JP6421731B2 - 転炉の操業方法 - Google Patents

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本開示は、転炉の上吹きランス及び転炉の操業方法に関する。
製鉄プロセスの一つである転炉の脱炭精錬では、生産性向上の観点から、脱炭反応に用いられる酸素ガスの単位時間当りの供給速度を高めた操業が採用されている。しかし、酸素ガスの供給速度の増加に伴い、ダストなどとして炉外に飛散する鉄分、及び転炉の炉壁や炉口付近に付着、堆積する鉄分が増加することとなる。これらの鉄分は、当該の脱炭精錬処理においては、鉄損失となり鉄歩留り低下の原因となることから、精錬コストの増大や生産性の低下を招く。また、これらの鉄分は、最終的には回収されて再度鉄源として再利用されることとなるが、発生量が多くなると、除去や回収に要するコストの増加や転炉の稼働率の低下を招くこととなる。
これに対して、転炉での脱炭精錬におけるダストの発生機構や抑制方法に関して、多くの検討及び研究が行われてきた。ダストの発生機構については、スピッティング又は気泡の湯面離脱に伴い粒鉄が飛散するなどの現象であるバブルバーストによる説と、鉄原子の蒸発によるヒューム説との2つに大別される。また、脱炭精錬では、吹錬の進行にしたがい、各々の原因によるダストの発生量及び発生割合が変化することが知られている。
また、転炉などの精錬反応容器では、上吹き及び底吹きにより供給される精錬用または攪拌用のガスと、脱炭反応に伴い発生するCOガスとによって溶鉄が揺動する。そして、溶鉄の搖動の振動数と容器の形状で決まる固有振動数とが一致する、いわゆる共振時には、溶鉄の搖動の振幅が最大化することが知られている。このような現象は、スロッシングと呼ばれ、上吹きランスや炉壁、炉口付近に付着・堆積する鉄分を増大させる可能性が高い。
例えば、非特許文献1には、円筒容器における固有振動数fcalc[Hz]は、解析的に求められ、円筒容器の内径Dと浴深Hとから、下記(3)式で示されることが開示されている。(3)式において、kは定数(k=1.84)、gは重力加速度、Hは円筒容器の浴深[m]、Dは円筒容器の内径[m]をそれぞれ示す。
Figure 0006421731
また、非特許文献2には、商業規模の転炉における溶鉄の振動数が0.3Hz〜0.4Hz程度であることが開示されている。この振動数は、技術文献1の(3)式から算出される固有振動数とほぼ一致する。このため、商業規模の転炉においてもスロッシング現象が起こる可能性が高く、それによる鉄歩留りの低下が問題となる可能性が高い。
さらに、上吹きランスを用いた転炉の脱炭精錬では、上吹きランスから吹き込まれる酸素の脱炭反応に用いられる比率である脱炭酸素効率も鉄歩留りに影響する。脱炭酸素効率が低下する場合、吹き込まれた酸素のうち脱炭酸素効率の低下分に相当する酸素は、溶鉄と反応して、スラグ中に酸化鉄として蓄積されることが考えられる。スラグ中への酸素の過度な蓄積は、鉄歩留りの低下を招くこととなる。脱炭酸素効率には、脱炭反応速度が影響する。上吹き酸素による脱炭反応速度は、溶鉄中の炭素濃度が臨界炭素濃度となるまでの間は酸素供給律速、それよりも低い炭素濃度では溶鉄中の炭素の移動(拡散)律速であることが知られている。さらに、非特許文献3によれば、排ガスの連続分析から、酸素供給律速の段階においても脱炭速度は、一定ではなく変動していることが指摘されている。この現象は、小型溶解炉を用いた浴面の直接観察において、浴面からの大気泡の発生を伴うことから表面反応から浴内反応の移行による反応面積の拡大に起因していると考えられている。
さらに、上吹き酸素による脱炭反応サイトは、主に酸素噴流と溶鉄の衝突界面、いわゆる火点で進行することが知られている。非特許文献4には、(4)式で示される火点面積の幾何学的なくぼみの表面積Aに加えて、(5)式で示される浴面上に発生する液滴の影響を考慮した相当界面積Aと上吹き酸素流量FO2との比である酸素負荷Rの増加に伴い脱炭酸素効率が低下することが開示されている。(4)式において、dはラバールノズルのスロート径、Iは上吹き酸素噴流の運動量、κは運動量Iの補正係数、σは溶鉄の表面張力をそれぞれ示す。
