれ続
く、後続階層の構造部を組み立てた。 (7)その後続階層の1階層〜2階層分の構造部の組み
立てと、この階層の構造部の内外装部材の組み込みとが
終了すると、前記せり上げ装置を作動して、前記下層階
の構造部と、その上で仮設支柱を介して架支した最上階
の構造部とを一体的に、前記先行構造部に沿ってジャッ
キアップさせた。つまり、最上階の構造部と下層階の構
造部との間に作業空間を形成させた。 (8)ついで、前記(6)と(7)の組立作業を繰り返
し、所望階層の組み立てを行った。 (9)その組み立て作業が終了すると、前記下層階の構
造部下面に装備させた資材揚重・運搬設備を解体撤去し
た。 (10)ついで、せり上げ装置を作動して前記下層階の
構造部を後続階層の構造部上に降下させるとともに、せ
り上げ装置は解体撤去した。 (11)さらに、前記下層階の構造部と後続階層の構造
部とを一体的に結合させるとともに、下層階の構造部上
にジブクレーンを設置した。 (12)そして、最上階の構造部は仮設支柱に沿って、
その最上階の構造部に続く後続階層の構造部上に降下さ
せ、双方を一体的に結合させた。 (13)ついで、最上階の構造部上に別途ジブクレーン
を設置するとともに、このジブクレーンと、前記下層階
の構造部上に設置したジブクレーンとをもって、前記仮
設支柱および最上階の構造部の下面に装備させてあった
資材揚重・運搬設備を解体するとともに、建物から撤去
した。 (14)最後に、最上階の構造部と、この最上階の構造
部に続く次層階の構造部とのそれぞれ外周構造部を前記
ジブクレーンを用いて組み立て、全階層の組み立てを完
了するようにしたことにある。
【0008】
【作用】この発明による高層ビルの組立工法は、以上説
明したような手順によって組み立て作業を展開するよう
にしたので、先行して組み立てた最上階の構造部が従来
工法における仮設屋根の役割を果たすことになった。ま
た、先行した最上階の構造部は、本設工事の構造部であ
るため、組み立て作業終了後、従来の仮設屋根のように
撤去する必要もない。さらに最上階の構造部と、1階層
おいた下層階の構造部との間に空間が形成されるように
しているため、下層階の構造部上を組み立て作業のステ
ージとして利用し、一連の組み立て作業を効率的に、か
つ、安全に展開することができた。
【0009】
【実施例】次に、この発明を図面に示す実施例に基づい
て、さらに具体的に説明する。まず図1は、先行して組
み立てた先行構造部10である。すなわち地組みした先
行構造部である。図2は、前記組み立てた先行構造部1
0のまわりで同じく地組みした最上部の階層構造部から
1階層分おいた下層階の構造部11を組み立てた工程を
示す。ちなみにこの下層階の構造部11とは、建設すべ
き高層ビルが、例えば60階(最上階)の建物であると
すれば、59階において、次の58階に相当する構造部
である。なお、図面上には、表示していないが、この下
層階の構造部11を地上にて組み立てるに際しては、前
記先行構造部10のまわりに仮設架台を配備し、この上
で組み立てるようにした。
【0010】図3は、前記先行構造部10の外周と、同
じく前記下層階の構造部11の内周との間に、せり上げ
装置12を介在させ、このせり上げ装置12を介して前
記下層階の構造部11を先行構造部10に沿ってせり上
げ自在に装架支持させた第3の工程を示すものである。
【0011】なお、せり上げ装置12の構造について
は、図面上に表示していないが、油圧形式のジャッキを
もって構成し、その複数基を前記先行構造部10のまわ
りに一定の間隔をもって配備し、この配備した複数基の
せり上げ装置12を介して、前記下層階の構造部11を
先行構造部10に架支させるようにした。つまり、各せ
り上げ装置12を同時に作動させ、架支させた下層階の
構造部11を尺取り虫の要領で前記先行構造部10に沿
って押し上げ、ジャッキアップさせるようにした。
【0012】図4は、前記先行構造部10に、せり上げ
装置12を介して装架支持させたのち、下層階の構造部
11上に複数本の仮設支柱13,13…を立設し、すな
わち先行構造部10のまわりに立設し、かつ、この先行
構造部10の上部には建設すべきビルの最上階の構造部
14を組み立てる第4工程を示す。なお、実施例では、
最上階の構造部14をあらかじめ地組みし、これをブロ
ックとして前記先行構造部10上に吊り込む要領で組み
立てた。そして、この最上階の構造部14の外周に当該
