JP6429342B2 - 熱硬化性樹脂及びその組成物、用途 - Google Patents

熱硬化性樹脂及びその組成物、用途 Download PDF

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本発明は、熱硬化性樹脂及びその組成物、用途に関するものであり、該組成物は、少なくとも(a)2つの不飽和基を含む化合物、(b)難燃剤、(c)熱硬化性樹脂を含み、ビルドアップ層板(built-up plate)、銅箔用の接着剤、半導体パッケージ材、可撓性基板、コーティングフィルム、接合シート、封止剤、ボンディングシート(bonding sheet)、リジッドフレキシブル基板、ソルダーレジストインキ、高周波フレキシブル基板(high-frequency flexible substrate)、高周波基板、プリプレグシート、ICキャリアボード、車搭載用ボード等の製造に用いられる。
通信エレクトロニクステクノロジーの進歩に伴い、大型コンピュータ、モバイル通信、基地局、サーバ、ルータ、スマートカーの高度道路交通システム(ITS)の信号伝達は、高周波化、高速化の方向に向けて発展しており、そのうち低誘電率樹脂材料が高速伝達技術中のカギとなる材料であり、低誘電率(Dk)は信号伝達の速度に影響し、低誘電損失(Df)は信号伝達の品質に影響する。モバイル通信装置の趨勢は高速化及び小型軽量化に向かっており、高密度基板が従来の基板にとって代わり、基板は薄型化、多層化、高密度化に向かい、半導体は埋め込み化(embedded)に向かい、基板材料と封止材料に対して更に高いガラス転移温度、低い誘電性等の特性が必要とされ、同時に更なる接着性、弾性率等の特性も必要とされており、そのうち弾性率及び膨張係数は半導体封止基板の反り性、弾性率に影響し、基板の強靭性及び孔の信頼性に直接影響する。
特許文献CN102993491Aは、熱硬化性樹脂組成物を開示しており、ブタジエンポリマー(butadiene polymer)によりフェノール基ポリフェニレンエーテル(Phenolic polyphenylene ether)の金属接着強度を改善しており、そのDfは0.003以上、Dkは3.2以上である。
特許文献TW201546181は、(A)ポリイミド樹脂、(B)マレイミドオリゴマー(maleimide oligomer)、(C)熱硬化性樹脂、(D)難燃剤を含む樹脂組成物を開示しており、そのDfは0.007以上、Dkは2.9以上である。
公知技術の既知の樹脂材料においては、ビニル基ポリフェニレンエーテル(TWI250995)のみが比較的理想とする誘電特性を有し(Dk約2.6、Df約0.003)、ガラス転移温度は約180℃に達するが、ビニル基ポリフェニレンエーテルは低誘電特性を保持した状態で、同時にガラス転移温度、弾性率を高めるには技術上における困難があり、或いはビニル基ポリフェニレンエーテルの強靭性、耐屈曲性及びポリイミドフィルム、銅箔の接着性に対してなおも大きな改善の余地を有している。
本発明が解決しようとする課題の一つめは、先行技術に存在する課題であり、ポリフェニレンエーテル(polyphenylene ether)及びポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene)は、低誘電損失Df(1GHz)0.004以下の産業要求を達成することができるが、ポリフェニレンエーテルそのものが非常にもろく、耐屈曲性及び接着強度も良好なものではなく、ポリテトラフルオロエチレンは加工がし難いので、両者ともにフレキシブル基板に用いるにはその特性が不十分であり、産業界が期待し求める要求を満たすことができない。本発明が解決しようとする課題の二つめは、先行技術に存在する課題であり、高周波基板に広く用いられるポリフェニレンエーテル樹脂及び組成物の硬化物は、低い誘電損失(Df)及び低い誘電率(Dk)を有しているが、そのガラス転移温度は180℃以下であり、基板が極薄型化、多層化、高密度化に向かい、半導体が内蔵化に向かう技術の趨勢において、放熱が容易ではないとの課題を解決するためにガラス転移温度を高めることが必須であり、極薄型化に対応するのと同時に引き裂き強度及び曲げ弾性率を高める必要があり、それではじめて次世代の高周波基板及び半導体パッケージ材料の要求に符合することができる。
本発明の課題解決の技術手段は、ジアミン化合物(diamine)とビスマレイミド(bismaleimide)を反応して得られる熱硬化性樹脂を提供するものであり、その特徴は分子中に少なくとも1つの下記式(1)で表される化学構造残基を含む:
そのうち、R1、R2、R3、R4は同じもしくは異なり、かつ水素、メチル、エチル、プロピルを表す。ジアミン化合物はHN−A−NHである。
Aは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Xは、
炭素数24から48の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Bは、
からなる群から選択される一種又は多種である。
Yは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Zは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
nは、1〜1000から選択される整数である。mは1〜1000から選択される整数である。pは、0〜1000から選択される整数である。qは、1〜1000から選択される整数である。
本発明は、熱硬化性樹脂組成物を提供するものであり、該組成物は少なくとも次を含む、
一分子中に少なくとも2つのN-置換マレイミド基を有するマレイミド化合物からなる群から選択される一種又は多種を含む、2つの不飽和基を含む化合物、
を含む難燃剤、
(c)ジアミン化合物とビスマレイミドを反応して得られる熱硬化性樹脂、前記熱硬化性樹脂の特徴は分子中に少なくとも1つの下記式(1)で表される化学構造残基を含む:
