JP2018030658A - 水塗布装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水貯留容器内の水に浸漬した水塗布部材の上端部側に水を迅速に補給する。
【解決手段】所定の接着位置に再湿糊部8が予め貼着された用紙1を搬送する途中で、再湿糊部8に水60を塗布する水塗布装置55において、水60を貯留した水貯留容器59と、水貯留容器59内の水60に浸漬した下端部61b側で該水60を吸い上げ、且つ、下端部61b側からの水60が伝達されて水面から露出した上端部61a側の上端面を用紙搬送途中の再湿糊部8に接触させて水60を塗布する水塗布部材61と、水貯留容器59内で水塗布部材61の用紙幅方向に沿った面と対向する縦板部71aの下端側が水塗布部材61の下端部61b側に接近して回動可能に支持され、且つ、水面から露出した縦板部71aの上端側を屈曲させて水塗布部材61の上端面と対向できる横板部71cを形成した水補給板71と、水補給板71を回動させる水補給板回動手段73と、を備えた。
【選択図】図10
【解決手段】所定の接着位置に再湿糊部8が予め貼着された用紙1を搬送する途中で、再湿糊部8に水60を塗布する水塗布装置55において、水60を貯留した水貯留容器59と、水貯留容器59内の水60に浸漬した下端部61b側で該水60を吸い上げ、且つ、下端部61b側からの水60が伝達されて水面から露出した上端部61a側の上端面を用紙搬送途中の再湿糊部8に接触させて水60を塗布する水塗布部材61と、水貯留容器59内で水塗布部材61の用紙幅方向に沿った面と対向する縦板部71aの下端側が水塗布部材61の下端部61b側に接近して回動可能に支持され、且つ、水面から露出した縦板部71aの上端側を屈曲させて水塗布部材61の上端面と対向できる横板部71cを形成した水補給板71と、水補給板71を回動させる水補給板回動手段73と、を備えた。
【選択図】図10
Description
本発明は、用紙の再湿糊部に水貯留容器内に貯留した水を水塗布部材により塗布して用紙を封緘できる水塗布装置に関する。
本出願人は、先に、封筒用紙や封筒などの用紙上の所定の接着位置にアラビア糊などの接着材料を用いて再湿糊部を予め貼着し、この再湿糊部に水塗布部材により水を塗布して用紙を封緘する封緘装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された従来例の封緘装置では、ここでの図示を省略するが、用紙上の所定の接着位置に予め貼着された再湿糊部に水を塗布する水塗布手段は、水貯留容器に貯留した水内に水塗布部材の一例となる水塗布パッドの下端部側を浸漬させ、且つ、水内から露出した水塗布パッドの上端部側を再湿糊部への水塗布側に設定している。
そして、水塗布パッドの下端部側から上端部側に吸い上げられた水を搬送途中の用紙上の所定の接着位置に予め貼着された再湿糊部に塗布している。
この際、従来例の封緘装置において、用紙を水塗布パッドに向けて搬送するための用紙搬送ガイド部材に水が付着することを防止できるように改善が図られている。
ところで、上記した特許文献1に開示された従来例の封緘装置において、用紙上の所定の接着位置に予め貼着された再湿糊部に水を塗布するために、前述したように、水貯留容器内に貯留した水を含浸させる水塗布パッドが用いられているが、封緘装置を長期間使用しない場合、水塗布パッドは水を含んだまま長期間放置される。
この際、水塗布パッドが水を含んだまま長期間放置されると、この水塗布パッドの表面から水分が蒸発し、これに伴って水に溶けていたミネラル分が析出する。そして、水塗布パッドを長期間放置した後に水塗布動作を再開すると、水から析出したミネラル分により水貯留容器内の水が水塗布パッドに吸い上げられにくくなるために、水付け不足による封緘不良が発生することがある。
また、水塗布パッドが水を含んだまま長期間放置されると、水塗布パッドの表面に付着した紙粉や再転写した再湿糊を栄養源として雑菌が繁殖し、これに伴って粘性の強いどろどろしたスラリー(懸濁体)が発生することがある。
そして、水塗布パッドの表面や内部でスラリーが生成されると、水塗布パッドの空隙をゲル状のスラリーが埋めることで、水塗布再開時に水貯留容器内の水が水塗布パッドに吸い上げられにくくなるために、この場合も水付け不足による封緘不良が発生することがある。
上記のように、封緘装置を長期間に亘って使用しない場合に、ユーザは水貯留容器内から水を抜いて、水塗布パッドを乾燥させておくことで、水質などの劣化防止や水塗布パッドへの付着物防止を図っている。
この後、封緘装置を再使用する時には、水貯留容器内に水を入れてから乾燥した水塗布パッドの上端部側に水が湿潤されるまで待機する必要があり、水塗布パッドにより再湿糊部に水を塗布開始するまでに時間がかかり問題となっている。
そこで、本発明は、用紙の再湿糊部に水貯留容器内に貯留した水を水塗布部材により塗布する際に、水塗布部材の上端側に水貯留容器内の水を迅速に補給して湿らすことができ、且つ、水塗布部材の上端側をクリーニングできる水塗布装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、所定の接着位置に再湿糊部が予め貼着された用紙を搬送する途中で、前記再湿糊部に水を塗布する水塗布装置において、
前記水を貯留した水貯留容器と、
前記用紙の搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って前記水貯留容器内に設けられており、前記水に浸漬した下端部側で該水を吸い上げ、且つ、前記下端部側からの前記水が伝達されて水面から露出した上端部側の上端面を用紙搬送途中の前記再湿糊部に接触させて該水を塗布する水塗布部材と、
前記水貯留容器内で前記水塗布部材の用紙幅方向に沿った面と対向する縦板部の下端側が該水塗布部材の下端部側に接近して回動可能に支持され、且つ、前記水面から露出した前記縦板部の上端側を屈曲させて前記水塗布部材の上端面と対向できる横板部を形成した水補給板と、
前記水補給板の横板部が前記水塗布部材の上端面に対向しないように離間させた状態で該水塗布部材の下端部側と該水補給板の縦板部側との間に前記水を保持する第1の位置と、前記水補給板の横板部を前記水塗布部材の上端面に対向させて該上端面を覆って該水塗布部材の下端部側と該水補給板の縦板部側との間に保持した前記水を該上端面に補給する第2の位置との間で該水補給板を回動させる水補給板回動手段と、
を備えたことを特徴とする水塗布装置である。
前記水を貯留した水貯留容器と、
前記用紙の搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って前記水貯留容器内に設けられており、前記水に浸漬した下端部側で該水を吸い上げ、且つ、前記下端部側からの前記水が伝達されて水面から露出した上端部側の上端面を用紙搬送途中の前記再湿糊部に接触させて該水を塗布する水塗布部材と、
前記水貯留容器内で前記水塗布部材の用紙幅方向に沿った面と対向する縦板部の下端側が該水塗布部材の下端部側に接近して回動可能に支持され、且つ、前記水面から露出した前記縦板部の上端側を屈曲させて前記水塗布部材の上端面と対向できる横板部を形成した水補給板と、
前記水補給板の横板部が前記水塗布部材の上端面に対向しないように離間させた状態で該水塗布部材の下端部側と該水補給板の縦板部側との間に前記水を保持する第1の位置と、前記水補給板の横板部を前記水塗布部材の上端面に対向させて該上端面を覆って該水塗布部材の下端部側と該水補給板の縦板部側との間に保持した前記水を該上端面に補給する第2の位置との間で該水補給板を回動させる水補給板回動手段と、
を備えたことを特徴とする水塗布装置である。
また、第2の発明は、上記した第1の発明の水塗布装置において、
前記水補給板は、前記水塗布部材の下端部側と対向する前記縦板部の下方部位に水逆流防止弁を取り付け、且つ、前記縦板部と前記横板部とが交差する内側コーナー部位に水流方向転換用凹部を設けたことを特徴とする水塗布装置である。
前記水補給板は、前記水塗布部材の下端部側と対向する前記縦板部の下方部位に水逆流防止弁を取り付け、且つ、前記縦板部と前記横板部とが交差する内側コーナー部位に水流方向転換用凹部を設けたことを特徴とする水塗布装置である。
また、第3の発明は、上記した第1又は第2の発明の水塗布装置において、
前記水補給板の前記縦板部に複数の整流板が用紙幅方向に間隔を隔てて上下方向に沿って所定の高さを有して取り付けられており、前記水補給板が前記第2の位置に至ったときに各整流板が前記水塗布部材の用紙幅方向の面に前記所定の高さを有して当接することを特徴とする水塗布装置である。
前記水補給板の前記縦板部に複数の整流板が用紙幅方向に間隔を隔てて上下方向に沿って所定の高さを有して取り付けられており、前記水補給板が前記第2の位置に至ったときに各整流板が前記水塗布部材の用紙幅方向の面に前記所定の高さを有して当接することを特徴とする水塗布装置である。
また、第4の発明は、上記した第1〜第3のいずれかの発明の水塗布装置において、
前記水補給板の横板部の下面に前記水塗布部材の上端面を清掃するワイパーを取り付けたことを特徴とする水塗布装置である。
前記水補給板の横板部の下面に前記水塗布部材の上端面を清掃するワイパーを取り付けたことを特徴とする水塗布装置である。