最上階の構造部14の構成部材である水平梁部材14a
を張り出すか、もしくはブラケット部材を水平に張り出
して組付けた。そして、この水平梁部材14aないしブ
ラケット部材を介して、前記最上階の構造部14を前記
下層階の構造部11上に立設した仮設支柱13,13…
の上端部に架支させた。すなわち、最上階の構造部14
が傘をさした状態に構成した。つまり、その上面に防水
手段としてシート(図示せず)を張って最上階の構造部
14を傘状にした。なお、実施例では、前記水平梁部材
14aに斜材14bを組み付け補強し、ブラケット状に
構成した。
【0013】図5は、第5工程を示すもので、前記下層
階の構造部11および仮設支柱13,13…、最上階の
構造部14を一体的に、前記せり上げ装置12を作動し
て、その全体を先行構造部10に沿ってリフトアップさ
せ、つまりせり上げて、最上階の構造部14と先行構造
部10の上端部との間に作業空間Eを形成した工程であ
る。
【0014】図6は、前記せり上げた最上階の構造部1
4の下面、具体的には図示のように最上階の構造部14
から張り出した水平梁部材14aの下面と、下層階の構
造部11の下面とに、それぞれ資材揚重・運搬設備とし
ての走行式クレーン15および16を装備させた第6の
工程を示すものである。実施例では、走行式クレーン1
5および16は、いずれも天井走行クレーンを用いた。
なお、それらを装備するに当たっては、吊り荷の運搬作
業時における先行構造部10および最上階の構造部14
および下層階の構造部11に対する荷重移動にともなう
負荷変動を配慮し、バランスさせて複数基を装備させ
た。
【0015】図7は、前記第6工程に続く第7の工程に
示すもので、前記装備させた天井走行クレーン15およ
び16によって、建設すべき建物の構成部材である垂直
部材や水平梁部材あるいは内外装部材を地上から吊り込
み、先行構造部10の上端部10aと、同じく先行構造
部10の外まわりで、前記下層階の構造部11の下部に
続く次層階の構造部17(以下、後続構造部17と呼
ぶ)を組み立てた状態を示すものである。なお、実施例
ではこの第7工程において、前記先行構造部10の上端
部10aおよび後続構造部17は1階層分を組み立てる
ようにしたが、場合によっては2階層分の組み立て建て
方を採用してもよい。
【0016】図8は、前記第7工程の終了したのち、せ
り上げ装置12,12を作動し、前記下層階の構造部1
1と仮設支柱13,13…と、最上階の構造部14と、
さらに前記天井走行クレーン15および16とを一体的
に先行構造部10に沿ってせり上げた第8の工程を示す
ものである。つまり、2回目のせり上げ工程を示すもの
である。なお、一度に2階層分の構造部を組み立てた場
合は、それに対応して2階層分ジャッキアップさせるこ
とはもちろんである。
【0017】図9は、前記図7および図8に示した第7
工程と第8工程とを交互に繰り返し、最上階の構造部に
続く先行構造部10の上端部10aおよび17を所望高
さまで組み立てた第9の工程を示す。
【0018】図10は、前記第9工程の終了後、下層階
の構造部11の下面に装備させていた天井走行クレーン
16を解体撤去した第10工程を示す。なお、その解体
撤去は天井走行クレーン15によって行う。
【0019】図11は、せり上げ装置12を作動して、
前記下層階の構造部11と仮設支柱13,13…と最上
階の構造部14と、さらに天井走行クレーン15とを一
体的に降下させ、下層階の構造部11を後続構造部17
上に結合させるとともに、せり上げ装置12を解体撤去
した第11工程を示す。なお、せり上げ装置12の解体
撤去は天井走行クレーン15によって行った。
【0020】図12は、前記せり上げ装置12の解体撤
去後、下層階の構造部11上にジブクレーン18を設置
した第12の工程を示す。
【0021】図13は、前記第12工程に続き、最上階
の構造部14を仮設支柱13,13…に沿って降下さ
せ、その最上階の構造部14を先行構造部10上に一体
的に結合させるとともに、仮設支柱13,13…は解体
し、前記ジブクレーン18によって撤去した第13工程
を示す。
【0022】図14は、前記第13工程に続き、最上階
の構造部14上に、さらにもう一基のジブクレーン19
を設置するとともに、最上階の構造部14の下面に装備
させていた天井走行クレーン15をそれぞれ、前記ジブ
クレーン18および19を利用して撤去した第14の工
程を示す。
【0023】図15は、第14工程の終了後、前記ジブ
