JPH0533228Y2 - - Google Patents

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JPH0533228Y2
JPH0533228Y2 JP1987083542U JP8354287U JPH0533228Y2 JP H0533228 Y2 JPH0533228 Y2 JP H0533228Y2 JP 1987083542 U JP1987083542 U JP 1987083542U JP 8354287 U JP8354287 U JP 8354287U JP H0533228 Y2 JPH0533228 Y2 JP H0533228Y2
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cutting
groove
grooves
cutting edge
oil
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、外周部に多数の切刃を有し、溝加工
や切断作業に用いる切削工具に関する。
<従来技術> 従来の切削工具は、例えば第6,7図の如き適
当な被切削物1に1mm巾の加工溝2を加工する場
合、1mm巾の切削工具3(メタルソー)を用い、
フライス盤などで加工するが、切刃巾が薄いた
め、側フライスや角フライスのように側刃を設け
ず、外周切刃4のみで切削加工を行なつている。
また通常のメタルソーやコールドソーは、切削
性能を向上させるため第12図の如く、円板の中
心に向かつて厚み方向でわずかにバツテーパー
(α°)を形成している場合もある。
<考案が解決しようとする問題点> 第6,7図の如く、円板の側面5にバツクテー
パーを形成しない場合、切刃側面5が常時摩擦を
受ける状態となり、切削油が側面5で不足するこ
とと相俟つて切刃4が焼付き状態隣り、切刃4の
摩損や、切削加工溝2の側面6のキズ模様などを
生ずる。
またメタルソーやコールドソーに、バツクテー
パーを設けると、切削時に、メタルソーの巾が薄
いため、円板の剛性がなくフレを生じ、切断面や
溝の側面にキズを生じたり、溝巾の精度が悪くな
る。更に工具の寿命も短くなる。
また、側フライスについては、側面に切刃を設
けているが、同時に、円板の中心に向かつて大き
なバツクテーパーを設けているための、再研削を
行うと巾の減少が著しい。したがつて、バツクテ
ーパーは出来るだけ小さい方がよいが、切削性能
は悪くなる。
以上のように、メタルソーについては、できる
だけバツクテーパーを零またはそれに近いものと
することにより、切削時、切削溝が工具の案内溝
となり、フレがなく、正確な溝加工ができること
になるが、ガイド部において油膜が切れ、摩擦抵
抗が増大し、溶着現象を起こす。
そこで、本考案は、切刃の側面への切削油の供
給が充分に行なわれ、切刃側面の摩擦力を減少
し、以つて、精度の高い長時間の切削加工を可能
とする切削工具を提供することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 本考案による問題点解決手段は、第1,2,3
図の如く、円板10の外周部に多数の切刃4が形
成され、該切刃4の両側面5に断面円弧状の切削
油案内用の刻溝12が形成され、隣り合う切刃4
の刻溝12は互いに位相差を有せしめられたもの
である。
<作用> 上記問題点解決手段において、被切削物1の溝
2の加工は円板10の外周切刃2によつてのみ行
なわれ、切刃4の側面5は切削時の案内の役目を
なし切削には関与しない。そのため、バツクテー
パーが零に近い場合、いかに外周切刃4の切削性
能がよくても、切削加工中、切刃4の側面部分5
と加工溝2の側面6との間の潤滑油膜が破断し摩
擦力が発生する。
しかし、本例では、切刃4の側面5に刻溝12
が形成されているので、刻溝12は切削油を介入
案内することができ、充分に潤滑され切刃4の側
面5と加工溝2の側面6との間の摩擦が減少す
る。さらに、隣り合う切刃部10,11において
零ではない任意の位相差bを有するので、刻溝1
2は各切刃4によつて加工溝2の側面6との接触
部が異なり、加工溝2の側面6の全面に渡つて切
削油が行き渡りやすくなる。したがつて、摩擦を
さらに減少させ、極めて高精度で長時間の切削加
工に耐えることができる。
さらにまた、刻溝を断面円弧状として角部を設
けずに形成しているので、切削油中の粉塵等が刻
溝につまるのを防止できる。
<実施例> 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。まず、第1図ないし第7図に示す本考案の第
一実施例について説明する。第1図は本考案切削
工具の切刃部の拡大図、第2図は同じく刻溝の拡
大図、第3図は第2図の側面図である。
図示の如く、本考案切削工具(メタルソー)
は、第6,7図の如き適当な被切削物1に1mm巾
の加工溝2を加工する場合に使用するものであ
り、これは、駆動軸9周りに回転自在な1mm巾の
円板10の外周部に多数の切刃4が形成され、該
切刃4の側面5に加工溝2の側面5と摩擦を減少
させるための切削油案内用の刻溝12が形成され
る。そして隣り合う切刃4a,4bの刻溝12は
互に零でない位相差bを有せしめられ、円板10
の全周に渡つて形成される。従つて、刻溝12は
円板10の中心に対してうず巻き形状に配され
る。
前記各切刃4は、第2図の如く、すくい面13
と逃げ面14とから側面視略三角形状に形成され
てなる。
前記刻溝12は、第3図に示すように、任意の
切刃4部の側面に、すくい面13から次の切刃4
のチツプポケツトまで(図中a−a′で示される)、
円板10の径が例えば約50mmに対して幅約0.4mm、
深さ0.02〜0.05mmとされる。刻溝12は、潤滑効
果を発揮し、かつ加工溝7と工具の側面5との接
触長さを減少させることを目的としているため、
その刻溝深さは浅いものでよく、巾は細くてよ
い。
また、刻溝12は切刃の両側面5に形成される
が、その位置は、第3図の如く、切刃4の巾方向
に対して必ずしも一致させる必要はない。
第5,6図は被切削物1に切削工具3で溝加工
する場合の例図であり、第7図は切削加工後の加
工溝2の状態を示す正面図である。被切削物1の
