JP6414281B2 - カッター装置、および、ラベル発行装置 - Google Patents
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Description
前記一方の刃に、前記一方の刃と他方の刃が摺り合う面で、且つ、前記他方の刃が摺動する方向に所定の長さを持つ、前記用紙の粘着剤が付着しないようにする前記付着防止剤を溜める有底の溝部を、前記他方の刃が摺動する方向と直角な方向に間隔をおいて複数設け、前記複数の溝部の短手方向又は長手方向の端部は、前記一方の刃と前記他方の刃が摺り合う面に対して傾斜していることを特徴とする。
また、本発明のカッター装置は、相対的に摺り合わせて移動可能な一対の刃により、一方の面に粘着層を備える用紙を、せん断作用で切断し、前記一対の刃の一方の刃に接して付着防止剤を保持する保持体を有するカッター装置であって、
他方の刃に、前記一方の刃と前記他方の刃が摺り合う面で、且つ、前記他方の刃が摺動する方向に所定の長さを持つ、前記用紙の粘着剤が付着しないようにする前記付着防止剤を溜める有底の溝部を、前記他方の刃が摺動する方向と直角な方向に間隔を置いて複数設け、前記複数の溝部の短手方向又は長手方向の端部は、前記一方の刃と前記他方の刃が摺り合う面に対して傾斜していることを特徴とする。
付着防止剤としては、ある程度の粘性を有する液状体であり、例えば、オイルやグリスなどである。
このカッター装置は、2枚の刃体のうち一方のみを駆動する方式、両方の刃体を駆動する方式の何れでもよい。
また、摺り合わせ面に僅かなオイルが塗布できればよいので、溝部の浅く、僅かなオイルが保持できるものであってもよい。
図1は、本発明の実施形態に係るカッター装置5を採用した台紙レスラベル発行装置100の概略を示す側面図である。図2は図1に示したカッター装置5の拡大図であり、詳細には、図2(a)はカッター装置5の正面図、図2(b)はカッター装置5の縦断側面図である。図3は図1に示したカッター装置5の一例を示す斜視図である。
そして、台紙レスラベル用紙8’の上方に位置するサーマルヘッド4bと下流側の用紙送出手段3bにおける上側のローラはそれぞれ台紙レスラベル用紙8’を下側のローラ(用紙送出手段3bにおける下側のローラ、プラテンローラ4a)とで挟持するように下方に付勢され、それにより台紙レスラベル用紙8’を安定して送出し得るように構成されている。
尚、台紙レスラベル用紙8’の粘着層がローラに付着しにくくする構成は、上記構成に限られるものではなく、ローラ自体又はローラの最外周部分を易剥離性の部材で構成してもよい。
切断手段としてのカッター装置5は、ラベル送出口9に向けて送出される台紙レスラベル用紙8’を所定長さの枚葉状に切断する。この台紙レスラベル用紙8’には、印字部4により商品情報などが印字されている。
カッター装置5は、ラベル送出口9より水平状に送出される台紙レスラベル用紙8’を挟むように配置した一対の刃体(刃ともいう)を有する。詳細には、図2(a)、図2(b)、図3に示したように、カッター装置5は、ラベル送出口9より水平状に送出される台紙レスラベル用紙8’を挟むように配置した上下一対の固定刃5aと可動刃5bとを有する。本実施形態では、固定刃5aは、刃体に一つまたは複数の取付孔5hが形成されており、固定ネジ(不図示)などにより、取付孔5hを介して台紙レスラベル発行装置のケース1などに固定されている。
尚、上記実施形態では、可動刃5bは正面視略V字形状に形成されていたが、この形態に限られるものではない。例えば、可動刃5bは、刃先が正面視左右方向(水平方向を基準)に対して斜めに形成された斜め刃(平刃)であってもよい。
