JP3450142B2 - テープ処理装置 - Google Patents

テープ処理装置

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JP3450142B2
JP3450142B2 JP35367596A JP35367596A JP3450142B2 JP 3450142 B2 JP3450142 B2 JP 3450142B2 JP 35367596 A JP35367596 A JP 35367596A JP 35367596 A JP35367596 A JP 35367596A JP 3450142 B2 JP3450142 B2 JP 3450142B2
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cutting
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健二 渡邊
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浩永 飯田
智宏 守屋
葉子 衛藤
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King Jim Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープとして、粘
着テープなどの粘着材を塗布したテープを扱うことがあ
るテープ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のテープ処理装置として、
テープからラベルを得るテープ印刷装置に適用したもの
が知られている。このテープ印刷装置には、装置ケース
内に、粘着材を塗布した剥離紙付きの粘着テープをロー
ル状に巻回して収容したテープカートリッジが装着され
ており、テープカートリッジから繰り出した粘着テープ
に印刷ヘッドを押当ててこれに印刷を行うと共に、印刷
した部分をハサミ形式のカッターに臨ませて所定の長さ
に切断し、さらに切断した粘着テープを装置ケースに形
成したテープ排出口から外部に排出するようにしてい
る。そして、切断した印刷済みの粘着テープは、剥離紙
を剥しラベルとしてファイルなどに貼着される。この場
合、カッターで粘着テープを切断すると、粘着テープの
粘着材がカッターの切断刃に付着して、切断刃が動かな
くなるなどの支障が生ずると共に、粘着材により切断し
た粘着テープが切断刃に付着して、テープ排出口に詰ま
ったり、再切断されてしまうおそれがある。
【0003】一方、粘着材が切断刃に付着しないように
構成されたハサミとして実公平3−4237号公報に記
載のものが知られている。このハサミは、固定刃(この
場合は支軸が固定されている側の刃)と可動刃から成る
切断刃のそれぞれの刃裏に、フッ素樹脂の被膜を焼付け
処理し、粘着テープを切断した場合にその粘着材が各切
断刃の刃裏に付着しないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来のテープ
処理装置におけるカッターの不具合を解消するため、カ
ッターの切断刃にフッ素樹脂の被膜を焼付け処理するこ
とが考えられる。しかし、切断刃にフッ素樹脂を焼付け
ると、カッターの製造工程が複雑になると共にカッター
がコスト高になり、テープ処理装置自体もコストアップ
になる問題がある。また実際には、カッターの切断性能
を低下させないように、刃先にはフッ素樹脂の焼付けを
行わないようにしているため、この部分に粘着材が付着
したり、粘着テープが付着することは、避けられなかっ
た。
【0005】本発明は、切断刃に、切断したテープやテ
ープの粘着材が付着するのを有効に防止することができ
るテープ処理装置を提供することをその目的としてい
る。
【0006】
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明のテープ処理装置
は、長尺のテープを随時送りながらカッターで所定長に
切断すると共に、切断したテープを外部に排出するよう
にしたテープ処理装置において、カッターは、ハサミ形
式で相互に切断動作する固定刃と可動刃とから成る切断
刃と、カッターの切断刃へのテープおよびテープの粘着
材の付着を阻止する粘着阻止液を貯留する貯留部と、
有し、貯留部は、切断動作する可動刃に接触するよう
、固定刃の刃裏であって可動刃が交差する位置に配設
されていることを特徴とする。
【0009】この構成によれば、固定刃の刃裏であって