Figure 0006421731
曽我部 潔、外1名、「円筒液体貯槽の液面動揺の応答 第1報」、生産研究、東京大学生産技術研究所、1974年、第26巻、第3号、p.119−122 小島 信司、外3名、「上底吹き転炉における炉体振動の定量的評価」、川崎製鉄技報、川崎製鉄株式会社、1987年、第19巻、第1号、p.1−6 舘 充、外2名、「溶鉄の脱炭反応の観察」、生産研究、東京大学生産技術研究所、1970年、第22巻、第11号、p.488−490 島田 道彦、「転炉火点の界面積について」、鉄と鋼、1971年、第57巻、第12号、p.1764−1774
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、転炉の脱炭精錬などの酸化精錬において、鉄歩留りの低下を抑えることができる転炉の上吹きランス及び転炉の操業方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、酸化性ガスを噴出する、ラバール形状の複数のノズルを下端に有し、複数の上記ノズルは、上記ノズルの数及びスロート径に基づいて、(1)式で算出される平均火点面積当たりの酸化性ガス流量Rが0.78Nm/(s・m)以下であることを特徴とする転炉の上吹きランスが提供される。
Figure 0006421731
:ノズルのスロート径[m]
E(Q):転炉での酸化精錬における酸化性ガスの平均流量[Nm/s]
L:鉄浴面への酸化性ガスの衝突によって形成されるくぼみの深さ[m]
n:ノズルの数[孔]
:酸化性ガスの圧力[MPa]
r:鉄浴面への酸化性ガスの衝突によって形成されるくぼみの半径[m]
:鉄浴面における酸化性ガスの流速[m/s]
ρ:酸化性ガスの密度[kg/m
σ:溶鉄の表面張力[N/m]
本発明の一態様によれば、酸化性ガスを噴出する、ラバール形状の複数のノズルを下端に有する上吹きランスを用いて、転炉に収容された溶鉄を酸化精錬する際に、(1)式で算出される火点面積当たりの酸化性ガス平均流量Rが0.78Nm/(s・m)以下となるように、上記転炉での酸化精錬における酸化性ガスの平均流量E(Q)、及び上記上吹きランスのランス高さの少なくともいずれか一方を操作することを特徴とする転炉の操業方法が提供される。
本発明の一態様によれば、転炉での脱炭精錬などの酸化精錬において、鉄歩留りの低下を抑えることができる。
調査に用いた転炉の構成を示す模式図である。 上吹きランスの底面図である。 上吹きランスの下端における図2のI−I線矢視図である。 平均火点面積当たりの酸化性ガスの流量と炉下落下地金指数との関係を示すグラフである。 平均火点面積当たりの酸化性ガスの流量と固有振動数が0.35Hzにおける最大加速度との関係を示すグラフである。 火点面積当たりの酸化性ガスの流量と脱炭酸素効率との関係を示すグラフである。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施態様が実施できることは明らかであろう。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
本発明の具体的な説明に先立ち、図1〜図6を参照して、本発明に至った経緯について説明する。
本発明者らは、酸化性ガスの上吹きにより溶鉄の酸化精錬を行う際に、転炉の炉壁や上吹きランスなどへの鉄分の付着量(地金付着量)に対する、ランス形状や酸素ガスの噴射条件が与える影響について調査を行った。図1に、調査で用いた転炉1の構成について示す。図1に示すように、転炉1は、酸化性ガスを用いて溶鉄2を酸化精錬する装置であり、炉体3と、複数の底吹き羽口4と、上吹きランス5と、副原料添加手段6と、フード7とを備える。
炉体3は、上部が開口した洋梨型の形状を有する300t規模の精錬容器であり、内側壁の全面に耐火物が設けられる。
複数の底吹き羽口4は、炉体3の底部に、炉体3の外側面から内側面へと挿通して設けられる。底吹き羽口4は、不活性ガスを供給する複数のパイプが埋め込まれた耐火物からなり、パイプを通じて炉体3の炉内へと不活性ガスであるアルゴンを吹き込む。
