JPS6389185A - 鋏に非粘着性被膜を形成する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は、被切断物が刃に付かないようにした鋏に関
するものである。

（従来の技術及び発明が解決しようとする問題点）従来
、一般に用いられている鋏は粘着性のテープを切断する
と刃の裏面に粘着材が付着して切れ味が悪くなったり、
刃と刃がくっついてしまい切断作業がしにくくなるとい
う問題点があった。そこで、例えば防錆処理等の前処理
を施した鉄片に四弗化エチレンを吹きつけ塗装した後、
焼成することも考えられたが、この場合鉄片の特定の面
のみに吹きつけ塗装をすることは困難であり、又、吹き
つけ塗装をすると高価な四弗化エチレンを大量に使用す
る上、吹きつけ塗装後、四弗化エチレンを高温（約４０
０°Ｃ）で焼成するための工程が必要になり、製作工程
が複雑化し、製品が高価になるという問題点があった。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） この発明は前記問題点を解決するために、焼成した弗素
樹脂の微粉末をインク等の接着媒体に混入してそれを刃
の裏面に塗布して非粘着性の被膜を形成した。

（作用） 従って、弗素樹脂を吹き付は塗装したりする必要がなく
、その弗素樹脂の性質により刃の裏面にテープ等の粘着
材が付着することが防止出来る。

（実施例） 以下、この発明を具体化した一実施例を第１〜２図につ
いて説明する。

それぞれ基端に指かけ部１が形成された一対の鋏片２は
、その中程において軸３により互いに回動可能に取着さ
れ、前記一対の鋏片２の裏面にはそれぞれ四弗化エチレ
ンの被膜４が塗布されている。なお、第２図は理解を容
易にするために前記被膜４の厚さを誇張して描いである
。

さて、前記鋏片２に四弗化エチレンの被膜４を塗布する
には、第２図に示すように、組付は前の一対の鋏片２の
刃の裏面２ａに、それぞれ前もって焼成した四弗化エチ
レンの微粉末５を接着媒体としての焼付塗装用のインク
６に混入したものをスクリーン印刷により塗布する。そ
して、所定の厚さの四弗化エチレンの被膜４を形成した
のち同被膜４に所定の硬度を付与するために約１５０゛
Ｃで焼付を行う。

従って、刃の裏面２ａにのみ必要な厚みの四弗化エチレ
ンの被膜４を形成することが出来る上、すでに焼成しで
ある四弗化エチレンの微粉末５を使用しているのであら
ためて四弗化エチレンの焼成を行う必要がない。

又、接着媒体を塗布する手段をスクリーン印刷としたこ
とにより、版のメツシュの大きさ或いは、インクの透過
部分の形状等を変更することにより所望の厚さの四弗化
エチレンの被膜４を所望の形状で形成することができる
。

さらに、この実施例においては、接着媒体としてインク
を使用したことにより、塗布面を所望の色に着色するこ
とも可能である。

尚、この発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば、四弗化エチレン以外の弗素樹脂の微粉末を使用
したり、その他の印刷方法により接着媒体を塗布したり
する等、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状
、構成等を任意に変更することも可能である。

発明の効果 以上詳述したように、この発明によれば鋏片の裏面に必
要量の弗素樹脂の被膜を所望の形状で形成することが出
来、高価な弗素樹脂を必要量以上使用することがない上
、高温による焼成工程が不要になり、安価に製造できる
という優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化した一実施例を示す平面図、
第２図は同じく被膜の状態を示す要部縦断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、焼成した弗素樹脂の微粉末（５）をインク等の接着
   媒体（６）に混入してそれを刃の裏面（２ａ）に塗布し
   、非粘着性の被膜（４）を形成したことを特徴とする鋏
   。 ２、前記微粉末（５）は四弗化エチレンを焼成したもの
   である特許請求の範囲第１項に記載の鋏。 ３、前記接着媒体（６）はスクリーン印刷により前記刃
   の裏面（２ａ）に塗布される特許請求の範囲第１項又は
   第２項に記載の鋏。