可動刃が交差する位置に配設した貯留部に粘着阻止液を
貯留しておき、この貯留部に切断動作する可動刃を接触
させることにより、切断動作毎に可動刃が貯留部に触れ
て粘着阻止液が供給され、切断刃に常に適量の粘着阻止
液を塗布しておくことができる。供給された粘着阻止液
は、固定刃の刃裏と可動刃の刃裏との間において、毛細
管現象により、固定刃および可動刃のそれぞれの刃裏の
切断に寄与する部分に自動的に行き渡る。このため、刃
裏や刃先などの粘着材が付着し易い部分に、粘着阻止液
を正確に塗布することができる。したがって、粘着材を
塗布したテープを切断しても、粘着材がテープから剥が
れて切断刃に付着することがなく、また粘着材を介して
テープが切断刃に付着することがない。しかも、粘着阻
止液の供給源となる貯留部が設けられているため、上記
の作用を装置の寿命に合わせて永続させることができ
る。また、粘着阻止液は、刃裏を介してハサミ形式の固
定刃と可動刃との軸部にも行き渡るため、切断刃の潤滑
剤や防錆剤としても機能する。
【0010】
【0011】
【0012】この場合、貯留部は、粘着阻止液を吸収し
て貯留する粘着阻止液吸収材を有することが、好まし
い。
【0013】この構成によれば、簡単な構造で粘着阻止
液を、塗布し易いように適切に貯留することができると
共に、粘着阻止液と可動刃とを接触させる過程で可動刃
の損傷などを有効に防止することができる。
【0014】この場合、貯留部は、粘着阻止液吸収材を
固定刃に添設するためのホルダを、更に有し、ホルダ
は、粘着阻止液吸収材の可動刃側の一方の半部を露出さ
せた状態で、他方の半部を不動に保持していることが、
好ましい。
【0015】この構成によれば、切断動作する切断刃
が、粘着阻止液を含んだ粘着阻止液吸収材に適切に接触
すると共に、繰り返しこの接触が行われても、粘着阻止
液吸収材が位置ずれすることがない。
【0016】この場合、粘着阻止液吸収材は、その露出
部分に切断動作した可動刃の刃先が僅かに接触する位置
に配設されていることが、好ましい。
【0017】この構成によれば、粘着阻止液吸収材の露
出部分に可動刃の刃先が僅かに接触するだけなので、可
動刃に粘着阻止液が過剰に付着(塗布)することがな
い。このため、可動刃を介してテープへの粘着阻止液の
付着を極力少なく、すなわちユーザーが粘着阻止液のテ
ープへの付着を認識できない程度にすることができる。
【0018】これらの場合、粘着阻止液吸収材が、発泡
セルロースで構成されていることが、好ましい。
【0019】この構成によれば、粘着阻止液吸収材に、
適度な弾力性と適度な粘着阻止液保持力を持たせること
ができる。これにより、切断刃に粘着阻止液を付着させ
易くすることができ、かつ保持した粘着阻止液が垂れた
り、また逆に滲み出さないなどの支障を生ずることがな
い。
【0020】これらの場合、固定刃の刃表にはテープの
静電気を除電する除電ブラシが、更に設けられているこ
とが、好ましい。
【0021】この構成によれば、除電ブラシの除電作用
と相俟って、テープの切断刃への付着を確実に防止する
ことができる。
【0022】これらの場合、粘着阻止液がシリコーンオ
イルであることが、好ましい。
【0023】この構成によれば、粘着阻止液を、環境変
化に対し変質し難く、常温で安定なものとすることがで
きる。したがって、粘着阻止液は、長期に安定した粘着
阻止性能を発揮するものとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
発明の一実施形態に係るテープ処理装置をテープ印刷装
置に適用した場合について説明する。このテープ印刷装
置は、テープに所望の印刷(印字)を行うと共に、テー
プの印刷部分を所定長に切断する機能を有しており、切
断されたテープは書類ファイルなどに貼着するラベルと
して用いられる。すなわち、テープ印刷装置は無地のテ
ープから文字を印刷したラベルを作成するものである。
【0025】図1および図2に示すように、このテープ
印刷装置1は、上下2分割の装置ケース2によりその外
殻が形成され、前部にキー入力部3を、右後部にディプ
レイ4を、そして左後部にテープカートリッジ5を装着
するためのポケット6を配設して、構成されている。ポ
ケット6には窓付きの開閉蓋7が設けられており、開閉
蓋7の隅部に相当する位置には、開閉蓋7を開放する開
放ボタン8が配設されている。ポケット6の内部にはイ
ジェクト機構9が組み込まれており、イジェクト機構9
はテープカートリッジ5を受け入れると共に、受け入れ
たテープカートリッジ5を取り出し易い位置まで上昇さ