上吹きランス5は、炉体3の上方に鉛直方向に延在して配され、鉛直方向に昇降自在に設けられる。上吹きランス5は、炉体3側となる下端に同一のラバール形状の複数のノズル51を有する。図2及び図3に図示した一例では、上吹きランス5に5孔のノズル51a〜51eが設けられた場合を示すが、本調査においては、4孔のノズル51が設けられた上吹きランス5を用いても同様な調査を行った。複数のノズル51は、上吹きランス5の延在方向の中心軸である軸心に対して同心円状に等間隔に離間して設けられる。さらに、複数のノズル51は、各ノズル51の中心軸と上吹きランス5の軸心とのなす角(「ノズル傾角」とも称する。)がθ[度]となるように、それぞれ配される。表1に、本調査で用いた上吹きランス5の条件を示す。表1に示すように、本調査では、ノズル51の数、スロート径d[mm]、出口径d[mm]、及びノズル傾角θ[度]が異なる条件1〜条件3の3種類の上吹きランス5を用いて調査を行った。
Figure 0006421731
また、上吹きランス5は、上吹きランス5の軸心を中心として同心円上に配された、最外筒52と、中管53と、内管54とを外側から順に有する。さらに、上吹きランス5は、最外筒52と中管53との間に冷却水供給経路55、中管53と内管54との間に冷却水排出経路56、及び内管54の内部に酸化性ガス供給経路57を有する。冷却水供給経路55は、上吹きランス5の下端側で、冷却水排出経路56と接続される。酸化性ガス供給経路57は、上吹きランス5の下端側で、複数のノズル51に接続される。上吹きランス5の上端側は、不図示の冷却水供給管、冷却水排出管及び酸化性ガス供給管に接続される。冷却水供給管は、冷却水供給経路55に接続され、冷却水供給経路55に冷却水を供給する。冷却水排出経路は、冷却水排出経路56に接続され、冷却水排出経路56から供給される冷却水を排出する。つまり、冷却水は、冷却水供給管、冷却水供給経路55、冷却水排出経路56及び冷却水排出管の順に移動することで、上吹きランス5を冷却する。酸化性ガス供給管は、酸化性ガス供給経路57に接続され、酸化性ガス供給経路57に酸化性ガスである酸素を供給する。酸化性ガス供給管から供給された酸素は、酸化性ガス供給経路57を介して、複数のノズル51から噴射され、溶鉄2へ吹き込まれる。
副原料添加手段6は、ホッパー61と、シュート62とを有する。ホッパー61は、造滓剤などの副原料を収容する容器であり、副原料の種類に応じて複数設けられてもよい。シュート62は、ホッパー61に接続され、ホッパー61から切出された副原料を炉体3内部へと投入する。
フード7は、炉体3の内部から排出される排ガスを回収するOG設備(Oxygen Converter Gas Recovery System)の一部であり、炉体3の炉口の上部を覆って形成され、集塵機等の他のOG設備へと接続される。
そして、本調査では、上記構成の転炉1を用いて、炭素濃度がおよそ4.0質量%の溶鉄2を、炭素濃度が0.05質量%となるまで酸化精錬した。酸化精錬を行う際、表1に示す上吹きランス5の種類に加え、酸化性ガスの平均流量E(Q)を750Nm/min〜1000Nm/minの範囲、及び上吹きランス5の下端から溶鉄2の浴面までの鉛直方向の距離であるランス高さLHを2.5m〜5.8mの範囲で変えた複数の条件で酸化精錬を行った。なお、酸化性ガスの平均流量E(Q)は、酸化精錬を通して、上吹きランス5から吹き込まれる酸素の平均流量[Nm/min]である。また、酸化精錬を行う際、炉体3の不図示の傾動軸に加速度計を設け、傾動軸の軸方向の加速度を計測した。その後、加速度計により得られた加速度信号を不図示の解析装置に取り込み、解析装置に記録すると同時に、高速フーリエ変換処理することで炉体3の炉体振動の周波数解析を行った。さらに、酸化精錬による鉄損失を評価するため、酸化精錬中に炉体3の炉口あるいはフード7に付着した鉄分である地金のうち、炉体3の鉛直方向下方の炉下に落下したものを、酸化精錬後に回収及び秤量した。