そのうち、R1、R2、R3、R4は同じもしくは異なり、かつ水素、メチル、エチル、プロピルを表す。ジアミン化合物はHN−A−NHである。
Aは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Xは、
炭素数24から48の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Bは、
からなる群から選択される一種又は多種である。
Yは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Zは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
nは、1〜1000から選択される整数である。mは1〜1000から選択される整数である。pは、0〜1000から選択される整数である。qは、1〜1000から選択される整数である。
本発明は熱硬化性樹脂の用途を提供するものであり、それはビルドアップ層板、銅箔用の接着剤、半導体パッケージ材、可撓性基板、コーティングフィルム、接合シート、封止剤、ボンディングシート、リジッドフレキシブル基板、ソルダーレジストインキ、高周波フレキシブル基板等の製造用いられる。
本発明は熱硬化性樹脂組成物の用途を提供するものであり、それは積層板、高周波基板、ビルドアップ層板、銅箔用接着剤、プリプレグシート、半導体封止剤、ICキャリアボード、車搭載用ボード等の製造に用いられる。
先行技術に対する効果として、一つにはビニル基ポリフェニレンエーテル及びポリテトラフルオロエチレンは、低誘電損失Df(1GHz)0.003以下の産業要求を達成することができるが、ポリフェニレンエーテルそのものが非常にもろく、耐屈曲性及び接着強度も良好なものではなく、ポリテトラフルオロエチレンは加工がし難いので、両者ともにフレキシブル基板に用いるにはその特性が不十分であり、産業界が期待し求める要求を満たすことができない。本発明は、低い誘電特性と高い接着性、耐屈曲性等の特性を同時に具え、次世代の高周波フレキシブル基板等の要求に符合することができる熱硬化性樹脂を提供する。先行技術に対する効果の二つめには、高周波基板に広く用いられるポリフェニレンエーテル樹脂及び組成物の硬化物は、低い誘電損失(Df)及び低い誘電率(Dk)を有しているが、そのガラス転移温度は180℃以下であり、本発明は難燃性、低い誘電損失(Df)、低い誘電率(Dk)、更に高いガラス転移、引き裂き強度及び曲げ弾性率を具え、次世代の高周波基板及び半導体パッケージ材料等の要求及び産業界が切望する期待に符合することができる組成物及びその硬化物を提供する。
本発明が提供する熱硬化性樹脂を提供は、ジアミン化合物とビスマレイミドを反応して得られ、その特徴は分子中に少なくとも1つの下記式(1)で表される化学構造残基を含む:
そのうち、R1、R2、R3、R4は同じもしくは異なり、かつ水素、メチル、エチル、プロピルを表す。ジアミン化合物はHN−A−NHである。
Aは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Xは、
炭素数24から48の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Bは、
からなる群から選択される一種又は多種である。
Yは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Zは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
nは、1〜1000から選択される整数である。mは1〜1000から選択される整数である。pは、0〜1000から選択される整数である。qは、1〜1000から選択される整数である。
本発明が提供する熱硬化性樹脂は、ジアミン化合物とビスマレイミドを50℃〜180℃でマイケル(Michael)付加反応(反応一)を行い、線形構造を生成し、同時に少数のマレイミド基の二重結合が二級アミンと付加を行う副反応(反応二)する可能性もあり、180℃〜230℃で硬化したときマレイミド基の二重結合は開かれ、マレイミド基のラジカルは単独重合反応(homopolymerization)(反応三)し、及びマレイミド基の二重結合は二級アミンと付加反応(反応二)し、網状架橋の硬化物を形成し、その反応は以下に示す通りである。
本発明が提供する熱硬化性樹脂は、そのビスマレイミドの溶媒における溶解度は高くなく、ジアミン化合物との相溶性(compatibility)も良好なものではなく、直接混合した後、硬化使用することはできないが、予備重合反応を経ることにより、それをメチルエチルケトン、トルエン等の溶媒中に溶解でき簡便に使用することができ、その硬化物中のビスマレイミドは剛直鎖(rigid chain)で高いガラス転移温度、低膨張率という特性を提供することができ、ジアミン化合物は屈曲性鎖セグメント(soft segment)及び半屈曲性鎖セグメントを含み、比率により鎖セグメント構造を調整することにより、適切な弾性率、誘電率等の特性を提供することができ、その硬化物は網状架橋構造を有しており、膨張率を低減することができ、前記ジアミン化合物とビスマレイミドの共重合の分子構造は、細線化のFCCSP及びPoPの封止材料に非常に適合しており、またチップを薄型化した後の接着強度の低下の恐れも解決することができ、高周波基板のプリプレグ材料、塗布材料、フィルム材料等に用いることができる。