せる。
【0026】また、開閉蓋7の内部には、テープカート
リッジ5の方形開口部5aに位置して、印刷ヘッド10
が、またテープカートリッジ5には、印刷ヘッド10に
対向するようにプラテンローラ11が、それぞれ配設さ
れている。テープTは、プラテンローラ11によりテー
プカートリッジ5から繰り出され、印刷ヘッド10によ
り印刷されながら更に装置外部に送り出されてゆく。一
方、印刷ヘッド10の左側の装置ケース2内には、オー
トカット装置12が収容されており、テープTの送出し
動作が停止したところで、オートカット装置12によ
り、テープTが所定の長さ(印刷部分+前後余白)にカ
ットされる。また、装置ケース2の左側部には、オート
カット装置12に隣接して、テープTを装置外部に送り
出すためのテープ排出口13が形成されている。
【0027】このテープ印刷装置1によりテープTから
ラベルを作成する場合には、先ず、開放ボタン8を押し
て開閉蓋7を跳ね上げ後、開閉蓋7を手動で完全開放さ
せる(図1参照)。次に、ポケット6のイジェクト機構
9の上にテープカートリッジ5をセットし、さらにテー
プカートリッジ5を押し込んで完全に装着する。テープ
カートリッジ5を装着したら、開閉蓋7を閉塞する。次
に、ディプレイ4を見ながらキー入力部3のキー3aを
適宜操作して、所望の入力を行う。ディプレイ4で所望
の入力が確認できたら、さらにキー3aを操作して印刷
動作を指令する。
【0028】印刷動作が指令されると、テープカートリ
ッジ5内のテープTとインクリボン(図示省略)が同時
に走行を開始し、熱転写による印刷が行われる。この印
刷の進行と共に、インクリボンはテープカートリッジ5
内で巻き取られるが、印刷が行われたテープTは、テー
プ排出口13から送り出されてゆく。印刷が完了する
と、余白用の送りが行われた後、テープTおよびインク
リボンの走行が停止する。続いて、オートカット装置1
2が作動して、テープTを自動切断する。また、テープ
カートリッジ5を取り出す場合には、開放ボタン8を押
して開閉蓋7を跳ね上げ後、開閉蓋7を手動で完全開放
する。するとこの開放動作に連動してイジェクト機構9
が働き、テープカートリッジ5は上記のセット状態まで
押し上げられる。
【0029】テープTは、いわゆる剥離紙付きの粘着テ
ープであり、インクの載りが良好になるように表面が加
工され、粘着材を塗布した裏面には剥離可能な剥離紙が
張り合わされている。したがって、切断されたテープT
の剥離紙を剥がせば、文字や記号が印刷されたテープT
を、ラベルとして所望の対象物に貼り付けることができ
る。また、このテープ印字装置1では、テープ幅が6m
m、9mm、12mm、18mm、24mmおよび36
mmなどの各種のテープ(=インクリボン)Tが用意さ
れており、これらテープ幅の異なる各種のテープTは、
テープカートリッジ5内に巻回された状態で収容され、
それぞれ提供される。
【0030】次に、図3を参照して、オートカット装置
12について説明する。オートカット装置12は、駆動
源となるカッターモータ21と、カッターモータ21に
より作動するカッター作動機構22と、カッター作動機
構22により切断動作する固定刃23aおよび可動刃2
3b(切断刃)を有するカッター23とを備えている、
また、カッター23の固定刃23aには、刃表側にテー
プTの静電気を除電する除電ブラシ24が取り付けたら
れ、刃裏側に粘着阻止液であるシリコーンオイルを貯留
する貯留部材(貯留部)25が取り付けられている。シ
リコーンオイルは、テープTの粘着材がカッター23に
付着するのを阻止するものであり、貯留部材25から供
給され、固定刃23aおよび可動刃23bに自動的に塗
布される。そして、これら構成部品は、フレーム26に
支持された状態で、ポケット6に装着されたテープカー
トリッジ5およびイジェクト機構9を「L」字状に囲む
ように配設されている。
【0031】カッターモータ21は、テープカートリッ
ジ5の右前方に配設されており、上記のプラテンローラ
11の回転停止に同期して回転を開始し、カッター23
を切断動作させる。カッターモータ21の駆動軸31に
はウォーム32が固定され、このウォーム32を介して
カッター作動機構22に回転動力が伝達される。
【0032】カッター作動機構22は、ウォーム32に
噛み合うウォームホイール33と、ウォームホイール3
3と同軸上に配設された第1中間ギヤ34と、第1中間
ギヤ34に噛み合う第2中間ギヤ35と、第2中間ギヤ
35と同軸上に配設された第1ベベルギヤ36と、第1