図4に、酸化精錬後に回収及び秤量した地金である炉下落下地金の評価結果を示す。図4における横軸は、平均火点面積当たりの酸化性ガスの流量R[Nm/(s・m)]であり、縦軸は炉下落下地金指数W[−]である。平均火点面積当たりの酸化性ガスの流量Rは、下記(1)式で示される値であり、溶鉄2の浴面の上吹き酸素との衝突部位となる複数の火点において、各火点の単位面積当たりに衝突する酸素の酸化精錬を通しての平均流量を示す。なお、(1)式において、E(Q)は、酸化精錬処理を通しての酸化性ガスの平均流量[Nm/s]、nはノズル51の数[孔]、rは鉄浴面への酸化性ガスの衝突によって形成されるくぼみの半径[m]、Lは鉄浴面への酸化性ガスの衝突によって形成されるくぼみの深さ[m]、Pは酸化性ガスの圧力[MPa]、dはノズル51のスロート径[m]、ρは酸化性ガスの密度[kg/m]、vはランス高さLHから算出される酸化性ガスの浴面流速[m/s]、σは溶鉄2の表面張力[N/m]をそれぞれ示す。また、炉下落下地金指数Wは、下記(6)式で示される値である。(6)式において、Wは測定された炉下落下地金の重量[t]、Wは平均火点面積当たりの酸化性ガスの流量Rが0.62Nm/(s・m)のときの炉下落下地金の重量[t]をそれぞれ示す。
Figure 0006421731
ここで、酸化性ガスの流速v、くぼみの深さL及びくぼみの半径rの算出方法について説明する。ラバール形状のノズル51から噴射される気体の吐出流速vg0[m/s]は、ノズル51内のガス流動を断熱変化と仮定すると下記(7)式で表される。なお、(7)式において、gは重力加速度、pはスロートにおける圧力(静圧)[Pa]、pはノズル出口における圧力(静圧)[Pa]、vはスロートにおける比容積[m/kg]、vはノズル出口における比容積[m/kg]、κは比熱比[−]をそれぞれ示す。
Figure 0006421731
一方、ノズルから噴射された後の中心軸上の噴流流速vは、ノズル51の出口直下に形成されるポテンシャルコアと呼ばれる領域長さx[m]を考慮して下記(8)式で表される。なお、(8)式において、Cは定数、Cは定数をそれぞれ示す。
Figure 0006421731
噴流の鉄浴衝突面に形成されるくぼみの深さLは下記(9)式で表される。なお、(9)式において、Cは定数を示す。
Figure 0006421731
噴流の鉄浴衝突面に形成されるくぼみの半径rは、下記(10)式で表される。なお、(10)式において、θは噴流の拡がり角度[度]を示す。
Figure 0006421731
図4から明らかなように、炉下落下地金指数Wは、平均火点面積当りの酸化性ガスの流量Rが上昇すると共に増加し、R>0.78Nm/(s・m)ではさらに急増することがわかった。
また、図5に、酸化精錬中の炉体振動のうち、(3)式から算出される、固有振動数fcalcが0.35Hzの最大加速度amaxと、平均火点面積当たりの酸化性ガスの流量Rとの関係を示す。図5から明らかなように、0.35Hzの最大加速度amaxは、平均火点面積当たりの酸化性ガスの流量Rの上昇に従い増加し、R>0.78Nm/(s・m)ではさらに大きくなる傾向を示すことがわかった。
ここで注目すべき事項は、条件1〜条件3の上吹きランス5のノズル51の違いによらず、平均火点面積当りの酸化性ガスの流量Rが、炉下落下地金指数W及び最大加速度amaxと正相関を示し、R=0.78Nm/(s・m)を境に、これより大きくなることで、炉下落下地金指数W及び最大加速度amaxが急増する点である。つまり、本発明者らは、炉体3の炉口やフード7に付着する地金を低減し、鉄歩留低下を防止する上では、平均火点面積当りの酸化性ガスの流量Rを制御することが重要であり、R≦0.78Nm/(s・m)とすることで、ダストの発生やスロッシングが抑えられることを知見した。
さらに、本調査では、脱炭酸素効率を評価するため、酸化精錬中の溶鉄2の炭素濃度が3質量%〜1質量%までの間、当該期間の平均脱炭酸素効率ηを、排ガス中のCO濃度などから算出した。平均脱炭酸素効率ηは、測定される排ガスの流量Qoffgas[Nm/s]、当該期間における上吹き酸素の平均流量E(Q)[Nm/s]、排ガス中のCO濃度CCO[体積%]及び排ガス中のCO濃度CCO2[体積%]を用いて、下記(6)式より算出した。
Figure 0006421731