第1の発明の水塗布装置によると、水を貯留した水貯留容器と、水貯留容器内の水に浸漬させた水塗布部材と、水塗布部材の用紙幅方向の面と対向して回動可能に支持され且つ水塗布部材の上端部側の上端面に水を補給する水補給板と、水補給板を水補給待機位置となる第1の位置と水補給位置となる第2の位置との間で回動させる水補給板回動手段と、を備えている。これにより、例えば、水塗布装置を長期間に亘って使用しない場合に、ユーザは水貯留容器内の水を抜いて水塗布部材を乾燥させているが、この水塗布部材の乾燥状態から水塗布動作を迅速に再開させる際に、水補給板により乾燥した水塗布部材の上端部側の上端面に水を毛細管現象で吸い上げるよりも迅速に補給できる。従って、乾燥した水塗布パッドを用いて水塗布動作を再開する場合でも、封筒用紙の再湿糊部に水を迅速に塗布することができる。
また、第2の発明の水塗布装置によると、水補給板の縦板部の下方部位に取り付けた水逆流防止弁は、水貯留容器内で水塗布部材と水補給板の縦板部との間に挟まれて保持された水が縦板部の下方に向かって流下するのを防止できる。また、水補給板の縦板部と横板部とが交差する内側コーナー部位に設けた水流方向転換用凹部は、水塗布部材の上端部側の上端面への水補給時に水補給板の縦板部に沿って上昇した水の向きを横板部側に向かってスムーズに略90°変えることができる。
また、第3の発明の水塗布装置によると、水補給板の縦板部に取り付けた複数の整流板は、水補給板による水補給時に水貯留容器内の水を水補給板の縦板部に沿いながら水塗布部材の上端部側に向かって導くことができる。この際、水補給板の縦板部に取り付けた複数の整流板を水塗布部材の後方パッド挟持板に所定の高さを有して接触させたときに、複数の整流板により整流板高さ分の隙間を保持し、この整流板高さ分の隙間内に補給水の容量を確保することで、水補給板の縦板部の上端部位まで水(補給水)を確実に上昇させることができる。
また、第4の発明の水塗布装置によると、水補給板による補給水を利用して、水補給板の横板部の下面に取り付けたワイパーで水塗布部材の上端部側の上端面をクリーニングできる。これにより、水塗布部材の上端部側の上端面に付着する再湿糊や紙紛などを除去し、良好な水塗布動作を行うことができる。更に、ワイパーは、補給水の水流を制御することで、水塗布装置へのしぶき飛散も防止できる。
以下に本発明に係る水塗布装置の一実施形態について、項目順に詳細に説明する。
[封筒用紙]
本発明に係る水塗布装置を説明する前に、この水塗布装置に使用される封筒用紙について、図1(a),(b)を用いて先に説明する。
本発明に係る水塗布装置を説明する前に、この水塗布装置に使用される封筒用紙について、図1(a),(b)を用いて先に説明する。
図1(a),(b)は本発明に係る水塗布装置に使用される封筒用紙を封筒状に折り畳む状態を斜視的に示している。
まず、図1(a)に示す如く、本発明に係る水塗布装置に使用される用紙の一例となる封筒用紙1は、封筒上紙片2と封筒中紙片3と封筒下紙片4とが連接されており、封筒上紙片2と封筒中紙片3と封筒下紙片4とを折り線5A,5Bを介して封筒状に三つ折りして、図1(b)に示す如く、封筒9を形成し、この封筒9を接着により封緘できるようになっている。
この際、封筒用紙1の搬送方向を用紙搬送方向と記載し、この用紙搬送方向と直交する方向を用紙幅方向と記載する。
そして、封筒上紙片2は、表面に宛て名が印刷されるようになっており、且つ、前端部2a側で左右の側部2b,2c間に開封用ミシン目2dが帯状に形成され、更に、裏面の左右の側部2b,2cに感圧接着剤6が所定の間隔を隔ててそれぞれ帯状に設けられている。
また、封筒中紙片3は、表面に差し出し名が印刷されるようになっており、且つ、裏面に印刷済みの内容物7を必要に応じて添付するか、又は、裏面に情報を直接印刷可能になっていると共に、裏面の左右の側部3a,3bに感圧接着剤6が所定の間隔を隔ててそれぞれ帯状に設けられている。
また、封筒下紙片4は、折り線5Bの近傍の表面上に設定した所定の接着位置に再湿糊部8が用紙幅方向に沿って帯状に予め貼着されており、且つ、表面及び裏面の左右の側部4a,4bに感圧接着剤6が所定の間隔を隔ててそれぞれ帯状に設けられている。
この際、各紙片2〜4の左右の側部に設けた感圧接着剤6は、天然ゴムなどの接着材料を用いており、三つ折りに折り畳んだ際に互いに対向する感圧接着剤6同士を密着させて後述する封筒圧着ローラ対111(図2)により所定の圧力を加えることで接着可能になっている。
一方、再湿糊部8は、アラビア糊などの接着材料を用いている。そして、封筒用紙1を搬送する途中で、この封筒用紙1の封筒下紙片4の表面上に設定した所定の接着位置に予め貼着された再湿糊部8に対して後述する水塗布装置55(図2〜図5)により水60(図2〜図5)で濡らすことで、封筒下紙片4の表面に封筒上紙片2の裏面が接着可能になっているので、これにより封筒用紙1上の再湿糊部8を封緘することができる。
この際、上記した再湿糊部8の外形サイズは、用紙搬送方向の幅寸法がXmmと短く設定され、且つ、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に沿った長さ寸法がYmmと長く設定されている。
そして、封筒用紙1及び内容物7に対してそれぞれ印刷が終了した後に、図1(a)に示した如く、封筒中紙片3の裏面に内容物7を必要に応じて載置して、封筒下紙片4を内容物7に向けて折り畳み、この後、本発明に係る水塗布装置55により再湿糊部8に水60を塗布して、図1(b)に示した如く、封筒上紙片2を封筒下紙片4に向けて折り畳むと、封筒用紙1が封筒状に三つ折りされて封筒9が形成されるので、この封筒9を自動的に封緘している。
[封筒作成システム]
次に、本発明に係る水塗布装置が適用される封筒作成システムについて、図2を用いて説明する。
次に、本発明に係る水塗布装置が適用される封筒作成システムについて、図2を用いて説明する。
図2は本発明に係る水塗布装置が適用される封筒作成システムの全体構成を示している。尚、以下では、図1(a),(b)に示した封筒用紙1の各構成部材に対して符号番号のみを記載し、図示を省略して説明する。
図2に示す如く、本発明に係る水塗布装置が適用される封筒作成システム10は、封筒用紙1と内容物7とを選択的に印刷する印刷装置20と、印刷済みの封筒用紙1を封筒状に折り畳んで印刷済みの内容物7を必要に応じて封入した後に封筒上紙片2と封筒下紙片4とを接着して封緘する封緘装置30とで構成されている。
上記した印刷装置20は、印刷動作及び封緘動作に伴う各種の操作を入力する操作パネル部21と、封筒用紙1を一枚ずつ給紙する封筒用紙給紙部22と、封筒用紙1に内容物7を必要に応じて添付する場合に内容物用紙7aを一枚ずつ給紙する内容物用紙給紙部23と、封筒用紙1と内容物用紙7aとに画像や文字を選択的に印刷する印刷部24と、印刷装置20内の各部を全体的に制御する制御部25とを備えている。
この際、印刷部24は、インクジェット印刷方式,孔版印刷方式,レーザ印刷方式,熱転写印刷方式などに応じた構造形態で構成されている。そして、印刷装置20内で封筒用紙給紙部22から搬送された封筒用紙1と、内容物用紙給紙部23から搬送された内容物用紙7aとを交互に印刷する際に片面印刷又は両面印刷ができるようになっている。
また、上記した封緘装置30は、印刷装置20内の印刷部24で印刷された印刷済みの封筒用紙1を三つ折りして封筒状に折り畳むと共に、印刷部24で必要に応じて印刷された印刷済みの内容物7を、折り畳んだ封筒用紙1内に封入する封筒用紙折り畳み部兼内容物封入部40を備えている。
また、封緘装置30は、印刷部24で必要に応じて印刷された印刷済みの内容物7を折り畳む内容物折り畳み部50と、折り畳まない内容物7又は折り畳まれた内容物7を一時的に待機させる内容物待機部51と、を備えている。
また、封緘装置30は、封筒状に折り畳んだ封筒用紙1の封筒下紙片4の表面上の所定の接着位置に予め貼着された再湿糊部8に水貯留容器59内に貯留した水60を水塗布部材61により自動的に塗布する水塗布装置(水塗布部)55と、水塗布部材61の上端部側に水貯留容器59内の水60を迅速に補給して湿らす水補給部70と、を備えている。
この際、水塗布装置55内に設けた水塗布部材61は、スポンジなどにより形成した水塗布パッドを用いており、以下、水塗布部材を水塗布パッド61と呼称して説明する。
また、封緘装置30は、折り畳まれた封筒9の左右の側部に設けた感圧接着剤6同士を圧着させると共に封筒9を自動的に封緘する圧着部110と、水塗布装置55と圧着部110とにより完成した封筒9を排紙する排紙部120とを備えている。
また、封緘装置30は、この封緘装置30内の各部を全体的に制御する制御部130と、封筒用紙1のフォーム情報に基づいて設定された封筒用紙1の搬送方向に対する所定の接着位置(再湿糊部8)の位置情報などが予め記憶されている記憶部140とを備えている。
この際、印刷装置20内の制御部25と、封緘装置30内の制御部130とは、各種の制御信号などを双方向に授受しているが、封緘装置30内の制御部130を印刷装置20内の制御部25内に盛り込むことも可能である。
ここで、封緘装置30内に設けた封筒用紙折り畳み部兼内容物封入部40によって、封筒用紙1内に印刷済みの内容物7を封入して、この封筒用紙1を封筒状に折り畳んだ後に封筒9を封緘する場合について説明する。
上記した封筒用紙折り畳み部兼内容物封入部40は、封筒用紙供給用搬送路FIRと、封筒排出用搬送路FORとの間に略沿って設けられており、封筒用紙1を三つ折りして封筒状に折り畳み且つ必要に応じて内容物7を封入するための機能を備えている。
