JP2532586Y2 - リーマ - Google Patents

リーマ

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JP2532586Y2
JP2532586Y2 JP1992082696U JP8269692U JP2532586Y2 JP 2532586 Y2 JP2532586 Y2 JP 2532586Y2 JP 1992082696 U JP1992082696 U JP 1992082696U JP 8269692 U JP8269692 U JP 8269692U JP 2532586 Y2 JP2532586 Y2 JP 2532586Y2
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reamer
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blade
blade portion
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JP1992082696U
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Inventor
甫篁 松岡
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甫篁 松岡
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  • Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高精度、長寿命のリー
マに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、穴の仕上加工用工具としてリ
ーマが用いられている。図4及び図5には、従来のリー
マの一例が示されている。このリーマ11は、回転機械
のチャックに把持される部分となるシャンク部12と、
中間部分をなす首部13と、加工を行う部分となる刃部
14とからなり、刃部14には複数の切れ刃15が形成
されている。この例では、切れ刃15が軸方向に対して
やや傾斜したねじれ刃をなしているが、軸方向に沿った
直刃の場合もある。切れ刃15は、その軸方向に対して
垂直な断面形状において、円周方向に突出した複数のも
のからなり、すくい面16と、ランド17と、溝18と
を有する形状とされている。また、刃部14の先端の角
部には、軸方向に対して所定の角度θにカットした食い
付き部19が設けられている。この食い付き部19は、
刃部14を穴内に導く作用と、刃部14の角部が欠ける
のを防止する作用をなす。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のリーマでは、切れ刃15が円周方向に突出し、その
すくい面16が0゜あるいは5〜10゜程度のポジティ
ブなすくい角を有するので、切削による穴の拡大しろが
大きくなり、寸法のコントロールや、仕上げ面粗さ精度
の維持などが難しいという問題点があった。また、切れ
刃15が摩耗しやすく、寿命が短いという問題点があっ
た。
【0004】したがって、本考案の目的は、穴の拡大し
ろが小さく、寸法のコントロールが容易で、高精度の加
工が可能であり、しかも優れた寿命を有するリーマを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案のリーマの一つは、全体が一体に形成されて
いて、刃部の軸方向に対して垂直な断面形状が、正五角
形の一辺が外側に突出した円弧状をなす形状とされてい
ることを特徴とする。
【0006】本考案の好ましい態様においては、刃先の
角部の形状が、軸方向に対して30〜50゜のテーパ状
をなす部分と、その部分に連続するそれ以下の角度のテ
ーパ状又はR形状をなす部分とで構成されている。
【0007】
【作用】本考案のリーマは、刃部の軸方向に対して垂直
な断面形状が、正五角形の一辺が外側に突出した円弧状
をなす形状とされているので、その角部によって切削及
びこすり作用がなされ、穴の仕上加工がなされる。この
場合、上記角部は鈍角をなすので、切削作用はそれほど
強くなく、穴の拡大しろが小さくなり、寸法のコントロ
ールが容易となり、より高精度の加工が可能となる。
【0008】また、上記断面形状が上記のような正五角
形をなすので、一つの角部によって切削がなされると
き、対向する部分は穴の内周面に接触しない。このた
め、切削時のバランスが良好となり、摩耗しても切削時
の刃部のふれを少なくすることができる。断面形状が偶
数の多角形をなすと、角部が対向線上に位置するため、
摩耗するとバランスがくずれてふれが大きくなり、加工
が困難となる。
【0009】更に、上記断面形状において、正五角形の
一辺に円弧状の部分を設けたことにより、断面積を大き