図6に、本調査の酸化精錬を行った処理における、火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fと脱炭酸素効率ηとの関係を示す。火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fは、下記(2)式で示される値であり、溶鉄2の浴面の上吹き酸素との衝突部位となる複数の火点において、各火点の単位面積当たりに衝突する酸素の流量である。なお、(2)式において、Qは転炉1での酸化精錬における時間率で最も多用される酸化性ガスの流量[Nm/s]を示す。また、Fを算出するにあたり、酸化性ガスの流速v及び噴流の鉄浴衝突面に形成されるくぼみの半径rは、(8)式及び(10)式から算出される。さらに、噴流の鉄浴衝突面に形成されるくぼみの深さLは、(9)式の代わりに下記(12)式を用いて算出される。なお、(12)式において、Qは、(2)式と同様に、転炉1での酸化精錬における時間率で最も多用される酸化性ガスの流量[Nm/s]を示す。
Figure 0006421731
図6から明らかなように、脱炭酸素効率ηは、条件1〜条件3の上吹きランス5の条件の違いに関わらず、火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fが増加するにしたがい低下し、火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fと負相関を示すことがわかった。つまり、溶鉄2の酸化(Fe+1/2O→FeO)や2次燃焼(CO+1/2O→CO)といった脱炭以外に費やされる酸素の割合が増加する。したがって、鉄歩留りの低下を防止する上で、火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fを制御することが重要であることが知見された。脱炭酸素効率ηは、より高位の方が望ましいが、(11)式の値が炉口燃焼(転炉1の炉口とフード7との隙間から吸引される空気中の酸素によって排ガス中のCOガスの一部が排ガス煙道内で燃焼する反応:CO+1/2O→CO)を数%〜十数%含むことを考慮すると、脱炭酸素効率ηが90%以上であることが好ましい。このため、図6の脱炭酸素効率ηと火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fとの関係から、鉄歩留りを低減するためには、火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fを0.60Nm/(s・m)以上とすることが好ましい。
<上吹きランスの構成>
上述の調査結果に基づいた、本発明の一実施形態に係る上吹きランス5を説明する。本実施形態に係る上吹きランス5は、図2及び図3に示すように、ラバール形状の複数のノズル51を下端に有する。複数のノズル51は、上記(1)式で算出される平均火点面積当たりの酸化性ガス流量Rが0.78Nm/(s・m)以下となるように形成される。つまり、ノズル51のスロート径d及び数nは、予め設定される酸化性ガスの平均流量E(Q)、鉄浴面への酸化性ガスの衝突によって形成されるくぼみの半径r及び深さL、酸化性ガスの圧力P並びに酸化性ガスの流速vに応じて、R≦0.78Nm/(s・m)を満たすように決定される。
さらに、複数のノズル51は、上記(2)式で算出される火点面積当たりの酸化性ガス流量Fが0.60Nm/(s・m)以下であることが好ましい。この場合、上吹きランス5のスロート径d及びノズル51の数nは、上記の平均火点面積当たりの酸化性ガス流量Rの条件に加え、予め設定される、酸化精錬における時間率で最も多用される酸化性ガスの流量Q、鉄浴面への酸化性ガスの衝突によって形成されるくぼみの半径r及び深さL、酸化性ガスの圧力P並びに酸化性ガスの流速vに応じて、F≦0.60Nm/(s・m)を満たすように決定される。
<転炉の操業方法>