この封筒用紙折り畳み部兼内容物封入部40では、第1ギアードモータ41の駆動力によって反時計方向に回転自在な主折リローラ42と、主折リローラ42の左側でこの主折リローラ42に従動するシート搬送ローラ43と、主折リローラ42及びシート搬送ローラ43の下方に固定設置された第1用紙突き当て板44と、主折リローラ42の下方でこの主折リローラ42に従動する第1副折りローラ45と、第1副折りローラ45よりも下流に設置された用紙検出センサ46と、主折リローラ42の右方で主折リローラ42に従動する第2副折りローラ47とで構成されている。
上記のように封筒用紙折り畳み部兼内容物封入部40を構成したときに、印刷済みの封筒用紙1の搬送方向の先端部側となる封筒下紙片4を先頭にしてこの封筒用紙1が封筒用紙供給用搬送路FIRに沿いながら主折リローラ42とシート搬送ローラ43との間に送り込まれる。
そして、封筒用紙1の先端部が「イ」に示した軌跡を取りながら第1用紙突き当て板44に突き当って、この第1用紙突き当て板44の一端部に設けた曲げ片44a内に進入する。
この後、封筒用紙1が主折リローラ42とシート搬送ローラ43とで更に送り込まれるために、封筒用紙1の先端部が第1用紙突き当て板44の曲げ片44a内に突き当たったまま、封筒用紙1は第1用紙突き当て板44の内側に沿うように「ロ」に示した軌跡を取る。
更に封筒用紙1が第1用紙突き当て板44側に送り込まれると、封筒用紙1の途中で「ハ」に示したような膨らみが生じ、この膨らみ部分が主折リローラ42と第1副折りローラ45との間に吸い込まれて、主折リローラ42と第1副折りローラ45との間を通過するときに「折り1」が形成される。
一方、内容物待機部51で待機している印刷済みの内容物7は、内容物供給用搬送路NIRに沿いながら主折リローラ42と第1副折りローラ45とにより「折り1」が形成される中に封入される。
そして、印刷済みの内容物7が「折り1」の中に封入された段階では、封筒用紙1の封筒下紙片4の表面側が後述する水塗布装置55内の水塗布パッド61と対向するように折り畳まれている。
この後、折り畳まれた封筒下紙片4を先頭にして封筒用紙1が主折リローラ42と第1副折りローラ45とにより折り畳み用搬送路FTRに沿って「ニ」に示した軌跡を取りながら搬送されて、折り畳まれた封筒下紙片4の先頭部が用紙検出センサ46で検出されたときに、制御部130を介して所定のタイミングが経過した後に、封筒下紙片4の先頭部が水塗布装置55内に設けた第2用紙突き当て板103に突き当たる。
そして、後述するように、封筒下紙片4の先頭部が第2用紙突き当て板103に突き当たって封筒用紙1の再湿糊部8が水塗布パッド61と対向したときに、この再湿糊部8に水貯留容器59内に貯留した水60を水塗布パッド61により自動的に塗布している。
この後、封筒下紙片4の先頭部が第2用紙突き当て板103に突き当たったまま、封筒用紙1は「ホ」に示した軌跡を取り、更に封筒用紙1が送り込まれると、封筒用紙1の途中で「へ」に示したような膨らみが生じ、この膨らみ部分が主折リローラ42と第2副折りローラ47との間に吸い込まれて、主折リローラ42と第2副折りローラ47との間を通過するときに「折り2」が形成されることで、封筒用紙1の封筒上紙片2の裏面が封筒下紙片4の表面と対向するように封筒状に折り畳まれて封筒9が形成される。
そして、折り畳まれた封筒9を圧着部110に送って、圧着部110内の封筒圧着ローラ対111により封筒9の左右の側部に設けた感圧接着剤6同士を圧着させると共に、この圧着動作に伴って封筒用紙1の封筒上紙片2の裏面が封筒下紙片4の表面に確実に接着されて自動的に封緘される。
この後、水塗布装置55と圧着部110とにより完成した封筒9を排紙部120へ排紙している。
[第1実施形態の水塗布装置]
ここで、本発明の第1実施形態に係る水塗布装置55の構成について、図3〜図8を用いて説明する。
ここで、本発明の第1実施形態に係る水塗布装置55の構成について、図3〜図8を用いて説明する。
図3〜図5は本発明の第1実施形態に係る水塗布装置を拡大して示し、且つ、回動可能な可動ガイド部材と、水塗布パッドの各状態を示している。また、図6(a)〜(c)は第1実施形態において、水貯留容器内に設けた水塗布パッド及び水補給板を拡大して斜視的に示している。また、図7は本発明の第1実施形態に係る水塗布装置において、水塗布パッドの近傍を組み立てた状態を示している。また、図8は本発明の第1実施形態に係る水塗布装置を上面側から見て示している。
図3〜図5に拡大して示す如く、本発明の第1実施形態に係る水塗布装置(水塗布部)55は、底板56と、底板56に対して垂直に設けられ且つ封筒用紙1の搬送方向と直交する用紙幅方向の左右にこの封筒用紙1の幅寸法よりも大きく間隔を隔てて互いに対向した左右一対の側板(57L),57Rとの間に設置されている。
上記した水塗布装置55では、底板56上に容器保持部材58が垂直に固定設置されており、且つ、容器保持部材58の上方部位に水貯留容器59が着脱可能に搭載されて、この水貯留容器59内に水60が貯留されている。
また、水貯留容器59内には、水塗布部材の一例として水塗布パッド61が封筒用紙1の搬送方向と直交する用紙幅方向に沿いながら水60に浸漬された状態で上下動可能に設けられている。そして、水塗布パッド61は、水60内から露出した上方の上端部61a側の上端面が封筒用紙1の再湿糊部8への水塗布部位になっており、且つ、上端部61a側とは反対の下端部61b側が水60内に浸漬する部位になっている。
また、水貯留容器59に貯留した水60内には、水塗布パッド61に接近して水補給部70の水補給板71がシャフト72を中心にして回動可能に設けられている。
具体的には、図6(a)に拡大して示す如く、水塗布パッド(水塗布部材)61は、気孔径がφDで連続多孔質構造に形成されたスポンジを用いている。これにより、水貯留容器59内の水60を水塗布パッド61の下端部61b側で毛細管現象により吸い上げて、この水60がスポンジ内に伝達されて水面から露出した上端部61a側の上端面を用紙搬送途中の封筒用紙1の再湿糊部8に接触させることで、再湿糊部8に水60を塗布できるようになっている。尚、水塗布パッド61は、スポンジ以外で不織布などを用いても良い。
また、水塗布パッド61の上端部61aの外形サイズは、先に図1を用いて説明した封筒用紙1の再湿糊部8の外形サイズと対応して用紙搬送方向の幅寸法がXmmと短く形成され、且つ、用紙幅方向に沿った長さ寸法がYmmと長尺に形成されている。
また、水塗布パッド61の上端部61a側には、複数の凹状切り欠き部61a1が用紙幅方向に所定の間隔を隔て、且つ、用紙搬送方向に沿って幅狭く凹状に切り欠き形成されており、これらの複数の凹状切り欠き部61a1内に後述する複数の可動ガイド部材83(図3〜図5,図7,図9)が進退自在になっている。
また、封筒用紙1が水塗布パッド61に進入する側を前方側と設定したときに、水塗布パッド61は、上端部61a側に形成した複数の凹状切り欠き部61a1よりも下方の一部が前方パッド挟持板62と後方パッド挟持板63との間で複数のネジ64により締結されている。
そして、前方パッド挟持板62と後方パッド挟持板63とにより、水塗布パッド61の上端部61a側を挟み込んで保持することにより、柔軟性を有するスポンジを用いた水塗布パッド61の上端部61a側に剛性を持たすことが可能になり、これにより水塗布パッド61の上端部61aが封筒用紙1の再湿糊部8に対して位置ズレすることがない。
この際、水塗布パッド61の上下の端面は、前方パッド挟持板62及び後方パッド挟持板63から露出している。
また、前方パッド挟持板62は、用紙幅方向の左右の端部62a,62bが水貯留容器59内で互いに間隔を離して対向する左右一対の内壁面59a,59bに形成した左右一対のガイド溝59a1,(59b1…図示せず)内に上下動可能に嵌合している。
また、前方パッド挟持板62の左端部62a側の上方部位62cは、水貯留容器59内から出て外部に向かって延出されており、且つ、この上方部位62cの端部側にパッド上下動手段65の一部を構成するラック66が上下方向に沿って固着されている。
そして、ラック66には、正逆転可能な第2ギアードモータ67の軸に固着したギア68が噛合しており、且つ、第2ギアードモータ67は不図示の固定部材に固定されている。
上記から第2ギアードモータ67を正転又は逆転させると、前方パッド挟持板62が水貯留容器59内に形成した左右一対のガイド溝59a1,(59b1)に沿って上下動できるので、前方パッド挟持板62及び後方パッド挟持板63に挟持された水塗布パッド61も上下動可能になっている。
従って、水塗布パッド61は、パッド上下動手段65により、図3及び図4に示したように水塗布時における上昇位置と、図5に示したように水補給時における下降位置との間で2態様の位置を選択的に取り得るようになっている。
更に、水貯留容器59内には、本発明の要部を構成する水補給部70が設けられている。この水補給部70では、水補給板71が板金材を用いて上下逆さまの略L字状に折り曲げ形成されている。
上記した水補給板71は、水貯留容器59内で水塗布パッド61の用紙幅方向に沿った面と対向する平板状の縦板部71aの下端側が、下降位置に至っている水塗布パッド61の下端部61b側に接近して回動可能に支持されている。