本発明が提供する熱硬化性樹脂は、ジアミン化合物とビスマレイミドを反応して得られるものであり、そのビスマレイミドは、ビス(マレイミドフェニル)エーテル(bis(maleimide phenyl)ether)、ビス(マレイミドフェニル)メタン、ビス(マレイミドフェニル)スルホン、ビス(マレイミドフェニル)フルオレン、ビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン、ビス(3-メチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン、ビス(3-エチル-5-エチル-4-マレイミドフェニル)メタン、m-フェニレンビスマレイミド(m-phenylene bismaleimide)、ビス(マレイミド)p-フェニレン(p-phenylene bismaleimide)、ビス(マレイミド)o-フェニレン、ビス(マレイミド)トルエン(toluene bismaleimide)、ビス(マレイミド)ビフェニル、ビス(マレイミド)メタン、ビス(マレイミド)エタン、ビス(マレイミド)ブタン、ビス(マレイミド)ヘキサン、ビス(マレイミド)ヘプタン、ビス(マレイミド)オクタン、ビス(マレイミド)デカン、ビス(マレイミド)ドデカン、からなる群から選択される1つ又は多種等を含む。
本発明が提供する熱硬化性樹脂は、ジアミン化合物とビスマレイミドを反応させて得られるものであり、前記ジアミンは、末端アミノ基ポリイミド(terminal amino polyimide)、アゾメチン(Azomethine)基含有ジアミン、炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素ジアミン、炭素数16から44の脂肪族ジアミン、炭素数16から44の脂環式含有ジアミンを含み、そのうち、炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素ジアミンは、不飽和脂肪酸を含む二量体が還元的アミノ化された後に得られるものであり、不飽和脂肪酸含有の炭素数は一般的に炭素数8から22であるので、不飽和脂肪酸含有の二量体を還元アミノ化した後炭素数16から44のアミン二量体を得ることができ、そのうち炭素数36アミン二量体は以下の既知の構造を含む、
本発明が提供する熱硬化性樹脂は、ジアミン化合物とビスマレイミドを反応させて得られるものであり、ジアミンにおけるアゾメチン(Azomethine)基含有ジアミンは、テレフタルアルデヒド(terephthalaldehyde)と炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素ジアミン付加物、テレフタルアルデヒドとビス(アミノシクロヘキシル)メタン付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジヘキシルシクロヘキシルアミン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジアミルシクロヘキシルアミン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジブチルシクロヘキシルアミン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジイソプロピルシクロヘキシルアミン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジエチルシクロヘキシルアミン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジメチルシクロヘキシルアミン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2-メチル6-エチルシクロヘキシルアミン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2-メチル6-イソプロピルシクロヘキシルアミン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2-メチル6-ブチルシクロヘキシルアミン)付加物、テレフタルアルデヒドとジ(アミノベンゼン)メタン付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジヘキシルアニリン)(4,4’-methylenebis(2,6-dimethylaniline))付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジアミルアニリン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジブチルアニリン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジイソプロピルアニリン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジエチルアニリン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2,6-ジメチルアニリン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2-メチル6-エチルアニリン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2-メチル6-イソプロピルアニリン)付加物、テレフタルアルデヒドと4,4’-メチレンビス(2-メチル6-ブチルアニリン)付加物、テレフタルアルデヒドと
アゾメチン(Azomethine)基含有ジアミン、からなる群から選択される1つまたは多種を含む。
本発明が提供する熱硬化性樹脂は、そのジアミン中の末端アミノ基ポリイミドの合成に使用する二酸無水物単量体が、