ベベルギヤ36に噛み合う第2ベベルギヤ37とを備え
ている。ウォームホイール33と第1中間ギヤ34とは
相互に固定され、フレーム26に片持ちで支持された第
1支軸38に回転自在に軸支されている。同様に、第2
中間ギヤ35と第1ベベルギヤ36とは相互に固定さ
れ、フレーム26に片持ちで支持された第2支軸39に
回転自在に軸支されている。さらに、第2ベベルギヤ3
7も、フレーム26に片持ちで支持された第3支軸(図
示省略)に回転自在に軸支されている。
【0033】第2ベベルギヤ37の側面には偏心ピン
(図示省略)が固定され、偏心ピンが、後述する可動刃
ホルダ56の長溝(図示省略)に係合している。すなわ
ち、この第2ベベルギヤ37と可動刃ホルダ56とによ
り、可動刃23bを回動させるクランク機構が構成され
ている。カッターモータ21が回転すると、この回転動
力はウォーム32から第1ベベルギヤ36に至る減速歯
車列で減速され、第2ベベルギヤ37を回転させる。第
2ベベルギヤ37が回転すると、偏心ピンが長溝内をス
ライドしながら偏心回転(公転)し、可動刃ホルダ56
を介して可動刃23bをハサミ様に切断動作させる。
【0034】一方、カッター23は、支軸51により回
動自在に連結された固定刃23aと可動刃23bとで構
成され、テープカートリッジ5とテープ排出口13との
間の狭い空間に配設されている。固定刃23aは、直線
状の刃先52aを形成した垂直片52と垂直片52を保
持する水平片53とで「L」字状に形成され、水平片5
3でフレーム26に固定されている。同様に、可動刃2
3bは、円弧状の刃先54aを形成した傾斜片54と、
傾斜片54を保持する回動片55と、回動片55の尾端
部に装着した可動刃ホルダ56とから成り、可動刃ホル
ダ56に形成した上記の長溝が上記の第2ベベルギヤ3
7に係合している。固定刃23aおよび可動刃23b
は、それぞれ半円形に形成した支軸51の部分で重なる
ようにして対峙し、支軸51を中心に可動刃23bが回
動することにより、可動刃23bの刃先54aが固定刃
23aの刃先52aに擦れ合って、切断動作が行われ
る。
【0035】この場合、固定刃23aはテープカートリ
ッジ5側に配設されると共に、可動刃23bはテープ排
出口13側に配設されており、テープカートリッジ5か
ら繰り出され真っ直ぐテープ排出口13に向かうテープ
Tが、固定刃23aの刃先に平行にかつ近接して臨むよ
うになっている(図3および図4参照)。そして、この
状態で可動刃23bが回動すると、テープTが固定刃2
3aとの間に挟み込まれるようにして切断され、テープ
排出口13から落下するようにして排出される。
【0036】除電ブラシ24は、図3、図4および図5
に示すように、固定刃23aの垂直片52の刃表に取り
付けられている。除電ブラシ24は、多数本(数千本単
位)のカーボン繊維(除電毛)を束ねて構成した複数個
の除電結束子61と、複数個の除電結束子61をサンド
イッチする受け板62および押え板63と、これらを固
定刃23aの垂直片52に挟持固定する上下2本の固定
ねじ64とを有している。この場合、詳細は後述する
が、この2本の固定ねじ64により、除電ブラシ24と
貯留部材25とが、垂直片52を挟んでこれに共締め状
態で、取り付けられている。なお、図中の符号65は、
テープTの走行を案内すると共に、除電ブラシ24に押
されるテープTを反対側から受けるガイド片であり、こ
のガイド片65は、固定刃23aに臨むテープTを挟ん
で、固定刃23aの刃先52aと対向するように配設さ
れている。
【0037】図4および図5に示すように、貯留部材2
5は、シリコーンオイルを吸収するようにして貯留する
オイル吸収材(粘着阻止液吸収材)71と、オイル吸収
材71を固定刃23aに添設する吸収材ホルダ72とで
構成されている。オイル吸収材71は、例えば発泡セル
ロースなどで構成されており、吸収したシリコーンオイ
ルが垂れることなく且つ滲み出し易い適度な液保持力を
有すると共に、可動刃23bが適切に接触するように適
度な弾力性を有している。なお、オイル吸収材71は、
発泡セルロースが好適であるが、発泡ウレタンやフェル
トなども使用可能である。また、シリコーンオイルに代
えて、他の油脂を用いてもよい。かかる場合には、揮発
し難く、粘度が適度で、温度などに対し変質し難い油脂
が好適である。
【0038】吸収材ホルダ72は、樹脂などで構成さ
れ、内側にオイル吸収材71を収容する収容溝74を形
成したホルダ本体73と、ホルダ本体73の上下両端部
に設けた一対の取付脚部75,75とを備え、収容溝7