次に、本実施形態に係る転炉1の操業方法について説明する。本実施形態では、上述した調査と同様に、図1に示す転炉1を用いて、溶鉄2の酸化精錬を行う。まず、鉄スクラップ及び溶鉄2を炉体3に順に装入する。溶鉄2は、必要に応じて、予め脱硫処理及び脱燐処理の少なくともいずれか一方の予備処理が行われてもよい。次いで、上吹きランス5から酸化性ガスとして酸素を溶鉄2に吹き込むことで、酸化精錬を行う。この際、R≦0.78Nm/(s・m)を満たすように、予め設定された酸化性ガスの平均流量E(Q)及び酸化性ガスの圧力Pで酸素が吹き込まれる。さらに、R≦0.78Nm/(s・m)を満たすため、予め設定されたくぼみの半径r、深さL及び酸化性ガスの流速vとなるように、ランス高さLHが制御される。なお、F≦0.60Nm/(s・m)を満たす必要がある場合には、上記の条件に加え、F≦0.60Nm/(s・m)を満たすように、酸化性ガスの流量Q、酸化性ガスの圧力P及びランス高さLHが制御される。また、酸化精錬では、上吹きランス5からの酸素の吹込みと同時に、複数の底吹き羽口4から攪拌用のArやNなどの不活性ガスを溶鉄2に吹き込むことで、溶鉄2が攪拌される。さらに、酸化精錬の開始前や酸化精錬の処理中には、造滓剤(例えば、生石灰など)や合金、冷材などの副原料が副原料添加手段6から溶鉄2へ投入されてもよい。その後、溶鉄2が目標とする成分及び温度となることで、酸化精錬が終了し、酸化精錬をした溶鉄2を炉外の取鍋へと排出(出鋼)する。
<変形例>
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例または実施形態も網羅すると解すべきである。
例えば、上記実施形態では、ノズル51は4孔または5孔設けられる構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。ノズル51の数nは、複数孔であれば、上記以外の数であってもよい。
また、上記実施形態に係る転炉1の操業方法では、少なくともR≦0.78Nm/(s・m)を満たす上吹きランス5を用いるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、転炉1の操業方法として、複数のラバール形状のノズル51を有する上吹きランス5を用いて酸化精錬をする際に、R≦0.78Nm/(s・m)を満たすように、酸化性ガスの平均流量E(Q)及びランス高さLHの少なくとも一方を制御する構成であってもよい。さらに、この構成に加え、F≦0.60Nm/(s・m)を満たすように、酸化精錬の時間率において最も多用される酸化性ガスの流量Q及びランス高さLHの少なくとも1つを制御する構成であってもよい。
さらに、上記実施形態に係る転炉1の操業方法では、溶鉄2の脱炭精錬を行う場合について説明したが、上記実施形態に係る上吹きランス5を有する転炉1を用いた酸化精錬であれば、本発明はかかる例に限定されない。例えば、本発明に係る転炉の操業方法では、脱燐精錬のみの精錬処理または脱燐精錬と脱炭精錬との両方の精錬処理を行う構成であってもよい。
<実施形態の効果>
(1)本発明の一態様に係る転炉1の上吹きランス5は、酸化性ガスを噴出する、ラバール形状の複数のノズル51を下端に有し、複数のノズル51は、ノズル51の数及びスロート径dに基づいて、(1)式で算出される平均火点面積当たりの酸化性ガス流量Rが0.78Nm/(s・m)以下である。
上記(1)の構成によれば、溶鉄2の浴面搖動が適正化され、溶鉄2の搖動が抑制されることから、炉外への鉄分の逸散や炉口への地金の付着・堆積を低減させることができる。また、火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fを低減した場合と同様に、平均火点面積当たりの酸化性ガス流量Rを低減することで、脱炭酸素効率が向上する傾向となることから、スラグ中の鉄分を低減することができる。これらの効果により、上記(1)の構成では、脱炭精錬における鉄歩留りの低下を抑制できるため、脱炭精錬などの酸化精錬に係る精錬コストを低減、及び転炉1における生産性を向上させることができる。また、鉄歩留りの低下が抑制されることにより、地金の回収と再利用に要する費用が削減され、さらには、炉体3の炉口などに付着し、堆積した地金の除去に伴う転炉1の稼働率の低下を抑制することができる。
(2)上記(1)の構成において、複数のノズル51は、ノズル51の数及びスロート径dに基づいて、(2)式で算出される火点面積当たりの酸化性ガス流量Fが0.60Nm/(s・m)以下である。
上記(2)の構成によれば、上記(1)の構成による効果に加え、脱炭酸素効率をさらに向上させることができるため、スラグ中の鉄分をさらに低減することができる。このため、酸化精錬における鉄歩留りの低下をさらに抑制することができる。