からなる群から選択される1つ又は多種である。前記ジアミン中の末端アミノ基ポリイミド合成で使用されるジアミン単量体は、ビス(アミノシクロヘキシル)メタン、4,4’-メチレンビス(2,6-ジヘキシルシクロヘキシルアミン)、4,4’-メチレンビス(2,6-ジアミルシクロヘキシルアミン)、4,4’-メチレンビス(2,6-ジブチルシクロヘキシルアミン)、4,4’-メチレンビス(2,6-ジイソプロピルシクロヘキシルアミン)、4,4’-メチレンビス(2,6-ジエチルシクロヘキシルアミン)、4,4’-メチレンビス(2,6-ジメチルシクロヘキシルアミン)、4,4’-メチレンビス(2-メチル6-エチルシクロヘキシルアミン)、4,4’-メチレンビス(2-メチル6-イソプロピルシクロヘキシルアミン)、4,4’-メチレンビス(2-メチル6-ブチルシクロヘキシルアミン)、ビス(アミノベンゼン)メタン、4,4’-メチレンビス(2,6-ジヘキシルアニリン)、4,4’-メチレンビス(2,6-ジアミルアニリン)、4,4’-メチレンビス(2,6-ジブチルアニリン)、4,4’-メチレンビス(2,6-ジイソプロピルアニリン)、4,4’-メチレンビス(2,6-ジエチルアニリン)、4,4’-メチレンビス(2,6-ジメチルアニリン)、4,4’-メチレンビス(2-メチル6-エチルアニリン)、4,4’-メチレンビス(2-メチル6-イソプロピルアニリン)、4,4’-メチレンビス(2-メチル6-ブチルアニリン)、炭素数32アミン二量体(amine dimer)、炭素数36アミン二量体、炭素数40アミン二量体、炭素数44アミン二量体、炭素数48アミン二量体、炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。そのうちジアミン中の末端アミノ基ポリイミドの合成に使用するジアミン単量体と二酸無水物単量体のモル比率は1対0.98〜0.50である。
本発明の熱硬化性樹脂は、その合成に使用する溶媒が、ベンゼン、トルエン、キシレン(xylene)、メシチレン(mesitylene)、1,2,4-トリメチルベンゼン(1,2,4-trimethylbenzene))、シクロヘキサン、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、メチルイソアミルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、ジオキサン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、β−ブチロラクトン、β−バレロラクトン、β−カプロラクトン、3−メチルオクタノール(methyloctanoyl)−4−ラクトン、4−ヒドロキシル−3−ペンテン酸γ−ラクトン(4-hydroxy-3-pentenoic acid γ-lactone)、クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、酢酸ブチル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、メトキシエタノール、エトキシエタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の単一或いは混合溶媒を含む。
本発明は、熱硬化性樹脂組成物を提供するものであり、該組成物は少なくとも次を含む、
一分子中に少なくとも2つのN-置換マレイミド基を有するマレイミド化合物からなる群から選択される一種又は多種を含む、2つの不飽和基を含む化合物、
を含む難燃剤、
(c)ジアミン化合物とビスマレイミドを反応して得られる熱硬化性樹脂、前記熱硬化性樹脂の特徴は分子中に少なくとも1つの下記式(1)で表される化学構造残基を含む:
そのうち、R1、R2、R3、R4は同じもしくは異なり、かつ水素、メチル、エチル、プロピルを表す。ジアミン化合物はHN−A−NHである。
Aは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Xは、
炭素数24から48の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Bは、
からなる群から選択される一種又は多種である。
Yは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
Zは、
炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
nは、1〜1000から選択される整数である。mは1〜1000から選択される整数である。pは、0〜1000から選択される整数である。qは、1〜1000から選択される整数である。
本発明は、熱硬化性樹脂組成物を提供するものであり、前記組成物の(a)2つの不飽和基を含む化合物は、
一分子中に少分子中になくとも2つのN-置換マレイミド基を有するマレイミド化合物からなる群から選択される一種又は多種を含む。
本発明は、熱硬化性樹脂組成物を提供するものであり、前記組成物の(a)2つの不飽和基を含む化合物は、そのうちの一分子中に少なくとも2つのN-置換マレイミド基を有するマレイミド化合物は、ビス(マレイミドフェニル)エーテル、ビス(マレイミドフェニル)メタン、ビス(マレイミドフェニル)スルホン、ビス(マレイミドフェニル)フルオレン、ビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン、ビス(3-メチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン、ビス(3-エチル-5-エチル-4-マレイミドフェニル)メタン、m-フェニレンビスマレイミド、ビス(マレイミド)p-フェニレン、ビス(マレイミド)o-フェニレン、ビス(マレイミド)トルエン、ビス(マレイミド)ビフェニル、ビス(マレイミド)メタン、ビス(マレイミド)エタン、ビス(マレイミド)ブタン、ビス(マレイミド)ヘキサン、ビス(マレイミド)ヘプタン、ビス(マレイミド)オクタン、ビス(マレイミド)デカン、ビス(マレイミド)ドデカン、フェニルメタンマレイミド、2つから5つのN-置換マレイミド基を有する化合物等を含む。
本発明は、熱硬化性樹脂組成物を提供するものであり、前記組成物の(b)難燃剤は、
からなる群の一種又は多種を含む。