4にオイル吸収材71の半部を収容した状態で、両取付
脚部75,75で固定刃23aの垂直片52の刃裏にね
じ止めされている。各取付脚部75には、雌ねじ部75
aが突出形成されており、この雌ねじ部75aが垂直片
52に形成された貫通孔52bに挿入されている。そし
て、この状態で、上記の除電ブラシ24の固定ねじ64
が除電ブラシ24側からこの雌ねじ部52bに螺合し、
除電ブラシ24と吸収材ホルダ(貯留部材25)72と
が共締め状態で、垂直片52に固定されている。
【0039】また、収容溝74は、可動刃23b側の一
方の側部が開放され他方の側部が閉塞された溝となって
おり、且つ溝内には上下一対の係止突起74a,74a
が突出形成されている。そして、この一対の係止突起7
4a,74aがオイル吸収材71に形成した一対の係止
受け孔71a,71aに嵌合すると共に、オイル吸収材
71の端が溝内の閉塞側の面に当接することで、オイル
吸収材71が収容溝74に不動に保持されている。この
ようにして、吸収材ホルダ72を介して固定刃23aの
垂直片52に取り付けられたオイル吸収材71は、可動
刃23b側の一方の半部が露出し、他方の半部が吸収材
ホルダ72の収容溝74に収容された状態となってい
る。
【0040】この場合、吸収材ホルダ72の露出部分
は、切断動作する可動刃23bの(傾斜片54の)刃先
54aに接触する位置に設けられるが、可動刃23bの
傾斜片54は刃先54aが円弧状に形成されており、切
断動作(回動)したときに傾斜片54の上下中間部分が
オイル吸収材71側に最も突出する。そこで、オイル吸
収材71、すなわち貯留部材25は固定刃23aの垂直
片52の上下中間部分に配設されている。これにより、
傾斜片54の刃先54aの中間部分のみが、オイル吸収
材71に軽く接触するため、可動刃23bにシリコーン
オイルが過剰に付着することがない。また、切断動作で
重なった固定刃23a(の垂直片52)と可動刃23b
(の傾斜片54)との間では、毛細管現象によりシリコ
ーンオイルが拡散して、テープTの粘着材が付着し易い
固定刃23aおよび可動刃23bのそれぞれの刃裏や刃
先52a,54aに自動的に行き渡る。一方、切断を完
了した可動刃23bは元の位置に戻るときにテープTの
切り口端に接触するが、シリコーンオイルの付着は少な
いため、テープTの切り口端にシリコーンオイルが多量
に付着するのを防止することができる。
【0041】以上のように本実施形態によれば、貯留部
材25を供給源としてシリコーンオイルが、テープTの
粘着材が付着し易い固定刃23aおよび可動刃23bの
それぞれの刃裏や刃先52a,54aに塗布されるた
め、粘着材が固定刃23aおよび可動刃23bに付着す
ることがなく、且つ粘着材を介して切断したテープ
(片)Tが固定刃23aおよび可動刃23bに付着する
ことがない。したがって、粘着材の堆積により切断動作
が不能になったり、切断したテープTがテープ排出口1
3に詰まったり(ジャミング)、再切断されたりするの
を有効に防止することができる。また、シリコーンオイ
ルは、固定刃23aおよび可動刃23bに付着して防錆
剤として作用すると共に、これら刃23a,23bの支
軸51の部分にまで行き渡って、潤滑剤としても作用す
る。
【0042】なお、上記の実施形態では、シリコーンオ
イルを貯留部材に貯留するようにしているが、固定刃お
よび可動刃に単に塗布するだけでもよい。実験結果によ
れば、シリコーンオイルの塗布状態は、貯留部材を設け
た場合にほぼ5万回の切断動作まで維持でき、単に塗布
するだけでも2万回の切断動作まで維持できる。また、
この実施形態では、ハサミ形式のカッターについて言及
したか、本発明は、粘着テープを切断することのある他
の形式のカッター(テープ処理装置の)にも適用できる
ことは、いうまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明のテープ処理装置に
よれば、切断刃に切断したテープやテープの粘着材が付
着するのを有効に防止することができるので、切断刃に
粘着材が付着堆積し、切断刃が癒着して切断不能になる
のを防止することができると共に、切断後のテープが再
切断され或いはテープ排出口の部分に詰まるのを防止す
ることすることができる。したがって、装置の信頼性を
高めることができると共に、装置の耐久性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ処理装置を適
用したテープ印刷装置の外観斜視図である。
【図2】テープ印刷装置の開閉蓋を取り外した状態のポ