加工溝2は底面7と側面6で構成される。
上記構成において、被切削物1の溝2の加工は
円板10の外周切削4によつてのみ行なわれ、切
刃4の側面5は切削時の案内の役目をなし切削に
は関与しない。そのため、いかに外周切刃4の切
削性能がよくても、バツクテーパーが少ない、又
は零の場合、切削加工中、切刃4の側面部分と、
加工溝2の側面6との間に摩擦力が発生し、油膜
の破断を起こすことがある。そのため、円板10
の外周切刃4のコーナー部及び側面5に摩損を起
こし易くなる。
しかし、本例では、切刃4の側面5に刻溝12
が形成されているので、刻溝12に切削油を介入
案内することができ、切刃4の側面5と加工溝2
の側面6との間の摩擦が減少する。さらに、刻溝
12は隣り合う切刃4a,4bにおいて零ではな
い任意の位相差bを有するので、刻溝12は各切
刃4によつて加工溝2の側面6との接触部が異な
り、加工溝2の側面6の全面に渡つて切削油が行
き渡り、摩擦をさらに減少させ、極めて高精度で
長時間の切削加工に耐えることができる。
次に、第8図ないし第10図に示す本考案の第
二実施例について説明すると、これは、刻溝12
は、円板10の側面10aに細かく多数形成さ
れ、その刻溝12の外周端が各切刃4まで延設さ
れたもので、他の構成は上記第一実施例と同様で
ある。なお第9,10図中、hは切刃4の高さを
表わす。
上記構成において、刻溝12は、ランダムに配
置されるので、各切刃4によつて加工溝2の側面
6の全面に渡つて切削油が行き渡り、更に切削油
は切刃4のすくい面部分にまで介入案内すること
ができる。そのため、極めて切削性能を向上させ
ることができる。
なお、本考案における刻溝12は、巾が細く、
浅く、かつあや目、網目状を含むランダム形状で
あり、更に、切削工具の材質が高速度鋼や超硬合
金などで製作されるため、刻溝12の形成方法
は、電解腐食や放電加工により任意の形状に形成
する。
なお、本考案は、上記実施例に限定されるもの
ではなく、本考案の範囲内で上記実施例に多くの
修正および変更を加え得ることは勿論である。
例えば、刻溝12は、上記実施例においては各
切刃4にそれぞれ一個づつ形成されているが、そ
の刻溝4の数は多い方が摩擦力が減少し、切削油
の行き渡りが良好となる。また、刻溝12は上記
実施例では、円板の中心に対してうず巻き状に形
成されているが、個々の切刃部に任意の半径状あ
るいは、位相差を有する直線状であつても良い。
さらに、第11図に示す本考案の第三実施例の
如く、刻溝12は各切刃4の側面5および円板1
0の側面10aにおいて平行に多数形成したもの
であつてもよい。
<考案の効果> 以上の説明から明らかな通り、本考案において
は、円板の外周部に多数の切刃が形成され、切刃
の側面に切削油案内用の刻溝が形成されることに
より、切削加工時の摩擦力が減少し、かつ切削油
が充分に側面の刻溝を介して側面全体及びすくい
面に行きわたり、極めて高精度で長時間の切削加
工に耐えることができる。
また、隣り合う切刃部において零ではない任意
の位相差を有するので、刻溝は各切刃によつて加
工溝の側面との接触部が異なり、加工溝の側面の
全面に渡つて切削油が行き渡り、摩擦をさらに減
少させ、極めて高精度で長時間の切削加工に耐え
ることができる。
さらに、刻溝を断面円弧状として角部を設けず
に形成しているので、切削油中の粉塵等が刻溝に
つまるのを防止できるといつた優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例を示す切削工具の
切刃部の拡大図、第2図は同じく刻溝の拡大図、
第3図は第2図の側面図、第4図は切削工具の正
面図、第5図は被切削物に切削工具で溝加工する
場合の加工状態正面図、第6図は同じくその側面
図、第7図は切削加工後の溝の状態を示す側面
図、第8図は本考案の第二実施例を示す切削工具
の正面図、第9図はその要部拡大図、第10図は
切削加工時の切削工具の溝への切込み状態を示す
断面図、第11図は本考案の第三実施例を示す切
消工具の正面図、第12図は従来の切消工具の側
面断面図である。 1……被切削物、2……加工溝、3……切削工
具、4……切刃、5……側面、6……側面、7…
…底面、10……円板、10a……その側面、1
2……刻溝、13……すくい面、14……逃げ
面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円板の外周部に多数の切刃が形成され、該切刃
    の両側面に断面円弧状の切削油案内用の刻溝が形
    成され、隣り合う切刃の刻溝は互に位相差を有せ
    しめられたことを特徴とする切削工具。
JP1987083542U 1987-01-20 1987-05-29 Expired - Lifetime JPH0533228Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987083542U JPH0533228Y2 (ja) 1987-01-20 1987-05-29

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP733387 1987-01-20
JP1987083542U JPH0533228Y2 (ja) 1987-01-20 1987-05-29

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Publication Number Publication Date
JPH0215218U JPH0215218U (ja) 1990-01-30
JPH0533228Y2 true JPH0533228Y2 (ja) 1993-08-24

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ID=31717130

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JP1987083542U Expired - Lifetime JPH0533228Y2 (ja) 1987-01-20 1987-05-29

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