本発明が提供する熱硬化性樹脂組成物は、更に硬化促進剤を含んでもよく、それはアゾビスイソブチロニトリル、アゾビス(2−イソプロピル)ブチロニトリル、アゾビスイソヘプタンニトリル、過酸化ベンゾイル(benzoyl peroxide)、過酸化アセチルイソブチリル(acetyl isobutyryl peroxide)、過酸化ジアセチル、過酸化(2,4-ジクロルベンゾイルジクロルベンゾイル)、過酸化(2-ジメチルベジクロルベンゾイル)、過酸化デカノイル、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、過酸化ビス(3,5,5-トリメチルヘキサノイル)、過酸化シクロヘキサノン、過酸化メチルエチルケトン、ジシクロヘキシルプロピルパーオキシジカーボネート(dicyclohexyl propyl peroxy dicarbonate)、ジシクロヘキシルパーオキシジカーボネート(dicyclohexyl peroxy dicarbonate)、パーオキシジカーボネートビス(4- tert-ブチルシクロヘキシル)、パーオキシジカーボネートビス(2−エチルヘキシル)エステル(bis-(2-phenoxyethyl)peroxydicarbonate)、パーオキシジカーボネートビス(2-フェノキシエチル)エステル、パーオキシジカーボネートビスヘキサデカンエステル、過酸化安息香酸tert-ブチル(tert-butyl peroxybenzoate)、過酸化tert-ブチルフェニルアセテート(tert-butyl peroxy phenylacetate)、過酢酸、tert-ブチルパーオキシピバレート(tert-butyl peroxypivalate)、トtert-ヘキシルパーオキシピバレート(tert-hexyl peroxypivalate)、クミルペルオキシネオデカノエート、ベンゾイル-tert-ブチルペルオキシド(benzoyltert-butylperoxide)、tert-ブチルヒドロペルオキシド、ブチルペルオキシベンゾエート(butylperoxybenzoate)、クメンヒドロペルオキシド、p-メンタンヒドロペルオキシドジクミルパーオキサイド、ジ-tert-ブチルペルオキシド(di-t-butyl peroxide)、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化物-アルキル金属、酸素-アルキル金属等を含む。
本発明は、熱硬化性樹脂の用途を提供するものであり、それはビルドアップ層板、銅箔用の接着剤、半導体パッケージ材、可撓性基板、コーティングフィルム、接合シート、封止剤、ボンディングシート、リジッドフレキシブル基板、ソルダーレジストインキ、高周波フレキシブル基板等の製造に用いられる。
本発明は、熱硬化性樹脂の用途を提供するものであり、それは積層板、高周波基板、ビルドアップ層板、銅箔用接着剤、プリプレグシート、半導体パッケージ材、ICキャリアボード、車搭載用ボード等の製造に用いられる。
実施例1(熱硬化性樹脂P−1)
ダイマー脂肪アミン(dimer fatty amine)(1075/CRODA製/アミン価205)54.7g(0.10mole)、5-(2,5-ジオキソテトラヒドロフリル)-3-メチル-3-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸無水物(B−4400/DIC製)25.08g(0.095mole)、ジメチルアセトアミド10g、ジイソブチルケトン100g、トリエチルアミン0.01gを機械撹拌、冷却管、乾燥管、蒸留受け、窒素を有する4口反応管に入れ、反応温度を20℃〜30℃に制御し、3時間反応させ、130℃〜180℃に加熱して共沸して水分を除去し、4時間反応させて、減圧により溶媒を取り除き、そのアミン価が7.4となったら末端アミノ基ポリイミドを得て、温度を90℃まで下げ、トルエン50g及びビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン4.42g(0.010mole)を加え入れて、90℃で10時間反応させ、マイケル(Michael)付加反応を行い、GPC検出でビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタンの残量が0.15%となったら、減圧して溶媒を取り除き、熱硬化性樹脂P−1を得る。
実施例2(熱硬化性樹脂P−2)
シロキサンジアミン(KF−8010/信越製)86.0g(0.100mole)、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(biphenyl tetracarboxylic dianhydride)27.93g(0.095mole)、ジメチルアセトアミド10g、ジイソブチルケトン100g、トリエチルアミン0.01gを機械撹拌、冷却管、乾燥管、蒸留受け、窒素を有する4口反応管に入れ、反応温度を20℃〜30℃に制御し、2時間反応させ、その後130℃〜180℃に加熱して共沸して水分を除去し、4時間反応させて、減圧により溶媒を取り除き、そのアミン価が5.4となったら末端アミノ基ポリイミドを得て、温度を90℃まで下げ、トルエン50g及びビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン4.42g(0.010mole)を加え入れて、90℃で10時間反応させ、マイケル(Michael)付加反応を行い、GPC検出でビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタンの残量が0.22%となったら、減圧して溶媒を取り除き、熱硬化性樹脂P−2を得る。
実施例3(熱硬化性樹脂P−3)