具体的に説明すると、水補給板71は、この縦板部71aが水塗布パッド61を挟持した後方パッド挟持板63と対向して水塗布パッド61の用紙幅方向及び高さ方向の各寸法と略同じ程度の外形サイズに形成されており、且つ、この縦板部71aの上端側を略90°程度屈曲させて水流方向転換用凹部71bを介して横板部71cが水塗布パッド61の上端部61aの上端面と対向できる外形サイズに形成されている。
この際、水補給板71は、縦板部71aと横板部71cとが交差する内側コーナー部位に水流方向転換用凹部71bが略円弧凹状に形成されているので、後述するように、水流方向転換用凹部71bは、水塗布パッド61の上端部61a側の上端面への水補給時に水補給板71の縦板部71aに沿って上昇した水60の向きを横板部71c側に向かってスムーズに略90°変えることができるようになっている。
また、水補給板71は、縦板部71aの用紙幅方向の左右端の下方部位に左右一対の軸支持片71d,71eが用紙搬送方向の下流側に向かって突出形成されており、これら左右一対の軸支持片71d,71eに形成した各軸孔内に長尺なシャフト72が回動可能に軸着されている。
そして、シャフト72の長手方向の両端部は、水貯留容器59に貯留した水60内を横切って水貯留容器59で互いに間隔を離して対向する左右一対の内壁面59a,59bの各下方部位に不図示のネジなどを用いて固着されている。この際、水補給板71がシャフト72を介して軸支される位置は、図5に示したように、パッド上下動手段65により下降位置に至った水塗布パッド61と対向できる位置である。
また、水補給板71の縦板部71aの右端側の上方部位に腕部71fが折り曲げにより用紙搬送方向の下流側に向かって突出形成されており、この腕部71fに水補給板回動手段73が連結されている。
この際、水補給板回動手段73としては、例えば、所定の角度範囲に亘って軸が回動するロータリーソレノイド74が不図示の固定部材に取り付けられており、このロータリーソレノイド74の軸にアーム75の一端側が固着され、且つ、アーム75の他端側がピン76を介して水補給板71に形成した腕部71fに連結されている。
従って、水補給板回動手段73のロータリーソレノイド74を駆動することで、水補給板71がシャフト72を中心にして時計方向及び反時計方向に回動可能になっている。
尚、水補給板回動手段73の駆動力として、ロータリーソレノイド74に代えて正逆転可能なギアードモータ(図示せず)を用いることも可能である。
更に、水補給板71の縦板部71aの下端部位には、ゴム材などを用いた水逆流防止弁77が用紙幅方向に沿いながら水塗布パッド61の下端部61b側に向かって取りけられている。この水逆流防止弁77は、後述の動作で説明するように、水貯留容器59内で水塗布パッド61と水補給板71の縦板部71aとの間に挟まれて保持された水60が縦板部71aの下方に向かって流下するのを防止する機能を有している。
また、水補給板71の縦板部71aのうちで水塗布パッド61側の前面部位に複数の整流板78が用紙幅方向に間隔を隔てて上下方向に沿ってリブ状に取り付けられている。これら複数の整流板78は、水塗布パッド61側に向かって所定の高さを持って形成されており、後述の動作で説明するように、水補給板71による水補給時に水貯留容器59内の水60を水補給板71の縦板部71aに沿いながら水塗布パッド61の上端部61a側に向かって導く機能を有している。
この際、複数の整流板78は、水塗布パッド61の上端部61aに形成した凹状切欠き部61a1と対向しない位置にある第1整流板78−1と、水塗布パッド61の上端部61aに形成した凹状切欠き部61a1と対向する位置にある第2整流板78−2とに分けて水補給板71の縦板部71aに取り付けられており、且つ、第1整流板78−1と第2整流板78−2とは上端部側の形状が異なっている。
即ち、上記した第1整流板78−1は、下端部側から上端部側に向かって同じ幅寸法で細幅に形成されている。そして、第1整流板78−1の上端部側は水塗布パッド61の上端部61aに形成した凹状切欠き部61a1と対向していないので、水60は下端部側から上端部側に向かって直線的に導かれている。
一方、第2整流板78−2は、下端部側が細幅に形成されているが、上端部側は下端部側がよりも太幅に形成されている。
具体的には、第2整流板78−2の上端部側は、図6(b)中のイ部拡大図に示したように上方に向かって両側の幅を逆台形状に徐々に広げて太幅な略矩形状の第1太幅部78aに形成するか、もしくは、図6(c)中のロ部拡大図に示したように上方に向かって両側の幅を逆台形状に徐々に広げて太幅な略矩形状に形成し且つこの略矩形状の内部を中空状に肉抜きして両側を二股に分岐させた第2太幅部78bに形成している。
上記から、第2整流板78−2の上端部側を第1太幅部78a又は第2太幅部78bのいずれか一方の形状に形成することで、第1太幅部78a又は第2太幅部78bは、水塗布パッド61の上端部61aに形成した凹状切欠き部61a1と対向しているので、水60は下端部側から幅広い上端部位で両側に分かれて曲線的に導かれるために、水60が凹状切欠き部61a1内に進入しないようになっている。
従って、第2整流板78−2の上端部側に形成した第1太幅部78a又は第2太幅部78bが水塗布パッド61の上端部61aに形成した凹状切欠き部61a1を塞ぎ、第2整流板78−2により上昇した水60が水塗布パッド61の頂部に至る前に漏れ出し、水量が減少するのを防止する。
また、水補給板71の横板部71cの下面にワイパー79が用紙幅方向に沿いながら水塗布パッド61の上端部61a側に向かって下向きに取りけられている。このワイパー79は、ゴムブレードやブラシなどを用いており、後述の動作で説明するように、水塗布パッド61の上端部61a側の上端面をクリーニングする機能を有している。
図3〜図5に戻り、左右一対の側板(57L),57Rの上方部位で封筒用紙1の搬送方向の上流側には、長尺なシャフト81が封筒用紙1の幅方向に沿って左右一対の側板(57L),57R間に横架されている。
また、上記したシャフト81には、板金材を用いて折り曲げ形成した可動ブラケット82が上下方向に回動可能に軸支されている。
上記した可動ブラケット82は、左右一対の側板(57L),57R間の内側で用紙幅方向の左右に一対の側板部(82a),82bが封筒用紙1の幅寸法より僅かに大きく間隔を隔てて互いに対向して下方に向って形成されており、且つ、一対の側板部(82a),82bの上方部位にシャフト81が軸着されている。
また、可動ブラケット82の上方部位には、複数の可動ガイド部材83及び用紙押圧部材84を固定するための固定部82cが一対の側板部(82a),82b間に一体的に横架されている。
ここで、図7に示す如く、水塗布装置55は、水塗布パッド61がパッド上下動手段65により水塗布時の上昇位置まで上動している状態で組み立てられており、且つ、水補給部70の水補給板71は水塗布パッド61の上端部61aよりも下方で待機している。
また、可動ブラケット82の固定部82cに固定される複数の可動ガイド部材83は、封筒用紙1の表面側(下面側)が接しながらこの封筒用紙1に貼着された再湿糊部8を水塗布パッド61に向けて搬送ガイドする機能を備えている。
これら複数の可動ガイド部材83は、樹脂材を用いて封筒用紙1の表面側を搬送ガイドする上面83aと、可動ブラケット82の固定部82cに固定される下面83bとが共に平坦に形成され、且つ、用紙搬送方向に沿って長尺な長さに形成され、用紙幅方向が幅狭く形成されている。
また、複数の可動ガイド部材83は、可動ブラケット82の固定部82c上で用紙幅方向に沿って所定の間隔を隔てて固定されていると共に、水塗布パッド61の上端部61a側を切り欠いた複数の凹状切り欠き部61a1内に進退自在に臨んでいる。
これにより、複数の可動ガイド部材83は、水塗布パッド61の上端部61aに対して直交し、水塗布パッド61を挟んでこの水塗布パッド61の上流側及び下流側にそれぞれ長さ持って延出されていると共に、水塗布パッド61に干渉しないように用紙幅方向に間隔を隔てて設けられ、且つ、水塗布パッド61よりも用紙搬送方向下流側においても前記間隔を維持して設けられている。
そして、封筒用紙1の搬送時に複数の可動ガイド部材83の上面83aのみに封筒用紙1の表面側が接するために、封筒用紙1上で複数の可動ガイド部材83が接触する部分には水塗布パッド61による水60が塗布されないようになっている。
また、可動ブラケット82の固定部82cに固定される用紙押圧部材84は、水塗布時に封筒用紙1の再湿糊部8を水塗布パッド61の上端部61a側の上端面に押圧する機能を備えている。
この用紙押圧部材84は、板金材を用いて折り曲げ形成されており、可動ブラケット82の固定部82cに固定される左右の取付部84a,84bから一対の立ち上げ片84c,84dが互いに間隔を離して対向して上方に向かって立ち上げられ、且つ、一対の立ち上げ片84c,84dの各上端から連結片84eが用紙幅方向に沿って連結され、更に、連結片84eから複数の用紙押圧片84fが用紙搬送方向の下流に向って「く字」状に屈曲して形成されている。
この際、用紙押圧部材84の連結片84eは、可動ブラケット82からこの上方に対向して設けた上側用紙搬送ガイド板93の下板部93aに用紙幅方向に沿って形成された逃げ孔93a1(図8のみ図示)内に臨んでいる。
そして、水塗布パッド61の近傍を組み立てたときに、水塗布パッド61は、複数の可動ガイド部材83の下面側で各可動ガイド部材83と直交して用紙幅方向に沿って設置されている。