図4は本発明の実施形態に係るカッター装置5の刃に設けられた溝部51の一例を示す図である。詳細には、図4(a)は固定刃5aに設けられた複数の溝部51が、可動刃5bの運動方向に対して斜めに形成されている一例を示す図である。図4(b)は固定刃5aに設けられた複数の溝部51が、可動刃5bの運動方向に対して斜めに形成され、溝部51の両端部のうち一端部と、隣接する溝部51の他端部とが、可動刃5bの運動方向に沿って重なり合うように構成されている一例を示す図である。図4(c)は固定刃5aに形成された複数の溝部51が可動刃5bの移動方向に沿って形成されている一例を示す図である。
図3、図4に示した例では、固定刃5aの刃体において、固定刃5aと可動刃5bとの摺り合せ面52に溝部51が形成されている。詳細には、固定刃5aに複数の溝部51が形成されている。この溝部51は、固定刃5aに形成された取付孔5hの形成領域以外の場所に形成されている。
尚、付着防止剤としては、ある程度の粘性を有する液体などであり、例えば、オイル60やグリスなどを採用することができる。
尚、固定刃5aの複数の溝部51は、可動刃5bの運動方向に対して斜め方向に沿って形成されていてもよいし、直交する方向に形成されていてもよいし、平行に形成されていてもよい。カッター装置5の動作時、固定刃5a、可動刃5bの刃の摺り合せ面にオイル60を塗布するように溝部51が構成されていればよい。
また、図4(a)に示したように、可動刃5bが正面視略V字形状に形成されており、つまり、可動刃5bの中央部が谷となる形状に形成されており、その谷付近(中央部)にラベルの糊などが比較的多く付着する場合がある。本実施形態では、固定刃5aに形成された複数の溝部51は、各溝部51の可動刃側の端部が他端と比べて、可動刃5bの谷部(中央部)に向かって近づくように傾斜するように形成されており、溝部51に溜まったオイル60が中央部に向かって流れることで、ラベルの糊などが付着しやすい部分(可動刃5bの谷部(中央部)付近)に、オイル60を十分に供給することができる。
図4(b)に示した例では、溝部51の一方の端部51a(可動刃5bに近い端部)と、その溝部51に隣接する他方の端部51b(可動刃5bから遠い端部)とが、可動刃5bの運動方向に沿って一部分だけ重なるように形成されている。こうすることで、可動刃5bの刃先に連続的に広くオイル60を塗布することができる。
尚、刃の表面張力がオイルの表面張力より十分に小さく、固定刃5aの表面が広範囲に亘ってオイルで濡れた状態であり、可動刃5bの刃先に連続的に広くオイル60を塗布するように、図4(a)に示したように、隣接する溝部51が、可動刃5bの運動方向に沿って重ならないように構成されていてもよい。
このように溝部51のエッジ51gが緩やかな傾斜となるように形成されているので、用紙切断時、固定刃5aと可動刃5bとが摺合う過程で、可動刃5bについたゴミなどが溝部51に溜る量が比較的少ない。
また、溝部51のエッジ51gが緩やかな傾斜となるように形成されているので、用紙切断時、固定刃5aと可動刃5bとが摺合う過程で、可動刃5bについたオイル60が、エッジ51gにより削ぎ落とされる量が少ない。このため一対の刃の摺り合せ面52に、汚れ防止に十分な量のオイル60を保持することができる。
また、溝部51の底部51pは、図5(b)に示したように、略断面半円形状に形成されていてもよいし、図5(c)に示したように、平坦に形成されていてもよい。
本実施形態では、図2(a)、図2(b)に示したように、例えば、付着防止剤としてのオイル60を含浸し保持するオイル保持体6が固定刃5aに設けられている。
オイル保持体6から染み出たオイル60が、固定刃5aに設けられた溝部51に溜るように、このオイル保持体6が固定刃5aに設けられている。オイル保持体6は、その一部分が溝部51に重なるように構成されている。
オイル保持体6としては、スポンジなどを採用することができる。例えば、オイル補給手段としてのオイルタンクにそのスポンジが浸され、オイル60が毛細管現象により溝部51に染み出すことで、溝部51にオイル60が流れ、溝部51にて保持される。
本実施形態では、可動刃5bの刃先が固定刃5aに形成された溝部51にまで移動した場合、溝部51に溜ったオイル60が可動刃5bおよび固定刃5aの摺り合せ面52に塗布されるように構成されている。