4,4’-メチレンビス(2-メチル6-エチルアニリン)14.1g(0.05mole)、ビス(アミノシクロヘキシル)メタン10.5g(0.05mole)、シロキサンテトラアシッド二無水物(DMS-Z21/Gelest製)66.5g(0.095mole)、ジメチルアセトアミド10g、ジイソブチルケトン100g、トリエチルアミン0.01gを機械撹拌、冷却管、乾燥管、蒸留受け、窒素を有する4口反応管に入れ、反応温度を20℃〜30℃に制御し、2時間反応させ、その後130℃〜180℃に加熱して共沸して水分を除去し、4時間反応させて、減圧により溶媒を取り除き、そのアミン価が6.5となったら末端アミノ基ポリイミドを得て、温度を90℃まで下げ、トルエン50g及びビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン4.42g(0.010mole)を加え入れて、90℃で10時間反応させ、マイケル(Michael)付加反応を行い、GPC検出でビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタンの残量が0.10%となったら、減圧して溶媒を取り除き、熱硬化性樹脂P−3を得る。
実施例4(熱硬化性樹脂P−4)
テレフタルアルデヒド13.4g(0.10mole)、ダイマー脂肪アミン(1075/CRODA製/アミン価205)109.4g(0.20mole)、キシレン50gを機械撹拌、冷却管、乾燥管、蒸留受け、窒素を有する4口反応管に入れ、反応温度を80℃〜90℃に制御し、12時間反応させ、減圧により溶媒を取り除き、アゾメチン(Azomethine)基含有ジアミンを得て、そのアミン価が90.5となったら、
(PPHT/日本精化製)43.32g(0.095mole)、ジメチルアセトアミド10g、ジイソブチルケトン100g、トリエチルアミン0.01gを加え入れて、反応温度を20℃〜30℃に制御し、2時間反応させ、その後130℃〜180℃に加熱して共沸して水分を除去し、4時間反応させて、減圧により溶媒を取り除き、そのアミン価が1.8となったら末端アミノ基ポリイミドを得て、温度を90℃まで下げ、トルエン50g及びビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン4.42g(0.010mole)を加え入れて、90℃で10時間反応させ、マイケル(Michael)付加反応を行い、GPC検出でビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタンの残量が0.06%となったら、減圧して溶媒を取り除き、熱硬化性樹脂P−4を得る。
実施例5(熱硬化性樹脂P−5)
テレフタルアルデヒド13.4g(0.10mole)、シロキサンジアミン(KF−8010/信越製)172.0g(0.200mole)、キシレン50gを機械撹拌、冷却管、乾燥管、蒸留受け、窒素を有する4口反応管に入れ、反応温度を80℃〜90℃に制御し、12時間反応させ、減圧により溶媒を取り除き、アゾメチン(Azomethine)基含有ジアミンを得て、そのアミン価が62.3となったら、4-(2,5-ジオキソテトラヒドロフラン-3-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1,2-ジカルボン酸無水物(TDA-100/新日本理化製)28.5g(0.095mole)、ジメチルアセトアミド10g、ジイソブチルケトン100g、トリエチルアミン0.01gを加え入れて、反応温度を20℃〜30℃に制御し、2時間反応させ、その後130℃〜180℃に加熱して共沸して水分を除去し、4時間反応させて、減圧により溶媒を取り除き、そのアミン価が3.9となったら末端アミノ基ポリイミドを得て、温度を90℃まで下げ、トルエン50g及びビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン4.42g(0.010mole)を加え入れて、90℃で10時間反応させ、マイケル(Michael)付加反応を行い、GPC検出でビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタンの残量が0.06%となったら、減圧して溶媒を取り除き、熱硬化性樹脂P−5を得る。
実施例6(熱硬化性樹脂P−6)
テレフタルアルデヒド13.4g(0.10mole)、4,4’-メチレンビス(2-メチル6-エチルアニリン)28.2g(0.10mole)、ビス(アミノシクロヘキシル)メタン21.0g(0.10mole)、キシレン50gを機械撹拌、冷却管、乾燥管、蒸留受け、窒素を有する4口反応管に入れ、反応温度を80℃〜90℃に制御し、12時間反応させ、減圧により溶媒を取り除き、アゾメチン(Azomethine)基含有ジアミンを得て、そのアミン価が191となったら、シロキサンテトラアシッド二無水物(DMS-Z21/Gelest製)66.5g(0.095mole)、ジメチルアセトアミド10g、ジイソブチルケトン100g、トリエチルアミン0.01gを加え入れて、反応温度を20℃〜30℃に制御し、2時間反応させ、その後130℃〜180℃に加熱して共沸して水分を除去し、4時間反応させて、減圧により溶媒を取り除き、そのアミン価が4.7となったら末端アミノ基ポリイミドを得て、温度を90℃まで下げ、トルエン50g及びビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン4.42g(0.010mole)を加え入れて、90℃で10時間反応させ、マイケル(Michael)付加反応を行い、GPC検出でビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタンの残量が0.07%となったら、減圧して溶媒を取り除き、熱硬化性樹脂P−6を得る。
実施例7(熱硬化性樹脂P−7)