また、水塗布パッド61の上端部61a側の上端面の上方に、用紙押圧部材84に形成した複数の用紙押圧片84fが水塗布パッド61の上端面と平行に設置されている。
再び図3〜図5に戻り、可動ブラケット82に固定した可動ガイド部材83よりも下流には、封筒用紙1の表面側(下面側)を搬送ガイドする下側用紙搬送ガイド板92が可動ガイド部材83と僅かな間隔を離して用紙搬送方向に沿って並設されている。
上記した下側用紙搬送ガイド板92は、板金材を用いて折り曲げ形成されており、封筒用紙1の表面側を搬送ガイドする上板部92aが平坦に形成され、且つ、上板部92aの用紙幅方向の左右端から一対の側板部(92b),92cが互いに対向して下方に向って曲げ形成されて左右一対の側板(57L),57Rの各内面に取り付けられていると共に、上板部92aの用紙搬送方向の下流端に側板部92dが下方に向って形成されている。
また、封筒用紙1の裏面側(上面側)をガイドする上側用紙搬送ガイド板93が可動ガイド部材83及び下側用紙搬送ガイド板92と対向して所定の間隔を隔てて用紙搬送方向に沿って長尺に固定設置されている。
上記した上側用紙搬送ガイド板93も、板金材を用いて折り曲げ形成されており、封筒用紙1の裏面側をガイドする下板部93aが平坦に形成され、且つ、下板部93aの用紙搬送方向の上流側に第1切り起こし片93bと第2切り起こし片93c(図8のみ図示)が上方に向かって切り起こし形成されていると共に、下板部93aの用紙搬送方向の下流端に側板部93dが上方に向って曲げ形成されている。
また、可動ブラケット82の一対の側板部(82a),82bのうちで右側の側板部82bの内面の下方部位には、カムフォロア85が軸86に回転自在に軸支されている。
また、左右一対の側板(57L),57Rのうちで、右側の側板57Rの内面には、上記したカムフォロア85に添接する扇形状の第2偏心カム87が軸88に回転自在に固着されている。
上記した扇形状の第2偏心カム87は、右側の側板57Rの下方部位に取り付けた第3ギアードモータ89の回転をタイミングベルトなどの伝達機構を介して伝達されることで回転可能になっている。この際、第3ギアードモータ89は、一方向のみ回転させるか、又は、180°に亘って正逆転させるかのいずれでも良い。
尚、符番90は、第3ギアードモータ89の後端軸に取り付けた円板状のFG板である。
尚、符番90は、第3ギアードモータ89の後端軸に取り付けた円板状のFG板である。
更に、第3ギアードモータ89によって回転する第2偏心カム87の軸88には、不図示の遮蔽板が固着されており、この遮蔽板と対向してホームポジションセンサ91が設置されている。このホームポジションセンサ91により第2偏心カム87の待機位置を検出している。
そして、水塗布装置55が待機状態の時には、図3に示したように、第2偏心カム87の待機位置をホームポジションセンサ91により検出しているので、第3ギアードモータ89は回転を停止している。
このときに、可動ブラケット82と一体に可動ガイド部材83がシャフト81を中心にして予め反時計方向に回動しているので、可動ガイド部材83が上側用紙搬送ガイド板93と間隔を離して略平行な状態になっており、可動ガイド部材83が用紙受け入れ位置に至っている。
また、可動ガイド部材83が用紙受け入れ位置に至っているときには、可動ブラケット82と一体に用紙押圧部材84もシャフト81を中心にして予め反時計方向に回動しているので、この用紙押圧部材84の用紙押圧片84fが水塗布パッド61の上端部61a側の上端面から離間して上側用紙搬送ガイド板93の下板部93a側に退避している。
一方、図4に示したように、第3ギアードモータ89を作動させて、扇形状の第2偏心カム87を待機位置から半回転させて水60を塗布する水塗布時には、この第2偏心カム87の外周面の扇形状に応じてカムフォロア85を介して可動ブラケット82と一体に可動ガイド部材83がシャフト81を中心にして時計方向に回動する。これにより、可動ガイド部材83が斜め右下方に傾斜した状態となり、可動ガイド部材83が水塗布位置に至る。
また、可動ガイド部材83が水塗布位置に至っているときには、可動ブラケット82と一体に用紙押圧部材84もシャフト81を中心にして時計方向に回動しており、この用紙押圧部材84の用紙押圧片84fが封筒用紙1の再湿糊部8を水塗布パッド61の上端部61a側の上端面に押圧するので、水60が塗布される。
再び図3〜図5に示す如く、前述した上側用紙搬送ガイド板93の用紙幅方向部位の略中央部位に形成した第1切り起こし片93bと側板部93dとの間に1本のリードスクリユー94が回転自在に軸支されていると共に、第1切り起こし片93bよりも奥方に形成した第2切り起こし片93c(図8のみ図示)と側板部93dとの間に1本のガイドシャフト95(図8のみ図示)が固定支持されている。
また、リードスクリユー94は、用紙搬送方向下流側の端部が上側用紙搬送ガイド板93の側板部93dの外側に延出されて、この延出部位にギア96が固着されている。
また、下側用紙搬送ガイド板92の側板部92dにモータブラケット97が固着されており、このモータブラケット97に第4モータ98が取り付けられ、且つ、第4モータ98の先端軸にギア99が固着されている。
また、第4モータ98の軸に固着されたギア99は、減速用ギア列100を介して、リードスクリユー94に固着させたギア96に噛合している。
また、1本のリードスクリユー94にナット101が螺合し、且つ、このナット101にブラケット102が一体的に固着されていると共に、このブラケット102に形成した不図示のガイド片がガイドシャフト95(図8のみ図示)に係合しているので、ナット101と一体にブラケット102が前後左右に傾くことなく、リードスクリユー94に沿って矢印方向に移動可能になっている。
更に、ブラケット102上には、封筒用紙1のうちで封筒状に折り畳まれた封筒下紙片4の先頭部を突き当てるための第2用紙突き当て板103が固着されており、この第2用紙突き当て板103はL字状に折り曲げられて下側用紙搬送ガイド板92の平坦な上板部92aに向かって垂れ下がっている。
従って、第2用紙突き当て板103もブラケット102と一体にリードスクリユー94に沿って矢印方向に移動可能になっている。
また、リードスクリユー94の用紙搬送方向下流側の近傍に第2用紙突き当て板103の移動状況を検出するための位置センサ104が設置されており、制御部130(図2)を介して第2用紙突き当て板103がホームポジションに至っていることを位置センサ104で検出し、このホームポジションを基準にして第4モータ98のパルス数を計数することで、第2用紙突き当て板103の移動位置を制御できるようになっている。
この際、第2用紙突き当て板103は、制御部130を介して記憶部140(図2)に記憶された再湿糊部8の位置情報に関するフォーム情報を参照することで、封筒用紙1のうちで封筒状に折り畳まれた封筒下紙片4の搬送方向の先頭部が当接する位置まで移動して、この位置で停止している。
上記から水塗布装置55内には、封筒用紙1の表面側(下面側)が接触しながら封筒用紙1に貼着された再湿糊部8を水塗布パッド61に向けて搬送ガイドする回動可能な可動ガイド部材(用紙搬送ガイド部材)83と、可動ガイド部材83の下流に並設された下側用紙搬送ガイド板92と、封筒用紙1の裏面側(上面側)を搬送ガイドする上側用紙搬送ガイド板93と、封筒用紙1の再湿糊部8に対して水塗布位置に至るように規制する第2用紙突き当て板103とで水塗布装置55内の用紙搬送路が形成されている。
[第1実施形態の水塗布装置の動作]
ここで、上記のように構成した第1実施形態の水塗布装置55の動作について、水塗布パッド61による封筒用紙1の再湿糊部8への水塗布動作と、水補給板71による水塗布パッド61の上端部61a側への水補給動作とに分けて説明する。
ここで、上記のように構成した第1実施形態の水塗布装置55の動作について、水塗布パッド61による封筒用紙1の再湿糊部8への水塗布動作と、水補給板71による水塗布パッド61の上端部61a側への水補給動作とに分けて説明する。
まず、図9(a)〜(d)は本発明の第1実施形態に係る水塗布装置において、水塗布パッドによる封筒用紙の再湿糊部への水塗布動作を動作順に模式的に示している。
尚、図9(a)〜(d)中では水塗布動作時に水補給動作を行わないので水補給部70の水補給板71の図示を省略しているが、この水補給板71は可動ガイド部材83の回動に支障のない位置に設けられている。
尚、図9(a)〜(d)中では水塗布動作時に水補給動作を行わないので水補給部70の水補給板71の図示を省略しているが、この水補給板71は可動ガイド部材83の回動に支障のない位置に設けられている。
図9(a)〜(d)に示す如く、本発明の第1実施形態に係る水塗布装置55において、水塗布パッド61による封筒用紙1の再湿糊部8への水塗布動作を行う場合には、水塗布パッド61がパッド上下動手段65(図6)により上昇位置まで予め移動している。
この際、水塗布パッド61の上昇位置は、この上端部61a側の上端面が用紙受け入れ位置に回動した複数の可動ガイド部材83の裏面に接近する位置に設定されている。
また、可動ブラケット82に固定した可動ガイド部材83及び用紙押圧部材84が、シャフト81(図3〜図5)を中心にして反時計方向及び時計方向に回動可能になっている。
そして、制御部130(図2)の指令によって、先に図3〜図5を用いて説明したように、正逆転可能な第3ギアードモータ89により扇形状の第2偏心カム87を回転駆動させて、この第2偏心カム87の回転位置に応じて可動ブラケット82と一体に可動ガイド部材83及び用紙押圧部材84を水塗布時に下方に向けて回動するように制御している。