したがって、可動刃5bのみならず、固定刃5aの刃先の側面にも糊や紙粉が付着するのを防ぐことができる。つまり、オイル60は、切断されたラベル用紙の紙粉、糊などは固定刃5aや可動刃5bに付着しなくなるように作用する。
オイル60を含浸したスポンジ等の弾性体6aを固定刃5aに取り付ける方法は、接着剤による固定、或いは固定刃5aに収容枠を取り付け、その収容枠内に弾性体6aを収容する等、何れでもよい。尚、弾性体6aを固定刃5aに接着によって固定する場合、可動刃5bが弾性体6aに進入する領域は非接着とし、弾性体6aに可動刃5bがスムーズに侵入するようにする。
このように、正面視略V字形の刃部形状に合うような、オイル60を含浸する弾性体6aや溝部51を備えることで、正面視略V字形の可動刃5bと固定刃5aとのせん断作用により用紙を切断する場合でも、正面視略V字形の刃先のV部最深部近傍に確実にオイルが塗布されるので、該部への糊、紙粉などの付着を防ぐことができる。
また、可動刃5bの形状と、オイル60を含浸する弾性体6aとが合うので、可動刃5bの移動に際して負荷にならない。
また、このように可動刃5bの刃部を正面視略V字形にすることで、台紙レスラベル用紙8’は幅方向両側方から中央に向かって切断されるようになるので、該可動刃5bの移動距離を少なくすることができる。それにより、カッター装置5をコンパクトなユニットにすることができる。
図6はカッター装置5の動作の一例を示す図である。詳細には、図5(a)は用紙切断前、可動刃5bと固定刃5aが離間した状態を示す図であり、図5(b)は可動刃5bと固定刃5aの間に台紙レスラベル用紙8’が搬送された状態の一例を示す図であり、図5(c)は用紙切断時の可動刃5bと固定刃5aの位置関係の一例を示す図である。
図6(a)に示したカッター装置5は、固定刃5aに設けられたオイル保持体6に適度にオイル60を補給するオイルタンク61(オイル補給手段)を備えている。例えば、オイルタンク61にスポンジなどのオイル保持体6が浸されており、オイル60が毛細管現象により染み出して、固定刃5aに設けられた溝部51にオイル60が注油され、溝部51にオイル60が溜り保持されている。
尚、オイルタンク61から細管(チューブ)にてスポンジなどのオイル保持体6にオイル60を注油する構成であってもよい。
次に、図6(c)に示したように、制御部(不図示)の制御により可動刃5bが固定刃5aに近づくように駆動された場合、可動刃5bと固定刃5aのせん断作用により、台紙レスラベル用紙8’が切断される。
詳細には、固定刃5aの溝部51に一部分重なって配置されたオイル保持体6からオイル60が刃の表面および溝部51に僅かに流れ、刃の表面や溝部51に付着して濡れた状態で保持されている。このように、固定刃5aの表面(摺接面)および溝部51がオイル60により濡れた状態で、可動刃5bが固定刃5aの表面(摺接面)上に進入する。
オイル60は固定刃5aと可動刃5bとの間の極僅かな隙間(摺り合せ面)、溝部51に位置している。
そして、制御部(不図示)の制御により可動刃5bが固定刃5aから離間する方向(下方)に駆動された場合、上記摺り合せ面内に位置するオイル60が下方へ引きずられて移動する。そして、可動刃5bが固定刃5aから離間した場合、可動刃5bの摺り合せ面にオイル60が塗布されて濡れた状態となる。
つまり、固定刃5aと可動刃5bとが一部分重なる状態で、各刃の摺り合せ面の間に存在するオイル60のうち余分なオイル60が可動刃5bの移動とともに、可動刃5bに付着して移動する。よって、可動刃5bが下方へ移動するに伴い、各刃の摺り合せ面付近に存在するオイルのうち余分なオイルがそぎ落とされるようになる。