テレフタルアルデヒド13.4g(0.10mole)、ダイマー脂肪アミン(1075/CRODA製/アミン価205)109.4g(0.20mole)、キシレン50gを機械撹拌、冷却管、乾燥管、蒸留受け、窒素を有する4口反応管に入れ、反応温度を80℃〜90℃に制御し、12時間反応させ、減圧により溶媒を取り除き、アゾメチン(Azomethine)基含有ジアミンを得て、そのアミン価が90.6となったら、ブタノン50g及びビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン88.4g(0.020mole)を加え入れて、90℃で10時間反応させ、マイケル(Michael)付加反応を行い、GPC検出でビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタンの残量が0.83%となったら、減圧して溶媒を取り除き、熱硬化性樹脂P−7を得る。
実施例8(熱硬化性樹脂P−8)
テレフタルアルデヒド13.4g(0.10mole)、シロキサンジアミン(KF−8010/信越製)186.0g(0.100mole)、ビス(アミノシクロヘキシル)メタン21.0g(0.10mole)、キシレン50gを機械撹拌、冷却管、乾燥管、蒸留受け、窒素を有する4口反応管に入れ、反応温度を80℃〜90℃に制御し、12時間反応させ、減圧により溶媒を取り除き、アゾメチン(Azomethine)基含有ジアミンを得て、そのアミン価が96.1となったら、ブタノン50g及びビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン88.4g(0.020mole)を加え入れて、90℃で10時間反応させ、マイケル(Michael)付加反応を行い、GPC検出でビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタンの残量が0.86%となったら、減圧して溶媒を取り除き、熱硬化性樹脂P−8を得る。
実施例9(熱硬化性樹脂P−9)
ダイマー脂肪アミン(1075/CRODA製/アミン価205)54.7g(0.10mole)にブタノン50g及びビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン88.4g(0.020mole)を加え入れて、機械撹拌、冷却管、乾燥管、蒸留受け、窒素を有する4口反応管に入れ、反応温度を80℃〜90℃に制御し、90℃で10時間反応させ、マイケル(Michael)付加反応を行い、GPC検出でビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタンの残量が1.20%となったら、減圧して溶媒を取り除き、熱硬化性樹脂P−9を得る。
実施例10から18
実施例10から18はこの順に次ぎの通りとする。熱硬化性樹脂P−1からP−9をそれぞれ10重量部、トルエン10重量部を撹拌溶解してゲル液とし、ゲル液を厚さが12.5μmのポリイミドフィルム上に塗布し、塗布層の乾燥厚さを25μmとし、前記塗布されたポリイミドフィルムを50℃で10分乾燥し、60℃で30分乾燥してコーティングフィルムを得て、コーティングフィルムを厚さ35μmの銅箔上に接着し、200℃/40Kgで40分間ホットプレスし、その接着強度を測定する。ゲル液をPETフィルム上に塗布し、50℃で10分乾燥し、60℃で30分乾燥して150℃で3時間ベーキングし、最後に200℃で3時間硬化して、膜厚0.2mmの硬化物を得て、そのガラス転移温度、誘電率、誘電損失、耐屈曲性、接着強度を測定し、そのデータは表1に示す通りである。
比較例1
ビニールポリフェニレンエーテル(OPE-St-2200/MGC製)10重量部、トルエン10重量部を取り、撹拌溶解して、ゲル液とし、ゲル液を厚さが12.5μmのポリイミドフィルム上に塗布し、塗布層の乾燥厚さを25μmとし、前記塗布されたポリイミドフィルムを50℃で10分乾燥し、60℃で30分乾燥してコーティングフィルムを得て、コーティングフィルムを厚さ35μmの銅箔上に接着し、200℃、40Kgで40分間ホットプレスし、その接着強度を測定する。ゲル液をPETフィルム上に塗布し、50℃で10分乾燥し、60℃で30分乾燥して150℃で3時間ベーキングし、最後に200℃で3時間硬化して、膜厚0.2mmの硬化物を得て、そのガラス転移温度、誘電率、誘電損失、耐屈曲性、接着強度を測定し、そのデータは表1に示す通りである。
ガラス転移温度(Tg):TA社製TMAにより測定。
誘電率(Dk):Agilent社製LCR Meterにより1GHzで測定。
誘電損失:Agilent社製空洞共振器により1GHzで測定。
接着強度:コーティングフィルムを厚さ35μmの銅箔上に接着し、200℃、40kgで40分ホットプレスした後、長さ10cm、幅1cmのシートに切断し、銅箔層を上向き垂直方向に引っ張り、その速度は50mm/分、単位はN/cmである。
耐屈曲性:膜厚0.2mmの硬化物を180°角で二つ折りした後の外観を目視検査する。
〇は、折れ痕がない、△は折れ痕がある、×は、亀裂があることを示す。
実施例19から27
実施例19から27はこの順に次ぎの通りとする。熱硬化性樹脂P−1からP−9をそれぞれ10重量部、2つの不飽和基を含有する化合物10重量部、難燃剤4重量部、トルエン20重量部をゲル液とし、2116ガラス繊維布をゲル液に含浸し、175℃で2から15分乾燥させ、半硬化状態の半硬化シートを作り出し、その後4片の半硬化シートをラミネートし、上下両側にそれぞれ1枚が0.5オンスの銅箔を置いて、続いてホットプレスを行い、その条件は1〜3℃/分の昇温速度で230℃までとし、前記温度下で8〜15KG/平方センチメートルの圧力で180分ホットプレスし、これにより積層板を得て、そのガラス転移温度、誘電損失、誘電率、年々性、引き裂き強度、曲げ弾性率を測定し、そのデータは表2に示す通りである。
ビニールポリフェニレンエーテル(OPE-St-2200/MGC製)10重量部、2つの不飽和基を含有する化合物10重量部、難燃剤4重量部、トルエン20重量部をゲル液とし、2116ガラス繊維布をゲル液に含浸し、175℃で2から15分乾燥させ、半硬化状態の半硬化シートを作り出し、その後4片の半硬化シートをラミネートし、上下両側にそれぞれ1枚が0.5オンスの銅箔を置いて、続いてホットプレスを行い、その条件は1〜3℃/分の昇温速度で230℃までとし、前記温度下で8〜15KG/平方センチメートルの圧力で180分ホットプレスし、これにより積層板を得て、そのガラス転移温度、誘電損失、誘電率、年々性、引き裂き強度、曲げ弾性率を測定し、そのデータは表2に示す通りである。