クレーン18および19を利用して、最上階の構造部1
4と、先行構造部10の上端部10aの外まわりの構造
部、つまり仮想線で示す先行構造部10の外まわりの最
上階の14aおよびこれに続く次層階の構造部20を組
み立てる第15の工程を示す。
【0024】図16は、前記第15工程の終了した時点
を示し、図17は、前記ジブクレーン18および19を
解体撤去し、組み立て作業が完了したところを示すもの
である。
【0025】
【発明の効果】この発明による組立工法は、以上実施例
をとおして説明した手順および資材の揚重・運搬手段を
用いて組み立て作業を展開するようにしたので、次のよ
うな効果を発揮することができた。 (1)まず、建設すべきビルの中心部分となる構造部を
先行構造部として地組みするとともに、同じ最上階の構
造部と、この最上階より1階層分下の下層階の構造部を
先組みし、この最上階の構造部と下層階の構造部をせり
上げ装置を介して前記先行構造部に装架支持させ、か
つ、この先行構造部に沿ってジャッキアップして組み立
て作業を展開するものであるため、組み立て作業が効率
的に展開でき、工期の短縮が可能となった。 (2)最上階の構造部が傘状に構成され、いわゆる屋根
の役割を発揮でき、雨水等の降り込みが排除され、天候
に支配されることのない作業環境が保持される。その結
果、前記(1)の効果とあいまって工期の短縮はもとよ
り、作業の安全を維持することができる。 (3)屋根の役割を発揮する前記最上階の構造部は、い
わゆるビル躯体の構成部材であるため、組み立て作業終
了後に、従来のような解体撤去する必要はなく、危険性
の高い高所作業が無くなった。 (4)最上階の構造部と下層階の構造部との間に作業空
間が形成され、かつ下層階の構造部上は組み立て作業の
作業ステージとして利用でき、そのため超高層ビルの建
設工法として従来のクライミング方式の組立工法に比較
し、作業性、安全性が向上した。 (5)資材を吊り込み、建て方作業を行うメインの資材
揚重・運搬設備として天井走行クレーンを上下多段位置
に複数基を装備させた構成としたので、資材の吊り込み
建て方作業を効率的に展開でき、かつ資材の吊り込み建
て方作業における荷重バランス、つまり建設過程にある
躯体構造部に対する負荷重変動を分散し、バランスさせ
ることができ、組み立て精度の高い高層ビルの建設を可
能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による組立工法の第1工程を示し、建
設すべき高層ビルの中心部に相当する先行構造部を地組
みした正面図である。
【図2】先行構造部のまわりで、同じく建設すべき高層
ビルの最上階より1階層下の下層階の構造部を地組みし
た第2工程を示す正面図である。
【図3】下層階の構造部を前記先行構造部にせり上げ装
置を介してジャッキアップ自在に装架支持させた第3工
程を示す正面図である。
【図4】下層階の構造部に仮設支柱の複数本を立設し、
先行構造部上には最上階の構造部を組み立て、かつ水平
梁部材を張り出して、前記仮設支柱に架支させた第4工
程を示す。
【図5】せり上げ装置を作動して、下層階の構造部およ
び仮設支柱、最上階の構造部をジャッキアップした第5
工程を示す。
【図6】天井走行クレーンを装備した第6工程を示す。
【図7】天井走行クレーンを利用して、最上階の構造部
に続く後続階層の先行構造部と下層階の構造部に続く後
続階層の構造部を組み立てる第7工程を示す。
【図8】先行構造部に沿って下層階の構造部および仮設
支柱、最上階の構造部をジャッキアップした第8工程を
示す。
【図9】図7および図8の工程を交互に繰り返し、所望
高さまでの組み立てを終わった第9工程を示す。
【図10】下層階の構造部の下面に装備した天井走行ク
レーンを解体撤去した第10工程を示す。
【図11】せり上げ装置を介して最上階の構造部および
下層階の構造部を後続階層の先行構造部および後続階層
の構造部上にジャッキダウンするとともに、せり上げ装
置は解体撤去し、双方の構造部を一体的に結合させる第
11工程を示す。
【図12】ジャッキダウンさせた下層階の構造部上にジ
ブクレーンを設置した第12工程を示す。
【図13】最上階の構造部を仮設支柱に沿って先行構造
部上に降下させ、双方を一体的に結合させた第13工程
を示す。
【図14】仮設支柱および最上階の構造部の下面に装備
させていた天井走行クレーンを解体撤去し、最上階の構