前記実施例(図2参照)では直線帯状の刃体を固定刃5a、正面視略V字形の刃部を有した刃体を可動刃5bとし、溝部51を備えた固定刃5aにオイル保持体6を取り付けたが、可動刃に溝部51を設けてもよい。図7にその変形例を示す。図7はカッター装置5の変形例を示す図であり、詳細には図7(a)は正面図、図7(b)は縦断側面図、図7(c)は用紙切断時、固定刃11aと可動刃11bとが重なる状態の一例を示す図である。
図7に示すカッター装置11は、台紙レスラベル用紙8’の印字面側(上方)に、固定刃11aとして刃部が同一幅で直線状に形成された帯刃(平刃)を配置し、台紙レスラベル用紙8’の貼付面側(下方)には、可動刃11bとしての刃部が正面視略V字形に形成され刃体を配置し、可動刃11bにおいて固定刃11aとの摺接面に複数の溝部51が形成されている。可動刃11bが固定刃11aに対して進退することにより台紙レスラベル用紙8’がせん断作用によって切断されるようになっている。
固定刃11aの摺接面にはオイル保持体12からのオイル60で僅かに濡れた状態であり、可動刃11bの進行(上昇)により、図7(c)に示したように、可動刃11bと固定刃11aとが一部分重なり、可動刃11bの摺り合せ面側にオイル60が塗布されるとともに、可動刃11bの摺り合せ面側に形成された溝部51の一部分が固定刃11aの摺り合せ面に重なる状態となり、固定刃11aの摺り合せ面上のオイル60が可動刃11bの溝部51に保持される。
上記構成により、固定刃11aの表面にオイル60が濡れた状態で、正面視略V字形の可動刃11bの摺接によってオイル60が可動刃11bの摺接面に塗布されるので、可動刃11bへの糊、紙粉などの付着を防ぐことができる。なお、図7において、固定刃11aにも溝部51を形成することで、オイル保持体から僅かに染み出るオイルを保持するようにしてもよい。つまり、この場合は、固定刃11a、可動刃11b共に溝部51が形成されるようになる。
図8に示すカッター装置11は、台紙レスラベル用紙8’の印字面側(上方)に、固定刃11aとして刃部が同一幅で直線状に形成された帯刃(平刃)を配置し、固定刃11cの摺接面に凹部が形成され、その凹部にスポンジなどのオイル保持体12が備えられている。図8に示したように、スポンジなどのオイル保持体12の表面は、固定刃11cの摺接面と略一致するように形成されている。
台紙レスラベル用紙8’の貼付面側(下方)には、可動刃11dとしての刃部が正面視略V字形に形成され刃体を配置し、可動刃11dにおいて固定刃11cとの摺接面に複数の溝部51が形成されている。可動刃11dが固定刃11cに対して進退することにより台紙レスラベル用紙8’がせん断作用によって切断されるようになっている。
固定刃における可動刃が摺接する面(裏面)にオイル保持体12(オイルを含浸したスポンジ等の弾性体)が接着固定されている。この場合、可動刃は帯刃であるため、オイル保持体12の弾性体は、可動刃の刃部全域が一緒に弾性体に接触するように、可動刃の横幅と略同じ幅の矩形状に形成されている。
そして、上記構成により、正面視略V字形の固定刃の裏面に、可動刃の摺接によってオイル60が塗布され、正面視略V字形の固定刃の裏面に糊や紙粉等が付着するのを防ぐことができる。また、オイル保持体12が台紙レスラベル用紙8’の貼付面側に配置した固定刃に取り付けられているため、可動刃の進行(下降)によるオイル保持体との当接で染み出たオイル60は可動刃の退行(上昇)で固定刃の裏面に摺接塗布されるが、塗布されたオイル60は重力によって固定刃の裏面に沿って垂れ、オイル保持体12に吸収される。従って、オイルが無駄に垂れ落ちるのを防止することができる。
このように、刃自身の摺り合せ面52にオイル60を保持可能な溝部51を有するので、一対の刃(5a、5b)が相対的に移動する場合、刃の摺り合せ面52の溝部51に溜ったオイル60を刃(5a、5b)に塗布することができ、刃に糊や紙粉が付着するのを防止することができる。
このため、刃の摺り合せ面52に形成された溝部51が、刃面の広範囲に亘って触れるので、刃面の広範囲に亘ってオイル60を塗布することができる。