具体的には、図9(a)は封筒用紙待機状態を示している。
この封筒用紙待機状態では、可動ブラケット82に固定した可動ガイド部材83及び用紙押圧部材84が、シャフト81を中心にして上方に向かって回動し、この可動ガイド部材83が上側用紙搬送ガイド板93と間隔を離して略平行な状態に維持されると共に、用紙押圧部材84の用紙押圧片84fが水塗布パッド61の上端部61a側の上端面から離間して上側用紙搬送ガイド板93の下板部93a側に退避している。
そして、可動ガイド部材83と上側用紙搬送ガイド板93との間に封筒用紙1が搬送されるのを待機している。
また、スポンジを用いて気孔径がφDに形成された水塗布パッド61が、可動ガイド部材83の下方で待機している。
更に、第2用紙突き当て板103は、封筒用紙1のうちで封筒状に折り畳まれた封筒下紙片4の搬送方向の先頭部が当接したときに、再湿糊部8が水塗布パッド61の上端面と対向できる位置まで移動して、この位置で停止している。
図9(b)は封筒用紙受け入れ状態を示している。
この封筒用紙待機状態では、可動ガイド部材83に固定した可動ガイド部材83及び用紙押圧部材84は、共に図9(a)に示した状態を維持しているが、封筒用紙1のうちで封筒状に折り畳まれた封筒下紙片4の先頭部が用紙検出センサ46を通過して、この封筒下紙片4の先頭部が可動ガイド部材83と上側用紙搬送ガイド板93との間に搬送され、用紙検出センサ46で封筒下紙片4の先頭部を検出してから所定のタイミングが経過した後に、この封筒下紙片4の先頭部が第2用紙突き当て板103に突き当たる。
このときに、封筒下紙片4の表面上に予め貼着された再湿糊部8が、水塗布パッド61の上端部61a側の上端面と対向する水塗布位置に至るので、封筒用紙1の搬送を一時的に停止させる。
図9(c)は水塗布状態を示している。
この水塗布状態では、用紙検出センサ46で封筒下紙片4の先頭部を検出してから所定のタイミングが経過した後に、第3ギアードモータ89により第2偏心カム87を図4に示したように待機位置から半回転させると、可動ブラケット82に固定した可動ガイド部材83及び用紙押圧部材84が、シャフト81を中心にして下方に向かって回動し、この可動ガイド部材83が水塗布パッド61の上端部61a側に形成した凹状切り欠き部61a1内に進入する。これと同時に、用紙押圧部材84の用紙押圧片84fが上側用紙搬送ガイド板93の下板部93aよりも下方に下がって、用紙押圧片84fで封筒下紙片4上に予め貼着された再湿糊部8を押圧するので、この再湿糊部8に水塗布パッド61の上端部61a側の上端面が当接する。
これにより、水貯留容器59内の水60が水塗布パッド61で毛細管現象により吸い上げられて、水塗布パッド61の上端部61a側の上端面で気孔径φDによる水滴が再湿糊部8に最適量だけ自動的に塗布されるので、良好な接着が可能になる。
図9(d)は水塗布完了状態を示している。
この水塗布完了状態では、第3ギアードモータ89により第2偏心カム87を水塗布位置から反転させると、可動ブラケット82に固定した可動ガイド部材83及び用紙押圧部材84が、シャフト81を中心にして再び上方に向かって回動し、可動ガイド部材83及び用紙押圧部材84が図9(a)に示した封筒用紙待機位置まで戻るが、封筒用紙1は折り2が形成されるように封筒用紙受け入れ時とは反対方向に搬送される。
上記した再湿糊部8への水塗布動作において、水塗布パッド61からの水60が複数の可動ガイド部材83に付着せず、封筒用紙1に貼着された再湿糊部8が水塗布パッド61と対向した水塗布位置に至ったときに再湿糊部8のみに水60が塗布される。
この結果、例えば、封筒用紙1上に印刷されたインクに対して水濡れによる用紙汚れが発生せず、また、水濡れによる用紙曲がりに伴って発生する用紙ジャムもなくなるので、品質及び信頼性の良い水塗布装置55を提供することができる。
次に、図10(a),(b)は本発明の第1実施形態に係る水塗布装置において、水補給部の水補給板による水塗布パッドの上端部側への水補給動作を動作順に模式的に示している。
図10(a),(b)に示す如く、本発明の第1実施形態に係る水塗布装置55において、水補給部70の水補給板71による水塗布パッド61の上端部61a側への水補給動作を行う場合に、水補給板71は前述したように可動ガイド部材83の回動に支障のない位置に設けられているために、水塗布パッド61は水補給板71と対向できるようにパッド上下動手段65(図6)により下降位置まで予め移動している。
この際、水塗布パッド61の下降位置は、この上端部61a側の上端面が水補給板71の水流方向転換用凹部71b及び横板部71cに対して僅かな隙間を隔てて対向できる位置に設定されている。
また、水補給板71の縦板部71aには、複数の整流板78として、水塗布パッド61の上端部61aに形成した凹状切欠き部61a1と対向しない位置にある第1整流板78−1と、水塗布パッド61の上端部61aに形成した凹状切欠き部61a1と対向する位置にある第2整流板78−2とが取り付けられている。
そして、制御部130(図2)の指令によって先に図6を用いて説明した水補給部70内に設けた水補給板回動手段73を動作させることで、水補給板71がシャフト72を中心にして時計方向及び反時計方向に回動可能になっている。
ここで、先に「発明が解決しようとする課題」で述べたように、水塗布装置55が長期間に亘って使用されない場合に、ユーザは水貯留容器59内の水60を抜いて、水塗布パッド61を乾燥させておくことで、水質などの劣化防止や水塗布パッド61への付着物防止を図っている。
上記に対して、水塗布パッド61が乾燥した状態から水塗布動作を迅速に再開する場合に、図10(a)に示す如く、ユーザは水貯留容器59内に水60を指定液面高さHまで貯留して、水補給部70の水補給板71を水補給待機状態にする。
この際、水補給待機状態は、水補給板71が水補給板回動手段73を介してシャフト72を中心にして時計方向に回動して、水補給板71の水流方向転換用凹部71b及び横板部71cが水塗布パッド61の上端部61a側の上端面に対向しないように離間して図示右方に退避している。
このとき、水補給板71の縦板部71aの下端部位に取り付けた水逆流防止弁77が水塗布パッド61の下端部61bに当接している。この水逆流防止弁77により、水塗布パッド61に固着した後方パッド挟持板63と、水補給板71の縦板部71aとの間に挟まれた水60は下方への流下が防止されて、挟まれた水60は水塗布パッド61への補給水となり、この補給水の容量は「V0」保持されている。
上記のように、水貯留容器59内に水60が貯留されて、水補給板71が水補給待機状態にあるときに、乾燥した水塗布パッド61の下端部61b側からこの上端部61a側に水60が毛細管現象により吸い上げられるまでには時間を要するので、水塗布動作を迅速に再開するには水塗布パッド61の上端部61a側の上端面に水60を先に補給する必要がある。
そこで、図10(b)に示す如く、制御部130(図2)の指令によって水補給板回動手段73のロータリーソレノイド74(図6,図7)を速いスピードで往復動作させることで、水補給板71がシャフト72を中心にして時計方向及び反時計方向に速いスピードで回動(揺動)する。
この際、水補給板71を速いスピードで左右に揺動させて、水補給板71の縦板部71aに所定の高さを有して取り付けた複数の整流板78を水塗布パッド61に固着した後方パッド挟持板63に接離可能に複数回に亘って接触させる。
これにより、水塗布パッド61に固着した後方パッド挟持板63と、水補給板71の縦板部71aとの間に挟まれた水(補給水)60は、水補給板71の縦板部71aの下端部位に取り付けた水逆流防止弁77の作用で下方への逃げ場を失い、この水(補給水)60が複数の整流板78に案内されながら水補給板71の縦板部71aに沿って上昇する。
この際、水補給板71の動作時間は、0.3sec〜1.0sec程度が望ましい。水補給板71の動作速度が遅いと、十分な水量が得られず、水60の上昇不足が発生すると共に、水60が水塗布パッド61内に吸収されるので水補給板71の縦板部71aに沿って上昇できにくくなる。
一方、水補給板71の動作速度が短すぎると、水補給板71の動作負荷が大きくなると共に、上昇する水60の流速が高まり、しぶきの発生により水塗布装置55内を汚す懸念がある。
また、水補給板71の縦板部71aに取り付けた複数の整流板78を水塗布パッド61に固着した後方パッド挟持板63に所定の高さを有して接触させたときに、後方パッド挟持板63と水補給板71の縦板部71aとの間に複数の整流板78による整流板高さ分の隙間が得られ、この整流板高さ分の隙間内に保持される水(補給水)60の容量は「V1」確保される。
この際、水補給板待機時における補給水の容量「V0」と、水補給時における整流板高さ分の隙間内の補給水の容量「V1」とが、V0>V1となるとき、水補給板71の縦板部71aの上端部位まで水(補給水)60を確実に上昇させることができる。
一方、V0とV1との差が大きすぎると、過剰な水60が噴き出し、水塗布装置55内にしぶきがかかり、漏液、錆等のトラブルとなる。このため、V0/V1は1.0〜3.0、望ましくは1.2〜2.5程度必要となる