(3)本発明の一態様に係る転炉1の操業方法は、酸化性ガスを噴出する、ラバール形状の複数のノズル51を下端に有する上吹きランス5を用いて、転炉1に収容された溶鉄2を酸化精錬する際に、(1)式で算出される火点面積当たりの酸化性ガス平均流量Rが0.78Nm/(s・m)以下となるように、転炉1での酸化精錬における酸化性ガスの平均流量E(Q)、及び上吹きランス5のランス高さLHの少なくともいずれか一方を操作する。
上記(3)の構成によれば、上記(1)の構成と同様な効果を得ることができる。また、上記(3)の構成によれば、酸化精錬において通常用いられる、ラバール形状のノズルを有する上吹きランスにおいても、酸化性ガスの平均流量E(Q)及びランス高さLHの少なくとも一方を制御するだけで、鉄歩留りの低減を抑制することができる。
(4)上記(3)の構成において、転炉1に収容された溶鉄2を酸化精錬する際に、(2)式で算出される火点面積当たりの酸化性ガス流量Fが0.60Nm/(s・m)以下となるように、転炉1での酸化精錬における酸化性ガスQの流量、及びランス高さLHの少なくともいずれか一方を操作する。
上記(4)の構成によれば、上記(2)と同様な効果を得ることができる。
次に、本発明者らが行った実施例について説明する。実施例では、図1に示す容量(処理する溶鉄及びスクラップの総重量)が300トンの上底吹きの転炉1を用いて、上記実施形態に係る転炉1の操業方法による酸化精錬を行った。実施例では、ノズル51の数、スロート径d、出口径d及びノズル傾角の異なる、4種類の上吹きランス5を用いて、複数の水準で酸化精錬を行った。表2に、実施例1〜実施例3及び比較例1の計4水準における、上吹きランス5の条件を示す。各水準におけるノズル51は、上記実施形態と同様に、それぞれ同一のラバール形状であり、上吹きランス5の軸心に対して同心円上に等間隔に配される。
Figure 0006421731
実施例では、まず、上底吹きの転炉1に鉄スクラップを装入した後、転炉1に予め脱燐処理が施された溶鉄2を装入した。表3に、実施例1〜実施例3及び比較例1の全ての水準における、溶鉄2の条件(温度及び化学成分)を示す。なお、表3において、化学成分の「tr」は、分析装置の検出下限値未満の濃度であることを示す。
Figure 0006421731
次いで、上吹きランス5から酸化性ガスである酸素を溶鉄2の浴面に向けて吹き付けながら、複数の底吹き羽口4からアルゴンガスを攪拌用ガスとして溶鉄中に吹き込むことで酸化精錬を行った。また、酸化精錬中には、副原料添加手段6から造滓剤として生石灰を投入した。生石灰の添加量については、炉体3内のスラグの塩基度(質量%CaO/質量%SiO)が3.2となるように調整を行った。実施例では、処理終了時の温度となる吹き止め温度が1650℃、及び溶鉄2中の炭素濃度が0.05質量%となるまで、酸化精錬を行った。さらに、酸化精錬では、上吹きランス5から吹き込まれる酸化性ガスの流量、ランス高さLH及び底吹き羽口4から吹き込まれるアルゴンガスの流量(底吹きガス流量)を、溶鉄2中の炭素濃度に応じた区間毎に変化させた。表4に、実施例1〜実施例3及び比較例1の各水準における、区間別あるいは全区間を平均した、酸化性ガスの流量、ランス高さLH、底吹きガス流量、(2)式から算出される火点面積当たりの酸化性ガスの流量F及び(1)式から算出される平均火点面積当たりの酸化性ガスの流量Rの条件を示す。区間は、溶鉄中の炭素濃度が3.0質量%超を区間1、溶鉄中の炭素濃度が0.4質量%超3.0質量%以下を区間2、溶鉄中の炭素濃度が0.4質量%以下を区間3とした。なお、表4における火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fは、各区間における酸化性ガスの流量を、(2)式の酸化性ガスの流量Qとした場合に(2)式から算出される値とした。また、実施例1〜実施例3及び比較例1の各水準において、各区間での酸化性ガスの流量及び底吹きガス流量の条件は同じとした。