くとり、剛性を高めることができる。なお、この円弧状
の部分が正五角形の二辺以上に設けられると、角部が少
なくなるため切削能力が低下し、リーマとしての作用が
果たせなくなる。
【0010】本考案の好ましい態様において、刃先の角
部の形状を、軸方向に対して30〜50゜のテーパ状を
なす部分と、その部分に連続するそれ以下の角度のテー
パ状又はR形状をなす部分とで構成した場合には、リー
マの刃部を穴に導きやすくなり、穴の拡大しろを小さく
する効果が得られる。
【0011】
【実施例】図1〜3には、本考案によるリーマの一実施
例が示されている。図1に示すように、このリーマ21
は、シャンク部22と、基準面23と、首部24と、刃
部25とで構成されている。ここで、基準面23は、刃
部25が後述するように五角形をなすことからその直径
を測定できないので、刃部25の直径(多角形の外接円
の直径)を知るための基準となる面を提供するもので、
この部分にマイクロメータ等の測定機器を当てがって直
径を測定することができる。
【0012】図2に示すように、リーマ21は、全体が
一体に形成されていて、刃部25の軸方向に対して垂直
な断面の形状は、全体として正五角形をなし、更に、そ
の中の一辺26が外側に突出した円弧状をなす形状をな
している。そして、この五角形の角部27が切削及びこ
すり作用を行う部分となり、上記円弧状をなす一辺26
は穴の内壁に当接して刃部のふれを防止する部分とな
る。
【0013】図3に示すように、刃部25の先端角部
は、軸方向に対して30〜50゜の角度θでテーパ状
をなす部分25aと、それよりも小さい角度θでテー
パ状をなすか、あるいはR形状をなす部分25bとで構
成されている。なお、25aの長さはリーマ直径の10
〜30%mm程度が適当であり、25bの長さはリーマ
直径の10〜20%m程度が適当である。
【0014】本考案のリーマの材質としては、例えば、
微粒子超硬合金、ハイス(高速度鋼)、粉末ハイス、
又はそれらの表面にTiN、TiCNなどの硬質膜をコ
ーティングしたもの、更にはCBN(キュービックボロ
ンナイトライド)焼結体、ダイヤモンド焼結体などが用
いられる。
【0015】試験例 図1〜3に示した本考案のリーマと、図4、5に示した
従来のリーマとを用いて、鋼材(SKD11)にあけた
直径2mm、深さ10mmの穴の仕上加工を行った。そ
の結果、本考案のリーマでは、500個以上の穴の加工
を行ってもなおかつ使用可能であったが、従来のリーマ
では、50個程度の穴を加工したところで、摩耗により
使用不可能となった。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のリーマに
よれば、工具全体が一体に形成されていて、刃部の断面
形状を正五角形の一辺が外側に突出した円弧状をなす形
状としたことにより、穴の拡大しろが小さくなるので、
寸法のコントロールが容易となり、高精度の加工ができ
る。また、剛性が高くなるので、折れたり曲がったりし
にくく、摩耗しにくいので、寿命を長くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるリーマの一実施例を示す側面図で
ある。
【図2】同リーマの刃部の軸方向に対して垂直な断面図
である。
【図3】同リーマの刃部の先端角部の拡大断面図であ
る。
【図4】従来のリーマの一例を示す側面図である。
【図5】同リーマの刃部の軸方向に対して垂直な半断面
図である。
【符号の説明】
21 リーマ 25 刃部 26 一辺 27 角部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が一体に形成されていて、刃部の軸
    方向に対して垂直な断面形状が、正五角形の一辺が外側
    に突出した円弧状をなす形状とされていることを特徴と
    するリーマ。
  2. 【請求項2】 刃先の角部の形状が、軸方向に対して3
    0〜50゜のテーパ状をなす部分と、その部分に連続す
    るそれ以下の角度のテーパ状又はR形状をなす部分とで
    構成されている請求項1記載のリーマ。
JP1992082696U 1992-11-05 1992-11-05 リーマ Expired - Lifetime JP2532586Y2 (ja)

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JPH0639324U JPH0639324U (ja) 1994-05-24
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Title
佐久間敬三、<機械工学全書103>穴加工と穴加工用工具の設計、再版 昭和42年6月15日、株式会社ラジオ技術社、P.173−175

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