そして、水補給板71の縦板部71aに取り付けた複数の整流板78(78−1,78−2)に沿って上昇した水60は、縦板部71aの上方部位に形成した水流方向転換用凹部71bで略90°方向を変えて、水塗布パッド61の上端部61a側の上端面と対向した横板部71cに向かう。
そして、水補給板71の縦板部71aに取り付けた複数の整流板78(78−1,78−2)に沿って上昇した水60は、縦板部71aの上方部位に形成した水流方向転換用凹部71bで略90°方向を変えて、水塗布パッド61の上端部61a側の上端面と対向した横板部71cに向かう。
尚、水補給板71の縦板部71aに取り付けた複数の整流板78のうちで、水塗布パッド61の上端部61aに形成した凹状切欠き部61a1と対向する位置にある第2整流板78−2によって導かれる水60は、先に図6(a)〜(c)を用いて説明したように、第2整流板78−2の上端部側に形成した第1太幅部78a又は第2太幅部78bによって水塗布パッド61の上端部61aに形成した凹状切欠き部61a1内には進入しない。
この後、水補給板71の横板部71cに向かった水60は、水塗布パッド61の上端部61a側の上端面に水60を迅速に補給すると共に、水補給板71の横板部71cの下面に取り付けたワイパー79で水塗布パッド61の上端部61a側の上端面をクリーニングする。
更に、水塗布パッド61の上端部61a側の上端面から溢れ出た余剰の水(補給水)60は、水塗布パッド61に固着した前方パッド挟持板62側の側面を流下する。
この際、水補給板71による補給水を利用して、水塗布パッド61の上端部61a側の上端面をワイパー79でワイプすることで、水塗布パッド61の上端部61a側の上端面に付着する再湿糊や紙紛などを除去し、良好な水塗布動作を行うことができる。更に、ワイパー79は、補給水の水流を制御することで、水塗布装置55へのしぶき飛散も防止できる。
従って、水補給板71を速いスピードで複数回繰り返し揺動させることで、水貯留容器59内の水60を水塗布パッド61の上端部61a側に毛細管現象で吸い上げるよりも迅速に補給できるので、例えば、乾燥した水塗布パッド61を用いて水塗布動作を再開する場合でも、封筒用紙1の再湿糊部8に水60を迅速に塗布することができる。
上記から、本発明の要部を構成する水補給部70は、水貯留容器59内で水塗布パッド61の用紙幅方向に沿った面と対向する縦板部71aの下端側が水塗布パッド61の下端部61b側に接近して回動可能に支持され、且つ、水貯留容器59内の水面から露出した縦板部71aの上端側を屈曲させて水塗布パッド61の上端部61a側の上端面と対向できる横板部71cを形成した水補給板71を備えている。
また、水補給部70は、水補給板71の横板部71cが水塗布パッド61の上端部61a側の上端面に対向しないように離間させた状態で水塗布パッド61の下端部61b側と水補給板71の縦板部71a側との間に水60を保持する第1の位置と、水補給板71の横板部71cを水塗布パッド61の上端部61a側の上端面に対向させて該上端面を覆って水塗布パッド61の下端部61b側と水補給板71の縦板部71a側との間に保持した水60を該上端面に補給する第2の位置との間で水補給板71を回動させる水補給板回動手段73を備えている。
そして、上記構成による水補給部70の第1の目的は、例えば、水塗布装置55を長期間に亘って使用しない場合に、ユーザは水貯留容器59内の水60を抜いて水塗布パッド61を乾燥させているが、乾燥した水塗布パッド61で水塗布動作を迅速に再開させる際に、水補給板71により水塗布パッド61の上端部61a側の上端面に水60を毛細管現象で吸い上げるよりも迅速に補給できる。
更に、水補給部70の第2の目的は、水貯留容器59内の水60を抜く、抜かないに係わらず、水補給板71による補給水を利用して、水補給板71の横板部71cの下面に取り付けたワイパー79で水塗布パッド61の上端部61a側の上端面をクリーニングできる。
尚、先に図6(a)〜(c)及び図7を用いて説明した第1実施形態の水塗布装置55を一部変形させた第1実施形態の変形例について以下簡略に述べる。
この第1実施形態の変形例として、ここでの図示を省略するが、水塗布パッド61の用紙幅方向の幅寸法よりも水補給板71の用紙幅方向の幅寸法を幅広く形成した上で、水補給板71に取り付けた複数の整流板78(78−1,78−2)のうちで水補給板71の用紙幅方向の左右端に取り付けた計2本の第1整流板78−1を削除して、水補給板71の用紙幅方向の左右端に左右一対の水横漏れ防止側板部を上方の水流方向転換用凹部71b及び横板部71cに連接させながら下方に向かって形成している。
これにより、水補給板71の用紙幅方向の左右端に形成した左右一対の水横漏れ防止側板部で、水塗布パッド61の上端部61a側に向かって上昇した水60が水補給板71の用紙幅方向の左右端から左右外側に向かって漏れるのを防止できる。
[第2実施形態の水塗装置]
図11は本発明の第2実施形態に係る水塗布装置を斜視的に示している。また、図12(a),(b)は本発明の第2実施形態に係る水塗布装置において、水補給板による水塗布パッドの上端部側への水補給動作を動作順に模式的に示している。
尚、図11及び図12中で第1実施形態と形状が異なる構成部材の符号番号に対して第2実施形態では「’」を追加して付している。
図11は本発明の第2実施形態に係る水塗布装置を斜視的に示している。また、図12(a),(b)は本発明の第2実施形態に係る水塗布装置において、水補給板による水塗布パッドの上端部側への水補給動作を動作順に模式的に示している。
尚、図11及び図12中で第1実施形態と形状が異なる構成部材の符号番号に対して第2実施形態では「’」を追加して付している。
図11に示した本発明の第2実施形態に係る水塗布装置55’は、先に説明した本発明の第1実施形態に係る水塗布装置55に対して簡素化を図って構成されており、ここでは第1実施形態に対して異なる点についてのみ以下説明する。
まず、図11に示す如く、第2実施形態の水塗布装置55’では、水塗布パッド61’の上端部61a側には、用紙幅方向に沿って複数の凹状切り欠き部が形成されてなく、上端部61a側の上端面は用紙幅方向に沿って長尺な平坦面に形成されている。
上記に伴って、封筒用紙1に貼着された再湿糊部8を水塗布パッド61’に向けて搬送ガイドするための可動ガイド部材(用紙搬送ガイド部材)83の数量が第1実施形態に対して計2個に削減されている。
そして、計2個の可動ガイド部材83は、水塗布パッド61’の用紙幅方向の各外側で、水塗布パッド61’に対して干渉せずに直交して、可動ブラケット82の固定部82c上の左右の端側に取り付けられている。
また、水塗布パッド61’は前方パッド挟持板62’と後方パッド挟持板63とで挟持されているが、前方パッド挟持板62’の用紙幅方向の左右端に曲げ形成した左右一対の曲げ片62d,62eが水貯留容器59で互いに間隔を離して対向する左右一対の内壁面59a,59bに固定して取り付けられている。
従って、水塗布パッド61’の上端部61a側の上端面は、用紙押圧部材84’の用紙押圧片84fの裏面よりも少し下方に固定設置されている。
一方、水補給部70の水補給板71は、用紙幅方向のサイズが水塗布パッド61’と略同じサイズに形成されている。従って、水補給板71は、水塗布パッド61’の用紙幅方向の各外側に設けた計2個の可動ガイド部材83に干渉しないために、水補給板71を第1実施形態の取り付け位置よりも上方の位置に設置することが可能となる。
これに伴って、水塗布パッド61’への水補給時に、水塗布パッド61’を上方位置に設置した水補給板71と対向できる位置に固定設置することが可能になる。
更に、水補給板71の縦板部71aに取り付けた複数の整流板78は、水塗布パッド61’の上端部61aに複数の凹状切り欠き部が形成されいないので、先に第1実施形態で説明したような下端部側から上端部側に向かって同じ幅寸法で細幅に形成された第1整流板78−1を全て用いている。
上記のように構成した第2実施形態の水塗布装置55’では、第1実施形態とは異なって、可動ガイド部材83が水塗布パッド61’の用紙幅方向の各外側に計2個に削減されたことで、水塗布パッド61’と用紙幅方向のサイズが略同等の水補給板71を水塗布時の位置に設置でき、且つ、この水補給板71と対向する水塗布パッド61’を固定設置できるので、第2実施形態の水塗布装置55’を第1実施形態よりも簡素化して安価に提供できる。
次に、図12(a),(b)に示す如く、本発明の第2実施形態に係る水塗布装置55’において、水補給部70の水補給板71による水塗布パッド61’の上端部61a側への水補給動作を行う場合に、水塗布パッド61’は水補給板71と対向できる位置に固定して取り付けられている点が第1実施形態に対して異なっている。
従って、水塗布パッド61’は、この上端部61a側の上端面の位置が水塗布時及び水補給時共に同じ位置に設定されている。
従って、第2実施形態において、水塗布パッド61’による封筒用紙1の再湿糊部8への水塗布動作は、先に図9(a)〜(d)を用いて説明した第1実施形態と全く同じであるので、ここでの説明を省略する。
一方、第2実施形態において、水補給部70の水補給板71による水塗布パッド61’への水補給動作は、先に図10(a),(b)を用いて説明した第1実施形態と全く同じであるので、ここでの説明を省略する。
尚、先に図11を用いて説明した第2実施形態の水塗布装置55’を一部変形させた第2実施形態の変形例について以下簡略に述べる。