ケット廻りの斜視図である。
【図3】テープ印刷装置のオートカット装置廻りの斜視
図である。
【図4】テープ印刷装置のカッター廻りの平面図であ
る。
【図5】カッターの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 装置ケース 5 テープカートリッジ 12 オートカット装置 13 テープ排出口 23 カッター 23a 固定刃 23b 可動刃 24 除電ブラシ 25 貯留部材 52 垂直片 52a 刃先 54 傾斜片 54a 刃先 64 固定ねじ 71 オイル吸収材 72 吸収材ホルダ T テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀田 登信 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株式会社キングジム内 (72)発明者 飯田 浩永 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株式会社キングジム内 (72)発明者 守屋 智宏 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株式会社キングジム内 (72)発明者 衛藤 葉子 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株式会社キングジム内 (56)参考文献 特開 平10−175764(JP,A) 特開 平8−324871(JP,A) 実開 平3−82189(JP,U) 実開 平5−39893(JP,U) 特公 平3−4237(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 1/02 B65H 35/07

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺のテープを随時送りながらカッター
    で所定長に切断すると共に、切断したテープを外部に排
    出するようにしたテープ処理装置において、 前記カッターは、ハサミ形式で相互に切断動作する固定
    刃と可動刃とから成る切断刃と、当該切断刃へのテープ
    およびテープの粘着材の付着を阻止する粘着阻止液を貯
    留する貯留部と、を有し、 当該貯留部は、切断動作する前記可動刃に接触するよう
    、前記固定刃の刃裏であって前記可動刃が交差する位
    置に配設されていることを特徴とするテープ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記貯留部は、粘着阻止液を吸収して貯
    留する粘着阻止液吸収材を有することを特徴とする請求
    に記載のテープ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記貯留部は、前記粘着阻止液吸収材を
    前記固定刃に添設するためのホルダを、更に有し、 前記ホルダは、前記粘着阻止液吸収材の可動刃側の一方
    の半部を露出させた状態で、他方の半部を不動に保持し
    ていることを特徴とする請求項に記載のテープ処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記粘着阻止液吸収材は、その露出部分
    に切断動作した前記可動刃の刃先が僅かに接触する位置
    に配設されていることを特徴とする請求項に記載のテ
    ープ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記粘着阻止液吸収材が、発泡セルロー
    スで構成されていることを特徴とする請求項2、3また
    は4に記載のテープ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記固定刃の刃表には、テープの静電気
    を除電する除電ブラシが、更に設けられていることを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のテープ処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記粘着阻止液がシリコーンオイルであ
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載
    のテープ処理装置。
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