表2
ガラス転移温度(Tg):積層板から銅箔を除去した後、TA社製TMAにより測定。
誘電率(Dk):積層板から銅箔を除去した後、Agilent社製LCR Meterにより1GHzで測定。
誘電損失:積層板から銅箔を除去した後、Agilent社製空洞共振器/ネットワーク・アナライザにより1GHzで測定。
難燃性:積層板から銅箔を除去した後、UL-94V垂直燃焼試験により測定。
引き裂き強度:銅箔層の積層板に対する接着力であり、1/8インチ幅の銅箔を板面上から垂直に剥がすときに必要とする力の大きさ、単位はポンド/インチ。
曲げ弾性率:JIS-K6911による方法で、島津AG-X万能試験機を使用。
BMI-5000:ビス(3-エチル-5-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン(Designer molecules製)。
表1より、本発明の実施例1から9の熱硬化性樹脂P−1からP−9は、その誘電率(Dk)が2.9以下であり、誘電損失(Df)が0.0034以下、接着強度及び耐屈曲性が従来のビニールポリフェニレンエーテルより更に好ましいことが分かるので、本発明が提供する熱硬化性樹脂は、次世代の高周波フレキシブル基板の低い誘電特性、高い接着性、耐屈曲性の要求に符合する。表2より、本発明の実施例19から27の熱硬化性樹脂組成物の硬化物は、難燃性がV−0クラスであり、ガラス転移温度が190〜254℃、誘電損失(Df)が0.0032以下、誘電率(Dk)が2.4以下であり、比較例2の従来のビニールポリフェニレンエーテル組成物の硬化物より優れ、引き裂き強度及び曲げ弾性率に関する表現も比較例2のビニールポリフェニレンエーテル組成物の硬化物より優れていることが分かるので、本発明が提供する熱硬化性樹脂組成物は、次世代の高周波基板及び半導体封止基板の低誘電特性、難燃性、高い引き裂き強度、高い曲げ弾性率の要求に符合する。
本発明が提供する熱硬化性樹脂の用途は、ビルドアップ層板、銅箔用の接着剤、半導体パッケージ材、可撓性基板、コーティングフィルム、接合シート、封止剤、ボンディングシート、リジッドフレキシブル基板、ソルダーレジストインキ、高周波フレキシブル基板等の製造に用いる。本発明が提供する熱硬化性樹脂組成物の用途は、積層板、高周波基板、ビルドアップ層板、銅箔用接着剤、プリプレグシート、半導体パッケージ剤、ICキャリアボード、車搭載用ボード等の製造に用いる。
本発明は、前記具体的な実施例、比較例に合せて記述しており、本項技術を熟知した当業者は上記記述に基づき多種多様な変化を行うことができるので、これにより本発明が特許出願する範囲が制限されることはない。

Claims (9)

  1. 少なくとも次の(a)2つの不飽和基を含む化合物、(b)難燃剤、(c)熱硬化性樹脂を含む熱硬化性樹脂組成物、
    一分子中に少なくとも2つのN-置換マレイミド基を有するマレイミド化合物からなる群から選択される一種又は多種を含む、2つの不飽和基を含む化合物、
    からなる群の一種又は多種を含む難燃剤、
    (c)ジアミン化合物とビスマレイミドを反応して得られる熱硬化性樹脂、前記熱硬化性樹脂の特徴は分子中に少なくとも1つの下記式(1)で表される化学構造残基を含む。
    (そのうち、R1、R2、R3、R4は同じもしくは異なり、かつ水素、メチル、エチル、プロピルを表す。ジアミン化合物はHN−A−NHである。
    Aは、
    炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
    Xは、
    炭素数24から48の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
    Bは、
    からなる群から選択される一種又は多種である。
    Yは、
    炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
    Zは、
    炭素数16から44の脂肪族側鎖を有する二価の炭化水素からなる群から選択される一種又は多種である。
    nは、1〜1000から選択される整数である。mは1〜1000から選択される整数である。pは、0〜1000から選択される整数である。qは、1〜1000から選択される整数である。)
  2. 求項に記載の熱硬化性樹脂組成物を用いて得られた、積層板
  3. 請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物を用いて得られた、高周波基板。
  4. 請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物を用いて得られた、ビルドアップ層板。
  5. 請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物を用いて得られた、銅箔用接着剤。
  6. 請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物を用いて得られた、プリプレグシート。
  7. 請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物を用いて得られた、半導体パッケージ剤。
  8. 請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物を用いて得られた、ICキャリアボード。
  9. 請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物を用いて得られた、車搭載用ボード。
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