さらに、各水準において、浴面相当位置における上吹き酸素噴流の中心流速vが、区間1でおよそ120m/s、区間2でおよそ140m/s、区間3でおよそ160m/sと同程度となるように、ノズル51の形状や個数の違いに応じてランス高さLHの設定をそれぞれ変更した。上吹きランス5、酸化性ガスの流量及びランス高さLHを上記条件とすることで、実施例1,2の条件では、平均火点面積当たりの酸化性ガスの流量Rが0.78Nm/(s・m)以下、且つ時間率が最も大きな区間となる区間2における火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fが0.60Nm/(s・m)以下となるようにした。また、実施例3の条件では、平均火点面積当たりの酸化性ガスの流量Rが0.78Nm/(s・m)以下、且つ区間2における火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fが0.60Nm/(s・m)超となるようにした。一方、比較例1の条件では、平均火点面積当たりの酸化性ガスの流量Rが0.78Nm/(s・m)超、且つ区間2における火点面積当たりの酸化性ガスの流量Fが0.60Nm/(s・m)超となるようにした。
Figure 0006421731
以上示した操業条件及び操業方法による酸化精錬の結果として、酸化精錬に係った時間となる吹錬時間、酸化精錬終了直後のスラグ中の鉄濃度である吹き止め(T.Fe)及び炉下落下地金指数を表4に示す。なお、表4に示す炉下落下地金指数は、比較例1のときの炉下落下地金の重量を1としたときの相対値である。
Figure 0006421731
表5から明らかなように、実施例1〜3と比較例1とでは、吹錬時間はほぼ同等であったが、実施例1〜3の方が、炉下落下地金指数が低くなり、スラグ中の鉄濃度が低くなることが確認された。つまり、本発明によれば、溶鉄2の搖動が抑制され、溶鉄2の飛散やダストの発生、スラグ中の鉄分濃度を低減できることから、鉄歩留りの低下を抑制できることが確認された。さらに、実施例1,2と、実施例3とを比較した場合、F≦0.60Nm/(s・m)とすることで、炉下落下地金指数及び吹き止め(T.Fe)がさらに低減し、鉄歩留りの改善に大きく寄与できることが確認された。
1 転炉
2 溶鉄
21 スラグ
3 炉体
4 底吹き羽口
5 上吹きランス
51,51a〜51e ノズル
52 最外筒
53 中管
54 内管
55 冷却水供給経路
56 冷却水排出経路
57 酸化性ガス供給経路
6 副原料添加手段
61 ホッパー
62 シュート
7 フード
スロート径
出口径
θ ノズル傾角

Claims (2)

  1. 化性ガスを噴出する、ラバール形状の複数のノズルを下端に有する上吹きランスを用いて、転炉に収容された溶鉄を酸化精錬する際に、
    (1)式で算出される火点面積当たりの酸化性ガス平均流量Rが0.78Nm/(s・m)以下となるように、前記転炉での酸化精錬における酸化性ガスの平均流量E(Q)、及び前記上吹きランスのランス高さの少なくともいずれか一方を操作することを特徴とする転炉の操業方法。
    Figure 0006421731
    :ノズルのスロート径[m]
    E(Q):転炉での酸化精錬における酸化性ガスの平均流量[Nm/s]
    L:鉄浴面への酸化性ガスの衝突によって形成されるくぼみの深さ[m]
    n:ノズルの数[孔]
    :酸化性ガスの圧力[MPa]
    r:鉄浴面への酸化性ガスの衝突によって形成されるくぼみの半径[m]
    :鉄浴面における酸化性ガスの流速[m/s]
    ρ:酸化性ガスの密度[kg/m
    σ:溶鉄の表面張力[N/m]
  2. 前記転炉に収容された前記溶鉄を酸化精錬する際に、
    (2)式で算出される火点面積当たりの酸化性ガス流量Fgが0.60Nm/(s・m)以下となるように、前記転炉での酸化精錬における酸化性ガスQの流量、及び前記ランス高さの少なくともいずれか一方を操作することを特徴とする請求項に記載の転炉の操業方法。
    Figure 0006421731
    :転炉での酸化精錬における時間率で最も多用される酸化性ガスの流量[Nm/s]
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