この第2実施形態の変形例として、ここでの図示を省略するが、水塗布パッド61’の用紙幅方向の幅寸法よりも水補給板71の用紙幅方向の幅寸法を幅広く形成した上で、水補給板71に取り付けた複数の整流板78(78−1)のうちで水補給板71の用紙幅方向の左右端に取り付けた計2本の第1整流板78−1を削除して、水補給板71の用紙幅方向の左右端に左右一対の水横漏れ防止側板部を上方の水流方向転換用凹部71b及び横板部71cに連接させながら下方に向かって形成している。
これにより、水補給板71の用紙幅方向の左右端に形成した左右一対の水横漏れ防止側板部で、水塗布パッド61の上端部61a側に向かって上昇した水60が水補給板71の用紙幅方向の左右端から左右外側に向かって漏れるのを防止できる。
1…用紙(封筒用紙)、
2…封筒上紙片、3…封筒中紙片、4…封筒下紙片、5A,5B…折り線、
6…感圧接着剤、7…内容物、7a…内容物用紙、8…再湿糊部、9…封筒、
10…封筒作成システム、
20…印刷装置、21…操作パネル部、22…封筒用紙給紙部、
23…内容物用紙給紙部、24…印刷部、25…制御部、
30…封緘装置、
40…封筒用紙折り畳み部兼内容物封入部、41…第1ギアードモータ、
42…主折リローラ、43…シート搬送ローラ、44…第1用紙突き当て板、
45…第1副折りローラ、46…用紙検出センサ、47…第2副折りローラ、
50…内容物折り畳み部、51…内容物待機部、
55…第1実施形態の水塗布装置、55’…第2実施形態の水塗布装置、
56…底板、(57L),57R…左右一対の側板、58…容器保持部材、
59…水貯留容器、59a,59b…左右一対の内壁面、
59a1,(59b1)…左右一対のガイド溝、60…水、
61,61’…水塗布部材(水塗布パッド)、61a…上端部、
61a1…凹状切り欠き部、61b…下端部、
62,62’…前方パッド挟持板、62a,62b…左右の端部、
63…後方パッド挟持板、64…ネジ、
65…パッド上下動手段、66…ラック、67…第2ギアードモータ、68…ギア、
70…水補給部、
71…水補給板、71a…縦板部、71b…水流方向転換用凹部、71c…横板部、
71d,71e…左右一対の軸支持片、71f…腕部、72…シャフト、
73…水補給板回動手段、74…ロータリーソレノイド、75…アーム、76…ピン、
77…水逆流防止弁、78…整流板、78−1…第1整流板、
78−2…第2整流板、78a…第1太幅部、78b…第2太幅部、79…ワイパー、
81…シャフト、82…可動ブラケット、(82a),82b…一対の側板部、
82c…固定部、
83…用紙搬送ガイド部材(可動ガイド部材)、83a…上面、83b…下面、
84,84’…用紙押圧部材、84f…用紙押圧片、
85…カムフォロア、86…軸、87…第2偏心カム、88…軸、
89…第3ギアードモータ、90…FG板、91…ホームポジションセンサ、
92…下側用紙搬送ガイド板、93…上側用紙搬送ガイド板、
94…リードスクリユー、95…ガイドシャフト、96…ギア、
97…モータブラケット、98…第4モータ、99…ギア、
100…減速用ギア列、101…ナット、102…ブラケット、
103…第2用紙突き当て板、104…位置センサ、
110…圧着部、111…封筒圧着ローラ対、
120…排紙部、130…制御部、140…記憶部、
FIR…封筒用紙供給用搬送路、FOR…封筒排出用搬送路、
NIR…内容物供給用搬送路、FTR…折り畳み用搬送路。
2…封筒上紙片、3…封筒中紙片、4…封筒下紙片、5A,5B…折り線、
6…感圧接着剤、7…内容物、7a…内容物用紙、8…再湿糊部、9…封筒、
10…封筒作成システム、
20…印刷装置、21…操作パネル部、22…封筒用紙給紙部、
23…内容物用紙給紙部、24…印刷部、25…制御部、
30…封緘装置、
40…封筒用紙折り畳み部兼内容物封入部、41…第1ギアードモータ、
42…主折リローラ、43…シート搬送ローラ、44…第1用紙突き当て板、
45…第1副折りローラ、46…用紙検出センサ、47…第2副折りローラ、
50…内容物折り畳み部、51…内容物待機部、
55…第1実施形態の水塗布装置、55’…第2実施形態の水塗布装置、
56…底板、(57L),57R…左右一対の側板、58…容器保持部材、
59…水貯留容器、59a,59b…左右一対の内壁面、
59a1,(59b1)…左右一対のガイド溝、60…水、
61,61’…水塗布部材(水塗布パッド)、61a…上端部、
61a1…凹状切り欠き部、61b…下端部、
62,62’…前方パッド挟持板、62a,62b…左右の端部、
63…後方パッド挟持板、64…ネジ、
65…パッド上下動手段、66…ラック、67…第2ギアードモータ、68…ギア、
70…水補給部、
71…水補給板、71a…縦板部、71b…水流方向転換用凹部、71c…横板部、
71d,71e…左右一対の軸支持片、71f…腕部、72…シャフト、
73…水補給板回動手段、74…ロータリーソレノイド、75…アーム、76…ピン、
77…水逆流防止弁、78…整流板、78−1…第1整流板、
78−2…第2整流板、78a…第1太幅部、78b…第2太幅部、79…ワイパー、
81…シャフト、82…可動ブラケット、(82a),82b…一対の側板部、
82c…固定部、
83…用紙搬送ガイド部材(可動ガイド部材)、83a…上面、83b…下面、
84,84’…用紙押圧部材、84f…用紙押圧片、
85…カムフォロア、86…軸、87…第2偏心カム、88…軸、
89…第3ギアードモータ、90…FG板、91…ホームポジションセンサ、
92…下側用紙搬送ガイド板、93…上側用紙搬送ガイド板、
94…リードスクリユー、95…ガイドシャフト、96…ギア、
97…モータブラケット、98…第4モータ、99…ギア、
100…減速用ギア列、101…ナット、102…ブラケット、
103…第2用紙突き当て板、104…位置センサ、
110…圧着部、111…封筒圧着ローラ対、
120…排紙部、130…制御部、140…記憶部、
FIR…封筒用紙供給用搬送路、FOR…封筒排出用搬送路、
NIR…内容物供給用搬送路、FTR…折り畳み用搬送路。
Claims (4)
- 所定の接着位置に再湿糊部が予め貼着された用紙を搬送する途中で、前記再湿糊部に水を塗布する水塗布装置において、
前記水を貯留した水貯留容器と、
前記用紙の搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って前記水貯留容器内に設けられており、前記水に浸漬した下端部側で該水を吸い上げ、且つ、前記下端部側からの前記水が伝達されて水面から露出した上端部側の上端面を用紙搬送途中の前記再湿糊部に接触させて該水を塗布する水塗布部材と、
前記水貯留容器内で前記水塗布部材の用紙幅方向に沿った面と対向する縦板部の下端側が該水塗布部材の下端部側に接近して回動可能に支持され、且つ、前記水面から露出した前記縦板部の上端側を屈曲させて前記水塗布部材の上端面と対向できる横板部を形成した水補給板と、
前記水補給板の横板部が前記水塗布部材の上端面に対向しないように離間させた状態で該水塗布部材の下端部側と該水補給板の縦板部側との間に前記水を保持する第1の位置と、前記水補給板の横板部を前記水塗布部材の上端面に対向させて該上端面を覆って該水塗布部材の下端部側と該水補給板の縦板部側との間に保持した前記水を該上端面に補給する第2の位置との間で該水補給板を回動させる水補給板回動手段と、
を備えたことを特徴とする水塗布装置。 - 前記水補給板は、前記水塗布部材の下端部側と対向する前記縦板部の下方部位に水逆流防止弁を取り付け、且つ、前記縦板部と前記横板部とが交差する内側コーナー部位に水流方向転換用凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の水塗布装置。
- 前記水補給板の前記縦板部に複数の整流板が用紙幅方向に間隔を隔てて上下方向に沿って所定の高さを有して取り付けられており、前記水補給板が前記第2の位置に至ったときに各整流板が前記水塗布部材の用紙幅方向の面に前記所定の高さを有して当接することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水塗布装置。
- 前記水補給板の横板部の下面に前記水塗布部材の上端面を清掃するワイパーを取り付けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の水塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016161731A JP2018030658A (ja) | 2016-08-22 | 2016-08-22 | 水塗布装置 |
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ID=61304664
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111804527A (zh) * | 2020-07-07 | 2020-10-23 | 宿州深湾电子科技有限公司 | 一种触摸屏点胶设备及点胶方法 |
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2016
- 2016-08-22 JP JP2016161731A patent/JP2018030658A/ja active Pending
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