すなわち、溝部51に溜ったオイル60が、溝部51を備えた刃の摺り合せ面52の縁部5fから外側に垂れる量を少量とすることができ、オイル60を溝部51に確実に溜めることができる。
このように固定刃5aに溝部51が形成されているので、可動刃5bに溝部を設けた場合と比較して、溝部51からオイル60が漏れる量を少量とすることができ、確実にオイル60を保持することができる。
このように、オイル保持体6から、溝部51にオイル60を適宜注油することができる。
このように、オイル補給手段により、オイル保持体6にオイル60を適宜補給することができる。
このため、例えば、固定刃5aと可動刃5bとが相対的に摺り合わせて移動する際、各刃先および摺り合せ面52の広範囲に亘ってオイル60を塗布することができる。
すなわち、前記装置内に設けられたオイルタンク61、オイル保持体6と、可動刃5b、固定刃5aはいずれも同一の装置内の同一面に位置しているので、同一の高さに配置されることになる。この場合でも、オイルタンク61に浸ったスポンジなどのオイル保持体6から毛細管現象により溝部にオイル60が供給されるので、オイル保持体6と溝部との位置に高さ方向の違いが無い場合であっても、前記毛細管現象によりオイル60を溝部に確実に供給することができる。
これにより、可動刃5bの固定刃5aと摺動する側の側面先端にオイルが付着するようになるので、該部分に糊等が付着しづらくなる。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
(付記1)
一方の面に粘着層を備える用紙を、相対的に摺り合わせて移動可能な一対の刃によりせん断作用で切断するカッター装置であって、
前記刃の摺り合せ面に、前記用紙の粘着剤が付着しないようにする付着防止剤を溜める有底の溝部を備えることを特徴とする
カッター装置。
(付記2)
前記付着防止剤は、粘性を有する液状のオイルまたはグリスであることを特徴とする付記1に記載のカッター装置。これにより、溝部にオイルまたはグリスが保持されやすくなる。
(付記3)
前記溝部は、前記刃の移動方向に対して斜め方向に沿って設けられていることを特徴とする付記1または付記2に記載のカッター装置。これにより、刃の摺り合せ面に形成された溝部に溜まったオイルが、刃面に広範囲に亘って触れ、刃に広範囲に塗布される。
(付記4)
前記溝部のエッジが、該溝部を備えた刃の摺り合せ面の縁部よりも内側に位置するように形成されている付記1から付記3のいずれかに記載のカッター装置。これにより、オイルまたはグリスを刃の縁部より外側に溢すことなく、溝部にオイルやグリスを保持させることができる。
(付記5)
前記一対の刃は、固定刃と可動刃とを有し、
前記溝部は前記固定刃に設けられていることを特徴とする付記1から付記4のいずれかに記載のカッター装置。これにより、可動刃に溝部が付されていると、可動刃の移動によりオイルやグリース等が必要以上に溝部から漏れる虞があるが、固定刃に溝部が付いていると、前記のように必要以上に漏れる虞が少なくなる。
(付記6)
前記刃の摺り合せ面に形成された前記溝部にオイルを注油可能なオイル保持体を備えていることを特徴とする付記2から付記5のいずれかに記載のカッター装置。これにより、カッターの移動に伴い染み出すオイルが溝部に保持されるようになる。
(付記7)
前記固定刃に形成された溝部とオイル保持体とが一部分重なるように配置されるとともに、前記溝部の他の部分が前記可動刃の可動範囲内で一部分露出するように構成され、
カッター動作時、前記可動刃がオイル保持体に当接するとともに、前記固定刃の溝部と前記可動刃が近接するように構成されていることを特徴とする付記6に記載のカッター装置。
(付記8)
前記オイル保持体にオイルを補給するオイル補給手段を有することを特徴とする付記6または付記7に記載のカッター装置。
(付記9)
前記一対の刃は、正面視略V字形の刃体、平刃、または、のこ刃を有し、
前記正面視略V字形の刃体、平刃、または、のこ刃の摺り合せ面に前記溝部が形成されていることを特徴とする付記1から付記8のいずれかに記載のカッター装置。