造部上にジブクレーンを設置する第14工程を示す。
【図15】図12および図14で示したジブクレーンを
利用して最上階の先行構造部と次層階の先行構造部の外
まわりの構造部の組み立てを行う第15工程を示す。
【図16】全階層の組み立て作業を終了した状態を示す
正面図である。
【図17】ジブクレーンを解体撤去した高層ビルの上階
部分のみを示す正面図である。
【図18】従来の組立工法を説明するための参考図であ
る。
【符号の説明】
10 …… 先行構造部 11 …… 下層階の構造部 12 …… せり上げ装置 13 …… 仮設支柱 14 …… 最上階の構造部(先行構造部に対応) 15,16 …… 天井走行クレーン 17 …… 後続構造部 18,19 …… ジブクレーン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1工程、第2工程、第3工程……第1
    4工程からなる高層ビルの組立工法であって、 第1工程は、建設すべきビルの一部を先行して任意の高
    さ地組みする工程であり、 第2工程は、同じく建設すべきビルの最上部から1階層
    分おいた下層階の構造部を地組みする工程であり、 第3工程は、前記地組みした下層階の構造部を前記第1
    工程によって地組した先行構造部のまわりにせり上げ装
    置を介してせり上げ自在に装架支持させる工程であり、 第4工程は、前記下層階の構造部上に複数本の仮設支柱
    を立設し、前記先行構造部の上部に、この先行構造部に
    対応する最上階の構造部を組み立て設置するとともに、
    この最上階の構造部からは水平梁部材ないしブラケット
    部材を張出し、前記仮設支柱の上端部に架支させ、かつ
    最上階の構造部上に防水手段を施す工程であり、 第5工程は、前記せり上げ装置を作動し、前記下層階の
    構造部および仮設支柱、最上階の構造部を一体的に、前
    記先行構造部に沿ってジャッキアップする工程であり、 第6工程は、最上階の構造部から張り出した水平梁部材
    ないしブラケット部材の下面と、下層階の構造部の下面
    とに、それぞれ複数基の走行式資材揚重・運搬設備を装
    備する工程であり、 第7工程は、前記複数基の走行式資材揚重・運搬設備を
    利用し、前記下層階の構造部に続く後続階層の構造部
    と、最上階の構造部に続く後続階層の構造部をそれぞれ
    組み立て、かつ各組み立てた階層に内外装部材を組み込
    む工程であり、 第8工程は、前記後続階層の1階層分ないし2階層分の
    組み立てが終了した時点で、せり上げ装置を作動して前
    記下層階の構造部および仮設支柱、最上階の構造部さら
    には資材揚重・運搬設備を一体的に先行構造部に沿って
    ジャッキアップする工程であり、 第9工程は、前記第7工程と第8工程とを交互に繰り返
    す工程であり、 第10工程は、下層階の構造部の下面に装備した資材揚
    重・運搬設備を解体撤去する工程であり、 第11工程は、せり上げ装置を作動して前記下層階の構
    造部を後続階層の構造部上に降下させ、双方を一体的に
    結合させるとともに、せり上げ装置を解体撤去する工程
    であり、 第12工程は、下層階の構造部上にジブクレーンを設置
    し、最上階の構造部を仮設支柱に沿って後続階層の構造
    部上に降下させ、双方を一体的に結合させる工程であ
    り、 第13工程は、最上階の構造部上にジブクレーンを設置
    するとともに、仮設支柱および最上階の構造部の下面に
    装備させてあった資材揚重・運搬設備を解体撤去する工
    程であり、 第14工程は、前記ジブクレーンを用いて最上階の構造
    部の残りの構造部を組み立て全階層の組み立て作業を完
    了させる工程であることを特徴とする高層ビルの組立工
    法。
  2. 【請求項2】 前記資材揚重・運搬設備は、天井走行ク
    レーンによることを特徴とする請求項1記載の高層ビル
    の組立工法。
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JPH09137506A (ja) * 1995-09-11 1997-05-27 Ohbayashi Corp 建物の建設方法
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