(付記10)
一対の刃のうち、溝部の形成された刃における前記溝部における溝方向に沿った両端部は、他方の刃側の一端部と、他端部とを有し、
溝部の一端部と、該溝部に隣接する溝部の他端部とが、前記刃の相対的運動方向に沿って重なる、または、前記刃の相対的運動方向に直交する方向に沿って僅かに間隔をあけるように構成されていることを特徴とする付記3から付記9の何れかに記載のカッター装置。
(付記11)
前記刃に形成された複数の溝部は、正面視ハの字形状に形成されていることを特徴とする付記1から付記10のいずれかに記載のカッター装置。
(付記12)
印字部(サーマルヘッド)と、表面に剥離剤をコーティングしたプラテンローラとを有し、該サーマルヘッドと該プラテンローラとにより前記用紙としての台紙レスラベル用紙を挟持して前記カッター装置の一対の刃の間に送出し、
前記カッター装置は、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとにより送出された前記用紙を切断することを特徴とする付記1から付記11のいずれかに記載のカッター装置。
(付記13)
付記1から付記12のいずれかに記載のカッター装置を備えることを特徴とするラベル発行装置。
2 ロール装填部
3 送出手段(用紙送出手段)
3a 用紙送出手段(ローラ)
3b 用紙送出手段(ローラ)
4 印字部
4a プラテンローラ
4b サーマルヘッド
5 カッター装置(切断手段)
5a 固定刃(帯刃)
5b 可動刃
5e 刃先
5f 縁部
5h 取付孔
6 オイル保持体
6a 弾性体
7 ラベル保持部
7a 接触部材
7b 枠体
8 台紙レスラベルロール
8’ ラベル用紙(台紙レスラベル用紙)
9 ラベル送出口
10 固定枠
11 カッター装置
11a 固定刃
11b 可動刃
11c 固定刃
11d 可動刃
12 オイル保持体
51 溝部(有底の溝部)
51a 溝部の端部
51b 溝部の端部
51g エッジ
51p 溝部の底部
52 摺り合せ面
60 オイル
61 オイルタンク(オイル補給手段)
100 台紙レスラベル発行装置(ラベル発行装置)
Claims (4)
- 相対的に摺り合わせて移動可能な一対の刃により、一方の面に粘着層を備える用紙を、せん断作用で切断し、前記一対の刃の一方の刃に接して付着防止剤を保持する保持体を有するカッター装置であって、
前記一方の刃に、前記一方の刃と他方の刃が摺り合う面で、且つ、前記他方の刃が摺動する方向に所定の長さを持つ、前記用紙の粘着剤が付着しないようにする前記付着防止剤を溜める有底の溝部を、前記他方の刃が摺動する方向と直角な方向に間隔をおいて複数設け、前記複数の溝部の短手方向又は長手方向の端部は、前記一方の刃と前記他方の刃が摺り合う面に対して傾斜していることを特徴とするカッター装置。 - 前記複数の有底の溝部は、前記保持体が保持されている領域から該領域の外部まで伸びていることを特徴とする請求項1に記載のカッター装置。
- 相対的に摺り合わせて移動可能な一対の刃により、一方の面に粘着層を備える用紙を、せん断作用で切断し、前記一対の刃の一方の刃に接して付着防止剤を保持する保持体を有するカッター装置であって、
他方の刃に、前記一方の刃と前記他方の刃が摺り合う面で、且つ、前記他方の刃が摺動する方向に所定の長さを持つ、前記用紙の粘着剤が付着しないようにする前記付着防止剤を溜める有底の溝部を、前記他方の刃が摺動する方向と直角な方向に間隔を置いて複数設け、前記複数の溝部の短手方向又は長手方向の端部は、前記一方の刃と前記他方の刃が摺り合う面に対して傾斜していることを特徴とするカッター装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカッター装置を備えることを特徴とするラベル発行装置。
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